F-4

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&font(#6495ED){登録日}:2014/12/04 (木) 17:30:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- F-4は、[[アメリカ合衆国]]のマクドネル・エアクラフトが開発した艦上戦闘機である。愛称は「&bold(){ファントムⅡ}」。 が、先代ファントムが如何せん影が薄すぎるため、戦闘機で「ファントム」と言えばだいたい本機を指すことが多い。 艦上戦闘機として開発されながら、空軍での採用実績のほうが多かったりする。 西側諸国で運用された戦闘機としては最多の生産数を誇る。 *性能諸元 全長:19.20m 全高:5.02m 翼幅:11.71m 翼面積: 49.2㎡ 空虚重量:13.76t 運用時重量:18.83t エンジン:GE J79-GE-17Aターボジェット 2基 最大速度:マッハ2.23/高度12,190m 巡航速度:940km/h 実用上昇限度:18,975m 兵装類機外最大搭載量:7.26t 兵装:M61A1 20mmバルカン砲1門(弾数639発、機首固定)    胴体下ステーション(半埋込式)にAIM-7 スパロー最大4発    主翼下パイロン4箇所/胴体中心線下のオプションマウント1箇所に各種装備(各種ミサイル、爆弾、電子装備、増槽等)を懸架可能 *開発経緯 1954年中頃のこと、米海軍は全天候型艦上戦闘機の提案要求を出す。これに対し各メーカーが名乗りを上げ、最終的にマクドネル((当時は海軍からの戦闘機受注を失っていた))が試作機建造を勝ち取る。 ただ、この時点では海軍側の要求が不明確だったので、とりあえずのものでしかなかった。 その後、海軍から「半径250海里で2時間以上の戦闘哨戒が可能な艦上防空戦闘機」というものが提示される。 マクドネルでは20mm機関砲4門を装備した航空格闘戦も可能な機体を想定していたが、海軍は「スパロー4発の装備だけでおk」とこれを一蹴。 これはこの頃の軍用航空機運用・開発の主流となっていた&color(red){ミサイル万能論}によるものだが、これが&bold(){ただの楽観}でしかないことは後に明らかになる。 1958年5月27日に試作初号機《XF4H-1》が初飛行を行い、降着装置のトラブルに見舞われたものの恙なく飛行を終えた。 6日後に行われたヴォート社のF8U-3の初飛行後に両者の比較審査が行われ、双発エンジンの搭載力を評価された本機が採用を勝ち取った。 以降は海軍並びに海兵隊の該当セクションに配備されることとなる。 その後、コストの鬼として有名なロバート・マクナマラ国防長官(当時)が &font(b,19px){「お前らホイホイ新型機作り過ぎなんだよ。金の無駄だから海空で機体を共用させてコスト削減するんだよ、あくしろよ」} と圧力をかけまくったことにより、空軍も嫌々ながら本機を運用することとなる。 なお、何だかんだでお気に入りとなったらしく大量発注をかけた模様。 *特徴 艦隊防空と哨戒を主眼に置いているだけあって、とにかく航続距離が長い。なんと&bold(){無補給で最大4,260km/h}。 これは、胴体内に6個と主翼内に2個の燃料タンクを持つうえ、さらに胴体下部と主翼下に増槽を懸架できるため、&bold(){最大3,370ガロン}もの燃料を搭載できるからだ。 エンジンも軽量高出力の双発型のため、推力は当時のものとしては群を抜いており、機動力を保ちつつ重武装が可能。 さらに機体規模から見ればかなり大型の主翼(先端に上反角が付いているのが特徴)のおかげで旋回性能も良好と、飛行性能に関しては今なお一線級。 この主翼は艦上機として離着艦性能を維持するために設計されたのだが、そのおかげで哨戒/迎撃用ミサイルキャリアーとして設計されたにもかかわらず、 高推力重量比/低翼面荷重の恩恵で格闘戦まで平然とこなす万能機になってるから驚きである。 機首には大型のレーダーを内蔵しており、これまた当時の機体の郡を抜く探知距離を誇る。 これと連動してスパロー運用能力を持たせ、長距離先制攻撃能力を得た。 さらに各種対空対地兵装を最大7.26t装備可能で、これまた当時としてはぶっ飛んだ搭載能力。 