Magic the Gathering

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&font(#6495ED){登録日}:2009/07/20 (月) 07:04:06 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 1993年8月に発売された[[トレーディングカードゲーム>トレーディングカードゲーム(TCG)]]。正式表記は「Magic: the Gathering(日本語ではマジック:ザ・ギャザリング)」。 略記・略称は「[[MtG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MtG]]」「[[MTG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MTG]]」「マジック」「ギャザ」等複数あるが、当記事では以降、ブランドや世界観としては「マジック」、カードゲームとしては「MtG」と略記する。 *【概要】 &bold(){「トレーディングカードゲームの元祖」「世界最初のトレーディングカードゲーム」}ともいわれ、従来のコレクション目的のトレーディングカードにトランプやウノの様なゲーム性を組み込んだ、世界初にして現役最古のカードゲームと言われている。 その人気はすさまじく、初期発売版のアルファ、その改訂版のベータがそれぞれ一千万枚ずつ半年かけて売る予定だったところ、わずか六週間で完売するほどであった。 その魅力は未だ後発TCGの追随を許さないと評される程高い戦略性と、背景設定となる小説や美しいイラストが主。 現在日本国内においては、ライバルとなるTCGの増加、一時期あったブームの終焉や新規参入による多局化、日本人向けではないイラストが多い、『ローテーション(詳細は現在のスタンダードにて)』が採用タイトルの少なさもあって理解されづらい、という事から『ハードルが高そう(エターナルと呼ばれる使用可能カード範囲のフォーマット各種、特にヴィンテージのハードルは金額と、現物が手に入らない的な意味でかなり高い)』という先入観を与えがちであり、そこから『マニアックなTCG』とみなす人が少なくない。 しかし実際には接死+トランプルやスタック、立ち消えの処理などこそやや複雑だが、慣れさえすれば結構シンプル。 更にライフとライブラリーの残り枚数がほぼ飾りという辺りまで覚えておけば、後はちょっと経験者に話を聞けば出来たりする。 これはルールが整備されまくって規則性が高いのと、要求予算的問題(例:ブースターパック1つが他タイトルなら5枚入り150円などのところ、15枚入りとはいえ350円から)の手前プレイヤー層に大人が多く、相手か隣の人に聞けば回答してくれるというのも大きく、 なにしろ「正式発売前に触ったことの無いカードセットで大会が開かれる(みんなでメカニズムやそのシナジーについてなどでgdgdになりながら対戦する)」というのもあり、実は初心者にも参入しやすいTCGだったりもする。 とはいえ予算の壁の高さは中々下がりそうもないが(上記のプレリリースでは通常2500円取られるし、デッキを持っていなくてもプレーできる大会は参加費1000円が基本)。 *【カードセットとローテーション】 MtGではアイスエイジ以降、連続する3つ(戦乱のゼンディカー・ブロック以降は2つ どちらも大型セット1つに小型セットが続く形態)のエキスパンションの組み合わせを「ブロック」と称し、ブロックが変わるごとに、物語の舞台となる次元を変えていた。 物語のストーリー(他のTCGだとアニメや漫画で展開してる部分)もこのブロックごとに主役や敵役を変え、順次小説として発売されていた。 ただしこれらは英語版のみ。とはいえ一部のストーリーは公式サイトや、公式訳を行なっている人のサイト、カードショップのコラム等で私訳されているため、断片的には読み取れるのが不幸中の幸いか。 2セット1ブロックの時代は9月と1月に前編、4月と7月に後編が発売され、そして9月の新ブロック発売に伴い、ローテーションが行われた。かつての一時期は4月にもローテーションを行っていたが、あまりの回転の早さから環境が過度に不安定化して批判が続出したため、そちらは間もなく廃止された。 また、古参勢にとってはお馴染みだった「基本セット」も「マジック・オリジン(基本セット2016相当)」を最後に廃止となった。 これには今まで基本セットが担当していた初心者向け部分が、基本無料ゲームの「マジック・デュエルズ」に移行したというのもあった。 が、基本セットが無くなった事で&bold(){「スタンダードに必要なカードなのに背景世界に合わず再録できない」}といった問題が発生。 更に背景ストーリーでのゲートウォッチ((物凄く大雑把に説明すれば「プレインズウォーカー戦隊」である。))の出しすぎ、スタンダード環境のバランスの歪みすぎといった状態に批判が相次いだため、更なる制度変革を敢行。 結果、基本セット2019での基本セットの復活を以てドミナリア、実質的にはイクサラン・ブロックを最後にブロック制を廃止。エキスパンションが大型セットとしてのみ販売されるようになり、基本セット2021期現在もこの体制は続いている。 また、これらとは別に不定期で特殊カードセットが販売されることがある。 代表的な特殊セットは以下の通り。 ・マスターズ 人気の高い過去カードを集めた再録セット。1パック1000円~1500円。 神ジェイスやヴェリアナ、タルモゴイフ、魂の洞窟などのトップレアも収録されているが、解放の樹なんかが出たりすると目も当てられないなんてことも……。 アルティメットマスターズをもってひと段落となった模様。 ・コンスピラシー ルネサンス期イタリアがモチーフの次元、フィオーラを舞台とする多人数戦用パック。 大きな特徴はゲーム開始時から効果を発揮する「策略カード」の存在。さらには多人数戦で大きな効果をもたらすカードも収録されており、裏切るか利用するかの駆け引きを楽しめる。 ・モダンホライゾン モダン(とエターナル)にスタンダードを経由せず新カードを供給する目的で開発されたセット。セラやウルザ、スリヴァーなど古参ファンおなじみのキャラクターがカード化されている。 完全新規カードの他、「嘘か真か」など再録でモダン入りするカードも収録されている%%割りにはモダン禁止が出ている。%%。 ・ミステリーブースター 収録枚数&bold(){1815枚}のセット。 会場限定版と一般流通版の2バージョンあり、会場限定版ではパックの最後の枠にプレイテストカードが、一般流通版ではフォイルカードがそれぞれ1枚封入されている。どちらも全部で121種類あるが、プレイテストカードに関してはほぼ銀枠そのもの。 元ネタはデュエルマスターズのブラックボックスパック。 ・銀枠セット 公式大会では使えない銀枠のカードが収録されたセット。パックには大体Unから始まる名前(Unsanctionedなど)が付いてる。 何故公式大会では使えないかというと……「&bold(){カードパックを買って中のカードを使う}」「&bold(){ピンク色のマナ}」「&bold(){カードをビリビリに破る}」「&bold(){指をトークンにする}」などハチャメチャな効果の所謂ジョークカードが詰め込まれたセットだからである。 故にルールに厳密に従うと効果が無かったりする物もある。トランプル付きの火力とか。 とはいえ、メカニズムの一部は(カードテキストの微修正後に)黒枠に導入されており、実は黒枠新規メカニズムの導入試験という側面もある。 上のトランプル付き火力も、ルールに沿ったテキストに変わり、黒枠に導入されている。 **【現在のスタンダード】 スタンダードは、&bold(){現年度(アメリカ企業発とあって年度初めは10月から)とその前年度のエキスパンション及び基本セットに収録されたカードのみが使用できるフォーマット}であり、初心者が参入しやすく、大会も多く開催されている。パック数で言えば&bold(){最新5~8セットが使用可能}。 セットの発売時期は1、4、7、10月(4末だったり5初だったりのような多少の前後が有るが)の年4回、うち7月は基本セットと決まっている、そして10月のセット発売とともに前々年度発売の4セットが使用不能になり(所謂スタン落ち 詳しくは後述)、スタンダード環境は最新5セットにリセットされる。 これがMtGにおけるローテーションであり、他の採用するTCGはデジタルを含めても有名どころだと[[ポケカ>ポケモンカードゲーム]]や[[シャドバ>Shadowverse]]程度という、ほとんど採用されていないシステムである((弟分のデュエマのエピソード限定はスタンダードよりは、かつて公式ルールであった「ブロック構築」の方に近い。))。 そして1月、4月、7月とセットが発売されると使用可能セットが6、7、8と増えていき、10月でまたローテーション・リセットされる。 以下に実例としてここ最近のローテーションを示す。 ・2019年度使用可能セット イクサラン(前編) イクサランの相克(後編) ドミナリア(前編 ただし後編のSalad(仮コードネーム)は基本セット2019との置き換わりで開発中止) 基本セット2019 ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 ↓ ・2019年10月ローテーション %%イクサラン(前編)%%←ローテーション落ち %%イクサランの相克(後編)%%←ローテーション落ち %%ドミナリア%%←ローテーション落ち %%基本セット2019%%←ローテーション落ち ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 エルドレインの王権←NEW!! ↓ ・2020年度使用可能セット ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ↓ ・2020年10月ローテーション(予定) %%ラヴニカのギルド%%←ローテーション落ち %%ラヴニカの献身%%←ローテーション落ち %%灯争大戦%%←ローテーション落ち %%基本セット2020%%←ローテーション落ち エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ゼンディカーの夜明け←NEW!! このローテーションにより古いカードがスタンダードに含まれなくなり、そのフォーマットの公式大会で使用できなくなることを俗に&bold(){「スタン落ち」}(もしくは単に「落ちる」)と言う。 