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PTA - (2021/10/05 (火) 23:24:58) の1つ前との変更点
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*【PTAとは】
PTAとは、全国各地の学校単位、あるいは市町村単位で設けられる組織である。
PTAは&bold(){P}arent・&bold(){T}eacher・&bold(){A}ssociation(ペアレント・ティーチャー・アソシエーション)の略。
決して「パパさん達の集まり」ではないし、「パパ・とうさん・アニキ」の略でもない。
法律には全く根拠がないので、「父母会」「保護者会」というようにPTAという名前ではないこともある。
学校に通うこども達の親や、教師によって構成され、
健全なる教育、こども達の安全、充実した学校生活の支援を目的としている。
PTAシステムの開祖はアメリカであり、日本には戦後、GHQ等によってもたらされたと言う。
ただし、法律には全く根拠のない組織である。法人として登録すればさまざまな規制に従う必要はあるが、普通法人登録はしない。
そのためPTAという組織自体なくても法律上は問題ないし、あったとしてどう運営するかは団体内部の自治に委ねられている。
*【PTAに参加するまで】
通常子どもが小学生になると、その両親(特に母親)はPTAに入会するかどうかの決定を&font(b,red){任意で}求められる。
入会すると会合等に参加できるが、自治体によっては会費が必要な場合が多い。
*【PTAの活動(ライト編)】
地域によって詳細は異なるものの、大抵、月に何度かの会合を開き、教育の内容の報告、問題点、懸念事項等についての話し合いが行われる。
場合によってはPTAが主催となり、こども達の為のイベントが開かれることもある。
学校行事にも、PTAからの来賓がやってきたりするケースもある。
学校周辺や通学路の清掃、登下校時間における監視(みどりのおばさん的な)活動等ボランティア活動のようなことも行う。
PTAの利点としては、教育の実情を常にかつ身近に把握できる他、必要とあれば直接、あるいはPTA協議会を介して教育の内容に口出しをできることにある。
先生方もクラスの生徒全てに目を光らせることは学校内でも難しく、ましてや家庭生活にまで目は行き届かない。
公立の場合先生方は転勤することもあり、どうしても地域の実情に疎くなる。
地域社会に根付いた独自の視点を持つ親御さんが学校の気付かない教育の在り方の問題点等に適切な意見を述べることは、教育にとって重要である。
先生に対して1人では言いだしにくいことも、集団で問題意識を共有してまとめて話すならば、より洗練された重要な指摘になるかもしれない。
[[問題教師>モンスターティーチャー]]の[[体罰]]なども、PTAで情報を共有することで明るみとなり((一人で被害を訴えても信じてもらいにくい))、解決につながることだってある。
転校してきた生徒やその親にとっては学校や地域の実情を知る重要な窓口にだってなりえる。
*【PTAの活動(ダーク編)】
PTAには法律の根拠がないため、悪く言えばどう運営しようと違法にはなりにくく、また運営のプロと言える人もいない場合が多い。
そのため、PTAのダークな側面が最近取りざたされるようになってきた。
**勝手に入会させ、退会も認めない
PTAにメリットがあることは事実だが、&font(b,red){PTAに入会するか否かは任意である。}子どもに教育を受けさせるのは義務であるが、PTAに入会するかどうかは別問題。
「入会してないのに会費の請求が来た」とか「強制的に入会していた」などは昔からあったが、近年特に報道されるようになった。
学校に入学したのでPTAに勧誘するのは問題ないが、本人の意思を無視して入会させたり、会費を徴収したり、不利益をちらつかせて会合への出席を求めることは「基本的人権(所属の自由)」を侵害する行為である。
&font(b,red){入会申込書を書いてもいない人を強制的にPTAのメンバーにし、更に有無を言わさず強制的に会費を取り上げる行為は違法であり、最悪の場合は強要、恐喝の刑事罰に問われることもあるのだ。}
とあるアンケートでは4割以上が「強制加入で当然」と回答したといわれているが、&color(#F54738){&bold(){法的に見ればこれは完全な間違い。}}昔からやってるからいいと思った、と言う感覚に染まるといつの間にか犯罪者になっていることがあり得るのでので注意しよう。
