StG44

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&font(#6495ED){登録日}:2011/06/05(日) 13:13:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- カタログデータ 全長:940mm 重量:5.21kg 口径:7.92mm×33 使用弾薬:7.92mm×33クルツ弾 装弾数:30 発射形式:セミ・フル 製造:ハーネル社(独) 採用:1944年←!? 今は昔、38式歩兵銃や[[M1ガーランド]]といった小銃が[[歩兵>歩兵(軍事)]]用武器のメインであった時代がありました。 しかしそんな時代は、過去の事。今日の軍隊で歩兵が持っている武器といえば[[突撃銃]]であろう。アサルトライフルとも呼ばれ欧米の正規軍のみならず、アフリカや中東の紛争地帯のゲリラも使用している。 #center(){ そんな突撃銃の系譜を辿っていくと ある一つの銃に辿り着く それが&bold(){&font(#ff0000){StG44}}である }  ○開発の経緯 第二次世界大戦では塹壕を挟んで撃ち合うといった戦闘はあまりなく、市街戦や電撃戦による機動力を生かした戦闘が主流となっていた。 しかし、歩兵火力の要、機関銃(MG34)はそこまで軽快でなく、もっぱらこれを援護する小銃(Kar98k)は市街戦では長くて邪魔、装弾数5発では機関銃の援護が不十分、1000mも飛ぶ弾薬いらね、等の問題があった。 それならと、短機関銃(MP40)使うが遠くの敵には当たらない。小銃では近過ぎ、短機関銃では遠い距離が市街戦での戦闘距離なのだ。 そこでGew41等の半自動小銃を開発する。 しかししかし、弾薬が強力すぎて射撃の反動で銃が暴れ制御できません状態に陥る。 仕方ないのでドイツ軍、1000mも飛ぶような強力な弾薬を諦め、&font(#0000ff){7.62mm×33クルツ弾}を開発し、これに合う銃の開発&font(#ff0000){※1}をスタートした。   ○特徴 (カービン銃+短機関銃+自動小銃)÷3=StG44 と思っていただけばOK 全長が短く、連射が利いて、その上小銃のような狙撃が出来る、といった特徴を備えた銃。[[PSG-1>H&K PSG-1]]同様「ドイツの技術は~世界一ィィィ!!」を教えてくれる素晴らしい銃である。 他にも ・大量生産がしやすいように、レシーバーやグリップにプレス加工の採用 ・ストックを直銃床にし、フルオートでの制御性をUP ・従来の7.92mm×57モーゼル弾より短い7.92mm×33クルツ弾&font(#ff0000){※2}を採用することにより、携行弾数を増やし、反動を抑えた といった特徴がある。画像はもちろん、性能もGOODな銃なのだが……   ○採用と配備 先行量産品のMkb42&font(#ff0000){※3}を1942年11月に東部戦線へ送る。兵士達には好評で1943年初期までに11,833挺が生産される。 がしかし、ヒトラーは「新型小銃開発中止」を命令する。新型弾薬で軍の配給が混乱すると判断したからだとか。 でも、こんな強力な銃を使わない訳にはいかない。 それならとMP43と呼び変えられ、「既存の短機関銃の改良ですよ」と偽装し開発続行。 結局見つかって中止を言い渡されるが、戦場で好評との報告を受け、ヒトラーは折れる。そしてMP44を挟み1944年にようやくStG44として日の目を見る事となる。 名前のStGはヒトラーが戦意高揚を狙って命名した「Strumgewehr(突撃銃、シュトゥルム・ゲヴェーア)」を略したもの。これが後に英語圏で「Assault Rifle」と略され、StG44と同種の武器を表す言葉として定着する。 ○その後 市街戦で柔軟に対応し、機関銃の代わりに制圧射撃もできる、と現場で活躍したが、銃一つで戦況が逆転する事も無くドイツの敗戦を迎えてしまう。戦後は東西ドイツや旧占領地域(東欧・アフリカ北部)では第一線で配備されており、1960年代まで使用されていたと言われている。 ソ連の[[カラシニコフ>ミハイル・カラシニコフ]]はStG44の設計思想を基に[[AK-47]]を開発した。 