SCP-TCG-JP-J

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&font(#6495ED){登録日}:2016/11/09 (水) 1:36:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){「埒があかねえな…」「こうなったら…」「「こいつで勝負だ!!」」-サイト内の日常}} #center(){\デュエッ!/} [[SCP-TCG-JP-J]]は[[SCP Foundation]]の[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつ。 末尾に《-J》とついてることからわかるようにジョーク区分のオブジェクトである。 オブジェクトクラスについては[[こちら>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]。 ●目次 #contents() *【概要】 前述したように、このオブジェクトはジョークオブジェクト、つまりギャグである。 が、&bold(){その妙な完成度から登録日より高い人気を博し、早くもJP-Jシリーズの代表的なオブジェクトの一つとなりつつある異色のオブジェクトでもある}。 項目名からなんとなく察せるであろうが、このオブジェクトは&bold(){カードゲーム}。 特別収容プロトコルに書かれた一文や、オブジェクトクラス(後述)、そしてところどころに垣間見える[[言語>コンマイ語(遊戯王)]]の片鱗から、モチーフは間違いなく[[コレ>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]であろう。 しかし、肝心のゲーム内容は元ネタの面影が(良い意味で)全くなく、新鮮かつシンプル、そして財団らしいユニークなルールで「実際にプレイしてみたい」という声も結構ある。 そして何よりこのSCPは&bold(){ツッコミ所が多すぎる}。 ただでさえふざけまくっているJシリーズの中でも特に「&bold(){ツッコミが追いつかない}」を体現しているオブジェクトと言っても過言ではない濃さを誇る。 このSCPの異常性は、「意思を持つ存在(人間に限らない)が触れると、ルールを瞬時に理解し、そしてどんなにしょーもない喧嘩や些細な意見の違いであってもこのカードゲームによる勝負によって決着をつけるようになる」というもの。 非常に好戦的になるが、それはカードに触れている間だけである。 &bold(){どこかで見たような光景だと思ったアニヲタの諸君、[[君たちは間違っていない。>遊戯王ではよくあること]]} オブジェクトクラスは&bold(){DUEL!} *【特別収容プロトコル】 まずはこちらを見てほしい。 >&font(l){SCP-TCG-JP-Jはサイト-81██の金庫の中にコレクションされています。}現在、SCP-TCG-JP-Jは財団の購買にて米番はシリーズ3、日番はシリーズ2、その他の国のものはシリーズ1まで1パック5枚入り150円で好評発売中であり、休憩時間内であればバーチャルシミュレーションが常設された特別実験用サイト-81██において自由に当該オブジェクトを使用したカードゲームを行う事ができます。ルールとマナーを守って、楽しく実験しようぜ! [[おい、収容しろよ。>おい、デュエルしろよ]] のっけからコレである。 完全に遊ぶ気満々な上に[[バーチャルシミュレーションの技術まで開発されている>デュエルディスク]]。 もはやオブジェクトの取り扱い方ではない。 一応今のところはSafe相当だと思われるし、財団の外には出してないから悪いとは言えない((ちなみに「大規模な収容違反の可能性があったので全国の各種TCG売り場やカードショップを監視したが、一年ほど続けても収容違反は確認されなかった」という記録があるため、やることはやっていると思われる))が… *【ルール概要】 勝敗は簡単、「[[K-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]」を引き起こした側の敗北である。 この「K-クラスシナリオ」を相手に引き起こさせることが勝利への道となる。 では、「K-クラスシナリオ」をどうやって相手に引き起こさせればいいのか?というと、大きく二つの方法がある。 ・相手側の収容違反したオブジェクトのコストの合計が7以上になる ・「K-クラスシナリオ」を発生させる効果を発動させる この二つである。 後者はいわゆる特殊勝利、エキストラウィンと呼ばれる部類に入るため、ここでは割愛する。 よって、主に前者を狙うことになる。 &bold(){・サイト} フィールド。最大6枚までオブジェクトを設置できる。 &bold(){・サンドボックス} デッキ兼シールドとも呼べる場所。ルール上は手札の代わりという側面もあるか。 