当初は航空機関砲を固定装備に持たなかったが、ガンポッドの装備で補えるとされていた。 艦上機として航空母艦からの離着艦に耐えうる強度が必要とされたため、構造は極めて頑強。 この辺が初飛行から60年近く経っても現役な理由の一端を担っているのだろう。 試作当時は太い胴体と大きな主翼が超音速戦闘機のトレンドからズレていたため、関係者からは「みにくいアヒルの子」とささやかれていた。 が、スマートではないが「味がある」デザインだとして、本機のファンを公言するミリヲタは結構いたりする。 どうでもいい話だが、海軍機と空軍機では要求されるスペックが微妙に異なってくる。 一例を挙げると海軍機は離着艦時の衝撃に耐えるべく機体強度も重視されるが、空軍機はそんなの考えなくてもいい。 せっかくデカい滑走路があるのにカタパルトはいらんしな。 そんなわけで海軍仕様との互換性(&コストパフォーマンス)を保つために大がかりな改修は行えなかったファントムだが、 特にこの件に関して不満は出なかったらしい。 まあ、頑丈で離着艦性能が高いということは不整地での運用もある程度見込めるということだし、何だかんだWin-Winだったのだろう。 *戦歴 [[ベトナム戦争]]で初陣を飾る。当時はレーダー捕捉段階で敵視界外からミサイルを叩き込み、友軍を支援するミサイルキャリアーとして運用された。 が、レーダーだけでは敵味方識別ができないため&bold(){同士討ち防止策として視認前ミサイル発射を禁じられ}、 当時のミサイルの性能不足(技術的限界によるもの)でミサイルキャリアーとしての性能を発揮できず、 爆撃機護衛や制空権確保といった任務の都合上、戦闘空域への残留がデフォとされて搭乗員の疲労を招き、 さらには想定されなかった空対空格闘戦に持ち込まれて大苦戦を[[強いられる>イワーク・ブライア]]。 そもそも敵空軍の運用する[[MiGシリーズ>MiG-21]]は旧型だが運動性に優れ、地上管制を受けて限定された目標を達せればよく、 迎撃主軸なのでミサイル撃ち切って即離脱も可能と、状況がF-4に不利すぎたのも理由ではある。 そうは言っても当時の米軍機では最上位級の運動性であり、替えるべき機体もなかったため、 機首を拡大してバルカンを仕込み、エンジンの換装と主翼の再設計で運動性を高めたE型を就役させて対処している。 ちなみに結果論ではあるが、撃墜成績に関してはMiGシリーズより上だったりする。 もっとも、複座機のために戦死者数では敵より上だった可能性もあるようだが。 その後も各採用国で運用され、イスラエル空軍採用機が第四次中東戦争を経験するなど、確かな実績を築く。 今のところ最後の実戦投入は湾岸戦争で、制空任務をF-15に譲ってG型がワイルド・ウィーゼルの任についた。 本家である米軍からは96年時点で予備役を含め全機退役しているが、日本を含む9ヶ国の空軍で今なお現役(2012年現在)。 [[空自>航空自衛隊]]のF-4EJ改は攻撃機機能が解禁されたこともあり、[[F-2>F-2(戦闘機)]]就役までの繋ぎとして[[F-1>F-1(航空機)]]の代わりに支援戦闘機部隊で運用された時期もあった。 老体に鞭を打って2008年以降も2個飛行隊で任務に就いていたが、第4次F-Xで後継機に選定されたF-35Aへ置き換えられる運びとなった。 &font(l){[[F-22>F-22(戦闘機)]]が本命だったんだけど、海自の防衛不祥事と米国議会のせいでなぁ…} *バリエーション 半世紀以上飛んでいる大ベテランだけあって派生も死ぬほど多いので、とりあえず有名な型だけ記載。 ○F-4E 米空軍仕様。当時の最新型であるD型をベースにベトナム戦争緒戦の戦訓を盛り込み、格闘戦への対応と運動性の向上を行った。 延長した機首へのバルカン搭載のため、レーダーを小型のものに換装しているが、技術発展による小型化なので性能低下はない。 見た目は機首が伸びた程度の違いしかないが、性能的には割とダンチ。 ○F-4G 米空軍仕様。老朽化の進む先任のF-105Gを継ぐものとして、E型をベースにワイルド・ウィーゼル機に改修したもの。 ワイルド・ウィーゼルとは敵防空網(地対空レーダーとかミサイル陣地)を撃滅し、後続の被害を抑えることを主任務とする機体を指す。 先陣を切って敵地に突っ込む危険な任務であり、頑丈かつ高速で重武装が可能な本機は、ある意味この手の任務にうってつけだったと言える。 