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&font(#6495ED){登録日}：2009/08/02(日) 23:15:38
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&font(#6495ED){所要時間}：約 6 分で読めます
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#center(){
&font(#ff0000){人類史上最も多く生産され、}
&font(#ff0000){最も多くの人命をうばった銃}
}
ロシア人の[[ミハイル・カラシニコフ]]によって1947年に開発された[[突撃銃]]。
開発から70年近くたった現在でも派生・改良型含め現役の銃であり、フィクションの世界でも有名な銃である。
銃身長…415mm
ライフリング…６条右回り
仕様弾薬…7.62mmx39
装弾数…30+1
作動方式…ガス圧作動ターンロックボルト
発射速度…600発/分
発射初速…730m/s
世界でもっとも有名なライフルのひとつ。地球上のあらゆる戦場で使用され、世界で一番人を殺したライフルとも言われる。
映画やアニメのように、後述の理由からテロリスト等にも頻繁に利用されている。
紛争を経て独立を勝ち取った国では建国の象徴であり、ジンバブエの国章やモザンビークの国旗にも描かれている。
国旗に書かれた数少ない武器でもある。
設計は第二次大戦時、上述のミハイル(当時軍曹)が戦場で見たドイツの短機関銃に衝撃を受け、負傷し入院中にトカレフ弾を使った短機関銃を考えたのがきっかけ。
ちなみにその機関銃の案は没になった。
AK47もアブトマット・カラシニコバということでカラシニコフの考えた自動小銃という意味合いである。もう少しロシアっぽくすると、
『アフタマート・カラーシュニカヴァ・アブラスツァー・トィースャヂ・ヂヴィチソート・ソーラク・スィヂモーヴァ・ゴーダ』
となり、カラシニコフの1947年型自動小銃という意味である。
《AK-47の特長》
『頑強かつ安価な設計』
当時からソ連の工業力は「車に入れた猫が一晩逃げなければ気密に優れると認められる」と揶揄される程度であり、さらにソ連が想定する戦場は砂漠や局地等の環境負荷の高い地域であった。
それらを鑑みて部品のブロック化(部品数の削減)、部品間のアソビに余裕をもたせる等の工夫をもって設計されたため
・上記のお陰で製造コストが安上がりで必要な技術レベルも高くないためどこでも生産できる
・どのように扱っても(水につけても、泥につけても)作動不良が起きにくい
(発砲時のガス圧を利用し内部の汚れやススetcを押し出せる作りになっている)
という非常に優れた小銃となる。
ちなみに[[某教団>オウム真理教]]がAK74をフルコピーしたが、かなり低性能だったとか。
いくら作りやすい事を売りにしても銃器開発のノウハウの全くない素人集団が教育もなく作るのはさすがに無理だったようだ。
基本、自動銃とは精密な工業製品であり、メンテナンスが不可欠なためしばらく整備訓練が必要だが、カラシニコフであれば「敵に銃口を向けて引き金を引けと教えるだけですべて事足りる」と言われるほどである。
また、アメリカ軍人をして「もし未知の惑星に武器を持っていくのならこれにします」とまで言わせたこともある。
もっとも、十分な補給・整備能力を持つ先進国の正規軍にとっては大した利点とはならない。
ベトナム戦争では、ベトコン、北ベトナム軍が装備したが、制式採用されていたM16は登場したばかりで不具合も多くアメリカ軍兵士も鹵獲して使用した。
また、アフガニスタンでは、AK-74を装備したソ連兵がAK-47を装備したゲリラとカラシニコフ銃同士の撃ち合いになっている。
また先進国出身者でも、アフリカ（主にローデシアやアンゴラ）で戦った白人傭兵やイラクやアフガニスタンで戦う民間軍事会社の社員が、西欧製の銃火器と一緒にAK47を予備用、車列警護用、ゲリラ戦用などに使っていた。やはり補給・整備能力を確保できる後ろ盾が少ない中で簡単に調達できるといった事情が大きいようだ。
AKシリーズは世界中の紛争地域に大量に出回り、
&font(#ff0000){「世界最小の大量破壊兵器」}
と呼ばれている。