学校とPTAは別組織であり、学校が勝手に勧誘用にPTAに連絡先などを通知すること自体が個人情報保護法違反である。
また無差別に人を集めれば、当然そこには好ましからざる人も入ってくる。
子どもを狙う犯罪者が自分の子どもが属しているというだけの理由で入ってしまい、PTAが子どもを狙う犯罪者に情報を与える結果になるリスクも忘れてはいけない。
**無茶な役員の押し付け
学校によっては特に役員決めにおいてトラブルが発生しやすい。
PTAの仕事は完全無償のボランティアである場合がほとんど。
専業主婦のいる家庭を前提としたシステムが改善されていないPTAも多く、PTAの行事や仕事の日程に「シングル家庭や共働きで多忙な家庭ではとても出られない時間帯」が当てられることが多いせいもある。
中には仕事や高齢者の介護をしなければならない家庭の親に対し、順番などを理由に有無を言わさず役員などに任命し、PTAの仕事をせざるを得ない状態に追い込むPTAが社会問題化している。
それで母親が仕事を退職に追い込まれ、結果的に生活が困窮してしまったというケースさえもあるんだとか。
最悪の場合、本人が病気で日常生活すらままならない状況の人にすら役員を押し付けたり「診断書を提出しろ」と強要するケースもある。
自分だけでなく、家族のプライバシーに属することをPTAの多数の保護者の前で発言・納得させるということすら行われる。((自身のダメなところを多数人の前で話させて自尊心を打ち砕き、その後で偏った思考を植え付けるというのは、カルト宗教などの洗脳によくある手口である。))
PTAに入会したからといって仕事を強制することは許されないし、またそんなやり方が横行しているPTAからは脱退することも基本的人権の1つである。
無理やり任命した挙句、仕事を拒否したことについて嫌がらせをする場合、PTAの担当者の方が犯罪になりかねない。
**意味のない役員仕事
「ベルマーク集め、マークの切り取り((今時は直接募金すれば一瞬で済む話である))」のように時代に合わなくなった行事。
必要性の薄いレクリエーション。
メールやSNSなどでの情報共有の様な費用もほぼかからず正確化も見込める効率化。
ところがこうした効率化がせっかく提案されても、なかなか進まない。
**一部役員の暴走
前記した意味のない役員仕事がなぜなくならないか。
&bold(){「不合理かどうかなんて関係ない、私はあんなに苦労したのに、後の人がそんな楽をするなんて許せない」}というしょうもない感情で口出しをする人に限って発言権を持っていたりすることが多いのだ。
そういう人たちは役員仕事で苦労したからこそ発言権のある人たちも多く、その意味では被害者ともいえる。
だが被害者が転じて周囲に同様の被害を押し付ける加害者となってしまうという問題はPTAでも健在なのだ。
また、経理が杜撰で使い込みをされているのに気づかなかったり、意識高いつもりのバカが暴走した結果、実質強制加入のような法律をきちんと守らないやり方が横行してしまう傾向が強い。
**PTA会員と非会員の差別
また、卒業式などでPTAから送られるコサージュなどをPTAに入会していない家庭の子には贈らない(親が実費を別途出すと申し出ても)という対応も目立つが、これも実は問題だ。
卒業式は「学校行事」であり、「PTA行事」ではないのだから、「学校行事」として従うべきルールがある。
学校とPTAは別組織で、&bold(){学校内でPTA会員の子か非会員の子かを差別することは式典における学校のルールに反している。}
PTAが独自にPTAの子ども向けの式典を行い、そこで会員のみに配布するなら問題ないが、卒業式と言う場を借りるのにPTAの組織の論理を持ち出す時点で、非常識な振舞である。
**解決が難しい…
だが、こういったPTAの問題行為を学校や役所に相談してもあまり強く出てくれないことが多い。
PTAと学校が形式的には別組織である以上、校長先生も強く出るのが難しい。
その上学校の先生も人手不足であり、PTAがなくなると運動会や入学式・卒業式のような学校行事がうまく回らない。
学校としてはPTAと対立関係になったり、ましてやPTAがなくなるような事態は避けたいのだ。
他の保護者としても、子供を[[人質]]に取られている面がある。
自身がPTAを脱退した結果、自分だけでなく子供が学校で露骨ないじめや仲間外れの対象になってしまうという危険性がある。
子どもが卒業するまで我慢すれば、とりあえずはやり過ごせる。
結果としてPTAに強く出る意欲もわかなくなり、問題のあるPTAのやり方がなかなか改革されないまま現在に至っている。
