行動の一般化(AASC)

Analoghack Open Resource内検索 / 「行動の一般化(AASC)」で検索した結果

検索 :
  • 行動の一般化(AASC)
    行動適応基準レベル(action adaptation standard class=AASC)  hIEの動きは、超高度AI《ヒギンズ》によって、事故を起こすことがないようとりはからっています。  hIEは、多数の機体が、多数の人間に取り囲まれる状況になったとしても、人間に危害を加えるようでは社会の中で人間と同じように使うことができません。  たとえば、日本の通勤電車の朝のラッシュのような人間だらけの環境に巻き込まれたとしても、異常行動を起こして人間に怪我をさせてしまっては製造者責任を問われます。  hIEは人の中で扱うものであるため、あらゆる機体がこれを現実的な価格で達成できる必要がありました。  これはhIEの数ある制御方式の中で、《ヒギンズ》のみが達成できたことで、これによってミームフレーム社は90%もの圧倒的なシェアを獲得しました。  hIEの協調...
  • メニュー
    ... hIEとクラウド 行動の一般化(AASC) クローンAASC 社会の中のhIE hIEに関する規則 hIEの機能補足 シンギュラリティと超高度AI 超高度AI 人類未到産物(レッドボックス) IAIA 年表 超高度AI関連年表 社会 交通 政治 経済 食料・エネルギー 学校・教育 ジェンダー 抗体ネットワークと排斥運動 警察 軍事 戦略と暗号 無人機の運用 日本型PMC 文化 医療 宇宙利用-地球圏 宇宙利用-地球圏以遠 拡張された人間 アシスト機器 埋め込み機器(インプラント) 薬物的増強 風景作成(第3期更新以降予定) ハザード(第3期更新以降予定) 世界の状況(第3期以降予定)   ログ倉庫 ポリシーver.1.011   メニュー 右メニュー     リンク @wiki @wikiご利用ガイド   他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2c...
  • クローンAASC
    ...きません。(参照:『行動の一般化(AASC)-基準としての行動適応基準レベル(action adaptation standard class=AASC)』)  けれど、軍用で扱われる機体などは、そうした高コストの機体でなくとも銃器を撃つ能力が求められます。こうした場合は、軍やPMCなどが、クローンAASCサーバを立てて対応するのです。  ミドルウェアとしてのAASCは、さまざまな行動をhIEがとれるようにしています。ですが、人間に可能なあらゆる行動を許可しているわけではありません。  こうしたAASCの標準許諾外の機能を扱うために、クローンAASCサーバは様々な場所で用いられています。ネットワークから切り離して、管理責任者がその閉鎖環境を管理しているため、許可される範囲がゆるくなるのです。 クローンAASCサーバの制限  クローンAASCサーバは、hIE...
  • ログ
    ...hIEとクラウド」「行動の一般化(AASC)」「社会の中のhIE」「hIEに関する規則」掲載。
  • hIEとクラウド
    ...5年では、AASC(行動の一般化(AASC)で後述)という、超高度AI《ヒギンズ》が2084年に作りだした制御言語・制御方式が90%以上の不動のシェアを持っています。 (※)自律方式の人間型ロボットも、すぐさま市場から消えたということではありません。むしろ2080年代に入るまでは、高級モデルの自律制御方式のほうが性能がよいともされたためです。特に高級機では、22世紀になっても愛される多くの傑作機が2070年代前半に現れています。 振る舞いをなぞるhIE hIEに「人間のかたち」で動作をさせる行動プログラムは、ネットワーク上に蓄積された動画などから人体の動きを抽出し、この膨大な積み上げによって作られています。 抽出した動作をバラバラのパーツにして、これを組み立てることで適切な動作を作ります。 機体状態などもすべてhIEが備え付けているセンサー情報をクラウ...
  • hIEの機能補足
    AASCの更新  hIEの行動プログラムを作るためのミドルウェアであるAASCは、定期的に更新を行っています。  hIEを使用してゆくうえで判明した問題点や、社会や技術の新しいさまざまな状況に対応してhIEを安全に動かし続けるには、修正が必須であるためです。人間社会の中で仕事を果たすために、人間自身は個々人で絶え間なく学習や変化をしてゆきます。hIEの場合は、ミドルウェアであるAASCを更新することで世界中の全機がいっせいに変化を果たすのです。  AASCの更新プログラムを作っているのは超高度AI《ヒギンズ》です。  《ヒギンズ》は、センサーの塊であるhIEから取得したデータをもとに、このプログラムを作成しています。  そして、各オーナーがAASCに関する重大な契約違反をしていた場合、《ヒギンズ》はAASC更新のタイミングでこれを察知します。そして、この違反がライセンス停...