スタン落ちの無いTCGと比較され批判される事もあるが、それらのTCGも公式大会の場ではメタゲームの変遷に従い3年も4年もパーツが全く同じデッキを使うということは殆ど無いので、内情に大差は無いに等しい。 またこれがスタンダードでのインフレのある程度の抑制、つまり安定性の維持につながっている面もある。 &del(){そしてWotC社にとっては新しいカードを買わざるをえない状況を作り出せ、懐が温まる。} とはいえ、初心者が敷居を高く感じる一因になっている事も否めないが……。 ちなみに使用可能カードに関しては「どのセットに収録された物であれ、名前が一致しているのなら、そのフォーマットで使用可能な限り使用可能」となっており、態々全カードをローテーションと共に更新する必要はない。 例えば2021年10月頃のローテーションまでスタンダードで使用可能なエキスパンションの「イコリア:巨獣の棲処」に収録されている《平和な心/Pacifism》。これは2020年9月時点のスタンダードでは旧枠((基本セット第7版/スカージまでのカード。))となる「ミラージュ」収録のでも、新枠((基本セット第8版~基本セット2014/ミラディン~ニクスへの旅までのカード。))収録となる「基本セット2010」収録のでも、M15枠((基本セット2015/タルキール覇王譚以降のカード。))である「基本セット2020」収録のでも、もちろん「イコリア:巨獣の棲処」収録のでも使用可能。 そのため昔から持っているから、とスタンダードでも旧枠カードを使用したり、逆にとにかく最新版のカードで揃える等といった、自己表現の手段にもなる。 特に基本土地は各セット毎に3種類以上入っている事からイラストの種類も多く、また一部で限定販売されたレア基本土地((主にグルランドやAPACランド、ゼンディカー等に収録されたフルアート基本土地等、基本土地だが高価なカード。))を使う人も多い。 もちろんスタンダード以外のフォーマットでもこのルールは遵守されているため、「全て旧枠のモダンデッキ」「全て新orM15枠のレガシーデッキ」なんてのもその気になれば組める。 カードの言語もこの「どのセットに~」の範疇であり、日本版と英語版を混ぜて使っても問題ない。%%一部のカードは日本語名があっても英語名しか覚えられてない奴も居る。%% 流石にスペイン語版とかロシア語版とか、判別が難しいカードを混ぜると相手に嫌がられる可能性が高いので、混ぜるとしても英語版までにしておいた方が安全。 どーしても日英版以外しか揃わない!という場合、日本版の翻訳テキストを書いた紙を用意しておいて、これはこういうカードですと、出した後に紙を重ねて使う方が安全。 *【スタンダードの先】 スタンダード環境では先述したローテーションにより、MtGに入るきっかけになったようなお気に入りカードがスタン落ちするというのはよくあることである。 そういったカードを使い続けたい人向けに、スタンダードと別にローテーションの無いフォーマット、所謂下環境が存在する。 以下には代表的なものを挙げる。 **公式サポート中フォーマット -パイオニア ラヴニカへの回帰以降のエキスパンションと基本セットに収録されたカードが使用可能。下記のフロンティアより約2年分、使える範囲が広い。 「スタンダードとエターナルの中間であったモダンが、セットの増加に伴って使用可能セットがエターナルに寄りすぎ、その役割を担いきれなくなってきた」という状況を受け、モダンとスタンダードの中間として公式に制定されたフォーマット。 新しいフォーマットなため、禁止カードは2019年内は調整の意味も兼ねて毎週更新されていた。 2020年からは本格始動、2月のプレイヤーズツアー(旧プロツアー)やグランプリからは公式大会でも使用されている。 -モダン カード枠のデザインが所謂旧枠から新枠へ変わった第8版/ミラディン以降にエキスパンションと基本セット及びモダンホライゾンに収録されたカードが使用可能。 禁止カードの選定基準は安定3ターンキルが出来るか否か。 べらぼうに高いカードは少ないのでエターナルよりは参入しやすい。 それでも再販が少ない上、4積みされやすいカードは余裕の1枚1万超え。 -レガシー 一部の禁止カードと使用不可カード以外、MtGのカードとして印刷された全てのカードが使用可能。 他タイトルで言えば遊戯王OCGの大会ルールが近い。 禁止カードの選定基準は安定2ターンキルが出来るか否か。 ここまでくると再録禁止カード((カードショップへの配慮として、ウィザーズ社が半永久的に新規印刷を自主規制しているカード。ものによってはそのリストからの除名だけで社が傾きかねない。))の多用からデッキが札束化し、盗まれようものならほぼ社会問題になる。その入り口の一つであるレガシーを超えるのが……。 -ヴィンテージ 1デッキ1枚の制限カードはあっても、カードパワーを理由にした禁止カードが《夢の巣のルールス》しか存在せず、その他はMtGであることを放棄しているようなヘンテコカードと使用不可カード以外の全てが使用可能な魔境。使用可能カードの種類数も公式フォーマットで一番。 デッキが&bold(){同じ厚さの1万円札より高い}というのはもはや常識であり、大会に当然の如く警備員が配置される程。 ただプレイヤーにとっては「新規参入があまりにも少なすぎる」という理由もあり、自分が見ている所では沼へのご招待とばかりに気軽にデッキを貸してくれたりする人も多い。 具体的に言うと安物のデッキですら「60枚中必須枠9枚(所謂[[パワー9>パワー9(MtG)]])だけで約100万。+残り51枚も1枚3万程度の取引」=デッキ一つで小型車が買えるレベル。 ''デッキ一つで時価数千万円・顔見知りによるデッキ強盗殺人''が発生、などの事例もある。 ここまで来るとプレイヤーも壊れており「一度組めればレガシーより長く使えるから逆に安い」「仮にP9買っても売ればそれ以上の値段で帰ってくるから資産に計上できる」とか言い出す始末。もはや億万長者が資産目当てで購入する芸術品である。 その性質上、Tier1のデッキを複数所持するのは難しく、「Aさんはエルドラ、Bさんはオース、Cさんはサルベイジャー」と、名前だけでデッキがバレるのもほぼ当たり前。 レガシーとヴィンテージはこれまで時折言われていた「エターナル」に分類され、最新収録セットによる使用禁止指定が無い((禁止・制限の理由はカードパワーが強すぎる、アンティに関連している、カード・タイプが『策略』である、両面カードでも合体カードでもなく裏面が通常のカードと異なる、銀枠、等々。))。 この分類方法は2011年以前に「スタンダード&エクステンデッド((スタンダードより2年分使えるカードが多い拡張スタンダード。現在は廃止。))&ブロック構築((1ブロック3セットのみの構築、現在は廃止。))」と「レガシー&ヴィンテージ」で強さの指標となる「レーティング」が別部門集計だった名残。 そこから転じて、最新収録セットによる使用禁止指定が無いフォーマットのカードプールを『エターナルプール』と呼称する事もある。 -[[Pauper>Pauper(MtG)]] 禁止されていない、コモンで収録されたことのあるカード全てが使用可能。 たかがコモンと侮るなかれ、MtGの長い歴史上、コモンでも異常なカードはかなり存在し、実際にそのゲーム速度はレガシーに匹敵する。 安上りで熱い勝負ができるだけあって、初心者にも敷居が低く、変わった勝負がしたい通な上級者にも。他じゃ全然目立ってないあんなカードが、意外な活躍をすることもしばしば。%%で、ごく一部はコモンの癖に高騰した。%% 以前はMagic Online限定フォーマットだったが、テーブルトップでプレイする人も多かったので、共通フォーマット化した。 -[[統率者戦>統率者戦/EDH(MtG)]] 多人数戦として最もメジャーで、公式でもよくフィーチャーされる、いわゆるMTG版バトルロイヤル。日本国外では欧米圏を中心に通常構築を差し置いて人気。 公式なのか非公式なのか線引が難しいが、一応「ガチ大会では扱わないが公認大会としては開催可能((そのためプレインズウォーカーポイント(どれくらいMtGやってる?という指標)は参加点だけ加算される。))」というカジュアル変種フォーマットの扱い。 ルールは非常に独特なので、該当項目参照。禁止カードもレガシーに近いが、EDH特有のリストを使っている。 更なる変種ルールも1vs1で行う「デュエルコマンダー」、3マナ以下のカードのみで組む&メインデッキ50枚の「タイニー・リーダーズ」、スタンダードプール&デッキ60枚の「ブロール」等々、豊富に存在する。 -双頭巨人戦 2vs2のチーム戦。 2人で手札やクリーチャーは共有しないがライフは共有、故に頭は2つ、体は1つ=双頭巨人。カードの対象を自分でも相手でもなく相方にしてフォローなんてのも可能。 デッキも「1種のカードはチームのどちらか片方しか使えない」ため、いかに色を被らせる事なく役割を分担出来るかがキーポイント。 -3人チーム戦 こちらはAはA、BはB、CはCと1v1を3人で分担して2勝した方がチームとして勝ちというタイプ。国別対抗戦のワールドマジックカップで毎年使われている。 3人が同一フォーマットのパターンと、スタンダード+モダン+レガシーの2パターンが有る。 3人が同一フォーマットの場合、1つのカードは1つのデッキにしか入れられないというルールのため、チームスタンダードやチームモダンではどのデッキにどれを入れるのかが非常に悩ましい。スタンダードではデッキの選択肢自体が少なく、またその選択肢内で同じカードが使われている事が多いため。