アニメキャラ・バトルロワイアル @ Wiki内検索 / 「各種議論メモ」で検索した結果
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各種議論メモ
各種設定について感想スレの議論ででたことを書き留めたページです。 確定した内容はそれぞれルールのページや支給品、参加者のページなど ふさわしいページに移されていることがあります。 制限絡みでもめる事が多いので、後から同種の間違いが起こらないように 確認に使えるよう作ってみました。 目次(クリックで各項目へジャンプ) 各種設定について感想スレの議論ででたことを書き留めたページです。 目次(クリックで各項目へジャンプ) 参加者 能力 支給品、アイテム フィールドの広さについて。 マップ放置アイテム 参加者の参加時期 参加者 八神はやてとヴィータ、シグナム、一部支給品とのリンクについて →神父 アレクサンド・アンデルセンと同時系列の作品である悲劇にてヴィータの生存を確認、 よって本ロワではヴォルケンリッターの面々は八神はやてからの魔力供給がなくても 何らかの... -
資料室
...映像・画像資料 ■各種議論メモ ■ルール ■SSタイトル元ネタ ■用語集 ■絵置き場 ■MAD置き場 ■支援MAD置き場 ■過去ログ 名前 コメント -
所持品リスト
所持品リスト 【登場済み原作アイテム一覧】(投下スレ6スレ目137まで) アイテム 所持者もしくは位置、状態 SOS団腕章『団長』@涼宮ハルヒの憂鬱 劉鳳の遺体の側 北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱 ヴィータとともに消滅 バニーガールスーツ@涼宮ハルヒの憂鬱 F-1に放置 ドラムセット(シンバル部分を解体)@涼宮ハルヒの憂鬱 【ゲイン・ビジョウ】 クラッシュシンバルスタンドを解体したもの@涼宮ハルヒの憂鬱 【ゲイン・ビジョウ】 朝倉涼子のコンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱 【ゲイナー・サンガ】 "THE DAY OF SAGITTARIUS Ⅲ"ゲームCD@涼宮ハルヒの憂鬱 【ドラえもん】 カマンベールチーズ入りドラ焼き(残数0/10)@ドラえもん 全滅 タケコプター(故障中 残り使用時間6 25)@ドラえもん D-6のタチコマの残骸に付着 空気砲(残数2/... -
陽が昇る(後編)
陽が昇る(後編) ◆S8pgx99zVs ゲインが加わることで議論は脱出方法の方へとシフトした。 各人が無言でメモに知っている情報や推論をまとめ、それを全員で流し読みしている。 今まではそれぞれがバラバラに行動していたが、ここに来て脱出を目指す人間のほとんどが揃ったことで脱出への道は一気に加速した。 ゲインがコツコツと首輪を突き、続いてカウンターの上に並べられた技術手袋と解体された首輪を指す。 自分達が提案した、解体された首輪を元に電波妨害装置を作り首輪の機能を停止させるという案はどうかというジェスチャーだ。 対するトグサの顔はやや渋い。できると思うが……というところまでを口に出して、続けてドラえもんが書いたメモの一文を指差した。 そこには、”アルター化による首輪の分解は成功しなかった”と書かれている。 それを見て、ゲインは成る程と頷いた。そし... -
ルール
ゲーム及び作品投下に関するルール ゲームルール 【基本ルール】 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。 勝者のみ元の世界に帰ることができる。 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。 ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。 【スタート時の持ち物】 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水... -
道
道 ◆/1XIgPEeCM 「……ここまで来れば大丈夫かしら」 軽く息を切らせながら今一度後ろを振り向いて、そのような独り言を呟き、峰不二子は大木の陰に腰を下ろした。 彼女は先程、トラックと一緒に気絶した少年を捨て、その隙にカズマという化け物から逃げて来たところである。 はっきりとした現在地は分からないが、地図上で言うC-5辺りには入っているだろう。 C-5は先の放送で禁止エリアに指定されていたが、発動は5時からである。時計を見ると1時前だ。まだ時間的余裕はたっぷりある。 病院での出来事や、肝を冷やす逃走劇により多少の疲労を感じた不二子は、休憩も兼ねて戦利品の確認をすることにした。 奪ったデイパックは全て一つのデイパックにまとめてある。マトリョーシカ人形と似たような感じだ。 それぞれのデイパックを順に開いていくと、食料やら何やらが出るわ出るわ。 対戦車火... -
tribute
tribute ◆S8pgx99zVs 死者の名前を告げ哄笑を空に響かせて、ギガゾンビは日が昇ったばかりの薄紫の中に消えた。 その足元には女――峰不二子が一人。 木陰へと身を潜め、今しがた得た情報を手持ちの地図やメモへと書き込み考え込んでいる。 ――次元大介が死んだ……か。 ギガゾンビによって読み上げられた七人の死者。その中に彼の名前があった。 これでルパン一味は自分を残して全員が死んだことになる。 だが、感傷はない。むしろ、自分を知る人間が減ってありがたいぐらいだ。 思ったとすれば、ルパン一味がこんな事態に巻き込まれ最期を迎えたということに意外性を感じたぐらいだが、 それは今考えることではない。今必要なのは己の身を守るための情報だ。 峰不二子は次元大介と死んだ仲間達のことを頭から振るい出し、思考を進める。 ――ぶりぶりざえも... -