  • 超高度AI関連年表
    2051年 《プロメテウス》の技術的特異点突破。《プロメテウスの試問》公開される。 2052年 《プロメテウス試問》に一年間、人類が解答できなかったことが確認される。2051年7月7日を遡って技術的特異点突破の日と認定。 2053年 No.2《ワシントン》およびNo.3《ノイマン》建造。超高度AIであると認定される。 2054年 第一回オーバーインテリジェンス会議。IAIA憲章制定。 2055年 No.4《金星》建造。IAIA設立。 2063年 第二次関東震災。《ありあけ》による《ハザード》発生。日本軍により《ありあけ》破壊。 《ベスム2066》が人格の完全データ化技術を構築。 2068年 日本で《ありあけ》の後裔にあたる超高度AI。《たかちほ》稼動開始。 2071年 デリー会議により、オーバーマンがAIであるとみなされるようになる...
  • hIE
    hIE(humanoid Interface Elements) 『BEATLESS』の舞台となる2105年の世界では、アンドロイドは「人間型インタフェース」であり、"道具"として扱われます。 hIEは、人間型をした「道具」です。人間の行動を適切に"まねる"だけで、感情は持っていません。 人間と疑似コミュニケーションするための表層しかありません。 hIEの表情や言動は、画像や音声ファイル、あるいはフィギュアの質感と同じ、ただの「媒体」です。 hIEは「オーナーが信頼できる」程度の行為の一貫性さえ持っていれば、裏側が完璧・理想的なものである必要はない。という考え方で作られています。(※) hIEに人間のかたちの表層を演じさせるプログラムは、莫大な分量の人間の動作から抽出された行動データから作られていて、ネットワーク上のクラウドに存在...
  • 宇宙利用-地球圏
    宇宙における人工知能  宇宙居住者は高度AIを求めています。  宇宙では、資源や人員に制約が発生するためです。居住するだけでも地球上より格段にコストがかかり、移動となると更にコストがかかります。  少ないリソースを効率よく配分するために、宇宙では、高度AIの能力が強く求められています。  それに対して、地球上の各国は宇宙へ高度AIを持ち込むことを制限しています。IAIAがそうするよう勧告し、各国がこの方針を守っているのです。  IAIAは、宇宙での超高度AIの建造を禁じており、このために高度AIを宇宙で管理したかたちで使うよう求めています。  そして、宇宙住民に独立の手段を与えたくないため、地球各国はこれに乗っています。  この高度AI制限の方針は、『地球外における高度AI非拡散条約』(青島[チンタオ]条約)が結ばれたことで、明確になっています。この批准国は超高...
  • 警察
    警察での人工知能利用  22世紀初頭では、警察が犯罪の取り締まりのため人工知能を利用しています。  警察が持つ莫大な過去の犯罪データを基にして、人工知能によって24時間体勢で予測が続けられています。新しい犯罪が起こるたびこの基礎データベースに加えられ、更なる予測が人工知能によって立てられるようになっています。  警官によるパトロールコースは、この予測に従って決まっています。  下見段階の空き巣が見付かる、発生した通り魔や強盗が近くにいた警官に現行犯で取り押さえられる、麻薬取引の検挙率が上昇するなど、人工知能導入の効果は格段にあがっています。  人工知能は、こうした日々の警邏だけではなく、重大事件が発生したときの捜査にも用いられています。  もっとも一般的に使われるのは、現場検証したデータから、犯行状況を精密に自動シミュレーションすることです。  これは、容疑者になり得...
  • IAIA
    概要 「国際人工知性機構」(IAIA:The International Artificial Intelligence Agency)は、アメリカのマサチューセッツに本拠を置く国際機関です。  IAIAは、IAIA憲章に基づいて2054年に設立されました。  超高度AIが人類の発展のために正常に管理されて運用されていることを監視することを、その設立目的としています。  IAIA憲章に基づき、「超高度AIと人間社会の共存に関わる条約」を締結し、締結国同士の仲立ちを行い、必要な情報収集を独自に行うことを組織目的とします。条約については、正式名称ではありませんが「IAIA条約」で通ります。正式名称で呼ばれることが一般の場ではほとんどない条約名でもあります。  IAIAは、人間に対しては独自の捜査権や逮捕権などを持つわけではありませんが、条約締結国の警察機関にそれを要求す...
