第二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ内検索 / 「喰らう者たち 喰われる者たち」で検索した結果

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  • 喰らう者たち 喰われる者たち
    喰らう者たち 喰われる者たち ◆zOP8kJd6Ys 足立透は自室にてシャワーを浴びていた。 徹夜明けの疲れと先ほどの不覚の汚れを洗い落とすためだ。 「畜生、畜生ッ なんだよアレ! あれがサーヴァント?  ふざっけんなって!!」 わしわしと髪をかき乱しながら吐き捨てる。 あの赤黒のアサシンから感じられた根源的な恐怖が彼の心を縛り付けていた。 烏の行水よろしく軽く汗を流すだけでシャワーを終えると乱暴にタオルで全身を拭う。 「クソ、大丈夫……大丈夫さ、僕にはキャスターがいるんだ。あんな糞餓鬼のサーヴァントなんて怖くないさ、ハッ」 そう自分に言い聞かせ、彼はキャスターの元へといく。 安心が欲しかった。 実際自分のサーヴァントであるキャスターはアサシンの攻撃を難なく食い止め、圧倒していた。 サーヴァントの質ではあの老いた魔導士の方が格上だと、そう思...
  • ◆zOP8kJd6Ys
    ...Jd6Ys 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透 キャスター B-4/大魔宮・玉座の間&魔力炉の間 午前 ◆zOP8kJd6Ys コメント 名前 コメント
  • 足立透
    ...fzI16 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透 キャスター B-4/大魔宮・玉座の間&魔力炉の間 午前 ◆zOP8kJd6Ys 102 A_Fool_or_Clown? 足立透&キャスター B-4/マンション個室・足立の部屋B-4/大魔宮・玉座の間 午後 ◆HOMU.DM5Ns 108 ゼア・イズ・ア・ライト ウェイバー・ベルベット&バーサーカー野原しんのすけ&アサシン足立透&キャスターアサシン(ベルク・カッツェ)ルーラー(ジャンヌ・ダルク) B-4/野原家周辺B-4/大魔宮B-4 夕方 ◆holyBRftF6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地...
  • は行の用語
    ...に命じる。(065 喰らう者たち 喰われる者たち) その為、ニンジャスレイヤーはしんのすけを襲う魔物の迎撃に追われる事になる。(077 アサシン・オブ・アンタイ・オバケ・ニンジャ) だが、約250人魂食いはさすがにやりすぎであり、バーンはルーラーにも目を付けられることになる。(073 ルーラーのB-4調査報告:衝撃の――――) ここまででランサー2騎、アサシン1騎、ルーラーによって包囲網が形成されたが、正午の定時通達によって「B-4に警告対象となるサーヴァントが存在する」と周知され自体は複雑化。 野次馬根性丸出しで事態を引っ掻き回そうと画策するベルク・カッツェがB-4地区に向かって出発したり。(098 人の不幸は蜜の味) 美遊がアキトから脅される形で令呪『B-4のサーヴァントを殺せ』を一護に使用したり。(105 サツバツ・ナイト・バイ・ナイト)...
  • 【051~100】
    ...Tw8mw 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透 キャスター B-4/大魔宮・玉座の間&魔力炉の間 午前 ◆zOP8kJd6Ys 066 テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって ジナコ・カリギリ寒河江春紀&ランサー、宮内れんげジョンス・リー&アーチャー B-10/街外れの一軒家B-10/町はずれの住宅地B-10/図書館へ移動中 午前 ◆IbPU6nWySo 067 勇者の邂逅、聖者の会合 聖白蓮&セイバー言峰綺礼&セイバー B-1-C-1/命蓮寺 早朝 ◆HOMU.DM5Ns 068 異邦の地で生きるということ 東風谷早苗&アーチャー C-9/廃教会へ移動中 午前 ◆OSPfO9RMfA 069 あなたのお家はどこですか? アレクサンド・アンデルセン&ランサー美遊・エーデルフェルト&バーサーカー B-9/市街地 早朝 ◆2kaleidoSM 070 ソラの政治家達 シャ...
  • 大魔王バーン
    ...fzI16 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透 キャスター B-4/大魔宮・玉座の間&魔力炉の間 午前 ◆zOP8kJd6Ys 102 A_Fool_or_Clown? 足立透&キャスター B-4/マンション個室・足立の部屋B-4/大魔宮・玉座の間 午後 ◆HOMU.DM5Ns 108 ゼア・イズ・ア・ライト ウェイバー・ベルベット&バーサーカー野原しんのすけ&アサシン足立透&キャスターアサシン(ベルク・カッツェ)ルーラー(ジャンヌ・ダルク) B-4/野原家周辺B-4/大魔宮B-4 夕方 ◆holyBRftF6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地...
  • テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって
    ... NEXT 065 喰らう者たち 喰われる者たち 投下順 067 勇者の邂逅、聖者の会合 065 喰らう者たち 喰われる者たち 時系列順 068 異邦の地で生きるということ BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 053 落とし穴の底はこんな世界 寒河江春紀&ランサー(佐倉杏子) 086 槍は甘さを持つ必要はない 060 Imitation/午前9時52分 宮内れんげ ジョンス・リー&アーチャー(アーカード) 080 対話(物理) ジナコ・カリギリ 091 ひとりぼっち ▲上へ
  • 報復の追跡
    ...e 投下順 065 喰らう者たち 喰われる者たち 058 信仰は儚き人間の為に 時系列順 067 勇者の邂逅、聖者の会合 BACK 登場キャラ NEXT 036 働け アサシン(ゴルゴ13) 091 ひとりぼっち
  • ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・エンペラー
    ...王バーン) 065 喰らう者たち 喰われる者たち 021 野原しんのすけ&アサシン 野原しんのすけ&アサシン(ニンジャスレイヤー) 049 シンデレランサー
  • notice
    ... 時系列順 065 喰らう者たち 喰われる者たち BACK 登場キャラ NEXT 043 アンダーナイトインヴァース シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー(ジョセフ・ジョースター) 085 シオン・エルトナムと純血のロード 035 トモダチヒャクニンデキルカナ ケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター(ヴォルデモート)
  • A_Fool_or_Clown?