一方で、&bold(){こうした状況に異を唱え、改革に成功したというPTAの例も報告されるようになってきている。}
やる前は様々な懸念があったがやってみたら案外何とかなったという例もあるようだ。
こういったダークな傾向から脱皮できるかが、PTAの今後を握っていると言えよう。
*悪行
通常、この手の文脈で取り上げられるPTAとは『日本PTA全国協議会』のことを指す場合が多い。
PTA全国協議会は全国各地のPTAの活動を支援し、まとめる組織である。
#center(){『教育に悪影響を与える』}
誰もが一度は聞いたことがあるはずのこの一言でこども達の娯楽を奪おうとする活動もPTAの仕事である。
名目はやはり「こどもの健全な教育の為」。
しかし、どれもこども自身の意見を完全無視した大人のみの視点による主張が多く、反発を受けることも多い。
しかもその主張がなぜか通ってしまう例もあり、『PTAにはそういった権限がある』と誤解する者もPTA内外問わず存在する。
近年台頭する[[モンスターペアレント]](モンペ)もその代表格である。
多くのモンスターペアレントはPTAに属している。
もはや、監視という名の管理・軟禁である。
何かしら注意した際の常套句は&font(#800080){「アンタ子供育てたことないでしょ↑!!!!」}
余談だが男女問わず、性的な意味で子供が好きな人も紛れている場合がある。その数はPTA全体の5~10%程度といわれている。
尚、これに関した事件が、地方紙の片隅にひっそりと載っている。
◆PTAが主張する教育に悪影響を与える例
・ゲーム、アニメ、まんが、特撮番組
代表例。
1950年代の&font(#ff0000){悪書追放運動}は[[鉄腕アトム]]すらも&font(#ff0000){焚書}にし[[手塚治虫]]を大いに苦しめた。
CEROや倫理機構が発達する中でも(もっともそれらを活性化させたのもPTAである)、存在を抹消しようと懸命である。
場合によっては、子供にトラウマを植え付け…もとい注意する為に強制的に見せることもある。
子供が近付こうものなら、&font(#ff0000){激怒}する。企業や本屋を。
最近は、エロゲ会社にもクレーmもとい抗議をしているらしくアニヲタとしては由々しき事態である。&bold(){子供はエロゲやれねぇよ!}
アグ〇スとタッグを組んでいる団体もある。
・学生服、体操服
なんでも、ブルマは卑猥なんだとか…。この発言を最初にした人は自称フェミニスト(フェミニン)。女性解放運動を知らないのか?と言いたくなる。
既にブルマー等はほぼ絶滅状態である。
女子学生服のスカートを廃止した学校も現れはじめた。由々しき事態である。
・イベントごとの不平等
ここで言う平等とは『学芸会における全員主役化』『運動会における整列徒競走』等、少しズレた平等。酷くなると部活にも口を出す。
練習を頑張った子供はどうなるんだ?、という疑問はタブーとされている。
・バラエティ番組
『こどもに見せたくない番組ランキング』が有名。
[[めちゃイケ]]やロンドンハーツ、クレヨンしんちゃんが上位の常連。
「クレヨンしんちゃんを見たこどもが往来でケツを出した光景」を実際に見たことがあるのだろうか?
一方、『見せたいランキング』ではふしぎ発見、プロジェクトX、世界一受けたい授業等が常にランクされる。
なお、[[ヘキサゴン]]は両方にランクインしたことがある。
・インターネット(パソコン・携帯電話・スマホ等)
最近よく騒がれている内容。(ちゃんと調べたりもせずに)子供に不適切だったり、過激だと思われるようなサイトの閲覧を制限させるよう自治体に求めたり、
夜間にケータイをさせないように呼び掛けたりしている。自治体に。
アダルトサイトやアダルトな内容を含むサイトならいざ知らず、親によってはニュースも禁止という者もいる。
ぶっちゃけ、ネットに関しては俺らも悪い。
◆極めて特殊な主張
先に挙げたような基本的な主張は誰もが知るところであるが、ときにPTAは誰もが首を傾げたくなるような主張をすることがある。
ここではウソかホントかもわからないような驚きの主張(下手をすれば犯罪行為)を紹介する。
繰り返すが、PTAには「命令する権利」はないし法律でこれらの行為が保証されている訳ではない。
※事実かどうか定かではありません
[[都市伝説]]的感覚でお楽しみ下さい
・「棚を移すだけではダメだ!18禁コーナーを撤廃せよ!」
筆者の地元で起こった運動。
学校に近い本屋数件に対して、「こどもの目に触れる可能性がある」としてアダルトコーナーを&font(#ff0000){撤廃}させた。
