BTOOOM!

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&font(#6495ED){登録日}:2012/09/30(日) 09:00:25 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『BTOOOM!(ブトゥーム!)』とは、井上淳哉による漫画作品。 2009年からコミックバンチにて連載されていたが、同紙の休刊に伴って月刊コミック@バンチへ移籍。2018年に連載が終了。 単行本が全26巻であるが、最終巻である第26巻は「Light友情編」と「Dark真実編」の2種類が同時発売されており、前者は連載時の内容が収録されているのに対し、後者は新たに書き下ろされた&font(red){もう1つの完結編}が描かれている。 つまり、&font(red){漫画なのにマルチエンドとなっているのである。} 単行本の表紙はXbox360用ソフトのパッケージ(旧デザイン)を模しているのが特徴。 CEROレーティングマーク部分にも「GURO:Z(興味のある人対象)」というパロディが仕込まれている。 2012年10月から12月までTVアニメが放送された。 内容はサバイバル・[[デスゲーム]]系漫画であり、極限状態における人間の葛藤や心理戦が見所である。&font(l){あと、お色気シーン。} その主な戦闘方法に“爆弾”を使う珍しい手法だが、 これは企画の段階でリアルボンバーマンというアイデアに基づいているものらしい。 2018年4月からスピンオフ兼続編の『BTOOOM! U-18』が月刊コミックバンチにて連載されている。&footnote(原作:井上淳哉、漫画:伊藤洋樹)   *【あらすじ】 オンラインゲーム『BTOOOM!』のプレイヤーでは、 日本人唯一の世界ランカー“SAKAMOTO”として名を馳せる坂本竜太。 しかし、その実体は単なる引きこもりで、それ以上でもそれ以下でもなかった。 ゲームの合間にちょっと小腹が空いてコンビニに出かけた彼は謎の黒ずくめの男達に拉致され、次に目を覚ますとそこは南海の無人島だった。 誰かの恨みを買い「消えて欲しい人間」として指名された者が集められ、 爆弾”BIM”を使って爆殺しあうデスゲーム『現実版BTOOOM!』に強制参加させられたのである。 32人の壮絶な殺し合いの果て、生還できるのはプレイヤーにそれぞれ一つ埋め込まれた特殊なICチップを8つ集めることができた者のみ。 彼は生き延びることができるか。 *ゲームに関する用語 **チップ 全プレイヤーの左手の甲に埋め込まれている緑色・透明のガラス片のようなもの。 このチップを集めることがゲームの目的で、8つ集めるとゲームクリアとなる。&footnote(この「8つ」には自分の手に埋め込まれているものも含むので、最低7人のプレイヤーを殺してチップを奪う必要がある。) このチップは心臓が止まったときのみ外れるようになっており、それ以外の方法で摘出するのはほぼ不可能。 **レーダー チップの辺りに力を入れるエコーのようなものが射出される。 このエコーによって動いているプレイヤーのみ探知できる。 しかし探知された側も「何者かにレーダーで探知された」ことがわかり、誰に探知されたかもわかってしまうので、無闇に使用すると自分の居場所をバラすことになる。 またチップの所持数が多いほど索敵範囲が広くなり、更に手に力を込めることで至近距離だけだが動いている者やチップも探知できる上位のレーダーも使用できる。 **BIM BTOOOM!では&ruby(ビム){BIM}と呼ばれる8種類の爆弾を使用して戦う。 プレイヤーに最初に支給されるのは8つだけで、BIMの種類も一種類だけで統一されている。&footnote(どの種類のBIMが支給されるかはランダム。) またBIMには所有権が存在し、持ち主以外の者が起動スイッチを押しても反応しないが、BIMの所有者を倒すと、所有権も倒した者に移る。 これにより、他のプレイヤーを倒せば倒すほど、使える弾数及びBIMの種類も増える。 以下、BIMの種類を紹介する。 ・クラッカータイプ 破壊力:★★☆☆☆ 球体型のBIM。着弾時に全身に着いているセンサーに衝撃を感知することで爆発する。 最もオーソドックスなBIMで、多くのプレイヤーに支給されている分破壊力は並。 ・タイマータイプ 破壊力:★★★★☆ 立方体の形のBIM。起動すると10カウントのタイマーが作動し、カウントが0になると爆発する。 