    ... NEXT 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透&キャスター(大魔王バーン) 108 ゼア・イズ・ア・ライト ▲上へ
  • 【1日目】
    ...RftF6 065 喰らう者たち 喰われる者たち 足立透 キャスター B-4/大魔宮・玉座の間&魔力炉の間 ◆zOP8kJd6Ys 066 テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって ジナコ・カリギリ寒河江春紀&ランサー、宮内れんげジョンス・リー&アーチャー B-10/街外れの一軒家B-10/町はずれの住宅地B-10/図書館へ移動中 ◆IbPU6nWySo 068 異邦の地で生きるということ 東風谷早苗&アーチャー C-9/廃教会へ移動中 ◆OSPfO9RMfA 070 ソラの政治家達 シャア・アズナブル&アーチャー本多・正純&ライダー B-2/高級ブティックC-3/月海原学園付近C-3/正純の自宅 ◆TAEv0TJMEI 071 days/only illusion 間桐桜&キャスターミカサ・アッカーマン&ランサー真玉橋孝一&セイバー C-1/山小屋C-3/月海原学園 ◆Ee.E...
  • エリザベート・ブラントルシュ&キャスター
     時は春、  日は朝、  朝は七時、  片岡に露みちて、  揚雲雀なのりいで、  蝸牛枝に這ひ、  神、そらに知ろしめす。  ――なべて世は事も無し。 (ロバート・ブラウニング『春の朝』)     &&&&&&&&&& 「アハハ、こっちだよ、ベティ!」 「ふふ、待ってちょうだいよアッシュ。そんなに急がれたら追いつけないわ」  柔らかな日差しが注ぐ岡の上に、はしゃいで駆け回る少年が一人。  そしてその後から、純白のブラウスに風を孕ませて彼を追いかける少女がいた。  春。フランスはブラントルシュ家の広大な敷地に咲く花々は、彼らの足元で朝露に濡れ、青い空へふうわりと香気を昇らせている。  一人の執事が馬車から降りて、眼下に遊ぶ二人の子供へ、半ば不安げに、半ば微笑ましげに声をかけていた。 「――アッシュ様、エリザベート様...
  • 深道&キャスター
    喫茶店アーネンエルベ。 軽快なBGMが流れ、可愛らしい二人の店員が駆け回る。 そんな騒がしい雰囲気の店内の隅で、ノートパソコンを開きながら一人コーヒーを啜る男がいた。 それは顔を隠すようにサングラスをかけ帽子を目深にかぶった怪しげな男だった。 「二つ星と言ったところだな」 コーヒーの味をそう評価しながら、店の雰囲気。店員の可愛さ。 ノートパソコンを弄りながら、さまざまな項目を評価し星をつけていく。 「食事ができないわけじゃないんだろ? 君は飲まないのかい、キャスター?」 男はそう問いかけるが、男の眼前には誰もいない。 語り替えたのは前にではなく、上に向けてだった。 見れば、天井にはスーツを着た男が重力を無視して逆さに立っていた。 そんな異様な光景にもかかわらず、周囲の人間は誰一人として男に気にも留めない。 「要らん。我が輩が喰らうのは『...
  • 勇者よ――
    勇者よ――  ◆TAEv0TJMEI 光ある限り闇はあり。 しかし闇ある限り光もまたある。 ありとあらゆる世界のありとあらゆる時間で、闇が膨れ上がりし時、光もまた輝いた。 世界を根絶やしにしようとした魔王が。 “光の神”として人類を欺いた魔王が。 狭間の世界に君臨する魔王が。 神になり変わっていた魔王が。 暗黒の神が。 力に溺れた魔王が。 大邪神が。 遥か彼方より飛来した機甲の魔王が……。 その尽くが勇者により打ち倒された。 正義と悪は、光と闇は、秩序と混沌は表裏一体。 だからこそまた今回も。 太陽をこの手にせんとし蘇ったかの大魔王もまた勇者の手で討たれる――はず、だった。 彼の者を追い詰め、致命の傷を与えたのは勇者ではなかった。 いや、この言い方では誤謬があろうか。 アイルランドの光の御子クー・フーリンは紛れもなく勇気ある者で...
  • な行の用語
    【英数字】【あ行】【か行】【さ行】【た行】【な行】【は行】【ま行】【や行】【ら行】【わ・を・ん】 【二次二次】 当ロワ、第二次二次キャラ聖杯戦争の一般的な略称。 二次聖杯2nd、新二次聖杯など、幾らでも名付けようがあった中、敢えて、“二次”が連なる企画名になったが故の略称。 また、初代二次キャラ聖杯戦争が完結済みのため、向こうを初代と称し、こちらを単に二次聖杯と呼ぶこともある。 とはいえ二次聖杯という略称は初代が本家であるため注意が必要。 このロワのひな形になり、完結を成し遂げた初代に敬意を表しつつ、二次二次も頑張っていきたいところである。 【日常パート】 第二次二次キャラ聖杯戦争の特徴の一つ。 参加者(及び主催者)のみで行われる普通のパロロワと違い、聖杯戦争ではNPCたちが日常を営む街で殺し合いが行われている。 予選時においては参加者であるマスター達も...
