時空管理局(魔法少女リリカルなのは)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/30(火) 17:31:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(blue){&bold(){&big(){僕らが扱う事件では、法も守って、人も守る。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){イコールに見えて、実際にはそうじゃないこの矛盾が、いつでもつきまとう。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){自分たちを正義だなんて思うつもりはないけど、厳正すぎる法の番犬になりきるつもりもない。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){難しいんだ。考えるのをやめてしまったほうが、楽になれる。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){まともにやろうと思ったら戦いながら、事件と向き合いながら、ずっとそういうことを考え続ける仕事だよ。}}}} 時空管理局は[[魔法少女リリカルなのは]]シリーズに登場する組織である。 【設立までの歴史】 古代ベルカ王国がまだ存在していた頃。 技術の発展により次元の海、そして次元世界の存在が明らかとなり、 当時強大な力を持っていたベルカは近隣諸国はおろか次元世界にさえも進出し始めていた。 終わりなき同盟と離反、魔導武装と質量兵器の発展の末、 ベルカが戦端を開いた戦乱はそのベルカそのものが崩壊することで決着した。 しかし残されたベルカの民は各々が覇権を争い再び戦を始めた。 繰り返される戦いを止めるため「ゆりかご」を有する聖王家が諸国を制し統一を図った。 これが「聖王統一戦争」である。 結局はこの乱世も「ゆりかご」の消失、聖王家の断絶により幕を閉じ、 冥王や覇王、雷帝など各王家が各世界で細々と生きることとなった。 皮肉にも、戦争によって魔導技術は発展したが正統ベルカを名乗る者はいなくなり、その術式は途絶えてしまった。 その後民と共に残されたベルカ、更に遡ればアルハザードやそれらに匹敵する次元世界の遺産……。 質量兵器や後に「ロストロギア」と呼ばれる技術は、恩恵であると同時に、次元震などの災厄を引き起こしかねない脅威でもあった。 そのころ、次元世界には二つの新興勢力があった。 一つは戦乱を平定した聖王家を信仰の対象とした「ベルカ聖王教会」 もう一つは、魔導技術の著しい発展によって台頭してきた、後の第一管理世界「ミッドチルダ」 ミッドチルダは次元世界の平和・安寧を維持する組織の結成を各方面に提案。こうして設立されたのが時空管理局である。 設立からおよそ100年と戦乱に比べ歴史は短いながらも、現在その影響力は次元世界でも最大のものとなっている。 【概要】 上記の歴史の通り、時空管理局という組織の存在目的は「&bold(){次元世界の平和維持}」である。 ここでいう次元世界とは基本的に管理局の所属下にある「管理世界」の事を指すが、管理外世界でも次元犯罪等が起きた場合対応する。 ただし、管理外世界の中には、他の世界の認知を確認していない所か次元移動技術が確立されていない世界も存在する為、 その場合は慎重な対応が求められる事になる。 ※管理世界と管理外世界。 管理世界とは「&bold(){次元を移動する技術があり、それによって他の世界の存在を知り、かつ管理局に所属している世界}」の事を刺す。 例えば管理外世界の中でも内戦の続く世界オルセアは、次元移動手段こそあれど管理局所属の是非で揉めており、管理局も迂闊に手を出せない。 主人公・[[高町なのは]]の暮らしていた地球は、そもそも次元移動技術自体が確立されていない。ナンバリングは「&bold(){第97管理外世界}」 新暦65年の時点では、管理世界が35、管理外世界も150が確認されており、数年おきに新たな世界は発見されている。 一方、治安維持等を目的とした軍隊や警察のみならず、法務執行を行う裁判所としての機能までも合わせ持っている等、 あらゆる権力を独占し、国境もや国家主権をも越える形で行使出来る管理局は、管理外世界に存在する並の政府や国家機関を上回る強権を備えており、 あまりに集約し過ぎたその権限(犯罪者を断罪する検事が、判決を下す裁判官や、犯罪者を擁護する弁護士の権限まで持つとんでもなさ)は、 「&bold(){『時空管理局』という組織の都合の為に、有罪や無罪を自由に取り決める事が可能で、事件そのものの隠蔽も出来る}」という危険さも兼ね揃えており、 公平さもへったくれも無いやり方から、状況や上からの許可によっては、裁判も無しにその場で犯罪者への処断を下す事さえ可能としてもいる。 【各次元世界の併合】 『[[StrikerS>魔法少女リリカルなのはStrikerS]]』の公式HPの記載では、「&bold(){次元世界が共同で運営している組織}」とされている。 前述通り「次元世界の平和維持」を掲げている管理局は、次元移動手段を確立し他の世界を認知している管理外世界の上層部に接触を行っており、 全次元世界の秩序の維持の為、管理局の傘下に加わる事を要求するべく交渉をしている。 ただし、管理局の所属下に入る為の条件として、管理世界となった世界では「&bold(){質量兵器の破棄}」及び「&bold(){地上部隊の設置}」が義務付けられているのだが、 これは見方によっては、「&bold(){対象となる世界の全面的な武装解除}」及び「&bold(){防衛手段である軍事組織の解体}」にもなり、 管理局側が武力侵攻といった強硬手段に出ないとは言え、要求された管理外世界側から見れば「&bold(){実質的に無条件降伏も同然の要求}」となってしまっている。 また、要求を受け入れてしまった「弊害」として、「&bold(){一部の権力者達(特に反対派)が権力を失墜させ失脚してしまう}」のはまず免れないと言え、 それ以外にも「&bold(){質量兵器排斥の影響でそれを製造する企業の倒産}」、「&bold(){地上部隊設置による本来の防衛組織の解体及び隊員達の失職}」といった問題もある。 一応の問題解決方法として、前者は「&bold(){魔力デバイスの開発への方針変更}」、後者は「&bold(){時空管理局員への転向}」もあると言えるが、 同時に前者は「&bold(){デバイスの試験運用を行うリンカーコア保持者の確保やデバイス開発のノウハウが無ければ、企業として殆ど立ち行かなくなる}」、 後者は「&bold(){リンカーコア保持者を始めとする管理局の活動に役立つ才能や能力を持った者でなければ、採用されるのは殆ど無理である}」という新たな問題も浮上し、 結局の所、管理局所属によって生じる弊害の煽りを受けてしまう者を大量に排出させてしまうのは確かである。 それ故に、管理局からの接触を受けた管理外世界の中には、オルセアと同様に管理局への恭順について政治的に揉めたり、あるいは拒否する世界も少なくない模様。 いくら「全次元世界の平和維持」という究極の理想を掲げても、その影響で一部の権力者や末端の人間達の生活や人生が脅かされたりすれば元も子も無いと思われる為、 「&bold(){次元移動技術を保有しても、質量兵器を始めとする機械文明があまり発展していない次元世界}」が、時空管理局への恭順を比較的に受け入れ易いと言える。 【組織形態】 階級は、なのは達の出身である第97管理外世界(地球)の島国「日本」と同じく陸上自衛隊式。 ただし陸士長や三等陸曹など自衛隊にあって管理局では無い階級もある。 忘れられがちだが、構成は魔導師ばかりではなく、&bold(){クルー・スタッフまで考えるとむしろ「魔法が使えない人間」の方が圧倒的に多い}。 しかし、管理局の方針で、質量兵器…分かりやすく言えば、SF作品で有名な核兵器、生物兵器、化学兵器、プラズマ兵器、ビーム兵器、音響兵器、レーザー兵器等、 「運用方法さえ理解出来ればリンカーコアの有無に関係無く使用可能な兵器」を「世界に災いを齎す災厄の源」として徹底的に排除・否定しているだけでなく、 逆にリンカーコアを源とした魔力を扱う「魔導師」を力の象徴している点や、管理局の中心となる第一管理世界「ミッドチルダ」の魔法で発展してきた歴史からも、 原作では分かりにくく描かれているが、&bold(){殆ど「魔法至上主義」}と言って良い側面を持ち合わせている。 実際、時空管理局の構成員達を見ても、重要な役職に付き、組織の恩恵を受けられるのはリンカーコアを持っていて魔力を扱える魔導師か魔力保持者が大半で、 リンカーコアを持たない身で出世等が出来るのは、高い指揮能力を備えたゲンヤ・ナカジマや政治能力に長けた[[レジアス・ゲイズ]]等、本当にごく僅かとなっている。 第97管理外世界の警察で例えるなら、リンカーコア保持の局員は「キャリア組」、リンカーコア非保持の局員は「ノンキャリア組」に相当していると言え、 その為か、リンカーコアを持たない身で出世した者は、同様の立場の者達から「希望の存在」と見なされ、英雄視される事も多い。 