レーダーシステム増強のために再度バルカンを撤去しているほか、任務の性質上重武装がデフォなので航空格闘戦は不得手。 現在はF-16に専用のオプションを搭載した機体に後任を託し全機退役。 ○F-4EJ改 航空自衛隊仕様近代化改修型。70年台に導入の始まったF-4EJの延命と性能向上を図ったもの。 アビオニクスが換装されており、空自謹製の対艦誘導弾搭載能力付与と爆装能力の復活、HOTAS概念の導入など、対地/対艦攻撃能力が大幅に向上している。 最後にロールアウトした機体でも改修から既に20年以上経ってるが、第4次F-Xの難航が祟り今だに現役。 そして空自機の常として&bold(){対艦攻撃能力がガチ}。EJの頃から数えて&color(green){40年選手}だぞ……。 *F-4の登場する作品 東宝特撮シリーズでは防衛軍の主戦力として61式戦車と肩を並べることが多い。&font(l){全滅することもあるけどな} エスコンシリーズなどのフライトシムやシミュゲーには序盤から使える機体としてよく参戦するが、ゲームによっては終盤でも普通に戦える性能なことも。 日本におけるファントムの知名度向上に寄与したという点で、ファントム無頼も抑えておくといいかもしれない。 &font(l){主人公機はマッハ2.6とか出しちゃうファンタジー仕様だけどな} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昨日イラク軍のこの期待がイスラム国を空爆したっけ 意図したかはわからんがタイムリーな記事だ -- 名無しさん (2014-12-04 18:03:49) - イラン軍じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-12-04 21:50:06) - アニメにも結構出てるよね -- 名無しさん (2014-12-04 22:43:17) - 最近の航空祭で爺さんの超低空パスはお決まりになってんな、まあの馬力で音が反響するのがたまらんがw -- 名無しさん (2014-12-05 13:36:38) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/12/04 (木) 17:30:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- F-4は、[[アメリカ合衆国]]のマクドネル・エアクラフトが開発した艦上戦闘機である。愛称は「&bold(){ファントムⅡ}」。 が、先代ファントムが如何せん影が薄すぎるため、戦闘機で「ファントム」と言えばだいたい本機を指すことが多い。 艦上戦闘機として開発されながら、空軍での採用実績のほうが多かったりする。 西側諸国で運用された戦闘機としては最多の生産数を誇る。 *性能諸元 全長:19.20m 全高:5.02m 翼幅:11.71m 翼面積: 49.2㎡ 空虚重量:13.76t 運用時重量:18.83t エンジン:GE J79-GE-17Aターボジェット 2基 最大速度:マッハ2.23/高度12,190m 巡航速度:940km/h 実用上昇限度:18,975m 兵装類機外最大搭載量:7.26t 兵装:M61A1 20mmバルカン砲1門(弾数639発、機首固定)    胴体下ステーション(半埋込式)にAIM-7 スパロー最大4発    主翼下パイロン4箇所/胴体中心線下のオプションマウント1箇所に各種装備(各種ミサイル、爆弾、電子装備、増槽等)を懸架可能 *開発経緯 1954年中頃のこと、米海軍は全天候型艦上戦闘機の提案要求を出す。これに対し各メーカーが名乗りを上げ、最終的にマクドネル((当時は海軍からの戦闘機受注を失っていた))が試作機建造を勝ち取る。 ただ、この時点では海軍側の要求が不明確だったので、とりあえずのものでしかなかった。 その後、海軍から「半径250海里で2時間以上の戦闘哨戒が可能な艦上防空戦闘機」というものが提示される。 マクドネルでは20mm機関砲4門を装備した航空格闘戦も可能な機体を想定していたが、海軍は「スパロー4発の装備だけでおk」とこれを一蹴。 これはこの頃の軍用航空機運用・開発の主流となっていた&color(red){ミサイル万能論}によるものだが、これが&bold(){ただの楽観}でしかないことは後に明らかになる。 