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ZOIDS SAGA FUZORS - (2017/09/23 (土) 20:47:57) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2014/10/18 (土) 02:58:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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ZOIDS SAGA FUZORSは、[[ゲームボーイアドバンス]] (GBA) で発売されたZOIDS SAGAシリーズの第3弾である。
いい加減バグフィックスせずにリリースするというデベロッパーの悪癖はマシになっているが、その代わりなのか何なのか地味というか妙なところで微妙な改悪が多い。
エンカウント率が異常(最悪、5歩歩かないうちに接敵)なことに定評がある。
初回購入特典は[[ビクトリーライガー>ビクトリーライガー/ビクトリーレックス]]のワンブロックス。
*ストーリー(の取っ掛かり)とシステム
国家による大規模ドンパチがなくなり、ゾイドがほぼ完全に民生用の機械獣となった時代の東方大陸にある近代都市、ブルーシティ。
ゾイド盗難事件が多発するこの街で、ウィルは事件の主犯を追うため、そして事故死(という名の謀殺)した父の仇を討つために東奔西走するのだ!
具体的には時を超えて暗躍する古代ゾイド人の末裔と不愉快なマッドを追って、各時代を回って仲間を増やして敵をボコる……まあ要はいつも通りである。
ストーリーに主人公の復讐が絡んでるあたり王道からは少々外れているが、まあよくあるっちゃあよくある。
サーガシリーズといえば美麗な機体グラフィックとそれをそのまま使った戦闘アニメが売りだが、本作でもこれは健在。
むしろさらに進化した感があり、ドットの一片に至るまでこだわり抜いた構成の機体がガトリング砲をギュインギュイン回したりしながら戦うさまは圧巻。
荷電粒子供給ファンが回転するなどの極々細部のモーションにすら抜かりのない、まさに[[歪みねぇ>ビリー・ヘリントン]]仕事ぶりである。ドッター超GJ。
無論フィールドグラフィックも十分評価に値する出来であり、糞のようなエンカウント率さえなければもうちょい堪能できただろう。
ユニゾンシステムがデッキコマンドではなくなったため多少使いやすくなったが、例によって合体することでパーティ内ユニットが激減するため、
強力なオプション武装を使用した数の暴力という戦術は取りづらくなる。
また、ユニゾン体のGEP(毎ターンごとのエネルギー回復量)がクリア後や敵機として登場した際のバランスを考慮してか通常ゾイドと変わらないものになっており、
&bold(){『せっかく合体したのにラッシュをかけようとしたらエネルギー不足で待機、結果的にパーティ内火力が低下』}という事態が稀によくある。
おまけにクリア後にユニゾン体のZiデータが獲得可能なダンジョンが2つ追加されるため、ユニゾン体を単独製造して無双状態というオチが待ち構えている。
せめて戦闘中ユニゾンが「ユニゾン素材に搭乗するパイロットの全能力値の合算で補正」とかだったら救いもあったんだろうが……
&font(l){まぁ、そうなったらなったで序盤のドラールス兄弟とのバトルがほぼクリア不能の理不尽ゲーと化すわけだが}
あと、アニメ(あるいはバトスト)登場時の活躍ぶりでユニゾン体ごとの性能格差が顕著なのも問題だったりする。ブラキオトータスは泣いていい。
そして当然のごとく、主人公&ライバル/ボス様御用達のユニゾン機は例によって燃費以外は高性能なぐう畜仕様の模様。