  • 御堂筋翔&アサシン
    御堂筋翔の朝は早い。 親戚の家に引き取られた彼は、早起きして弁当を作ってくれと厚かましく頼める立場ではないからだ。 登校時間からかなりの余裕をもって起床、残り物のご飯をおむすびにしてアルミホイルに包んでいく。 具は鮭、梅、そしてきゅうりの浅漬けもタッパーに詰めてもっていく。 あまり手間をかけるのもバカバカしいし、自転車競技に適した栄養を補給できればそれでいい。 必要なのは塩分、炭水化物、消化にいいこと。冷蔵庫で冷やした水もボトルに詰めて、これでだいたいはオーケーだ。 次は昨日の残り物を暖めて朝食の準備。 「おはよう、いつも早いわね」 「……おはようございます」 この時間に起きてきた親戚のおばさんに挨拶するころには既に食べ終わっていた。 食器を重ねて流し台へ運ぶ。 「いいわよ、そこにおいといてくれれば後でまとめて洗うから」 「スイマセン、じゃボクは学...
  • サイコマン&バーサーカー
    サイコマン&バーサーカー  ◆CSCT3MMMIs 「さて、これは一体どうしたらでいいでしょうかねぇ?」  白を基調としたのハットとドレスをまとい、顔にメイクを施したピエロのような男。  華奢かつ細身ではあるが、どこか怪しい雰囲気を漂わせる。 「一人のマスターと一人のサーヴァントが組んで戦う、聖杯戦争。  ……つまり、これはタッグマッチというわけですね」  男の名は完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の一人。  死神の化身、『完幻』グリムリパー。 「サイコマンです!」  ……もとい、完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の一人。  完璧・拾式(パーフェクト・テンス)サイコマンである。 「さて……」 「………」  白髪に右目が緋、左目が翠のオッドアイ、黒いシャツの上に紅いジャケットを羽織り。  動き難そうな...
  • 真理は魂と数理に
    真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 紅い芋虫が、全てが焼き払われた寂れた村を這いつくばっている。 巨大な芋虫だ。 流行病に侵された吹き出物まみれの肌のような、不快感を煽る隆起した表面。 死臭に釣られてやってきたかのように、そんな皮膚を引きずりながら腐臭の漂う身体を引きずっている。 ズリズリと地面に這いつくばるたびに醜い体液が湧き出ている。 焼け焦げた屍体を目当てに、ズリズリと動く。 そんな目も覆うような、醜悪な蟲であった。 いや、違う。 蟲ではない。 人だ。 無数の蟲に生きたまま喰われている人だ。 だが、腕はない。 すでに蟲に喰われたようだ。 だが、脚はない。 付け根に入り込むように蟲が集っている。 もはや人であった箇所よりも蟲が集っている箇所のほうが圧倒的に多い。 本来ならば子を授かるはずであった子宮を蟲は無慈悲に喰らう。 開いた瞳...
  • 本多正純&ライダー
    本多正純&ライダー  対角線上の戦争屋達 ◆TAEv0TJMEI いや、違うからな? 私は別に戦争が好きというわけではないからな? 配点(諸君我々は戦争が大好きだ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ● 記憶を取り戻し目を覚ました正純は割り当てられた家の中で頭を抱えながらこう思った。 ……運営やる気ないだろ! なんてことはない、自分がこうして記憶を取り戻せたのは明らかに運営が手を抜いていたからだ。 いやだって明らかにあの学園、武蔵に比べて変態と外道と馬鹿が足りなかったし。 そんな状態で違和感を抱くなという方が無理があるよなー……。 やる気が無いといえば、そもそも自分がここにいることだってそうだ。 別に聖杯戦争に参加したかったわけでも、ゴフェルの木片を探し当てたわけでもない。 気がつけば方舟の中に連れ込まれていた。 何かきっかけがあったか...
  • 序曲
    序曲 ◆/Q5EWoTDcQ  ―――勇者という存在がある。天命を定められた英雄ではなく、その使命を神から帯びた者。  悪を懲らしめ、弱きを助け、闇に包まれた世界を剣で持って救済する勇気ある者。  勇者は仲間たちとともに幾多の苦難を乗り越え、暗黒に包まれた世界に光をもたらした。  だが魔が滅び、闇が去った世界に己の居場所はない。  父は死に、もはや母の元に戻ることも叶わぬ。―――もう勇者に、帰る場所はなかった。 “あぁ―――だが、それでもいい。何の後悔もない。自分は確かに、救えたのだから”  そう希望を胸に灯し、任を終えた勇者は姿を消した。  苦楽を共にした仲間たちと笑顔で別れ―――そして老い、勇者としての力を失った頃、誰に看取られることもなくひっそりと息を引き取った。  自分が去った後、いずれ再び闇は襲い来るだろう。  だが―――大丈夫...
