FINAL FANTASY Ⅵ

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/14 Sat 17:05:38 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){『ファイナルファンタジーVI』}(FF6)とは、1994年4月にスクウェア(現[[スクウェア・エニックス]])から発売されたRPG。 [[FINAL FANTASYシリーズ]]としては、[[スーパーファミコン]]で発売された『4』~『6』の最後となる作品である。 *●概要 ---- SFCとしては最大級の、大容量24メガビットメモリを搭載している。 そのためグラフィックは2Dでありながら美しく、現在も活躍する[[野村哲也]]が手掛けたこともあってクリーチャーデザインは非常に精密。 [[サボテンダー>サボテンダー(FFシリーズ)]]や[[オルトロス>オルトロス(FINAL FANTASY)]]、[[アルテマウェポン]]といった、FFの代表的なモンスターたちも登場した。 世界観は前作『FF5』までとは違い、クリスタルが無くなった&footnote(一応、FFⅡでもほとんど出てこない要素ではあるが。)代わりに機械や蒸気機関などが登場し、中世ファンタジー的な世界から[[スチームパンク]]的な世界を展開。 また、それまでは戦闘手段でしかなかった「魔法」や「召喚獣」をテーマにしたことも初の取り組みであると言える。 話の内容はどちらかというと暗い分類で、[[終末的イメージが漂っている。>ポストアポカリプス]] 上記のことは、次作『[[FF7>FINAL FANTASY Ⅶ]]』以降にも多大な影響を与えた。 ぶっ壊れ性能のアイテムが多いが故の大味すぎるゲームバランスと、全滅したときのペナルティが薄い((セーブした地点からやり直しだが、これまでに貯めた経験値は引き継ぐ。[[スパロボシリーズ>スーパーロボット大戦シリーズ]]でいうところの「全滅プレイ」方式なのだが、習得した魔法や魔石のLVUPボーナスは引き継がないという問題がある。))ため、難易度は基本的にシリーズ中でもぬるい方である。 とはいえ後述の裏技を使わない限りは、要所要所で手強いボスや難所もあるため、何も考えずにプレイするとそれなりに苦戦する。 また、強力なアイテムの中には攻略情報を知っていないと取り逃しやすいものも多いので、一概にゲームバランスが崩れているとも言い難いところではある(それでも難易度自体は高くない方だが)。 主人公は明確には決まっておらず、&bold(){「[[14人全員が主人公>群像劇]]」}というスタンスをとっているが、その中でストーリーでの扱いなどを見て扱いの大きいキャラは存在する。 流石に多少のキャラ性能差は存在するが、どのキャラクターも掘り下げイベント等も何かしら用意されている&footnote(隠しキャラに近い立ち位置の終盤2人は除く。)上に固有コマンドや独自の運用方法があるため、誰をスタメンに入れても完全な足手まといにはなりにくく、お気に入りの[[パーティー>パーティー(RPG)]]でプレイできる((ラストダンジョンなど、最大3組のパーティーを切り替えて操作することで先へ進めるダンジョンが幾つかある。))。 個性豊かなキャラクターたちと濃厚なストーリー展開、美麗なグラフィックと名曲BGMの数々から、今なお人気の高い作品である。 *●あらすじ ---- #center(){ 魔大戦 全てを焼き尽くした、その戦いが 終わった時、世界から 「魔法」という力が消え去った そして1000年…… 鉄、火薬、蒸気機関 人々は機械の力を使い、 世界を蘇らせた 今またここに、伝説となった 「魔法」の力を復活させ その強大な武力によって 世界を支配しようとする者がいる… 人はまた その過ちを 繰り返そうとしているのか… } *●主な登場人物 ---- ※CVは、他ゲーム作品への客演時に追加されたもの。 &font(#ff0000){「人と幻獣、相容れぬものならば私は生まれなかった……」} 〇[[ティナ・ブランフォード ]] CV:[[福井裕佳梨]] 人間と幻獣の間に生まれた混血児。 赤子の頃に母をガストラ皇帝に殺され、それ以来ガストラ帝国に兵士として利用されていた。 最も早くに登場し、最も主人公に近い人物。 固有コマンド「[[トランス>トランス(FFシリーズ)]]」は時間限定の[[自己強化>リミッター解除]]で、ティナのレベルが上がるほど継続時間が長くなる。 &font(#0000ff){「俺は見捨てたりしない……必ず守ってやる!」} 〇[[ロック・コール]] CV:[[小野友樹]] 反ガストラ帝国組織「リターナー」に与する[[盗賊>ノット トレジャーハンター(ゲーム)]](自称トレジャーハンター)。 過去に恋人レイチェルを亡くしており、それが[[精神的外傷>トラウマ]]となっている。 主人公に近い人その2。 固有コマンド「[[ぬすむ>盗賊]]」はⅣからお馴染のアイテムマスター御用達コマンド。 特定のアクセサリ装備で盗むついでにダメージも与える「ぶんどる」へと変更できる。 &font(#ffdc00){「俺が死んだら、世界中のレディが悲しむからな」} 〇[[エドガー・ロニ・フィガロ]] CV:[[三木眞一郎]] フィガロ国の若き国王。 女好きで幼女から老人まで口説くが、ティナは口説き落とせなかった。 機械技術に強く、固有コマンド「きかい」では、オートボウガンやドリルといった強力な機械で敵を打ち倒す。 &font(#ffdc00){「熊ァ!?……熊か、そりゃあいい!」} 〇[[マッシュ・レネ・フィガロ]] CV:藤真秀 エドガーの[[双子]]の弟。 権力争いのゴタゴタに嫌気がさして国を捨てて自由を求めた。 劇中ではティナが熊と間違えたくらいなので結構な体格をしていたと思われるが、国を出た時はエドガーより小さかったらしい。 固有コマンド「[[ひっさつわざ>必殺技]]」は、キー入力によって成功判定が行われる正に[[格ゲーコマンド>必殺技コマンド(格闘ゲーム)]]。 もっとも慣れてしまえばそう難しいコマンドは少なく、性能も全体的に高いためダメージソースとして使いやすい。 &font(#008cff){「過ぎ去ったことに縛られ、未来の時間を無駄にすることは容易い。だが、それは何も生み出さぬ。前に進むことができぬ」} 〇[[カイエン・ガラモンド]] CV:[[大友龍三郎]] 東方の国ドマの侍。 先代の王から仕えており、忠誠心は厚い。 「〜ござる」という語尾が特徴。&color(gray){そして初心。} 固有コマンド「ひっさつけん」はチャージ時間に対応した剣技を発動できる。 後半の技ほどチャージが長いため使いづらいが、その分性能は高い。 &font(#800080){「俺はいつでも死神に追われている」} 〇[[シャドウ>シャドウ(FF6)]] CV:安原義人 報酬次第で動くアサシン。 金のためならば友を殺すことさえも厭わないと言われている。 ゲーム序盤から登場するものの、その頃は期間限定加入キャラであり、正式に仲間に加えられるのは事実上ゲーム後半から&footnote(厳密には魔大陸で正式加入するが、それをクリアするとすぐ離脱してしまう。)。 固有コマンド「なげる」はシリーズ恒例の武器投げ技で、特に手裏剣系統や遁術は高い威力を誇る。 また一定確率で愛犬インターセプターが攻撃をガードし、反撃してくれるのも大きい。 &font(#008000){「ガウ、獣ヶ原で強くなる」} 〇[[ガウ>ガウ(FF6)]] CV:村中知 獣ヶ原に住む[[野生児]]。 幼い頃に捨てられモンスターと共に育ってきた。 言葉での表現は苦手だが純粋で仲間思い。 終盤の任意イベントは必見である。 固有コマンド「とびこむ」は獣ヶ原での戦闘を強制終了させ、一定数戦闘を行った後に再度パーティーに加入することで、飛び込んだ時と再会した時に戦っていた敵の行動パターンを習得するという珍しいもの。 習得した敵行動は「あばれる」によって発動でき、ランダム性はあるがかなり強力な敵の技も使用することができる。 &font(#b8d200){「あの時、希望を捨てなくてよかった……それが未来へと……」} 〇[[セリス・シェール]] CV:[[桑島法子]] 元はガストラ帝国の常勝将軍。&color(hotpink){ツンデレ。} ドット絵だと胸部の強調された緑色のレオタードを着ている。 物語後半は彼女の視点からスタート。 主人公に近い人その3。 固有コマンド「まふうけん(魔封剣)」は、次の自分の行動順まで敵味方問わず魔法を[[無効化]]し、自身のMPを回復するというもの。 汎用性はさほどでもないが、強力な魔法を使う雑魚敵が出現するゾゾの街等、攻略上役立つ場面は少なくない。 &font(#808080){「俺の命、そっくりチップにしてお前らに賭けるぜ」} 〇[[セッツァー・ギャッビアーニ]] CV:[[置鮎龍太郎]] 思想や主義を持たない生粋のギャンブラー。 