R.O.D -REHABILITATION-

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&font(#6495ED){登録日}:2016/09/02 Fri 01:59:42 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center{ &b(){&color(Thistle){&size(20){「本を殺すのは、私だ」}}} } 『R.O.D -REHABILITATION-』とは、原作:倉田英之 キャラクターデザイン:羽音たらく 作画:藤ちょこによる、R.O.Dシリーズの外伝漫画作品。 スーパーダッシュ&ゴー!にて掲載し、単行本も発売。 **■概要 原作小説・アニメで展開されたR.O.Dシリーズの外伝。 といっても本編の外伝ではなく、OVA&[[TV>R.O.D -THE TV-]]のように完全に独立した世界観での物語であり、 原作ともアニメとも繋がらない新しい世界観で、愛書狂である主人公・&bold(){読魅子}の活躍を描いている。 そのため、原作主人公の読子やTV版主人公の紙使い三姉妹も登場しない、完全な新規作品となっている。 企画のそもそもの始まりは、原作者の倉田が書かないため原作R.O.Dの新刊がちいとも出ないことが原因。 倉田によると、書かないというよりなんか自分の中から読子がいなくなって書けなくなってしまったらしく 本人もこのまま一生読子が書けないんじゃないかと不安だったらしい(おそらく吼えろペンで富士鷹ジュピロがヒロイン書けなくなった下りみたいな状態と思われる)。 そんな折、集英社の方から「スーパーダッシュ文庫のコミカライズをメインにした雑誌出すからお前もなんか働け。というかR.O.Dどーすんだ(要約)」 みたいなことを言われ、その時最近読み直した『[[ダークナイト・リターンズ>バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』から、あのノリで読子だと書けない愛書狂のダークサイドを書くことを発案。 読子とは反対の『読魅子』のイメージが誕生し、作品が作られる運びとなった。 本人は読子とは逆のキャラクターを描くことで読子がまた書けることを期待しているらしく、そんなわけで、タイトルも『R.O.D -REHABILITATION-』となっている。 ちなみに、最後に「2013年刊行予定のR.O.D12巻でお会いいたしましょう」の言葉であとがきを締めている。 結果としては2013年には刊行しなかったものの、2016年8月、&bold(){11巻発売から実に十年ぶりにR.O.D12巻が発売した}。 **■ストーリー 近未来。 ネットワークの普及と電子出版への完全以降により書籍は減少・衰退。 さらに環境保護の観点から、紙媒体そのものに必要性への疑問が投げ掛けられていた。 そして20XX年四月二十五日、時代の流れによって世界最後の印刷機が停止。 グーデンベルグ以来の大量出版時代は幕を降ろし、世界から本は死ぬこととなった。 世界で一番湿度が低く、世界で一番気候が安定し、世界で一番日照時間が短い。この三つの条件を満たす場所にそれはある。 時代に背を向けた[[愛書狂>ビブリオマニア]]たちが作り上げた独立国家――&bold(){愛書都市}。 今や世界中の本が集まるこの都市に、一人の女が暗躍していた。 目指すは地下に隠されたまだ見ぬ本。多種多様な愛書狂が持つ蔵書の数々。 世界に残された全ての本を読み尽くすため、紙使い・読魅子は愛書都市の深淵へと進んでいく。 **■用語 ・愛書都市(ビブリオポリス) 時代の発展と共に過去の異物となった本を愛する愛書狂が作り上げた独立国家。 街は本棚と本で構成されており、風が吹くと必ず朽ちた本の紙が舞う世界最後の本の都市。 ここでは本が全てにおいて優先されており、本を保存することに最適化された都市の造りは言うに及ばず、経済は全て本を使った物々交換。 火事が起これば人命よりも本が優先され、蔵書量と稀覯本の有無がこの街の権力となっている。 都市の下は六層に及ぶ地下都市が存在しており、高い権力を持つ人間ほど本に最も適した環境にある地下に住む傾向がある。 ・紙使い 紙を自在に操る力を持つ人間。 紙を使って鋼鉄を切り裂き、砲弾から身を守るなどの芸当を行う、本を異常なほどに愛する人間が会得する可能性があるR.O.Dシリーズ共通の超能力。 本作でも主人公の読魅子が紙使いの能力を持っている。 **■登場人物 ・読魅子(よみこ) 本を読むことだけを生き甲斐にしている、典型的愛書狂の紙使いの女。 