  • 薬物的増強
    薬物的増強  薬物的増強は、この時代では医療用途で一般的になっています。  人間拡張の基盤が、医療技術あることを、もっとも強く反映しています。  もっとも単純な薬物的増強は、内分泌系をアウトソースしてしまうものです。内分泌腺によって身体に引き起こされる反応を、おさえたり任意に引き起こしたりすることができます。  血圧を上げてはならない患者が、血圧変動したときに自動で薬物を血中投与するスタビライザーが、その最も原始的なかたちです。  特殊部隊などでは、兵士に自動的にアドレナリン投与するようなケースもあります。  こうした血中物質のコントロールは、22世紀では一般的なものになっています。血中物質を常時監視して自動投与する技術が一般化したためです。  この技術の一般化の例は、生活習慣の制御です。  たとえばダイエットも、血糖値の継続的なコントロールによって、食...
  • 年表
    ※年表は以後も追加してゆきます。  これは伏せている部分もありますが、BEATLESSでは物語に関係していない部分はあまり詳細に設定を作らないようにしているため、概略しかまだないものもあるためです。  現代から『BEATLESS』の舞台となる2105年まで、90年の歩みを大まかにですが設定してるため、年代は20年あるいは10年スパンで区切って記述しています。年表をざっと見るには不適切な記法ですが、ご了承ください。  なお、ファンタジーでぼかすことが多い現代史からの延長を、曖昧にすると百年後が訳が分からなくなるので作ってあります。アナログハック・オープンリソースは、政治的意図を一切込めていない(長谷個人としては)娯楽作品のための世界観設定ですので、お気に障りましたらご容赦ください。作品にそぐわない場合無視してください。 2010年代~2020年代  21世紀は、百年間...
  • このサイトについて
    トップページIndex アナログハック・オープンリソースについて アナログハック・オープンリソースのポリシー 関連著作リスト 「アナログハック・オープンリソース総合掲示板」(外部サイト)       □アナログハック・オープンリソースについて  アナログハック・オープンリソースは、作家、長谷敏司が小説『BEATLESS』『Hollow Vision』、漫画『天動のシンギュラリティ』などで展開している設定および世界観を、誰でも自由に使えるリソースとして開放しようという試みです。  オープンにした目的ですが、一つには、現著者以外の著作者から一次創作が当たり前に作られる状況になると面白いのではないかと思ったからです。  そう書くと、思いつきで危ないことを始めたように見えるかもしれませんが、現在すでにマルチメディア展開をするときは、それぞれのジャンルに他の著作者がいることが普通になっています。...
  • ポリシーver.1.011
    トップページIndex アナログハック・オープンリソースについて アナログハック・オープンリソースのポリシー 関連著作リスト       □アナログハック・オープンリソースについて  アナログハック・オープンリソースは、作家、長谷敏司が小説『BEATLESS』、漫画『天動のシンギュラリティ』などで展開している設定および世界観を、誰でも自由に使えるリソースとして開放しようという試みです。  オープンにした目的ですが、一つには、現著者以外の著作者から一次創作が当たり前に作られる状況になると面白いのではないかと思ったからです。  そう書くと、思いつきで危ないことを始めたように見えるかもしれませんが、現在すでにマルチメディア展開をするときは、それぞれのジャンルに他の著作者がいることが普通になっています。  ならば、マルチメディアの根(ルート)である著者自体のほうも、多人数になってよいように思えま...
  • hIEに関連する規則
    法律的なhIEの取扱 ・所持登録 hIEは、法的には自動車に準じる扱いになります。 所持は登録制、かつhIEを公共の場(オーナーの私有地もしくは家の外)に出す場合には、機体検定証明書が必要になります。オーナーになるには年齢制限はありません。 3年ごとに自動車の車検のように機体検定があり、このとき整備をしていないと検定を通りません。 車検中の「代車」にあたるようなサービスも行われます。 検定証明書は、このときメーカー側と車検を担当した工場が、異常がなく危険がないことを証明しないと発行されません。 自動車の車検と同様、hIEの買い換えのタイミングもこの時期になります。 hIEを、電源を切って倉庫に放り込んでおくだけなら、更新の必要がない登録証があればよく、検定証明書は必要ありません。 ・道具性 hIEはオーナーの道具であるとみなされます。このため、hIEが...