時空管理局がこの様な方針であり続けているのは、おそらく組織の中心となっている第一管理世界「ミッドチルダ」の文明形態が、 「他の次元世界よりも魔力の源となるリンカーコア保持者が比較的に多く存在していて、魔法に関しては優位性がある」事に大きく起因している為とも言え、 &bold(){他の次元世界…特に「リンカーコアを持った魔力を扱える人間の少ない次元世界」をミッドチルダが中心とする管理局が半永久的に管理していくには、} &bold(){魔法以外の防衛手段である質量兵器を「環境破壊等に繋がる災厄の象徴」と糾弾して削ぎ落していく方が、実に都合が良かったから}と思われる。 ただし、そういった事実を意識させない為か、「あくまでも管理局の活動に貢献する目的で行う」のを条件にデバイス開発を始めとした科学技術の研究は認めており、 リンカーコアを保持し魔力を扱える者が優遇される事はあっても、そうで無い者が不当な扱いや差別を受けてしまう様な行為は、徹底的に禁止させている模様。 また、次元航行戦艦を始め、ヘリやバイク等、現場急行への移動手段に関しては、科学技術を中心に開発された物が惜しみなく利用されている。 &bold(){} 管理局は大別して二つの組織から成り立っている。 #center(){&blankimg(時空管理局2.png,width=450,height=260)} #right(){出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、セブン・アークス、アニプレックス、&br()2012年7月14日、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT} ◎次元航行部隊 次元航行船で次元の海をパトロールする部隊。通称「&bold(){海(うみ)}」。 シリーズでは[[A's>魔法少女リリカルなのはA's]]までこちらしか出てこない。 特定の世界からの干渉を受けない為に、本局は次元の海に設置されており、超巨大な円筒状の施設。無限書庫もここに存在している。 時空管理局の最大の存在意義である「全次元世界の治安維持」を中心に活動しており、次元震の観測や次元世界を又にかけた事件の捜査、 必要時においては能動的な積極介入も行い、事件を起こした犯罪者の逮捕及び排除に乗り出すのを主な任務としている。 ただし、捜査対象の世界が「管理外世界」の場合だと、自分達の行動や組織の存在自体が表沙汰にならないよう秘密裏に活動する事も少なくない。 一方、理由や事情こそあるものの、状況や必要次第では&bold(){武力侵攻に近い形で、強硬手段に出る事もしばしば…というか、かなりある。} しかし、事件解決を名目に、その次元世界で大規模な破壊や犠牲者を出す等、あまりに問題的なやり方に出れば、流石に本局側から問題視されるのは明らかな為、 基本的にどの部隊も被害はなるべく軽微になるよう努めてはいる(それでも査問審議会沙汰レベルの被害を出していると言えるが…)。 魔導犯罪者の処遇に関しては、実際の海軍よろしく人情人事や情状酌量の判決が出たりと柔軟な対応である事が多く、 短期間の更生教育を受けただけで釈放されたり、優秀な才能を見込まれて時空管理局員の一員として迎え入れられる事もあり、 天涯孤独の身である者の場合は、フェイト・T・ハラオウンやナンバーズの一部の様に管理局員との間に養子縁組を結ぶ事もある。 レティ・ロウラン提督曰く「才能と未来への意志があればそれでいい」。 一方で、こういう方針を取る理由に「&bold(){魔術師として優秀な才能を持つ者を、一人でも多く次元航行部隊の戦力に加えたい}」という思惑も含まれているのだが、 下手をすると大規模な犠牲者を出す所か事件の起こった次元世界さえ滅ぼしかねない程の重罪を犯した者を、短期間の更生だけで「反省した」と見なし、 何事も無かったかの様に釈放する所か、仮にも社会秩序の防衛や治安維持の為に活動している管理局員の一員として安易に迎え入れてしまう様な行いについては、 一部の局員から問題視される事も少なくなく、特に元・犯罪者の行いによる犠牲者やその遺族から見れば、たまった物ではないと言える方針であるだろう。 (&bold(){フェイト、[[八神はやて]]、更生したナンバーズ達の過去の行いも、間違いなく「重犯罪」どころか「テロ」に相当する程の罪である}) 逆に見れば、犯罪者に対する対応が甘過ぎるとも言え、実際に『StrikerS』の24話では、&bold(){逮捕した魔導犯罪者が隙を見て脱走してしまう事態を招いた上に、} &bold(){逃走先の次元世界であるミッドチルダにてテロを起こさせてしまう}という、ミスでは済まされない大失態を演じてしまっている。 更に、魔導師としての素質を持つ者は、若い内から魔導師としての訓練を受けさせた方が、より優秀な戦力として成長する可能性から、 &bold(){リンカーコアを保有しながらも10歳という若年層の少年少女に軍事訓練を受けさせた上で正規局員として配属させ、実戦にまで出させたりもする}等、 同じ管理局の部隊である地上部隊側どころか各管理世界側から倫理面を問われ兼ねない様な方針にまで出てしまう事さえもある。 ただし、これらに関しては、&bold(){管理局の中心となるミッドチルダ側の価値観からしてみれば、別に不自然では無い事である}とも言える部分があり、 事実、ミッドチルダでは&bold(){若年層から十代後半の若者達が、空手や剣道、柔道といった武術の感覚で、魔法戦闘関連の訓練を行っている者が多く}、 『Vivid』では、高町ヴィヴィオを始めとする若年層の少女達が、魔法戦闘のトーナメント戦に参加して活躍をしている程である。 また、数多くの次元世界に強大な影響力を持つ大規模な宗教組織である聖王協会とも深い繋がりがあり、 本来、政治に携わっている組織が宗教組織と深い繋がりを持つ事はかなり危険な事であるとも言えるのだが、 これもミッドチルダにおける価値観からか、あまり深刻な問題とまでは見なされていない模様。 「全次元世界の治安維持」という存在理由もあってか、本局の上層部からは&bold(){実質的に時空管理局の象徴…一種の「エリート部隊」として扱われており}、 高レベルの魔導師達が優先的に配属され、その他の各分野の人員も優秀な人間ばかり、設備は当然最新鋭の物を完備、予算もかなりの贅沢が許されるまでに潤沢と、 絶大な権限もあって正に至れり尽くせりな状態となっている為、地上部隊側の管理局員達の中には、次元航行部隊への転属を希望する者が後を絶たない模様。 [[機動六課]](後の特務六課)がその代表的な存在と言え、配属された人員の殆どが新人も同然であったものの、それぞれの分野で優れた才能を持った者が集められ、 次元航行部隊のみでなく本局側と聖王協会側による連携の支援もあった事で、人員や設備だけでなく、日常生活においてすらもかなりの贅沢が許されており、 更には&bold(){本来なら管轄が全く違うはずの地上部隊本部がある第一管理世界のミッドチルダに、拠点を置く強権を発動させる事も可能であった程}である。 だが、地上部隊よりも雲泥の差と言える程までに本局側から多大な優遇をされているにも拘らず、次元航行部隊側は「&bold(){それでも人員も予算も足りない}」との事。 特に人事面に関しては、形振り構わずどころかもはや無節操と言えるまでに問題的で、少しでも高レベルの魔導師を確保しようと躍起になっている部分があり、 条件さえ合っていれば、地上部隊からの引き抜きは勿論、前述の様に曰くつきの人間を採用したり、管理外世界の人間までも機会を見てスカウトしようとする程。 (主人公のなのはやはやても管理外世界出身の人間であり、勿論の事ではあるが、強制的に引き込む様な真似まではしていない。少し微妙だが…) しかし、『StrikerS』では、劇中であまり大きくクローズアップされていないものの、次元航行部隊側の負の面も見え始める事になっている。 特に本局側や聖王協会側との連携で行った地上部隊側に対する政策は、&bold(){劇中で発生した「J・S事件」の真の意味での発端}となってしまう事になる。 ・無限書庫 次元航行部隊本局にある次元世界最大のアナログデータベース。 確認できる世界の全ての書物が保管されたまさに無限の資料庫。内部は円筒形で無重力空間になっている。 最近まで入れっぱなしのほったらかし状態だったがユーノ・スクライアが司書になってから整理され検索効率も上がった。 [[ヴィヴィオ>ヴィヴィオ(魔法少女リリカルなのは)]]も司書の資格を持っているがオットー曰く「普通じゃない」らしい。 ・武装隊 非常時に現場で活動する戦闘専門の武装魔導師を中心に構成された部隊。 常に最高クラスの魔導師達だけでなく、最新鋭の次元航行艦といった高性能の兵器が優先的に配属されている為、その軍事力は他を圧倒し、 地上部隊はおろか、並の管理外世界に存在する軍事勢力を圧倒できるだけの力を持っていると言っても過言ではない。 なのはや[[ヴィータ]]の様に、普段は戦技教導隊で指導員をする者もいる。 なお、隊は大まかに二つに分けられ、飛行能力を備えた魔導師の部隊は「&bold(){航空隊}」、逆に飛行能力を持たない魔導師の部隊は「&bold(){陸士隊}」と呼ばれる。 ◎地上部隊 次元航行部隊と双璧を成す部隊。通称「&bold(){陸(おか)}」。トップ前任者は故レジアス・不明。ゲイズ中将。後任は部隊。 第一管理世界である「ミッドチルダ」首都クラナガンに本部が存在し、各次元世界にそれぞれの部隊を駐留し、治安維持を担っている。 