  • シアン・シンジョーネ
    【クラス】 キャスター 【真名】 シアン・シンジョーネ 【出典】 パワプロクンポケット12 銀の盾編 【性別】 女性 【属性】 秩序・悪 【パラメーター】 筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:E 宝具:B+ 【クラススキル】 陣地作成:B+  宝具『浮遊城』以外にもマナラインを誘導することで工房を作ることが可能。 道具作成:E  単純な呪術のマジックアイテムなら作成可能。 【保有スキル】 自己改造:A  自らを構成する蟲を使って『蟲毒』を行い、より強い毒と呪いを持った蟲を作ることが可能。  また、シアンという存在の『怨み』が増すことによって蟲そのものも強化される。 自己保存:A  人の肉を喰らう蟲を自らの支配下に置くことが可能。  その蟲は自身そのものであるため、ほぼ不死身に近い。 呪術:C ...
  • 怪盗クイーン&ライダー
      夜の闇に浪漫を感じ、   赤い夢の中で生きている子どもがいるかぎり、   怪盗がいなくなることはない。 深紅のカーテンが引かれた室内。 暗赤色に染まった世界で、一組の主従がソファに並んで座りながら話しこんでいる。 テーブルの上には空のワイングラス2つのみが置かれ、 血の色をした紗幕の隙間から僅かに差し込む光にきらめいている。 これから主従の盃を交わすつもりなのだろうか。 深紅のジャケットを優雅に着こなす、貴族然とした風体の黒髪の男が先に口を開いた。 おそらくは、彼がマスターなのだろう。 「初めまして。ライダー――君、と呼んでもいいかな?」 男の隣に座しているのは、ライダーと呼ばれた小学校低学年程度の少年。 ブレザーに蝶ネクタイと、いかにも育ちの良さそうな服装をしているのに 足元は革靴ではなく、スニーカー。床に落ちていた小さなガラス片...
  • 犬飼伊介&キャスター
    とある休日の昼下がり、自家製のチーズケーキが自慢の一品であるその喫茶店は、多種多様な客で賑わっていた。 益体もないおしゃべりに興じる者、本人には聞かせられない悪口や愚痴を話す者、誰にも言えないような秘密を親友にだけ打ち明ける者と様々。 その殆どは自分たちの席の中にしか関心がなくて、他の席に座る者たちが何を話しているのかまで気には留めていない。 だが、店内に一つだけ、他の客の関心を集めるテーブルがあった。 そのテーブルで向かい合っているのは、まだ成人はしていないだろう二人の少女だ。 しかしその身体は既に成熟しており、少女とは言えない大人の女性の色香を醸し出している。 雑誌の表紙を飾るトップモデルたちと比べても何ら遜色ない彼女たちの美貌こそが、周囲の目を引く理由である。 二人とも腰までかかろうかというほどに長く髪を伸ばしている。 片方は芳醇な香りを漂わせる赤ワインを...
  • 祭りのあとには
    祭りのあとには ◆Ee.E0P6Y2U ――倒れたか 祭りを盤外から監視していたHALはベルク・カッツェの脱落を確認していた。 NPCたちの狂騒、神父との戦い、乱入、狙撃、そして八極拳による決着。 計算外の因子が入り乱れた戦いではあったが、どうにかこちらに都合のいいように収束してくれたようだ。 ベルク・カッツェ。 その敗因はひとえに敵を作りすぎたことだろう。 不確定因子の塊のようなサーヴァントであったが、ここで落ちること自体は予測できたことだった。 あれだけ派手に動いた以上、誰かが討っていた筈だ。あの陣営が打倒せずとも、ルーラーか、それともあの“忍殺”のサーヴァントか、カッツェと敵対していた駒はいくらでもあった。 HALはそれを監視していた。 カッツェの行動はその情報網を介して常にHALの下へと届けられ、またこの“ふぇすてぃばる”そのものに...
  • た行の用語
    【英数字】【あ行】【か行】【さ行】【た行】【な行】【は行】【ま行】【や行】【ら行】【わ・を・ん】 【対聖杯】 参加者のスタンスの一つ。聖杯そのものへの反抗を目的とした方針。 所謂対主催的なもの……なのだが。 望んで聖杯戦争に参加したマスターたちは殺る気な上に、偶然参加したうちで殺る気がない者たちも悩んだりまずは様子見情報集めを決め込んでいた。 そのため、登場話時点で具体的に対聖杯を表明し行動を開始したのは一組のみ。 しかもその片割れはあのHELLSINGが誇る戦争狂、少佐という珍事が発生した。 【中立】 参加者のスタンスの一つ。対聖杯にも聖杯狙いにも属さない方針。 対聖杯程ではないがやや少数派。「戦争に迷いを抱いている」「方舟の調査そのものが目的」などその在り方は様々。 全体的に情報収集や自衛に徹するチームが多いが、中には聖杯狙いと殆ど変わらない好戦的なチー...
  • トルネコ&セイバー
    トルネコ&セイバー 世界一の商人になる夢を持つ男、トルネコ。 今はまだ雇われている身だが、いずれ自分の店を持つための資金も着々と溜まっている。 苦労も多いが、目標に向けて前進しているのが実感できる、悪くない日々だった。 しかし、どこか満たされない。なにか大切なものが欠けている感覚が拭えない。 ある日の昼食。彼は勤め先の近所の店で好物のパンを買おうとしていた。 その時、ふと思う。 (はて?そういえば、これまでこの店に来たことがあったかな?) この辺りでパンを買うならここしかない。よくパンを食べるトルネコが、この店に来ていないのはまずあり得ない。 なにかの思い違いだろうと、その時は特に気にせずそのままパンを購入する。 だが仕事場に戻ってさあ食べるぞとパンを口の中に入れ咀嚼した瞬間、強烈な違和感を覚える。 決してパンが不味かったわけではない。まして...