世界で唯一の飛空挺ブラックジャックを所有し、気ままに生きる男。 &color(gray){KH2は黒歴史。} 固有コマンド「[[スロット>セルフィ・ティルミット(FF8)]]」は文字通りスロットの結果によって効果が変わるギャンブル技。 外れると目も当てられないが、上位の技になると非常に強烈な効果もちらほら。 また、アクセサリによって「[[ぜになげ>お金(武器)]]」に変更することも可能で、こちらは安定したダメージソースになるが金を喰いがち。 &font(#ffdc00){「ボクもいっしょに戦うクポ!!」} ○[[モグ>モグ(FF6)]] CV:[[諸星すみれ]] 歌と踊りをこよなく愛するモーグリ。 パーティーキャラとしてモーグリが加入するのは今作が初だったりする。 お守りのチート性能に目が行くが、魔力は優秀。 固有コマンド「おどる」は戦った場所によって異なる踊りを習得でき、以降は戦闘中に選んだ踊りによって様々な技が発動する。 背景も変化するため、街中や海中といった珍しい背景で戦うことも可能。&color(gray){たまに転ぶけど。} SFC版では世界崩壊前に仲間にし、かつ手間のかかる壮大な寄り道をしないと覚えられない踊りがある。 &font(#0000ff){「あいかわらず口の悪い子じゃ。……うれしいぞい」} ○[[ストラゴス・マゴス]] CV:[[緒方賢一]] 隠れ魔導師の村サマサに暮らす魔導師の末裔。ジョブとしては青魔導師。 敵が使う技をラーニングして使用することができる。Ⅴと違って自身が攻撃を喰らう必要はないため、後述の「あやつる」等を駆使してラーニングに励むことが可能。 リルムの祖父で、14人中最高齢と思われる。&footnote(正確な年齢が不明なウーマロやゴゴは除く。) 固有コマンドは敵の技を使う「あおまほう&footnote(ゲーム内では「おぼえたわざ」表記)」。性能も習得難易度もピンキリだが、他の魔法やコマンドにはない性能の技も多く、用途は幅広い。 &font(#f09199){「……でもね。本当の似顔絵をおじいちゃんに一度はかいてあげたいの」} ○[[リルム・アローニィ]] CV:[[悠木碧]] 魔導師の末裔である[[ピクトマンサー(絵を使役して戦わせる魔導師)>描いた絵を実物にする能力]]。 大変口が悪い上に、無茶な行動や突飛でもない振る舞いに出ることも多いが、根は心優しく、歳相応に無邪気な少女である。 固有コマンド「スケッチ」によって敵の姿をこちらに実体化させ、攻撃させることができる。 さらにアクセサリで「あやつる」に変更した場合、成功すればその敵が攻撃を受けるまでずっと操作することができるため、通常の戦闘時は勿論ストラゴスのラーニング補助にも一役買うことができる。 魔力も全キャラクター中最高のため、アタッカーとしてもサポーターとしても優秀なキャラ。 &font(#008000){「ならば俺も世界を救うというものまねをしてみよう」} ○[[ゴゴ>ゴゴ(FF6)]] 隠しキャラの1人。正体不明の物真似師。&footnote(Ⅴに登場した同名ボスと同一人物なのかは不明。喋り方等はだいぶ異なるが…) 仲間の固有コマンドを3個まで装着可能((他キャラにおける基本コマンドである「たたかう」「アイテム」「まほう」も着脱可能な任意コマンドであり、コマンドを付けないとアイテムを使う事すらできない。))であり、使い方次第では大きく化ける。 ただしステータス・装備品共に紙なので、どのコマンドを付け、どういった立ち位置で運用するのかをきちんと考える必要がある。 彼自身の固有コマンド「ものまね」だけは付け替え不可で、効果は「直近の行動をそのまま無消費で再使用する」というもの。 マッシュの「ひっさつわざ」のように強力なダメージ技をものまねしたり、本来ならば1戦闘中1回しか使えない幻獣召喚を何度も行うなど、これまた様々な使い方ができるコマンドといえる。 &font(#800080){「ウガー!」} ○[[ウーマロ>ウーマロ(FF6)]] 隠しキャラの1人。オートバーサクの雪男。 操作不能で魔石も装備できないため使いにくいが、ステータスと装備がそれなりに優秀なので仲間の数が足りない場合は重宝する。 &bold(){手近な仲間を敵に投げつける}というありそうでなかった攻撃方法を取ることも。 フルメンバーだと高確率でお留守番だが、その思い切ったキャラ性能とゴリゴリ削っていくパワーに魅せられ彼をスタメンに加えるプレイヤーも居るとか居ないとか。 固有コマンドはなし。 ☆[[ケフカ・パラッツォ]] CV:[[千葉繁>千葉繁(声優)]] ガストラ帝国の魔導師にして、ゲーム序盤から度々主人公勢と相まみえる宿敵。 [[狂った言動と非道な行為の数々>吐き気を催す邪悪]]、シナリオ中での扱い等からプレイヤーに強烈なインパクトを残した。 詳しくはリンク先へ。 ☆[[ガストラ皇帝]] その名の通り、ガストラ帝国の%%犬%%皇帝 魔導アーマーなどの武力を使い世界征服を目論むが… 詳しくはリンク先へ ☆レオ・クリストフ CV:菅原正志 ガストラ帝国の将軍。 卑怯な事を嫌う武人であり、部下からの人望も厚い人物。 一時的ではあるが、操作することが可能で強力なアクセサリ「皆伝の証」を装備しているが、外す事は不可能。 固有コマンドの「ショック」は敵全体を剣閃で攻撃する強力な技で、ガウもある敵で「あばれる」事で使用できる。 歩行時のドット絵とステータス画面の顔のギャップが激しい人。 この他にも、マッシュの師・ダンカンや反帝国組織リターナーの指導者・バナンといった個性的なサブキャラが多く登場する。 *●主な用語・世界観設定 ---- 〇魔大戦 1000年前に勃発した魔法戦争。 これにより甚大な犠牲が出た結果、魔法の力を司る幻獣たちは幻獣界へと去り、人間界との狭間を&color(purple){封魔壁}によって隔絶した。 かくして、世界から魔法の力は失われ……というのが、本作の世界観の大前提である。 〇帝国 ガストラ皇帝率いる一大国家。 捕獲した幻獣から魔力を抽出して人間に植え込むことで人造魔導師を造り出したり、魔法の力を備えた戦闘兵器を開発するなどして強大な軍事力を持つ。 FFⅡ同様、主人公勢の敵となる存在である。 〇リターナー バナン様が指導する反帝国組織。 強大な帝国に対して微々たる戦力ではあるが、各地に工作員が潜入しており、情報収集に励んだり、主人公たちの作戦行動をサポートしてくれる。 ロックやエドガー等はこの組織に属していた。 〇[[三闘神>三闘神(FF6)]] 魔法の力の根源を支配する3体の神々。 彼らがお互いに力を恐れたが故に勃発したのが魔大戦だったという。 詳細はリンク先へ。 *●有名なモンスター・ボスキャラ ---- 〇魔導アーマー 『FF6』を語る上で外せない、魔法と機械を融合した戦闘兵器であり、いわゆる[[パワーローダー]][[の>ガンハザードに登場するヴァンツァー]][[一種>ライドマシン(ロックマンXシリーズ)]]。 パッケージでティナが搭乗しており、敵側の兵器でありながら本作を象徴的するものの一つとなっている。 モブの帝国兵が乗る機体はさほどでもない([[最上位種>色違いキャラ]]のデュエルアーマーは手強い)が、シナリオ中でプレイヤーサイドも操作できる機会がある他、&bold(){何よりそのロマン溢れるカッコいいデザイン}は一度見たら忘れられない。 『[[FF14>FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア]]』ではマウントアクションとして実装され、『ワールド オブ ファイナルファンタジー』でもミラージュとして登場する等、比較的近年になってから注目される機会が増え始めた。 この他、「プロトアーマー」「スカイアーマー」といった派生機や、幾つかの[[無人機]]も登場し、本作がファンタジーよりも[[SF>METAL MAXシリーズ]][[寄り>ゼノギアス]]になっていることを示している。 〇[[オルトロス>オルトロス(FINAL FANTASY)]] CV:[[小野坂昌也]] いやらしい目つきが特徴の[[タコ>大ダコ(怪獣)]]。 何故か&color(gray){似非臭い}[[関西弁で話す>関西弁(方言)]]。 都合4回戦うものの回によって強さの変動が激しく、ゲーム後半はもはや戦闘すらなくとある施設の受付役に収まるなど、いろんな意味で食えないヤツである。 ちなみにテュポーン大先生も今作が初登場。 〇[[魔列車]] 死者の魂をあの世へと運ぶ[[蒸気機関車]]。 迷いの森のプラットホームから乗り込むダンジョンとして登場し、&bold(){最終的にボスとして戦うことになる}というどえらい汽車である。 画面右側から追いかけてくるこいつと、ひたすら走り続けながら応戦するマッシュたちという、FFでもトップクラスにインパクトのある戦闘シーンは必見。