テンプレート
感想議論スレテンプレート 1つのブロックが1レス分です。(文頭に半角スペースで整形済みテキストになります) アニキャラ総合板の書き込み制限は60行、4096Bytesまで テンプレのおかしなところの修正はご自由にどうぞ。 最終更新日時2010年03月15日 このスレはアニメキャラ・バトルロワイアルの感想雑談スレです。 SSの投下は、以下の専用スレで行ってください。 アニメキャラ・バトルロワイヤル 作品投下スレ5(実質6 重複再利用) http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1168438450/ 前スレ アニメキャラ・バトルロワイアル感想雑談スレ 11 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1169112049/ 過去スレ アニメ化した作品のキャラでバト... -
THE TOWER~"塔"
THE TOWER~"塔" ◆TIZOS1Jprc 密室に、女が三人固まっている。 そのうち二人はティーンエイジにすら達していないような、年端も行かぬ少女。 もう一人もどこにでもいそうな主婦然とした三十歳位の女だ。 いずれの顔にも、緊張感はない。 もし、ここに自動小銃ででも武装した者が乱入し、その引き金を引けばどうなるだろうか? 抵抗する間もなく、全滅するだろう。 そして、彼女たちはここがそんなことが起こり得る場所だということを忘れていた。 電光表示版が"3"を表示する。 ぽーん、と軽快な音を立ててエレベータの扉が開く。 男が一人、待ち構えていた。 「9秒04……」 男は……その紅い髪を尖らせた奇妙な男は、エレベータの前で珍妙なポーズを決めた状態でみさえ、光、なのはの三人を待ち構えてい... -
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今、助けに行きます
今、助けに行きます ◆5OBhuaMu0o 12時間生き延びた―― 「えっ!?」 突然の声に風は眼を覚ました。 そしてすぐに気付く。 これは二回目の放送だということを。 「私ったら、今までずっと…メモしなくては」 禁止エリアの確認のために、急いでバッグから地図とペンを取り出し、メモの準備をする。 幸い禁止エリアの時間と場所は聞き逃さずに済んだ。 そして、死者の名前も告げられる。 「…そんな…君島さんが…」 ショックを受けた。 駅で一緒に紅茶を飲んだ男性が既にこの世を去ってしまった。 信じられない。 だが、光の名前が無かったのは幸いだった。 必死で動揺を抑える。 一度深呼吸。 そして、気分を変えるために、自分自身も落ち着かせるために、近くにいる女性に話しかける。 「エルルゥさん。... -
銃撃女ラジカルレヴィさん(後編)
銃撃女ラジカルレヴィさん(後編) ◆2kGkudiwr6 少しばかり、時間は遡る。 病院の周りをただ何をすることもなくカズマがうろついていた。 「……ふぅ」 太陽を見つめながら、のんびりと溜め息を吐く。そこに警戒する様子は無い。 少なくともなのはは信頼できた。それなら、その友人であるフェイトは信頼できる。 そしてそのフェイトがそこまで言うなら、凛も信頼してやる。それがカズマの結論。 実際のところ、リインフォースの説明はカズマにとって意味が無かった。 寧ろ意味があったのは、ひたすらフェイトが凛を庇ったこと。 それに、仲間の力……それは、カズマがここに来て何度も体験したもの。だから馴れ合ってやってもいい。 そう決めると途端、張り詰めていた緊張が解け、次に襲ってくるのは疲れや痛み。 もっともそれなら大人しく怪我を治してもらえばいいのだが、君... -
吸血鬼DAYDREAM
吸血鬼DAYDREAM ◆B0yhIEaBOI 「起きなさいセラス……起きるのです、セラス・ヴィクトリア……」 「むにゃ?」 気が付くと、私は妙な心象風景のど真ん中にたたずんでいた。 妙に手抜きな背景に、ガ○ダムもどきとかウ○トラマンもどきとかが何かしら蠢いている。 あ、ミッ○ー……ダメダメ、ソレは流石にマズイ。 「セラスや……そろそろシカトはマジ勘弁ですよ……」 「あ、スイマセン」 そこには、メタリックな怪物然、とした奴が立っていた。 うん、怪獣。ポ○モンじゃないけどカプセルから飛び出してくるようなアレだった。 一応名前を聞いてみる。 「あの……あなたは誰デスか?」 「私の名はウィンダム……貴方が持っている篭手の精なのですヨ」 なんか覚えのあるこのシチュエーション……デジャヴ? ってことはココは私の... -
せおわれたもの
せおわれたもの ◆WwHdPG9VGI ――無意味に希望などを持とうとすること自体が間違いなのだからな! (生憎だったな、ギガゾンビ……) 先ほどの不愉快極まる放送を思い出しながら、ゲイン・ビジョウは皮肉気な笑みを唇の端に上らせた。 この世界につれて来られた時からゲインは確信していた。 死の恐怖に屈せず、人の尊厳を持って戦う人間の存在を。 希望を失わない人間の存在を。 どれほど強固な壁を築いて人を閉じ込めようとしても、恐怖でしばりつけても、人はその壁を壊し、恐怖を乗り越え、 『エクソダス』を目指す。 わずか2日の間に多くの人間達が倒れた。 悲しみと絶望がこの狭いフィールドを覆いつくした。 だがそれでも膝を屈しなかった人間達が、悲しみに耐えて歩き続けた人間達がいたということの証が、目の前にある。... -
I wish