モダンでは多色デッキが多いのでフェッチランドの配分が重要に。 -モミール・ベーシック 「Momir Vig, Simic Visionary Avatar」を用いて行う特殊なフォーマット。 「Momir」は1ターンに一度、任意のマナと手札一枚をコストに支払ったマナと同等のマナ・コスト((参照するのは点数で見たマナ・コストのみで、支払ったマナの色、クリーチャーのマナ・シンボル、追加コスト等は関係ない))を持つランダムなクリーチャーのトークンを生み出すことが出来る。 デッキに入れられるのは基本土地のみで、「Momir」の能力を起動することで生み出されるクリーチャー達を使って相手を倒す……という、一見するとかなり地味なフォーマットに思えるかもしれない。 しかしMomirによって生み出されるクリーチャーは古今東西、これまでのMTGで生まれたあらゆるクリーチャーからランダムに選ばれるため、 ヤバすぎるデメリットを持つ%%クソ%%クリーチャーを引き当てて悶絶することもあれば、逆に普通なら見向きもされない%%クソ%%クリーチャーが大化けしたりと、このフォーマットにしかない中毒性を秘めている。 特に「7マナで起動して[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(MtG)]]を引き当て即死((Momirで呼び出した場合「手札から唱えていない」ため、敗北条件を満たしてしまう。))」というのはあるある過ぎるネタ。 あと「一生1/2から成長しないタルモゴイフ」なんてのも((土地とクリーチャートークンしか無く、クリーチャートークンは墓地に落ちないため、土地しか墓地に堕ちない))。 なお、その性質上デジタルゲームでしか(完璧には)プレイできないものの、ストレージからクリーチャーをかき集めてコスト毎に分別すればリアルでも出来なくはない。 **[[リミテッド>限定戦(TCG)]]部門(両者公式フォーマット)。 -シールド 基本は6パックをその場で剥いて40枚以上のデッキを作る。 基本土地に関しては何枚でも貸してくれる。 最も運要素が強く、通常6枚のレア枠から何枚「出たら勝ち」と言えてかつ使える色のカードを引くかの勝負と言っても過言ではない。 レア枠から《機知の戦い/Battle of Wits》とか《無限への突入/Enter the Infinity》とか、Foil枠((Foilが出た場合コモン枠が1枚上書きされる))から基本土地が出たら泣くしか無い。%%筆者はどれも喰らったことがある。%% 変形版としては全員同じカードプールで構築するデュプリケイテッド・シールドや、12パック剥いて40枚以上で構築するスーパー・シールド等がある。 -ブースター・ドラフト カードを隣の人に渡しながら3パック45枚ピックし、そこから40枚以上でデッキを作る。 自分が取らなかったカード、人から回ってきたカード内容から他の人のカードカラーを予測できるため、戦う前から戦略が渦巻くプロ曰く「一番MtG力が必要」とされるフォーマット。 シールドより多いパック数((基本8人なので合計24パック))から自分が必要としやすいカードを選べるため、シールドよりデッキは強くなりがち。 基本的には卓内で協調して「みんな強いデッキ」を作ろうとするのだが、どこで裏切って人にカードを使わせないかという点まで勝負内容。 ちなみに%%大会出禁%%世界王者渡辺裕也は「45枚全カードのピック順とピック方針、何枚目で何と何の2択で迷ったか」をすべて記憶しているとか。 変形版は本来やらない組み合わせでブースター・ドラフトするカオス・ドラフトが、殆どのグランプリのサブイベントとして定着。 また非公式フォーマットながら世界選手権でも使われた「一定のカードプールから15枚を引き抜き、それをパックの代わりとして使う」キューブ・ドラフトがメジャー。 特にキューブ・ドラフトはMOにて、年末恒例「パワー9と十手と神が飛び交う」お祭りイベントであるホリデー・キューブが開催される。 **非公式フォーマット -カジュアル お互いの承諾の元でなら何でも使用可能。 ローテーションに一切影響されないが故に初心者がMtGに入るならスタンダードよりもこちらの方が良いと主張する人も多い。 当然の事ながら公式フォーマットではない。 行き過ぎると1キル確定という状況になるので、どのくらいかでまた揉めやすいが。 基本カジュアルと言うと禁止カードはヴィンテージ準拠でやるが、これまで取り払った物は&bold(){TYPE0}と呼ばれる((かつてヴィンテージがTYPE1、レガシーがTYPE1.5、スタンダードが通称TYPE2、とカードプールが狭められるほど数字が上がっていったので、逆に無制限=数字が下がるということで1以下→0となった))。 コンスピラシーの策略カードまで組み込んだTYPE0のデッキは、最終的に&bold(){先攻取る=その人の勝ち}レベルとなっている。 -[[2サイクル>2サイクル構築(MTG)]] 非公式フォーマットの中では(カジュアルを除けば)最もメジャー。 簡単に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうスタンダード」の範囲でデッキを組んで対戦する。 昔のスタンダードで輝いたカードを活躍させやすいというのが人気。 地味に公式でも似たルールが採用された事がある。詳しくは当該項目参照。 -フロンティア MtG界隈の大手2ショップ「晴れる屋」と「BIG MAGIC」が共同提案した非公式フォーマット。パイオニア制定まで、その立ち位置にあった。 モダンに倣い、カード枠が再び変更された基本セット2015以降のエキスパンションと基本セットが使用可能。 2020年8月時点で禁止カード、制限カードが存在しないため、%%金玉%%《宝船の巡航/Treasure Cruise》と《時を越えた探索/Dig Through Time》とイニ影の墓地落としが併用出来る事も含め、結構えげつないデッキも使用可能。 《血染めの月/Blood Moon》が無い上に友好色フェッチランドが使える事もあり、3~4色デッキが遠慮なく使えるのも魅力。 後に類似したフォーマットのパイオニアが公式に制定されたため、2019年10月で大会開催は終了した。 -オールドスクール リミテッドエディションα、β、アラビアンナイト、アンティキティ、レジェンド、ザ・ダークの&bold(){英語版のみ使用可能、他言語や再録版使用不可}という鬼畜縛りフォーマット。 これではあんまりにも鬼畜すぎるのでアンリミテッドとフォールン・エンパイアが使用可能セットに加えられたり、他言語版やコレクターズ・エディションくらいまでなら使える場合がほとんど。 現在は「再販でも良いけど絵は最古のセットの絵で旧枠になってるやつ(例外2枚あり)」なら使用可能というルール(CFBルール)が主流の模様。 もちろん非公式。 禁止・制限カードは主催者にもよるが黎明期のヴィンテージのそれに近い。アンティ関連のカードや《Chaos Orb》などのMtGである事を放棄しているカードが使えてしまうことも。 CFBルールならギリギリ手を出せなくはない程度だが、初期ルールはプレイする以前の問題にカードを揃えられないという完全な神々の遊びである。 なおゲーム自体は意外にもスローペースで進む。コンボパーツがほとんどなく、クリーチャーの質もそこまで高くないことが主因。 -旧枠モダン &bold(){旧枠時代初出かつモダンリーガルのカードのみ使用可能な}非公式フォーマット。ぱっと見レガシーかヴィンテージなのに実はモダンという不思議な感覚が味わえる。 &bold(){何気ないコモンが再録されてモダンリーガルになるだけで激震が走る}など意外と奥深い?のかもしれない。 日本発祥であり、通常のモダンよりも安く参入できることもあってカルト的な人気を集めつつある。 モダンホライゾンで最も影響を受けるであろうフォーマット。 -Penny Dreadful Magic Online限定フォーマット。 Magic Onlineにおいて0.01tix(≒1円)で手に入るカードのみが使える。 カードプールが目まぐるしく移り変わる((新セット追加時の価格を元に変更。))ため、デッキを組むには専用のサイトを見る必要がある。 カードプールに入ってさえいれば《宝船の巡航/Treasure Cruise》とか《ネクロポーテンス/Necropotence》といったぶっ壊れでカードも使えること、更に圧倒的な安さの為にわかに人気になっている。 *【基本ルール】 ・1.デッキ メイン60枚以上、サイドボード最大15枚を、基本土地以外は最大4枚まで入れて構築する。最初期は4枚制限が無く、下限も40枚であった。 上限が無いからと240枚とかいうデッキで大型大会に出た人も。 ・2.勝敗条件 初期ライフ20点でゲームが始まり、ライフが0になることでゲームに敗北する。 また、ライブラリー(山札)が0枚になり、そこからカードを引こうとした場合もライブラリーアウトとしてゲームに敗北する。 ・3.ゲームの始まり 初期手札は7枚。先攻は1ターン目にはドロー出来ない。 土地ゲーとあってマリガン((要は引きなおしルール。他の一部TCGにも様々な条件で採用されている))があり、基本セット2020期のルール改正以降は何度目のマリガンでも最初に7枚引き、キープ決定後にマリガン回数と同じ枚数の手札をライブラリーの下に置く。というルールになっている。 なお、この通称『ロンドン・マリガン』までには 最初期:無し 初期:手札がノーランドorフルランドの時のみ可能、相手に公開後7枚引き直し。 パリ・マリガン:任意にマリガン可能。マリガン時の手札公開がなくなり、マリガンするたびに最初に引ける枚数が1枚減る。 バンクーバー・マリガン:マリガン時の手順はパリ同様、キープ宣言後に手札が初期枚数より少ない((通常は初期7枚なので6枚以下となるが、特殊ルールで最初から手札が5枚だったり8枚だったりする可能性があるため、例外処置を避けるために初期枚数より少ないという書き方になっている。))プレイヤーはキープを宣言後、ライブラリトップを見てそれをトップかボトムに置く。