改造システムもアップデートされ、資金さえあれば全パラメータを最大値の僅かに下まで強化することが可能。
そのため、&font(big,b){[[モルガ>小型ゾイド(帝国)]]で[[デス様>デスザウラー(西方大陸)]]をボコり倒す}という荒業も不可能ではなくなっている。
が、あるパラメータを強化すると別のパラメータが弱体化するため、それを受け入れられないならば低下分の嵩増しにさらなる資金投入を[[強いられる>イワーク・ブライア]]畜生仕様であり、改造道は文字通り修羅の道。
ちなみに武装はもっと酷く、攻撃範囲によって改造費用がエラいことになる。具体的にはジェノ系とかフューラー系とかオリジナルユニゾン機とか。
チャレンジングモードも引き続き実装され、相変わらず詰め将棋というかツメスパロボというか、ともかく勝ち筋は割と固定されている。
敵機の命中率やターゲッティングに運が絡むため完全な詰めゲーではないが、クリア報酬は美味しいのでとりあえず攻略サイトを見ながらやっとけ。
VS.シリーズのキャラはここをクリアしないとほとんど参戦してくれない。
登場ゾイドはブロックス系やフューザーズ登場機が追加されたが、一方でライバル機や敵側後発機の登場しない機体(例:[[ゴドス>ゴドス(ゾイド)]]は出るのに[[イグアン>イグアン(ゾイド)]]オミット)も
山盛りになっているなど、既存枠からごっそり抜けているため、そっちの面では批判されることが多い。
おそらくフュザ登場機を第一に、ついでアニメの複数作にわたって登場した機種を優先したのだろうが……
搭乗機数こそ当時最大の130機なのは確かだが、色々と片手落ち感の酷いチョイス。
ちなみに、前作まではゲーム内表記は普通に漢字かな交じり文だったのだが、今作ではまさかの
#center(){&font(b,red,28px){武器やアイテム}&color(red){(とオプション画面で変更できるウィルのセリフ)}&font(red,b,28px){以外オールかな文字}}
というファミコン時代ばりの凄まじい劣化ぶりを見せつけ、プレイヤーを唖然とさせた。信じられるか?これ21世紀になって発売されたゲームなんだぜ……
また、これはバグではなく仕様上の問題なのだが、スポット参戦したキャラが一時離脱すると、その際の機体熟練度はリセットされる。
そこまでならまだいい(良くはないが許容範囲ではある)のだが、これが準主役級のRDにも発生するのである。
ちなみに彼は最序盤からウィルの相棒役として、パーティの主力として大車輪の活躍をしてくれる。
つまり、よほどフュザキャラが嫌いでない限り、一時離脱まではほぼ前線出ずっぱりであり、[[ゼロ>ライガーゼロ]]の熟練度たるや育成方針にもよるが普通に300は超える。
それがストーリー上仕方ないとはいえ、一瞬で[[無>エクスデス]]に帰すのである。壁か床にGBA投げつけたくなったのは筆者だけではあるまい。
&font(l){それと、とりあえず隠しコマンドが公式サイトか攻略本確認しないとどうしようもない(当時)というのはどうなんだスタッフェ……&br()なお、それで解禁される隠しストーリーもとある武器を古代の洞窟で回収しておくと消化試合になる模様。}
*参戦作品
白銀の獣機神はオミットされました。まぁ前作時点でいるだけ参戦だったししかたないね。
-[[ゾイド -ZOIDS-]]
いつも通りの面子が参戦するが、GF編はヒルツ一味が敵側中ボスとしてスポット参戦する以外はオミットされた。
何でや!&font(l){[[阪神関けry>2005年日本シリーズ]]}せめて[[レイヴン>レイヴン(ゾイド)]]とリーゼくらいチャレンジングモードクリアで参戦してもよかったやろ!