・「ゲームセンターがオープンした? 店を畳め!!! なに?嫌だと? 宜しい、ならば毎日押しかけて営業できないようにしてくれる。」
''オープンしたて''のゲーセンに毎日押しかけ、店をたたむように命令した。
拒否されるや否やこどもが近付かないようにボランティアが周辺を見回りするようになりゲーセンの売り上げガタ落ち、移転を余儀なくされた。
&font(#ff0000){店をオープンするには数多の手続きや建物の建設や改築等、相当の手間や費用が掛かっている。しかもこの場合、オープンするまでは何も言わず開店したのを狙って恫喝や張り込みを行うという極めて悪質な手法をとっており、&bold(){事実上の営業妨害である。}}
・「キャラクターに『嫌いな食べ物』を設定するべきではない!」
「○○だってたまねぎ食べられないんだよ!」と子供が言ったのを受けて一時期大量に生まれた苦情。
&font(#ff0000){「子供を教育する親は嫌いな食べ物はないのか?」と問いたい。というかそもそもそんな屁理屈を論破してちゃんと(無理強いでなく)食べさせるのが親の役目である。それを放棄してフィクションにいちゃもんをつけるなど言語道断である。}
・「アンパンマンはエロアニメ」
アンパンマンに対し、『性的表現』について抗議を出したと言う。
曰く、ドキンがしょくぱんまんに恋していると言う設定が気に入らないらしい。
確かに対象年齢的に恋愛表現は若干早いような気がしなくはないが作中では極めてデフォルメかつコミカル寄りな表現が殆どであり、エロ呼ばわりなど言いがかりも甚だしい主張である。というかあの描写とエロを結びつけるあなた方の発想の方がよっぽどふしだrゲフンゲフン。
・「家を出入りしているのに靴を履き替えないのはおかしい!」
ドラえもんに対し、このような苦情が来たと言う。
この苦情の後、ドラえもんは地上から3ミリ浮いていると云う設定が追加された。
・水着の変更
これはとある地域で起こったことだが、[[学校指定の水着>スクール水着]]に対して「水に濡れたときの&font(#f09199){あのピッチリ感は卑猥だ}」となんともアレな主張もとい&font(l){性癖}難癖をつけ、
学校指定の水着を止めさせて水着は自由にするよう求め校則を無理矢理変えさせた。
もっと際どい水着が増えた。結果、その学校の教師は猥褻罪や淫行罪で逮捕される件数が増えた。
・一方通行
エロゲ等の18禁コーナーに子供が入ろうとしていたので、注意したら親が激怒。
駄文ではあるが、一つ。大多数はこんなわけのわからない人ばっかりだが、ほんの一握りにはちゃんとした人もいる。ほんの一握りだが。
それから、PTAを憎むあまりに自分が同じような存在にならないように気をつけるべきだろう。ネットの人間もPTAみたいな奴らが多いから。
追記・修正は教育に少しだけ悪影響与えるザマスからほどほどにするザマス!
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,37)
}
#include(テンプレ3)
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&font(#6495ED){登録日}:2011/07/30 Sat 17:07:07
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます
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*【PTAとは】
PTAとは「健全なる教育」「子ども達の安全」「充実した学校生活」の支援を目的として、全国各地の学校単位あるいは市町村単位で設けられる組織((学校単位で設けられたPTAを特に「単位PTA」という。))である。
ここでいう「学校」とは、幼稚園や認定子ども園から高校や高等専門学校までを指し、それらの学校機関に通園通学する児童生徒の親や教師によって構成されている。
システムの発祥はアメリカであり、日本には戦後、GHQ等によってもたらされたと言う。
PTAは&bold(){P}arent・&bold(){T}eacher・&bold(){A}ssociation(ペアレント・ティーチャー・アソシエーション)の略。
決して「パパさん達の集まり」ではないし、「パパ・とうさん・アニキ」の略でもない。
法律で規定された名称ではないので、地域によっては「父母会」「保護者会」というようにPTA以外の名称で呼ばれている((平成22年に施行されたPTA・青少年教育団体共済法では「PTA」の定義が規定されているが、その要件に「PTA」と名乗ることは含まれていない。))こともある。