この世全ての本を読みつくし、本を殺すことを目的にしており、世界で最後の本が集まる場所である愛書都市にて暗躍している。 本を読むこと以外には興味がない、生粋の読書狂。 白髪でぼさぼさの長髪で眼鏡をかけており、年齢は不明。 紙使いの能力で普段から紙を体にまとっており、そのため姿は美女や美少女など様々。 彼女本体の姿は年端もいかない&bold(){幼女}で、小柄な体格を生かしてあらゆる人間に紙使いの能力で化け、本を奪い読んでいることに利用している。 大人モードでは[[バットマン>バットマン(人物)]]のような戦闘服、少女モードでは黒いコートにホットパンツ、幼女モードではゴスロリ風の服をそれぞれ紙で作っている。 何年生きているかは本人も覚えておらず、500年くらい前までは覚えているがそれより前は記憶にない。 「読むまで死ねない」を信条としており、本を読むことへの執着のみで不老不死になったバケモノ。 それゆえ死ぬときは読む本がなくなったときであり、世界で最後の本が集まる愛書都市の本を読みえたときに自分は死ぬと確信している。 R.O.D本編の主人公、読子・リードマンと比べると、異常なほど本好きという点は一致しているがそれ以外は全てが正反対。 本を読むことのみを目的にしているため、邪魔する人間は容赦なく殺すし、盗みや面白そうな本が保管されている場所に襲撃をかけることなど日常茶飯事。 さらに言うと本を愛する&bold(){「愛書狂」}ではなく、読むことを愛している&bold(){「読書狂」}のため、読む前の本にはあらゆる手段を使うほどに執着するが読み終わった本には何の興味もなくなってしまう。 そのため、どんなに貴重な稀覯本でも読み終わったらゴミのように捨ててしまうなど、読子が見たら卒倒するようなことを平気で行っている。 ただしこのように本に対するスタンスは違うものの、本以外に無頓着なのは同じ。 食欲性欲は当然皆無に近く、睡眠も本人が寝たくなった時のみに行う。 当然身なりも無頓着なので髪も伸ばしっぱなしのぼさぼさで、本体の幼女モードだと基本的に服を着ることすらしない。 一応人前だと紙で服を作るが、面倒くさいのでスカートにもかかわらずノーパンで過ごしている変態。 ぶっちゃけ本に対する執着のスタンスが違うだけで、それ以外はほぼ同じである。 家庭教師をしていた時期もあるし(無論、その家に読みたい本があったからだが) また本より大事ではないが、他者に対する関心もある程度は持っている。 自分のことを知っている人間にはそれなりに付き合いは良く、情報交換の見返りに飯をおごるなどのやり取りもしている。 愛書狂に対しては、相手を称賛することもしばしば。 ・"並べ屋"ジョニィ &bold(){本を並べることに美学を感じている愛書狂}。 愛書都市で棚に本を並べる仕事をしている男で、読魅子の知りあい。 読書家の快楽であり苦悩の一つである「本を棚に並べる行為」を代行しており、顧客の満足する本棚を提供し愛書都市で生計を立てている本棚のアーティスト。 その「本を並べる」センスはまさしく天才の域で、彼が並べた本棚はその完璧な美故に本棚から本を抜けなくなるとまで言われるほどの腕前を持っている。 ただし並べ方には独特の美学と拘りを持っているものの、本の内容には全く興味がなく無関心。 単なる作品を作り出す道具として扱っている。 変態だらけのこの作品で比較的常識人に近い感性をしているが、ぶっちゃけ彼も十二分に変人。 ・ミス・テイラー 愛書都市地下第一層住人。 &bold(){自分や自分に関する本のみを愛する愛書狂}。 現在の愛書都市の六番目の権力者。 かつては数多くの映画賞を欲しいままにした銀幕の大女優で、数多くのスターや権力者との浮いた話が取りざたされたゴシップクイーン。 大スターとしての人生は華やかなだけでなく、裏ではデビューから引退後までにプロデューサーや権力者まで様々な人間から汚い「仕打ち」を受けており、 映画や電子媒体の自分は真実の自分ではないと嫌悪している。 そのため、加工や削除が難しい紙媒体の情報に真実が宿ると考えており、結果自分の関する本を収集する愛書狂となった。 自身の出演作の原作から、脚本・評論・批評本などを数多くの自身に関する本を持っているが、さらに一番の稀覯本として 「誰かに見られたら発狂する」とまで語る、自分がされたことの全てを書き連ねた恥辱の塊である自伝を所有している。 多くのスキャンダルの火種となるこの本の存在をチラつかせることで、かつて自分に恥をかかせた者たちへの復讐を企てている。 ・"蔵書王"トマス・ウィルソン 愛書都市地下第二階層住人。 &bold(){本を集めることに執着した愛書狂}。 本を集めることに特化した才能を持ち、集めることのみに没頭している収集狂。 そのため蔵書は全てが手に入りやすい大量生産本・駄本・低級本で、稀覯本は一冊も持っていない。 しかしそれを差し引いてもその蔵書量は圧倒的であるため愛書都市で権力を持っており、現在世界一の蔵書量を誇る&bold(){蔵書王}と呼ばれている。 ジョニィに自分の全ての蔵書を並べた究極の本棚&bold(){「失楽園」}を依頼しその完成も間近だったが、 突然彼をクビにし、さらに使用人も全員解雇するという不可解な行動をとっている。 ・ルーク・キャンベル 愛書都市地下第三層住人。 &bold(){本を愛し、本を劣化させる全てを嫌悪する愛書狂}。 自分の本を誰にも見せず触らせず、本を汚す全てを排除している偏執的きれい好き。 彼の持っている本は一冊のみで、全財産と膨大な時間かけてその一冊を作り上げ、製本された瞬間から汚れから守るために真空パックで保存。 その後、あらゆる穢れや外敵から本を守るために要塞のごとき防衛システムを構築した。 そのため本の中身も本人の正体も不明で、そこらからいつしか&bold(){「迷宮のキャンベル」}と呼ばれている。 ちなみに、本そのものを愛しているため、&bold(){彼自身は本を読まない}。 それどころか、触る・開く・めくる・読む・閉じるという全ての動作が本を劣化させる要因になるため、 読書を本を汚して犯す行為としており、むしろ憎悪の対象。 「息だの汗だの脂だのを擦りつけて本を犯す」というのが本人の読書に対する見解で、「涜書」と呼んで軽蔑している。 本は読むものではなく「完璧な状態で保管するもの」のが彼の本への愛で、真の愛書狂なら本を読むことなどできないと断言している。 ・ジャンヌ・グルヌイユ 愛書都市地下第四層住人。 &bold(){本を文字通り「愛して」いる愛書狂}。 「愛してる」とは本当に文字通りの意味で、身体を使って愛している。 そのため蔵書はねばつく液体やらなにやらで[[かぴかぴに汚れている>ぶっかけ]]。 わかりやすい変態だが、四話冒頭で既に事が終わって読魅子に本を奪われているため作品内では比較的空気。 たぶん、前述のキャンベルとは死ぬほど仲が悪い。 ・雨宮誠二 愛書都市地下第五層住人。 &bold(){本を愛する愛書狂を愛している愛書狂}。 かつての読魅子の教え子で、読魅子の数少ない知り合いの一人。 第五層に住む程の愛書狂だが、本質は読魅子に心を奪われている愛書狂愛好家。 読魅子を満足させるため本を集めてはいるが、本そのものに執着はなく、読魅子のために必要とあらば簡単に全て手放してしまう。 彼の全ては読魅子のためにあり、彼女のために広大な読書のための空間を作り、読んでない本が有る限り絶対に死なない彼女を追い続けた結果、 いつの間にか自身も彼女がいるかぎり死なない人間になってしまった筋金入りの愛の男。 読魅子と会ったときは必ず「結婚してもらえませんか」とプロポーズしている。 読魅子が幼女モードでもそこら辺は一切ブレない。 元々は日本の名家である雨宮家の次男坊だったが、生まれつき病で体が弱く伝染性も疑われていたため疎まれていた。 が、雨宮家の蔵書を読むために家庭教師して忍び込んだ読魅子の、炎のごとき生命力に満ちた読書欲を目の当たりにした結果、激情のごとき恋に落ちる。 「私はもう本と結ばれているのでダメです」と婚約を断られているが、それでも想いは一切消えることはなく、 そのまま魅せられ続けた結果、誰よりも死に近い体だったはずが戦前から姿も変わらず生き続けるようになってしまった。 恋い焦がれている読魅子の死期が近いため彼も死期が近づいているが、彼女がいない世界に数秒たりとも存在することが耐えられないため、 彼女を永遠に生かし続ける方法を画策している。 ・??? 愛書都市第六層にあると言われる、謎の本とそれを所蔵している人物。 誰が所有しているのか、何が記されているのか一切不明。 入口そのものはいつでも開いており、本自体も誰でも読める状態にあるが、第六層に行って帰ってきた者はいないため謎に満ちている。 追記・修正は愛書狂の自信がある人でお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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本人は読子とは逆のキャラクターを描くことで読子がまた書けることを期待しているらしく、そんなわけで、タイトルも『R.O.D -REHABILITATION-』となっている。 