なお、レイヴンが操作できるのはチャレンジングモードのみ。
そして[[バン>バン・フライハイト]]が乗ってくる[[ブレードライガー]]は&bold(){改造もABへの強化も受け付けない畜生仕様}。
-[[ZOIDS新世紀/0]]
前作優遇枠なので本作では基本的に巻き進行だが、ベガと[[ビット>ビット・クラウド]]は容赦なく原作キャラ最強候補。
ビットはスキルが相性系特盛りでステータスが超強化でき、ベガは相性+チートスキル複数射撃持ちなので雑魚殲滅が捗る。
ついでに原作での気難しさはどこへやら、[[ゼロ>ライガーゼロ(ビット・クラウド機)]]が&bold(){CAS換装や強化、火器換装を普通に受け入れてくれる}ぐう聖(仕様上の問題です)と化しているため、
RDに代わって投入されることも少なくない。
-[[ゾイドフューザーズ]]
初参戦&ストーリーの軸ということで優遇枠。メインキャラがサイズ特性や相性系のスキルを持ってるので、主力級としての運用はしやすい。
ただしチーム・マッハストーム以外の参戦はほぼ隠しストーリークリア後。ブレードさんでさえ隠しストーリークリア後。
なお、RDのゼロは&bold(){バンのライガーと同じ畜生仕様}となっております。
-[[ZOIDS VS.シリーズ]]
アルマとアロー以外はチャレンジングryクリアで参戦するので基本空気枠。
アルマはわりと序盤から出番があるが、アローは終盤になってからアルマの伝で参加するのでちょっと影が薄い。
-ZOIDS SAGA
元凶が元凶なので割と出張ってくるが、三獣士登場は最終盤。王子一人で出歩いても大丈夫なあたり、成長したなぁ……
そして相変わらずフリーダムな某マッド。作劇上諸悪の根源にしやすいのはわかったからいい加減自重しろ。
-[[ZOIDS SAGAⅡ]]
ゼルとユーノがクリア後の隠しストーリーで参戦する。時空の歪みに唐突に巻き込まれてワケワカメな状況の中、渡世の義理で協力してくれるぐう聖カップルである。
ブリッツタイガーは相変わらず見た目の賛否両論さ加減を除けば優秀だが、ゲームオリジナル機で唯一ユニゾン体がないという悲しみを背負った。
なくても普通に強いので問題なかったが。
そしてサーガ界の[[ピーチ姫]]ことユーノはジェノ・デスザウラー・フューラーの荷電粒子砲御三家全ての相性系スキルを有し、
さらに複数射撃まで習得するという&bold(){超火力特化型大正義ヒロイン}と化した。やけに力強いセリフ(攻撃時)は伊達ではない。
当然だが作中最強の女性キャラ。
**本作オリジナルキャラ
-ウィル
主人公。ブルーシティの企業「ZiGコーポレーション」の御曹司であり、本人もそこそこ腕に覚えのあるZiファイター。
昔の約束を信じて待ち続ける年下の幼馴染がいるという超[[リア充]]。経歴だけならギャルゲーの主人公である。爆発しろ。
父の仇を探す過程で、主に手持ち資金の問題からチーム・マッハストームに所属することになる。
初期搭乗機はまさかの[[レオブレイズ]]。(ライガー系じゃ)いかんのか?
そこそこ覚えのある割には初期スキルは&font(red,b){マイナススキルの初心者}。……腕に覚え?
なお、後に習得するスキルがいちいち高性能、しかも複数射撃を習得できるため、腕に覚えがあるのは嘘ではなかった模様。
最終的には「サイズ特性:LL以上」を習得し、セイスモユニゾンに乗せろ、デス様ユニゾンに乗せろとあからさまに主張してくる。
最も相性が良いのは「ライガー系」の「ユニゾン機」でなおかつ「火器を3門以上備えた機体」だが、そんな機体は1機しか存在しない上に見た目が酷い。
そのため、「結論:主人公をラスボス機に乗せる」が最適解だったりする。いや、本当に。
主人公機(ストーリー上)はビクトリーライガーだが、ゲームシステム上の都合や影の薄さなどからだいたい別のライガーかユニゾン機に乗ってることが多い。
&font(white){ドット絵がもっさりなのでいまいち人気がない。}
-アクティー
ZiGコーポレーション副社長令嬢でウィルの嫁。幼い頃の約束を信じて待ち続ける、わりと懐かしいタイプの幼馴染キャラ。
こっそり自分のもとを訪ねてくる(正面から行くととっ捕まって社長就任待ったなし)ウィルに文句は言うが、心底では信頼している。やっぱりウィル爆発しろ。
無茶をする旦那のために義父の残したデータから専用機を開発するあたり、できた嫁。ウィル爆はry
なお、彼女の父親は社長が横死、次期社長候補筆頭が出奔してる状況にもかかわらず、専横することなく次期社長帰還まで社を維持している((単に設定されてないだけかもしれないが))というサブリーダーの鑑。
&font(white){設定だけなら非常に萌えるが、ドット絵がもっさりという悲しみを背負っている。}
-クラウン
犯罪組織「アンビションズ」のリーダーで、ウィルの父の仇。バトルスタイルは持ち前の煽りスキルで相手の余裕を奪ってから、その隙につけ込んでボコるタイプ。