PTAは法人格を持たない((法人として登録することは可能であり、登録すれば様々な規制に従う必要も生じるが、法人登録された単位PTAはほぼ存在しない。))民間の任意団体であり、&font(b,red){結成・加入を義務付ける法律の規定は存在していない}。
そのため、特定の学校に対応する単位PTAが存在していなくても法的には問題なく、運営の如何についても団体内部の自治に委ねられている。
*【PTAに参加するまで】
通常は子どもが入園・入学すると、その保護者(特に母親)がPTAからの勧誘を受け、&bold(){&font(b,red){入会するかどうかの意思決定}}を求められる。
入会すると会合等に参加できるが、自治体によっては会費が必要な場合が多い。
*【PTAの活動(ライト編)】
地域によって詳細は異なるものの、大抵は月に何度かの会合を開き、教育の内容の報告、問題点、懸念事項等についての話し合いが行われる。
場合によってはPTAが主催となり、子ども達の為のイベントが開かれることもある。
学校行事にも、PTAの役員などが来賓として参加するケースもある。
学校周辺や通学路の清掃、登下校時間における保護監視(みどりのおばさん的な)活動等、地域ボランティアに類する活動も行う。
PTAの利点としては、学校教育の実情を常にかつ身近に把握できる他、必要とあれば直接あるいはPTA協議会を介して教育課程の内容に対する要望を出せることにある。
先生方もクラスの生徒全てに目を光らせることは学校内でも難しく、ましてや学外の地域生活の隅々にまで目は行き届かない。
特に公立校の場合、大多数の教員は数年ごとの転勤が常であり、どうしても地域の実情には疎くなる。
地域社会に根付いた独自の視点を持つ親御さんが、学校の気付かない学校の問題点等に適切な意見を述べることは、教育にとって重要である。
教師に対して1人では言いだしにくいことも、集団で問題意識を共有してまとめて話すならば、より洗練された重要な指摘になるかもしれない。
[[問題教師>モンスターティーチャー]]の[[体罰]]なども、PTAで情報を共有することで明るみとなり((一人で被害を訴えても信じてもらいにくい))、解決につながることだってある。
また、新たに引っ越してきた児童生徒やその保護者に対しては学校や地域の実情を知る重要な窓口としての役割も担い得る。
*【PTAの活動(ダーク編)】
前述のように、PTAには運営に関する明確な法的規定がない。
そのため、どう運営しようと内部の問題である限りは違法にはなりにくく、また団体運営の素人たちが前例を頼りに手探りで活動している場合が多い。
そのため、下記に代表されるPTAのダークな側面が最近取りざたされるようになってきた。
**①勝手に入会させ、退会も認めない
PTAに加入することのメリットは前述のとおりだが、&font(b,red){PTAへの入会はあくまでも任意。}
子どもに教育を受けさせるのは義務であるが、PTAに入会するかどうかはそれとは別の問題なのだ。
「入会してないのに会費の請求が来た」「強制的に入会させられていた」などの訴えは昔からあったが、近年特に報道されるようになった。
新たに入学・転入した児童生徒の保護者をPTAに勧誘することには問題はないが、本人の意思を無視して入会させたり、会費を徴収したり、不利益をちらつかせて会合への出席を求めることは基本的人権のうちの「所属の自由」を侵害する行為である。
&font(b,red){入会申込書を書いてもいない人を強制的にPTAのメンバーにし、更に有無を言わさず強制的に会費を取り上げる行為は違法であり、最悪の場合は強要、恐喝の刑事罰に問われることもあるのだ。}
「PTAへの加入は義務」という誤解はPTAに肯定的な人間だけでなく否定的な人間でも持っている場合が多いが、&font(b,red){&bold(){この認識は法的には完全な誤り。}}
「昔からやってるんだからPTAへの加入強制は当然」という感覚に染まると、いつの間にか犯罪者になっていることがあり得るのでので注意しよう。
また、学校とPTAは別組織なので、学校が保護者各人の承諾も得ないままその連絡先などをPTAに通知することは、個人情報保護法違反となる。
人を集めれば、当然そこには好ましからざる人も入ってくる。
男女問わず、性的な意味で子供が好きな人も紛れている割合は、一説にPTA全体の5~10%程度と言われており、これに関した事件が地方紙の片隅にひっそりと載っている。
子どもを狙う犯罪者が自分の子どもが属しているという理由で加入している可能性を否定できない以上、迂闊な連絡先の流出がPTA経由で子どもを狙う犯罪者に情報を与える羽目になるリスクも忘れてはいけない。