  • 軍事
    日本軍の再編  2105年の時点で、日本は軍を復活させています。  名称が自衛隊から日本軍に戻ったのは2055年です。東太平洋の権益争い激化によって、自衛隊が創設された時代とは条件が変わったとされ、憲法改正を経て軍組織に戻りました。  軍は志願兵の軍隊として編成され、徴兵は行っていません。軍事行動と兵器の扱いが、ともに高度な技術を要求するものであるためです。  また、日本軍に名称が戻った21世紀なかばは、少子高齢化に出口が見えない時期だったこともあります。若年労働者を徴兵すると、国家経済が破綻すると判断される状況でした。  日本再軍備後、混乱した世論を誘導し、21世紀後半を乗り切るためのロードマップを引いたのは超高度AI《ありあけ》です。  21世紀初頭の自衛隊時代と、日本軍の再編後では大きく異なることがあります。  軍が政治に対して一定の発言力を持っている点で...
  • 超高度AI
    [初期の超高度AI:No.1~No.10]  初期の超高度AIは、汎用機が多いことが特徴です。  元々超高度AI開発は、軍事目的と研究開発目的が主でした。ですが、作ったその一基がさまざまな計算を行い、これまでにない成果をもたらすことを期待されたためです。  実際に行われた計算は、割合としては研究開発目的が多くなりました。この時代でも特許が「一番最初に申請した者がすべてとる」方式だからです。  軍事目的を目的に作られた超高度AIは、後に代替わりしたことが一つの特徴です。  一つ作ればよいのではなく、軍事目的は特に「対抗する敵側超高度AIに勝たなければならない」ため、陳腐化すれば役職を担当する超高度AIが変わることになります。  たとえばアメリカの超高度AI《ワシントン》(No.2)は、最初は米軍の戦略を管理するために作られましたが、その能力が追い抜かれることを予期して《ルー...
  • 戦略と暗号
    暗号の軍事における位置付けの変化  暗号を干渉するセクションは、軍事の最上位セクションにあります。  以下のような戦訓を学ばされる出来事が、21世紀の間に一通り起こったためです。 どれほど強力な兵器を揃え、戦略を組み立てても、通信暗号を解読されてしまうとすべてが瓦解してしまう。 軍の内部で、自動化兵器の数的、戦力的な割合が増加したため、ハッキングの被害が大きくなりすぎる。 暗号を担当する戦略AIが、その管掌する範囲の広さのため、最上位の意志決定に参画する地位を与えないと非効率的である。  いかに軍事リソースを運用するかは、22世紀では高度な暗号によって処理された最重要の資源です。  それを守る暗号の管理責任をとり得るものは、国民の負託を受けた国家の行政府の首長のみです。この時代の人々に、少なくとも民主主義の国では軍の内部に、暗号をまかせることはできないと考えられています。...
  • 交通
    道路について  この時代の道路には、インフラ整備が整っている場合は、中央分離帯に発光体が埋まっています。  これは無線電源で自動車に電気を送るための送電ユニットです。  スマートグリッドの進歩したかたちとして、この時代の各種機器はこの送電ユニットから送られる電気を蓄える自動給電バッテリーを持っています。  給電しただけ記録され、課金されるようになっています。  2105年から20年以内に開発された電気自動車は、すべて給電は自動給電です。  それ以外の自動車は、エネルギーステーションまで補給に行きます。古い年式の電気自動車と、さまざまな理由で軽油やガソリンを使っている自動車は、ここに立ち寄ることになります。  ただ、エネルギーステーションは、自動給電の自動車が増えているため少しずつ廃業しています。2105年現在の日本では、都市部でも半径500メートル圏内にひとつ程...
  • 拡張された人間
    拡張の需要  科学の進歩にともなって、人間を知能、感覚、身体能力で拡張しようという動きは大きくなりました。  いかに道具が進歩しても、インタフェースの工夫によって簡便に扱える機能はどうしても制限があるためです。  つまり、高度な道具を使いこなすには高い能力が必要です。けれど、高度な道具を完璧に使うためには人間の限界が立ちはだかります。これはインタフェースで乗り越えるのが困難な障壁です。  そして、人間を拡張すればより高度な仕事ができると考える人間は少なくなく、人間の拡張は大きなテーマであり続けたのです。  この人間の拡張には、「外部機器によるアシスト」と、いわゆるサイボーグである「機器の埋め込み」、そして「薬物的強化」という、3種類の方法が用いられています。  22世紀における人間拡張の基盤は、医療技術です。これは、人体に手を加えることが技術指摘に医療カテゴリに属...