タイマーは途中で一時停止しておくこともできる。これを応用し、クラッカータイプのような直接攻撃や、リモコンタイプのような罠など、様々な使い方ができる。 ・爆縮タイプ 破壊力:★★★★★ ドーム型のBIM。起動すると多伊良な面が吸盤となり、壁などにくっつくようになる。 その後周囲の空気などを吸い込みながら中身が真空状態となり、臨界点に達すると、[[あらゆる物を>ヴァニラ・アイス(ジョジョの奇妙な冒険)]][[削りとる>虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険)]]真空の爆発を発生させる。 あらゆる物理的な防御を無効化できるので、破壊力は最も高い。 ・烈火ガスタイプ 破壊力:★★★☆☆ 円柱形のBIM。起動後に投げると内側から化学薬品が入ったカプセルをバラ撒く。 カプセルから漏れた薬品が空気に触れることで気化し、猛毒のガスを発生させる。 カプセルに直接触れると、一瞬で肌が焼け爛れて溶けるほどの火傷を負う。 広範囲への攻撃に向いている。 ・ホーミングタイプ 破壊力:★☆☆☆☆ 球体に棒が刺さったような形のBIM。起動すると棒が展開し、プロペラとなる。 そしてカメラのファインダーのようなレンズを覗き、攻撃対象をロックすると、プロペラで飛行して対象を自動で追尾する。 飛行装置を積んでいるため破壊力は最も低いが、密着してから爆発する仕様なので殺傷力は充分。 またファインダーは熱を持ったものを白く映す機能があるので、起動せずに覗くことでレーダーを使わずに周囲の様子を探ることができる。 ・リモコンタイプ 破壊力:★★☆☆☆ 円盤型のBIM。起動すると待機状態となり、付属のリモコンのスイッチを押すことで起爆する。 BIMとリモコンのスイッチにはそれぞれ番号が割り振ってあり、押したスイッチの番号と同じ番号のBIMが爆発するようになっている。 基本的に罠として使うBIMなので、これしか持っていない状態で敵と対面してしまうと、言うまでもなく物凄く不利になる。 ・フレイムタイプ 破壊力:★★★☆☆ 十字型のBIM。起動してから数秒後に燃料の入ったカプセルを四方に射出する。 カプセルが飛んだ軌道上で燃料はすぐに燃え上がり、炎の壁を作り出す。 敵の身動きを制限するのに役立つが、使い方を間違えると自滅する可能性もあるので注意が必要。 ・バリアタイプ 破壊力:☆☆☆☆☆ 四角錐(ピラミッド)の形をしたBIM。起動するとBIMを中心に四角錐型の電磁波の壁を約1分間展開する。 この壁は爆風などの衝撃波を含む物理攻撃を通さないが、ガスや炎などは無力化できない。 また攻撃力は一切ない。 *【登場人物】 登場人物の名前の多くは歴史上の偉人から用いられている。 **主要人物 ・坂本竜太 CV:本郷奏多 本作の主人公。22歳の無職引きこもり。 スポーツ万能成績優秀の優等生として将来を有望されていたが、ある日ネットゲームに出逢ったのが運の尽き。 どっぷりと浸かって一気に引きこもり化し、プライドだけが肥大したダメ人間になった挙句、些細な出来事で仕事をすぐに辞める根性無しへ。&footnote(両親の仲が悪い上に、高校生時代に好きだった女の子を親友だと思っていた織田に寝取られた喪失感もアレな人格となった大きな原因なのだが) 逆ギレして親に暴力さえ振るうロクでもない[[ニート]]三昧の日々を送っていた代償は大きく、実の母親に「いなくなって欲しい人間」として指名され島に送られた。&font(l){全く以て自業自得である。} そんな彼ではあったが、生死をかけた戦いやヒミコや平との出逢いを通し、別人のように精神的な成長を遂げた。 その結果、困った人間は見捨てられず、他人を助ける為なら自らの身を危険に晒すことも厭わない正義漢として覚醒していく。 また、流れ的にそのままベッドインしてもおかしくないシチュエーション(相手も受け入れている)でもキス止まりにする等紳士。 ・ヒミコ CV:[[三森すずこ]] 本作のヒロイン。15歳の高校生。 金髪碧眼の通り日本人ではなく、本名は”ヘミリア”という。 仲の良かった友人達を結果的に[[レイプ]]被害に追いやってしまい、その怨みから指名されてゲームに参加する羽目になった。 それに加え、島に送られて早々に組んだ仲間からレイプされかけ男性恐怖症に。 当初は竜太にも拒絶反応を示していたが、ネットゲーム世界で彼が自分と結婚したプレイヤー“SAKAMOTO"であることを知り、 そして幾多の死線を共に潜り抜ける内に信頼を築き、徐々に絆を深めていく。