**②無茶な役員職と業務の押し付け
特にトラブルが発生しやすいのが、この役員決めにまつわる問題。
PTAの仕事は完全無償のボランティアである場合がほとんど。
専業主婦のいる家庭を前提としたシステムが改善されていないPTAも多く、PTAの行事や仕事の日程に「シングル家庭や共働きの家庭ではとても出られない時間帯」が当てられることが多いせいもある。
中には仕事や高齢者の介護をしなければならない家庭の親に対し、順番などを理由に有無を言わさず役員などに任命し、家庭のことを後回しにしてPTAの仕事をせざるを得ない状態に追い込むPTAが社会問題化している。
それでシングル家庭の母親が仕事を退職に追い込まれ、生活が抜き差しならない困窮に陥ってしまったというケースさえもあるんだとか。
最悪の場合、本人が病気で日常生活すらままならない状況の人にすら役員を押し付けたり「診断書を提出しろ」と強要するケースもある。
自分だけでなく、家族のプライバシーに属することをPTAの多数の保護者の前で申告させ、挙句全員が納得していないという理由で結局役員を押し付けられることすらある。
事情の真偽の確認は一定程度までは仕方ない面もあるとは言え、ここまで来ると只の悪意による吊し上げとしか言えない。
PTAに入会したからといって仕事を強制することは許されないし、またそんなやり方が横行しているPTAからは脱退することも基本的人権の1つである。
無理やり任命した挙句、仕事を拒否したことについて嫌がらせをする場合は、立派に犯罪になり得る。
**③膨大な一方でそこまでの意味がない役員仕事
①~②がなぜ問題になるか、の主な理由がこれ。
「ベルマーク集め、マークの切り取り((今時は直接募金すれば一瞬で済む話である))」のように時代に合わなくなった非効率な事業、そもそも子どもはおろか熱心な会員ですら実は特に望んでない必要性の薄いレクリエーション。
それらを週単位、準備作業も含めれば日単位で実施しなければいけないので、役員は仕事も家庭も放り出してPTA活動に当たらなければならない。
また、日本のPTAの常として大半の会員は最低限の活動しか関わらない一方で、役員に集中的に負担と責任を負わせる構造と風潮になっている。
そりゃ誰も役員なんかやりたがる訳がない。
ぶっちゃけ大半の会員が面倒くさいうえに意味が無いと思っているのであれば、やらないというのも一つの手段。
それは暴論としても、本当に必要と思われる活動に絞る、活動のための負担を特定の会員に集中させず全員に割り振る、メールやSNSによる電話や回覧板より迅速で正確な連絡手段の導入など、時代に合わなくなっているからこそ効率化の方法は沢山あり、現に実施しているPTAもある。
ところがこうした効率化がせっかく提案されても、大抵の場合なかなか進まない。
その理由が次。
**④一部の人間の暴走
元役員&bold(){「不合理かどうかなんて関係ない、私はあんなに苦労したのに、後の人がそんな楽をするなんて許せない」}
教職員&bold(){「これは我が校の伝統でして、ずっとPTAの協力を当然としてきました。あなた方の都合でその栄えある伝統を絶やすんですか?」}
地域の人&bold(){「少しでも子どもに関わる地域仕事は、保護者で作るPTAがボランティアとしてやるのが当然だろう。だから、これもやれ」}
という%%非常に自己中心的でしょうもない%%感情や理屈で口出しをする人に限って発言権を持っていたりすることが多いのだ。
そういう人たちの発言権は、自らがそれらの仕事で苦労したからこそ得たコネクションや周囲の評価に立脚するものであることも多く、逆らうのは言うほど簡単ではない。
そして苦労を押し付けられてきたという点では彼らもまた被害者とも言えるが、被害者が転じて周囲に同様の被害を押し付ける加害者となってしまうという問題はPTAでも健在なのだ。
そしてこういった上や外からの圧力だけでなく、
会員&bold(){「面倒くさいし関係ないからそっちで適当にやって。でも気に入らなかったら文句は思いきり喚くわよ」}
という我関せずな身内からハシゴを外されるケースも決して少なくはない。
また、経理が杜撰で使い込みをされているのに気づかなかったり、間違った方向に意欲を燃やした人間が暴走した結果、上記の実質的な加入強制のような法律違反のやり方が横行してしまう傾向が強い。
**⑤PTA会員と非会員の差別
また、卒業式などでPTAから送られるコサージュなどをPTAに入会していない家庭の子には贈らない(親が実費を別途出すと申し出ても)という対応も目立つが、これも実は問題だ。