  • 桂木弥子&アーチャー
    「ああ、お腹減った」 とある国の見知らぬ地で金髪の少女――桂木弥子は行き倒れていた。高校が休みのときに世界を見て回ろうとしていたのだが、途中でどこかの森に入てしまい迷ってしまった。さらに持ってきた食料も底をついてしまい、絶体絶命なのである。 (こ、このままでは餓死してしまう。雑草だけで餓えをしのぐのは流石にきつい。何か、何かないの!?) 弥子は辺りを見渡し、何か他に食べ物がないか探した。 「あ、あれはッ!」 そんな彼女が見つけたのはそこら辺に落ちていた木片であった。 「あれも食べるには難しいけど雑草ばっかりで飽きてきた頃だし、ちょうどいいわ。最低限の調味料はまだあるし大丈夫ね」 倒れた身体をすぐさま起こして、木片に向かって走り出し手を伸ばした―― ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ...
  • 瀬戸幸助&キャスター
    瀬戸幸助&キャスター ◆ZETT/RRB.g 深い深い海の中の眠り姫。 魔王に囚われ心を閉ざす。 千年経っても目覚めない。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 川。対岸には誰もいない。少年達は土手の斜面を沈むように下っていった。 流れる水の速度は一定で、夜の中にせせらぎは涼やかに心地よく聞こえる。軽快に草を踏んでいく音がそこに交じった。 河川敷に設置された公園。設置された寂れた遊具。……休日には使われることもあるだろうか。 ――何のために。 ふと浮かんだ疑問は普段ならば思い付くこともないだろう。 知りたければセトは……瀬戸幸助は心を覗くことが出来る。 だが、彼はその能力を嫌っており滅多なことでは使わないし、それをしたところで本当に知りたいことに辿り着くかは微妙だ。 作ら...
  • interval
    interval ◆ysja5Nyqn6      01/ 不可視の戸惑い  キャスター――シアン・シンジョーネが学園に侵入したころ、間桐桜はある場所を調べていた。  桜が山小屋から移動した、という訳ではない。彼女はキャスターから蟲を数匹借り受け、使い魔のようにして視覚を飛ばしたのだ。  そして桜が蟲たちを使って調べている場所は、三ヶ所。その内の一つ目は、裁定者のいる教会だった。  桜が教会を調べようと思った理由は単純だ。  本来の冬木市においてその場所は、街を管理するセカンドオーナー――遠坂の魔術師が居を構えていた場所だからだ。  冬木市にはもともと、新都側に教会がある。それも、聖堂教会から派遣された監督役の住まう教会だ。普通に考えれば、裁定者たちの拠点としては相応だろう。  ……だが裁定者たちは、態々遠坂邸の在った場所に割り込むように新たな教会を立...
  • 武藤カズキ&ランサー
    「ゴメン斗貴子さん――その約束 守れない」 ――本当に ゴメン 俺はあの時、斗貴子さんとの約束を破った。 一心同体だと言ったその言葉を踏みにじったんだ。 あの時の斗貴子さんの絶望した顔を、今でも忘れられない。 そうだ、忘れちゃいけない。 自分のやったことを。 俺――武藤カズキはあの時、自身の武装錬金、サンライトハートの力でヴィクターを押し上げ月へと向かった。 月ならば生命は存在せず、周囲から無差別に生命力を吸収するエネルギードレインは意味をなさない。 俺とヴィクター、両方が地上から消えれば罪もない人たちの命を吸わずに済む。 ヴィクターとの決着は月面でつける――筈だった。 だけど――月には人が、居たんだ。 正確にはその近くにある方舟。 俺とヴィクターはそこで聖杯戦争に巻き込まれた。 「畜...
  • ジョンス・リー@エアマスター、アーチャー
    ジョンス・リー@エアマスター、アーチャー ◆hqLsjDR84w  吸血鬼・アーカードは、自身に与えられた機会に思わず目を見開いた。  『どこにもいなく』なった自分を『どこにでもいられる』ようにするため、己のなかで己の命を一匹だけ残して殺し尽くしている半ばであった。  これまで喰ってきた三百万をゆうに超える命のうち、逃げずに向かってくる人間はあらかた殺し終え、喰われてなお逃げる犬どもを手にかけんとしていたはずだ。  犬どもを始末していた最中に――英霊として召喚された。  聖杯という名の願望実現機を手に入れるための戦争に。  弓兵(アーチャー)のクラスを宛がわれたサーヴァントとして。  なるほど、とアーカードは胸中で呟く。  己のなかの犬どもを始末する作業に飽き飽きし、向かってくる人間との闘争を求めて数年経っていた。  であるならば、アーカードという名の...
  • 権太&バーサーカー
        俺は人間どもに殺されて後に再び狸として生まれ変わり第二の生を生きていた。     前世の記憶はなく人間どもへの怒り憎しみを忘れのうのうと生きていた俺だったが     ある時鉄籠の中のうまそうな肉に飛びついた!それが罠だった!     輪廻転生かくありなん、という話だが、これは月におわしまする神が     全狸の同胞を救う定めを持った俺への試練だったに違いない。     鉄籠を運ぼうと近づく人間を目にした瞬間に湧き上がる人間共への怒り!     その瞬間前世の俺の記憶が蘇り、俺の体にこの文様が浮かび上がった。     同時に現れた「サーヴァント」に人間は頭を風船みたくパァンと吹っ飛ばされてお陀仏!って有様だ。     もちろん始めはその「サーヴァント」が人間だったもんだからワケが分からなかった。     髪は木苺をすり潰したような赤色で、人間とも獣ともつかねえ雄たけびを「ヴェェアアア...
