TDI ベクター

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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/07(日) 11:34:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 諸元 全長(伸長時) 406mm(617mm) 重量 2.54kg(弾薬含まず) 口径 .45ACP 装弾数 13/30 連射速度 1100?1500発/分 発射形式 S/F/2点バースト射撃 製造 TDI社(スイス)→社名変更、クリスUSA(アメリカ) [[.45ACP弾]]に&font(#f09199){恋心}を抱いているアメリカは悩んでいた。 高い[[ストッピングパワー]]と威力を誇る反面、射撃時の反動も大きい。しかし、トンプソンやイングラムやは高い成果を挙げていた。 その為、.45ACP弾にメロメロなアメリカは日々 「君仕様の[[短機関銃]]が欲しいな///」 「大口径低反動な短機関銃が欲しいよ///」 と恋歌を風に乗せていたのでした… ○恋歌が届きました [[9mm>9mmパラベラム弾]]に愛想が尽きかけていたアメリカの恋歌を聞き、ピカティニー造兵廠とスイスのTDI社の共同開発が始まった。そこで生まれたのが「Kriss Super V」という反動吸収システムである。 このシステムはボルトが完全後座した際の衝撃を射手方向へ向けるという銃器の基本概念を根本から覆す構造を採用したのであった。 ○Kriss Super V System (KSVS) ここの内部にKSVSがある(画像募集中) 中身と稼働イメージ(〃) 射撃時の反動でバレルが後退する。それと同時に&font(#ffb74c){ボルトアッセンブリー}を銃本体下部へ下げる。 これによりボルトが下がる衝撃をほぼ真下へ向けることに成功。 ?どういうことだってばよ? つまり… V字型の機構が発砲による反動エネルギーを吸収し下方への運動エネルギーに変換することで反動を相殺する。 ○KSVS以外のポイント(画像募集中) ・銃身線の位置 そもそも銃の反動は装薬が発火した際に銃口とは逆方向に発生する反作用エネルギーが非常に大きい。 こればかりはボルトの後座位置をどうしようと銃身と射手が直角に交わる限りベクトルを変えることができない反動なのである。 だから銃身はグリップパンドルとほぼ同直線状にある方が反動をよりコントロール出来る。 その為、ストックは直銃床の方がフルオート射撃に適しており、サムホールストックは狙撃銃や競技銃に多く採用されているのである。 銃身がグリップハンドとほぼ同直線状にあるのが分かるだろうか。これは競技用ピストルに匹敵する理想的重心位置である。 なおかつ、移動するボルトの質量も軽く、衝撃と重心移動を抑える事に一役買っている。 ○まとめ つまり、ボルト後座位置を下方向へ持ってきた理由は&bold(){&font(#ff0000){銃身線を理想的位置へ近付けたから}}といえるのである。 けっしてKSVSだけがセールスポイントではないのである。 ・理想的な位置にある銃身線 ・質量の小さいボルトが反動の発生を抑えている点 ベクターのみが持つ二つの長所が他のSMGと一線を画しているのである。 これらにより、反動の低減・集弾性の向上・高い連射サイクルのコントロールを可能にした。 [[MP5>H&K MP5]]との比較テストではMP5に対して、銃口の跳ね上がりが90%減少し、感じるリコイルショックは60%少なかったという。 ○バリエーション 法執行機関向けのベクターSMGの他に ・SDP ストックを取り外したモデル ・CRB/SO(Carbine Rifle Barrel/Semi Only) 16inバレルを使用しセミオートオンリーの民間向け ・SBR/SO 5.5inバレルモデルのセミオートオンリーの民間向け ▽ベクター以外のモデル ・クリスケルド クリス・スーパーV搭載の拳銃 ・クリスK10 クリス・スーパーVを搭載したベクターより一回り小さいモデル ○登場作品 ・Angel Beats!…11、12話でゆりが使用。 ・ドリームバスター(漫画)…血塗れローズ ・エンド・オブ・エタニティ…PDW-XM.V2の名前で登場 ・学園キノ3…作者の趣味全開である。 ○余談と豆知識と余談 ◆ベクターも[[P90>FN P90]]と同じく[[PDW>PDW(個人防衛火器)]]に分類される。 ◆KRISSとはインドネシア産の炎のような波紋を持つナイフのこと ◆SMGモデルは「ベクター」という名前を与えられたが、内部機構の「クリス・スーパーV」という名称の方が国内外問わず有名である。 ◆銃身線とグリップハンドを近付ける工夫は他にもイタリアのマテバ社の[[2006M>マテバ 2006M]]や6ウニカでも試みがなされている。 ◆KSVSは未だ開発中であり、今のところ絶賛されているが生き残れるかは未知数である。 追記修正よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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