勿論、アメリカにも接収されたが、大戦中のM1ガーランドの活躍に調子こいた結果7.62mm×51弾をNATO共通弾薬にごり押しし、[[M14]]なる良く分からない銃を開発している。 そしてベトナムでAKにボッコにされる。そして投入されたのが[[ゴルゴ>デューク東郷/ゴルゴ13]]愛用のM16。StG登場から約20年後のことである…   ○登場作品 コールオブデューティー メダルオブオナー ヒトラー~最後の12日間~(映画) 紺碧の艦隊 旭日の艦隊 ヤングガン・カルナバル ○余談 「Krummer Lauf」なる銃身を曲げた付属機器が設計された。物陰や戦車の死角を車内から射撃するのに有効とされた。しかし、銃身が150発程しか射撃に耐えられなかったとか… &font(#ff0000){※1}銃⇒弾薬、ではなく基本的に弾薬⇒銃といった順序で開発されることが殆ど。 &font(#ff0000){※2}元々は7mm×33として開発されたが、既存のモーゼル弾と同口径にすることでコスト減を図った &font(#ff0000){※3}Maschinenkarabiner、マシーネンカラビナー、全自動射撃可能な騎兵銃 エアガンでは、海外製のものがよく出回っています。(内部調整等は必須ですが…) よりリアル且つ高級な代物をお求めの方は、松栄製作所謹製のMP44はいかがだろうか? そのリアルさは、ベルギーの博物館に寄贈できる程の素晴らしさ! ただし、値段が少々お高いのが難点 追記修正は総統の目を欺きつつお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリア内戦でリモート銃にされたのをつべで見たときはたまげたな -- 名無しさん (2013-12-04 03:02:05) - よくAKの原型みたいに言われるけど、レシーバーやコンポーネントのレイアウトはどちらかってとM16の方を彷彿させるし、部品の複雑さなんて似ても似つかないし、引き継いだのは戦術や運用方法だけなような気がするけどね。 -- 名無しさん (2015-12-06 13:45:39) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/06/05(日) 13:13:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- カタログデータ 全長:940mm 重量:5.21kg 口径:7.92mm×33 使用弾薬:7.92mm×33クルツ弾 装弾数:30 発射形式:セミ・フル 製造:ハーネル社(独) 採用:1944年←!? 今は昔、38式歩兵銃や[[M1ガーランド]]といった小銃が[[歩兵>歩兵(軍事)]]用武器のメインであった時代がありました。 しかしそんな時代は、過去の事。今日の軍隊で歩兵が持っている武器といえば[[突撃銃]]であろう。 アサルトライフルとも呼ばれ欧米の正規軍のみならず、アフリカや中東の紛争地帯のゲリラも使用している。 #center(){ そんな突撃銃の系譜を辿っていくと ある一つの銃に辿り着く それが&bold(){&font(#ff0000){StG44}}である } ○開発の経緯 第二次世界大戦では塹壕を挟んで撃ち合うといった戦闘はあまりなく、市街戦や電撃戦による機動力を生かした戦闘が主流となっていた。 しかし、歩兵火力の要、機関銃(MG34)はそこまで軽快でなく、 もっぱらこれを援護する小銃(Kar98k)は市街戦では長くて邪魔、装弾数5発では機関銃の援護が不十分、1000mも飛ぶ弾薬いらね、等の問題があった。 それならと、短機関銃(MP40)を使うが遠くの敵には当たらない。小銃では近過ぎ、短機関銃では遠い距離が市街戦での戦闘距離なのだ。 そこでGew41等の半自動小銃を開発する。 しかししかし、弾薬が強力すぎて射撃の反動で銃が暴れ制御できません状態に陥る。 仕方ないのでドイツ軍、1000mも飛ぶような強力な弾薬を諦め、&font(#0000ff){7.62mm×33クルツ弾}を開発し、これに合う銃の開発&font(#ff0000){※1}をスタートした。 ○特徴 (カービン銃+短機関銃+自動小銃)÷3=StG44 と思っていただけばOK 全長が短く、連射が利いて、その上小銃のような狙撃が出来る、といった特徴を備えた銃。