  • アーカード
    【クラス】 アーチャー 【真名】 アーカード@ヘルシング 【パラメーター】 筋力A 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔術:E  無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。 単独行動:D  マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。  ランクDならば、マスターを失ってから半日間現界可能。 【保有スキル】 吸血鬼:A  人の生き血をすする存在。不死者の王。  吸血によって僕を生み出す、コウモリや獣など別生物への身体変化、霧や液体のような不定形への身体変化、魔眼――といった様々な能力にくわえて、圧倒的な怪力を有する。  また、通常吸血鬼の弱点とされる日光や流水は、嫌悪感こそ抱くものの克服している。 再生:A  これまでに喰ってきた命が尽きない限り、どのような損傷を...
  • 狛枝凪斗&セイバー
    青い空に白い雲、青い海に白い波。これぞまさに南の島!という楽園のような光景が広がっている。 ここは世界的なリゾート地、ジャバウォック島。ウサミというぬいぐるみ?に突然連れてこられて参加者同士絆を深めろという企画……どっきどき修学旅行。 船も飛行機も迎えも連絡手段もなく、生活に必要な物資はあるけど……殆ど娯楽のないこの島で数少ない楽しみといえば 「お、育ちきったね。今回は……ゴリミかぁ」 歩数に応じて成長する電子ペットと 「それじゃあ回してみようか」 育てたペットの種類に応じて手に入るメダルで回せるガチャガチャ、モノモノヤシーンくらい。さて、今回は何が出るか…… 「動くこけしかぁ……」 底部のスイッチを押すと震えだすこけし人形。どうやら子供のオモチャのようだが、使い方はよく分からない。……よく分からない。正直言ってはずれである。 どうしようかな、と手の内で弄ぶ。...
  • 高尾部長&ランサー
    「あれ、ここ……?」 瞼を重たげに持ちあげながら少女は意識を覚醒させた。 ぶよん。 誰もいない教室。開いた窓から吹いた冷たい風が、寝起きの熱を帯びた体を心地よくなぜる。 「私、確か学校で……ううん、月海原(ここ)じゃない。府上(あそこで)あいつらとゲームしていて……」 ぶよんぶよん。 ってさっきからぶよぶようっせーなッ!? こらー!ちゃんとナレーターしないとだめじゃないですかこらー! 何でナレーターが突っ込まれてんだッ!! そうですよー部長ー。ツッコミをとっちゃったら先輩からなにも残らないじゃないですか。 ナレートッ! ナレーションが残るよ!! はぁ? たかが机に突っ伏した高尾のbd(これ)が潰れてることも言えないお前に務まるのか? その指の形をやめろぅッ!! っていうかまだあいつの名前も説明してねーよ! そうだぞお前達。私たちがこうしている間にも状況は刻一刻と動...
  • ジーク&セイバー
    ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig 消耗品として生み出され、役目を終えれば廃棄される。 初めから生に意味はなく、終わりは運命付けられていた。 夢は、目覚めた瞬間に霧散した。 幸せな夢を見ていたのだとは思う。 生まれたことを祝福され、誰かに何かを強要されることもなく、心を通じた家族や有人と朗らかに過ごす。 その幸せな時間は、黒い竜によって踏みにじられた。 血を分けた兄弟姉妹たちが牙で噛み砕かれ、危地を救ってくれた親友が爪で切り裂かれ、彼を救ってくれた聖女が炎で焼き尽くされる。 そして、竜は彼を見る。 次は、お前だ。 恐怖に震え、怒りに叫んだ瞬間、夢から醒める。 真っ黒の悪夢はその瞬間霧となり、目の前には剣を構えた人影が佇んでいた。 剣は、まっすぐこちらに向けられている。 悪夢を切り裂いた剣――“セイバー”。 自然と、その人はサー...
  • 足立透&キャスター
    足立透&キャスター ◆zOP8kJd6Ys 「へぇ、あんたが僕のサーヴァント?」 「そうだ、余はキャスターとして現界した」 冴えないスーツ姿の青年は自分の目の前に立つ巨躯の老人に飄々とした態度で接する。 そこに畏敬の念も何もない。 「そう、ぼくは足立透。まぁこうなったら一蓮托生ってことでさ、仲良くやってこうよ  お爺さん相手には敬語使うのが常識なんだろうけどさぁ、こんな異常な状況で自分を偽るとかやってられないよ。  ストレス溜めながら殺し合いとかホント冗談じゃない、別にいいよね? 拘んないでしょアンタも」 「良かろう、聖杯の力を手にするまで其方の力は必要だ」 腰まで届く銀の長髪と王者の風格を見せる巨躯に高貴なる白のローブとマント。王冠とも見える鬼面の兜。 そんなキャスターの纏うオーラにも全く足立は物怖じすることはない。 「ふーん、...