I wish ◆KpW6w58KSs 『おはよう! いい朝は迎えられたかな?』 弱っているぶりぶりざえもんという豚を抱え。 そして新たに長門有希という少女を乗せ。 石田ヤマトという少年を運転手とするトラックのその前方に、『奴』が現れた。 「何だ、あれは……!?」 思わず顔が硬直する。 不快極まりないその音声は、トラックにいる全員の視線を集めた。 (ゲンナイさんの時と、似てるな……立体映像か…… とすると、これは……放送、って奴……だな) 「記録をした方がいい」 「……あ、そうだったな」 長門に指摘され、デイパックの中から紙とペンを取り出す。一人がメモするだけで十分かもしれないが、 万一、このメンバーが離散した時を考えるとやはりそれぞれがメモしておくのが妥当だろう。 勿論動けないぶりぶりざえもんの分もメモし... -
請負人Ⅲ ~決意、新たに~
請負人Ⅲ ~決意、新たに~ ◆g3BDer9VZ6 「イマイチ腑に落ちねェな」 病院へ向かう道中、ふとレヴィがそんなことを呟いた。 「腑に落ちないって、何がです?」 「あのゲインとかいうヤローさ。 あいつ、エクソダス請負人とかいってたが、要は獄中に入れられた囚人を連れ出す逃がし屋みてェなもんなんだろ?」 「本人は捕らわれのお姫様を助け出すナイトのつもりでいるんでしょうけどね。 エクソダスを請け負うこと自体、逃亡の手助けをしているようなもんですから……まぁ言ってみればそんなとこでしょうね」 でも、なんだって急にそんなことを?」 「なに、あいつからはあたしと似たような臭いを感じたからよ……大声でみんなを脱出させてやるなんて言ってやがったが、 その目的はなんだ? 逃がし屋ってのは報酬がなけりゃ動かない。まさか、正義のヒーロー様を気取りた... -
「ゲインとゲイナー」(後編)
「ゲインとゲイナー」(後編) ◆LXe12sNRSs 何かに気づいたゲイナーは意気揚々とペンを握り、自らの脳が組み立てた論理を文字に変えていく。 『どうして解体できたかって? そんなの決まってます。首輪が既に機能を停止していたからですよ! そうなんだ。首輪は機能さえ停止させれば、技術手袋で解体できる。そして首輪の機能を停止させるには――』 『そうだ。首輪の機能を停止させる方法……それは、「装着者の死」だ』 『そうですよ! 首輪は着けている人が死んだ時点で機能を失う。だからこそ、僕らは首輪の解除に成功できたんだ』 『ちょ、ちょっと待ってください。つまり、どういう意味なんですか?』 『あたしらにも分かるように説明しな』 二人で無言のまま盛り上がる男たち。 その妙な光景を傍観していたレヴィとフェイトだったが、さすがに口を挟まずにはいられない... -
剛田武
剛田武 「ドラえもん」の登場人物。愛称は「ジャイアン」。 体格のいい小学生。現CVは木村昴。 野球が得意でケンカも強い。が、かあちゃんには弱い。 歌が趣味で、「ジャイアンリサイタル」をよく開く。 だが殺人的に下手で、思わず耳をふさがずには居られないほどの威力を誇る。 先生を入院にまで追い込んだり、魔界のクジラを倒したこともあり、このロワに登場する他の作品のキャラのちょっとした 攻撃魔法とかより考えようによってはよっぽどタチが悪い。 (なんと能力制限の議論対象になり、実際に軽い威力制限が設けられたほどだ) 本人は上手いと思っているだけに、手に負えない。 日ごろは「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」をモットーに行動し 特に野比のび太をいじめることに生きがいを見出しているが 映画(大長編ドラえもん)などでは非常に情に厚く、「心の友よ」が口癖な良キャラに化け... -
プリズムライト(前編)
プリズムライト(前編) ◆B0yhIEaBOI 人間は光が無いと生きてはゆけない。 昇りつつある朝日を見ながら、遠坂凛は唐突にそう悟った。 闇が嫌いな訳ではない。闇に包まれて安らぐことができるのもまた、人間だ。 でも、闇だけでは駄目なのだ。 闇の中で、自分を照らし、世界を照らし、自分の歩む道を照らす。 そんな光がなければ、人は前には進めない。 ほんのひとすじの光でいいのだ。 その光さえあれば、人はそれを頼りに前に進んでゆける。 そして人は火を手にし、闇の中でも前に進もうとする。 だがその火は、自らの手で熾さなければならない。 だから、私は火を熾す。 幽かに揺れる種火を消すまいと、必死に薪をくべる。 そうすれば、もしも私が倒れても、きっと誰かがその火を受け継いでくれる。 そし... -
この醜くもなく美しくもない世界
この醜くもなく美しくもない世界 ◆WwHdPG9VGI ■ 「……大丈夫?」 目を覚ますとそこには、心配そうな顔をした凛の顔があった。 「一応手当てはしておいたけど……。 悪いわね、完全に治してあげられなくて。カートリッジをこれ以上――」 凛の言葉を聞き流し、ハルヒは慌ててあたりを見回した。 ハルヒの視線の先には世界があった。 音のある、夕陽で染まった世界が。 ペタリとハルヒは力なく地面に座り込んだ。 「ハルヒちゃん……。大丈――」 「やぁっと、起きたかっ!!」 心配そうに近寄ろうとするロックを押しのけ、レヴィが歩み寄ってくる。 レヴィの姿に誘発されるように鼻と両頬から激痛が走り、ハルヒは顔をしかめた。 セーラー服の胸元が真っ赤だ。大方、鼻血と唇によるものだろう。 異様に身体も... -
孤城の主(後編)