ちなみに、最後に「2013年刊行予定のR.O.D12巻でお会いいたしましょう」の言葉であとがきを締めている。 結果としては2013年には刊行しなかったものの、2016年8月、&bold(){11巻発売から実に十年ぶりにR.O.D12巻が発売した}。 **■ストーリー 近未来。 ネットワークの普及と電子出版への完全以降により書籍は減少・衰退。 さらに環境保護の観点から、紙媒体そのものに必要性への疑問が投げ掛けられていた。 そして20XX年四月二十五日、時代の流れによって世界最後の印刷機が停止。 グーデンベルグ以来の大量出版時代は幕を降ろし、世界から本は死ぬこととなった。 世界で一番湿度が低く、世界で一番気候が安定し、世界で一番日照時間が短い。この三つの条件を満たす場所にそれはある。 時代に背を向けた[[愛書狂>ビブリオマニア]]たちが作り上げた独立国家――&bold(){愛書都市}。 今や世界中の本が集まるこの都市に、一人の女が暗躍していた。 目指すは地下に隠されたまだ見ぬ本。多種多様な愛書狂が持つ蔵書の数々。 世界に残された全ての本を読み尽くすため、紙使い・読魅子は愛書都市の深淵へと進んでいく。 **■用語 ・愛書都市(ビブリオポリス) 時代の発展と共に過去の異物となった本を愛する愛書狂が作り上げた独立国家。 街は本棚と本で構成されており、風が吹くと必ず朽ちた本の紙が舞う世界最後の本の都市。 ここでは本が全てにおいて優先されており、本を保存することに最適化された都市の造りは言うに及ばず、経済は全て本を使った物々交換。 火事が起これば人命よりも本が優先され、蔵書量と稀覯本の有無がこの街の権力となっている。 都市の下は六層に及ぶ地下都市が存在しており、高い権力を持つ人間ほど本に最も適した環境にある地下に住む傾向がある。 ・紙使い 紙を自在に操る力を持つ人間。 紙を使って鋼鉄を切り裂き、砲弾から身を守るなどの芸当を行う、本を異常なほどに愛する人間が会得する可能性があるR.O.Dシリーズ共通の超能力。 本作でも主人公の読魅子が紙使いの能力を持っている。 **■登場人物 ・読魅子(よみこ) 本を読むことだけを生き甲斐にしている、典型的愛書狂の紙使いの女。 この世全ての本を読みつくし、本を殺すことを目的にしており、世界で最後の本が集まる場所である愛書都市にて暗躍している。 本を読むこと以外には興味がない、生粋の読書狂。 白髪でぼさぼさの長髪で眼鏡をかけており、年齢は不明。 紙使いの能力で普段から紙を体にまとっており、そのため姿は美女や美少女など様々。 彼女本体の姿は年端もいかない&bold(){幼女}で、小柄な体格を生かしてあらゆる人間に紙使いの能力で化け、本を奪い読んでいることに利用している。 大人モードでは[[バットマン>バットマン(人物)]]のような戦闘服、少女モードでは黒いコートにホットパンツ、幼女モードではゴスロリ風の服をそれぞれ紙で作っている。 何年生きているかは本人も覚えておらず、500年くらい前までは覚えているがそれより前は記憶にない。 「読むまで死ねない」を信条としており、本を読むことへの執着のみで不老不死になったバケモノ。 それゆえ死ぬときは読む本がなくなったときであり、世界で最後の本が集まる愛書都市の本を読みえたときに自分は死ぬと確信している。 R.O.D本編の主人公、読子・リードマンと比べると、異常なほど本好きという点は一致しているがそれ以外は全てが正反対。 本を読むことのみを目的にしているため、邪魔する人間は容赦なく殺すし、盗みや面白そうな本が保管されている場所に襲撃をかけることなど日常茶飯事。 さらに言うと本を愛する&bold(){「愛書狂」}ではなく、読むことを愛している&bold(){「読書狂」}のため、読む前の本にはあらゆる手段を使うほどに執着するが読み終わった本には何の興味もなくなってしまう。 そのため、どんなに貴重な稀覯本でも読み終わったらゴミのように捨ててしまうなど、読子が見たら卒倒するようなことを平気で行っている。 ただしこのように本に対するスタンスは違うものの、本以外に無頓着なのは同じ。 食欲性欲は当然皆無に近く、睡眠も本人が寝たくなった時のみに行う。 当然身なりも無頓着なので髪も伸ばしっぱなしのぼさぼさで、本体の幼女モードだと基本的に服を着ることすらしない。 一応人前だと紙で服を作るが、面倒くさいのでスカートにもかかわらずノーパンで過ごしている変態。 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