登場時には収監されていたが、マッドの暗躍(物理)で脱獄した。登場人物曰く「いつでもできるのに脱獄しなかった」らしい。
ほとんど完璧に抹消された経歴、常に冷静沈着、感情をほとんど表に出さない、&font(purple,big,b){退場時に高笑いする}など、策謀系黒幕キャラの鑑。
後にゾイドインフィニティで復活を果たす。
-ラミア
アンビションズのメンバーで実働要員。
「愛らしい感じだが、その表情の裏には何か企みが潜んでいる(ゲーム内図鑑から抜粋、漢字かな交じり文に変換済)」らしいが、どう見てもただのスイーツ。
ただし被弾時などの口調から垣間見える本性は、ビッチというか悪女のそれ。
-オーガ
アンビションズのメンバーで実働要員。ラミアとタッグを組んで自軍に挑みかかる。
「自分勝手で、友人や主を裏切ることも厭わない(ゲーム内図鑑からry)」という設定だが、それを見せることなく速攻で退場した。
おかげで口は悪いがヘタレな見た目だけ繕ったヤンキーにしか見えない。
-古代皇帝エンペロス
本作のラスボス。古代ゾイド人の末裔にして古代帝国の末代皇帝。安心(したくない)と信頼(してない)と実績(積まんでいい)のオーピスのやらかしで現代に復活した。
ショタで王族で亡国再興に燃えるという属性てんこ盛りっぷりだが、彼が主人公でも普通に話創れたんじゃなかろうか。
祖国の復活をもくろみ暗躍するが、基本は部下に丸投げして意味深に「[[フフフ……>イングラム・プリスケン]]」するのがお仕事。
古代人の末裔なので乗機はやっぱりデス様だった。アニメ準拠な世界観的にお前らの天敵ちゃうんかと。
パッケージでは背景にうっすら映ってるだけだが、年不相応なイケメンぶりのせいでむしろこっちが主人公にry
-ハーガル
エンペロスとともに復活した親衛隊の一員で、奇襲に長けている先陣担当。設定画によると獲物は[[ポン刀>刀]]めいた片刃剣。
凶暴で破壊的ながらそれでいて常に冷静沈着という武人……らしいが、作中では大口叩いてはボコられて撤退がデフォなので、
そこはかとなく残念臭の漂う脳筋系忠義キャラっぽい人。
そもそも彼らの敗因からして「現代人ナメすぎて本陣に突撃食らってボコられた」なあたり、古代ゾイド人には舐めプ癖でもあったのか?
ただ、エンペロスとともに眠りについていたあたり、他のメンバーともども先代皇帝の信頼は篤かったようだ。
-レルム
エンペロス親衛隊の一員でハーガルのライバル(本人視点)。得物は大剣。
短気かつ勝気で残忍な性格……らしいが、ハーガル同様に大口叩いた割にはあっさりボコられるあたり、ライバルらしいというか同類というか。
初登場時の乗機が飛行系なので、命中率的な意味では親衛隊で最も苦戦するかもしれない。
-ラヴィーネ
エンペロス親衛隊の一員でロリ枠。エンペロスから最も信頼されている。前職は神官。
それもそのはず、元の時代では許嫁だった。その経歴のためか、エンペロス以外の命令を受け付けないらしい。
エンペロスと愉快な仲間たちの中では現代人への侮蔑が最も小さいようだが、傍から見ると正直似たり寄ったり。
追記・修正はモルガをフルチューンしてラスボスを単機撃破してからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 1000円以下で新品売ってた時に買ったらまさかのセーブ不可で絶望した。 -- 名無しさん (2014-10-19 19:47:00)
- セーブ不可って仕様?だとしたらひどすぎんかね・・・ -- 名無しさん (2015-01-18 23:15:33)
- セーブ機能は普通にあるよ。ニューゲームで二度目以降のプレイをして、セーブしたい時は、オプション画面でセーブデータ削除しなきゃいけないよ。その仕様が面倒なだけで、普通にセーブ出来る。 -- 名無しさん (2015-12-10 22:14:48)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2014/10/18 (土) 02:58:00
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ZOIDS SAGA FUZORSは、[[ゲームボーイアドバンス]] (GBA) で発売されたZOIDS SAGAシリーズの第3弾である。
いい加減バグフィックスせずにリリースするというデベロッパーの悪癖はマシになっているが、その代わりなのか何なのか地味というか妙なところで微妙な改悪が多い。
エンカウント率が異常(最悪、5歩歩かないうちに接敵)なことに定評がある。
初回購入特典は[[ビクトリーライガー>ビクトリーライガー/ビクトリーレックス]]のワンブロックス。
*ストーリー(の取っ掛かり)とシステム
国家による大規模ドンパチがなくなり、ゾイドがほぼ完全に民生用の機械獣となった時代の東方大陸にある近代都市、ブルーシティ。
ゾイド盗難事件が多発するこの街で、ウィルは事件の主犯を追うため、そして事故死(という名の謀殺)した父の仇を討つために東奔西走するのだ!
