IS-2

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&font(#6495ED){登録日}:2011/02/04 (金) 00:55:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- IS-2はソビエト連邦が開発した[[戦車>戦車(近代兵器)]]である。 ISとは当時の独裁…(ry…書記長である「[[ヨシフ・スターリン]]」の略である為、ドイツやポーランドではJSと表記されるが、本項目ではISで統一する。 JSで&font(#ff0000){女子小学生}とか連想した諸君には偉大なる同志直々に話があるのでトラックに乗りたまえ。 ■開発経緯 当時、大祖国戦争真っ最中であったソビエト連邦は、[[T-34中戦車>T-34(戦車)]]やKV-1重戦車といった戦車を大量生産してドイツ軍に対抗していた。 ドイツ軍の主力は[[III号戦車>Ⅲ号戦車]]や[[IV号戦車>Ⅳ号戦車]]で、これらを相手する分には既存の戦車で十分で、むしろ優位であった。 しかし、1942年中期以降に少しばかり困った事が起きる。 彼の有名な伝説的戦車、[[ティーガーI>ティーガーI(戦車)]]の戦車の登場である。 数こそ少ないものの、既存の戦車には重大な脅威であった。 ドイツのT-34ショック程では無いが、ソ連軍は大いに慌てて、 T-34の火力強化に走ると同時にティーガーIに対抗しうる新型重戦車の開発を決意した。 そうして開発されたのが、IS-1である。2じゃないよ。 このIS-1、KV-1よりも装甲や機動性が改善された優れた重戦車だったのだが、一つ問題があった。 火力である。 IS-1の砲は85mm砲。これ、中戦車のT-34と同じである。 「重戦車なのに中戦車と同じ砲ってどうなのよ。しかもティーガーIの56口径88mm砲より弱いし」 と、言われてしまったソ連開発陣は、IS-1の生産開始から僅か&font(#ff0000){15日}で火力強化を決定した。 IS-1涙目。 と言うことで、85mm砲の代わりに122mm野砲を無理矢理乗せて、ようやくIS-2が完成したのである。 ただし85mm砲の装甲貫徹力は当初の想定を下回っていたため、122mm砲の採用は正解だった。   ■実戦での活躍 無理矢理122mm砲を乗っけた為、砲塔は大変窮屈であった。弾自体も重く、装填手は泣かされたらしい。 まぁ基本的にソビエトの戦車は乗り手に優しくないのだが… しかし、それを補って有り余る程、122mm砲の威力は圧倒的であった。 タイガーだろうがパンターだろうが装甲をぶち破り、破れずとも装甲を損傷させて脆弱な内部に何らかの危害を及ぼした (某考察によれば、射距離1kmで約160mm厚の垂直装甲板の裏面を剥離させる破壊効果が見込めたという)。 これらの活躍から虎と豹を狩ると言う意味でアニマルキラーと言われた。 尤も、IS-2は榴弾を生かした拠点突破など、対歩兵に最も活躍した。 撃破されたIS-2の6割が、歩兵用の対戦車兵器、パンツァーファウストによる物だとか。疑問視する声もあるが。 しかし、これほどIS-2が活躍できたのは、その数の多さであろう。 タイガーは1型、2型合わせて1,850両が生産された。これに対しIS-2は後から現れたにも関わらず、生産量は3500両である。 更にT-34は50,000両を軽く超えており…更に更にドイツはソ連だけで無く英米も相手しなくてはならず… これ以上言う必要はあるまい… 実際には稼働率の問題でこの数の差はさらに広がったと思われる。 また、欧州戦終了後は満州侵攻などの対日戦でも使われた。 …対する日本軍の主力は[[97式中戦車]]なのだが… ■その後 戦後は東欧や中華人民共和国などの共産圏の国家に支給されたり、IS-2Mに改良されたりした。 実は戦争中に後継のIS-3やIS-4を開発しており、特にIS-3の存在は英米に新型重戦車の開発を決意させたほど狼狽させている。 追記・修正をお願いします。 大祖国と偉大なる同志の為に! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - T95「主砲が世界一大きい?ははっ御冗談を」 -- 名無しさん (2013-10-21 22:43:16) - 自走砲はお帰り下さい -- 名無しさん (2014-01-20 23:59:06) - KV-2はこいつより前に戦場デビューしてたけど152mm積んでたから「世界で一番大きな砲」ではない -- 名無しさん (2014-02-02 00:06:48) - 「ドイツ戦車のいるところにはコイツ(とかT34)がいて、ドイツ戦車のいないところにもコイツらがいる」ってのはなかなかいい表現だなと 物量は正義 -- 名無しさん (2014-03-26 11:15:04) - 内戦まっただ中のウクライナでスターリン戦車が博物館から引っ張り出されてしまいました… -- 名無しさん (2014-11-03 03:14:47) - 決してイスラム国の事でもない -- 名無しさん (2014-11-03 03:39:42) #comment #areaedit(end) }
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