孤城の主(後編) ◆S8pgx99zVs 瓦礫の山が積み立ち、その所々に破壊の傷跡が散見できる。 土煙が上がり空を銃声と破壊音が占める様はまさに戦場だった。 「あそこ」 長門が指差す先には瓦礫の影に隠れる五人の姿があった。その中には見知った顔である 次元大介がいる――となると彼らがどういった集団か推理するのは簡単だった。 「君がキョン君か?」 腰を低くして戦場を突っ切り、トグサが五人が身を隠す瓦礫の影へと滑り込む。 「その声は……トグサさん? ――それに長門!?」 キョンは予想外の仲間との再会に驚いた。しかし、先立ったのは喜びよりも疑問の方だった。 映画館にいたはずの彼らが何故ここにいるのか? そしてハルヒはどうしていないのか? 「なぁに、ちょっとした情報収集でね。それを話すと長くなるんで説明は後にするよ。 それと彼女達はまだ映画... -
自由のトビラ開いてく
自由のトビラ開いてく ◆lbhhgwAtQE 『ギガ~。エフイチ行き列車の発車までもうしばらくかかるので、のんびりと待つギガ~』 イイロク駅のホームから停車していた列車に乗り込んだゲインを待っていたのは、そんなツチダマのアナウンスだった。 この地にて列車に乗るのは初めてであったが、中にツチダマがいることはモールダマからの情報により確認済み。 よって、いきなりのアナウンスにも全く驚きはしない。 『本列車は侵入禁止区域を通過する事があるギガが~本車両内に限り皆様の安全を約束するギガ~。 なお走行中の途中下車は大変危険なので止めるギガ~車内での殺し合いは一切責任負わないギガ~』 「そりゃご丁寧にどうも、っと」 ゲインは勝手に流れるアナウンスを他所に、そそくさと先頭車両に進むと運転席の扉を何のためらいもなく開く。 『ギガ~? お客さん、勝手に入られては困るギガ... -
【日用品】
大ナタ ヘンゼルに支給。文字通り大きい鉈。 邪魔な草を刈ったりするのに使用するのが普通ではないだろうか。 画鋲 ヘンゼルに支給。 メモなどを貼り付ける事が出来る棘が付いたもの。 刺さると痛い。また、電気を帯びると危険。 白衣 ソロモン・ゴールドスミスに支給。 医者が病院内で着用している白衣であると思われる。 清潔感を帯びているように見える不思議でありがたい服である。 ハリセン 蒼星石に支給。 厚紙を蛇腹折りにした後に片端を纏め、取っ手にする。 更に片方の纏められていない方を広げれば、あっという間に完成する。 要は殺傷能力の無い紙の塊である。昔はよくツッコミに使われた。 ボディブレード 鶴屋さんに支給。 板状の物体で、ブンブン振ることによりエクササイズする有名な通販グッズの一つ。 野原ひろしが劇場版にてしんのすけ救出の際に慌てて持って... -
孤独な笑みを夕陽にさらして
孤独な笑みを夕陽にさらして ◆lbhhgwAtQE 『警告します。禁止区域に抵触しています。あと30秒以内に爆破します』 既に禁止エリアに指定されていた地区A-4に足を踏み入れた瞬間に聞こえたのはそんな警告音。 「――ったく、どこまでも俺達を追い詰めて遊ぶ気かよ……」 これで、地図の外へ出た時と同じ警告がされることを次元は確認したことになる。 警告音に従い、スタコラと禁止区域を出ると、次元は近くにあった電柱に寄りかかった。 「さて、これからどうするかだが……」 地図の範囲外、及び追加指定された禁止エリアに進入した場合の首輪の反応は確認した。 埋葬までは行かないが、ソロモンや圭一の遺体を弔うこともした。 蒼星石の残骸ごとだが首輪のサンプルも回収した。 とすれば、ここに留まっている理由は無い。 脱出の鍵を握ってあるであろう青狸やその仲間と思われる少年達を探す為に... -
静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編)
静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) ◆lbhhgwAtQE ◆ ――……ありがとう 心優しい闇の書の管制人格――リインフォースは、そう言ってその身を偽ジュエルシード暴走を止める為の犠牲にして消えていった。 フェイトが意識を失い倒れたのは、まさにその直後。 彼女は、その意識を失う間際、こう思った。 あぁ、この怪我じゃ助からないかもなぁ……と。 しかし、そんな彼女の予想は見事に外れたわけで……。 「そう、ですか。ロックさん達が外に仲間を探しに……」 目を覚ましたフェイトは、トグサとゲイナーから自分が倒れてからの事を色々と聞いた。 そして、その中で自分がゲインやトグサらから手当てを受けたことも知った。 よく見れば、体の至る所、そして右目の周りには包帯巻かれ、肋骨の辺りは何か硬いもので固定されている。 「……すみ... -
GAMEOVER(5)
GAMEOVER(5) ◆S8pgx99zVs [ The World end of Haruhi Suzumiya ] 時の流れが限りなくゼロに近い真っ白な世界の中心。 僅かずつに崩れていく自分の存在を意識しながら、ハルヒは無限に近い一瞬の時間を過ごしていた。 ……ああ、もうどれぐらい時間が経ったのかしら。 10秒くらい? それとも、1時間ぐらいは経ったのかな? みんなはもう元の世界に戻れたのかな? それとも、まだあの病院の中でぐずぐずしてるのかしら? 凛は……きっと、怒っているわよね。 あの時だってあの剣幕だったんだから、目の前にいたらきっと引っ叩かれるに違いないわ。 最も、わたしだって立場が逆だったら彼女を許さないけど……。 しんちゃんが何か無茶してないか心配だわ。ロックさんが面倒を見ててくれるとよいんだけど……。 それにし... -
不死身のドラキュリーナひとり