『StrikerS』ではこちらがストーリーのメインとして扱われ、同時に次元管理局その物の内部事情も描かれる事になっている。 次元航行部隊に比べて規則に対しては厳格である為に、元・犯罪者を始め曰くつきの経歴を持つといったイレギュラーな存在を嫌う傾向にある。 ただし、社会秩序を守る者としての使命感は極めて真っ当であり、犯罪者にどんな事情があろうとも安易に私情を挟んだりはせず、断固とした処断を取ろうとする。 担当世界における治安維持への強い義務感故に、管理意識も非常に強く、他部隊からの勝手な介入や口出しを嫌う事から、現場派遣に少なからず影響が出ている。 実動部隊という事からか作中の描写も陸士隊・教育隊・自然保護隊【※外部組織ではあるが局員と同等の扱い】・遺失物管理部など部署が明確。 なお地上の名を関するが、別に厳密な意味で地上担当ではなく航空部隊の存在も確認できる。 (そもそも海の担当が次元世界で、陸の担当が管理世界の地上であるので航空戦力の存在自体は別問題) しかし、「次元世界全体の治安維持」を担っている次元航行部隊に比べると、与えられる予算が格段に少ない上に、配備される人員も能力が低い。 それが原因で、各管理世界における治安維持がうまく立ち行かない状態が続いており、しかも時間を掛けて何とか育てあげていった魔導師や他の人材達は、 「次元世界全体の治安を維持する為の人員が不足している」という名目で、あっさり次元航行部隊によって引き抜かれてしまう事になっている。 (地上部隊と次元航行部隊の対立の実情を知らない局員にとって、半ばエリート部隊として扱われている次元航行部隊への転属は、「名誉ある栄転」でしかない) 更には&bold(){次元航行部隊側の失態が原因で、逃走した魔導犯罪者によるテロがミッドチルダで発生した際は、全責任を押し付けられる}という酷い仕打ちまで受ける等、 本来なら対等な立場にあるはずの次元航行部隊側とは「&bold(){暗黙の上下関係(次元航行部隊 > 地上部隊)}」と言える構図が出来上がってしまう事になっており、 実際に次元航行部隊側の人間の中には、地上部隊側の苦労を軽視するばかりか、まるで「格下の存在」であるかの様に見なす差別的な思考をした局員もいる程。 その為に、こういった実情を知っている一部の地上部隊局員達が、自分達の活動に大きな支障が出る原因を悉く作る次元航行部隊側を激しく敵視する要因となっている。 次元航行部隊側の事情の為に治安維持がままならず、本部の存在するミッドチルダでさえスラム化の進行を食い止められない中(土地を整理する予算自体が無い)、 何とかこの状況を改善したいと考え悩んでいたレジアスは、各次元世界の治安維持向上の為の予算増額を本局側に求め、政治面に奔走する形で尽力。 統制システムの機能向上等には成功しているものの、一番の問題であった「戦力の要である魔導師の不足」という問題はどうしても解決する事が出来なかった結果、 「魔法の力だけでは、治安維持に貢献出来ない」という結論に行きつき、質量兵器である「アインヘリヤル」の導入等といった新政策も推進する事になったのだが、 相変わらず地上部隊の実情を軽視し無理解な考えしかない次元航行部隊側からは「危険な戦力増強を図ろうとしている」と、言い掛かりに近い形で警戒される事になり、 本局側だけでなく聖王協会側とまでも連携をとる形で、地上部隊側に対する一方的な締め付け政策が実行されてしまう事になる。 この結果、人員だけでなく予算までもが何かと理由を付けて削り取られ、それら全てが次元航行部隊側へと渡っていった結果、次元世界側の治安は更に悪化。 『StrikeS』の第1話に至っては、空港で発生した大火災([[ナカジマ>スバル・ナカジマ]][[姉妹>ギンガ・ナカジマ]]の巻き込まれた事件)にて、救助活動はおろか消火活動でさえもままならなかった上に、 なのは、フェイト、はやての3人による劇的活躍によって事件が解決に導かれてしまう事態となっており、次元世界の住民からの信頼も大きく低下してしまう。 (事件の真相は、レリックを用いた爆破テロであったのだが、地上部隊側はレリック等を感知する為のセキュリティシステムさえ設ける事も出来ない状態だった) この海と陸の状況と意識の大きな格差が、StrikerSにおける事件の発端の一つとなっており、JS事件ではレジアスの死を始め、多大な損害を被ってしまう事態になった。 ▼最高評議会 旧暦の時代に世界の平定に尽力し引退後も評議会を設立して強大な影響力を持つ三人の人物。 現在は肉体を捨て、脳髄のみの姿で生命維持ポット内に漂っている。 しかし、現在ではその思考は硬直、先鋭化して自分たちの思惑で世界を動かそうと考えるようになり、 アルハザードの技術を元に「無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)」こと[[ジェイル・スカリエッティ]]を生み出し、 彼に純粋なサイボーグ兵士である“戦闘機人”すなわち“ナンバーズ”を製作させたり、 さらに地上本部のレジアスを焚き付けてより強力な地上用兵器を導入しようとしたが、 JS事件に際してスカリエッティの命を受けたナンバーズNo.2ドゥーエにより全員抹殺された。 時空管理局における最高意思決定機関のように表現されているが、 劇中ではレジアスにしか直接的な指示を出しておらず局全体においてどれほどの権限があったのかは不明。 また、それほど重要なポストでありながら彼らの死後この評議会という役職自体がどうなったのかも定かではない。 【その他】 ・執務官 階級ではなく資格・役職。 主な仕事は「事件・法務案件の統括」 部隊に所属して案件処理をする内勤派と得意な分野の事件を担当し捜査・指揮を行う独立派がいる。 [[クロノ・ハラオウン]]は前者で[[ティアナ・ランスター]]は後者。 [[フェイト・T・ハラオウン>フェイト・テスタロッサ/フェイト・T・ハラオウン]]のように両方担当する場合も。 扱う範囲が広く相当な知識その他を要求されるため試験はかなりの難易度でフェイトも浪人した。 JS事件以降は更に厳しくなった。 StSXによると多くの執務官は凶悪事件を避けたがるという。 これは仕事のスタイルが部署や個人によってまちまちであり、内勤派はこういう仕事をしたくないからだと考えられる。 執務官は警察と検察が合体したような役職なのも後押ししているのだろう。 PT事件と闇の書事件の担当執務官であるクロノが裁判で弁護を担当したことから、弁護士を兼ねる事もあると思われる。 ・[[機動六課]] ロストロギアを扱う遺失物管理部の第六課。 主にレリック問題を扱う専門部隊という名目で設立されたものらしい。(真の理由はまた別) 試験運用だったため一年で解散となった。 また、問題が起きた場合を考慮して解体しやすいように、若いメンバー(年齢ではなく実務経験等)で構成されており、 隊の雰囲気は地方公務員のような穏やかな雰囲気。 %%他の部隊に譲渡されるのだろうが、特に役職が特殊でない新設部隊に新施設が作られるとか、なかなか予算的な意味で怖ろしいことをするものである%% 後に主要メンバーのほぼ全てが対次元犯罪部隊「特務六課」として再結集した。 ・嘱託魔導師 管理局に協力する民間魔導師。初期のなのは、フェイトはこれにあたる。現在は[[ルーテシア・アルピーノ]]が、これに該当しつつある。 ・魔導師ランク 魔導師に与えられる能力階級。 最上位のSSSからFまでの11段階に加え「+」「−」がある。 AAでも上等だがさらにS+以上は「オーバーS」と呼ばれ熟達の技能を持つことの証でもある。 「総合」や「条件付き」など変則的な能力の場合前置きがつく。 +は0.5ランク扱いのようだが、-は不明。 ただし、単純な強さのランクではなく、あくまで目安である。 また、中にはひとつ上の力量を狙えるにも関わらず昇進試験を受けていないものもいる。 &bold(){} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){だから自己矛盾するけど、僕は、自分の義妹やその友人には、}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){もう少し気楽に追記・修正してもらいたい気がするな。}}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 再度、コメントをリセットしました。 -- 名無しさん (2016-10-24 08:27:11) - 初期はちょっとリアル志向な魔法の国程度の扱いだったのにな… -- 名無しさん (2017-03-09 20:22:53) - どうしてこうなってしまったのか、VSでは存在すら全く出てこなくなってしまった -- 名無しさん (2017-07-28 14:59:31) - StSの件は時空管理局によって作られた、魔導士(魔力)至上主義社会も原因のひとつではないのかな?事実レジアスは魔力がないという事で、色々苦労させられている事を生前のゼストにぼやく場面があったし。 -- 名無しさん (2017-08-14 11:12:18) - なんか様々な世界の人間いるのに普通の人型ばっかでエイリアン型みたいなのいないのはなんでかな? -- 名無しさん (2017-09-16 22:32:46) - 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2017-09-17 23:59:58) - 世界を守る為にオブジェクトを集める…… -- 名無しさん (2018-02-04 02:26:54) - 途中送信失礼 世界を守る為にオブジェクトを集める……SCP財団かな? -- 名無しさん (2018-02-04 02:27:37) - 個人的には魔道士ランクの-はレアスキル関連かなと思ってる、該当項目がレアスキルで代用もしくは底上げすれば出力なんかが及第ラインに到達する場合-がつくとかそんなん -- 名無しさん (2018-04-05 23:46:31) - 超科学の魔法技術だけで、あらゆる世界の治安を守ろうってのが間違いなんじゃね? 次元世界の中に魔法で手が出せない力があるかもしれんでしょ -- 名無しさん (2019-05-21 20:38:59) - 描写されてないだけなんだろうけどあれだけモブの局員がクソ雑魚なのによく事件に対処しきれてるよな -- 名無しさん (2019-06-25 17:40:15) - ↑しかも圧倒的に人材不足っぽいんだよな。 -- 名無しさん (2019-06-25 18:39:28) - ↑2デカレンジャーやGAROと一緒であんな大事件が日常茶飯事というわけではないんだよ -- 名無しさん (2019-06-25 18:50:30) - ↑9 超技術を持ってた古代文明のアルハザード文明(仮称)が存在してそれが人類文明・アルハザード文明が何かの拍子に滅んで各次元世界が分断されて再構築の後に古代ベルカ王国とかが出てくる感じなら「各次元世界に人類が広まったのが同一起源(アルハザード)で、それが再集合してる状態」だから、居なかったのか・視聴者の認知に至らない段階で滅ぼしてるのかで人類ばっかりなのかも -- 名無しさん (2019-08-08 18:04:34) - 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2020-06-02 17:44:06) - ギルグレアム無関係な子供犠牲にしようとした不祥事じゃすまないことやってるのにお咎め無いの草生えた -- 名無しさん (2020-08-09 00:24:27) - 治安悪すぎる地上といい三権分立がされてない独裁体制といい子供すら兵士にするおぞましさといい魔道師利権といい何でこんな擁護不可能の組織にした? -- 名無しさん (2021-01-09 06:24:33) - ↑いろいろ設定つけ足していった結果、ブラック企業や独裁国家も真っ青なことになってしまったのだと思われる。ここまでシリーズ続ける気なかっただろうしな… -- 名無しさん (2021-06-03 06:55:17) - ↑2最低系SSとか好きそう -- 名無しさん (2021-06-03 07:27:26) - ぶっちゃけコナンの黒の組織とかバイオのアンブレラが霞んで見えるレベルの犯罪組織やん -- 名無しさん (2021-06-09 15:16:40) - ???「まず管理局という名前が良くないな」 -- 名無しさん (2021-06-09 15:31:20) - そ -- 名無しさん (2021-06-09 20:51:51) - ↑ミス このままいくといずれはスターウォーズみたいに分離主義勢力とか出てきそう -- 名無しさん (2021-06-09 20:53:26) - 地球人とは相容れない奴等だが善人が多いのも皮肉。主人公の属する組織ってロクなもんないのはお約束過ぎる -- 名無しさん (2021-06-10 11:11:10) - このまま行ったら遅かれ早かれマクロス世界の地球みたいになるわね -- 名無しさん (2021-06-14 13:45:51) - 型月の魔術協会よりもまだ善人な面も強いのは救い。型月の奴等は外道が標準的で根源を目指す為だったら世界がどうなろうが何人死のうがマジにどうでもいいから相容れない。組織が一枚岩じゃないのは何処の世界観でもお約束だけど強いて言えば型月の魔術協会は時空管理局の矛盾を皮肉り嘲笑うのが基本 -- 名無しさん (2021-06-24 21:49:08) - それに対してうっわーあいつらやべえ監視しとこって対応のが管理局 -- 名無しさん (2021-06-24 22:04:39) - StSになって管理局が本格的に登場する時はなのは達より高位の魔導師が出てくると思ってたらなのは達がエース級と知ってちょっとがっかりした記憶。モブの隊員達もあんまりな扱いだったし -- 名無しさん (2021-06-24 22:18:51) - この組織でもいないと維持できない世界もあるのがなのは時空だから完全な平和なんかタチが悪いもんでしかない。人間だもの、自由がないと生きていけないし無法だけじゃまず誰も救えんよ 生命はいつだって必要悪の上に成り立つもんだって気になる。更に言うとクロアンのミスルギ皇国よりもある意味でまともだしあの世界は下手な欲望とか抱けない分差別意識がクズな奴等しかいないしな… -- 名無しさん (2021-06-28 12:22:04) - 三権分立もなされないのに少年兵使ってるくせに正義ぶるとか独善以外の何者でもないな -- 名無しさん (2021-07-04 15:09:13) - 三権分立もそうだが政教分離もできてねえぞ -- 名無しさん (2021-07-18 20:07:49) - 無印編からの感想レビューとかで一通り見てみたが、時空管理局のやり方に疑問を抱こうとしてない人が妙に多いんだよな。 -- 名無しさん (2021-07-20 02:08:58) - 闇の書事件でのギルグレアムと猫姉妹の八神家に対するやり口が非人道的というか偽善的な非道行為だったことは許せんだろ、お咎め無しとか制作陣考えてなさすぎだべ -- 名無しさん (2021-07-20 02:13:08) - 今度はここで迷惑かけてるのか、捏造屋のぎゃば -- 名無しさん (2021-07-20 04:12:34) - 内輪もめが悲惨な組織だったりする(陸と海) -- 名無しさん (2021-09-05 13:35:41) - ロストロギアという名の地球破壊爆弾かそれ以上の劇物が何だかんだ転がってる世界観という事を考えると海の行動も仕方がないけど、それはそれとして治安維持回りの戦力不足がヤバイから陸もそりゃキレる、という構造だから正解はない雰囲気。いや「魔導師以外の戦力化考えろ」とは思うけど、それを主張できる環境でもなさそうなのが…… -- 名無しさん (2021-09-05 14:19:34) - そもそも劇中でも(どんなロストロギアがあるかもわからない)未知の世界が発見され続けてるから、未来とは言っても文明的には円熟期じゃなく開拓期に相当するんだよな。案件が世界単位で増え続ける一方で人はそう簡単に増えないから自転車操業というにも憚られる人材不足でなんとか回してる。法整備だって碌に手が回らないのが現実だろう -- 名無しさん (2021-09-05 15:52:32) - 作中に登場した世界の番号だけを見ても、管理世界が61、管理外世界が97、無人世界が34、観測指定世界が162まであるからな。しかも管理外世界でもそれこそ地球みたいに事件が起きたら人員送らなけりゃならん。まあ、ロストロギアのリスク(下手すりゃ他の世界まで巻き込んで破滅する)を考えれば積極的に手を広げるのも合理的というか必要なことではあるんだが -- 名無しさん (2021-09-05 16:20:22) - 他世界ナンバリングして文明レベルとか割り振ってるの相当アレなうえに 時空管理局のミッドチルダ現地の治安の悪さを無視した軍拡 才能があるからと元犯罪者(本来なら極刑)や少年兵雇用 無関係な地球で現地政府に話通さず活動して外観誘致したのもロストロギアが絡めば現地をないがしろにしていい理由になるわけがない これらの要素ディストピアと言われるのは仕方ないところある -- 名無しさん (2021-09-21 07:07:14) - 仕方ないところない、つーかこじつけと難癖。これだからアンチは -- 名無しさん (2021-09-28 06:27:42) - ライダーや戦隊等の特撮とのクロスSSだと上層部やレジアスがヒーローサイドに圧力をかけて変身アイテムやロボを自分達の戦力にしようと企むことがなにかと多い。 -- 名無しさん (2021-09-28 06:56:51) - レジアス側にオリ主が付いてるもしくはレジアス側の魔導師主人公の奴はしっかりとしてて面白いよね -- 名無しさん (2021-09-29 23:51:20) - 上にある型月厨特有の中身のない狂人自慢が寒すぎるな -- 名無しさん (2022-07-03 22:06:40) - お前の遅れた指摘も寒いぞブーメラン発言乙 -- 名無しさん (2022-07-03 23:22:20) - これだからアンチはとワンパターンな発言してばかりな奴程思考力が退化した山猿そのもの。批判とアンチの区別ぐらい、いい加減見分けて学習しろや -- 名無しさん (2022-08-11 18:40:57) - アンチっていっつも「俺のは批判だ」って自己弁護するよね。