1958年5月27日に試作初号機《XF4H-1》が初飛行を行い、降着装置のトラブルに見舞われたものの恙なく飛行を終えた。 6日後に行われたヴォート社のF8U-3の初飛行後に両者の比較審査が行われ、双発エンジンの搭載力を評価された本機が採用を勝ち取った。 以降は海軍並びに海兵隊の該当セクションに配備されることとなる。 その後、コストの鬼として有名なロバート・マクナマラ国防長官(当時)が &font(b,19px){「お前らホイホイ新型機作り過ぎなんだよ。金の無駄だから海空で機体を共用させてコスト削減するんだよ、あくしろよ」} と圧力をかけまくったことにより、空軍も嫌々ながら本機を運用することとなる。 なお、何だかんだでお気に入りとなったらしく大量発注をかけた模様。 *特徴 艦隊防空と哨戒を主眼に置いているだけあって、とにかく航続距離が長い。なんと&bold(){無補給で最大4,260km/h}。 これは、胴体内に6個と主翼内に2個の燃料タンクを持つうえ、さらに胴体下部と主翼下に増槽を懸架できるため、&bold(){最大3,370ガロン}もの燃料を搭載できるからだ。 エンジンも軽量高出力の双発型のため、推力は当時のものとしては群を抜いており、機動力を保ちつつ重武装が可能。 さらに機体規模から見ればかなり大型の主翼(先端に上反角が付いているのが特徴)のおかげで旋回性能も良好と、飛行性能に関しては今なお一線級。 この主翼は艦上機として離着艦性能を維持するために設計されたのだが、そのおかげで哨戒/迎撃用ミサイルキャリアーとして設計されたにもかかわらず、 高推力重量比/低翼面荷重の恩恵で格闘戦まで平然とこなす万能機になってるから驚きである。 機首には大型のレーダーを内蔵しており、これまた当時の機体の郡を抜く探知距離を誇る。 これと連動してスパロー運用能力を持たせ、長距離先制攻撃能力を得た。 さらに各種対空対地兵装を最大7.26t装備可能で、これまた当時としてはぶっ飛んだ搭載能力。 当初は航空機関砲を固定装備に持たなかったが、ガンポッドの装備で補えるとされていた。 艦上機として航空母艦からの離着艦に耐えうる強度が必要とされたため、構造は極めて頑強。 この辺が初飛行から60年近く経っても現役な理由の一端を担っているのだろう。 試作当時は太い胴体と大きな主翼が超音速戦闘機のトレンドからズレていたため、関係者からは「みにくいアヒルの子」とささやかれていた。 が、スマートではないが「味がある」デザインだとして、本機のファンを公言するミリヲタは結構いたりする。 どうでもいい話だが、海軍機と空軍機では要求されるスペックが微妙に異なってくる。 一例を挙げると海軍機は離着艦時の衝撃に耐えるべく機体強度も重視されるが、空軍機はそんなの考えなくてもいい。 せっかくデカい滑走路があるのにカタパルトはいらんしな。 そんなわけで海軍仕様との互換性(&コストパフォーマンス)を保つために大がかりな改修は行えなかったファントムだが、 特にこの件に関して不満は出なかったらしい。 まあ、頑丈で離着艦性能が高いということは不整地での運用もある程度見込めるということだし、何だかんだWin-Winだったのだろう。 *戦歴 [[ベトナム戦争]]で初陣を飾る。当時はレーダー捕捉段階で敵視界外からミサイルを叩き込み、友軍を支援するミサイルキャリアーとして運用された。 が、レーダーだけでは敵味方識別ができないため&bold(){同士討ち防止策として視認前ミサイル発射を禁じられ}、 当時のミサイルの性能不足(技術的限界によるもの)でミサイルキャリアーとしての性能を発揮できず、 爆撃機護衛や制空権確保といった任務の都合上、戦闘空域への残留がデフォとされて搭乗員の疲労を招き、 さらには想定されなかった空対空格闘戦に持ち込まれて大苦戦を[[強いられる>イワーク・ブライア]]。 そもそも敵空軍の運用する[[MiGシリーズ>MiG-21]]は旧型だが運動性に優れ、地上管制を受けて限定された目標を達せればよく、 迎撃主軸なのでミサイル撃ち切って即離脱も可能と、状況がF-4に不利すぎたのも理由ではある。 そうは言っても当時の米軍機では最上位級の運動性であり、替えるべき機体もなかったため、 機首を拡大してバルカンを仕込み、エンジンの換装と主翼の再設計で運動性を高めたE型を就役させて対処している。 