やさしいライオン

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&font(#6495ED){登録日}:2015/07/14(水) 18:59:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ----   &big(){&bold(){『やさしいライオン』}}は、「[[アンパンマン]]」の作者として知られる&bold(){やなせたかし}氏が手掛けた作品。 絵本の他、ラジオドラマ、ミュージカル、紙芝居、劇場短編映画などが製作されている。 *◆概要  それまで漫画家やイラストレーターとして活躍していたやなせたかし氏が初めて本格的に手掛けた童話作品。「動物園から脱走したライオンが殺された」「メスの犬が子供のライオンを育てた」と言う2つのニュースが構想のきっかけとなった。作者本人もこの作品が自身の出世作であると語っている。  元は同人のイラスト集のような形で描かれたのが初出であり、本格的に世間に発表されたのはこれをアレンジしたラジオドラマである。これが反響を呼んだ事で、1967年に月刊雑誌「PHP」にて&bold(){『ブルブルとムクムク』}と言う題名で掲載され、翌年に山梨シルクセンター(現在のサンリオ)から出版された童話集「アゴヒゲの好きな魔女」で現在の題名&bold(){『やさしいライオン』}として掲載された。  当時から切なくも重厚なストーリーは評価が高かったが、その後ミュージカルになった事でさらに人気が高まり、フレーベル館から単行本として発売。その後も現在に至るまで発売され続け、紙芝居版も発売されている童話の名作の1つである。  また、1970年には初のやなせたかし原作アニメとして短編映画も製作。やなせ氏は[[手塚治虫]]氏のアニメ製作会社「虫プロダクション」で新作の手伝いを担当した事があり、その大ヒットのお礼としてこの作品が映画化される事となった。こちらも現在に至るまで評価が高く、アニメーション映画に贈られる「大藤信郎賞」を受賞している。  なお、製作費はすべて手塚治虫氏のポケットマネーだったらしい。  この作品で高い評価を得て以降、やなせたかし氏は多数の童話を手掛ける事となる。そして次に製作したのが、今もなお絶大な人気を誇る代表作『[[アンパンマン>アンパンマン(十二の真珠)]]』である。 *◆あらすじ  ある国の動物園に、ブルブルというライオンの子供がいました。  ひとりぼっちのブルブルは、いつもぶるぶる震えてばかり。そんなブルブルを、ムクムクと言うメスの犬がお世話をすることになりました。  時に優しく、時に厳しく。「お母さん」のムクムクから愛情たっぷりに育てられたブルブルは、やがて立派なたてがみをはやしたライオンへと成長していきました。  そしてある日、ブルブルはサーカス団に引き取られ、ムクムクと離ればなれになってしまいました。    やがて時が経ち、ブルブルはすっかりサーカスの人気者。あちこちで拍手喝采を浴びていました。  そんなある日、雪国の港町にやって来たブルブルの耳に、懐かしい子守歌が聞こえ始めて……。 「――おかあさんだ!!」   *◆メインキャラクター &bold(){・ブルブル}  ひとりぼっちのライオン。ぶるぶる震えてばかりなので「ブルブル」と呼ばれていた。  「おかあさん」のムクムクの愛情をたっぷり受けてすくすく成長、やがて立派な鬣を生やしたライオンになった。そして、サーカス団に引き取られた後は人気者として活躍する事となる。  だが、ある日……。  ひとりぼっちなのは母親を早くに亡くしてしまったのが理由だが、絵本では第二版以降カットされている。 &bold(){・ムクムク}  ブルブルを母親代わりに育てたメスの犬。種族の壁を越え、愛情たっぷりに育て上げた。  サーカス団に引き取られたブルブルと離ればなれになってしまい……。    子供を亡くしていたという設定があるのだが、こちらも絵本では第二版以降カットされている。  &bold(){↓以下、ネタバレが含まれています。閲覧の際にはご注意下さい。↓ } *◆結末  ブルブルの耳に入ってきたのは、懐かしいお母さん、ムクムクの声。  お母さんに会いたい。その一心で、ブルブルは檻を破って飛び出してしまいました。  野を越え山を越え、家族が寝ていた家の壁も突き抜け、一心不乱に走るブルブル。ライオンが脱走した、と街が大騒ぎになっていた事など、知る由もありませんでした。  走りに走り続けたブルブルは、ついに雪がしんしんと降り積もる林の中でムクムクを見つけました。体はやせ衰え、立つ力もあまり残されていません。それでもブルブルは、しっかりとその体を包み込みました。もう絶対離さない、ずっと一緒にいよう。どんなに大きくなっても、親子の愛は変わることが無かったのです。  ですが、その時。 &bold(){「うてーっ!!」}  警察署長の声の直後、脱走したライオンを処分するために鳴り響く銃声。  撃ってはいけないのに。ブルブルはとても優しいライオンなのに。    ライオンと犬の足跡は、その場所から少し離れた林の中で、忽然と姿を消しました。  やがて、人々の間で、&bold(){『立派なたてがみを生やし1頭の犬を背負ったライオン』}が空を駆けるのを見た、と言う噂が流れる様になったそうです…。  なお、紙芝居版には以下のような文面が追加されている。 #center(){ &bold(){ブルブルもムクムクも、いまもいきていますよ。} &bold(){しぬもんか。} } 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - やめてくれよ……(号泣) -- 名無しさん (2015-07-14 19:23:07) - 死んだライオン…… -- 名無しさん (2015-07-14 19:28:02) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2015/07/14(水) 18:59:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ----   &big(){&bold(){『やさしいライオン』}}は、「[[アンパンマン]]」の作者として知られる&bold(){やなせたかし}氏が手掛けた作品。 