ちなみに、最近になってAK-47を製造していたカラシニコフライフル製造会社「Izmack」(イズマッシュorイジェマッシ)が倒産してしまったそうな
コピーされすぎて自社純正品が売れない、という嬉しくない理由で
まぁ、ロシア政府が公的資金突っ込んで立て直したけど
《欠点》
『重い反動』
他の先進国で主流の5.56mm弾等の小口径より銃弾の威力が高い分、反動も激しく射手の疲労を招き易い。
さらに、ボルト(遊底)の重量がかなり重いため、反動の強さに追い打ちをかけている。
ただ同口径の銃としては比較的軽い部類に入る。
『低い集弾性』
上述の反動のためでもあるが、一般に工作精度が低く照門も拳銃並にお粗末なため狙撃や火点制圧等には全く適さない。
まぁ元々必要とされてない能力のためケチつけと言えなくもない。
『大量の粗悪品』
簡便な設計から多くの模造品が生産されたが、中には銃としてまったく機能しないどころか、発砲が危険なものまで出来てしまっていたりする。
『操作性』
セレクターレバー、ボルトハンドルが右側のみ、マガジン装脱着に癖があり、さらにボルトストップ機能は無し、曲銃床のためフルオートの制御が困難等…
しかし近年、操作性を向上させるパーツやテクニック等は多数出回っており、致命的欠点とは言い難い
［如何なる過酷な状況でも確実に作動する］
この大きなアドバンテージが、欠点を補って有り余ると言っても過言ではないだろう
重いボルトが多少歪んだ弾薬すらきっちり叩き込み作動させるその能力は賞賛に値する
《値段》
アフリカの紛争地では安いのは500円から3000円程で買える。
恐ろしく安い値段である。
なんと[[東京マルイ]]の電動ガン(30000円位)よりも安い。
しかし粗悪なコピー品がほとんどなため、正常に動くかは不明。
弾薬に関しても一発15セント程で入手可能と言われるが、やはり粗悪品も多数流れてるのが現状。
良いAKが欲しいなら、ロシアかブルガリア製を探そう。
《トイガン》
東京マルイ(箱出しで問題無し、極めて安定した性能。外装は…)
VFC(なかなかリアルな外装、箱出しでもまずまず)
LCTやINOKATSU(AKユーザーの終着駅、飾るだけでも絵になる質感。箱出しでもまずまず)
CYMA等の大陸系メーカー(荒々しい作りはある意味リアル。大半はVFCのコピーで、しかも安い!ただし、内部調整は必須)
《派生》
以下、&font(#0000ff){派生のほんの一部}
AKM (生産性を向上させたマイナーチェンジ)
AK74(5.45x39仕様の小口径モデル)
AKS74U (上記のショートモデル)
56式歩兵槍(中国製造のコピー)
AK-100シリーズ (輸出モデル)
RPK（分隊支援火器モデル）
AMD63、65（ハンガリー独自の改修モデル）
AIM、AIMS (AKMのルーマニア製造モデル)
PP-19ビゾン（[[サブマシンガン>短機関銃]]）
《フィクションで登場する作品》
メタルギアソリッドシリーズ
[[バイオハザード CODE:Veronica]]
[[バイオハザード5]]
ゴルゴ13
[[BLACK LAGOON]]
BATTLE ROYALEⅡ
[[ブラックホーク・ダウン]]
ランボーシリーズ
[[ティアーズ・オブ・ザ・サン>ティアーズ・オブ・ザ・サン(映画)]]
他、FPS、ガンシューティングゲームなどの大半の作品。
追記修正はまかせた
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- 映画「バトル･ロワイアルII」ではシルバーモデルが登場。他にもドラグノフや74も多数登場するのでAKファミリーファンなら是非。 -- 名無しさん (2013-08-06 08:36:28)
- スイスのSG550や日本の89式小銃等、西側銃にもAKは影響を与えている。 -- 名無しさん (2013-12-24 01:59:21)
- 設計者のカラシニコフ氏が亡くなった模様 &br()御冥福をお祈りします -- 名無しさん (2013-12-24 08:43:17)
- これを調べようとしてネット検索かけたら「AKB48の間違いではありませんか？」と。間違いではありません。 -- 名無しさん (2014-05-23 18:55:57)