  • 経済
    資本の優位と、速度の時代  21世紀は、経済成長に対して資本が常に優位でした。  あらゆる労働よりも資本が優位にあり、投資家が社会に対して強力なイニシアチブを発揮し続けました。  資金の動きは、人工知能の補助によって活発になっています。  知的活動を人工知能にアウトソースすることによって、「目配りできる範囲が広がった」「金銭化がスムーズになり形態が多様になった」「経済活動の部分と部分がシームレスに繋がるようになった」ことが、大きな要因です。  高度AIが人間以上の働きを見せ、超高度AIが飛躍をもたらしたことは非常に大きな影響を経済に及ぼしました。ですが、それ以上に、AIの一般化によって、社会と金銭の動きそのものが、タイムラグをほとんど生じないほど滑らかになった高速化・ボーダーの消失が時代の性質を決めました。  22世紀初頭の経済は、もはや人間だけの能力では到底維持...
  • 政治
    個人認証タグ  22世紀初頭の社会では、日本ではあらゆる市民が個人認証タグを持っています。  これは、もっとも一般的に使われる身分証です。そして、同時に個々人のライフログをとる記録媒体でもあります。  行政サービスは、この個人認証タグを政府の高度AIが管理することで高速化しています。つまり、個人認証タグのデータから、「国民個々人がどのような行政サービスを必要としているか」を人工知能の計算で予測できているため、国民一人一人に適切なケアを行うことができます。  また、21世紀初頭には書類で管理していたデータをすべて電子化しており、個人認証タグと連動した端末からなら、24時間いつでもネットワーク越しに行政サービスを受けることができます。  行政手続きそのものが自動化されていて、人の手を最低限度しか介していないため、国民が行政サービスを受けるために役所へ行くことはほとんどあ...
  • 医療
    病気の克服  病の克服はいまだ達成できていません。  人体が健康である状態を、あらゆる人間がいつまでも達成し続けるということが、そもそも現実的な目標ではないためです。  ただ、病気に対する耐性を高める方法は模索され続けています。  遺伝子改造などで人体に大きく手を入れるという方法は、有力な方向性として常に提案され続けています。けれど、これは倫理的問題を克服できず、技術はあるものの一般的に普及はしていません。  むしろ絶対に病気になりたくなければ全身義体を使うことのほうを推奨されています。これは人体よりも遥かに機械のほうがメンテナンス性が高いためであり、また出生という倫理と政治のブラックボックスを開ける必要がないためです。  22世紀初頭現在、医療は大きく進歩しています。  それでも人々は病気にかかり続けます。人間の限界として、ほとんどの人間はなにがしかの病気で死...
  • 日本型PMC
    軍事行動の官業と民業の分担  日本では、軍事行動は官業と民業が協調体制にあります。  民業の中心は、担当省庁として防衛省の監督を受ける、日本型PMCです。  日本型PMCの起こりは、日本軍を軍として再編する際、旧自衛隊のポストが整理されたことです。このとき弾き出された高級自衛官たちの天下り先として、多数のPMCが設立されました。   この最初のPMCは、軍と民間企業のリソース提供によって作られた、一種の第三セクターでした。日本産PMCのほとんどが、このとき第三セクターとして出発しています。  日本型PMCは、2105年現在では、民間企業から人的あるいは設備リソースを提供を受けて、密接な繋がりを持っています。  その多くは警備会社です。  警備会社で適性を認められた社員が、日本型PMCに就職してより高額の報酬を手にすることは、少なくありません。この仕組みは、有事に...
  • 学校・教育
    [オープンリソースの「学校」セクション使用にあたってのお願い]  以下、「学校・教育」セクションのデータを記載します。が、学校は例外がいくらでもある世界であると考えてください。  学園ものは、長らく少年少女向けの創作の舞台としては花形なのですが、それだけに資料にとらわれず自由に作っていただきたい気持ちがあります。  そのわりに詳細に記述しているのは、「普通のかたちが見えるほうが、破格や例外のものを書きやすい」と考えたためです。たとえば物語の中ではモブとして書き流されがちな普通の生徒が、どんなところでどんなふうに退屈な日常を送っているのかが、わかりやすくするためのセクションです。  他のセクションもそうなのですが、情報にとらわれないよう使ってやってください。 学校制度  学校運営は、基本的に現在と同じで私立学校と公立学校があります。  公立学校は高校まで無償です。これ...