[[PSG-1>H&K PSG-1]]同様「ドイツの技術は~世界一ィィィ!!」を教えてくれる素晴らしい銃である。 他にも ・大量生産がしやすいように、レシーバーやグリップにプレス加工の採用 ・ストックを直銃床にし、フルオートでの制御性をUP ・従来の7.92mm×57モーゼル弾より短い7.92mm×33クルツ弾&font(#ff0000){※2}を採用することにより、携行弾数を増やし、反動を抑えた といった特徴がある。画像はもちろん、性能もGOODな銃なのだが…… ○採用と配備 先行量産品のMkb42&font(#ff0000){※3}を1942年11月に東部戦線へ送る。兵士達には好評で1943年初期までに11,833挺が生産される。 がしかし、ヒトラーは「新型小銃開発中止」を命令する。新型弾薬で軍の配給が混乱すると判断したからだとか。 でも、こんな強力な銃を使わない訳にはいかない。 それならとMP43と呼び変えられ、「既存の短機関銃の改良ですよ」と偽装し開発続行。 結局見つかって中止を言い渡されるが、戦場で好評との報告を受け、ヒトラーは折れる。そしてMP44を挟み1944年にようやくStG44として日の目を見る事となる。 名前のStGはヒトラーが戦意高揚を狙って命名した「Strumgewehr(突撃銃、シュトゥルム・ゲヴェーア)」を略したもの。 これが後に英語圏で「Assault Rifle」と略され、StG44と同種の武器を表す言葉として定着する。 ○その後 市街戦で柔軟に対応し、機関銃の代わりに制圧射撃もできる、と現場で活躍したが、銃一つで戦況が逆転する事も無くドイツの敗戦を迎えてしまう。 戦後は東西ドイツや旧占領地域(東欧・アフリカ北部)では第一線で配備されており、1960年代まで使用されていたと言われている。 ソ連の[[カラシニコフ>ミハイル・カラシニコフ]]はStG44の設計思想を基に[[AK-47]]を開発した。 勿論、アメリカにも接収されたが、大戦中のM1ガーランドの活躍に調子こいた結果7.62mm×51弾をNATO共通弾薬にごり押しし、[[M14]]なる良く分からない銃を開発している。 そしてベトナムでAKにボッコにされる。そして投入されたのが[[ゴルゴ>デューク東郷/ゴルゴ13]]愛用のM16。StG登場から約20年後のことである… ○登場作品 コールオブデューティー メダルオブオナー ヒトラー~最後の12日間~(映画) 紺碧の艦隊 旭日の艦隊 ヤングガン・カルナバル ○余談 「Krummer Lauf」なる銃身を曲げた付属機器が設計された。物陰や戦車の死角を車内から射撃するのに有効とされた。 しかし、銃身が150発程しか射撃に耐えられなかったとか… &font(#ff0000){※1}銃⇒弾薬、ではなく基本的に弾薬⇒銃といった順序で開発されることが殆ど。 &font(#ff0000){※2}元々は7mm×33として開発されたが、既存のモーゼル弾と同口径にすることでコスト減を図った。 &font(#ff0000){※3}Maschinenkarabiner、マシーネンカラビナー、全自動射撃可能な騎兵銃。 エアガンでは、海外製のものがよく出回っています。(内部調整等は必須ですが…) よりリアル且つ高級な代物をお求めの方は、松栄製作所謹製のMP44はいかがだろうか? そのリアルさは、ベルギーの博物館に寄贈できる程の素晴らしさ! ただし、値段が少々お高いのが難点。 追記・修正は総統の目を欺きつつお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリア内戦でリモート銃にされたのをつべで見たときはたまげたな -- 名無しさん (2013-12-04 03:02:05) - よくAKの原型みたいに言われるけど、レシーバーやコンポーネントのレイアウトはどちらかってとM16の方を彷彿させるし、部品の複雑さなんて似ても似つかないし、引き継いだのは戦術や運用方法だけなような気がするけどね。 -- 名無しさん (2015-12-06 13:45:39) #comment #areaedit(end) }

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