D.D.T(プロレス技)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/03/02(水) 02:24:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ・D.D.T 「D.D.T(ディーディーティー)」はプロレスに於ける投げ技の一つ。 技名の由来は同名の殺虫剤から。(諸説ある) 「パワーボム」と共に80年代の立体型プロレスが生み出した最大の流行技。 “相手の頭を小脇に抱え込み、真後ろに倒れ込む勢いを利用して脳天を叩き付ける” と云う単純さ故に流行技となったが、元来は長身の大型選手向けの必殺技であり、“一撃瞬殺”がウリの技だった。 【歴史】 元祖は80年代~90年代中頃に活躍したジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ。 ロバーツは2m近い長身のテクニシャンで、彼の元祖“D.D.T”は相手の頭を捉えたと思った次の瞬間には相手の頭がマットに突き刺さっていた程のスピードを誇っていたと言われる。 事実、当時の米マットで「“D.D.T”と云う新しい技がある」との情報が日本でも囁かれていたにも関わらず、取材状況が今程恵まれていなかった当時では、その概要を伝える写真すら用意出来なかった…と云う逸話を残す程だからである。 このロバーツ流“D.D.T”は他にもロバーツに似た痩せ型の長身選手に使い手が現れたが、日本マットへの登場はだいぶ後となる。 【日本での展開】 日本人での元祖の使い手となったのは海外修行から帰国した天龍源一郎である。 天龍はこの技を自らのオリジナル技“D.D.T”(デンジャラス・ドライバー・テンリュー)と称して公開……やや、由来に混乱を生じさせる結果になってしまった。 しかし、天龍のD.D.Tは今で言うジャンピング式に近く相手の顔面を押し潰す様な形になる為、元祖D.D.Tとは別の技とする記事もある。 …が、これは上背が足りないが故の苦肉の策と取るのが普通であり、事実日本人や小型化が進む現在のプロレス界ではこのタイプのD.D.Tが主流となっている様である(この事で“D.D.T”がただの痛め技に落ちたとの声もある)。 …この天龍が持ち込んだD.D.Tを完成させたのは闘魂三銃士の橋本真也である。 橋本はやはり海外修行後にD.D.Tを持ち帰ったが、上背が足りない分をガッチリと相手の頭を捉える事と自らの体重を利用した強烈な“引き”の力によりカバー…。 “瞬殺”とは別の“必殺”の技として完成させた。 ……さて、話を戻してロバーツ流の元祖D.D.Tが最初に持ち込まれたのは80年代の全日本プロレスで、テリー・ゴディやダニー・スパイビーが使い手として有名。 ゴディはパワーボムの元祖として知られるが、実はジャンボ鶴田を下し三冠ヘビー級王座を奪取した時の決め技がカウンター気味のD.D.Tであった。 しかし、前述の様に日本人の体格には合わず、後には全日マットでも日本型のD.D.Tを使う選手が増える様になったのである。 【バリエーション】 ※以下に代表的なものを挙げる。 ・元祖D.D.T 相手の頭を抱えると同時に落とす。 技の特徴から長身選手で無ければ使用は難しい。 ・橋本式D.D.T 相手の頭をガッチリとロックした後、更に腕を捉えてから引きずり込む様に落とす。 スピードが無い分は体重でカバーする。 ・ジャンピング式 現在の主流。 二種類が存在し、 相手の頭を捉えてからジャンプして落とす型 と、 ジャンプしながら相手の頭を捉えて落とす型 …がある。 ・スイング式 米マットでは“トルネード”と呼ばれる。 元祖はスペル・デルフィンで、ルチャの技術を加えた立体技である。 元型は自らがコーナーに座った状態から相手の首を捉えて仕掛けるが、後に飛び付き式をデルフィン自らが考案……現在の主流となっている。 ・リバース式 相手の背後から首をロックし、真後ろに倒れ込みながら後頭部を叩き付ける。 通常型と同様に、スイング式や垂直落下式のバリエーションも存在する。 