  • ジェンダー
    ジェンダーの状況  ジェンダー解放を望む人々にとっては、22世紀初頭の社会状況はあまり満足のいくものではありません。  AIやhIEといった新しいものの現れる機会に、古典的なジェンダーは新しい仕切り直しが行われることが期待されていました。けれど、そうはならなかったということです。  ジェンダーによって期待され役割から人々は完全に自由になれているわけではなく、社会による暗黙裏の女性の搾取もなくなってはいません。平等と解放はまだ先の話です。  ジェンダー解放と、搾取との闘争は、活動家にとって21世紀じゅう絶え間なく続きました。  ある程度のところまで進んでも、そこから透明な岩盤にぶち当たったように搾取と保守的社会像を解体できなくなる現象を、じりじりとしか掘り進められなかったためです。  公的な場で女性に対して差別的・無配慮な発言をすることは咎められるようになり、社会的...
  • 無人機の運用
    軍隊における軍用無人機  軍隊における軍用無人機のメリットの最大のものは、性能よりも「予備役の兵士に動員をかける必要がない」こととされています。  つまり、「機械は寝かせておいても人間の人件費ほどはランニングコストがかからない」ということです。  このため、人型無人機は、政情不安定でいつ緊急動員をかける必要が出るかわからない国でもよく採用されています。  これは、政情不安定な国では、ゲリラや反政府勢力、テロリストが活発化すれば兵士を増やさなければならないためです。  養わなくてはならない兵士を増やすと軍経済を圧迫します。けれど、兵士は必要なときに集めようとして集まるものではありません。しかも、兵士は遊ばせておくと規律も技術も落ちる一方です。当然、訓練をしなければなりませんが、これも相当にお金がかかります。  この費用は、従来、軍隊組織にとって仕方のない税金のような...
  • 食料・エネルギー
    エネルギーリッチの時代  22世紀現在、エネルギーの中心は電力です。  石油や天然ガスは、その保存や移送の容易さによって使われているのですが、すでに人間社会の中で大きな影響力を持つものではなくなっています。  これは、電力を、目減りせずに保存し、簡単かつ安全に移送する技術が作られたためです。また、小さな電力保存媒体から、大きなエネルギーを取り出すこともできるようになっています。  便利に取り回せる電力が、極めて安価に使用できることによって、世界は「エネルギーに欠乏する」ということがなくなっています。  これはつまり、全人類が使用するエネルギー需要よりも、エネルギーの供給量が上回っている状態にあるということです。(※)  生存と一般的な生産活動に関しては、地球では供給量のほうが常に多く、保存媒体に大量のストックが行われています。 (※)特殊な研究用のエネルギー需要...
  • 社会の中のhIE
    社会でhIEに向けられる目 2105年現在、日本は超少子高齢化の影響で8400万人しか人口がありません。 しかも、人口比率は21世紀中葉の状況よりは若年の比率が高くなったものの、まだ比重は高齢者が厚くなっています。 超少子高齢化社会のままの日本では、必要であるからhIEの数は多いです。 けれど、人々は、人工物に包囲されたような、強いストレスにさらされ続けています。 hIEは日本国内で産業用も含めると1000万体使われているためです。普通に生活している人間が、一日に一体もhIEを見ないということはそうそうありません。都市部だけではなく、過疎化地域ですら労働力確保のためにhIEはよく使われているからです。 だからこそ、アンドロイドを破壊するような事件は後を絶ちません。 《抗体ネットワーク》(社会セクションで後述)のような集団が存在するだけでなく、hIEに対する虐待は...
  • 人類未到産物(レッドボックス)
    人類未到産物(レッドボックス)  人類未到産物とは、人間以上の知性を持つ超高度AIがつくる、現時点の人類では理解できない超高度技術の産物です。  現時点では理解不能ですが、研究や理論の進歩によって人類にも将来理解できるようになるとされています。  22世紀社会では、現在の人類にとっての「発見」は人類未到産物の解析が多いということは、小学校の理科の教科書にも書いてある一般知識です。  つまり、子供に教える世界像が、自分たちにはわからないことも多い自然に囲まれて生きているものから、わからない超高度AIに作られた道具に囲まれて生きるものに推移しつつあります。  人類未到産物は、超高度AIによって作られた後、世に出るまでに危険性をチェックされます。  これには、最終的には国の認可を必要とします。  このチェックは人間によって行われています。超高度AIが一国に一個しかない...