ある意味、名実共に竜太の嫁。 年齢の割に体型はグラマラスで、そのバストは爆弾を跳ね返すほどの弾力を誇る。リアルではグラビアの写真集(という体のイラスト集)も発売された。 ・平清 CV:大川透 不動産会社を経営する51歳の関西人。 ゲームの経験すらない一般人故、戦闘能力は皆無。 だからこそ殺し合いにも否定的で、島からの脱出を第一に考え提案した。 竜太にとって最初の仲間となり、彼に計り知れない影響を与えていく。 しかし、良くも悪くも『普通の人』だった為に……。   ・吉良康介 CV:[[沢城みゆき]] 最凶最悪のショタ中学生。 父親の[[虐待>児童虐待]]が原因で人間的な情緒が欠落した完全な[[サイコパス]]で、&font(b){3件もの連続強姦殺人事件(しかも屍姦)を起こして逮捕された。} &font(l){どこの世界にも[[『きら』>吉良吉影]][[という殺人鬼>夜神月(DEATH NOTE)]]は存在するものである。} 裁判中の身でありながら、弁護士や父と共に島に送られ殺人ゲームに参加。父親を惨殺した後、異常な世界を楽しみながら行動を開始する。 ゲームのBTOOOM!をやり込んでいた上に頭の回転も非常に速く、さらに生来の残忍性も相まって始末に負えない難敵となり、竜太を付け狙う。   ・織田信隆 CV:[[中村悠一]] ホストクラブの店長。 人間離れした身体能力と反射神経、並外れた知略を駆使する上、目的の為には手段を選ばない危険な男。常時サングラスをかけている。 高校時代は竜太とは友人関係にあり、神童扱いされていた彼を全ての面で上回っていた。 単行本での予告では「もう一人の主人公」という煽り文が用いられているが……? **その他のプレイヤー ・今川義明 CV:奈良徹 ヤク中のチンピラ。 島へ送り込まれる前は仲間と強盗などの悪事に手を染めていた。 坂本が最初に遭遇したプレイヤーであり、この男に出会ってしまったことで自分が本当に「リアルBTOOOM!」をやらされているのだと実感した。   ・北条美沙子 CV:藤堂真衣 パーマの掛かった髪をした色黒の女性。 物資が入ったトランクを回収しようとしたが、織田によってトランクに仕掛けられていた、リモコン式のトラップによって爆死した。 ・吉良義久 CV:江川央生 吉良康介の父親でトラック運転手。 自己中心的な性格で日常的に息子の康介に暴力を振るっていた。康介に対して一片の愛情も持っていないかのような粗暴な振る舞いをする。 最終的には「プッツン」した康介によって上半身を吹き飛ばされて死亡した。 ・夏目総一 CV:二又一成 職業は弁護士。吉良康介が起こした殺人事件の裁判で彼の弁護人を務めていた。 最初は吉良親子と行動を共にしており、カエルを殺して遊んでいた康介を窘める、康介を父親から庇うなどゲーム参加者の中では比較的まともな人間であった。 しかし康介が父親を惨殺した際についに耐えられなくなり、康介に対して「こんなヤツを守るために弁護士になったんじゃない」「お前は人間のクズだ」と本音を吐き捨てて立ち去った。 その後は宮本と行動を共にするようになる。 ・宮本雅志 CV:[[黒田崇矢]] かつてフランス外人部隊に所属していた元傭兵。 実戦での経験も豊富で、BTOOOM!のルールを知らなくても坂本を圧倒できるような強さを持つ。 一時期ヒミコとも行動を共にしていたが別離し、弁護士の夏目と組むようになる。BIMやレーダーよりも自身が所持していたナイフを信用しており、劇中でも愛着を持っていることが窺える。 全身の皮膚が焼けただれてもなお襲いかかるなど精神力も尋常ではなく、クリア候補の一人であった。 ・近藤勇 CV:櫛田泰道 熱血な中学教師で柔道六段。 若干口うるさい性格だが殺人ゲームに異を唱えるなどまともな情緒を持った人物。 島に着いた直後は宮本・明智の二人と共に行動しており、途中でヒミコとも出会った。 しかし口うるさい性格が災いし、宮本の逆鱗に触れたことで、彼に喉を切り裂かれて死亡。 彼の死を目の当たりにしたことによって、ヒミコは本当に殺し合いをさせられていることを実感した。 ・明智光男 CV:間宮康弘 18歳の無職の男。メガネを掛けたデブ。 宮本らと共に行動していたが、近藤が殺害されたことでヒミコを連れて宮本から逃亡した。 ヒミコに宮本からの逃亡を提案するなど正常な神経の人間かと思いきや、その実態は[[自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪。>プッチ神父(ジョジョの奇妙な冒険)]] 島に送り込まれる前にレイプ事件を起こしており、そのことについて「女性が拒絶しなかったから同意した上での性行為だった」と思い込んでおり、&footnote(実際にレイプされる女性は、恐怖によって叫んだり抵抗することができない場合がほとんどである。)自分がやらかしたことを全く分かっていない真性のクズ。 自分に反抗的な態度をとったヒミコにお仕置きと称して犯そうとしたが、死を決意したヒミコの決死の抵抗によって爆殺される。 ・木下秀美 CV:[[日笠陽子]] フリーターの若い女性。一時期は読者モデルもやっていた。 モデルをやっていただけあって可愛らしい容姿にスタイルも良い美人だが、実はバリバリの武闘派で体術に秀でている。 最初は柿本と行動していたが、彼の死後は織田の相棒となり、坂本やヒミコの前に立ち塞がる。 ・柿本人志 CV:間島淳司 27歳のサラリーマン風の男性。 木下と組んでいたが、オオトカゲの群れに追い詰められた際に彼女によって囮に使われてしまう。 丸腰のままオオトカゲの群れの前に落とされ、そのまま全身を食われて死亡。オオトカゲが彼の死体に群がったところで木下にBIMを投げ込まれ、死体も木っ端微塵に吹き飛んだ。 ・伊達政人 CV:[[成田剣]] リアル「BTOOOM」の前回優勝者の一人(32人で殺しあって、4人だけが生き残れるシステム)で医者。 真面目で善良な人間を装っていたが、実際は手術ミスを看護師の責任にして逃げるようなゲス。前回のリアル「BTOOOM!」でも仲間となったその看護師を騙して最後に殺そうとするなど、人を見下しきった卑劣漢で、ある意味坂本や吉良以上に極悪非道でどうしようもない人間。 今回のゲームでも坂本やヒミコを利用して、ゲームを楽にクリアしようとするが……。 ・岩倉智明 CV:坂本くんぺい 短髪に浅黒い肌の中年男性。父を殺害した後の吉良と組む。 普段は温厚なようだが、吉良の態度に終始イライラしている。 それでも吉良を使える仲間と一定の信頼をしているが、吉良からはバカな大人と内心見下されていた。 坂本と織田が争っていたところにフレイムタイプのBIMを投げて襲撃し、トランクを奪おうとするが、織田が予めトランク仕掛けていたリモコンタイプの罠をくらい死亡した。 #CENTER{生き残れ 追記・修正の幕が上がる────} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今、12巻まで発売されてますよ。 -- 名無しさん (2013-09-13 19:54:14) - 坂本は母親に「いなくなって欲しい人間」として指名されたとあるけど、坂本が思い込んでいるだけで、本当かどうかは決まってない。まあ作中の描写を見る限り、その可能性は高いが・・・ -- 名無しさん (2014-02-19 13:19:57) - ↑いや、むしろ母親以外に指名する人がいない。 -- 名無しさん (2014-02-19 13:27:20) - 坂本は被害者なんだけどな 実際、離婚する親が悪い 虐待された吉良もそう -- 名無しさん (2014-05-12 09:24:15) - ↑確かに両者ともああなってもしょうがないような過去だったしな。両親(特に実の父親)にも非はある。 -- 名無しさん (2014-08-26 23:14:01) - 吉良は虐待されてたからって、強姦殺人はいけないだろう -- 名無しさん (2015-06-11 13:10:58) - まぁ母親もその事でだいぶ後悔してたけどな・・・もし帰れたとしてもお互いに気まずすぎるだろうなぁ、坂本も自分にも原因がある事分かってるし母親の事許そうとしてもむこうも罪の意識だらけで合わせる顔がないって感じで逆に拒絶しそうだし・・・ -- 名無しさん (2015-06-11 13:44:52) - 「俺はエロゲーを始めていたのか!?」とかパンツ被ったまま覚醒する坂本とか、最近の展開は俺を笑い殺す気かwwwww -- 名無しさん (2016-09-26 23:18:55) - 坂本の中の人が実写版のハガレンでエンヴィー役を担当 -- 名無しさん (2017-11-14 22:19:02) - 今月号で最終回 -- 名無しさん (2018-03-27 10:09:11) - 主催者の一人の声優が高橋名人だったと今更ながら知った。 -- 名無しさん (2020-03-17 11:16:58) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/09/30(日) 09:00:25 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『BTOOOM!(ブトゥーム!)』とは、井上淳哉による漫画作品。 2009年からコミックバンチにて連載されていたが、同紙の休刊に伴って月刊コミック@バンチへ移籍。2018年に連載が終了。 単行本が全26巻であるが、最終巻である第26巻は「Light友情編」と「Dark真実編」の2種類が同時発売されており、前者は連載時の内容が収録されているのに対し、後者は新たに書き下ろされた&font(red){もう1つの完結編}が描かれている。 つまり、&font(red){漫画なのにマルチエンドとなっているのである。} 単行本の表紙はXbox360用ソフトのパッケージ(旧デザイン)を模しているのが特徴。 CEROレーティングマーク部分にも「GURO:Z(興味のある人対象)」というパロディが仕込まれている。 2012年10月から12月までTVアニメが放送された。 内容はサバイバル・[[デスゲーム]]系漫画であり、極限状態における人間の葛藤や心理戦が見所である。&font(l){あと、お色気シーン。} その主な戦闘方法に“爆弾”を使う珍しい手法だが、 これは企画の段階でリアルボンバーマンというアイデアに基づいているものらしい。 2018年4月からスピンオフ兼続編の『BTOOOM! U-18』が月刊コミックバンチにて連載されている。&footnote(原作:井上淳哉、漫画:伊藤洋樹)   *【あらすじ】 オンラインゲーム『BTOOOM!』のプレイヤーでは、 日本人唯一の世界ランカー“SAKAMOTO”として名を馳せる坂本竜太。 しかし、その実体は単なる引きこもりで、それ以上でもそれ以下でもなかった。 ゲームの合間にちょっと小腹が空いてコンビニに出かけた彼は謎の黒ずくめの男達に拉致され、次に目を覚ますとそこは南海の無人島だった。 誰かの恨みを買い「消えて欲しい人間」として指名された者が集められ、 爆弾”BIM”を使って爆殺しあうデスゲーム『現実版BTOOOM!』に強制参加させられたのである。 32人の壮絶な殺し合いの果て、生還できるのはプレイヤーにそれぞれ一つ埋め込まれた特殊なICチップを8つ集めることができた者のみ。 彼は生き延びることができるか。 *ゲームに関する用語 **チップ 全プレイヤーの左手の甲に埋め込まれている緑色・透明のガラス片のようなもの。 このチップを集めることがゲームの目的で、8つ集めるとゲームクリアとなる。&footnote(この「8つ」には自分の手に埋め込まれているものも含むので、最低7人のプレイヤーを殺してチップを奪う必要がある。) このチップは心臓が止まったときのみ外れるようになっており、それ以外の方法で摘出するのはほぼ不可能。 **レーダー チップの辺りに力を入れるエコーのようなものが射出される。 このエコーによって動いているプレイヤーのみ探知できる。 しかし探知された側も「何者かにレーダーで探知された」ことがわかり、誰に探知されたかもわかってしまうので、無闇に使用すると自分の居場所をバラすことになる。 またチップの所持数が多いほど索敵範囲が広くなり、更に手に力を込めることで至近距離だけだが動いている者やチップも探知できる上位のレーダーも使用できる。 **BIM BTOOOM!では&ruby(ビム){BIM}と呼ばれる8種類の爆弾を使用して戦う。 プレイヤーに最初に支給されるのは8つだけで、BIMの種類も一種類だけで統一されている。&footnote(どの種類のBIMが支給されるかはランダム。) またBIMには所有権が存在し、持ち主以外の者が起動スイッチを押しても反応しないが、BIMの所有者を倒すと、所有権も倒した者に移る。 これにより、他のプレイヤーを倒せば倒すほど、使える弾数及びBIMの種類も増える。 以下、BIMの種類を紹介する。 ・クラッカータイプ 破壊力:★★☆☆☆ 球体型のBIM。着弾時に全身に着いているセンサーに衝撃を感知することで爆発する。 最もオーソドックスなBIMで、多くのプレイヤーに支給されている分破壊力は並。 ・タイマータイプ 破壊力:★★★★☆ 立方体の形のBIM。起動すると10カウントのタイマーが作動し、カウントが0になると爆発する。 タイマーは途中で一時停止しておくこともできる。