卒業式は「学校行事」であり、「PTA行事」ではないのだから、「学校行事」として従うべきルールがある。
学校とPTAは別組織で、&bold(){学校内でPTA会員の子か非会員の子かを差別することは式典における学校のルールに反している。}
PTAが独自にPTAの子ども向けの式典を行い、そこで会員のみに配布するなら問題ないが、卒業式と言う場を借りるのにPTAの組織の論理を持ち出す時点で、非常識な振舞である。
**⑥解決が難しい…
だが、こういったPTAの問題点を学校や役所に相談してもあまり強く出られないことが多い。
PTAと学校があくまでも別組織である以上、学校側も強く出るのが難しい。
下手に干渉すると学校による保護者への圧力とさえ取られかねない。
そのうえ学校の先生も慢性的に人手不足であり、学校行事の実施にはPTAの協力が不可欠な実情もある。
現状でPTAがなくなると運動会や入学式・卒業式のような各行事がうまく回らなくなるのは確実なので、学校としてはPTAと対立関係になったり況してやPTAがなくなるような事態は避けたいのだ。
他の保護者としても、子どもを[[人質]]に取られている面がある。
自身がPTAを脱退した結果、自分はもちろん我が子が学校で露骨ないじめや仲間外れの対象になってしまうという危険性がある。
子どもが卒業するまで我慢すれば、とりあえずはやり過ごせる。
結果としてPTAに強く出る意欲もわかなくなり、問題のあるPTAのやり方がなかなか改革されないまま現在に至っている。
一方で、&bold(){こうした状況に異を唱え、改革に成功したというPTAの例も報告されるようになってきている。}
やる前は様々な懸念があったがやってみたら案外何とかなった、という例もあるようだ。
こういったダークな傾向から脱皮できるかが、PTAの今後を握っていると言えよう。
*悪行
通常、この欄で扱うような文脈で取り上げられるPTAとは、上記までの『単位PTA』ではなく、『日本PTA全国協議会』のことを指す場合が多い。
『PTA全国協議会』は全国各地のPTAの活動を支援し、まとめる組織である。
#center(){『教育に悪影響を与える』}
誰もが一度は聞いたことがあるはずのこの一言で、子ども達の娯楽を規制しようとする活動もPTAの活動である。
名目はやはり「子どもの健全な教育の為」。
妥当な例も相応にあるが、それでも反発を受けるのは避けられない。
況してや子どもたち自身の意見を完全無視した大人のみの視点による主張などは……と思いきや、その主張がなぜか通ってしまう例もあり、『PTAにはそういった権限がある』と誤解する者もPTA内外問わず存在する。
もはや、監視という名の管理・軟禁である。
そういった態度に何かしら物申した際の常套句は&font(#800080){「アンタ子供育てたことないでしょ↑!!!!」}
以下にそういったPTAによる『悪行』の一例を紹介する。
◆PTAが主張する教育に悪影響を与える例
・ゲーム、アニメ、まんが、特撮番組
代表例。
1950年代の&font(#ff0000){悪書追放運動}は[[鉄腕アトム]]すらも&font(#ff0000){焚書}にし[[手塚治虫]]を大いに苦しめた。
CEROや倫理機構が発達する中でも(もっともそれらを活性化させたのもPTAである)、存在を抹消しようと懸命である。
場合によっては、子供にトラウマを植え付け…もとい注意する為に強制的に見せることもある。
子供が近付こうものなら、&font(#ff0000){激怒}する。企業や本屋を。
最近は、エロゲ会社にも抗議をしているらしくアニヲタとしては由々しき事態である。&bold(){子供はエロゲやれねぇよ!}
アグ〇スとタッグを組んでいる団体もある。
・学生服、体操服
なんでも、ブルマは卑猥なんだとか…。
この発言を最初にした人はフェミニスト(フェミニン)を自称していたのだが、それでブルマーが女性解放運動の産物なのを知らないのは如何なものか?と言いたくなる。
既にブルマー等はほぼ絶滅状態である。
女子学生服のスカートを廃止した学校も現れはじめた。由々しき事態である。
・イベントごとの不平等
ここで言う平等とは『学芸会における全員主役化』『運動会における整列徒競走』等、少しズレた平等。酷くなると部活にも口を出す。
練習を頑張った子供はどうなるんだ?、という疑問はタブーとされている。
・バラエティ番組
『こどもに見せたくない番組ランキング』が有名。
[[めちゃイケ]]やロンドンハーツ、クレヨンしんちゃんが上位の常連。
「クレヨンしんちゃんを見たこどもが往来でケツを出した光景」を実際に見たことがあるのだろうか?