Safe、Euclid、Keterとそれぞれ3つに分けて裏にしたオブジェクトを重ねて配置する。 各デッキに「保護力」と呼ばれる耐久力が設定されており、 Safeが4、Euclidが8、Keterが12の保護力を持っている。 これらの保護力が0になると、0になったサンドボックスの一番上のオブジェクトが「収容違反」となりサイトに配置される。 これによってサイトに配置されたオブジェクトの合計コストが7になると「K-クラスシナリオ」が発生し敗北となるのである。 また、全てのカードをひっくるめたデッキは「スタンダードサンドボックス」と呼称する。 同名カードは1枚まで、 &color(yellowgreen){《Safe》}が7枚、 &color(gold){《Euclid》}が4枚、 &color(red){《Keter》}が2枚、 &color(orange){《人事》}が1枚、 &color(blue){《Tale》}が2枚で構成される。 &bold(){・クロステスト} いわゆる攻撃。 各オブジェクトに設定された「確保力」が攻撃力にあたり、 クロステストを行ったサンドボックスに対してダメージを与えられる。 例えば、確保力7の《[[SCP-682]]》でEuclidのサンドボックスにクロステストを行うと、 Euclidサンドボックスの初期保護力は8であるため7ダメージを与えて残りの保護力は1となる。 後は他の確保力1以上のオブジェクトでクロステストを行えば「収容違反」を引き起こせる。 とはいえ前述のように「収容違反」≒ユニットの召喚でもあるため、これによる「収容違反」でサイトに配置されたオブジェクトによっては相手を利する可能性もある。 &bold(){・人事ファイル} 《人事》を配置する場所。1枚だけ配置可能で、最初から表の状態で配置されている。 &bold(){・Tale} 《Tale》を配置する場所。2枚まで配置可能。 &bold(){・decommissioned} 墓地。 **【ターンの流れ】 まずはジャンケンで先攻後攻を決める。 ↓ 各サンドボックス、人事、Taleを配置。人事以外は裏向きにする。 ちなみにこのゲームに&bold(){手札という概念は存在しない}。 サンドボックスを「手札の代わりという側面もある」としたのはこのため。 ↓ ゲーム開始。先行プレイヤーのターン。 ↓ 先攻プレイヤーのターン開始時に発動する効果を、自分→相手の順に処理する。 ↓ クロステスト、Tale発動、その他効果の発動を任意で行う。 ↓ ターン終了時に発動する効果を自分→相手の順に処理し、ターンを終了する。 ↓ 後攻プレイヤーのターン という流れとなる。 また、後攻プレイヤーの第1ターン目のみ、ターン開始時に自分のサンドボックス1つに1~3のダメージを与えられる。 この処理によって後攻の方が先に収容違反を起こしやすくなる(=ユニットを展開しやすくなる)といった利点が存在する。 イメージ的には&bold(){SCPを使って相手側のSCPをどんどん収容違反させ、最終的にコントロール不可能に追い込んだほうが勝つゲーム}と言おうか。 [[要注意団体>要注意団体(SCP Foundation)]]も真っ青。 *【カードの種類】 &bold(){・&color(yellowgreen){オブ}&color(gold){ジェ}&color(red){クト}} &color(yellowgreen){《Safe》}、&color(gold){《Euclid》}、&color(red){《Keter》}の3種類が存在する。 後者ほど強力だがコストが高い為たくさん収容違反すると敗北に繋がる。 逆に、Keterクラスオブジェクトをなんとかできるのであれば勝利にグッと近づく。 デッキに投入できる枚数はSafeが7枚、Euclidが4枚、Keterが2枚と決まっている。 ゲーム開始時に必ずSafeクラスオブジェクトを1枚&font(l){召喚}収容違反する必要がある。 この開始時にいるオブジェクトは《パートナーオブジェクト》と呼称される。 &bold(){&color(orange){&bold(){・人事}}} ゲーム開始時から表向きで配置されているカード。 いわゆるキャラクターのカードであり、プレイングに直接かかわってくるため、 人事達の効果に合わせたデッキ構築、またはデッキ構築に合わせた人事選びが必要となってくる。 &color(blue){&bold(){・Tale}} いわゆる魔法カード。 ただし2枚までしかデッキに投入できず、カードごとに制約がある場合も多いため、 おいそれとは使えない重要なカード。 ・その他 ルールブックには記載されていないが、&font(#0000ff){&bold(){Thaumiel}}、&font(#800080){&bold(){Incident}}、&bold(){Neutralized}、&color(#ffffff,#000000){&bold(){Unclassed}}のカードが存在する。 