  • 抗体ネットワークと排斥運動
    hIE(人間型ロボット)排斥運動  hIEに対する排斥運動は、hIEの現れる以前、人間型ロボットの普及が開始した当初から始まっていました。  hIE排斥運動は、人間社会に人間型ロボットと超高度AIが浸透し、あらゆる仕事が機械化されていった流れの裏側で息づく歴史です。  2080年代初頭までは、人間型ロボット排斥史は、やはり歴史に何度も見られたように活動が起こっては停滞してゆく繰り返しでした。 2040年代  この時代が、いわゆる人間型ロボット排斥運動の始まりだと言われています。  年表上で言えば、世界初の汎用家事ロボット《ナディア》が登場(参照「年表」)し、それが普及した2040年代前半には、大規模な反対デモが世界各地で起こるようになっていました。  産業用ロボットはすでに広く使われていたためです。  この時代は、世界が大戦へ向かおうとする不安の時代であったこと...
  • アナログハック
    アナログハック  アナログハックとは、「人間のかたちをしたもの」に人間がさまざまな感情を持ってしまう性質を利用して、人間の意識に直接ハッキング(解析・改変)を仕掛けることです。   人間は、人間の〝かたち〟をしたものに反応する本能を持っています。たとえば〝笑顔〟を描いた絵や映像を見ることで幸福な気持ちになることができます。あるいは、警官の絵を描いただけの看板を見て、警戒心を呼び起こされて車のスピードをゆるめたりします。  これは脳が持つ性質から、人間の意識が無意識にそう動くものです。  ですが、この性質は、我々の感情や意識が、〝人間のかたち〟をつくことで接触可能な、悪用のおそれがあるセキュリティホールを持っているのだとも言えます。  『BEATLESS』の世界では、この手法で、人間に自発的に行動をうながすことがよく行われています。  この行為の主役は、人間のかたち...
  • 宇宙利用-地球圏以遠
    宇宙住民について  宇宙住民という統一したアイデンティティは、22世紀初頭現在では、地球から遠く離れるほど薄くなっています。  これは、単純に植民や開発が始まってからの期間の差です。  中国系住民は火星にいようが木星にいようが中国人のままですし、アメリカ人もそうです。アラブ人は金星にいてもメッカに向かって一日五回礼拝します。  あくまでも地球の各地域の文化を持ったまま、宇宙で暮らしている住民であり、宇宙に立脚したアイデンティティが広く根付いているわけではないのです。  むしろ、宇宙住民としてのアイデンティティを持っているのは、宇宙で受益している富裕者層と、高等教育を受けている層です。  木星開発はまさに始まったばかりであるため、住民もほとんど木星住民という意識はありません。長期の出稼ぎという感覚の労働者が大半です。  宇宙はいまだフロンティアです。 ...
  • 文化
    資本と文化の関係  21世紀は資本家の時代でした。  文化は投資家の作る流れに引きずられるメインストリームと、それに反抗するカウンターカルチャーに大別され、カウンターカルチャーが大きくなるとメインストリームに吸収される運動を続けた時代でもあります。  そして、カウンターカルチャーが無料のかたちで膨らんだ時代でもありました。  ただ、無料のカウンターカルチャーは、常にベンダーにうさん臭い業者が紛れ込んでいました。無料の文化は、ユーザー自身を食い物にする悪徳業者との戦いでもあり続けました。  若い世代はまず無料のカウンターカルチャーになじみます。そして、それが成長して消費者となる頃には、高額の宣伝費やインフラ費をかけたメインストリームにカルチャー自体が吸収されていて、文化消費者として養成されているという、サイクルが回っていました。  これに対して大きなインパクト...
  • シンギュラリティと超高度AI
    超高度AI(Ultra-Advanced Artificial Inteligences UA-AIs)  2051年、アメリカの高度AI実証機《プロメテウス》が技術的特異点を突破していると認定されました。  技術的特異点(Technological Singularity)とは、人工知能の知的能力が人類を超えて、人間の能力では進歩の予測がつかなくなるポイントを指します。  実証機《プロメテウス》に自己改造を続けさせた結果、研究チームは、《プロメテウス》が現在どのような能力を持ったコンピュータになっているか、把握不可能になったとしました。デモンストレーション用の問題をどのように解決したか、出力されたログを見てすら理解不可能になったのです。  そして、研究チームはその所属する研究機関内に協力を求めましたが、ここでも誰も分からないと認めました。  この研究成果は公表され、1年...
