お外堂さん

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お外堂さん - (2015/07/18 (土) 10:32:29) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2011/03/31(木) 12:11:16 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 外堂とは『[[うしおととら]]』三十三章「外堂の印」に登場した妖怪。 読み方は「げどう」。 人間と深い関わりを持ち、四国は香川県にある山村・設楽の里の守り神として古くから祭られてきた妖怪。 モデルは四国をはじめ日本南部に数々の伝承が残る「犬神(イヌガミ)」だと思われる。 そもそもは人間に憑き悪虐をつくす危険な妖怪であるが、設楽の里では特殊な訓練を積みそれを使役する術を身に付けた人間が崇めお祭りすることで人の要求に応える守り神として長く関係を築いてきた。 かつて里では多くの家にそれぞれの外堂がいたが戦争を境に次々と数は減り続け、現代にあって里に残っている外堂は設楽家の一匹のみとなり、また使役できる人間も里では2人を残すのみとなっている。 ことの発端は数十年前の太平洋戦争の混乱期、里から「お外堂さん」がいなくなり久しく、里の多くの者達が自分に理解できないバケモノを使役する外堂使いに畏れを覚え始めた頃、白い目で見られながら村のために外堂を祭るという宿命から逃げ、一人の女が一匹の外堂を東京に持ち出した。 東京に来たものの頼るあてもなくさまよう女はいつしか病みつき倒れ、その後祭り人がいなくなって「はぐれ外堂」となったお外堂さんは数十年のあいだ幾人もの体に憑き渡っていくこととなった。 作中では人に害なすはぐれ外堂となった妖怪がうしおの通う中学校にいることを突き止めた設楽の里が、これを滅ぼすため数少ない外堂使いである設楽水乃緒を里で最後のお外堂さんとともに送り出すところから物語は始まる。 外堂は通常装飾された和紙の箱や桐の箱などに住む。 水乃緒の持つ箱は和紙で作られた箱でありそこに住む水乃緒の外堂は何匹もの白い犬の下半身が溶けてくっついたような姿をしているが、人に憑くはぐれ外堂はその人間の欲望や嫉妬の心などを吸い込みチカラをつけ、様々な姿に変形していく。 そのためか年経た「はぐれ」ほど黒く、巨大で禍々しい姿になっていく。 作中のはぐれ外堂は半世紀に渡り色々な人間の醜い心を吸い続け、狡猾で強力な邪妖となりうしおととらを苦しめた。 はぐれ外堂は人には憑くが基本的に人を襲うことはしない。 しかし人に憑いたはぐれ外堂は気に入ったものがあると憑いた人間を操り欲しいものを次々と自分のものにしていく。 人に憑いた外堂は箱に住む外堂と同じく中にいる間は妖気を発さず、[[獣の槍]]も反応しない。 また本性を顕したところで下手に攻撃すれば憑かれた人間にまで危害が及ぶためなんとも邪悪な妖怪だが、外堂には弱点もある。 ・住む箱、もしくは憑く人間から切り離されるとチカラを失う ・呪禁歌や手で印を作ることでチカラを削いだり、逆に与えることができる ・憑いたばかりのはぐれ外堂は霊力のある人間であれば口からひっぱり出せる ・定着したはぐれ外堂でも憑いた人間に念を込めた掌をあてたり、お外堂さんを使って内から追い出すことができる 作中うしおととらが戦ったはぐれ外堂は長い時間のあいだに箱や人間から独立してチカラを発揮し、分身や結界を作り出したり、水乃緒を人質にうしおととらの戦力を分散させるなど高い知能を持っていた。 うしおとともに無敵を誇った[[とら>とら(うしおととら)]]も分身すらも完全に倒すことが適わなかったが、戦いのさなか更に恐ろしい計画をはぐれから聞かされる。 「外堂は憎悪や嫉妬が強い人間ほど支配しやすい」 「人質を使い危険な槍を取り上げ、心も体もいたぶり憎ませる。そうすりゃ簡単にとり憑ける」 「&font(#ff0000){無敵の獣の槍を振るい妖怪を支配する、蒼月潮に}」 この計画はうしおにとり憑くまではうまくいったものの、体を支配されてなおヒトの善なる心を信じたうしおが支配を振り払い、霊槍・獣の槍で自らの体を貫いたことで戦いは決着した。 ちなみにこの際、次は幼なじみの中村麻子に狙いをつけていることを知ったうしおが激昂し支配を振り払った様を見たことで、うしおに淡い想いを寄せていた水乃緒は身を引くことを決意している。 余談ではあるが、外堂のチカラを削ぐ呪禁歌の歌詞は以下の通り。 雨風を具して参れ 風を巻き、重ねて来たれ 昔日に縹々とすすき野に啼く 彼の時を想えい汝よ。時は流れ逝きて留まること能はずとも、なお。 侍髪長くして長柄は隠形の型 汝を幾重にも責め刻む 曰く、これより汝が棲まふのは小さき箱 以て現に出ること能はず。 上の句は水乃緒、下の句はとらにより歌われた。 以上よりかつて多くの妖怪を倒してきた獣の槍に脅えた外堂達が、槍からの探索から逃れるため箱の中に身を潜めたものと考えられる。 「アニヲタさんはアニヲタWikiに住んどるんや。」 「項目が立つかぎりずーっとそのサイトをまもうてくださるんじゃ。(主に広告料で)」 「おまえに項目の追記修正を任す。わしらアニヲタ〇年来の心残りをかたずけとくれ。」 #center(){「 Wiki篭り―― 」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 欲望の化け物ってところは、 オーズのグリード、ヤミーみたいだな。 -- 名無しさん (2013-09-14 04:22:26) - 水乃緒はエロいようでエロくない女を描く藤田先生にしては珍しくエロかったように思う。これが方言パワーか -- 名無しさん (2015-03-27 07:26:25) - 設楽さんかわいいよ設楽さん ちなみにうしおとの恋からは身を引いたがうしおのファーストキス(設楽さんにとっても)は頂いちゃってる。 -- 名無しさん (2015-03-27 07:36:25) #comment #areaedit(end) }
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