Thaumiel、Neutralized、Unclassedは一切の記述は無く扱いが不明であるが、Incidentはインシデント記録に実装予定カードとして発表されている。 8期末期のペンデュラムモンスターみたいな扱いなのだろうか。 なお、どれも作成者のコタロウ氏がSCP-FSに素材を公開しているため、どんなカードなのかは確認することができる。 *【インシデント記録】 さて、&bold(){ここからが本番である}。 このSCPにまつわる出来事が時系列順に書き連なっているのだが、&bold(){どれもこれもツッコミ所満載なのである}。 以下はインシデント記録に残っている情報の一部である。 ・日本支部理事会でこのSCPを利用方法の会議を行う。 結果、このオブジェクトを譲渡した職員の勤務態度や士気向上が確認されたため、&bold(){一般職員に対しても販売が行われる}。 流石にこのオブジェクトの売買に関しての予算は発生しないのでそのつもりで - 日本支部理事"獅子" &bold(){獅子さんはまだまともな人だった。} ・[[SCP-682]]の収容違反が発生した時に、このSCPを利用して再度封じ込めに成功する。 &bold(){&color(red){いったいどうやって収容した。}}  #right(){&font(l){???「奴をデュエルで拘束しろ!」}} これだけならまだ「流石は&font(l){決闘者}財団職員だぜ!」で終わるかもしれないが、 あのクソトカゲは自分のカードが使いにくいことに激昴。&bold(){なんとカードのエラッタを行う}。 流石は我らのクソトカゲ、やることが違う。 …ちなみにそのエラッタ内容がコチラ >SCP-682 不死身の爬虫類 >Keter/コスト3/確保力7 >このオブジェクトが収容違反した時、お互いのサンドボックスをそれぞれ二つずつ選ぶ。 >それら全てのサンドボックスの保護力を0にする。 >タグ:scp/爬虫類/自己修復/適応/殿堂入り  ↓ >SCP-682 不死身の爬虫類 >Keter/コスト3/確保力7 >このオブジェクトが収容違反した時、相手のサンドボックスを2つ選ぶ。 >そのサンドボックスの保護力を0にする。 >タグ:scp/爬虫類/自己修復/適応/殿堂入り >よし - SCP-682 &bold(){よしじゃねぇ} 出るだけで相手のサンドボックスを一方的に2つ収容違反を起こせるとかブッ壊れもいいとこという、 なんともクソトカゲらしいクソ調整である。 ちなみに後述の様に、このエラッタのせいで禁止カード入り。 ・オブジェクトをモチーフにしたデッキケースやスリーブを販売。 もう完全に娯楽品と化しているが、セキュリティクリアランスによっては閲覧すらできないオブジェクトとか大丈夫なのか。 ・SCP-682が永久収容オブジェクト(禁止カード)に指定。 &bold(){そりゃそうだ} なお、理由は第一回世界大会において&bold(){ほぼ全参加者のサンドボックスに入っていたため}だとか。 無条件で2つサンドボックス叩き割るんだからみんな入れるよな。 ・一部のカードが卑猥だとして、女性職員からクレームが入る。 &bold(){「[[ブライト博士>ブライト博士(SCP Foundation)]]はSCP-TCG-JP-Jにおいて、女性職員に対し性的被害を連想させるようなオブジェクトのみで構成されたサンドボックスを使用する事は禁止されています」} ブライト博士は平常運転だった。 ・日本支部職員の桑名博士が&bold(){[[異世界旅行を行い、未確認のカードを持ち帰る>遊戯王ZEXAL]]}。 ・オブジェクトの記憶に便利ということで、新人職員向けに構築済みサンドボックスが配布される。 ・[[バーチャルシミュレーション機能を搭載した腕輪タイプのフィールドテーブル、ファウンデーションディスク>デュエルディスク]](略称:FD)が発売。 ・&bold(){SCP-TCG-JP-J専門オリエンテーション「アカデミア」が行われるようになる}。 ちなみに講師は&bold(){&color(red){武藤博士}と&color(blue){海馬博士}}。講師ではないが&bold(){&color(gold){城之内博士}}も確認されている。 …もう行くところまで行っちゃった感がある。 ・&bold(){O5全員からの個人的な要求}により、各国支部の技術者によってSCP-TCG-JP-Jのオンラインゲームの開発が開始される。 &bold(){おい何やってんだO5。} 確かにO5はオブジェクトとの接触が厳禁なので、プレイできなかったのであろう。 ちなみにO5の一人は「もっと早くできないのか?」と心待ちにしている。 その1年半後無事に稼働開始した模様。ちなみに&bold(){開発が遅れてたのはアプリ版も作ってたから}らしい。 ・財団内の「その方面で腕に覚えがある職員」((ちなみにこの職員有志、オブジェクト収容に際して必要なカバーストーリーなどの「作り話」の執筆担当者や美術品タイプのオブジェクトを得意とするクリエイター気質の博士など、元々財団内でもそういう仕事をしていた人達である))の手により漫画&アニメ化決定。要注意団体とのデュエッ!がメインとなるようだ。 こっちも財団購買部で発売予定。 ちなみに[[「高橋博士」>高橋和希]]とか[[「エージェント・風間」>風間俊介]]は&font(l){残念ながら}少なくともここでは確認されていない。 …他にも色々あるが、残りは各自確かめてもらいたい。 *【対戦記録】 もちろんこのSCPの記事には対戦記録も用意されている。 第二回世界大会決勝、対戦カードは日本支部の神山博士VS、ブライト博士である。 細かい内容は割愛するが、一部をご紹介しよう。 ブライト博士がTaleカード《[[世界を貪る者>SCP-2317]]》を発動。 &bold(){いきなりトップシークレットが漏洩しているが大丈夫なのか財団。} このカードの効果によりSCP-2317が収容違反。確保力10もある上に、他のカードの効果を受け付けないという超大型オブジェクトである。 これに対し神山博士は、Taleカード《解放》を発動。 サイトに《SCP-006-JP「あけろ」》がいる場合に、Keterオブジェクトを1枚収容違反できるというハイリスクハイリターンなカードである。((ちなみにこの後《開放》は永久収容Taleとして禁止カードに指定される。)) このカードによって収容違反したカードはなんと[[赤い鳥>SCP-444-JP]]。 &bold(){&font(#ff0000){お い ち ょ っ と 待 て}} なお、この赤い鳥は確保力こそ5であるが、自身の確保力をコストとして相手が行うクロステスト先を自由に変更できる効果を持つ。 この効果で相手のクロステスト先を相手自身のサンドボックスに変更できるというわけである。 ん?カードの効果を受けない《SCP-2317》に対して効かないのかって? ご心配なく、赤い鳥の効果はカードに対してではなくクロステストという行為に対して発動するため、《SCP-2317》の耐性をすり抜けられるのである!すげぇ! [[こんなところにまで出てこなくても……>コンマイ語(遊戯王)]] *【余談】 SCP-TCG-JP-J以前にも、SCP財団日本支部には、各オブジェクトに対する[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]をイメージした文章を書く合作tale、 「SCPフレーバーテキスト集」のページが存在し、一部のフレーバーテキストはSCP-TCG-JP-Jのカード画像にも用いられている(「SCPフレーバーテキスト集」のページの設立の方が、「SCP-TCG-JP-J」のページ設立より先。&footnote(「SCPフレーバーテキスト集」とは、だいたいのSCP記事の最上部にあるあれ。この記事の上にもある。) また、SCP-JP非公式ファンサイトにおいては、各オブジェクトに対する収容違反(召喚)口上をイメージした文章を書くページ、 「SCP収容違反口上」のページが存在する。 明らかに既存TCGのカードのフレーバーテキストのオマージュらしきフレーバーテキストも見受けられたりと、TCGファンには必見である。 *【終わりに】 最後になるが、SCP-TCG-JPは財団購買部で絶賛発売中である。 みんなも早速購入して追記・修正だ! &font(#ffffff){やめて!SCP-2935の特殊能力で、SCP-1686-JPを焼き払われたら、闇の実験でオブジェクトと繋がってる御先管理員の精神まで燃え尽きちゃう!} &font(#ffffff){お願い、死なないで御先管理員!あんたが今ここで倒れたら、茅野博士や萩埜学芸員との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、前原博士に勝てるんだから!} &font(#ffffff){次回「御先管理員死す」。実験スタンバイ!} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-TCG-JP-Jは財団購買部にて好評発売中! by AiliceHershey,kotarou611(共著) http://ja.scp-wiki.net/scp-tcg-jp-j インシデント記録:SCP-TCG-JP-J by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/incident-report-tcg-jp-j この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,75) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/11/09 (水) 1:36:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){「埒があかねえな…」「こうなったら…」「「こいつで勝負だ!!」」