((ルール文章風に述べるなら「マリガンしているプレイヤーはキープした後、占術1を行う。」)) という変遷を辿っている。 対するEDHは当初、「引いたカードから不要なカードを追放後、追放した枚数-1枚を引く。これを繰り返した後、追放したカードをライブラリに混ぜてシャッフル」という所謂「部分的パリ・マリガン」が採用されていた。 しかし通常ルールのロンドン・マリガン採用以降はそれに「1度目のマリガンでは手札が減らない」というフリー・マリガンを付け足したものを採用しており、基本セット2021期現在も採用されている。これは他の多人数戦でも共通。 ・4.ターンの進行 >a.アンタップ・ステップ >b.アップキープ・ステップ >c.ドロー・ステップ >d.第1メイン・フェイズ >e.戦闘フェイズ >f.第2メイン・フェイズ >g.終了ステップ >h.クリンナップ・ステップ といった流れで進行。 インスタント以外の呪文と土地のプレイはメイン・フェイズにしか行えない。 土地は1ターンに1枚のみ戦場に出せる。 *<用語>(2020年現在) **(ゲーム領域) ・デッキ 60枚以上、上限無しのメインデッキと、最大15枚のサイドボードからなる。2勝(以上)先取のマッチではゲーム間にメインデッキとサイドボードの間でカードの入れ替えが行われる。((MtGでは1勝負全体をマッチ、その中の対戦それぞれをゲームと呼ぶ。)) ゲーム中はメインデッキの内、山札のことを「ライブラリー」と呼ぶ。 ストーリー上では「書庫」などと呼ばれ、本棚に収められた魔導書を意味する。 ・手札 7枚が上限。もちろんカードの効果で無制限になったり5枚になったりする。 ストーリー上では「魔導書」などと呼ばれ、 プレインズウォーカーが書庫から取り出した魔導書や、持っている知識の量を表す。 ストーリー上の「知識」とは基本的に手札アドのことである。 ・戦場 フィールドの事。ルール上は全プレイヤーで1つを共有している。 ・墓地 文字通り墓地。使用したソーサリーやインスタント、破壊したパーマネントなどが置かれる。 しかし【ドレッジ】や【リアニメイト】といったここからクリーチャーを呼び戻すのが勝ち手段のデッキにとっては第二の手札。 ヴィンテージの【ドレッジ】ともなると「ライブラリーの枚数<墓地の枚数」なんてのが平気で起こり、変わり種ではここにどんどん自分のライブラリーを落としていき、ライブラリーアウトor残りライブラリーごくわずかという状況から(事前に置いた)パーマネントの能力で特殊勝利をするというデッキもある。 ・追放領域 ゲームから追放された(かつてのオラクルでは「取り除かれた」)カードはここに置く。他タイトルで言えば除外やロストゾーンに近い。 ここから使えたり、ここのカードをゲームに引き戻すカードはほぼ無く、%%第二の墓地にするのは厳しい%%一番安全な再使用不可地帯である。 続唱やブリンクのように「一時的に退避させて、すぐに特定の場所に戻す」というニュアンスでその退避先に一瞬だけ使う場合もある。 近年では赤を中心に呪文や能力で主にライブラリーからカードをここに置き、それを(一定期間の間)プレイしたり唱えられるという「衝動的ドロー」を行うことが増えてきている。 **(カード・タイプ) ・クリーチャー プレイヤーが召喚し、手下とする&ruby(Creature){被造物}。様々な種族(ゲーム中ではクリーチャー・タイプ)がいる。 中にはストーリー上での重要人物をカード化した&bold(){『「伝説の」クリーチャー』}も存在する。 これらは「レジェンド・ルール」により&bold(){1種につき1体までしかコントロールできない}代わりに基本的に強力。 某覇者とかネタにしかならない伝説のクリーチャーもいるのはご愛嬌。 ・土地 マナを生み出す場所。基本は1ターンに1枚ずつしか戦場に出せない。基本は。 プレイヤーはここからマナを生み出す。たまに自力じゃマナ出せない奴もあるけど。 伝説の土地もある。 ・ソーサリー 使い切りの呪文その1。 自ターンのメインフェイズにのみ使用可能な代わりにマナ効率が良く、派手な効果を持つものも多い。 ドミナリアではついに伝説のソーサリーが出た。 制限カードという訳ではなく、伝説のパーマネントをコントロールしていないと唱えられないという制限。 ・インスタント 使いきりの呪文その2。 相手ターンや戦闘フェイズ等、割と好きなタイミングで使用可能な為、取り回しやすい。 その分、ソーサリーに比べて効果が控え目だったり限定的な傾向が強い。 打ち消し呪文等は、ルール上必ずインスタントになる。 打ち消し呪文以外はパンプなどの堅実な効果が中心。 ・アーティファクト 特殊なアイテムや機械など。 クリーチャーにつける「装備品」や操縦者が居ないと動かない「機体」など、サブタイプも様々。 ゴーレムのようなクリーチャーでもあるカードも存在する。 やっぱり伝説のアーティファクトもある。 ・エンチャント 結界などの呪文。単なるアーティファクトに比べ能力の範囲が広い傾向にあり、他のカードに付ける「オーラ」であるエンチャントもある。 くどいようだが、伝説のエンチャントもある。 ・部族 クリーチャーではないカードにクリーチャー・タイプを持たせるためのカード・タイプ。 基本的に併せ持った他のカード・タイプと同じ挙動をする。 例えば「部族ソーサリー・ゴブリン」であれば、「墓地からソーサリーを手札に戻す」はもちろん「墓地からゴブリンを手札に戻す」でも回収可能。 一時的に使ったが、WotCとしてはもう使う気が無いとのこと。 ・[[プレインズウォーカー>プレインズウォーカー (MTG)]] 元々はプレイヤーの事のみを指していた。 ストーリー上では「探求者」や「冒険者」とも呼ばれる、&Ruby(Planeswalker's Spark){&font(#ffb74c){プレインズウォーカーの灯}}が灯った人。 プレインズウォーカーの中にはその世界で生まれた者もいる。 そういう者はプレインズウォーカーという形でゲーム内に存在する。 プレインズウォーカーというカードタイプはローウィンまで無かったので、それ以前では代わりに伝説のクリーチャーになっている。 プレインズウォーカーは一時期、レジェンド・ルール以上に厳しい制限((同名カードどころか同一人物、つまりプレインズウォーカー・タイプ1種につき1枚しか戦場にいられず、2体目が現れようものならどちらも破壊を経ずにそのオーナーの墓地へ置かれる。→自分の場にタイプ同一は1枚のみ、2体目以降が出た場合、1枚を残して他を墓地に送る。))があったが、イクサラン期のルール改正で他の伝説のパーマネント同様の扱いとなった。 要は神ジェイスと神童ジェイスが一度に並ぶどころか睨み合う形勢もありえるようになった。 ソーサリーとインスタント以外は戦場にある間、「パーマネント」と総称される。 そして土地以外のカードは全て「呪文」である。 他のTCGを知る人はクリーチャーやアーティファクトも呪文である事に違和感を覚えるかもしれないが、呪文を唱えてそれらを生み出す、と解釈すれば合点がいくだろう。 実際、マジック公式サイト内に「マジックの世界では、あなたは魔法使いになり壮大なファンタジー世界の主人公。呪文を駆使して相手と戦います。」との紹介文があったり、 最初期のクリーチャーカードには「○○の召喚/Summon ○○」という表記が用いられていたりと、上述の何かを呼び出す呪文という解釈とまさに合致する。 余談だが、それを元ネタに作られたのが[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]である(MtG側の元カードは奈落の王)。 **<MtGの大原則> &bold(){“カードはルールに勝つ”} 他の大原則は割愛するが、これだけはMtGの面白さを語るにあたって外せない。理由はその他の項に少々。 実際、多くのカードはルールを超越・書き換える能力を有している。それはささいなものから、ゲームを破壊しかねない強大なものまで様々。 例えば >白金の天使 >あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。 …むちゃくちゃでしょ? でもこいつ自体はアーティファクトで壊れやすいし、タフネスも4だから死亡しやすい。 だが何らかの方法で破壊不能と被覆か呪禁を持たせるとほぼゲームセット((全体除去に巻き込んだり、コントロールしているプレイヤーの手で生贄に捧げさせるなどの手段でこの状況からでも逆転は可能。))。 そんなドヤ顔コンボを決めるのもマジックの楽しさの一つだ。 ちなみに逆もおり >深淵の迫害者 >あなたはゲームに勝利することはなく、あなたの対戦相手はゲームに敗北することはない。 …こっちもむちゃくちゃだが、本体が4マナ6/6飛行トランプルと中々パワフル((普通、4マナの飛行クリーチャーなら『3/3+メリット能力』が妥当なラインである。))。 これで序盤から相手を攻撃し、相手のライフがマイナスになった所でこれを能動的に処分するという戦法を取れば十分にエースカードと言える。 相手からしたらこれに殴られながら守らなければいけないという謎の展開になる。 他にも「ソーサリーをインスタント同様に扱う」や、それに対抗した「インスタントもソーサリーが使える時以外に唱えられなくする」等、ルールの基本原則から覆すような能力はたくさんある。 魅力的な特殊勝利条件 ・&bold(){「死闘により死屍累々。はい、勝利!」} ・&bold(){「とあるクリーチャーに触られると『お前はもう、死んでいる』} ・&bold(){「5色土地と生物がそろえば何でもできる。だから戦は(中略」} ・&bold(){「俺たち四つ(同カードです)が全部出たら何でも(以下同文」} ・&bold(){「狂人が作った扉を、うすのろが開いてしまう。そしてうすのろはやがて考えるのをやめる」} ・&bold(){「世界なんて争いも罪もいっぱい!じゃあみんないなくなればいいじゃない!」} ・&bold(){「ライフ1?山札0?残念、俺の勝ちだ。このカードがあるからさ!」} ・&bold(){「ギルドも思想も関係ない!争いは辞めてみんな仲良く!