みっともない -- 名無しさん (2022-08-17 01:44:07) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/30 Tue 17:31:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(blue){&bold(){&big(){僕らが扱う事件では、法も守って、人も守る。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){イコールに見えて、実際にはそうじゃないこの矛盾が、いつでもつきまとう。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){自分たちを正義だなんて思うつもりはないけど、厳正すぎる法の番犬になりきるつもりもない。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){難しいんだ。考えるのをやめてしまったほうが、楽になれる。}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){まともにやろうと思ったら戦いながら、事件と向き合いながら、ずっとそういうことを考え続ける仕事だよ。}}}} 時空管理局は[[魔法少女リリカルなのは]]シリーズに登場する組織である。 【設立までの歴史】 古代ベルカ王国がまだ存在していた頃。 技術の発展により次元の海、そして次元世界の存在が明らかとなり、 当時強大な力を持っていたベルカは近隣諸国はおろか次元世界にさえも進出し始めていた。 終わりなき同盟と離反、魔導武装と質量兵器の発展の末、 ベルカが戦端を開いた戦乱はそのベルカそのものが崩壊することで決着した。 しかし残されたベルカの民は各々が覇権を争い再び戦を始めた。 繰り返される戦いを止めるため「ゆりかご」を有する聖王家が諸国を制し統一を図った。 これが「聖王統一戦争」である。 結局はこの乱世も「ゆりかご」の消失、聖王家の断絶により幕を閉じ、 冥王や覇王、雷帝など各王家が各世界で細々と生きることとなった。 皮肉にも、戦争によって魔導技術は発展したが正統ベルカを名乗る者はいなくなり、その術式は途絶えてしまった。 その後民と共に残されたベルカ、更に遡ればアルハザードやそれらに匹敵する次元世界の遺産……。 質量兵器や後に「ロストロギア」と呼ばれる技術は、恩恵であると同時に、次元震などの災厄を引き起こしかねない脅威でもあった。 そのころ、次元世界には二つの新興勢力があった。 一つは戦乱を平定した聖王家を信仰の対象とした「ベルカ聖王教会」 もう一つは、魔導技術の著しい発展によって台頭してきた、後の第一管理世界「ミッドチルダ」 ミッドチルダは次元世界の平和・安寧を維持する組織の結成を各方面に提案。こうして設立されたのが時空管理局である。 設立からおよそ100年と戦乱に比べ歴史は短いながらも、現在その影響力は次元世界でも最大のものとなっている。 【概要】 上記の歴史の通り、時空管理局という組織の存在目的は「&bold(){次元世界の平和維持}」である。 ここでいう次元世界とは基本的に管理局の所属下にある「管理世界」の事を指すが、管理外世界でも次元犯罪等が起きた場合対応する。 ただし、管理外世界の中には、他の世界の認知を確認していない所か次元移動技術が確立されていない世界も存在する為、 その場合は慎重な対応が求められる事になる。 ※管理世界と管理外世界。 管理世界とは「&bold(){次元を移動する技術があり、それによって他の世界の存在を知り、かつ管理局に所属している世界}」の事を刺す。 例えば管理外世界の中でも内戦の続く世界オルセアは、次元移動手段こそあれど管理局所属の是非で揉めており、管理局も迂闊に手を出せない。 主人公・[[高町なのは]]の暮らしていた地球は、そもそも次元移動技術自体が確立されていない。ナンバリングは「&bold(){第97管理外世界}」 新暦65年の時点では、管理世界が35、管理外世界も150が確認されており、数年おきに新たな世界は発見されている。 一方、治安維持等を目的とした軍隊や警察のみならず、法務執行を行う裁判所としての機能までも合わせ持っている等、 あらゆる権力を独占し、国境もや国家主権をも越える形で行使出来る管理局は、管理外世界に存在する並の政府や国家機関を上回る強権を備えており、 あまりに集約し過ぎたその権限(犯罪者を断罪する検事が、判決を下す裁判官や、犯罪者を擁護する弁護士の権限まで持つとんでもなさ)は、 「&bold(){『時空管理局』という組織の都合の為に、有罪や無罪を自由に取り決める事が可能で、事件そのものの隠蔽も出来る}」という危険さも兼ね揃えており、 公平さもへったくれも無いやり方から、状況や上からの許可によっては、裁判も無しにその場で犯罪者への処断を下す事さえ可能としてもいる。 【各次元世界の併合】 『[[StrikerS>魔法少女リリカルなのはStrikerS]]』の公式HPの記載では、「&bold(){次元世界が共同で運営している組織}」とされている。 前述通り「次元世界の平和維持」を掲げている管理局は、次元移動手段を確立し他の世界を認知している管理外世界の上層部に接触を行っており、 全次元世界の秩序の維持の為、管理局の傘下に加わる事を要求するべく交渉をしている。 ただし、管理局の所属下に入る為の条件として、管理世界となった世界では「&bold(){質量兵器の破棄}」及び「&bold(){地上部隊の設置}」が義務付けられているのだが、 これは見方によっては、「&bold(){対象となる世界の全面的な武装解除}」及び「&bold(){防衛手段である軍事組織の解体}」にもなり、 管理局側が武力侵攻といった強硬手段に出ないとは言え、要求された管理外世界側から見れば「&bold(){実質的に無条件降伏も同然の要求}」となってしまっている。 また、要求を受け入れてしまった「弊害」として、「&bold(){一部の権力者達(特に反対派)が権力を失墜させ失脚してしまう}」のはまず免れないと言え、 それ以外にも「&bold(){質量兵器排斥の影響でそれを製造する企業の倒産}」、「&bold(){地上部隊設置による本来の防衛組織の解体及び隊員達の失職}」といった問題もある。 一応の問題解決方法として、前者は「&bold(){魔力デバイスの開発への方針変更}」、後者は「&bold(){時空管理局員への転向}」もあると言えるが、 同時に前者は「&bold(){デバイスの試験運用を行うリンカーコア保持者の確保やデバイス開発のノウハウが無ければ、企業として殆ど立ち行かなくなる}」、 後者は「&bold(){リンカーコア保持者を始めとする管理局の活動に役立つ才能や能力を持った者でなければ、採用されるのは殆ど無理である}」という新たな問題も浮上し、 結局の所、管理局所属によって生じる弊害の煽りを受けてしまう者を大量に排出させてしまうのは確かである。 それ故に、管理局からの接触を受けた管理外世界の中には、オルセアと同様に管理局への恭順について政治的に揉めたり、あるいは拒否する世界も少なくない模様。 いくら「全次元世界の平和維持」という究極の理想を掲げても、その影響で一部の権力者や末端の人間達の生活や人生が脅かされたりすれば元も子も無いと思われる為、 「&bold(){次元移動技術を保有しても、質量兵器を始めとする機械文明があまり発展していない次元世界}」が、時空管理局への恭順を比較的に受け入れ易いと言える。 【組織形態】 階級は、なのは達の出身である第97管理外世界(地球)の島国「日本」と同じく陸上自衛隊式。 ただし陸士長や三等陸曹など自衛隊にあって管理局では無い階級もある。 忘れられがちだが、構成は魔導師ばかりではなく、&bold(){クルー・スタッフまで考えるとむしろ「魔法が使えない人間」の方が圧倒的に多い}。 しかし、管理局の方針で、質量兵器…分かりやすく言えば、SF作品で有名な核兵器、生物兵器、化学兵器、プラズマ兵器、ビーム兵器、音響兵器、レーザー兵器等、 「運用方法さえ理解出来ればリンカーコアの有無に関係無く使用可能な兵器」を「世界に災いを齎す災厄の源」として徹底的に排除・否定しているだけでなく、 逆にリンカーコアを源とした魔力を扱う「魔導師」を力の象徴している点や、管理局の中心となる第一管理世界「ミッドチルダ」の魔法で発展してきた歴史からも、 原作では分かりにくく描かれているが、&bold(){殆ど「魔法至上主義」}と言って良い側面を持ち合わせている。 実際、時空管理局の構成員達を見ても、重要な役職に付き、組織の恩恵を受けられるのはリンカーコアを持っていて魔力を扱える魔導師か魔力保持者が大半で、 リンカーコアを持たない身で出世等が出来るのは、高い指揮能力を備えたゲンヤ・ナカジマや政治能力に長けた[[レジアス・ゲイズ]]等、本当にごく僅かとなっている。 第97管理外世界の警察で例えるなら、リンカーコア保持の局員は「キャリア組」、リンカーコア非保持の局員は「ノンキャリア組」に相当していると言え、 その為か、リンカーコアを持たない身で出世した者は、同様の立場の者達から「希望の存在」と見なされ、英雄視される事も多い。 