&footnote(Ⅵはこの他にも「滝から落下しながら戦闘」「飛空艇から落下しながら戦闘」等、思い切った戦闘シーンがちょくちょくある。) 〇[[サボテンダー>サボテンダー(FFシリーズ)]] 今ではお馴染の高速サボテンも今作が初登場。 出現率が低く[[逃走率も高い>メタル系(ドラゴンクエスト)]]ため倒すのに難儀するが、その分得られるものが多いというレア敵である。 そのとぼけた表情と絶妙なポージングは初見でプレイヤーの腹筋を攻撃してくること請け合い。 GBA版では『[[FF8>FINAL FANTASY Ⅷ]]』が初出の&bold(){ジャボテンダー}が[[逆輸入>逆輸入(創作)]]されて登場する。 〇[[アルテマウェポン]] 太古の昔に創り出された破壊の化身。 通常のボス戦とは異なる戦闘曲を引っ提げ、これまた強烈なインパクトをプレイヤーに与えた。 終盤では強化形態も出現する。 武器としてのアルテマウェポンも今作で同時に登場している。 〇伝説の八竜 ゲーム後半、封印から目覚めて世界に現れた古のモンスターたち。 出現場所も[[持つ属性>属性相性]]や弱点も異なる8体の竜で、すべて倒すと魔石「ジハード」が手に入る。 正直強さはピンキリだが、恐らく初の八竜となる&color(brown){アースドラゴン}の&bold(){初見殺しっぷり}&footnote(前作のカタストロフィーと同系統の戦術を使うため、あらかじめ浮遊アクセサリや土属性吸収装備を付けていないと大体死ぬ。)と、恐らくその次に戦うことが多い&color(deepskyblue){ストームドラゴン}の&bold(){さらなる初見殺しっぷり}&footnote(防御しにくい高威力技を連発する上に素早さを始めとするステータスもかなり高め。八竜最強クラスとよく噂される強敵。)は多くのプレイヤーに衝撃を与えた。 勿論この他にも、[[デスゲイズ>デスゲイズ(FF)]]や[[バルガス>バルガス(FF6)]]、ガーディアン、[[マジックマスター>狂信者の塔(FF6)]]といった印象的なボスキャラ、 「トンベリ(FF5が初登場)」「眠れる獅子」「[[グランインセクト>グランインセクト(FF6)]]」「[[ブラキオレイドス>恐竜の森(FF6)]]」等の[[強い雑魚>強い雑魚(FF)]]、 「ドゥドゥフェドゥ」「リトワールビッヘ」等といった&bold(){よくわからん名前}の雑魚敵など、個性豊かなモンスター陣が多い。 *●システム ---- ・本作の魔法は既に失われたという設定になっているため、基本的に魔法は魔石か一部の[[装備]]を身につけ、経験値とは別のポイントを貯めて習得する方式になっている。&br()ウーマロ以外誰でもどの魔法を自由に習得可能であり、[[戦士タイプ>戦士タイプ(RPG)]]と[[魔法使いタイプ>魔法使いタイプ(RPG)]]の[[境界線が曖昧になっている>魔法戦士]]。&br()「魔石」とは、幻獣が死ぬ間際に持っている力を形として残したものである。幻獣の召喚も、一人あたり現在装備している魔石のみであり、1戦闘に1回しか召喚出来ない。 ・戦闘は4から続くアクティブタイムバトル方式。本作では敵からの「挟み撃ち」や味方の「サイドアタック」が初めて登場する。 ・飛空艇の操作は従来シリーズとは違い、[[3Dシューティングゲーム>スターフォックス(SFC)]]のような操作の仕方になっている。&br()&font(l){後半にファルコン号を手に入れて[[仲間を求めて]]いたらデスゲイズと遭遇し全滅するのは誰もが通る道} *●裏技 ---- 本作、何かと[[バグ]]や隠し要素が多いことで有名で、それも難易度を下げる要因となっている。 ただし基本的に[[バグ技>裏技/バグ技(ゲーム)]]であり、正規の攻略法ではないことには注意。 ・&bold(){[[バニシュデス]]} おそらく最も知られた裏技。 透明になり物理攻撃を100%回避できるが魔法攻撃が100%命中してしまう、という魔法「バニシュ」を敵にかけ、 当たれば即死するが必ず当たる訳では無い魔法「デス」をかけてデスを100%命中させるもの。 これ自体はきちんと想定された仕様の範囲内なのだが、問題は&bold(){殆どのボスにまで効いてしまう}こと。 ゲーム中盤で魔石を手に入れたら速攻でバニシュとデスを目指した人多数。 GBA版ではバニシュとデスのコンボ自体は存在するものの、ボスはちゃんと即死耐性で防いでくるようになったため、 シナリオ攻略は勿論のこと裏ダンの凶悪な追加ボスたちにも相手に応じた戦い方で挑む必要が出てきた。 ただし「グラビデ」系の魔法のみ、相変わらずボスの耐性を無視してバニシュからネジ込める。 ・&bold(){機械装備}([[ドリル]]装備) 本来装備できない物をバグにより強引に装備してしまう裏技。 裏技を実行したいキャラの、裏技装備をさせたい箇所について、「さいきょう」コマンドを実行しても何も装備されない状態にする。 (一部のデメリット装備などの、さいきょうコマンドでも装備されないアイテムを除いた全ての該当部位装備を処分する) しかる後に、装備させたいアイテムをアイテム欄の一番右下に置き、「さいきょう」コマンド実行。 そうすると右下に置いた品が装備されてしまう。 それが装備品であろうがなかろうが関係なし。消費アイテムでさえ装備できてしまう。 単純に武器を装備させれば「げんじのこて」無しで二刀流ができるし、「しゅりけん」等の消費武器を消費せずに使い続ける事もできる。 それらの用法でも十分強力だが、中でも有名なのはエドガーの特殊コマンドで使う機械「ドリル」を装備すること。 ドリルは1個装備するだけで、他が真っ裸でもない限りほぼ物理防御・魔法防御共に255で[[カンスト]]し、1ダメージしか受けなくなる。 しかもドリルは序盤にコーリンゲン地方に行く流れになった時点でフィガロ城で買えるためすぐ手に入る。 あろうことか、『[[ディシディア ファイナルファンタジー>DISSIDIA FINAL FANTASY]]』にてこの裏技を元にした装備((武器DFF→DDFF:マシンガン→エアアンカー、腕:かいてんのこぎり、体オートボーガン、頭:ドリル))が登場している。 初期状態では誰も装備できず、エンディング後に出現するステージで『技師の心得』というアイテムを入手する必要がある。((拾えるのは1回限りで消耗品だが2個目以降はショップで入手可。)) ・&bold(){魔法回避率バグ} 防御力が物理攻撃に対応する「ぼうぎょ」と魔法攻撃に対応する「まほうぼうぎょ」に分かれているのと同じように、 回避率も物理攻撃に対応する「かいひりつ」と魔法攻撃に対応する「まほうかいひりつ」がある。 しかしSFC版ではバグで物理回避率が機能しておらず、物理・魔法全ての攻撃が魔法回避率のステータスを参照して回避を判定する。 物理回避率をあげる事ができる装備・アクセサリが死に装備可する一方で、魔法回避率に特化した装備が異常に強くなる。 その手の装備をかき集めて魔法回避率の値を128以上にすると、本来なら「魔法しか回避できないクセの強い装備」になるところ、 ごく一部の回避不能攻撃以外はあらゆる攻撃が命中しなくなる無敵キャラと化す。 その鉄壁っぷりは上記のドリル装備で物理・魔法の両防御を255にした時以上((防御255でも状態異常や割合ダメージは防げず、防御無視攻撃もそこそこあるが、魔法回避128だとそれらの攻撃も全て回避してしまう。))。 ・&bold(){瀕死必殺技} ガウとウーマロ以外の全員が持っている隠し技。これはバグ技ではない。 瀕死(HPが一定以下になり、キャラがしゃがみこんだ状態)で「たたかう」を選択すると、1/16の確率で強力な固有の必殺技が出るというもの。 いずれも非常に強力だが、条件が厳しすぎて気づかなかった人多数。 この反省から、[[次回作>FINAL FANTASY Ⅶ]]のリミット技が作られた。 ・&bold(){崩壊前に戻る} 世界崩壊後、オペラハウスの屋根裏でネズミ型のモンスターと戦いわざと全滅すると、 崩壊前のフィールドマップになり、BGMが獣が原になってしまう。 なお、これを実行するには、オペラのイベントでネズミをわざと残しておかねばならない。 純然たるバグで、場合によってはそのまま積んでしまう可能性がある非常に危険な裏技。 現在では他のバグによって&bold(){崩壊前のみならず逆に崩壊後に行く手段が発見されている。} ・&bold(){シドタイマー} まず最初にFF6はどのイベントも特定のマスを踏むことでイベントが進行する。 これは世界崩壊直後に発生するシドの生死に関わるイベントでセットされるタイマーを%%悪用%%活用し 特定の手順をこなすことでニューゲームから初めてこのタイマーを持ち出すことができる。 そしてタイマー作動中にイベントマスを踏むとラグが発生、そのラグの間にイベントマスを通過することで &bold(){イベントマスで発生するイベントをスキップできる。