~HAPPY END~」} こっちもそそりそうな敗北条件 ・&bold(){「ライフロスが嫌?じゃあ山札でいいよ。空になったら負けるけどね!」}(※元祖です) ・&bold(){「インチキはだめよ!ちゃんと手札から召喚してね!」} ・&bold(){「ライフ13になったら負けね!何故って?13って忌み名だからね!」} ・&bold(){「マナ後払いでいいよ!ただし支払わなかったら死ぬけどね!」} ・&bold(){「三つ願いを叶えてやろう。ただし四つ目でお前の命を頂く」} ・&bold(){「Time is money.追加ターンはそれだけ価値のあるものだ。そのターンで勝てよ?」} 自分も相手もそんなカードを使うのだから、静かにゲームが進むわけがない。 ・地ならし屋+明日の標=&bold(){「ずっと俺のターン!」} ・通電式キー+Time Vault=&bold(){「1ターン目からずっと俺のターンするけどいいかな?」} ・ベルチャー=&bold(){「1ターン目だけど50ダメージだぞ、死ね」} ・ストーム=&bold(){「1ターン目から2点ドレイン10発だ、死ね」} ・クロノステイシス=&bold(){「ゆっくり死んで逝ってね!」(別名「ずっとお前のターン」)} ・玉虫アルター、MoMa=&bold(){「ソリディアで貴様の精神力を蒸発させたる」} ・感染=&bold(){「一撃毒殺」} ・バベル=&bold(){「デッキの残り枚数200枚あるから僕の勝ちです」} ・MUD=&bold(){「マジックさせない」} ・双子=&bold(){「とりあえずクリーチャー1億体でアタック」} ・Super Crazy Zoo=「対応して《稲妻/Lightning Bolt》打ちます、&bold(){自分に}」 ・the spy=&bold(){「自分のデッキ土地入ってないんで全部墓地に落としますね」} ・Doomsday=&bold(){「5枚を詰将棋するのが楽しいんだよね」} 以上が簡易的なゲーム説明と、特徴がありすぎるデッキの解説である。 *<各色の特徴> このカードゲームは土地からマナを生み出して戦う。土地毎に生み出せるマナの色は決まっており、それがデッキの特徴と言える。 以下はそんな各色の特徴と代表的なカードである。 **【[[白/White>白/White(MtG)]]】 「平地」からマナを生み出す。 正義や秩序、平和や平等などを司る色である。 5色の中で最もバランスのとれた色であり、[[白ウィニー>白ウィニー(MtG)]]のような超短期決戦デッキから、[[神の怒り>神の怒り(MtG)]]を使い究極のコントロールデッキを組む事も可能。 逆に言うと器用貧乏になりやすく、また平等も重んずる色とあって一方的に大きくアドバンテージを稼ぐのが苦手。そのため一見するとマナレシオの良いカードも選べる対象などの条件に阻まれがち。 とはいえトークン生成やライフ回復、エンチャントの破壊、追放は得意で、クリーチャーも飛行や先制攻撃、二段攻撃に絆魂(=与えたダメージ分ライフを回復)を持つものが多いので質は十分。 天使や騎士など、神聖さを感じさせるクリーチャーが数多く所属する。人間も多くは白。 代表的なカードは[[サバンナ・ライオン>サバンナ・ライオン/Savannah Lions(MTG)]]、[[セラの天使]]、[[悪斬の天使>悪斬の天使/Baneslayer Angel(MtG)]]など 代表的なPWは正義を守る誇り高き「[[ギデオン・ジュラ>ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(MtG)]]」は惜しくも死亡したので「[[黄金のたてがみのアジャニ>黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(MTG)]]」辺り。 理想:秩序統一 人間:騎士・兵士・執政者・クレリック 弱点:行き過ぎた全体主義・大雑把さ **【[[青/Blue>青/Blue(MtG)]]】 「島」からマナを生み出す。 精神や知識、水や大気などを司る色である。 様々な呪文を使った駆け引きを得意とし、インスタント以外をインスタント同様のタイミングで唱えられる能力も自前・付与問わず多い。((前者はキーワード能力『瞬速』として制定されるが、後者はほとんどがこれを持つかのように唱えられるもので直接付与する事は稀。)) ドローや[[カウンター>カウンター(カードゲーム用語)]]が豊富な色であり、相手を妨害しつつ相手の妨害を躱す、[[コントロール>コントロール(TCG)]]に分類されるトリッキーな戦法に長ける。 その代わり、クリーチャーは飛行や瞬速などと引き換えにマナ・コスト辺りの大きさ(=スタッツ)が控え目な傾向にある。 マーフォーク(魚人)やフェアリー、スフィンクスなど、水や空と縁の深い生物が数多く所属する。 代表的なカードは[[対抗呪文>対抗呪文/Counterspell(MtG)]]、[[選択>選択/Opt(MTG)]]、[[%%金玉%%宝船の巡航>宝船の巡航/Treasure Cruise(MTG)]]など。 代表的なPWは若く陰気な、精神操作魔法の天才「[[ジェイス・ベレレン>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]」 理想:全知全能 人間:技工士・魔導士 弱点:頭でっかち・スロースターター   **【[[黒/Black>黒/Black(MTG)]]】 「沼」からマナを生み出す。 腐敗や死、悲しみや恐怖などを司る色である。 相手のクリーチャーや手札、ともすればプレインズウォーカーを直接破壊できる事が最大の特徴であり、[[スーサイド>スーサイドブラック(MtG)]]のように勝利の為なら自分のライフ(命)をも1点まではかすり傷と言わんばかりに生け贄に捧げ、最終的に勝てれば良いというリスキーで破滅的な色。ただしエンチャントに触れるのはかなり苦手。 そのせいかパワー>タフネスな奴が多かったが、最近はそれでは赤と被るとしてパワー<タフネスな奴と半々気味な傾向にある。要は両極端。 ゾンビや[[吸血鬼]]・デーモン…他に形容のしようがないホラーなど、おぞましい化け物が数多く所属する。 代表的なカードは[[消えないこだま>消えないこだま/Haunting Echoes(MtG)]]など 代表的なPWは偉大なる吸血鬼「[[ソリン・マルコフ>ソリン・マルコフ/Sorin Markov(MtG)]]」…はストーリーからほぼ退場。現在は%%若BBA%%イケメンお姐さん「[[リリアナ・ヴェス>リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(MtG)]]」がメイン。 理想:唯我独尊 人間:無頼漢・暗殺者・傭兵・邪術士 弱点:歪んだ力による尻ぬぐいや代償・ボッチ **【[[赤/Red>赤/Red(MtG)]]】 「山」からマナを生み出す。 炎や怒り、混沌や自由などを司る色である。 炎や雷の呪文を多数持つ、[[クリーチャーやプレイヤーに直接ダメージを与えられる>バーン(TCG)]]事に長けた攻撃的な色である。 しかしその反動から体力や持続力に乏しく、デッキも息切れが早くなりがち。 所属する怪物はゴブリンやオーガ、ドラゴンが多く、やはりことごとく攻撃的。 代表的なカードは[[シヴ山のドラゴン>シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]や[[稲妻>稲妻/Lightning Bolt(MtG)]]、[[火炎舌のカヴー>火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]など 代表的なPWは情熱と激情の紅蓮術士「[[チャンドラ>チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(MtG)]]」 理想:本願成就 人間:無政府主義者・傭兵・蛮族・戦闘狂 弱点:視野狭窄・長期的見解の軽視 **【[[緑/Green>緑/Green(MtG)]]】 「森」からマナを生み出す。 自然や純粋さ、成長などを司る色である。 土地やクリーチャーの展開力に優れており、その圧倒的な力で全てをねじ伏せる。 特にクリーチャーは他の色の同マナ・コスト帯と比べスタッツがパワー・タフネス共々1以上高い事が珍しくなく、能力にしてもトランプルでの貫通、警戒でのタップせず攻撃、と戦闘向きなものが多い。 また、アーティファクトの破壊に長ける他、クリーチャーが絡めば大体の事はこなせ(パワー依存の直接ダメージ、最大パワー分コスト軽減、など)、飛行を持つクリーチャーを狙うカードも到達(飛行を持つクリーチャーの攻撃をブロックできる)持ち中心に多数。 しかし相手のクリーチャーやプレインズウォーカーに直接触れるのは苦手で、飛行持ちは5色のうち最少。 また、デッキも一枚々々に強く依存する所謂[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]になりがちで、ドヤ顔高マナフィニッシャーからの打消し&除去による死に顔はよくある。 エルフや、ハイドラなどの野生動物の多くは緑である。 代表的なカードは[[甲鱗のワーム>甲鱗のワーム(MtG)]]様、[[ラノワールのエルフ>ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]、[[極楽鳥>極楽鳥/Birds of Paradise(MtG)]]など 代表的なPWは自然を崇拝する筋肉ダルマ「[[ガラク>野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(MtG)]]」…は一時的な%%闇堕ち%%退場を経て代表格から一歩引いているため、現在はビビアン・リード、次いで[[ニッサ・レヴェイン>ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(MtG)]]が代表格。 