時空管理局がこの様な方針であり続けているのは、おそらく組織の中心となっている第一管理世界「ミッドチルダ」の文明形態が、 「他の次元世界よりも魔力の源となるリンカーコア保持者が比較的に多く存在していて、魔法に関しては優位性がある」事に大きく起因している為とも言え、 &bold(){他の次元世界…特に「リンカーコアを持った魔力を扱える人間の少ない次元世界」をミッドチルダが中心とする管理局が半永久的に管理していくには、} &bold(){魔法以外の防衛手段である質量兵器を「環境破壊等に繋がる災厄の象徴」と糾弾して削ぎ落していく方が、実に都合が良かったから}と思われる。 ただし、そういった事実を意識させない為か、「あくまでも管理局の活動に貢献する目的で行う」のを条件にデバイス開発を始めとした科学技術の研究は認めており、 リンカーコアを保持し魔力を扱える者が優遇される事はあっても、そうで無い者が不当な扱いや差別を受けてしまう様な行為は、徹底的に禁止させている模様。 また、次元航行戦艦を始め、ヘリやバイク等、現場急行への移動手段に関しては、科学技術を中心に開発された物が惜しみなく利用されている。 &bold(){} 管理局は大別して二つの組織から成り立っている。 #center(){&blankimg(時空管理局2.png,width=450,height=260)} #right(){出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、セブン・アークス、アニプレックス、&br()2012年7月14日、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT} ◎次元航行部隊 次元航行船で次元の海をパトロールする部隊。通称「&bold(){海(うみ)}」。 シリーズでは[[A's>魔法少女リリカルなのはA's]]までこちらしか出てこない。 特定の世界からの干渉を受けない為に、本局は次元の海に設置されており、超巨大な円筒状の施設。無限書庫もここに存在している。 時空管理局の最大の存在意義である「全次元世界の治安維持」を中心に活動しており、次元震の観測や次元世界を又にかけた事件の捜査、 必要時においては能動的な積極介入も行い、事件を起こした犯罪者の逮捕及び排除に乗り出すのを主な任務としている。 ただし、捜査対象の世界が「管理外世界」の場合だと、自分達の行動や組織の存在自体が表沙汰にならないよう秘密裏に活動する事も少なくない。 一方、理由や事情こそあるものの、状況や必要次第では&bold(){武力侵攻に近い形で、強硬手段に出る事もしばしば…というか、かなりある。} しかし、事件解決を名目に、その次元世界で大規模な破壊や犠牲者を出す等、あまりに問題的なやり方に出れば、流石に本局側から問題視されるのは明らかな為、 基本的にどの部隊も被害はなるべく軽微になるよう努めてはいる(それでも査問審議会沙汰レベルの被害を出していると言えるが…)。 魔導犯罪者の処遇に関しては、実際の海軍よろしく人情人事や情状酌量の判決が出たりと柔軟な対応である事が多く、 短期間の更生教育を受けただけで釈放されたり、優秀な才能を見込まれて時空管理局員の一員として迎え入れられる事もあり、 天涯孤独の身である者の場合は、フェイト・T・ハラオウンやナンバーズの一部の様に管理局員との間に養子縁組を結ぶ事もある。 レティ・ロウラン提督曰く「才能と未来への意志があればそれでいい」。 一方で、こういう方針を取る理由に「&bold(){魔術師として優秀な才能を持つ者を、一人でも多く次元航行部隊の戦力に加えたい}」という思惑も含まれているのだが、 下手をすると大規模な犠牲者を出す所か事件の起こった次元世界さえ滅ぼしかねない程の重罪を犯した者を、短期間の更生だけで「反省した」と見なし、 何事も無かったかの様に釈放する所か、仮にも社会秩序の防衛や治安維持の為に活動している管理局員の一員として安易に迎え入れてしまう様な行いについては、 一部の局員から問題視される事も少なくなく、特に元・犯罪者の行いによる犠牲者やその遺族から見れば、たまった物ではないと言える方針であるだろう。 (&bold(){フェイト、[[八神はやて]]、更生したナンバーズ達の過去の行いも、間違いなく「重犯罪」どころか「テロ」に相当する程の罪である}) 逆に見れば、犯罪者に対する対応が甘過ぎるとも言え、実際に『StrikerS』の24話では、&bold(){逮捕した魔導犯罪者が隙を見て脱走してしまう事態を招いた上に、} &bold(){逃走先の次元世界であるミッドチルダにてテロを起こさせてしまう}という、ミスでは済まされない大失態を演じてしまっている。 更に、魔導師としての素質を持つ者は、若い内から魔導師としての訓練を受けさせた方が、より優秀な戦力として成長する可能性から、 &bold(){リンカーコアを保有しながらも10歳という若年層の少年少女に軍事訓練を受けさせた上で正規局員として配属させ、実戦にまで出させたりもする}等、 同じ管理局の部隊である地上部隊側どころか各管理世界側から倫理面を問われ兼ねない様な方針にまで出てしまう事さえもある。 ただし、これらに関しては、&bold(){管理局の中心となるミッドチルダ側の価値観からしてみれば、別に不自然では無い事である}とも言える部分があり、 事実、ミッドチルダでは&bold(){若年層から十代後半の若者達が、空手や剣道、柔道といった武術の感覚で、魔法戦闘関連の訓練を行っている者が多く}、 『Vivid』では、高町ヴィヴィオを始めとする若年層の少女達が、魔法戦闘のトーナメント戦に参加して活躍をしている程である。 また、数多くの次元世界に強大な影響力を持つ大規模な宗教組織である聖王協会とも深い繋がりがあり、 本来、政治に携わっている組織が宗教組織と深い繋がりを持つ事はかなり危険な事であるとも言えるのだが、 これもミッドチルダにおける価値観からか、あまり深刻な問題とまでは見なされていない模様。 「全次元世界の治安維持」という存在理由もあってか、本局の上層部からは&bold(){実質的に時空管理局の象徴…一種の「エリート部隊」として扱われており}、 高レベルの魔導師達が優先的に配属され、その他の各分野の人員も優秀な人間ばかり、設備は当然最新鋭の物を完備、予算もかなりの贅沢が許されるまでに潤沢と、 絶大な権限もあって正に至れり尽くせりな状態となっている為、地上部隊側の管理局員達の中には、次元航行部隊への転属を希望する者が後を絶たない模様。 [[機動六課]](後の特務六課)がその代表的な存在と言え、配属された人員の殆どが新人も同然であったものの、それぞれの分野で優れた才能を持った者が集められ、 次元航行部隊のみでなく本局側と聖王協会側による連携の支援もあった事で、人員や設備だけでなく、日常生活においてすらもかなりの贅沢が許されており、 更には&bold(){本来なら管轄が全く違うはずの地上部隊本部がある第一管理世界のミッドチルダに、拠点を置く強権を発動させる事も可能であった程}である。 だが、地上部隊よりも雲泥の差と言える程までに本局側から多大な優遇をされているにも拘らず、次元航行部隊側は「&bold(){それでも人員も予算も足りない}」との事。 特に人事面に関しては、形振り構わずどころかもはや無節操と言えるまでに問題的で、少しでも高レベルの魔導師を確保しようと躍起になっている部分があり、 条件さえ合っていれば、地上部隊からの引き抜きは勿論、前述の様に曰くつきの人間を採用したり、管理外世界の人間までも機会を見てスカウトしようとする程。 (主人公のなのはやはやても管理外世界出身の人間であり、勿論の事ではあるが、強制的に引き込む様な真似まではしていない。少し微妙だが…) しかし、『StrikerS』では、劇中であまり大きくクローズアップされていないものの、次元航行部隊側の負の面も見え始める事になっている。 特に本局側や聖王協会側との連携で行った地上部隊側に対する政策は、&bold(){劇中で発生した「J・S事件」の真の意味での発端}となってしまう事になる。 ・無限書庫 次元航行部隊本局にある次元世界最大のアナログデータベース。 確認できる世界の全ての書物が保管されたまさに無限の資料庫。内部は円筒形で無重力空間になっている。 最近まで入れっぱなしのほったらかし状態だったがユーノ・スクライアが司書になってから整理され検索効率も上がった。 [[ヴィヴィオ>ヴィヴィオ(魔法少女リリカルなのは)]]も司書の資格を持っているがオットー曰く「普通じゃない」らしい。 ・武装隊 非常時に現場で活動する戦闘専門の武装魔導師を中心に構成された部隊。 常に最高クラスの魔導師達だけでなく、最新鋭の次元航行艦といった高性能の兵器が優先的に配属されている為、その軍事力は他を圧倒し、 地上部隊はおろか、並の管理外世界に存在する軍事勢力を圧倒できるだけの力を持っていると言っても過言ではない。 なのはや[[ヴィータ]]の様に、普段は戦技教導隊で指導員をする者もいる。 なお、隊は大まかに二つに分けられ、飛行能力を備えた魔導師の部隊は「&bold(){航空隊}」、逆に飛行能力を持たない魔導師の部隊は「&bold(){陸士隊}」と呼ばれる。 ◎地上部隊 次元航行部隊と双璧を成す部隊。通称「&bold(){陸(おか)}」。トップ前任者は故レジアス・ゲイズ中将。後任は部隊。 第一管理世界である「ミッドチルダ」首都クラナガンに本部が存在し、各次元世界にそれぞれの部隊を駐留し、治安維持を担っている。 