これを応用し、クラッカータイプのような直接攻撃や、リモコンタイプのような罠など、様々な使い方ができる。 ・爆縮タイプ 破壊力:★★★★★ ドーム型のBIM。起動すると多伊良な面が吸盤となり、壁などにくっつくようになる。 その後周囲の空気などを吸い込みながら中身が真空状態となり、臨界点に達すると、[[あらゆる物を>ヴァニラ・アイス(ジョジョの奇妙な冒険)]][[削りとる>虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険)]]真空の爆発を発生させる。 あらゆる物理的な防御を無効化できるので、破壊力は最も高い。 ・烈火ガスタイプ 破壊力:★★★☆☆ 円柱形のBIM。起動後に投げると内側から化学薬品が入ったカプセルをバラ撒く。 カプセルから漏れた薬品が空気に触れることで気化し、猛毒のガスを発生させる。 カプセルに直接触れると、一瞬で肌が焼け爛れて溶けるほどの火傷を負う。 広範囲への攻撃に向いている。 ・ホーミングタイプ 破壊力:★☆☆☆☆ 球体に棒が刺さったような形のBIM。起動すると棒が展開し、プロペラとなる。 そしてカメラのファインダーのようなレンズを覗き、攻撃対象をロックすると、プロペラで飛行して対象を自動で追尾する。 飛行装置を積んでいるため破壊力は最も低いが、密着してから爆発する仕様なので殺傷力は充分。 またファインダーは熱を持ったものを白く映す機能があるので、起動せずに覗くことでレーダーを使わずに周囲の様子を探ることができる。 ・リモコンタイプ 破壊力:★★☆☆☆ 円盤型のBIM。起動すると待機状態となり、付属のリモコンのスイッチを押すことで起爆する。 BIMとリモコンのスイッチにはそれぞれ番号が割り振ってあり、押したスイッチの番号と同じ番号のBIMが爆発するようになっている。 基本的に罠として使うBIMなので、これしか持っていない状態で敵と対面してしまうと、言うまでもなく物凄く不利になる。 ・フレイムタイプ 破壊力:★★★☆☆ 十字型のBIM。起動してから数秒後に燃料の入ったカプセルを四方に射出する。 カプセルが飛んだ軌道上で燃料はすぐに燃え上がり、炎の壁を作り出す。 敵の身動きを制限するのに役立つが、使い方を間違えると自滅する可能性もあるので注意が必要。 ・バリアタイプ 破壊力:☆☆☆☆☆ 四角錐(ピラミッド)の形をしたBIM。起動するとBIMを中心に四角錐型の電磁波の壁を約1分間展開する。 この壁は爆風などの衝撃波を含む物理攻撃を通さないが、ガスや炎などは無力化できない。 また攻撃力は一切ない。 *【登場人物】 登場人物の名前の多くは歴史上の偉人から用いられている。 **主要人物 ・坂本竜太 CV:本郷奏多 本作の主人公。22歳の無職引きこもり。 スポーツ万能成績優秀の優等生として将来を有望されていたが、ある日ネットゲームに出逢ったのが運の尽き。 どっぷりと浸かって一気に引きこもり化し、プライドだけが肥大したダメ人間になった挙句、些細な出来事で仕事をすぐに辞める根性無しへ。&footnote(両親の仲が悪い上に、高校生時代に好きだった女の子を親友だと思っていた織田に寝取られた喪失感もアレな人格となった大きな原因なのだが) 逆ギレして親に暴力さえ振るうロクでもない[[ニート]]三昧の日々を送っていた代償は大きく、実の母親に「いなくなって欲しい人間」として指名され島に送られた。&font(l){全く以て自業自得である。} そんな彼ではあったが、生死をかけた戦いやヒミコや平との出逢いを通し、別人のように精神的な成長を遂げた。 その結果、困った人間は見捨てられず、他人を助ける為なら自らの身を危険に晒すことも厭わない正義漢として覚醒していく。 また、流れ的にそのままベッドインしてもおかしくないシチュエーション(相手も受け入れている)でもキス止まりにする等紳士。 ・ヒミコ CV:[[三森すずこ]] 本作のヒロイン。15歳の高校生。 金髪碧眼の通り日本人ではなく、本名は”ヘミリア”という。 仲の良かった友人達を結果的に[[レイプ]]被害に追いやってしまい、その怨みから指名されてゲームに参加する羽目になった。 それに加え、島に送られて早々に組んだ仲間からレイプされかけ男性恐怖症に。 当初は竜太にも拒絶反応を示していたが、ネットゲーム世界で彼が自分と結婚したプレイヤー“SAKAMOTO"であることを知り、 そして幾多の死線を共に潜り抜ける内に信頼を築き、徐々に絆を深めていく。ある意味、名実共に竜太の嫁。 年齢の割に体型はグラマラスで、そのバストは爆弾を跳ね返すほどの弾力を誇る。