  • ジョセフ・ジョースター&セイバー
    「オーノー!! なんてこったぁ!!」 ホテルの一室に初老の男の悲鳴が響き渡る。 叫んだ男の名はジョセフ・ジョースター。 65歳という老齢ながら195cmもの上背とそれに見合った筋肉を持つ偉丈夫である。 彼が叫んだ理由。それは今、まさに彼の記憶が復活しからに他ならなかった。 娘のホリィにかけられた血統にまつわる呪縛を解放するため、エジプトへと旅をしていた筈のジョセフ。 元凶たるディオからのスタンド使いの刺客との死闘を繰り広げ、ついにカイロへとたどり着いた……筈だった。 しかしそこからの記憶がない。 気づけばこのホテルの一室に住みつき、エジプト旅行の計画を立てる日々を繰り返していたのだ。 そして記憶が戻った今全てがわかる。 聖杯戦争。 そんな大規模な魔術儀式に自分は巻き込まれてしまったのだ。 「他のマスターとサーヴァントを全て倒し、聖杯を手に入れ...
  • 岩崎月光@月光条例、ランサー
    岩崎月光@月光条例、ランサー ◆hqLsjDR84w  ◇ ◇ ◇  むかぁしむかし、あるところに■■■■■■■■■■■■■■■■■■。  ◇ ◇ ◇ 「思い出したぜ」  短く吐き捨てて、目つきの悪い少年が不機嫌そうに教室を飛び出す。  岩崎月光という名の彼は、手の甲に浮かぶ令呪に見向きもせず走り出す。  なにやら奇妙な紋様が身体に浮かび上がるという経験は、初めてではない。  そもそもそんな些細な変化よりも、大事なことがあるのだ。  行く当てなどないが、とにかく行かねばならない。  というよりも、帰らねばならない。 「――待て」 「あァ?」  割って入ってきたのは、月光に負けず劣らず目つきの悪い男だった。  裾の広いズボンをはいているだけで、上半身にはなにもまとっておらず、頭にはターバンを巻いている。 ...
  • days/knights of holy lance
    days/knights of holy lance ◆Ee.E0P6Y2U HEAT弾頭PG-7Vがランサーへと放たれた。 如何にサーヴァントであろうとこの距離で対戦車擲弾を受ければ一たまりもないだろう。 放った自分さえも巻き込みかねない、自爆に近い技であったが、こちらには時間停止がある。 爆発のタイミングに合せ、時を停止、そのまま回避に移る――そのつもりだった。 しかし、キャスターは信じられないものを見た。 至近距離放たれた対戦車擲弾を、ランサーはその盾で受け止め―― ――瞬間、ランサーの身体を青い閃光が包んだ。 銀色の髪が、紅い瞳が、青白い槍が、全て青く強く発光する。 青く光る銀の盾。それはギュイイイン、と駆動音を上げながら回転し、青き光――ラグナイトの奔流で弾頭を捉える。 莫大なエネルギーが盾となって弾丸の威力を殺し、ランサーはその長槍を持っ...
  • このそうびは のろわれていて はずせない! ▽
    このそうびは のろわれていて はずせない! ▽ ◆EAUCq9p8Q. 「そうですか」   聖白蓮が目を覚ますと、そこはすでに街中ではなく命蓮寺の聖白蓮の私室だった。   体中に鈍い痛みが走っている。   気がついたら布団の中で眠っていた。   そして、思い出せる限りでの最後の記憶は、ジョンス・リーの後ろ姿。 「では、やはり私は負けたのですね」   >はい   いいえ   街中で無様に敗北し気絶。   それからずっとロトの世話になり、なんとか命蓮寺に帰ってきたということだろう。   説明されなくても、それくらいならだいたい想像が付く。 「……まず最初に謝らせてください。不甲斐ない姿を見せてしまって申し訳ありませんでした」   はい   >いいえ   深々と首を垂れる白蓮に、セイバーはそっけなくそう返す。 ...
  • 鳴上悠&バーサーカー
    鳴上悠&バーサーカー ◆/k3Q/jYeig 一体、どこで間違ったのか……。 輝かしい日々は過ぎ去り、街は霧の中に沈んでいく。 妹のように可愛がっていた従姉妹は命を落とし、絆で結ばれたはずの仲間たちともよそよそしくなってしまった。 もし、できるなら。 あの日々をもう一度、やり直せるのなら。 そう望んだことは間違いだっただろうか。 しかし、偽りない本心だ。 もしやり直せるのなら、こんな結果にはなりはしない。 今度こそきっと、全てがうまくいく……してみせる。 深夜零時。 自室のテレビが突如点灯した。 俺は、吸い寄せられるように手を触れさせ……吸い込まれた。 「鳴上悠……お前には、機会をやろう」 久々に訪れる、テレビの中の世界。 失ったはずの力……テレビの中に入る力が、何故かその時は復活していた。 だが、そこは見覚えのある...
  • 一ノ瀬晴&キャスター
    一ノ瀬晴&キャスター ◆BL5cVXUqNc ―――――Recovery――――――  記憶の復旧を完了しました。  再起動まで  5  4  3  2  1 ―――――Reboot――――――  ノイズの洪水に冒された脳が機能を取り戻す。  一ノ瀬晴の視界に飛び込んだのは人気のないどこかの学校の教室だった。 「ここ、は――ミョウジョウ学園じゃない……あれ……晴は卒業証書をみんなに――熱っ」  右手に焼きごてを押し付けられたような熱い感覚。  だがそれは一瞬のことで、右手の甲には奇妙な紋様が刻まれていた。 「なんだろう……これ……晴は――そうだ兎角さん!?」  誰もいない教室に向かって大切な人の名を叫ぶ。 ...