-サイト内の日常}} #center(){\デュエッ!/} [[SCP-TCG-JP-J]]は[[SCP Foundation]]の[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつ。 末尾に《-J》とついてることからわかるようにジョーク区分のオブジェクトである。 オブジェクトクラスについては[[こちら>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]。 ●目次 #contents() *【概要】 前述したように、このオブジェクトはジョークオブジェクト、つまりギャグである。 が、&bold(){その妙な完成度から登録日より高い人気を博し、早くもJP-Jシリーズの代表的なオブジェクトの一つとなりつつある異色のオブジェクトでもある}。 項目名からなんとなく察せるであろうが、このオブジェクトは&bold(){カードゲーム}。 特別収容プロトコルに書かれた一文や、オブジェクトクラス(後述)、そしてところどころに垣間見える[[言語>コンマイ語(遊戯王)]]の片鱗から、モチーフは間違いなく[[コレ>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]であろう。 しかし、肝心のゲーム内容は元ネタの面影が(良い意味で)全くなく、新鮮かつシンプル、そして財団らしいユニークなルールで「実際にプレイしてみたい」という声も結構ある。 そして何よりこのSCPは&bold(){ツッコミ所が多すぎる}。 ただでさえふざけまくっているJシリーズの中でも特に「&bold(){ツッコミが追いつかない}」を体現しているオブジェクトと言っても過言ではない濃さを誇る。 このSCPの異常性は、「意思を持つ存在(人間に限らない)が触れると、ルールを瞬時に理解し、そしてどんなにしょーもない喧嘩や些細な意見の違いであってもこのカードゲームによる勝負によって決着をつけるようになる」というもの。 非常に好戦的になるが、それはカードに触れている間だけである。 &bold(){どこかで見たような光景だと思ったアニヲタの諸君、[[君たちは間違っていない。>遊戯王ではよくあること]]} オブジェクトクラスは&bold(){DUEL!} *【特別収容プロトコル】 まずはこちらを見てほしい。 >&font(l){SCP-TCG-JP-Jはサイト-81██の金庫の中にコレクションされています。}現在、SCP-TCG-JP-Jは財団の購買にて米番はシリーズ3、日番はシリーズ2、その他の国のものはシリーズ1まで1パック5枚入り150円で好評発売中であり、休憩時間内であればバーチャルシミュレーションが常設された特別実験用サイト-81██において自由に当該オブジェクトを使用したカードゲームを行う事ができます。ルールとマナーを守って、楽しく実験しようぜ! [[おい、収容しろよ。>おい、デュエルしろよ]] のっけからコレである。 完全に遊ぶ気満々な上に[[バーチャルシミュレーションの技術まで開発されている>デュエルディスク]]。 もはやオブジェクトの取り扱い方ではない。 一応今のところはSafe相当だと思われるし、財団の外には出してないから悪いとは言えない((ちなみに「大規模な収容違反の可能性があったので全国の各種TCG売り場やカードショップを監視したが、一年ほど続けても収容違反は確認されなかった」という記録があるため、やることはやっていると思われる))が… *【ルール概要】 勝敗は簡単、「[[K-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]」を引き起こした側の敗北である。 この「K-クラスシナリオ」を相手に引き起こさせることが勝利への道となる。 では、「K-クラスシナリオ」をどうやって相手に引き起こさせればいいのか?というと、大きく二つの方法がある。 ・相手側の収容違反したオブジェクトのコストの合計が7以上になる ・「K-クラスシナリオ」を発生させる効果を発動させる この二つである。 後者はいわゆる特殊勝利、エキストラウィンと呼ばれる部類に入るため、ここでは割愛する。 よって、主に前者を狙うことになる。 &bold(){・サイト} フィールド。最大6枚までオブジェクトを設置できる。 &bold(){・サンドボックス} デッキ兼シールドとも呼べる場所。ルール上は手札の代わりという側面もあるか。 Safe、Euclid、Keterとそれぞれ3つに分けて裏にしたオブジェクトを重ねて配置する。 