具体的には時を超えて暗躍する古代ゾイド人の末裔と不愉快なマッドを追って、各時代を回って仲間を増やして敵をボコる……まあ要はいつも通りである。
ストーリーに主人公の復讐が絡んでるあたり王道からは少々外れているが、まあよくあるっちゃあよくある。
サーガシリーズといえば美麗な機体グラフィックとそれをそのまま使った戦闘アニメが売りだが、本作でもこれは健在。
むしろさらに進化した感があり、ドットの一片に至るまでこだわり抜いた構成の機体がガトリング砲をギュインギュイン回したりしながら戦うさまは圧巻。
荷電粒子供給ファンが回転するなどの極々細部のモーションにすら抜かりのない、まさに[[歪みねぇ>ビリー・ヘリントン]]仕事ぶりである。ドッター超GJ。
無論フィールドグラフィックも十分評価に値する出来であり、糞のようなエンカウント率さえなければもうちょい堪能できただろう。
ユニゾンシステムがデッキコマンドではなくなったため多少使いやすくなったが、例によって合体することでパーティ内ユニットが激減するため、
強力なオプション武装を使用した数の暴力という戦術は取りづらくなる。
また、ユニゾン体のGEP(毎ターンごとのエネルギー回復量)がクリア後や敵機として登場した際のバランスを考慮してか通常ゾイドと変わらないものになっており、
&bold(){『せっかく合体したのにラッシュをかけようとしたらエネルギー不足で待機、結果的にパーティ内火力が低下』}という事態が稀によくある。
おまけにクリア後にユニゾン体のZiデータが獲得可能なダンジョンが2つ追加されるため、ユニゾン体を単独製造して無双状態というオチが待ち構えている。
せめて戦闘中ユニゾンが「ユニゾン素材に搭乗するパイロットの全能力値の合算で補正」とかだったら救いもあったんだろうが……
&font(l){まぁ、そうなったらなったで序盤のドラールス兄弟とのバトルがほぼクリア不能の理不尽ゲーと化すわけだが}
あと、アニメ(あるいはバトスト)登場時の活躍ぶりでユニゾン体ごとの性能格差が顕著なのも問題だったりする。ブラキオトータスは泣いていい。
そして当然のごとく、主人公&ライバル/ボス様御用達のユニゾン機は例によって燃費以外は高性能なぐう畜仕様の模様。
改造システムもアップデートされ、資金さえあれば全パラメータを最大値の僅かに下まで強化することが可能。
そのため、&font(big,b){[[モルガ>小型ゾイド(帝国)]]で[[デス様>デスザウラー(西方大陸)]]をボコり倒す}という荒業も不可能ではなくなっている。
が、あるパラメータを強化すると別のパラメータが弱体化するため、それを受け入れられないならば低下分の嵩増しにさらなる資金投入を[[強いられる>イワーク・ブライア]]畜生仕様であり、改造道は文字通り修羅の道。
ちなみに武装はもっと酷く、攻撃範囲によって改造費用がエラいことになる。具体的にはジェノ系とかフューラー系とかオリジナルユニゾン機とか。
チャレンジングモードも引き続き実装され、相変わらず詰め将棋というかツメスパロボというか、ともかく勝ち筋は割と固定されている。
敵機の命中率やターゲッティングに運が絡むため完全な詰めゲーではないが、クリア報酬は美味しいのでとりあえず攻略サイトを見ながらやっとけ。
VS.シリーズのキャラはここをクリアしないとほとんど参戦してくれない。
登場ゾイドはブロックス系やフューザーズ登場機が追加されたが、一方でライバル機や敵側後発機の登場しない機体(例:[[ゴドス>ゴドス(ゾイド)]]は出るのに[[イグアン>イグアン(ゾイド)]]オミット)も
山盛りになっているなど、既存枠からごっそり抜けているため、そっちの面では批判されることが多い。
おそらくフュザ登場機を第一に、ついでアニメの複数作にわたって登場した機種を優先したのだろうが……