リアルではグラビアの写真集(という体のイラスト集)も発売された。 ・平清 CV:大川透 不動産会社を経営する51歳の関西人。 ゲームの経験すらない一般人故、戦闘能力は皆無。 だからこそ殺し合いにも否定的で、島からの脱出を第一に考え提案した。 竜太にとって最初の仲間となり、彼に計り知れない影響を与えていく。 しかし、良くも悪くも『普通の人』だった為に……。   ・吉良康介 CV:[[沢城みゆき]] 最凶最悪のショタ中学生。 父親の[[虐待>児童虐待]]が原因で人間的な情緒が欠落した完全な[[サイコパス]]で、&font(b){3件もの連続強姦殺人事件(しかも屍姦)を起こして逮捕された。} &font(l){どこの世界にも[[『きら』>吉良吉影]][[という殺人鬼>夜神月(DEATH NOTE)]]は存在するものである。} 裁判中の身でありながら、弁護士や父と共に島に送られ殺人ゲームに参加。父親を惨殺した後、異常な世界を楽しみながら行動を開始する。 ゲームのBTOOOM!をやり込んでいた上に頭の回転も非常に速く、さらに生来の残忍性も相まって始末に負えない難敵となり、竜太を付け狙う。   ・織田信隆 CV:[[中村悠一]] ホストクラブの店長。 人間離れした身体能力と反射神経、並外れた知略を駆使する上、目的の為には手段を選ばない危険な男。常時サングラスをかけている。 高校時代は竜太とは友人関係にあり、神童扱いされていた彼を全ての面で上回っていた。 単行本での予告では「もう一人の主人公」という煽り文が用いられているが……? **その他のプレイヤー ・今川義明 CV:奈良徹 ヤク中のチンピラ。 島へ送り込まれる前は仲間と強盗などの悪事に手を染めていた。 坂本が最初に遭遇したプレイヤーであり、この男に出会ってしまったことで自分が本当に「リアルBTOOOM!」をやらされているのだと実感した。   ・北条美沙子 CV:藤堂真衣 パーマの掛かった髪をした色黒の女性。 物資が入ったトランクを回収しようとしたが、織田によってトランクに仕掛けられていた、リモコン式のトラップによって爆死した。 ・吉良義久 CV:江川央生 吉良康介の父親でトラック運転手。 自己中心的な性格で日常的に息子の康介に暴力を振るっていた。康介に対して一片の愛情も持っていないかのような粗暴な振る舞いをする。 最終的には「プッツン」した康介によって上半身を吹き飛ばされて死亡した。 ・夏目総一 CV:二又一成 職業は弁護士。吉良康介が起こした殺人事件の裁判で彼の弁護人を務めていた。 最初は吉良親子と行動を共にしており、カエルを殺して遊んでいた康介を窘める、康介を父親から庇うなどゲーム参加者の中では比較的まともな人間であった。 しかし康介が父親を惨殺した際についに耐えられなくなり、康介に対して「こんなヤツを守るために弁護士になったんじゃない」「お前は人間のクズだ」と本音を吐き捨てて立ち去った。 その後は宮本と行動を共にするようになる。 ・宮本雅志 CV:[[黒田崇矢]] かつてフランス外人部隊に所属していた元傭兵。 実戦での経験も豊富で、BTOOOM!のルールを知らなくても坂本を圧倒できるような強さを持つ。 一時期ヒミコとも行動を共にしていたが別離し、弁護士の夏目と組むようになる。BIMやレーダーよりも自身が所持していたナイフを信用しており、劇中でも愛着を持っていることが窺える。 全身の皮膚が焼けただれてもなお襲いかかるなど精神力も尋常ではなく、クリア候補の一人であった。 ・近藤勇 CV:櫛田泰道 熱血な中学教師で柔道六段。 若干口うるさい性格だが殺人ゲームに異を唱えるなどまともな情緒を持った人物。 島に着いた直後は宮本・明智の二人と共に行動しており、途中でヒミコとも出会った。 しかし口うるさい性格が災いし、宮本の逆鱗に触れたことで、彼に喉を切り裂かれて死亡。 彼の死を目の当たりにしたことによって、ヒミコは本当に殺し合いをさせられていることを実感した。 ・明智光男 CV:間宮康弘 18歳の無職の男。メガネを掛けたデブ。 宮本らと共に行動していたが、近藤が殺害されたことでヒミコを連れて宮本から逃亡した。 ヒミコに宮本からの逃亡を提案するなど正常な神経の人間かと思いきや、その実態は[[自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪。>プッチ神父(ジョジョの奇妙な冒険)]] 島に送り込まれる前にレイプ事件を起こしており、そのことについて「女性が拒絶しなかったから同意した上での性行為だった」と思い込んでおり、&footnote(実際にレイプされる女性は、恐怖によって叫んだり抵抗することができない場合がほとんどである。)自分がやらかしたことを全く分かっていない真性のクズ。 自分に反抗的な態度をとったヒミコにお仕置きと称して犯そうとしたが、死を決意したヒミコの決死の抵抗によって爆殺される。 ・木下秀美 CV:[[日笠陽子]] フリーターの若い女性。一時期は読者モデルもやっていた。 モデルをやっていただけあって可愛らしい容姿にスタイルも良い美人だが、実はバリバリの武闘派で体術に秀でている。 最初は柿本と行動していたが、彼の死後は織田の相棒となり、坂本やヒミコの前に立ち塞がる。 ・柿本人志 CV:間島淳司 27歳のサラリーマン風の男性。 木下と組んでいたが、オオトカゲの群れに追い詰められた際に彼女によって囮に使われてしまう。 丸腰のままオオトカゲの群れの前に落とされ、そのまま全身を食われて死亡。オオトカゲが彼の死体に群がったところで木下にBIMを投げ込まれ、死体も木っ端微塵に吹き飛んだ。 ・伊達政人 CV:[[成田剣]] リアル「BTOOOM」の前回優勝者の一人(32人で殺しあって、4人だけが生き残れるシステム)で医者。 真面目で善良な人間を装っていたが、実際は手術ミスを看護師の責任にして逃げるようなゲス。前回のリアル「BTOOOM!」でも仲間となったその看護師を騙して最後に殺そうとするなど、人を見下しきった卑劣漢で、ある意味坂本や吉良以上に極悪非道でどうしようもない人間。 今回のゲームでも坂本やヒミコを利用して、ゲームを楽にクリアしようとするが……。 ・岩倉智明 CV:坂本くんぺい 短髪に浅黒い肌の中年男性。父を殺害した後の吉良と組む。 普段は温厚なようだが、吉良の態度に終始イライラしている。 それでも吉良を使える仲間と一定の信頼をしているが、吉良からはバカな大人と内心見下されていた。 坂本と織田が争っていたところにフレイムタイプのBIMを投げて襲撃し、トランクを奪おうとするが、織田が予めトランク仕掛けていたリモコンタイプの罠をくらい死亡した。 #CENTER{生き残れ 追記・修正の幕が上がる────} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今、12巻まで発売されてますよ。 -- 名無しさん (2013-09-13 19:54:14) - 坂本は母親に「いなくなって欲しい人間」として指名されたとあるけど、坂本が思い込んでいるだけで、本当かどうかは決まってない。まあ作中の描写を見る限り、その可能性は高いが・・・ -- 名無しさん (2014-02-19 13:19:57) - ↑いや、むしろ母親以外に指名する人がいない。 -- 名無しさん (2014-02-19 13:27:20) - 坂本は被害者なんだけどな 実際、離婚する親が悪い 虐待された吉良もそう -- 名無しさん (2014-05-12 09:24:15) - ↑確かに両者ともああなってもしょうがないような過去だったしな。両親(特に実の父親)にも非はある。 -- 名無しさん (2014-08-26 23:14:01) - 吉良は虐待されてたからって、強姦殺人はいけないだろう -- 名無しさん (2015-06-11 13:10:58) - まぁ母親もその事でだいぶ後悔してたけどな・・・もし帰れたとしてもお互いに気まずすぎるだろうなぁ、坂本も自分にも原因がある事分かってるし母親の事許そうとしてもむこうも罪の意識だらけで合わせる顔がないって感じで逆に拒絶しそうだし・・・ -- 名無しさん (2015-06-11 13:44:52) - 「俺はエロゲーを始めていたのか!?」とかパンツ被ったまま覚醒する坂本とか、最近の展開は俺を笑い殺す気かwwwww -- 名無しさん (2016-09-26 23:18:55) - 坂本の中の人が実写版のハガレンでエンヴィー役を担当 -- 名無しさん (2017-11-14 22:19:02) - 今月号で最終回 -- 名無しさん (2018-03-27 10:09:11) - 主催者の一人の声優が高橋名人だったと今更ながら知った。 -- 名無しさん (2020-03-17 11:16:58) #comment #areaedit(end) }

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