不死身のドラキュリーナひとり ◆C1.qFoQXNw 彼女にとって時刻が深夜なのは僥倖だった。 人ならざる者、二度と太陽の下を歩けない身となった今、夜は活動時間だ。 彼女の名はセラス・ヴィクトリア。永遠の19歳、まだ血の味を知らないドラキュリーナ。 殺し殺されるのが当然の世界に籍を置く身だがまだ人の心は失っていないつもりだ。 疾風と化して山を降りる。 セラスは斜面の竹林を降り一路寺を目指す。日の出まで6時間を切っている。日光を避けられる場所は今のうちに確認しなくては。 地図と地形、そしてコンパスを用いて照らし合わせたところ、ここはB-7地区で山の中腹あたりだ。 山を挟んで北東には温泉、南に下ればエリアの境目に寺がある。更に南へ行き線路を進めば市街地だ。 (竹が自生している。ここはアジアなのかしら?) 竹林を抜け開けた場所に出ると寺が見えてきた。今のところ人の気配... -
用語集(あ行)
用語集(あ行) 映画館 嘔吐 温泉 うっかり三銃士 エクソダス お持ち帰り 映画館 その名の通り、映画を上映する為の施設。 内部には観客席の他にロビーや事務所、映写室などがある。 なお、売店には食料や飲み物の類は無いようである。 現在、館内にて上映が確認されている作品は「たんてい犬くんくん劇場版・恐怖!十二角館の殺人!」のみ。 出展は勿論ローゼンメイデン。 MAPを構成している街の日常風景を映したサイレント映画も上映された。 嘔吐 胃の内容物が口外へ排出される反射行動の事。 乗り物酔いや腹部への強烈な衝撃、風邪やウィルス等による体調不良、精神的なダメージなど、それが起る要因は多岐にわたる。 アニロワ内で嘔吐といえば、園崎魅音を置いて他ならないだろう。 1回目:クーガーのアルタースクーターに乗ったことによる乗り物酔い →嘔吐その1 2... -
のこされたもの(狂戦士)
のこされたもの(狂戦士) ◆WwHdPG9VGI ■ (上手くいった) 豚に向かって飛翔するシグナムの視界の中で、動けないブタの像が拡大していく。 元よりブタの戯言に本気で耳を傾けてなどいない。 会話に応じるフリをして脚の治療に専念していただけのこと。 (あれを斬り捨て、魔力の塊を奪ってこの場から離脱する) 魔力の塊があったとしても拳銃使いの男を、無傷で倒すのは難しい。 (よりよい機会を待つ) 剣から焔が発生。 剣の間合いまで後5歩の距離。 (救いだと?) 冷え切ったシグナムの心に怒りの熱が生まれた。 「笑わせるな!」 零歩。 炎を纏った必殺の剣が無力な豚に向かって振り下ろされる、まさにその刹那。 弾丸がシグナムの顔面を掠め、きいんという音と共にシグナムの視界が揺れた。 ... -
どうしようか
どうしようか ◆M91lMaewe6 真っ赤な血の色と中途半端に固まった赤黒い血の色が圭一の背中を彩っている。 彼の呼吸はなく、出血もほとんど止まっている。 死合いの邪魔をした少年の死は明らかだった。 小次郎は何もせず大剣を手に立ち去ろうとするが、少し考えて立ち止まる。 彼は圭一が使っていた鉈を見つけ、それを拾った。 ドラゴンころしをデイパックに収め、もうデイパック一つとコンバットナイフを拾った。 小次郎は少し名残惜しそうに、ソロモンと次元がいる方を見つめ足早にその場を後にしようとする。 向かう先は橋の向こう。 禁止エリアにいるであろう動けない参加者とやらに少し興味があったが、それの捜索は諦めることにする。 時間が無さ過ぎる上、こちらのダメージも大きいからだ。 死合いの満足感を胸に抱いたまま、彼は休憩場所を求め、西へ向かった。 小次郎がいた場所に次元... -
峰不二子の陰謀
峰不二子の陰謀 ◆q/26xrKjWg ハルヒ、ヤマト、アルルゥ。 その三人ともが、映画館から姿を消していた。 館内のどこを探し回ってもその姿は見当たらず、また外に停めてあったはずのトラックもなかった。 (ヤマトじゃ彼女を押し留めるのは荷が重かったか……) 涼宮ハルヒという人間を甘く見ていた。 特に、その根拠のない行動力を。 当初は、最悪の事態――何者かによる襲撃という可能性も頭をよぎった。 自衛には十分な武装を残していった。もし何かあったとすれば、逃げるにしても何かしらの衝突が起きたはずだ。 だが、何者かと争った形跡は全くなかった。 その代わりに見付けたものは、ハルヒがしたためた書き置き。 『トグサさん、SOS団はバイトじゃないから公務員だろうが何だろうが脱退は不許可!』 そんな一文を見て苦笑する。ごくごく短い付... -
音無小夜
音無小夜 CVは喜多村英梨。 BLOOD+全話を通しての主人公。 沖縄のコザ商業高校に通い、陸上部に所属している女子高生である。 しかし今回不参加のハジと出会ったことにより、大きな戦いと陰謀に巻き込まれる事になる。 性格はアニメ前半では普通の明るい女子高生。 後半になると、度重なる戦いの所為か少しクールにやさぐれ気味になっている。 自分に降りかかる悩みや問題を自分独りで背負い込んでしまう癖があり、 その所為で宮城カイやデヴィット、ルイスなどの周囲の人間(因みに全員不参加)に心配をかけていた。 最終回目前になるとその性格は緩和されたようで、徐々に明るさも取り戻していった。 実は彼女は人間ではなく「翼主」という吸血鬼の様な生物の女王的立場である。 数世紀前から人間として育てられていたが、ある事件をきっかけに自分が人間ではない事を自覚する。 そして自分... -
作品紹介
作品紹介 【スクライド】アニメ版全26話、マンガ版全5巻 カズマ/劉鳳/由詫かなみ/君島邦彦/ストレイト・クーガー 開始前に壮絶な議論になったほどアニメとマンガでは方向性の違う作品。 ロワ参加メンバーは全員両方に登場していますが、アニメ版を視聴する事をオススメします。 (マンガ版はマンガ版で別物と考えれば凄く面白いと思いますよ) カズマ、劉鳳、クーガーは性格だけならば数話で把握できるほど分かりやすい性格ですが、 劇中でアルターが変化する為、細かい戦闘描写は終盤まで変化します。 描写的にカズマは中盤の君島死亡後、アルター第二段階以降からの参戦のようです。 かなみは序盤から登場していますが、彼女のアルターが解説されるのは終盤です。 君島は序盤から登場しアルターは持っていません。中盤にて途中退場。 【HELLSING】TVアニメ版全13話、原作8巻(続刊) ... -