搭乗機数こそ当時最大の130機なのは確かだが、色々と片手落ち感の酷いチョイス。
ちなみに、前作まではゲーム内表記は普通に漢字かな交じり文だったのだが、今作ではまさかの
#center(){&font(b,red,28px){武器やアイテム}&color(red){(とオプション画面で変更できるウィルのセリフ)}&font(red,b,28px){以外オールかな文字}}
というファミコン時代ばりの凄まじい劣化ぶりを見せつけ、プレイヤーを唖然とさせた。信じられるか?これ21世紀になって発売されたゲームなんだぜ……
また、これはバグではなく仕様上の問題なのだが、スポット参戦したキャラが一時離脱すると、その際の機体熟練度はリセットされる。
そこまでならまだいい(良くはないが許容範囲ではある)のだが、これが準主役級のRDにも発生するのである。
ちなみに彼は最序盤からウィルの相棒役として、パーティの主力として大車輪の活躍をしてくれる。
つまり、よほどフュザキャラが嫌いでない限り、一時離脱まではほぼ前線出ずっぱりであり、[[ゼロ>ライガーゼロ]]の熟練度たるや育成方針にもよるが普通に300は超える。
それがストーリー上仕方ないとはいえ、一瞬で[[無>エクスデス]]に帰すのである。壁か床にGBA投げつけたくなったのは筆者だけではあるまい。
&font(l){それと、とりあえず隠しコマンドが公式サイトか攻略本確認しないとどうしようもない(当時)というのはどうなんだスタッフェ……&br()なお、それで解禁される隠しストーリーもとある武器を古代の洞窟で回収しておくと消化試合になる模様。}
*参戦作品
白銀の獣機神はオミットされました。まぁ前作時点でいるだけ参戦だったししかたないね。
-[[ゾイド -ZOIDS-]]
いつも通りの面子が参戦するが、GF編はヒルツ一味が敵側中ボスとしてスポット参戦する以外はオミットされた。
何でや!&font(l){[[阪神関けry>2005年日本シリーズ]]}せめて[[レイヴン>レイヴン(ゾイド)]]とリーゼくらいチャレンジングモードクリアで参戦してもよかったやろ!
なお、レイヴンが操作できるのはチャレンジングモードのみ。
そして[[バン>バン・フライハイト]]が乗ってくる[[ブレードライガー]]は&bold(){改造もABへの強化も受け付けない畜生仕様}。
-[[ZOIDS新世紀/0]]
前作優遇枠なので本作では基本的に巻き進行だが、ベガと[[ビット>ビット・クラウド]]は容赦なく原作キャラ最強候補。
ビットはスキルが相性系特盛りでステータスが超強化でき、ベガは相性+チートスキル複数射撃持ちなので雑魚殲滅が捗る。
ついでに原作での気難しさはどこへやら、[[ゼロ>ライガーゼロ(ビット・クラウド機)]]が&bold(){CAS換装や強化、火器換装を普通に受け入れてくれる}ぐう聖(仕様上の問題です)と化しているため、
RDに代わって投入されることも少なくない。
-[[ゾイドフューザーズ]]
初参戦&ストーリーの軸ということで優遇枠。メインキャラがサイズ特性や相性系のスキルを持ってるので、主力級としての運用はしやすい。
ただしチーム・マッハストーム以外の参戦はほぼ隠しストーリークリア後。ブレードさんでさえ隠しストーリークリア後。
なお、RDのゼロは&bold(){バンのライガーと同じ畜生仕様}となっております。
-[[ZOIDS VS.シリーズ]]
アルマとアロー以外はチャレンジングryクリアで参戦するので基本空気枠。
アルマはわりと序盤から出番があるが、アローは終盤になってからアルマの伝で参加するのでちょっと影が薄い。
-ZOIDS SAGA
元凶が元凶なので割と出張ってくるが、三獣士登場は最終盤。王子一人で出歩いても大丈夫なあたり、成長したなぁ……