理想:現状維持 人間:修行僧・ドルイド・狩人 弱点:世間知らず・生命最優先(敵までも) **【&font(#808080){無色}】 アーティファクトの大部分 もしくはエルドラージ一族や一部のファイレクシア あらゆる色で使えるし色事故の心配もない。 逆に言うとその分カードパワーが抑え気味%%でないと非常にまずい%%。 またアーティファクトの大部分といっても各色の関係はまちまち。 利用:黒(利用できるものは何でも)・青(技術の結晶) 破壊:緑(自然の大敵) 両方:白(時に秩序の敵時に味方)・赤(壊すのも作るのも大好き) 代表的なカードは[[マスティコア>マスティコア/Masticore(MtG)]]、[[エムラクール]]、[[頭蓋骨絞め>頭蓋骨絞め/Skullclamp]]など 代表的なPWはウルザが作った銀のゴーレム「[[カーン>解放された者、カーン/Karn Liberated(MtG)]]」 各色は相互に「友好色」か「対抗色」の関係にあり、その順番はカラーパイ(カラーホイールとも)において白青黒赤緑となっている。その中である色から見て隣り合う2色が友好色、そうでない2色が対抗色である。 傾向として、かつては友好色は複数の色のマナを出せる土地や多色カード等のサポートが充実しており、逆に対抗色はその色を妨害したり、土地渡りやプロテクション等の有利に戦える能力を持つクリーチャーが多かった。 しかし現在は色数毎の差を設けずにデザインする方針になっており((2色地形がセットに10種類全部投入されるなど。))、これにはデッキ構築の自由度を広げる意味合いもある。%%シールド戦で対抗色2色が濃いと割り合い悲惨だったし%% とはいえカードセット毎で重視する色数が変わる事は健在であり、古くはアポカリプスのようにあえて対抗色を強調したり、ラヴニカのように友好も対抗も対等に重視したり、アラーラやタルキールのように3色の組み合わせを推したり、はたまたエルドレインのように単色を組ませる気満々のものもある。 現在、2色の組み合わせについてはラヴニカ次元のギルド、ある色とその色の友好色の3色(弧)についてはアラーラの各次元、ある色とその色の対抗色の3色(楔)はタルキール次元の氏族の各名称で呼ばれることが多く、以下はその内訳である。 ・友好2色(共通志向)→白青=アゾリウス(支配)、青黒=ディミーア(狡猾)、黒赤=ラグドス(加虐性)、赤緑=グルール(衝動性)、緑白=セレズニア(共同体) ・対抗2色→白黒=オルゾフ、青赤=イゼット、黒緑=ゴルガリ、赤白=ボロス、緑青=シミック ・弧3色→白青黒=エスパー、青黒赤=グリクシス、黒赤緑=%%スイカ%%ジャンド、赤緑白=ナヤ、緑白青=バント ・楔3色→白青赤=%%トリコロール%%ジェスカイ、青黒緑=スゥルタイ、黒赤白=マルドゥ、赤緑青=ティムール、緑白黒=アブザン 例えば《秘密を掘り下げるもの/Delver of Secrets》をメインとしたレガシーの青黒赤3色デッキなら【グリクシスデルバー】、といった形。 4色デッキには特に名称は無く、【4cデルバー】など色の数で呼ばれたり、オリジナルの名前が付くことが多い。 *〈[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]〉 時々、カードの一番下にコメントのようなテキストが記載されている。 ゲームには関係無いが、MtGの世界をより深く知る事が出来る。 内容はカードの効果に関係する事から、古典文学、歴史考察、皮肉など様々。 例えばアーティファクトを破壊する呪文である<<破砕>>なら「計画には数日。建設には数週。完成には数ヶ月。  破壊には数秒。」など。 ストーリーの断片だったり、ちゃんとマジックに関係しているフレーバーも存在する。 キャリアーサイクルのように複数枚にまたがったフレーバーもある。 *【デジタルゲーム】 紙媒体のカードゲームではあるが、これまでに何回もビデオゲーム化されている。 2019年現在まで継続的にアップデート、サポートが続けられているのは「&b(){Magic Online(MO)}」と「&b(){MtG Arena(MtGA)}」の二つ。 &b(){MO}は2002年からサービスが開始され、MTGに存在するほぼすべてのカードを網羅している老舗オンラインDCG。 基本無料ではあるが無料で出来ることはほぼ無い…と言っていいほどに&bold(){デジタルであること以外は紙と同等}の環境。 大会参加費も徴収されるしパック買うのも有料。 しかし大会で上位に入賞するとパックを貰え、そのパックを大会参加費に当てる事も可能なため、プレイが上手ければ初期投資以降は無料で回転させ続ける事も出来るかもしれないが。 ただ、UI周りがかなり古臭かったり、後発のDCGと比べると演出面はあまりに簡素なため、プレイヤーの間では『MtGのビデオゲーム』ではなく『MtGのシミュレーター』と評されがち。 それでも公認大会は頻繁に開催されるし、MOから始めて現実の大会で優勝するにまで至ったプレイヤーも居たりするので、今だに人気のあるタイトルである。 あと一歩のフォーマットは未だにMO専用の物がある。 &b(){MtGA}は近年のDCGに合わせる形で作られており、収録されているカードの範囲は2020年7月時点でもパイオニアより狭いながら、神話レア(+一部のレア)使用時にエフェクトが付いたり、ターンの進行がある程度自動化できたりと、シミュレーターと揶揄されるMOに比べるとだいぶグラフィカルとなり、また遊びやすくなっている。 しかし、MtGのトーナメントシーンで基本となるサイドボード有のマッチ戦(BO3)よりも、一般的なDCGで主流の1本勝負(BO1)がMtGAでも主流になっており、メイン戦が強いデッキが幅を利かせるという欠点も((マッチ戦のモードも存在しており、そちらでは通常通りサイドボード込みでの対戦となる))。%%そういうところまで近年のDCGに合わせるようにすることはない%% 将来的にはMtGAを使った大規模な大会も予定されており、MOと並行して展開される予定。 %%言語周りのバグが日本語に多かったり、連続長時間プレイでエラー終了しやすかったり、%%何かとこれからが気になる、MtGAの明日は如何に。 *【メディア展開】 [[コロコロコミック]]連載の漫画『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(漫画)]]』は当初、このMtGを題材とした漫画&bold(){だった}事は有名。 [[コロコロアニキ]]にて、「もしデュエマがMtGを題材とし続けたままだったら」というifを描いた漫画『[[切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける]]』が2018年秋号より連載される。%%ギャグ漫画だけど%% ほぼ同時期にホビージャパンでは『[[デュエルファイター刃]]』が連載されていた。MtG漫画といえば上記2作を思い浮かべるプレイヤーも多いのではないだろうか。 現在は90年代を舞台としたMtG漫画『[[すべての人類を破壊する。それらは再生できない。]]』が[[少年エース]]で連載中。 また、アニメシリーズがNetfilxで配信予定。製作総指揮はアベンジャーズシリーズでおなじみのルッソ兄弟が手掛ける。 *【その他】 MtGはリチャード・ガーフィールドらがボードゲーム『コズミック・エンカウンター』に影響を受けて開発したものであり、そのゲームの「ルールに優越する特殊能力」、「拡張セットによるルールや特殊能力の拡張」などから着想を得て、そこにトレーディングカードの要素を掛け合わせる形でデザインされている。 また、このカード自体も元々は同社のTRPG『DECKMASTER』のサプライの一種であり、ダイスの代わりにゲーム中の処理を解決するための道具だった。 カードの裏面にDECKMASTERと書かれているのはその時の名残である。 そう考えると、MtGは簡易的なTRPGと言えるだろう。 先述したようにプレイヤーは比較的年齢が高く、社会人が多い為、初心者の質問にも快く答えてくれる事が多い。 年齢層が高い事もハードルが高い理由の一つだったりもするのだが。 世界にはカリスマ・プレイヤーやプロギャザリングプレイヤーも存在し カリスマ過ぎて[[スライ>スライ(MtG)]]や[[シュナイダーポックス>シュナイダーポックス(MtG)]]、ヤソコンの様にプレイヤーの名前が、デッキ名になっているデッキもある。  ポイント制の「プロツアー」制度があり、ランクを上げていくと大会に出るだけでギャラがもらえるので、上り詰められればデュエルで飯を食える世界である。 プロの中には日本人もおり、 黒が好きすぎて、(周囲から勝手に)組長として称された''藤田憲一''、 プレイヤー初の禁止カードにされてしまったあずにゃん大好き&bold(){渡辺雄也}や、 クリーチャー嫌いの悪魔のデッキビルダー&bold(){八十岡翔太}など、個性豊かすぎるメンツが大勢いる。 以前は日本人詐欺(公式コラムに「国籍が不明になりつつある」とまで書かれた)、現在は引退詐欺でプロツアートップ8に入ってた殿堂入り詐欺師&bold(){中村修平}なんかも(主に海外で)有名。 また、[[スクウェア・エニックス]]のアーケードカードゲーム『[[LORD of VERMILION]]Ⅱ』に10体のクリーチャーが参戦(イラストはそのまま)。 3Dグラフィックと化したクリーチャー達がボイス入りで『対抗呪文』、『踏み荒らし』、『残酷な根本原理』等の技を使用するのはファン必見である。 またPWカードは名前の「プレインズウォーカー」が省かれている。 例)イラストは『プレインズウォーカー、[[ニコル・ボーラス>ニコル・ボーラス/Nicol Bolas(MtG)]]』→カード名は『ニコル・ボーラス』 また四半世紀超えの歴史を有するだけあってコラボカードも少なくなく、銀枠ではD&Dやトランスフォーマー、マイリトルポニーなど、そして黒枠でもあの&bold(){[[怪獣王>ゴジラ]]とのコラボ}を実現させている。