各デッキに「保護力」と呼ばれる耐久力が設定されており、 Safeが4、Euclidが8、Keterが12の保護力を持っている。 これらの保護力が0になると、0になったサンドボックスの一番上のオブジェクトが「収容違反」となりサイトに配置される。 これによってサイトに配置されたオブジェクトの合計コストが7になると「K-クラスシナリオ」が発生し敗北となるのである。 また、全てのカードをひっくるめたデッキは「スタンダードサンドボックス」と呼称する。 同名カードは1枚まで、 &color(yellowgreen){《Safe》}が7枚、 &color(gold){《Euclid》}が4枚、 &color(red){《Keter》}が2枚、 &color(orange){《人事》}が1枚、 &color(blue){《Tale》}が2枚で構成される。 &bold(){・クロステスト} いわゆる攻撃。 各オブジェクトに設定された「確保力」が攻撃力にあたり、 クロステストを行ったサンドボックスに対してダメージを与えられる。 例えば、確保力7の《[[SCP-682]]》でEuclidのサンドボックスにクロステストを行うと、 Euclidサンドボックスの初期保護力は8であるため7ダメージを与えて残りの保護力は1となる。 後は他の確保力1以上のオブジェクトでクロステストを行えば「収容違反」を引き起こせる。 とはいえ前述のように「収容違反」≒ユニットの召喚でもあるため、これによる「収容違反」でサイトに配置されたオブジェクトによっては相手を利する可能性もある。 &bold(){・人事ファイル} 《人事》を配置する場所。1枚だけ配置可能で、最初から表の状態で配置されている。 &bold(){・Tale} 《Tale》を配置する場所。2枚まで配置可能。 &bold(){・decommissioned} 墓地。 **【ターンの流れ】 まずはジャンケンで先攻後攻を決める。 ↓ 各サンドボックス、人事、Taleを配置。人事以外は裏向きにする。 ちなみにこのゲームに&bold(){手札という概念は存在しない}。 サンドボックスを「手札の代わりという側面もある」としたのはこのため。 ↓ ゲーム開始。先行プレイヤーのターン。 ↓ 先攻プレイヤーのターン開始時に発動する効果を、自分→相手の順に処理する。 ↓ クロステスト、Tale発動、その他効果の発動を任意で行う。 ↓ ターン終了時に発動する効果を自分→相手の順に処理し、ターンを終了する。 ↓ 後攻プレイヤーのターン という流れとなる。 また、後攻プレイヤーの第1ターン目のみ、ターン開始時に自分のサンドボックス1つに1~3のダメージを与えられる。 この処理によって後攻の方が先に収容違反を起こしやすくなる(=ユニットを展開しやすくなる)といった利点が存在する。 イメージ的には&bold(){SCPを使って相手側のSCPをどんどん収容違反させ、最終的にコントロール不可能に追い込んだほうが勝つゲーム}と言おうか。 [[要注意団体>要注意団体(SCP Foundation)]]も真っ青。 *【カードの種類】 &bold(){・&color(yellowgreen){オブ}&color(gold){ジェ}&color(red){クト}} &color(yellowgreen){《Safe》}、&color(gold){《Euclid》}、&color(red){《Keter》}の3種類が存在する。 後者ほど強力だがコストが高い為たくさん収容違反すると敗北に繋がる。 逆に、Keterクラスオブジェクトをなんとかできるのであれば勝利にグッと近づく。 デッキに投入できる枚数はSafeが7枚、Euclidが4枚、Keterが2枚と決まっている。 ゲーム開始時に必ずSafeクラスオブジェクトを1枚&font(l){召喚}収容違反する必要がある。 この開始時にいるオブジェクトは《パートナーオブジェクト》と呼称される。 &bold(){&color(orange){&bold(){・人事}}} ゲーム開始時から表向きで配置されているカード。 いわゆるキャラクターのカードであり、プレイングに直接かかわってくるため、 人事達の効果に合わせたデッキ構築、またはデッキ構築に合わせた人事選びが必要となってくる。 &color(blue){&bold(){・Tale}} いわゆる魔法カード。 ただし2枚までしかデッキに投入できず、カードごとに制約がある場合も多いため、 おいそれとは使えない重要なカード。 ・その他 ルールブックには記載されていないが、&font(#0000ff){&bold(){Thaumiel}}、&font(#800080){&bold(){Incident}}、&bold(){Neutralized}、&color(#ffffff,#000000){&bold(){Unclassed}}のカードが存在する。 