過去ログ
過去ログ 現行スレは左サイドバーのメニューから移動してください。 下に行くほど古いものになります。 作品投下スレ過去ログ アニメキャラ・バトルロワイヤル 作品投下スレ2 2ch過去ログ:http //anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1165749471/ @wiki内保存:http //www23.atwiki.jp/animerowa/archive/20061212/e3f9eac67e0b517db6392e4840190b2b アニメキャラ・バトルロワイヤル ~作品投下スレ~ http //anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1165490837/ http //www23.atwiki.jp/animerowa/archive/20061212/388da4d7... -
破滅と勇気と
破滅と勇気と ◆TIZOS1Jprc 誰かが、こんなことを言っていたのを覚えている。 出会いには、幸せな出会いと不幸な出会いがある。 けれど、出会うことに意味があるのではなく、出会ったことに意味があるのだと。 私は、思う。 私となのはが出会ったことには、どんな意味が有ったのだろうかと。 ◇ ◇ ◇ 破滅した少女が、親友を埋める。 (むくれた、なのは) 地面に掘られた即席の穴に、なのはの遺体がそっと横たえられる。 その手には、友人の黒いリボン。 それが結ばれていた所には、代わりになのはの白いリボンが。 いつかと同じ、片方ずつでのリボンの交換。 真逆、形見分けまでこんな形になるとは、思いもしなかった。 (泣き顔の、なのは) バルディッシュをシャベル代わりにして、遺体に土を被せ... -
ひぐらしのなくころに(後編)
ひぐらしのなくころに(後編) ◆B0yhIEaBOI ――パァン その一発の銃声が、私の意識を現実に呼び戻してくれた。 ここは、どこだ? 周りを見渡すが、辺りの光景を見ても何も分からない。 私の体は、瓦礫の間に横たわっているようだ。 頭が痛い。割れそうだ。吐気もする。 なんとか体を起こすが、うまく体を支えきれずに、付近の壁にもたれかかってしまう。 記憶が混乱している。私は、何をしていたんだっけ? 一体、なにがあったの? そして頭を集中させようと額に手をやったとき、初めて自分の額が血に濡れていることに気付く。 私は、頭を打って、気絶していた……? 気絶する前は、何をしていたんだっけ……? ――パァン 再び、どこかから銃声が聞こえてくる。 銃声? ……そうだ、少しずつ思い出してきた。 ... -
【背中で泣いてる 男の美学】
【背中で泣いてる 男の美学】 ◆S8pgx99zVs 赤色に覆われた空から、その殺戮の舞台へと下卑た声が轟き落ちる。 その声の下、人気の無い道路の上を次元大介はただ一人、黙々と南へ向かい歩いていた。 東に向かって長く伸びた影を共に、次元大介は思考を巡らせる。 今回発表された死者は九人―― ギガゾンビは変わらぬペースでと、言い表したが次元大介の印象はその逆だ。 次元大介は知っている。その内の約半分が自分の目の前で死んだことを。 「前原圭一」「竜宮レナ」「蒼星石」「ソロモン・ゴールドスミス」 惨劇は避けられなかった。 元々、蒼星石とソロモンに関しては後に殺しあうことも織り込んだ上での利害の一致による協力関係だったが、圭一とレナに関しては違う。 彼らのこと、むざむざと死なせてしまったことを思うと次元大介の心に苦いものが走る。 だ... -
Ground Zero
Ground Zero ◆TIZOS1Jprc ウォルター・C・ドルネーズは死んだ。 そう告げられた所で、セラスにはいまいち実感が湧かなかった。 今まで一度も戦闘の形跡を目にしなかった所為もある。 が、何よりもその理由は、同じ死亡者として宿敵のイカレ神父の名が挙がっていた事だ。 アレがくたばるワケねーって。 故に、セラスには放送の内容がイマイチ信用できなかった。 が、必ず嘘であると信じる根拠もない。 要するに、何も判らないのだ。 もどかしい。 しかし、留守番を頼まれた身故、勝手にこのホテルを出ていく訳にもいかない。 第一、アテなど全く無い。 ならば。 セラスがするべき事はただ一つ。 来るべき自分の出番に備え、英気を養う。 セラスはダブル程の大きさのあるシングル用ベッドにダイブすると。 グ―――。 ... -
第六回放送
第六回放送 ◆lbhhgwAtQE 太陽が蒼天の頂に昇る頃。 ギガゾンビは、そんな陽の明るい光の届かぬ薄暗い大広間の中央にある玉座に一人座っていた。 護衛のために傍においていたツチダマすらも今はいない。 今、彼の目の前にいるのは画面の向こうに映る運転士ダマのみ。 グリフィスの情報伝達の遅れをギガゾンビに最初に報告した、目下のところ彼が一番信用できるツチダマ。 それが、運転士ダマだった。 「――ふむ。では、今のところ奴にはおかしな兆候は見られないのだな?」 『はいギガ……。何も異常はありませんギガ……』 「ふん、ならいい。今後も奴の動きから目を離さないようにしておけよ」 『了解ギガ……』 運転士ダマは、淡々と首肯すると即座に通信を切る。 主であるギガゾンビが通信をきるよりも先に。 「……チッ。何だ、あいつは……。私より先に通信を遮断するとは... -