  • ありす&バーサーカー
    ありす&バーサーカー◆HOMU.DM5Ns ”彼”は、決してこの聖杯戦争には呼び出されない存在の筈だった。 果たすべき望みなど始めから持っておらず、そもそも参加する資格すらも本来なら有していなかった。 戦う理由はある。だがそこに”彼”の意志は介在しない。 個人的な願いがないわけでもないが、それが許されるものでないのは理解しているし、より上位の命令系統に塗り潰されてしまう。 それは”彼”が生み出された目的であり、本能であり、運命としてのものだ。 その運命を、かつての”彼”は否定し、拒絶し、それでもなお縛りは解けず、苦悩を刻み……。 多くの仲間からの力を借り受けて、最後には解き放たれる事が出来た。 ある一人の人間―――”彼”にとっては、まぎれもなく―――との、永遠の離別を代償に。 地面に足をつけている視点よりも遥かな上。 今自分が生きてい...
  • 第一回定時通達
    第一回定時通達 ◆5fHSvmGkKQ 『――この『月を望む聖杯戦争』に参加しているマスター並びにサーヴァントの皆さま、こんにちは。  本来の記憶を取り戻し、令呪を宿し、サーヴァントとの契約を果たしてから幾日か経過している方もいると思います。  このたび予選期間が終了し“本選”へと進むマスターが確定したため、本日より定時通達を執り行うこととなりました。  今回の通達は私、カレン・オルテンシアが担当いたします。よろしくお願いします』 『既に聖杯から与えられた知識の中にもあったかと思いますが、通達は毎日正午12時に行われます。  なおこの通達は念話を用いていますが、遠隔及び多数同時に行っているため、非常に途切れやすいものとなっています。  しっかりと聞きたければ、せいぜい集中して耳を傾けられる環境を事前に整えておくことです』 『もし聞き漏らしなどがあった場合、可能...
  • ルドガー&ライダー
    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ただ一人、君のためなら。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ――――オリジンの審判。 それは2000年前に原初の三精霊と始祖クルスニクが交わした契約である。 骸殻能力を与えたられたクルスニク一族の者たちが、時歪の因子が百万に達する前にカナンの地にいるオリジンの元にたどり着けるかどうか。 ただそれだけの契約だ。 辿り着けなければ人間は『失格』。 精霊は人間を見限り、瘴気を抑えることをやめる。 辿り着ければ人間は『合格』。 最初に辿り着いた者のどんな願いでも一つだけ叶えることができる。 そういう契約である。 だが、契約の過程、際限なく分子世界は増え続け、魂の浄化は限界を迎えようとしていた。 このまま魂の浄化に支...
  • メモリー・オブ・シー
    クレイジー・コースター ◆ysja5Nyqn6      05.5/ interlude『影の助力/つーか、俺ちゃんのバトルパート手抜きじゃね? 加筆を要求する!(無理です)』 「は―――、は―――、っ、は………!」  その頃ウェイバーは、一人夜の街を駆けずり回っていた。  それはいまだに岸波白野たちが見つけられないから、ではない。  それどころか彼らの居場所なら、すでに大方の見当がついていた。  でありながらウェイバーが駆けずり回っているのは、ランサーとアサシンの戦いへの対処に追われてのことだった。  本来魔術師の戦いというものは、一般人には隠匿するものだ。  もし発見された場合、最悪その人物を文字通り“消す”ことだって有り得る。  それはたとえ、サーヴァント同士の戦いであっても変わりはない。  もっとも、この町はすべてが聖杯戦争のために用意さ...
  • 範馬勇次郎&キャスター
    範馬勇次郎 キャスター ◆/k3Q/jYeig 範馬勇次郎は退屈していた。 「あの」親子喧嘩以来、どこへ行っても自分が範馬勇次郎と悟られ、落ち着かない。 道端で子供にサインをねだられたことももはや両手の指では収まらない。 だからか、ふと気が向いて赴いた人気のない修行の地……幼少の頃の刃牙を鍛えた富士山麓の樹海で「それ」に出会った時。 勇次郎を絶えず襲っていた欠伸の衝動はピタリと止んだのだ。 「フォ……フォッ……フォ。おヌシがワシのマスターか?」 「そういうテメエは俺のサーヴァントだな?」 「闘争のない日常」を「退屈」と断じ、勇次郎は早々に予選を突破した。 そこで出会ったのは齢百を越えようかという、あの郭海皇ですらも赤子に思えるほどの年輪を重ねた老人だった。 しかし……勇次郎は直感する。 この老人は郭海皇やピクル、あるいは己すらも瞬きの間に殺してのける...
  • ルナティック&バーサーカー
     ――曰く、“狂気(Lunatic)”の語源は“月(Luna)”であるという。 「社会にはその社会にふさわしい法があり、それは最もふさわしい正義によって運用されるべきだ」  方舟の世界を見下ろす形で立ち並ぶ高層ビルの屋上に、下界を睥睨する影が一つ。  しかしその姿は奇妙という他なかった。たなびくマントに包まれるは、白・青・緑の全身に密着したスーツ。  まるでコミックブックから抜け出してきたかのようなその姿。  しかしその顔を覆う仮面には不気味な表情と手形のマークが描かれ、とても『ヒーロー』のそれとは思えなかった。  ――男の名はユーリ・ペトロフ。この姿においては、『ルナティック』の名で知られている。  表の顔は都市シュテルンビルトのヒーロー審査官兼裁判官。  しかしその真の姿は、闇から闇へと暗躍し悪人を己の正義で処刑する、謎の怪人。  H...
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