Thaumiel、Neutralized、Unclassedは一切の記述は無く扱いが不明であるが、Incidentはインシデント記録に実装予定カードとして発表されている。 8期末期のペンデュラムモンスターみたいな扱いなのだろうか。 なお、どれも作成者のコタロウ氏がSCP-FSに素材を公開しているため、どんなカードなのかは確認することができる。 *【インシデント記録】 さて、&bold(){ここからが本番である}。 このSCPにまつわる出来事が時系列順に書き連なっているのだが、&bold(){どれもこれもツッコミ所満載なのである}。 以下はインシデント記録に残っている情報の一部である。 ・日本支部理事会でこのSCPを利用方法の会議を行う。 結果、このオブジェクトを譲渡した職員の勤務態度や士気向上が確認されたため、&bold(){一般職員に対しても販売が行われる}。 流石にこのオブジェクトの売買に関しての予算は発生しないのでそのつもりで - 日本支部理事"獅子" &bold(){獅子さんはまだまともな人だった。} ・[[SCP-682]]の収容違反が発生した時に、このSCPを利用して再度封じ込めに成功する。 &bold(){&color(red){いったいどうやって収容した。}}  #right(){&font(l){???「奴をデュエルで拘束しろ!」}} これだけならまだ「流石は&font(l){決闘者}財団職員だぜ!」で終わるかもしれないが、 あのクソトカゲは自分のカードが使いにくいことに激昴。&bold(){なんとカードのエラッタを行う}。 流石は我らのクソトカゲ、やることが違う。 …ちなみにそのエラッタ内容がコチラ >SCP-682 不死身の爬虫類 >Keter/コスト3/確保力7 >このオブジェクトが収容違反した時、お互いのサンドボックスをそれぞれ二つずつ選ぶ。 >それら全てのサンドボックスの保護力を0にする。 >タグ:scp/爬虫類/自己修復/適応/殿堂入り  ↓ >SCP-682 不死身の爬虫類 >Keter/コスト3/確保力7 >このオブジェクトが収容違反した時、相手のサンドボックスを2つ選ぶ。 >そのサンドボックスの保護力を0にする。 >タグ:scp/爬虫類/自己修復/適応/殿堂入り >よし - SCP-682 &bold(){よしじゃねぇ} 出るだけで相手のサンドボックスを一方的に2つ収容違反を起こせるとかブッ壊れもいいとこという、 なんともクソトカゲらしいクソ調整である。 ちなみに後述の様に、このエラッタのせいで禁止カード入り。 ・オブジェクトをモチーフにしたデッキケースやスリーブを販売。 もう完全に娯楽品と化しているが、セキュリティクリアランスによっては閲覧すらできないオブジェクトとか大丈夫なのか。 ・SCP-682が永久収容オブジェクト(禁止カード)に指定。 &bold(){そりゃそうだ} なお、理由は第一回世界大会において&bold(){ほぼ全参加者のサンドボックスに入っていたため}だとか。 無条件で2つサンドボックス叩き割るんだからみんな入れるよな。 ・一部のカードが卑猥だとして、女性職員からクレームが入る。 &bold(){「[[ブライト博士>ブライト博士(SCP Foundation)]]はSCP-TCG-JP-Jにおいて、女性職員に対し性的被害を連想させるようなオブジェクトのみで構成されたサンドボックスを使用する事は禁止されています」} ブライト博士は平常運転だった。 ・日本支部職員の桑名博士が&bold(){[[異世界旅行を行い、未確認のカードを持ち帰る>遊戯王ZEXAL]]}。 ・オブジェクトの記憶に便利ということで、新人職員向けに構築済みサンドボックスが配布される。 ・[[バーチャルシミュレーション機能を搭載した腕輪タイプのフィールドテーブル、ファウンデーションディスク>デュエルディスク]](略称:FD)が発売。 ・&bold(){SCP-TCG-JP-J専門オリエンテーション「アカデミア」が行われるようになる}。 ちなみに講師は&bold(){&color(red){武藤博士}と&color(blue){海馬博士}}。講師ではないが&bold(){&color(gold){城之内博士}}も確認されている。 …もう行くところまで行っちゃった感がある。 ・&bold(){O5全員からの個人的な要求}により、各国支部の技術者によってSCP-TCG-JP-Jのオンラインゲームの開発が開始される。 &bold(){おい何やってんだO5。} 確かにO5はオブジェクトとの接触が厳禁なので、プレイできなかったのであろう。 ちなみにO5の一人は「もっと早くできないのか?」と心待ちにしている。 その1年半後無事に稼働開始した模様。ちなみに&bold(){開発が遅れてたのはアプリ版も作ってたから}らしい。 ・財団内の「その方面で腕に覚えがある職員」((ちなみにこの職員有志、オブジェクト収容に際して必要なカバーストーリーなどの「作り話」の執筆担当者や美術品タイプのオブジェクトを得意とするクリエイター気質の博士など、元々財団内でもそういう仕事をしていた人達である))の手により漫画&アニメ化決定。