%%あとモチーフ程度だがシャークネードやキングコングなどとも%% WotC社とタカラトミーが制作したTCG『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]』は、このMtGを低年齢層(主に小学生)向けに簡略化して制作されたものであり、マナや召喚酔いなど、MtGの用語とギミックを一部取り入れている。WotC社の登録商標であるタップ、アンタップの語を用いているのもWotC社が関与しているため。 その経緯からデュエマ側はMtGのことを&bold(){「兄貴分」}としており、[[あるエキスパンション>超ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]では[[プレインズウォーカー>プレインズ・ウォーカー(デュエル・マスターズ)]]など一部のMtGのカードがデュエマに参戦した。 逆にデュエマ側のギミックがMtGに導入されることもあり、&bold(){デュエマのぶっ飛び要素だったサイキック(両面カード)やGリンク(合体カード)の採用決定}に度肝を抜いたプレイヤーも少なくないはず(Gリンクは実際にはMtGのジョークエキスパンションが一番の発端なんだけどね)。 追記、変更よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 旧Wiki時代から、未だに白の項目だけないんだよな。確かに一番不人気な色とはいえ、カワイソス。 -- 名無しさん (2013-07-07 10:23:48) - MTGはよく知らないけど白って不人気なんだ。カッコ良さそうなのに -- 名無しさん (2013-08-29 13:36:35) - ↑不人気というよりなんでもそつなくこなす優等生な色なせいで、他の尖った能力の色の人気に比べると地味なイメージ。2chでもカルト的存在感ある黒スレや色の割にはまともな赤スレとかに比べるとスレ板少ないし -- 名無しさん (2013-08-29 14:49:58) - 定期的にやらかす色でもあるけどそのへんも青にインパクトで負けてるしね。クリーチャーの強さも筋肉もりもりマッチョマンな緑に負けてるし -- 名無しさん (2013-08-29 16:57:52) - 定期的にやらかす、確かにあるかも。白はハンドアドバンテージを稼げるカードの総数は一番少ないけど、その少数が大会で実績を残しているよな。イーオスのレインジャーとか、石鍛冶の神秘家とか。 -- 名無しさん (2013-08-29 17:24:27) - ただし、天使は人気だよな白って。セラの天使はもちろん、アクローマにアヴァシンに悪斬。強さとセクシーさが人気の秘訣と思われ -- 名無しさん (2013-09-01 04:54:46) - 白…キレイ。青…(中身が)きたない。黒…(見た目が)きたない。赤…(汗)くさそう。緑…くさい。 -- 名無しさん (2013-09-09 03:10:08) - とうとう白の項目が立てられたみたいだね。他の色の項目を立てた人とは別みたいだけど -- 名無しさん (2013-11-03 17:30:07) - 誰かスタンのとこ更新してー -- 名無しさん (2013-11-03 21:30:01) - ↑現在の状態に合わせて更新したよ。しかしとうとうエンチャントでもありクリーチャーでもあるカードが出たのか -- 名無しさん (2013-12-05 11:57:55) - やっぱカードゲームといえばMTGが一番楽しいな。 &br()色の役割・戦略・駆け引き・イラストにフレーバーテキスト、どれも奥が深くて大人になった今でも楽しく遊べてるわ。 -- 名無しさん (2013-12-15 04:44:04) - 大人向けというか、子供にオススメできない。おもに金銭的理由で。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:07:01) - 映画化の話が出たな。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:22:03) - ↑オリジナルの物語になるのかな?原作に従うなら、ウェザーライトサーガを希望 -- 名無しさん (2014-01-21 15:04:20) - これだけ長くやってて、いまだにリミテッド環境でやらかすのはどういう訳なんですかね(AVRやGTCを見つつ) -- 名無しさん (2014-01-24 12:44:31) - ↑4 小学校の時にめちゃくちゃ流行ったけど、地震とか有名カードは2000円とかだったからなぁ。 生ける屍なんかプレミアついて1万超えたことあったし。 -- 名無しさん (2014-01-31 21:26:44) - ここ一年くらいでの昔のカードの値段高騰がヤバい。ローウィン~ゼンディカー辺りの比較的新しめの土地とかが特に凄まじい -- 名無しさん (2014-03-02 06:21:29) - 昔漫画の影響でポータル三国志が欲しかったけど、どこにも売ってなかったのがスゲェ悲しかった。 -- 名無しさん (2014-03-13 11:56:44) - 個別項目作った方が良いのって何かあるかね  -- 名無しさん (2014-03-26 14:12:31) - ↑ポータル三国志とか? -- 名無しさん (2014-04-01 00:28:16) - 倦怠の宝珠、アヴァシン、聖トラフトが発掘不可にあるから、どんなのだったか覚えてる人いれば作り直せんかなー -- 名無しさん (2014-04-11 14:38:41) - 新しく個別項目作るとき今は(MtG)って着けてるけど、ある方が良いんだろうか、ないほうが良いんだろうか -- 名無しさん (2014-04-16 22:32:17) - 有ってデメリットもないし、あった方が良いんじゃね。 -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:09) - ↑そう言えば最後の辺りで伝説のクリーチャの項目なかったけ?新しいのだとイマーラ不遇ぷりを書きたい。 -- 名無しさん (2014-05-19 02:43:26) - あれ、デュエマだけじゃなくて遊戯王も最初はMtGを更に分かりやすくしたものじゃなかったか? -- 名無しさん (2014-05-28 21:51:31) - 遊戯王つくったのが第6版ルールの完成前だったのが不運 -- 名無しさん (2014-05-28 22:17:58) - 起源なのは確かだが、はたして今も頂点といえるのか -- 名無しさん (2014-07-06 11:55:55) - >カードごとの裁定という概念が存在しない 。 Equinox「何言ってだこいつ」 -- 名無しさん (2014-09-03 00:33:16) - 遊戯王はヘンテコな名前のカード多いけどこっちはどうなの?日本人モデルのクリーチャーいたハズだけど -- 名無しさん (2014-09-05 08:06:13) - 神河ブロックのことかな?あれは日本がモデルのだからな。今田(こんだ)とか昌子とかあざみとか密(ひそか)とかいたよ -- 名無しさん (2014-09-05 08:13:03) - タルキール出たし修正して大丈夫? -- 名無しさん (2014-09-28 06:27:48) - 覇王「譚」な -- 名無しさん (2014-10-30 13:18:09) - 黒のプレインズウォーカーはリリアナの方がいいんじゃないかと思う。ソリンは多色のイメージががが -- 名無しさん (2014-11-02 16:36:45) - ガチデッキ組もうとするとお高いんでしょう? -- 名無しさん (2014-11-26 14:46:42) - 赤単とかそれなりの値段で組めるデッキもあるよ -- 名無しさん (2014-11-26 17:05:52) - ↑↑公式でコモン・アンコモンだけで組むのを前提にした財布に優しいデッキも「土地だけは妥協せずに多色地形(たいていこれが高くなる)を入れよう」と言うくらいだもんなあ(↑の赤単は多色地形入れる必要無いから安上がりになる) -- 名無しさん (2014-11-26 18:23:00) - やはり土地は問題だな。生みの親であるRichard Garfield自身が「土地なくしたい」って言ってるぐらいだからな。 -- 名無しさん (2014-11-27 12:26:59) - 今から始めるとして、各種色のページを見るとやっぱり使うのは青になりそうな予感。封殺好きだし -- 名無しさん (2014-11-27 13:27:43) - 親和「安くて強ければいいというものではない」 -- 名無しさん (2014-12-01 16:26:11) - 安くて強いデッキが出たら、今度はそれが高くなるだけなんだよね -- 名無しさん (2015-01-27 15:34:41) - なんで土地限定パック出さないんだ -- 名無しさん (2015-02-02 06:12:03) - 遊戯王以上に金掛かるとか破産不可避 -- 名無しさん (2015-03-10 09:31:55) - ↑むしろMTG全フォーマットやってると値段的には遊戯王が涙出るくらい良心的に見える -- 名無しさん (2015-03-10 10:07:54) - 他色にすると土地がネックになるだけで単色ならびっくりするくらい安く組める。スタン赤単なんか稲妻の一撃+少々のコスパ火力と疾駆クリで一応完成するし。嵐息吹や熟練扇動者入れるとちょっと高くなるが -- 名無しさん (2015-03-13 14:08:53) - ↑18 頂点は流石に無いな、頂点を決める基準が裁定の少なさやルールの簡潔さなら、カードだけでプレイ出来てルールも分かり易いデュエマの方が上になるし、もっとも何が頂点だとか決めるのは無粋だよ -- 名無しさん (2015-09-19 22:51:32) - 新年早々、100万円のカードゲーム福袋が話題ですね -- 名無しさん (2016-01-03 10:31:10) - 昔カタログで見た黒15マナで99/99のクリーチャーの名前が思い出せない。 -- 名無しさん (2016-01-03 11:53:51) - それはB.F.M. (Big Furry Monster)だな。