『StrikerS』ではこちらがストーリーのメインとして扱われ、同時に次元管理局その物の内部事情も描かれる事になっている。 次元航行部隊に比べて規則に対しては厳格である為に、元・犯罪者を始め曰くつきの経歴を持つといったイレギュラーな存在を嫌う傾向にある。 ただし、社会秩序を守る者としての使命感は極めて真っ当であり、犯罪者にどんな事情があろうとも安易に私情を挟んだりはせず、断固とした処断を取ろうとする。 担当世界における治安維持への強い義務感故に、管理意識も非常に強く、他部隊からの勝手な介入や口出しを嫌う事から、現場派遣に少なからず影響が出ている。 実動部隊という事からか作中の描写も陸士隊・教育隊・自然保護隊【※外部組織ではあるが局員と同等の扱い】・遺失物管理部など部署が明確。 なお地上の名を関するが、別に厳密な意味で地上担当ではなく航空部隊の存在も確認できる。 (そもそも海の担当が次元世界で、陸の担当が管理世界の地上であるので航空戦力の存在自体は別問題) しかし、「次元世界全体の治安維持」を担っている次元航行部隊に比べると、与えられる予算が格段に少ない上に、配備される人員も能力が低い。 それが原因で、各管理世界における治安維持がうまく立ち行かない状態が続いており、しかも時間を掛けて何とか育てあげていった魔導師や他の人材達は、 「次元世界全体の治安を維持する為の人員が不足している」という名目で、あっさり次元航行部隊によって引き抜かれてしまう事になっている。 (地上部隊と次元航行部隊の対立の実情を知らない局員にとって、半ばエリート部隊として扱われている次元航行部隊への転属は、「名誉ある栄転」でしかない) 更には&bold(){次元航行部隊側の失態が原因で、逃走した魔導犯罪者によるテロがミッドチルダで発生した際は、全責任を押し付けられる}という酷い仕打ちまで受ける等、 本来なら対等な立場にあるはずの次元航行部隊側とは「&bold(){暗黙の上下関係(次元航行部隊 > 地上部隊)}」と言える構図が出来上がってしまう事になっており、 実際に次元航行部隊側の人間の中には、地上部隊側の苦労を軽視するばかりか、まるで「格下の存在」であるかの様に見なす差別的な思考をした局員もいる程。 その為に、こういった実情を知っている一部の地上部隊局員達が、自分達の活動に大きな支障が出る原因を悉く作る次元航行部隊側を激しく敵視する要因となっている。 次元航行部隊側の事情の為に治安維持がままならず、本部の存在するミッドチルダでさえスラム化の進行を食い止められない中(土地を整理する予算自体が無い)、 何とかこの状況を改善したいと考え悩んでいたレジアスは、各次元世界の治安維持向上の為の予算増額を本局側に求め、政治面に奔走する形で尽力。 統制システムの機能向上等には成功しているものの、一番の問題であった「戦力の要である魔導師の不足」という問題はどうしても解決する事が出来なかった結果、 「魔法の力だけでは、治安維持に貢献出来ない」という結論に行きつき、質量兵器である「アインヘリヤル」の導入等といった新政策も推進する事になったのだが、 相変わらず地上部隊の実情を軽視し無理解な考えしかない次元航行部隊側からは「危険な戦力増強を図ろうとしている」と、言い掛かりに近い形で警戒される事になり、 本局側だけでなく聖王協会側とまでも連携をとる形で、地上部隊側に対する一方的な締め付け政策が実行されてしまう事になる。 この結果、人員だけでなく予算までもが何かと理由を付けて削り取られ、それら全てが次元航行部隊側へと渡っていった結果、次元世界側の治安は更に悪化。 『StrikeS』の第1話に至っては、空港で発生した大火災([[ナカジマ>スバル・ナカジマ]][[姉妹>ギンガ・ナカジマ]]の巻き込まれた事件)にて、救助活動はおろか消火活動でさえもままならなかった上に、 なのは、フェイト、はやての3人による劇的活躍によって事件が解決に導かれてしまう事態となっており、次元世界の住民からの信頼も大きく低下してしまう。 (事件の真相は、レリックを用いた爆破テロであったのだが、地上部隊側はレリック等を感知する為のセキュリティシステムさえ設ける事も出来ない状態だった) この海と陸の状況と意識の大きな格差が、StrikerSにおける事件の発端の一つとなっており、JS事件ではレジアスの死を始め、多大な損害を被ってしまう事態になった。 ▼最高評議会 旧暦の時代に世界の平定に尽力し引退後も評議会を設立して強大な影響力を持つ三人の人物。 現在は肉体を捨て、脳髄のみの姿で生命維持ポット内に漂っている。 しかし、現在ではその思考は硬直、先鋭化して自分たちの思惑で世界を動かそうと考えるようになり、 アルハザードの技術を元に「無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)」こと[[ジェイル・スカリエッティ]]を生み出し、 彼に純粋なサイボーグ兵士である“戦闘機人”すなわち“ナンバーズ”を製作させたり、 さらに地上本部のレジアスを焚き付けてより強力な地上用兵器を導入しようとしたが、 JS事件に際してスカリエッティの命を受けたナンバーズNo.2ドゥーエにより全員抹殺された。 時空管理局における最高意思決定機関のように表現されているが、 劇中ではレジアスにしか直接的な指示を出しておらず局全体においてどれほどの権限があったのかは不明。 また、それほど重要なポストでありながら彼らの死後この評議会という役職自体がどうなったのかも定かではない。 【その他】 ・執務官 階級ではなく資格・役職。 主な仕事は「事件・法務案件の統括」 部隊に所属して案件処理をする内勤派と得意な分野の事件を担当し捜査・指揮を行う独立派がいる。 [[クロノ・ハラオウン]]は前者で[[ティアナ・ランスター]]は後者。 [[フェイト・T・ハラオウン>フェイト・テスタロッサ/フェイト・T・ハラオウン]]のように両方担当する場合も。 扱う範囲が広く相当な知識その他を要求されるため試験はかなりの難易度でフェイトも浪人した。 JS事件以降は更に厳しくなった。 StSXによると多くの執務官は凶悪事件を避けたがるという。 これは仕事のスタイルが部署や個人によってまちまちであり、内勤派はこういう仕事をしたくないからだと考えられる。 執務官は警察と検察が合体したような役職なのも後押ししているのだろう。 PT事件と闇の書事件の担当執務官であるクロノが裁判で弁護を担当したことから、弁護士を兼ねる事もあると思われる。 ・[[機動六課]] ロストロギアを扱う遺失物管理部の第六課。 主にレリック問題を扱う専門部隊という名目で設立されたものらしい。(真の理由はまた別) 試験運用だったため一年で解散となった。 また、問題が起きた場合を考慮して解体しやすいように、若いメンバー(年齢ではなく実務経験等)で構成されており、 隊の雰囲気は地方公務員のような穏やかな雰囲気。 &font(l){他の部隊に譲渡されるのだろうが、特に役職が特殊でない新設部隊に新施設が作られるとか、なかなか予算的な意味で怖ろしいことをするものである} 後に主要メンバーのほぼ全てが対次元犯罪部隊「特務六課」として再結集した。 ・嘱託魔導師 管理局に協力する民間魔導師。初期のなのは、フェイトはこれにあたる。現在は[[ルーテシア・アルピーノ]]が、これに該当しつつある。 ・魔導師ランク 魔導師に与えられる能力階級。 最上位のSSSからFまでの11段階に加え「+」「−」がある。 AAでも上等だがさらにS+以上は「オーバーS」と呼ばれ熟達の技能を持つことの証でもある。 「総合」や「条件付き」など変則的な能力の場合前置きがつく。 +は0.5ランク扱いのようだが、-は不明。 ただし、単純な強さのランクではなく、あくまで目安である。 また、中にはひとつ上の力量を狙えるにも関わらず昇進試験を受けていないものもいる。 &bold(){} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){だから自己矛盾するけど、僕は、自分の義妹やその友人には、}}}} #center(){&font(blue){&bold(){&big(){もう少し気楽に追記・修正してもらいたい気がするな。}}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 再度、コメントをリセットしました。 -- 名無しさん (2016-10-24 08:27:11) - 初期はちょっとリアル志向な魔法の国程度の扱いだったのにな… -- 名無しさん (2017-03-09 20:22:53) - どうしてこうなってしまったのか、VSでは存在すら全く出てこなくなってしまった -- 名無しさん (2017-07-28 14:59:31) - StSの件は時空管理局によって作られた、魔導士(魔力)至上主義社会も原因のひとつではないのかな?事実レジアスは魔力がないという事で、色々苦労させられている事を生前のゼストにぼやく場面があったし。 -- 名無しさん (2017-08-14 11:12:18) - なんか様々な世界の人間いるのに普通の人型ばっかでエイリアン型みたいなのいないのはなんでかな? -- 名無しさん (2017-09-16 22:32:46) - 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2017-09-17 23:59:58) - 世界を守る為にオブジェクトを集める…… -- 名無しさん (2018-02-04 02:26:54) - 途中送信失礼 世界を守る為にオブジェクトを集める……SCP財団かな? -- 名無しさん (2018-02-04 02:27:37) - 個人的には魔道士ランクの-はレアスキル関連かなと思ってる、該当項目がレアスキルで代用もしくは底上げすれば出力なんかが及第ラインに到達する場合-がつくとかそんなん -- 名無しさん (2018-04-05 23:46:31) - 超科学の魔法技術だけで、あらゆる世界の治安を守ろうってのが間違いなんじゃね? 次元世界の中に魔法で手が出せない力があるかもしれんでしょ -- 名無しさん (2019-05-21 20:38:59) - 描写されてないだけなんだろうけどあれだけモブの局員がクソ雑魚なのによく事件に対処しきれてるよな -- 名無しさん (2019-06-25 17:40:15) - ↑しかも圧倒的に人材不足っぽいんだよな。 -- 名無しさん (2019-06-25 18:39:28) - ↑2デカレンジャーやGAROと一緒であんな大事件が日常茶飯事というわけではないんだよ -- 名無しさん (2019-06-25 18:50:30) - ↑9 超技術を持ってた古代文明のアルハザード文明(仮称)が存在してそれが人類文明・アルハザード文明が何かの拍子に滅んで各次元世界が分断されて再構築の後に古代ベルカ王国とかが出てくる感じなら「各次元世界に人類が広まったのが同一起源(アルハザード)で、それが再集合してる状態」だから、居なかったのか・視聴者の認知に至らない段階で滅ぼしてるのかで人類ばっかりなのかも -- 名無しさん (2019-08-08 18:04:34) - 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2020-06-02 17:44:06) - ギルグレアム無関係な子供犠牲にしようとした不祥事じゃすまないことやってるのにお咎め無いの草生えた -- 名無しさん (2020-08-09 00:24:27) - 治安悪すぎる地上といい三権分立がされてない独裁体制といい子供すら兵士にするおぞましさといい魔道師利権といい何でこんな擁護不可能の組織にした? -- 名無しさん (2021-01-09 06:24:33) - ↑いろいろ設定つけ足していった結果、ブラック企業や独裁国家も真っ青なことになってしまったのだと思われる。ここまでシリーズ続ける気なかっただろうしな… -- 名無しさん (2021-06-03 06:55:17) - ↑2最低系SSとか好きそう -- 名無しさん (2021-06-03 07:27:26) - ぶっちゃけコナンの黒の組織とかバイオのアンブレラが霞んで見えるレベルの犯罪組織やん -- 名無しさん (2021-06-09 15:16:40) - ???「まず管理局という名前が良くないな」 -- 名無しさん (2021-06-09 15:31:20) - そ -- 名無しさん (2021-06-09 20:51:51) - ↑ミス このままいくといずれはスターウォーズみたいに分離主義勢力とか出てきそう -- 名無しさん (2021-06-09 20:53:26) - 地球人とは相容れない奴等だが善人が多いのも皮肉。主人公の属する組織ってロクなもんないのはお約束過ぎる -- 名無しさん (2021-06-10 11:11:10) - このまま行ったら遅かれ早かれマクロス世界の地球みたいになるわね -- 名無しさん (2021-06-14 13:45:51) - 型月の魔術協会よりもまだ善人な面も強いのは救い。型月の奴等は外道が標準的で根源を目指す為だったら世界がどうなろうが何人死のうがマジにどうでもいいから相容れない。組織が一枚岩じゃないのは何処の世界観でもお約束だけど強いて言えば型月の魔術協会は時空管理局の矛盾を皮肉り嘲笑うのが基本 -- 名無しさん (2021-06-24 21:49:08) - それに対してうっわーあいつらやべえ監視しとこって対応のが管理局 -- 名無しさん (2021-06-24 22:04:39) - StSになって管理局が本格的に登場する時はなのは達より高位の魔導師が出てくると思ってたらなのは達がエース級と知ってちょっとがっかりした記憶。モブの隊員達もあんまりな扱いだったし -- 名無しさん (2021-06-24 22:18:51) - この組織でもいないと維持できない世界もあるのがなのは時空だから完全な平和なんかタチが悪いもんでしかない。人間だもの、自由がないと生きていけないし無法だけじゃまず誰も救えんよ 生命はいつだって必要悪の上に成り立つもんだって気になる。更に言うとクロアンのミスルギ皇国よりもある意味でまともだしあの世界は下手な欲望とか抱けない分差別意識がクズな奴等しかいないしな… -- 名無しさん (2021-06-28 12:22:04) - 三権分立もなされないのに少年兵使ってるくせに正義ぶるとか独善以外の何者でもないな -- 名無しさん (2021-07-04 15:09:13) - 三権分立もそうだが政教分離もできてねえぞ -- 名無しさん (2021-07-18 20:07:49) - 無印編からの感想レビューとかで一通り見てみたが、時空管理局のやり方に疑問を抱こうとしてない人が妙に多いんだよな。 -- 名無しさん (2021-07-20 02:08:58) - 闇の書事件でのギルグレアムと猫姉妹の八神家に対するやり口が非人道的というか偽善的な非道行為だったことは許せんだろ、お咎め無しとか制作陣考えてなさすぎだべ -- 名無しさん (2021-07-20 02:13:08) - 今度はここで迷惑かけてるのか、捏造屋のぎゃば -- 名無しさん (2021-07-20 04:12:34) - 内輪もめが悲惨な組織だったりする(陸と海) -- 名無しさん (2021-09-05 13:35:41) - ロストロギアという名の地球破壊爆弾かそれ以上の劇物が何だかんだ転がってる世界観という事を考えると海の行動も仕方がないけど、それはそれとして治安維持回りの戦力不足がヤバイから陸もそりゃキレる、という構造だから正解はない雰囲気。いや「魔導師以外の戦力化考えろ」とは思うけど、それを主張できる環境でもなさそうなのが…… -- 名無しさん (2021-09-05 14:19:34) - そもそも劇中でも(どんなロストロギアがあるかもわからない)未知の世界が発見され続けてるから、未来とは言っても文明的には円熟期じゃなく開拓期に相当するんだよな。案件が世界単位で増え続ける一方で人はそう簡単に増えないから自転車操業というにも憚られる人材不足でなんとか回してる。法整備だって碌に手が回らないのが現実だろう -- 名無しさん (2021-09-05 15:52:32) - 作中に登場した世界の番号だけを見ても、管理世界が61、管理外世界が97、無人世界が34、観測指定世界が162まであるからな。しかも管理外世界でもそれこそ地球みたいに事件が起きたら人員送らなけりゃならん。まあ、ロストロギアのリスク(下手すりゃ他の世界まで巻き込んで破滅する)を考えれば積極的に手を広げるのも合理的というか必要なことではあるんだが -- 名無しさん (2021-09-05 16:20:22) - 他世界ナンバリングして文明レベルとか割り振ってるの相当アレなうえに 時空管理局のミッドチルダ現地の治安の悪さを無視した軍拡 才能があるからと元犯罪者(本来なら極刑)や少年兵雇用 無関係な地球で現地政府に話通さず活動して外観誘致したのもロストロギアが絡めば現地をないがしろにしていい理由になるわけがない これらの要素ディストピアと言われるのは仕方ないところある -- 名無しさん (2021-09-21 07:07:14) - 仕方ないところない、つーかこじつけと難癖。これだからアンチは -- 名無しさん (2021-09-28 06:27:42) - ライダーや戦隊等の特撮とのクロスSSだと上層部やレジアスがヒーローサイドに圧力をかけて変身アイテムやロボを自分達の戦力にしようと企むことがなにかと多い。 -- 名無しさん (2021-09-28 06:56:51) - レジアス側にオリ主が付いてるもしくはレジアス側の魔導師主人公の奴はしっかりとしてて面白いよね -- 名無しさん (2021-09-29 23:51:20) - 上にある型月厨特有の中身のない狂人自慢が寒すぎるな -- 名無しさん (2022-07-03 22:06:40) - お前の遅れた指摘も寒いぞブーメラン発言乙 -- 名無しさん (2022-07-03 23:22:20) - これだからアンチはとワンパターンな発言してばかりな奴程思考力が退化した山猿そのもの。批判とアンチの区別ぐらい、いい加減見分けて学習しろや -- 名無しさん (2022-08-11 18:40:57) - アンチっていっつも「俺のは批判だ」って自己弁護するよね。みっともない -- 名無しさん (2022-08-17 01:44:07) #comment #areaedit(end) }

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