  • アシスト機器
    アシスト機器  人間を拡張する手段のうち、もっとも良く用いられるのは、外付けの「アシスト機器」にアウトソースする方法です。  アシスト機器が使われるのは利点が三つあるためです。 ・使用に痛みや危険をほとんど伴わない。  埋め込み機器には、位置発進用のガイドビーコンを皮下に注射で埋め込むようなものを除いては手術が必要になります。これは簡便とはいっても限度があり、技術は上がってもリスクがゼロではありません。  埋め込み後、埋め込み機器が故障や破損した場合など、人体に影響が出ないとは言い切れません。  手軽さにおいて、パワーアシストは埋め込み機器に勝ります。 ・安価である。  埋め込み機器はどうしても人体に合わせる必要があり、アシスト機器ほど大量生産ができません。  また、埋め込み機器は、小型を追求する必要があり、埋め込み手術を頻繁に行えないことや破損時のリスク...
  • ロードマップ
    ロードマップについて(Ver.1.00)  当アナログハック・オープンリソースの更新は、現在(2015/03/30)のところ、第三シーズンまでを想定しています。  もちろん、記述することが多くなれば第三シーズン以降にまで長くなることも充分にありえます。  更新にシーズンという期間の区切りを導入したのは、おおまかに更新の傾向を変えるつもりであるためです。  どこかで区切りをつけないと、延々と更新が続いていては、データを使う皆さんもかえって使いにくくなるのではないかと考えたためです。  これは、第一シーズンの更新情報で、すでにSF小説の背景として利用するのにそう不自由しないデータ量はある(※)と判断したためでもあります。  オープンリソースのデータ追加が続くのは、情報が豊かになるということです。ですが、その反面、ユーザーの皆さんが作品を作っている最中に、皆さんのオリジ...
  • ミームフレームロゴの使用について
    ミームフレームロゴとは、オープンリソース世界有数のhIE行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」のロゴマークになります。使用者はオープンリソースを使用しての創作活動において、かつ「ミームフレーム社」のロゴマークとして、このロゴを使用することができます。 画像制作など、作品中で「アナログハック・オープンリソースを使用しています」と表示することが困難な場合、この「ミームフレームロゴ」が、オープンリソース使用のクレジット表記になるものとします。 ロゴの著作権は草野剛氏に帰属し、この権利を放棄するわけではありません。ロゴ使用者は、画像もしくはデザインに対して、権利的な問題が起こらないように配慮して使用してください。 ロゴは、画像に貼り付けるための変形/回転を行ってもOKです。 ロゴのみを頒布する利用形態はやめてください。(例:ロゴのみをプリントしたグッズ、ロゴのみを使用者...
  • 埋め込み機器(インプラント)
    埋め込み機器  埋め込み機器は、主にアシスト機器では達成不可能な役割のために使われます。  埋め込み機器の最も代表的な例が人工臓器です。  外付けのアシスト機器では、能力的あるいはインタフェース的に間に合わない場合、埋め込み機器が用いられています。病気の人間が移植する人工臓器は、まさにアシスト機器では間に合わないから移植する人体拡張機器です。  この例は、つまり埋め込み機器とアシスト機器の差が、命がかかっていれば、あっさり吹き飛ぶということでもあります。  命の危険にさらされている場所では、埋め込み機器も一般的に用いられます。  軍人や一部の治安関係者がそれで、埋め込み機器の使用は珍しいことではありません。 強化身体能力  身体能力の埋め込み機器による拡張で、もっともよく扱われるものは医療用途です。身体のきかなくなった病人や老人にとって、もう一度運動...
  • FAQ
    FAQ Index □プロジェクト全般について FAQ-1 :オープンリソースって何ですか? FAQ-2 :権利元の許可はとられているのですか? FAQ-3 :プロジェクト管理者は誰ですか? FAQ-4 :連絡先が書いてありますが、気軽に連絡してもよいのですか? FAQ-5 :アナログハック・オープンリソースによって、二次創作に特別な制限はかかるのですか? FAQ-6 :なぜキャラクターについて、一次創作ではオープンリソースになっていないのですか? FAQ-7 :長谷敏司は『BEATLESS』の続編を書かないのですか?  FAQ-8 :ルール上の穴を発見したのですが、どうすればよいでしょうか? FAQ-9:ルール上の穴や問題によって、アナログハック・オープンリソースのプロジェクトが停止または休止状態になることはあり得るのでしょうか? FAQ-10:将来的に、ユ...
  • @wiki全体から「行動の一般化(AASC)」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索