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&font(#6495ED){登録日}：2009/08/02(日) 23:15:38
&font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s)
&font(#6495ED){所要時間}：約 6 分で読めます
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#center(){
&font(#ff0000){人類史上最も多く生産され、}
&font(#ff0000){最も多くの人命をうばった銃}
}
ロシア人の[[ミハイル・カラシニコフ]]によって1947年に開発された[[突撃銃]]。
開発から70年近くたった現在でも派生・改良型含め現役の銃であり、フィクションの世界でも有名な銃である。
銃身長…415mm
ライフリング…６条右回り
仕様弾薬…7.62mmx39
装弾数…30+1
作動方式…ガス圧作動ターンロックボルト
発射速度…600発/分
発射初速…730m/s
世界でもっとも有名なライフルのひとつ。地球上のあらゆる戦場で使用され、世界で一番人を殺したライフルとも言われる。
映画やアニメのように、後述の理由からテロリスト等にも頻繁に利用されている。
紛争を経て独立を勝ち取った国では建国の象徴であり、ジンバブエの国章やモザンビークの国旗にも描かれている。
国旗に書かれた数少ない武器でもある。
設計は第二次大戦時、上述のミハイル(当時軍曹)が戦場で見たドイツの短機関銃に衝撃を受け、負傷し入院中にトカレフ弾を使った短機関銃を考えたのがきっかけ。
ちなみにその機関銃の案は没になった。
AK47もアブトマット・カラシニコバということでカラシニコフの考えた自動小銃という意味合いである。もう少しロシアっぽくすると、
『アフタマート・カラーシュニカヴァ・アブラスツァー・トィースャヂ・ヂヴィチソート・ソーラク・スィヂモーヴァ・ゴーダ』
となり、カラシニコフの1947年型自動小銃という意味である。
《AK-47の特長》
『頑強かつ安価な設計』
当時からソ連の工業力は「車に入れた猫が一晩逃げなければ気密に優れると認められる」と揶揄される程度であり、さらにソ連が想定する戦場は砂漠や局地等の環境負荷の高い地域であった。
それらを鑑みて部品のブロック化(部品数の削減)、部品間のアソビに余裕をもたせる等の工夫をもって設計されたため
・上記のお陰で製造コストが安上がりで必要な技術レベルも高くないためどこでも生産できる
・どのように扱っても(水につけても、泥につけても)作動不良が起きにくい
(発砲時のガス圧を利用し内部の汚れやススetcを押し出せる作りになっている)
という非常に優れた小銃となる。
ちなみに[[某教団>オウム真理教]]がAK74をフルコピーしたが、かなり低性能だったとか。
いくら作りやすい事を売りにしても銃器開発のノウハウの全くない素人集団が教育もなく作るのはさすがに無理だったようだ。
基本、自動銃とは精密な工業製品であり、メンテナンスが不可欠なためしばらく整備訓練が必要だが、カラシニコフであれば「敵に銃口を向けて引き金を引けと教えるだけですべて事足りる」と言われるほどである。
また、アメリカ軍人をして「もし未知の惑星に武器を持っていくのならこれにします」とまで言わせたこともある。
もっとも、十分な補給・整備能力を持つ先進国の正規軍にとっては大した利点とはならない。
ベトナム戦争では、ベトコン、北ベトナム軍が装備したが、制式採用されていたM16は登場したばかりで不具合も多くアメリカ軍兵士も鹵獲して使用した。
また、アフガニスタンでは、AK-74を装備したソ連兵がAK-47を装備したゲリラとカラシニコフ銃同士の撃ち合いになっている。
他にも、アフリカ（主にローデシアやアンゴラ）で戦った白人傭兵やイラクやアフガニスタンで戦う民間軍事会社の警備要員がAK47を予備用、車列警護用、ゲリラ戦用などに使っていた。やはり補給・整備能力を確保できる後ろ盾が少ない中で簡単に調達できるといった事情が大きいようだ。
わが日本の陸上自衛隊も、AK-47やRPG7ロケットランチャーを研究用にロシアから購入したという噂もある。
AKシリーズは世界中の紛争地域に大量に出回り、
&font(#ff0000){「世界最小の大量破壊兵器」}
と呼ばれている。