そして相変わらずフリーダムな某マッド。作劇上諸悪の根源にしやすいのはわかったからいい加減自重しろ。
-[[ZOIDS SAGAⅡ]]
ゼルとユーノがクリア後の隠しストーリーで参戦する。時空の歪みに唐突に巻き込まれてワケワカメな状況の中、渡世の義理で協力してくれるぐう聖カップルである。
ブリッツタイガーは相変わらず見た目の賛否両論さ加減を除けば優秀だが、ゲームオリジナル機で唯一ユニゾン体がないという悲しみを背負った。
なくても普通に強いので問題なかったが。
そしてサーガ界の[[ピーチ姫]]ことユーノはジェノ・デスザウラー・フューラーの荷電粒子砲御三家全ての相性系スキルを有し、
さらに複数射撃まで習得するという&bold(){超火力特化型大正義ヒロイン}と化した。やけに力強いセリフ(攻撃時)は伊達ではない。
当然だが作中最強の女性キャラ。
**本作オリジナルキャラ
-ウィル
主人公。ブルーシティの企業「ZiGコーポレーション」の御曹司であり、本人もそこそこ腕に覚えのあるZiファイター。
昔の約束を信じて待ち続ける年下の幼馴染がいるという超[[リア充]]。経歴だけならギャルゲーの主人公である。爆発しろ。
父の仇を探す過程で、主に手持ち資金の問題からチーム・マッハストームに所属することになる。
初期搭乗機はまさかの[[レオブレイズ]]。(ライガー系じゃ)いかんのか?
そこそこ覚えのある割には初期スキルは&font(red,b){マイナススキルの初心者}。……腕に覚え?
なお、後に習得するスキルがいちいち高性能、しかも複数射撃を習得できるため、腕に覚えがあるのは嘘ではなかった模様。
最終的には「サイズ特性:LL以上」を習得し、セイスモユニゾンに乗せろ、デス様ユニゾンに乗せろとあからさまに主張してくる。
最も相性が良いのは「ライガー系」の「ユニゾン機」でなおかつ「火器を3門以上備えた機体」だが、そんな機体は1機しか存在しない上に見た目が酷い。
そのため、「結論:主人公をラスボス機に乗せる」が最適解だったりする。いや、本当に。
主人公機(ストーリー上)はビクトリーライガーだが、ゲームシステム上の都合や影の薄さなどからだいたい別のライガーかユニゾン機に乗ってることが多い。
&font(white){ドット絵がもっさりなのでいまいち人気がない。}
-アクティー
ZiGコーポレーション副社長令嬢でウィルの嫁。幼い頃の約束を信じて待ち続ける、わりと懐かしいタイプの幼馴染キャラ。
こっそり自分のもとを訪ねてくる(正面から行くととっ捕まって社長就任待ったなし)ウィルに文句は言うが、心底では信頼している。やっぱりウィル爆発しろ。
無茶をする旦那のために義父の残したデータから専用機を開発するあたり、できた嫁。ウィル爆はry
なお、彼女の父親は社長が横死、次期社長候補筆頭が出奔してる状況にもかかわらず、専横することなく次期社長帰還まで社を維持している((単に設定されてないだけかもしれないが))というサブリーダーの鑑。
&font(white){設定だけなら非常に萌えるが、ドット絵がもっさりという悲しみを背負っている。}
-クラウン
犯罪組織「アンビションズ」のリーダーで、ウィルの父の仇。バトルスタイルは持ち前の煽りスキルで相手の余裕を奪ってから、その隙につけ込んでボコるタイプ。
登場時には収監されていたが、マッドの暗躍(物理)で脱獄した。登場人物曰く「いつでもできるのに脱獄しなかった」らしい。
ほとんど完璧に抹消された経歴、常に冷静沈着、感情をほとんど表に出さない、&font(purple,big,b){退場時に高笑いする}など、策謀系黒幕キャラの鑑。
後にゾイドインフィニティで復活を果たす。
-ラミア
アンビションズのメンバーで実働要員。