一方、『見せたいランキング』ではふしぎ発見、プロジェクトX、世界一受けたい授業等が常にランクされる。
なお、[[ヘキサゴン]]は両方にランクインしたことがある。
・インターネット(パソコン・携帯電話・スマホ等)
最近よく騒がれている内容。(ちゃんと調べたりもせずに)子供に不適切だったり、過激だと思われるようなサイトの閲覧を制限させるよう自治体に求めたり、
夜間にケータイをさせないように呼び掛けたりしている。自治体に。
アダルトサイトやアダルトな内容を含むサイトならいざ知らず、親によってはニュースも禁止という者もいる。
ぶっちゃけ、ネットに関しては俺らも悪い。
◆極めて特殊な主張
先に挙げたような主張でも首をかしげる人は多いだろうが、時にPTAは首をかしげたくなるでは済まない主張をすることがある。
ここではウソかホントかもわからないような驚きの主張(下手をすれば犯罪行為)を紹介する。
繰り返すが、PTAには「命令する権利」はないし法律でこれらの行為が保証されている訳ではない。
※事実かどうか定かではありません
[[都市伝説]]的感覚でお楽しみ下さい
・「棚を移すだけではダメだ!18禁コーナーを撤廃せよ!」
筆者の地元で起こった運動。
学校に近い本屋数件に対して、「こどもの目に触れる可能性がある」としてアダルトコーナーを&font(#ff0000){撤廃}させた。
・「ゲームセンターがオープンした? 店を畳め!!! なに?嫌だと? 宜しい、ならば毎日押しかけて営業できないようにしてくれる。」
''オープンしたて''のゲーセンに毎日押しかけ、店をたたむように命令した。
拒否されるや否やこどもが近付かないようにボランティアが周辺を見回りするようになりゲーセンの売り上げガタ落ち、移転を余儀なくされた。
&font(#ff0000){店をオープンするには数多の手続きや建物の建設や改築等、相当の手間や費用が掛かっている。しかもこの場合、オープンするまでは何も言わず開店したのを狙って恫喝や張り込みを行うという極めて悪質な手法をとっており、&bold(){事実上の営業妨害である。}}
・「キャラクターに『嫌いな食べ物』を設定するべきではない!」
「○○だってたまねぎ食べられないんだよ!」と子供が言ったのを受けて一時期大量に生まれた苦情。
&font(#ff0000){「子供を教育する親は嫌いな食べ物はないのか?」と問いたい。というかそもそもそんな屁理屈を論破してちゃんと(無理強いでなく)食べさせるのが親の役目である。それを放棄してフィクションにいちゃもんをつけるなど言語道断である。}
・「アンパンマンはエロアニメ」
アンパンマンに対し、『性的表現』について抗議を出したと言う。
曰く、ドキンがしょくぱんまんに恋していると言う設定が気に入らないらしい。
確かに対象年齢的に恋愛表現は若干早いような気がしなくはないが作中では極めてデフォルメかつコミカル寄りな表現が殆どであり、エロ呼ばわりなど言いがかりも甚だしい主張である。というかあの描写とエロを結びつけるあなた方の発想の方がよっぽどふしだrゲフンゲフン。
・「家を出入りしているのに靴を履き替えないのはおかしい!」
ドラえもんに対し、このような苦情が来たと言う。
この苦情の後、ドラえもんは地上から3ミリ浮いていると云う設定が追加された。
・水着の変更
これはとある地域で起こったことだが、[[学校指定の水着>スクール水着]]に対して「水に濡れたときの&font(#f09199){あのピッチリ感は卑猥だ}」となんともアレな主張もとい&font(l){性癖}難癖をつけ、
学校指定の水着を止めさせて水着は自由にするよう求め校則を無理矢理変えさせた。
もっと際どい水着が増えた。結果、その学校の教師は猥褻罪や淫行罪で逮捕される件数が増えた。
・一方通行
エロゲ等の18禁コーナーに子供が入ろうとしていたので、注意したら親が激怒。
駄文ではあるが、一つ。こんなわけのわからない人ばっかりなわけではなく、ちゃんとした人もいる。
それから、PTAを憎むあまりに自分が同じような存在にならないように気をつけるべきだろう。ネットの人間もPTAみたいな奴らが多いから。
追記・修正は教育に少しだけ悪影響与えるザマスからほどほどにするザマス!
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