陽が落ちる(4)
陽が落ちる(4) ◆S8pgx99zVs 【19:16】 「魔法少女×3」 陽も完全に落ち、通り抜ける風が少し肌寒い病院の屋上。 その屋上の端、南北に流れる河に浮かんだ闇の書、そしてその奥に聳えるギガゾンビの城が よく見えるその場所に、三人の魔法少女(?)が立っていた。 真っ赤な聖骸布を吹き抜ける風に任せているのは、――遠坂凛。 降ろした髪で、失った右目を隠しているのは、――フェイト・T・ハラオウン。 そして、遠坂凛が目を背けるほどの派手な衣装に身を包むのが、――涼宮ハルヒだ。 その時――つまりは、闇の書の始動に向け、彼女達はこの屋上で待機している。 「フェイト。その髪型も似合うわね」 「ありがとう、凛。そして、ありがとうございますハルヒ」 「なーに、いいのよ。お礼を言われるほどのことでもないわ。 可愛く萌える少女を、常に... -
涼宮ハルヒの喪失(後編)
涼宮ハルヒの喪失(後編) ◆7jHdbD/oU2 ◆◆ 「シェルブリットォォォォォォォォォォッ!!」 太陽を背景に、カズマが吼える。 右肩のプロペラが高速回転し、空気を切り裂きながら生むのは、爆発的な推進力だ。 大気が悲鳴を上げているような唸りを置き去りにして、カズマの拳がセイバーへと肉薄する。 小細工も何もない、暴力的な逆風を連想させる突撃を回避するため、セイバーは跳躍した。 直後、見境のない破砕音が二つ、重なって轟いた。 一つはカズマによって地面が砕かれた音。 もう一つは、神人が大地を蹴り上げた音だった。 巨大な足が、それ自身よりも太い木を、土砂もろとも吹き飛ばす。 セイバーの体躯を遥かに上回る巨木が、宙を舞い、影を投げ落とす。 彼女の真上で一瞬静止した後、それはすぐに落下を開始した。 圧倒的な質量を持つそれは、重力に従って、セイ... -
ギーガ鉄道の夜
ギーガ鉄道の夜 ◆v3IQLoJSTY いや、ほらさ。一口に話って言っても色々あるわけよ。一言二言で終わっちまう話とか 話せば長くなる話とか。電車を待つ間に駅長室で紅茶を飲みつつ、可愛い女の子と良い雰囲気でさ。 これが殺し合いの真っ只中でなけりゃ、神様に感謝の一つもしたんだけどね。あれから話したんだよ。 俺の世界のこと、カズマのこと、アルター、HOLY、ロストグラウンドのこと。風ちゃんの世界のこと、 エメロードのこと、二人の親友のこと、エスクードのこと。そして風ちゃん自身のこと。あー、現実は 厳しいよなぁ。俺、挫けそう……。カズマぁ、今お前どこにいんだよ。助けてくれよぉ。 「君島さん、どうか致しましたか? あ、ごめんなさい。私ったら自分の事ばかり話してしまって」 風ちゃんが心配そうな顔で俯いていた俺の顔を覗き込んだ。優しい子だよなぁ。 ... -
恋のミクル伝説(後編)
恋のミクル伝説(後編) ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ ホテルの中腹――ここは三階か。 命からがら逃げ出したゲインは、血に塗れた腹部を押さえつつ、文字通り必死になって足を動かしていた。 単純に考えて、致命傷。死に到達するのも、そう遠くはないだろう。 だが、その前にやるべきことが残っている。 それはただ一つ。この一連の騒動に、自らの手で決着をつけること。 ここからエクソダス――いや、素直に逃走と言った方がいいか――する手段はいくらか考えている。 が、そのどれもが成功したとしても……ゲインが後々まで生き残る方法は無に等しい。 ただでさえ、外ではゲインの帰還を待ち望んでいる少女がいるのだ。 危険な殺人剣士を引き連れ、死に掛けの男を連れて逃げることになれば、彼女の足枷になることは確実。 それだけはしたくない。これは、キ... -
峰不二子の暴走Ⅱ
峰不二子の暴走Ⅱ ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ 土色と白を帯びた煙が、病院中を埋め尽くす。 カズマが放った『シェルブリットバースト』は、シェルブリット第二形態で使用可能となる最大の大技。 殴る――それだけに磨きをかけ、それだけに力を集約した果ての一撃であり、元を正せば単なるすごいパンチ。 だがその一撃が侮れるような威力ではなく、正面玄関口はどこを殴ればそうなるのか、爆弾でも破裂させたかのような惨状が広がっていた。 自動ドアに始まりカウンターにベンチ、加えてその場にいた全員――のび太から眠っていたハルヒまでをも衝撃で吹き飛ばし、立ち上った土煙のせいで誰がどこにいるのかも分からない。 唯一救いだったのは、シェルブリットバースト自体は誰にも直撃していないということ。 人質の存在をちゃんと考慮した結果であり、このドサクサで犯人が孤立し... -
暗闇に光る目
暗闇に光る目 ◆lbhhgwAtQE 「――ったく! せっかくこっちまで来たのにまたホテルの方に向かうってのかい、アタシ達は」 「仕方ないでしょう。フェイトちゃんと約束していたんですから」 病院とその周囲で、嵐のような一悶着があったことなど露知らず。 レヴィとゲイナーは、病院をあっさり通過して、フェイトと約束していたイイロク駅へと向かっていた。 「時間は4時半……うん。これなら間に合うかな」 「なぁ、やっぱ6時に電話して、あのガキにこっちに来てもらえばいいんじゃねーのか? その方がアタシらも楽できるし――」 「却下です。年上の僕達が、年下のフェイトちゃんにばっかりそんな無理強いしてどうするんです」 「あー、はいはい、分かりました分かりました。流石、紳士のゲイナー少年は言う事が違いますねぇ」 ゲイナーに皮肉たっぷりにそう言ってやると、レヴィは彼よりも前へと... -
Lie!Lie!Lie!