} ただしFF6には他にも多くのタイマーが存在し上書きされる可能性があり、タイマーを持ち出してのニューゲームも SFC版でしか出来ないなど当初衝撃的ではあったものの影響は限定的であった。 …がこのシドタイマー発見後にシドタイマーを用いることで発生するバグや他タイマーの持ち出し、SFC版以外でも タイマーの持ち出しができることなどが発覚、現在でも新たなバグが次々と発見されている。 &bold(){最近では他のタイマーに上書きされても再度上書きするものまで現れた。}((このタイマーは4つあるタイマー枠のうち3つを使用し、そのうち1つがこのタイマーでしか使われないためその枠に退避させれば上書きされる心配がなく上書きされたタイマーを再度上書きできる)) ・&bold(){モグタン将軍} FFシリーズは大体プレイヤーキャラクターのスロットがシナリオを最後まで進めた状態での最大加入人数分に設定されている。 そのためイベントの間だけゲスト参戦するキャラには後々加入するキャラのスロット枠を充てるケースが多く、普通にイベントを進めていけばゲストキャラは適切なイベントで離脱し、その後正規キャラが加入するのである((これで有名なのがFF9のゲストキャラのマーカスのスロットが正規パーティキャラの[[エーコ>エーコ・キャルオル]]のものと共通していることで、こちらもバグでマーカスをレベルアップさせればさせるほど、同スロットの初期レベルのエーコの基礎能力が上がるという仕様がある。それ故マーカス以外のキャラを戦闘不能にさせ、延々彼をレベルアップさせるというプレイが生まれたとか……))。 ……のだが、このFF6の場合では多彩なバグを突いてキャラ加入イベントをスルーすることも出来てしまう。 その際にゲストキャラが本来のキャラのデータに書き換えられること無く仲間として加入してしまうのである。 モグタン将軍はこの代表的な例で、バグを使ってセリスの加入イベントを経ないままにストーリーを進めると、セリスの初戦闘となるディッグアーマー戦で本来セリスに割り当てられたスロットがゲストキャラの「モグタン((序盤のティナ防衛戦で出てくる11匹のモーグリの1匹))」のまま固定されてしまうのだ。 その後のストーリーではロックがモーグリと一緒にナルシェに現れ、カイエンが「マランダ国を滅ぼした悪名高いモグタン将軍!」とモーグリを謗り、 モーグリが愛や自らの境遇に苦悩し、オペラ女優の代役を買って出たりするシュールな光景が繰り広げられる。 ちなみにFF6ではゲスト参戦のキャラは装備やステータスが固定されており、しかも多くのキャラが序盤での加入なので装備もステータスも弱く、低歩数クリアなどの目的もないのならやらないほうが良いだろう。 *●移植 ---- 〇SFCオリジナル版 2011年に[[Wii]]のバーチャルコンソールで配信。後に[[Wii U]]や[[New3DS>Newニンテンドー3DS]]向けでも配信。 2017年には『[[ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン>復刻版ミニゲーム機]]』収録の一本となった。 〇[[Playstation]]移植版 1999年発売。オープニングムービーとエンディングムービーを追加し、常時ダッシュ移動可能など操作性を変更。 2011年にゲームアーカイブスで配信。 〇[[GBA>ゲームボーイアドバンス]]版 2006年発売。移植されただけでなく、[[隠しダンジョン>隠しダンジョン(ゲーム)]]や魔石を追加してやりこみ要素が満載となっている(実は[[GBAで最後に発売されたソフト>ゲーム機最後のソフト一覧]]なためか、プレミアがついている時期があった)。 上記の多くのバグが修正されたが、新しいバグも出現してしまっている。 2015年にWii UのVCで配信。 〇スマートフォン版 2014年に配信。スマホのゲームアプリとしては珍しく、[[iOS>iPhone/iPad]]版よりも先に[[Android]]版を配信している。スマホ移植版では本作のみトーセが開発。 内容はGBA版準拠だが、[[中断セーブ]]やオートバトルなどの機能が追加されている。 海外ではSteamでも配信されていた。 2021年にピクセルリマスター版の発売に伴い配信終了。 〇ピクセルリマスター版 2022年にiOS、Androidと[[Steam]]で配信。オリジナル版を基にしつつ、グラフィックを描き直し、操作性を向上させている。 ただし、GBA版で追加された要素は収録されていない。 #center(){&bold(){人はまた、追記・修正を繰り返そうとしているのか…}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - レオ将軍には生きて味方になってもらいたかった・・・・・アレはあんまりだろう(怒) -- 名無しさん (2013-10-17 13:32:06) - 面白かったけど話が進むにつれて段々ぬるくなってきた -- 名無しさん (2013-10-17 17:48:06) - 攻撃はバニシュデスで全てが片付いたり、防御は機械装備一択とか、ネタになる要素も多い名作だった。移植でこれらの要素が一部修正されたのが残念だったよ。こういうネタも込みでこそのFF6だと思ってたから -- 名無しさん (2013-10-17 20:38:49) - FFは移植がキレイに上手くいかないなぁ。 -- 名無しさん (2013-10-17 21:38:03) - ティナはスクウェアの聖女だな。 -- 名無しさん (2013-12-03 10:53:04) - リメイクされる気配が無いけど、この重い世界観はドットならではとも思ってしまう、エンディングとか見ると。 -- 名無しさん (2014-02-01 22:29:26) - スマホ版配信おめでとう! -- 名無しさん (2014-02-01 23:54:39) - 改めて、プレイすると当時オリジナルの容量の関係からか、回収しきれなかった内容が結構多いな。PS版はロードは長いが、データ保存と一部のムービーを楽しみたい人にはオススメする。 -- 名無しさん (2015-12-23 15:12:27) - ケフカの千葉繫といいエドガーの三木眞一郎といい、ハマリ役をぶっちぎってただの本人だと思う。本当いいキャスティングしてくれたよ… -- 名無しさん (2016-11-05 23:26:35) - 難易度低めなのは認めるけど、買った当時小学生だった自分にはちょうど良かった。今でも一番好きなFF -- 名無しさん (2018-08-28 00:49:29) - ↑×2 6はDFFが初出のティナとそしてマッシュ以外は90年代臭キャストとか言われてるな -- 名無しさん (2018-12-06 19:09:36) - ↑2 正直、小学生じゃなくてもこういう本格RPGにそれ程触れてない人なら充分やりごたえあると思う。RPGに限った事じゃ無いけど、ゲームってのはどうも手馴れたプレイヤーの声が大きくなりがちなイメージ -- 名無しさん (2018-12-07 00:31:57) - ↑×2 ロックとリルムは2010年代のキャスティングだね -- 名無しさん (2018-12-09 18:36:30) - シャドウとカイエンのキャスティングは渋い!渋すぎだよ…! -- 名無しさん (2019-07-14 23:43:43) - まさかレオ将軍がストラゴスより先にオペラオムニア参戦およびボイスが付く事になるとは思わなかったよ -- 名無しさん (2019-07-18 17:52:22) - あってもおかしくない世界観なのに銃は無いんだな(オート“ボウガン”はあるけど) -- 名無しさん (2020-01-26 16:33:51) - ↑PS版のEDムービーを見てみよう -- 名無しさん (2020-01-26 22:26:23) - ↑2 ストラゴスの爺ちゃんも参戦したぜ!声はなんと緒方賢一さんだ!! -- 名無しさん (2020-03-17 21:37:54) - 本当に面白かったし好きなんだけど、FFが近代要素に舵切った分岐点でもあるんだよな。あんまファンタジーしてない。 -- 名無しさん (2020-09-19 10:54:45) - やりこみプレイや縛りプレイに関してはVと並ぶ人気作だよな -- 名無しさん (2020-12-26 02:55:17) - 瀕死必殺技の条件はマジで厳しい、戦闘開始で〇〇秒経過しないと発動しないんで。瀕死状態で開始しても最初は絶対に出ない -- 名無しさん (2021-04-27 22:29:06) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/14 Sat 17:05:38 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){『ファイナルファンタジーVI』}(FF6)とは、1994年4月にスクウェア(現[[スクウェア・エニックス]])から発売されたRPG。 [[FINAL FANTASYシリーズ]]としては、[[スーパーファミコン]]で発売された『4』~『6』の最後となる作品である。 *●概要 ---- SFCとしては最大級の、大容量24メガビットメモリを搭載している。 そのためグラフィックは2Dでありながら美しく、現在も活躍する[[野村哲也]]が手掛けたこともあってクリーチャーデザインは非常に精密。 [[サボテンダー>サボテンダー(FFシリーズ)]]や[[オルトロス>オルトロス(FINAL FANTASY)]]、[[アルテマウェポン]]といった、FFの代表的なモンスターたちも登場した。 世界観は前作『FF5』までとは違い、クリスタルが無くなった&footnote(一応、FFⅡでもほとんど出てこない要素ではあるが。)代わりに機械や蒸気機関などが登場し、中世ファンタジー的な世界から[[スチームパンク]]的な世界を展開。 また、それまでは戦闘手段でしかなかった「魔法」や「召喚獣」をテーマにしたことも初の取り組みであると言える。 話の内容はどちらかというと暗い分類で、[[終末的イメージが漂っている。>ポストアポカリプス]] 上記のことは、次作『[[FF7>FINAL FANTASY Ⅶ]]』以降にも多大な影響を与えた。 ぶっ壊れ性能のアイテムが多いが故の大味すぎるゲームバランスと、全滅したときのペナルティが薄い((セーブした地点からやり直しだが、これまでに貯めた経験値は引き継ぐ。[[スパロボシリーズ>スーパーロボット大戦シリーズ]]でいうところの「全滅プレイ」方式なのだが、習得した魔法や魔石のLVUPボーナスは引き継がないという問題がある。))ため、難易度は基本的にシリーズ中でもぬるい方である。 とはいえ後述の裏技を使わない限りは、要所要所で手強いボスや難所もあるため、何も考えずにプレイするとそれなりに苦戦する。 また、強力なアイテムの中には攻略情報を知っていないと取り逃しやすいものも多いので、一概にゲームバランスが崩れているとも言い難いところではある(それでも難易度自体は高くない方だが)。 主人公は明確には決まっておらず、&bold(){「[[14人全員が主人公>群像劇]]」}というスタンスをとっているが、その中でストーリーでの扱いなどを見て扱いの大きいキャラは存在する。 流石に多少のキャラ性能差は存在するが、どのキャラクターも掘り下げイベント等も何かしら用意されている&footnote(隠しキャラに近い立ち位置の終盤2人は除く。)上に固有コマンドや独自の運用方法があるため、誰をスタメンに入れても完全な足手まといにはなりにくく、お気に入りの[[パーティー>パーティー(RPG)]]でプレイできる((ラストダンジョンなど、最大3組のパーティーを切り替えて操作することで先へ進めるダンジョンが幾つかある。))。 個性豊かなキャラクターたちと濃厚なストーリー展開、美麗なグラフィックと名曲BGMの数々から、今なお人気の高い作品である。 *●あらすじ ---- #center(){ 魔大戦 全てを焼き尽くした、その戦いが 終わった時、世界から 「魔法」という力が消え去った そして1000年…… 鉄、火薬、蒸気機関 人々は機械の力を使い、 世界を蘇らせた 今またここに、伝説となった 「魔法」の力を復活させ その強大な武力によって 世界を支配しようとする者がいる… 人はまた その過ちを 繰り返そうとしているのか… } *●主な登場人物 ---- ※CVは、他ゲーム作品への客演時に追加されたもの。 &font(#ff0000){「人と幻獣、相容れぬものならば私は生まれなかった……」} 〇[[ティナ・ブランフォード ]] CV:[[福井裕佳梨]] 人間と幻獣の間に生まれた混血児。 赤子の頃に母をガストラ皇帝に殺され、それ以来ガストラ帝国に兵士として利用されていた。 最も早くに登場し、最も主人公に近い人物。 固有コマンド「[[トランス>トランス(FFシリーズ)]]」は時間限定の[[自己強化>リミッター解除]]で、ティナの獲得した魔法修得値((魔法を修得する際に必要なポイントで128が上限。魔石入手後に戦闘に勝利すると得られる。このコマンドの都合彼女のみ魔石装備なしor全魔法修得後でも蓄積していく))が多いほど継続時間が長くなる。 &font(#0000ff){「俺は見捨てたりしない……必ず守ってやる!」} 〇[[ロック・コール]] CV:[[小野友樹]] 反ガストラ帝国組織「リターナー」に与する[[盗賊>ノット トレジャーハンター(ゲーム)]](自称トレジャーハンター)。 過去に恋人レイチェルを亡くしており、それが[[精神的外傷>トラウマ]]となっている。 主人公に近い人その2。 固有コマンド「[[ぬすむ>盗賊]]」はⅣからお馴染のアイテムマスター御用達コマンド。 特定のアクセサリ装備で盗むついでにダメージも与える「ぶんどる」へと変更できる。 &font(#ffdc00){「俺が死んだら、世界中のレディが悲しむからな」} 〇[[エドガー・ロニ・フィガロ]] CV:[[三木眞一郎]] フィガロ国の若き国王。 女好きで幼女から老人まで口説くが、ティナは口説き落とせなかった。 機械技術に強く、固有コマンド「きかい」では、オートボウガンやドリルといった強力な機械で敵を打ち倒す。 &font(#ffdc00){「熊ァ!?……熊か、そりゃあいい!」} 〇[[マッシュ・レネ・フィガロ]] CV:藤真秀 エドガーの[[双子]]の弟。 権力争いのゴタゴタに嫌気がさして国を捨てて自由を求めた。 劇中ではティナが熊と間違えたくらいなので結構な体格をしていたと思われるが、国を出た時はエドガーより小さかったらしい。 固有コマンド「[[ひっさつわざ>必殺技]]」は、キー入力によって成功判定が行われる正に[[格ゲーコマンド>必殺技コマンド(格闘ゲーム)]]。 もっとも慣れてしまえばそう難しいコマンドは少なく、性能も全体的に高いためダメージソースとして使いやすい。 &font(#008cff){「過ぎ去ったことに縛られ、未来の時間を無駄にすることは容易い。だが、それは何も生み出さぬ。前に進むことができぬ」} 〇[[カイエン・ガラモンド]] CV:[[大友龍三郎]] 東方の国ドマの侍。 先代の王から仕えており、忠誠心は厚い。 「〜ござる」という語尾が特徴。&color(gray){そして初心。} 固有コマンド「ひっさつけん」はチャージ時間に対応した剣技を発動できる。 後半の技ほどチャージが長いため使いづらいが、その分性能は高い。 &font(#800080){「俺はいつでも死神に追われている」} 〇[[シャドウ>シャドウ(FF6)]] CV:安原義人 報酬次第で動くアサシン。 金のためならば友を殺すことさえも厭わないと言われている。 ゲーム序盤から登場するものの、その頃は期間限定加入キャラであり、正式に仲間に加えられるのは事実上ゲーム後半から&footnote(厳密には魔大陸で正式加入するが、それをクリアするとすぐ離脱してしまう。)。 固有コマンド「なげる」はシリーズ恒例の武器投げ技で、特に手裏剣系統や遁術は高い威力を誇る。 また一定確率で愛犬インターセプターが攻撃をガードし、反撃してくれるのも大きい。 &font(#008000){「ガウ、獣ヶ原で強くなる」} 〇[[ガウ>ガウ(FF6)]] CV:村中知 獣ヶ原に住む[[野生児]]。 幼い頃に捨てられモンスターと共に育ってきた。 言葉での表現は苦手だが純粋で仲間思い。 終盤の任意イベントは必見である。 固有コマンド「とびこむ」は獣ヶ原での戦闘を強制終了させ、一定数戦闘を行った後に再度パーティーに加入することで、飛び込んだ時と再会した時に戦っていた敵の行動パターンを習得するという珍しいもの。 習得した敵行動は「あばれる」によって発動でき、ランダム性はあるがかなり強力な敵の技も使用することができる。 &font(#b8d200){「あの時、希望を捨てなくてよかった……それが未来へと……」} 〇[[セリス・シェール]] CV:[[桑島法子]] 元はガストラ帝国の常勝将軍。&color(hotpink){ツンデレ。} ドット絵だと胸部の強調された緑色のレオタードを着ている。 物語後半は彼女の視点からスタート。 主人公に近い人その3。 固有コマンド「まふうけん(魔封剣)」は、次の自分の行動順まで敵味方問わず魔法を[[無効化]]し、自身のMPを回復するというもの。 汎用性はさほどでもないが、強力な魔法を使う雑魚敵が出現するゾゾの街等、攻略上役立つ場面は少なくない。 &font(#808080){「俺の命、そっくりチップにしてお前らに賭けるぜ」} 〇[[セッツァー・ギャッビアーニ]] CV:[[置鮎龍太郎]] 思想や主義を持たない生粋のギャンブラー。 