ちなみに結果論ではあるが、撃墜成績に関してはMiGシリーズより上だったりする。 もっとも、複座機のために戦死者数では敵より上だった可能性もあるようだが。 その後も各採用国で運用され、イスラエル空軍採用機が第四次中東戦争を経験するなど、確かな実績を築く。 今のところ最後の実戦投入は湾岸戦争で、制空任務をF-15に譲ってG型がワイルド・ウィーゼルの任についた。 本家である米軍からは96年時点で予備役を含め全機退役しているが、日本を含む9ヶ国の空軍で今なお現役(2012年現在)。 [[空自>航空自衛隊]]のF-4EJ改は攻撃機機能が解禁されたこともあり、[[F-2>F-2(戦闘機)]]就役までの繋ぎとして[[F-1>F-1(航空機)]]の代わりに支援戦闘機部隊で運用された時期もあった。 老体に鞭を打って2008年以降も2個飛行隊で任務に就いていたが、第4次F-Xで後継機に選定されたF-35Aへ置き換えられる運びとなった。 &font(l){[[F-22>F-22(戦闘機)]]が本命だったんだけど、海自の防衛不祥事と米国議会のせいでなぁ…} *バリエーション 半世紀以上飛んでいる大ベテランだけあって派生も死ぬほど多いので、とりあえず有名な型だけ記載。 ○F-4E 米空軍仕様。当時の最新型であるD型をベースにベトナム戦争緒戦の戦訓を盛り込み、格闘戦への対応と運動性の向上を行った。 延長した機首へのバルカン搭載のため、レーダーを小型のものに換装しているが、技術発展による小型化なので性能低下はない。 見た目は機首が伸びた程度の違いしかないが、性能的には割とダンチ。 ○F-4G 米空軍仕様。老朽化の進む先任のF-105Gを継ぐものとして、E型をベースにワイルド・ウィーゼル機に改修したもの。 ワイルド・ウィーゼルとは敵防空網(地対空レーダーとかミサイル陣地)を撃滅し、後続の被害を抑えることを主任務とする機体を指す。 先陣を切って敵地に突っ込む危険な任務であり、頑丈かつ高速で重武装が可能な本機は、ある意味この手の任務にうってつけだったと言える。 レーダーシステム増強のために再度バルカンを撤去しているほか、任務の性質上重武装がデフォなので航空格闘戦は不得手。 現在はF-16に専用のオプションを搭載した機体に後任を託し全機退役。 ○F-4EJ改 航空自衛隊仕様近代化改修型。70年台に導入の始まったF-4EJの延命と性能向上を図ったもの。 アビオニクスが換装されており、空自謹製の対艦誘導弾搭載能力付与と爆装能力の復活、HOTAS概念の導入など、対地/対艦攻撃能力が大幅に向上している。 最後にロールアウトした機体でも改修から既に20年以上経ってるが、第4次F-Xの難航が祟り今だに現役。 そして空自機の常として&bold(){対艦攻撃能力がガチ}。EJの頃から数えて&color(green){40年選手}だぞ……。 *F-4の登場する作品 東宝特撮シリーズでは防衛軍の主戦力として61式戦車と肩を並べることが多い。&font(l){全滅することもあるけどな} エスコンシリーズなどのフライトシムやシミュゲーには序盤から使える機体としてよく参戦するが、ゲームによっては終盤でも普通に戦える性能なことも。 日本におけるファントムの知名度向上に寄与したという点で、ファントム無頼も抑えておくといいかもしれない。 &font(l){主人公機はマッハ2.6とか出しちゃうファンタジー仕様だけどな} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昨日イラク軍のこの期待がイスラム国を空爆したっけ 意図したかはわからんがタイムリーな記事だ -- 名無しさん (2014-12-04 18:03:49) - イラン軍じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-12-04 21:50:06) - アニメにも結構出てるよね -- 名無しさん (2014-12-04 22:43:17) - 最近の航空祭で爺さんの超低空パスはお決まりになってんな、まあの馬力で音が反響するのがたまらんがw -- 名無しさん (2014-12-05 13:36:38) #comment #areaedit(end) }

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