絵本の他、ラジオドラマ、ミュージカル、紙芝居、劇場短編映画などが製作されている。 *◆概要  それまで漫画家やイラストレーターとして活躍していたやなせたかし氏が初めて本格的に手掛けた童話作品。「動物園から脱走したライオンが殺された」「メスの犬が子供のライオンを育てた」と言う2つのニュースが構想のきっかけとなった。作者本人もこの作品が自身の出世作であると語っている。  元は同人のイラスト集のような形で描かれたのが初出であり、本格的に世間に発表されたのはこれをアレンジしたラジオドラマである。これが反響を呼んだ事で、1967年に月刊雑誌「PHP」にて&bold(){『ブルブルとムクムク』}と言う題名で掲載され、翌年に山梨シルクセンター(現在のサンリオ)から出版された童話集「アゴヒゲの好きな魔女」で現在の題名&bold(){『やさしいライオン』}として掲載された。  当時から切なくも重厚なストーリーは評価が高かったが、その後ミュージカルになった事でさらに人気が高まり、フレーベル館から単行本として発売。その後も現在に至るまで発売され続け、紙芝居版も発売されている童話の名作の1つである。  また、1970年には初のやなせたかし原作アニメとして短編映画も製作。やなせ氏は[[手塚治虫]]氏のアニメ製作会社「虫プロダクション」で新作の手伝いを担当した事があり、その大ヒットのお礼としてこの作品が映画化される事となった。こちらも現在に至るまで評価が高く、アニメーション映画に贈られる「大藤信郎賞」を受賞している。  なお、製作費はすべて手塚治虫氏のポケットマネーだったらしい。  この作品で高い評価を得て以降、やなせたかし氏は多数の童話を手掛ける事となる。そして次に製作したのが、今もなお絶大な人気を誇る代表作『[[アンパンマン>アンパンマン(十二の真珠)]]』である。 *◆あらすじ  ある国の動物園に、ブルブルというライオンの子供がいました。  ひとりぼっちのブルブルは、いつもぶるぶる震えてばかり。そんなブルブルを、ムクムクと言うメスの犬がお世話をすることになりました。  時に優しく、時に厳しく。「お母さん」のムクムクから愛情たっぷりに育てられたブルブルは、やがて立派なたてがみをはやしたライオンへと成長していきました。  そしてある日、ブルブルはサーカス団に引き取られ、ムクムクと離ればなれになってしまいました。    やがて時が経ち、ブルブルはすっかりサーカスの人気者。あちこちで拍手喝采を浴びていました。  そんなある日、雪国の港町にやって来たブルブルの耳に、懐かしい子守歌が聞こえ始めて……。 「――おかあさんだ!!」   *◆メインキャラクター &bold(){・ブルブル}  ひとりぼっちのライオン。ぶるぶる震えてばかりなので「ブルブル」と呼ばれていた。  「おかあさん」のムクムクの愛情をたっぷり受けてすくすく成長、やがて立派な鬣を生やしたライオンになった。そして、サーカス団に引き取られた後は人気者として活躍する事となる。  だが、ある日……。  ひとりぼっちなのは母親を早くに亡くしてしまったのが理由だが、絵本では第二版以降カットされている。 &bold(){・ムクムク}  ブルブルを母親代わりに育てたメスの犬。種族の壁を越え、愛情たっぷりに育て上げた。  サーカス団に引き取られたブルブルと離ればなれになってしまい……。    子供を亡くしていたという設定があるのだが、こちらも絵本では第二版以降カットされている。  &bold(){↓以下、ネタバレが含まれています。閲覧の際にはご注意下さい。↓ } *◆結末  ブルブルの耳に入ってきたのは、懐かしいお母さん、ムクムクの声。  お母さんに会いたい。その一心で、ブルブルは檻を破って飛び出してしまいました。  野を越え山を越え、家族が寝ていた家の壁も突き抜け、一心不乱に走るブルブル。ライオンが脱走した、と街が大騒ぎになっていた事など、知る由もありませんでした。  走りに走り続けたブルブルは、ついに雪がしんしんと降り積もる林の中でムクムクを見つけました。体はやせ衰え、立つ力もあまり残されていません。それでもブルブルは、しっかりとその体を包み込みました。もう絶対離さない、ずっと一緒にいよう。どんなに大きくなっても、親子の愛は変わることが無かったのです。  ですが、その時。 &bold(){「うてーっ!!」}  警察署長の声の直後、脱走したライオンを処分するために鳴り響く銃声。  撃ってはいけないのに。ブルブルはとても優しいライオンなのに。    ライオンと犬の足跡は、その場所から少し離れた林の中で、忽然と姿を消しました。  やがて、人々の間で、&bold(){『立派なたてがみを生やし1頭の犬を背負ったライオン』}が空を駆けるのを見た、と言う噂が流れる様になったそうです…。  なお、紙芝居版には以下のような文面が追加されている。 #center(){ &bold(){ブルブルもムクムクも、いまもいきていますよ。} &bold(){しぬもんか。} } 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - やめてくれよ……(号泣) -- 名無しさん (2015-07-14 19:23:07) - 死んだライオン…… -- 名無しさん (2015-07-14 19:28:02) - この作品がヒットしなかったらあんぱんまんは誕生しなかったのかもしれない -- 名無しさん (2015-07-14 19:31:34) #comment #areaedit(end) }

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