ちなみに、最近になってAK-47を製造していたカラシニコフライフル製造会社「Izmack」(イズマッシュorイジェマッシ)が倒産してしまったそうな
コピーされすぎて自社純正品が売れない、という嬉しくない理由で
まぁ、ロシア政府が公的資金突っ込んで立て直したけど
《欠点》
『重い反動』
他の先進国で主流の5.56mm弾等の小口径より銃弾の威力が高い分、反動も激しく射手の疲労を招き易い。
さらに、ボルト(遊底)の重量がかなり重いため、反動の強さに追い打ちをかけている。
ただ同口径の銃としては比較的軽い部類に入る。
『低い集弾性』
上述の反動のためでもあるが、一般に工作精度が低く照門も拳銃並にお粗末なため狙撃や火点制圧等には全く適さない。
まぁ元々必要とされてない能力のためケチつけと言えなくもない。
『大量の粗悪品』
簡便な設計から多くの模造品が生産されたが、中には銃としてまったく機能しないどころか、発砲が危険なものまで出来てしまっていたりする。
『操作性』
セレクターレバー、ボルトハンドルが右側のみ、マガジン装脱着に癖があり、さらにボルトストップ機能は無し、曲銃床のためフルオートの制御が困難等…
しかし近年、操作性を向上させるパーツやテクニック等は多数出回っており、致命的欠点とは言い難い
［如何なる過酷な状況でも確実に作動する］
この大きなアドバンテージが、欠点を補って有り余ると言っても過言ではないだろう
重いボルトが多少歪んだ弾薬すらきっちり叩き込み作動させるその能力は賞賛に値する
《値段》
アフリカの紛争地では安いのは500円から3000円程で買える。
恐ろしく安い値段である。
なんと[[東京マルイ]]の電動ガン(30000円位)よりも安い。
しかし粗悪なコピー品がほとんどなため、正常に動くかは不明。
弾薬に関しても一発15セント程で入手可能と言われるが、やはり粗悪品も多数流れてるのが現状。
良いAKが欲しいなら、ロシアかブルガリア製を探そう。
《トイガン》
東京マルイ(箱出しで問題無し、極めて安定した性能。外装は…)
VFC(なかなかリアルな外装、箱出しでもまずまず)
LCTやINOKATSU(AKユーザーの終着駅、飾るだけでも絵になる質感。箱出しでもまずまず)
CYMA等の大陸系メーカー(荒々しい作りはある意味リアル。大半はVFCのコピーで、しかも安い!ただし、内部調整は必須)
《派生》
以下、&font(#0000ff){派生のほんの一部}
AKM (生産性を向上させたマイナーチェンジ)
AK74(5.45x39仕様の小口径モデル)
AKS74U (上記のショートモデル)
56式歩兵槍(中国製造のコピー)
AK-100シリーズ (輸出モデル)
RPK（分隊支援火器モデル）
AMD63、65（ハンガリー独自の改修モデル）
AIM、AIMS (AKMのルーマニア製造モデル)
PP-19ビゾン（[[サブマシンガン>短機関銃]]）
《フィクションで登場する作品》
メタルギアソリッドシリーズ
[[バイオハザード CODE:Veronica]]
[[バイオハザード5]]
ゴルゴ13
[[BLACK LAGOON]]
BATTLE ROYALEⅡ
[[ブラックホーク・ダウン]]
ランボーシリーズ
[[ティアーズ・オブ・ザ・サン>ティアーズ・オブ・ザ・サン(映画)]]
他、FPS、ガンシューティングゲームなどの大半の作品。
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- 映画「バトル･ロワイアルII」ではシルバーモデルが登場。他にもドラグノフや74も多数登場するのでAKファミリーファンなら是非。 -- 名無しさん (2013-08-06 08:36:28)
- スイスのSG550や日本の89式小銃等、西側銃にもAKは影響を与えている。 -- 名無しさん (2013-12-24 01:59:21)
- 設計者のカラシニコフ氏が亡くなった模様 &br()御冥福をお祈りします -- 名無しさん (2013-12-24 08:43:17)
- これを調べようとしてネット検索かけたら「AKB48の間違いではありませんか？」と。間違いではありません。 -- 名無しさん (2014-05-23 18:55:57)
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