世界で唯一の飛空挺ブラックジャックを所有し、気ままに生きる男。 &color(gray){KH2は黒歴史。} 固有コマンド「[[スロット>セルフィ・ティルミット(FF8)]]」は文字通りスロットの結果によって効果が変わるギャンブル技。 外れると目も当てられないが、上位の技になると非常に強烈な効果もちらほら。 また、アクセサリによって「[[ぜになげ>お金(武器)]]」に変更することも可能で、こちらは安定したダメージソースになるが金を喰いがち。 &font(#ffdc00){「ボクもいっしょに戦うクポ!!」} ○[[モグ>モグ(FF6)]] CV:[[諸星すみれ]] 歌と踊りをこよなく愛するモーグリ。 パーティーキャラとしてモーグリが加入するのは今作が初だったりする。 お守りのチート性能に目が行くが、魔力は優秀。 固有コマンド「おどる」は戦った場所によって異なる踊りを習得でき、以降は戦闘中に選んだ踊りによって様々な技が発動する。 背景も変化するため、街中や海中といった珍しい背景で戦うことも可能。&color(gray){たまに転ぶけど。} SFC版では世界崩壊前に仲間にし、かつ手間のかかる壮大な寄り道をしないと覚えられない踊りがある。 &font(#0000ff){「あいかわらず口の悪い子じゃ。……うれしいぞい」} ○[[ストラゴス・マゴス]] CV:[[緒方賢一]] 隠れ魔導師の村サマサに暮らす魔導師の末裔。ジョブとしては青魔導師。 敵が使う技をラーニングして使用することができる。Ⅴと違って自身が攻撃を喰らう必要はないため、後述の「あやつる」等を駆使してラーニングに励むことが可能。 リルムの祖父で、14人中最高齢と思われる。&footnote(正確な年齢が不明なウーマロやゴゴは除く。) 固有コマンドは敵の技を使う「あおまほう&footnote(ゲーム内では「おぼえたわざ」表記)」。性能も習得難易度もピンキリだが、他の魔法やコマンドにはない性能の技も多く、用途は幅広い。 &font(#f09199){「……でもね。本当の似顔絵をおじいちゃんに一度はかいてあげたいの」} ○[[リルム・アローニィ]] CV:[[悠木碧]] 魔導師の末裔である[[ピクトマンサー(絵を使役して戦わせる魔導師)>描いた絵を実物にする能力]]。 大変口が悪い上に、無茶な行動や突飛でもない振る舞いに出ることも多いが、根は心優しく、歳相応に無邪気な少女である。 固有コマンド「スケッチ」によって敵の姿をこちらに実体化させ、攻撃させることができる。 さらにアクセサリで「あやつる」に変更した場合、成功すればその敵が攻撃を受けるまでずっと操作することができるため、通常の戦闘時は勿論ストラゴスのラーニング補助にも一役買うことができる。 魔力も全キャラクター中最高のため、アタッカーとしてもサポーターとしても優秀なキャラ。 &font(#008000){「ならば俺も世界を救うというものまねをしてみよう」} ○[[ゴゴ>ゴゴ(FF6)]] 隠しキャラの1人。正体不明の物真似師。&footnote(Ⅴに登場した同名ボスと同一人物なのかは不明。喋り方等はだいぶ異なるが…) 仲間の固有コマンドを3個まで装着可能((他キャラにおける基本コマンドである「たたかう」「アイテム」「まほう」も着脱可能な任意コマンドであり、コマンドを付けないとアイテムを使う事すらできない。))であり、使い方次第では大きく化ける。 ただしステータス・装備品共に紙なので、どのコマンドを付け、どういった立ち位置で運用するのかをきちんと考える必要がある。 彼自身の固有コマンド「ものまね」だけは付け替え不可で、効果は「直近の行動をそのまま無消費で再使用する」というもの。 マッシュの「ひっさつわざ」のように強力なダメージ技をものまねしたり、本来ならば1戦闘中1回しか使えない幻獣召喚を何度も行うなど、これまた様々な使い方ができるコマンドといえる。 &font(#800080){「ウガー!」} ○[[ウーマロ>ウーマロ(FF6)]] 隠しキャラの1人。オートバーサクの雪男。 操作不能で魔石も装備できないため使いにくいが、ステータスと装備がそれなりに優秀なので仲間の数が足りない場合は重宝する。 &bold(){手近な仲間を敵に投げつける}というありそうでなかった攻撃方法を取ることも。 フルメンバーだと高確率でお留守番だが、その思い切ったキャラ性能とゴリゴリ削っていくパワーに魅せられ彼をスタメンに加えるプレイヤーも居るとか居ないとか。 固有コマンドはなし。 ☆[[ケフカ・パラッツォ]] CV:[[千葉繁>千葉繁(声優)]] ガストラ帝国の魔導師にして、ゲーム序盤から度々主人公勢と相まみえる宿敵。 [[狂った言動と非道な行為の数々>吐き気を催す邪悪]]、シナリオ中での扱い等からプレイヤーに強烈なインパクトを残した。 詳しくはリンク先へ。 ☆[[ガストラ皇帝]] その名の通り、ガストラ帝国の%%犬%%皇帝 魔導アーマーなどの武力を使い世界征服を目論むが… 詳しくはリンク先へ ☆レオ・クリストフ CV:菅原正志 ガストラ帝国の将軍。 卑怯な事を嫌う武人であり、部下からの人望も厚い人物。 一時的ではあるが、操作することが可能で強力なアクセサリ「皆伝の証」を装備しているが、外す事は不可能。 固有コマンドの「ショック」は敵全体を剣閃で攻撃する強力な技で、ガウもある敵で「あばれる」事で使用できる。 歩行時のドット絵とステータス画面の顔のギャップが激しい人。 この他にも、マッシュの師・ダンカンや反帝国組織リターナーの指導者・バナンといった個性的なサブキャラが多く登場する。 *●主な用語・世界観設定 ---- 〇魔大戦 1000年前に勃発した魔法戦争。 これにより甚大な犠牲が出た結果、魔法の力を司る幻獣たちは幻獣界へと去り、人間界との狭間を&color(purple){封魔壁}によって隔絶した。 かくして、世界から魔法の力は失われ……というのが、本作の世界観の大前提である。 〇帝国 ガストラ皇帝率いる一大国家。 捕獲した幻獣から魔力を抽出して人間に植え込むことで人造魔導師を造り出したり、魔法の力を備えた戦闘兵器を開発するなどして強大な軍事力を持つ。 FFⅡ同様、主人公勢の敵となる存在である。 〇リターナー バナン様が指導する反帝国組織。 強大な帝国に対して微々たる戦力ではあるが、各地に工作員が潜入しており、情報収集に励んだり、主人公たちの作戦行動をサポートしてくれる。 ロックやエドガー等はこの組織に属していた。 〇[[三闘神>三闘神(FF6)]] 魔法の力の根源を支配する3体の神々。 彼らがお互いに力を恐れたが故に勃発したのが魔大戦だったという。 詳細はリンク先へ。 *●有名なモンスター・ボスキャラ ---- 〇魔導アーマー 『FF6』を語る上で外せない、魔法と機械を融合した戦闘兵器であり、いわゆる[[パワーローダー]][[の>ガンハザードに登場するヴァンツァー]][[一種>ライドマシン(ロックマンXシリーズ)]]。 パッケージでティナが搭乗しており、敵側の兵器でありながら本作を象徴的するものの一つとなっている。 モブの帝国兵が乗る機体はさほどでもない([[最上位種>色違いキャラ]]のデュエルアーマーは手強い)が、シナリオ中でプレイヤーサイドも操作できる機会がある他、&bold(){何よりそのロマン溢れるカッコいいデザイン}は一度見たら忘れられない。 『[[FF14>FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア]]』ではマウントアクションとして実装され、『ワールド オブ ファイナルファンタジー』でもミラージュとして登場する等、比較的近年になってから注目される機会が増え始めた。 この他、「プロトアーマー」「スカイアーマー」といった派生機や、幾つかの[[無人機]]も登場し、本作がファンタジーよりも[[SF>METAL MAXシリーズ]][[寄り>ゼノギアス]]になっていることを示している。 〇[[オルトロス>オルトロス(FINAL FANTASY)]] CV:[[小野坂昌也]] いやらしい目つきが特徴の[[タコ>大ダコ(怪獣)]]。 何故か&color(gray){似非臭い}[[関西弁で話す>関西弁(方言)]]。 都合4回戦うものの回によって強さの変動が激しく、ゲーム後半はもはや戦闘すらなくとある施設の受付役に収まるなど、いろんな意味で食えないヤツである。 ちなみにテュポーン大先生も今作が初登場。 〇[[魔列車]] 死者の魂をあの世へと運ぶ[[蒸気機関車]]。 迷いの森のプラットホームから乗り込むダンジョンとして登場し、&bold(){最終的にボスとして戦うことになる}というどえらい汽車である。 画面右側から追いかけてくるこいつと、ひたすら走り続けながら応戦するマッシュたちという、FFでもトップクラスにインパクトのある戦闘シーンは必見。