「愛らしい感じだが、その表情の裏には何か企みが潜んでいる(ゲーム内図鑑から抜粋、漢字かな交じり文に変換済)」らしいが、どう見てもただのスイーツ。
ただし被弾時などの口調から垣間見える本性は、ビッチというか悪女のそれ。
-オーガ
アンビションズのメンバーで実働要員。ラミアとタッグを組んで自軍に挑みかかる。
「自分勝手で、友人や主を裏切ることも厭わない(ゲーム内図鑑からry)」という設定だが、それを見せることなく速攻で退場した。
おかげで口は悪いがヘタレな見た目だけ繕ったヤンキーにしか見えない。
-古代皇帝エンペロス
本作のラスボス。古代ゾイド人の末裔にして古代帝国の末代皇帝。安心(したくない)と信頼(してない)と実績(積まんでいい)のオーピスのやらかしで現代に復活した。
ショタで王族で亡国再興に燃えるという属性てんこ盛りっぷりだが、彼が主人公でも普通に話創れたんじゃなかろうか。
祖国の復活をもくろみ暗躍するが、基本は部下に丸投げして意味深に「[[フフフ……>イングラム・プリスケン]]」するのがお仕事。
古代人の末裔なので乗機はやっぱりデス様だった。アニメ準拠な世界観的にお前らの天敵ちゃうんかと。
パッケージでは背景にうっすら映ってるだけだが、年不相応なイケメンぶりのせいでむしろこっちが主人公にry
-ハーガル
エンペロスとともに復活した親衛隊の一員で、奇襲に長けている先陣担当。設定画によると獲物は[[ポン刀>刀]]めいた片刃剣。
凶暴で破壊的ながらそれでいて常に冷静沈着という武人……らしいが、作中では大口叩いてはボコられて撤退がデフォなので、
そこはかとなく残念臭の漂う脳筋系忠義キャラっぽい人。
そもそも彼らの敗因からして「現代人ナメすぎて本陣に突撃食らってボコられた」なあたり、古代ゾイド人には舐めプ癖でもあったのか?
ただ、エンペロスとともに眠りについていたあたり、他のメンバーともども先代皇帝の信頼は篤かったようだ。
-レルム
エンペロス親衛隊の一員でハーガルのライバル(本人視点)。得物は大剣。
短気かつ勝気で残忍な性格……らしいが、ハーガル同様に大口叩いた割にはあっさりボコられるあたり、ライバルらしいというか同類というか。
初登場時の乗機が飛行系なので、命中率的な意味では親衛隊で最も苦戦するかもしれない。
-ラヴィーネ
エンペロス親衛隊の一員でロリ枠。エンペロスから最も信頼されている。前職は神官。
それもそのはず、元の時代では許嫁だった。その経歴のためか、エンペロス以外の命令を受け付けないらしい。
エンペロスと愉快な仲間たちの中では現代人への侮蔑が最も小さいようだが、傍から見ると正直似たり寄ったり。
追記・修正はモルガをフルチューンしてラスボスを単機撃破してからお願いします。
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- 1000円以下で新品売ってた時に買ったらまさかのセーブ不可で絶望した。 -- 名無しさん (2014-10-19 19:47:00)
- セーブ不可って仕様?だとしたらひどすぎんかね・・・ -- 名無しさん (2015-01-18 23:15:33)
- セーブ機能は普通にあるよ。ニューゲームで二度目以降のプレイをして、セーブしたい時は、オプション画面でセーブデータ削除しなきゃいけないよ。その仕様が面倒なだけで、普通にセーブ出来る。 -- 名無しさん (2015-12-10 22:14:48)
- 多分カートリッジの内部バッテリーが切れてる。 一部のGBとGBAのソフトは新品でも古いとバッテリーが古くてセーブできなくなってる。 -- 名無しさん (2017-09-23 20:47:57)
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