要注意団体とのデュエッ!がメインとなるようだ。 こっちも財団購買部で発売予定。 ちなみに[[「高橋博士」>高橋和希]]とか[[「エージェント・風間」>風間俊介]]は&font(l){残念ながら}少なくともここでは確認されていない。 …他にも色々あるが、残りは各自確かめてもらいたい。 *【対戦記録】 もちろんこのSCPの記事には対戦記録も用意されている。 第二回世界大会決勝、対戦カードは日本支部の神山博士VS、ブライト博士である。 細かい内容は割愛するが、一部をご紹介しよう。 ブライト博士がTaleカード《[[世界を貪る者>SCP-2317]]》を発動。 &bold(){いきなりトップシークレットが漏洩しているが大丈夫なのか財団。} このカードの効果によりSCP-2317が収容違反。確保力10もある上に、他のカードの効果を受け付けないという超大型オブジェクトである。 これに対し神山博士は、Taleカード《解放》を発動。 サイトに《SCP-006-JP「あけろ」》がいる場合に、Keterオブジェクトを1枚収容違反できるというハイリスクハイリターンなカードである。((ちなみにこの後《開放》は永久収容Taleとして禁止カードに指定される。)) このカードによって収容違反したカードはなんと[[赤い鳥>SCP-444-JP]]。 &bold(){&font(#ff0000){お い ち ょ っ と 待 て}} なお、この赤い鳥は確保力こそ5であるが、自身の確保力をコストとして相手が行うクロステスト先を自由に変更できる効果を持つ。 この効果で相手のクロステスト先を相手自身のサンドボックスに変更できるというわけである。 ん?カードの効果を受けない《SCP-2317》に対して効かないのかって? ご心配なく、赤い鳥の効果はカードに対してではなくクロステストという行為に対して発動するため、《SCP-2317》の耐性をすり抜けられるのである!すげぇ! [[こんなところにまで出てこなくても……>コンマイ語(遊戯王)]] *【余談】 SCP-TCG-JP-J以前にも、SCP財団日本支部には、各オブジェクトに対する[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]をイメージした文章を書く合作tale、 「SCPフレーバーテキスト集」のページが存在し、一部のフレーバーテキストはSCP-TCG-JP-Jのカード画像にも用いられている(「SCPフレーバーテキスト集」のページの設立の方が、「SCP-TCG-JP-J」のページ設立より先。&footnote(「SCPフレーバーテキスト集」とは、だいたいのSCP記事の最上部にあるあれ。この記事の上にもある。) また、SCP-JP非公式ファンサイトにおいては、各オブジェクトに対する収容違反(召喚)口上をイメージした文章を書くページ、 「SCP収容違反口上」のページが存在する。 明らかに既存TCGのカードのフレーバーテキストのオマージュらしきフレーバーテキストも見受けられたりと、TCGファンには必見である。 *【終わりに】 最後になるが、SCP-TCG-JPは財団購買部で絶賛発売中である。 みんなも早速購入して追記・修正だ! &font(#ffffff){やめて!SCP-2935の特殊能力で、SCP-1686-JPを焼き払われたら、闇の実験でオブジェクトと繋がってる御先管理員の精神まで燃え尽きちゃう!} &font(#ffffff){お願い、死なないで御先管理員!あんたが今ここで倒れたら、茅野博士や萩埜学芸員との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、前原博士に勝てるんだから!} &font(#ffffff){次回「御先管理員死す」。実験スタンバイ!} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-TCG-JP-Jは財団購買部にて好評発売中! by AiliceHershey,kotarou611(共著) http://ja.scp-wiki.net/scp-tcg-jp-j インシデント記録:SCP-TCG-JP-J by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/incident-report-tcg-jp-j この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,76) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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