&footnote(Ⅵはこの他にも「滝から落下しながら戦闘」「飛空艇から落下しながら戦闘」等、思い切った戦闘シーンがちょくちょくある。) 〇[[サボテンダー>サボテンダー(FFシリーズ)]] 今ではお馴染の高速サボテンも今作が初登場。 出現率が低く[[逃走率も高い>メタル系(ドラゴンクエスト)]]ため倒すのに難儀するが、その分得られるものが多いというレア敵である。 そのとぼけた表情と絶妙なポージングは初見でプレイヤーの腹筋を攻撃してくること請け合い。 GBA版では『[[FF8>FINAL FANTASY Ⅷ]]』が初出の&bold(){ジャボテンダー}が[[逆輸入>逆輸入(創作)]]されて登場する。 〇[[アルテマウェポン]] 太古の昔に創り出された破壊の化身。 通常のボス戦とは異なる戦闘曲を引っ提げ、これまた強烈なインパクトをプレイヤーに与えた。 終盤では強化形態も出現する。 武器としてのアルテマウェポンも今作で同時に登場している。 〇伝説の八竜 ゲーム後半、封印から目覚めて世界に現れた古のモンスターたち。 出現場所も[[持つ属性>属性相性]]や弱点も異なる8体の竜で、すべて倒すと魔石「ジハード」が手に入る。 正直強さはピンキリだが、恐らく初の八竜となる&color(brown){アースドラゴン}の&bold(){初見殺しっぷり}&footnote(前作のカタストロフィーと同系統の戦術を使うため、あらかじめ浮遊アクセサリや土属性吸収装備を付けていないと大体死ぬ。)と、恐らくその次に戦うことが多い&color(deepskyblue){ストームドラゴン}の&bold(){さらなる初見殺しっぷり}&footnote(防御しにくい高威力技を連発する上に素早さを始めとするステータスもかなり高め。八竜最強クラスとよく噂される強敵。)は多くのプレイヤーに衝撃を与えた。 勿論この他にも、[[デスゲイズ>デスゲイズ(FF)]]や[[バルガス>バルガス(FF6)]]、ガーディアン、[[マジックマスター>狂信者の塔(FF6)]]といった印象的なボスキャラ、 「トンベリ(FF5が初登場)」「眠れる獅子」「[[グランインセクト>グランインセクト(FF6)]]」「[[ブラキオレイドス>恐竜の森(FF6)]]」等の[[強い雑魚>強い雑魚(FF)]]、 「ドゥドゥフェドゥ」「リトワールビッヘ」等といった&bold(){よくわからん名前}の雑魚敵など、個性豊かなモンスター陣が多い。 *●システム ---- ・本作の魔法は既に失われたという設定になっているため、基本的に魔法は魔石か一部の[[装備]]を身につけ、経験値とは別のポイントを貯めて習得する方式になっている。&br()ウーマロ以外誰でもどの魔法を自由に習得可能であり、[[戦士タイプ>戦士タイプ(RPG)]]と[[魔法使いタイプ>魔法使いタイプ(RPG)]]の[[境界線が曖昧になっている>魔法戦士]]。&br()「魔石」とは、幻獣が死ぬ間際に持っている力を形として残したものである。幻獣の召喚も、一人あたり現在装備している魔石のみであり、1戦闘に1回しか召喚出来ない。 ・戦闘は4から続くアクティブタイムバトル方式。本作では敵からの「挟み撃ち」や味方の「サイドアタック」が初めて登場する。 ・飛空艇の操作は従来シリーズとは違い、[[3Dシューティングゲーム>スターフォックス(SFC)]]のような操作の仕方になっている。&br()&font(l){後半にファルコン号を手に入れて[[仲間を求めて]]いたらデスゲイズと遭遇し全滅するのは誰もが通る道} *●裏技 ---- 本作、何かと[[バグ]]や隠し要素が多いことで有名で、それも難易度を下げる要因となっている。 ただし基本的に[[バグ技>裏技/バグ技(ゲーム)]]であり、正規の攻略法ではないことには注意。 ・&bold(){[[バニシュデス]]} おそらく最も知られた裏技。 透明になり物理攻撃を100%回避できるが魔法攻撃が100%命中してしまう、という魔法「バニシュ」を敵にかけ、 当たれば即死するが必ず当たる訳では無い魔法「デス」をかけてデスを100%命中させるもの。 これ自体はきちんと想定された仕様の範囲内なのだが、問題は&bold(){殆どのボスにまで効いてしまう}こと。 ゲーム中盤で魔石を手に入れたら速攻でバニシュとデスを目指した人多数。 GBA版ではバニシュとデスのコンボ自体は存在するものの、ボスはちゃんと即死耐性で防いでくるようになったため、 シナリオ攻略は勿論のこと裏ダンの凶悪な追加ボスたちにも相手に応じた戦い方で挑む必要が出てきた。 ただし「グラビデ」系の魔法のみ、相変わらずボスの耐性を無視してバニシュからネジ込める。 ・&bold(){機械装備}([[ドリル]]装備) 本来装備できない物をバグにより強引に装備してしまう裏技。 裏技を実行したいキャラの、裏技装備をさせたい箇所について、「さいきょう」コマンドを実行しても何も装備されない状態にする。 (一部のデメリット装備などの、さいきょうコマンドでも装備されないアイテムを除いた全ての該当部位装備を処分する) しかる後に、装備させたいアイテムをアイテム欄の一番右下に置き、「さいきょう」コマンド実行。 そうすると右下に置いた品が装備されてしまう。 それが装備品であろうがなかろうが関係なし。消費アイテムでさえ装備できてしまう。 単純に武器を装備させれば「げんじのこて」無しで二刀流ができるし、「しゅりけん」等の消費武器を消費せずに使い続ける事もできる。 それらの用法でも十分強力だが、中でも有名なのはエドガーの特殊コマンドで使う機械「ドリル」を装備すること。 ドリルは1個装備するだけで、他が真っ裸でもない限りほぼ物理防御・魔法防御共に255で[[カンスト]]し、1ダメージしか受けなくなる。 しかもドリルは序盤にコーリンゲン地方に行く流れになった時点でフィガロ城で買えるためすぐ手に入る。 あろうことか、『[[ディシディア ファイナルファンタジー>DISSIDIA FINAL FANTASY]]』にてこの裏技を元にした装備((武器DFF→DDFF:マシンガン→エアアンカー、腕:かいてんのこぎり、体オートボーガン、頭:ドリル))が登場している。 初期状態では誰も装備できず、エンディング後に出現するステージで『技師の心得』というアイテムを入手する必要がある。((拾えるのは1回限りで消耗品だが2個目以降はショップで入手可。)) ・&bold(){魔法回避率バグ} 防御力が物理攻撃に対応する「ぼうぎょ」と魔法攻撃に対応する「まほうぼうぎょ」に分かれているのと同じように、 回避率も物理攻撃に対応する「かいひりつ」と魔法攻撃に対応する「まほうかいひりつ」がある。 しかしSFC版ではバグで物理回避率が機能しておらず、物理・魔法全ての攻撃が魔法回避率のステータスを参照して回避を判定する。 物理回避率をあげる事ができる装備・アクセサリが死に装備可する一方で、魔法回避率に特化した装備が異常に強くなる。 その手の装備をかき集めて魔法回避率の値を128以上にすると、本来なら「魔法しか回避できないクセの強い装備」になるところ、 ごく一部の回避不能攻撃以外はあらゆる攻撃が命中しなくなる無敵キャラと化す。 その鉄壁っぷりは上記のドリル装備で物理・魔法の両防御を255にした時以上((防御255でも状態異常や割合ダメージは防げず、防御無視攻撃もそこそこあるが、魔法回避128だとそれらの攻撃も全て回避してしまう。))。 ・&bold(){瀕死必殺技} ガウとウーマロ以外の全員が持っている隠し技。これはバグ技ではない。 瀕死(HPが一定以下になり、キャラがしゃがみこんだ状態)で「たたかう」を選択すると、1/16の確率で強力な固有の必殺技が出るというもの。 いずれも非常に強力だが、条件が厳しすぎて気づかなかった人多数。 この反省から、[[次回作>FINAL FANTASY Ⅶ]]のリミット技が作られた。 ・&bold(){崩壊前に戻る} 世界崩壊後、オペラハウスの屋根裏でネズミ型のモンスターと戦いわざと全滅すると、 崩壊前のフィールドマップになり、BGMが獣が原になってしまう。 なお、これを実行するには、オペラのイベントでネズミをわざと残しておかねばならない。 純然たるバグで、場合によってはそのまま積んでしまう可能性がある非常に危険な裏技。 現在では他のバグによって&bold(){崩壊前のみならず逆に崩壊後に行く手段が発見されている。} ・&bold(){シドタイマー} まず最初にFF6はどのイベントも特定のマスを踏むことでイベントが進行する。 これは世界崩壊直後に発生するシドの生死に関わるイベントでセットされるタイマーを%%悪用%%活用し 特定の手順をこなすことでニューゲームから初めてこのタイマーを持ち出すことができる。 そしてタイマー作動中にイベントマスを踏むとラグが発生、そのラグの間にイベントマスを通過することで &bold(){イベントマスで発生するイベントをスキップできる。