Lie!Lie!Lie! ◆qwglOGQwIk 『警告します。禁止区域に抵触しています。 あと30秒以内に爆破します』 無機質な声が響き渡る、それと平行して放送の声が聞こえる。 「圭一君!」 「レナ、逃げるぞ!」 『――えられた!、 これもひと・・・』 そういうが早く、俺はレナの手を掴み、正反対の方向に向かって一気に走り出す。 その首輪を見ると、首輪のランプが赤緑に点滅している。 放送は今なお続くが、そんな話に耳を傾けている暇は無い。 チクショウ、警告だけしてそのまま爆殺ってか!ありえない、ありえないんだ絶対にッ! あの屑野郎がこんなことで自分の楽しみを放棄したりはしない、だから絶対に助かるッ! 信じろ、信じるんだ圭一!自分を信じろッ! 『――7時より A-4・・・』 程なくして自分の首の点滅が消... -
いま賭ける、この命
いま賭ける、この命 ◆lbhhgwAtQE 【1階・正面ホール】 突如ホールに舞い降りたロボットに、ロックとゲインは思わずたじろぐ。 「ツチダマの次は何だ? 巨大ロボットってか!?」 「まさかドゴッゾまでこっちに来てたとはねぇ……ギガゾンビも趣味が悪いぜ」 ゲインは、ドゴッゾと呼んだそのロボットを忌々しげに睨む。 ドゴッゾ――それは、シベリアのピープルのエクソダスを妨害してきたシベリア鉄道警備隊が広く用いていたシルエットマシン。 ゲインも幾度と無く、それとは交戦していた。 『こいつとの融合調整に手間取っている間にこんなことになっていたなんて……このままだとダマはギガゾンビ様にスクラップにされてしまうギガよ。 ……こうなったら、お前らの首を手土産にして許してもらうしかないギガ~!』 ドゴッゾは、のっそりと歩きながらゲイン達に近づいてゆく。 ... -
タイプ:ワイルド(後編)
タイプ:ワイルド(後編) ◆wlyXYPQOyA 「……今度は何だ?」 「……ドア?」 カズマ達の真上に突如、暖色に彩られたドアが出現したのだ。 しかもそのドアは制止するわけでもなく、ゆっくりとカズマ達に向かって落ちていく。 いや、それだけではない。”それ” は突然勢い良く開かれ――そして中からあるものが飛び出してきた。 「土偶!?」 「何だテメェはッ!!」 そう。土偶だ。しかしそれはただの土偶ではない。 ある者に忠誠を誓った特注の土偶――そう、その名は! 「土偶ではない……スラン! 我が名は……俺の名はスランだ! グリフィス様の為……俗物共は、死ねぇぇぇええぇぇぇぇえぇえええぇぇえっッっっッッ!!」 スランと名乗る満身創痍の土偶。それはなんとカズマに向かって急速落下を行った。 ただそれだけのダイナミックな... -
請負人Ⅱ ~願う女、誓う男~
請負人Ⅱ ~願う女、誓う男~ ◆lbhhgwAtQE 殺戮の舞台に燦然とそびえ立つホテル。 それは半日に渡り参加者達の目を惹き、彼ら彼女らを集め、そして様々なドラマを生み出していった。 ……だが、そんな天の楼閣も今となっては、見るも無残に破壊しつくされ、崩壊するのも時間の問題。 そう、完全に倒壊するまであと残り時間は僅か…………。 ◆ 所々ぽっかりと穴が空く天井が軋み、壁には断続的に亀裂が走ってゆく。 そして、硝子が割れた窓や砕けて外が見える壁の穴からは、発砲や爆発のような音が時々聞こえてくる。 ――そんな状況の中、未だにホテルの一室に残っていたみさえは、思わず不安な声を出した。 「ね、ねぇ? そろそろヤバくない? このホテル、絶対にもうじき潰れると思うんだけど……」 「――心配かい? ……ま、気持ちは物凄く分かるがな」 みさえ... -
陽が落ちる(5)
陽が落ちる(5) ◆S8pgx99zVs 【19:27】 「静謐な病院Ⅲ」 様々な経過を経て、また再び静寂を取り戻した病院。 非常灯だけで照らされた暗い廊下にカラカラという音を立て、此処に残った唯一の生者が歩いていた。 音を立てているのは、彼――トグサが押しているストレッチャーの車輪が回る音だ。 そのストレッチャーには死者――長門有希の遺体が横たわっている。 喜緑江美里が出した条件の一つ ――TFEI端末の確保。 そのために、彼女は深い場所にあった寝所から連れ出され、今此処にいる。 彼女を今まで人目につかない場所に隠しておいたのは、ロックとゲインの気遣いだ。 全身を真っ赤に染め、土に塗れた彼女の遺体はお世辞にも綺麗とは言えない。女性や子供に見せるは酷だった。 そして、ハルヒに対しては喜緑江美里とのコンタクトについてもボカして伝えてられている... - @wiki全体から「各種議論メモ」で調べる