【主な使い手】 ・ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ 元祖D.D.Tの生みの親。 “何もせずに試合を組み立てる(そう見える)名人”で、それだけに一撃瞬殺のD.D.Tの破壊力が際立って見えたと云う。 ニシキヘビ(名前はダミアン)を連れたギミックでも有名。 ・テリー・ゴディ 「人間魚雷」の異名をとった80年代を代表するスター選手。 ・ダニー・スパイビー “スパイビー・スパイク”と称して使用。 ・天龍源一郎 日本人の元祖。 ・橋本真也 前述の様に日本人レスラー最大の使い手。 自らの体格に合わせてD.D.Tをアレンジしたのみならず、ジャンピング式や雪崩式、更には代名詞であった“垂直落下式”を考案……一撃必殺の破壊力を見せつけた。 以降の日本人レスラーのD.D.Tは全て橋本式の亜流と呼んでも良い程の影響力を与えている。 ・エル・サムライ 「アメトーーク」でネタにされてた実力者。 リバースD.D.Tの第一人者で、相手の攻撃をスルリと抜けて決める通常型の他、雪崩式、垂直落下式、スイング式を開発している。   ・スペル・デルフィン スイング式の元祖で、飛び付き式の“それ”も考案した浪花のテクニシャン。 ・グラン浜田 日本人ルチャドールの元祖的存在。 デルフィンと並ぶスイング式の第一人者。 ・プリンス・デヴィット 現在の新日Jr.を支える青い目のエースはインプラント式(中吊り式)D.D.Tを“ブラディ・サンデー”の名称で使用。 リバース式、雪崩式も存在する。 ・金丸義信 ノアJr.の実力者はコーナーダイブ式の飛び付き式D.D.T“ディープ・インパクト”を得意とする。 ・大谷晋二郎 Jr.時代の大谷はスワンダイブ式の飛び付き式D.D.Tを隠し技としていた。 ……エグいぞ! ・ジャイアント馬場 御大・ジャイアント馬場は骨折から復活後の晩年にこの技を取り入れていた。 スピードは無いものの、鋭角に突き刺さる“ジャイアントD.D.T”はフィニッシュとしても利用された。 実は馬場さんの身長で真後ろに倒れ込むと云う動きが出来るのは優れた運動神経が無ければ不可能なのだ。   ・エディ・ゲレロ 日米でも活躍した屈指のテクニシャンで、神業的な切り返しのスイング式(トルネード)D.D.Tが光る。 実は2代目ブラックタイガー時代のデルフィンとの戦いから取り入れられた技だったりする。 ・アンダーテイカー 米WWEの象徴。 本物のジャンピング式の使い手。 ロープワークからDDTまでの一連の流れは非常に美しい。 ・エッジ R指定スーパースターと云えばスピアーだが、ギャングレルからいただいたインプラント式(中吊り式)D.D.Tを“エッジキューション”の名で使用。(後にインペーラーD.D.Tに名称変更) ・スティング 80~90年代を代表するスーパースターはリバースD.D.TをS.D.D(スコーピオン・デス・ドロップ)の名称で使用。 暗転したかと思うと突然背後に現れ相手の首根っこを捕まえて1発かましそして帰っていく姿はかなりインパクトがある。 ・レイヴェン 90年代を代表する米インディーのカリスマ。 ロバーツ流D.D.Tの最後の継承者と呼ばれ本家に劣らない凄まじいキレを誇る。 現代プロレスにおいてDDTを必殺技にする数少ないレスラー。   ・トミー・ドリーマー ECWの象徴「暴力の改革者」はゴミ缶や道路標識(!)の上にキメる多彩なアイディアが売り物。 溜めを効かせて繰り出すフォームの美しさは白眉 ・キング(鉄拳シリーズ) トゥ-キック、ジェイルキックカウンターヒット時の派生技、通常投げではスイング式を使用。 ・アーマーキング(同上) コマンド投げで普通、右横投げで垂直落下式、背後投げでリバースD.D.Tを使用。 ※追記は落とすスピード重視でお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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