} ただしFF6には他にも多くのタイマーが存在し上書きされる可能性があり、タイマーを持ち出してのニューゲームも SFC版でしか出来ないなど当初衝撃的ではあったものの影響は限定的であった。 …がこのシドタイマー発見後にシドタイマーを用いることで発生するバグや他タイマーの持ち出し、SFC版以外でも タイマーの持ち出しができることなどが発覚、現在でも新たなバグが次々と発見されている。 &bold(){最近では他のタイマーに上書きされても再度上書きするものまで現れた。}((このタイマーは4つあるタイマー枠のうち3つを使用し、そのうち1つがこのタイマーでしか使われないためその枠に退避させれば上書きされる心配がなく上書きされたタイマーを再度上書きできる)) ・&bold(){モグタン将軍} FFシリーズは大体プレイヤーキャラクターのスロットがシナリオを最後まで進めた状態での最大加入人数分に設定されている。 そのためイベントの間だけゲスト参戦するキャラには後々加入するキャラのスロット枠を充てるケースが多く、普通にイベントを進めていけばゲストキャラは適切なイベントで離脱し、その後正規キャラが加入するのである((これで有名なのがFF9のゲストキャラのマーカスのスロットが正規パーティキャラの[[エーコ>エーコ・キャルオル]]のものと共通していることで、こちらもバグでマーカスをレベルアップさせればさせるほど、同スロットの初期レベルのエーコの基礎能力が上がるという仕様がある。それ故マーカス以外のキャラを戦闘不能にさせ、延々彼をレベルアップさせるというプレイが生まれたとか……))。 ……のだが、このFF6の場合では多彩なバグを突いてキャラ加入イベントをスルーすることも出来てしまう。 その際にゲストキャラが本来のキャラのデータに書き換えられること無く仲間として加入してしまうのである。 モグタン将軍はこの代表的な例で、バグを使ってセリスの加入イベントを経ないままにストーリーを進めると、セリスの初戦闘となるディッグアーマー戦で本来セリスに割り当てられたスロットがゲストキャラの「モグタン((序盤のティナ防衛戦で出てくる11匹のモーグリの1匹))」のまま固定されてしまうのだ。 その後のストーリーではロックがモーグリと一緒にナルシェに現れ、カイエンが「マランダ国を滅ぼした悪名高いモグタン将軍!」とモーグリを謗り、 モーグリが愛や自らの境遇に苦悩し、オペラ女優の代役を買って出たりするシュールな光景が繰り広げられる。 ちなみにFF6ではゲスト参戦のキャラは装備やステータスが固定されており、しかも多くのキャラが序盤での加入なので装備もステータスも弱く、低歩数クリアなどの目的もないのならやらないほうが良いだろう。 *●移植 ---- 〇SFCオリジナル版 2011年に[[Wii]]のバーチャルコンソールで配信。後に[[Wii U]]や[[New3DS>Newニンテンドー3DS]]向けでも配信。 2017年には『[[ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン>復刻版ミニゲーム機]]』収録の一本となった。 〇[[Playstation]]移植版 1999年発売。オープニングムービーとエンディングムービーを追加し、常時ダッシュ移動可能など操作性を変更。 2011年にゲームアーカイブスで配信。 〇[[GBA>ゲームボーイアドバンス]]版 2006年発売。移植されただけでなく、[[隠しダンジョン>隠しダンジョン(ゲーム)]]や魔石を追加してやりこみ要素が満載となっている(実は[[GBAで最後に発売されたソフト>ゲーム機最後のソフト一覧]]なためか、プレミアがついている時期があった)。 上記の多くのバグが修正されたが、新しいバグも出現してしまっている。 2015年にWii UのVCで配信。 〇スマートフォン版 2014年に配信。スマホのゲームアプリとしては珍しく、[[iOS>iPhone/iPad]]版よりも先に[[Android]]版を配信している。スマホ移植版では本作のみトーセが開発。 内容はGBA版準拠だが、[[中断セーブ]]やオートバトルなどの機能が追加されている。 海外ではSteamでも配信されていた。 2021年にピクセルリマスター版の発売に伴い配信終了。 〇ピクセルリマスター版 2022年にiOS、Androidと[[Steam]]で配信。オリジナル版を基にしつつ、グラフィックを描き直し、操作性を向上させている。 ただし、GBA版で追加された要素は収録されていない。 #center(){&bold(){人はまた、追記・修正を繰り返そうとしているのか…}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - レオ将軍には生きて味方になってもらいたかった・・・・・アレはあんまりだろう(怒) -- 名無しさん (2013-10-17 13:32:06) - 面白かったけど話が進むにつれて段々ぬるくなってきた -- 名無しさん (2013-10-17 17:48:06) - 攻撃はバニシュデスで全てが片付いたり、防御は機械装備一択とか、ネタになる要素も多い名作だった。移植でこれらの要素が一部修正されたのが残念だったよ。こういうネタも込みでこそのFF6だと思ってたから -- 名無しさん (2013-10-17 20:38:49) - FFは移植がキレイに上手くいかないなぁ。 -- 名無しさん (2013-10-17 21:38:03) - ティナはスクウェアの聖女だな。 -- 名無しさん (2013-12-03 10:53:04) - リメイクされる気配が無いけど、この重い世界観はドットならではとも思ってしまう、エンディングとか見ると。 -- 名無しさん (2014-02-01 22:29:26) - スマホ版配信おめでとう! -- 名無しさん (2014-02-01 23:54:39) - 改めて、プレイすると当時オリジナルの容量の関係からか、回収しきれなかった内容が結構多いな。PS版はロードは長いが、データ保存と一部のムービーを楽しみたい人にはオススメする。 -- 名無しさん (2015-12-23 15:12:27) - ケフカの千葉繫といいエドガーの三木眞一郎といい、ハマリ役をぶっちぎってただの本人だと思う。本当いいキャスティングしてくれたよ… -- 名無しさん (2016-11-05 23:26:35) - 難易度低めなのは認めるけど、買った当時小学生だった自分にはちょうど良かった。今でも一番好きなFF -- 名無しさん (2018-08-28 00:49:29) - ↑×2 6はDFFが初出のティナとそしてマッシュ以外は90年代臭キャストとか言われてるな -- 名無しさん (2018-12-06 19:09:36) - ↑2 正直、小学生じゃなくてもこういう本格RPGにそれ程触れてない人なら充分やりごたえあると思う。RPGに限った事じゃ無いけど、ゲームってのはどうも手馴れたプレイヤーの声が大きくなりがちなイメージ -- 名無しさん (2018-12-07 00:31:57) - ↑×2 ロックとリルムは2010年代のキャスティングだね -- 名無しさん (2018-12-09 18:36:30) - シャドウとカイエンのキャスティングは渋い!渋すぎだよ…! -- 名無しさん (2019-07-14 23:43:43) - まさかレオ将軍がストラゴスより先にオペラオムニア参戦およびボイスが付く事になるとは思わなかったよ -- 名無しさん (2019-07-18 17:52:22) - あってもおかしくない世界観なのに銃は無いんだな(オート“ボウガン”はあるけど) -- 名無しさん (2020-01-26 16:33:51) - ↑PS版のEDムービーを見てみよう -- 名無しさん (2020-01-26 22:26:23) - ↑2 ストラゴスの爺ちゃんも参戦したぜ!声はなんと緒方賢一さんだ!! -- 名無しさん (2020-03-17 21:37:54) - 本当に面白かったし好きなんだけど、FFが近代要素に舵切った分岐点でもあるんだよな。あんまファンタジーしてない。 -- 名無しさん (2020-09-19 10:54:45) - やりこみプレイや縛りプレイに関してはVと並ぶ人気作だよな -- 名無しさん (2020-12-26 02:55:17) - 瀕死必殺技の条件はマジで厳しい、戦闘開始で〇〇秒経過しないと発動しないんで。瀕死状態で開始しても最初は絶対に出ない -- 名無しさん (2021-04-27 22:29:06) #comment #areaedit(end) }

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