アングルードのカードで気が狂ったようなデザインだが、それ以外にもたくさんあるから検索すると面白いかも。 -- 名無しさん (2016-01-03 12:21:38) - ↑ サンクス -- 名無しさん (2016-01-03 14:50:46) - なんで基本セットやめちゃうんだろ? -- 名無しさん (2016-01-14 21:11:52) - 公式記事読め -- 名無しさん (2016-01-18 06:29:04) - たしかゲームがPS3でダウンロード販売されてたよな。 あれの体験版やったけどよくできてた。 -- 名無しさん (2016-03-03 15:39:33) - 黒の代表的なPWがソリン?リリアナだろJK -- 名無しさん (2016-03-07 23:14:39) - ついに覚醒サイキックリンクを輸入してしまった……合体前のほうが強いってあたりまで踏襲しなくていいのよ? -- 名無しさん (2016-06-28 10:31:53) - よくルールルールの類いでMTGの名前が上がるけど、正直調整そんな上手くないよな・・・ -- 名無しさん (2016-07-26 01:03:15) - よくわからないけど、紙のカードでルール上のバグが出ることはかなりまれ。大体のバグはエラッタと曖昧だったルールの明確化で解決してる。・・・イクスリッドの看守と魂剥ぎは結局どうなったんだろう。 -- 名無しさん (2016-07-26 02:13:39) - 「ライフとライブラリーの残り枚数は飾り」。なるほど、そこも含めて他のTCGに受け継がれたのか。 -- 名無しさん (2016-07-27 01:45:09) - 黒のPWはリリアナで緑はニッサに書き換えていいんじゃないかね -- 名無しさん (2016-09-01 14:18:19) - ボーラス様除く主だったPWが集合しとる壁紙(Planeswalker Wallpaperでググれば出てくる)で、中央の5人がソリン・ジェイス・ギデ・チャンドラ・ガラクだったりするし、まぁ単色に限定しなけりゃあながち間違いでもないんでない? オリジン及びGWの5人ならそりゃリリアナとニッサだけど -- 名無しさん (2016-09-03 00:12:31) - スタンローテーションがまた2年間隔に戻るとのこと。まあ凄まじい勢いでプレイヤーが離れて行ってたから致し方なし -- 名無しさん (2016-10-20 20:30:21) - そして今回の禁止カードである -- 名無しさん (2017-01-11 10:24:02) - プロへの報酬減額騒動、スタンローテーションが行ったり来たり、そして今回の禁止。新社長になってからとも言われるがかなり混乱してるねえ -- 名無しさん (2017-01-11 10:39:10) - おいおいおい、銀枠復活に基本セット復活に加えてついについについにドミナリアに帰還かよ!!!WotCやるじゃねぇか!!! -- 名無しさん (2017-06-15 00:55:42) - 最近がバが多すぎて悲しくなる。明らかに目玉にしたかったであろうドミナリアでこんな大ガバするなんて -- 名無しさん (2018-03-09 10:39:04) - なんか今アツいらしいし始めてみたい。ルールはデュエルズで一応覚えたんだけどいきなりプレリリースとか行っても大丈夫なのだろうか。 -- 名無しさん (2018-04-17 01:00:31) - ターン毎に出来ることを印刷してプレリ行ってMtGデビューしたワシもいるしへーきへーき(当時DotP無かった) -- 名無しさん (2018-04-17 08:20:00) - 初心者や始めてのプレーヤーと盛り上がるならなんかシールドが一番楽しそう…楽しそうじゃない?経験者の吟遊詩人スキルが試されるけど -- 名無しさん (2018-09-24 23:28:04) - 緑のPWは、いまやニッサからビビアンになってしまった -- 名無しさん (2018-11-25 17:18:03) - 前ショップ行ったら「オールドスクールやろうぜー」って声が聞こえてきて4度見位したあとに見学させてもらったことある。完全に神々の遊びだよあれ… -- 名無しさん (2019-01-13 10:26:43) - 今のスタンセットが分かるナイスな項目じゃん、一時期(取り消し線引いてある辺り)ごちゃごちゃしてたから助かる -- 名無しさん (2019-01-28 11:36:45) - オールドスクールまでいくとなー、なんかこう「ガンダムはファースト以外認めない」て初代信者みたいでなんかわりとヒク -- 名無しさん (2019-01-28 11:57:45) - オールドスクールは理解できるけどなぁ。古いカードは他のルールだと最新までのバカでかいカードプールの中でしか使えなくて悪さしかさせてもらえてないわけだし。 -- 名無しさん (2019-01-28 13:13:35) - アリーナで復権なるか -- 名無しさん (2019-03-28 15:47:14) - ついに旧枠モダンが載っててワロタ -- 名無しさん (2019-05-31 09:23:57) - 社長が変わってからキャラ物路線にいってしまったのが本当に惜しい次元と世界観を主役にここまでやってきたのに -- 名無しさん (2019-07-28 13:27:01) - 冒頭のカードごとの裁定の概念、むしろ遊戯王くらいにしかないのでは……? -- 名無しさん (2019-07-28 13:45:53) - 新規が気軽に始めるにはMTGAで良いのかな? MOは紙のTCG同様の課金必要ってあるし -- 名無しさん (2019-10-29 16:10:37) - MOは初期投資があるし、ソフト自体が2000年代初期レベルのシステム周りだから、今となってはいろいろとお勧めしない… -- 名無しさん (2019-10-29 19:04:12) - MOはトーナメントプレイヤーとモミールのためにあるようなもんだから -- 名無しさん (2020-03-31 21:45:08) - ゴジラコラボかあ -- 名無しさん (2020-04-03 10:42:22) - 現在に至るまでカードごとの裁定が存在しないなどという大ウソを削除しました。第6版でルールが整備されるまでは個別裁定は一般的でしたし、2019年4月のルール更新を伝える公式記事にも「中には、今でもごまかしや裁定が必要なものもあります」と言及されています。 -- 名無しさん (2020-06-12 13:21:25) - M21期準拠で色々編集 まだ弄れそうならよろしくお願いします -- 名無しさん (2020-08-26 12:45:07) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/07/20 (月) 07:04:06 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 1993年8月に発売された[[トレーディングカードゲーム>トレーディングカードゲーム(TCG)]]。正式表記は「Magic: the Gathering(日本語ではマジック:ザ・ギャザリング)」。 略記・略称は「[[MtG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MtG]]」「[[MTG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MTG]]」「マジック」「ギャザ」等複数あるが、当記事では以降、ブランド・世界観は「マジック」、カードゲームは「MtG」と略記する。 *【概要】 &bold(){「トレーディングカードゲームの元祖」「世界最初のトレーディングカードゲーム」}ともいわれ、従来のコレクション目的のトレーディングカードにトランプやウノの様なテーブルゲーム要素を掛け合わせたような、世界初にして現役最古のカードゲームと言われている。 その人気はすさまじく、初期発売版のアルファ、その改訂版のベータがそれぞれ一千万枚ずつ半年かけて売る予定だったところ、わずか六週間で完売するほどであった。 その魅力は未だ後発TCGの追随を許さないと評される程高い戦略性と、背景設定となる小説や美しいイラストが主。 現在日本国内においては、ライバルとなるTCGの増加、一時期あったブームの終焉や新規参入による多局化、日本人向けではないイラストが多い、『ローテーション(詳細は現在のスタンダードにて)』が採用タイトルの少なさもあって理解されづらい、という事から『ハードルが高そう(エターナルと呼ばれる使用可能カード範囲のフォーマット各種、特にヴィンテージのハードルは金額と、現物が手に入らない的な意味でかなり高い)』という先入観を与えがちであり、そこから『マニアックなTCG』とみなす人が少なくない。 しかし実際には接死+トランプルやスタック、立ち消えの処理などこそやや複雑だが、慣れさえすれば結構シンプル。 更にライフとライブラリーの残り枚数がほぼ飾りという辺りまで覚えておけば、後はちょっと経験者に話を聞けば出来たりする。 これはルールが整備されまくって規則性が高いのと、要求予算的問題((通常のブースターパック1つの本体価格が他タイトルなら5枚入り150円などのところ、15枚入りとはいえ350円から。それでも500円だった頃より絶対的にも枚数当たりも安い))の手前プレイヤー層に大人が多く、相手か隣の人に聞けば回答してくれるというのも大きく、 なにしろ「正式発売前に触ったことの無いカードセットで大会が開かれる(みんなでメカニズムやそのシナジーについてなどでgdgdになりながら対戦する)」というのもあり、実は初心者にも参入しやすいTCGでもある。 とはいえ『遊べる株券』などと揶揄される程にトレーディングカード成分が強い事もあり、予算の壁の高さだけは中々下がりそうもないのはご愛嬌(上記のプレリリースでは通常2500円取られるし、デッキを持っていなくてもプレーできる大会は参加費1000円が基本)。 *【カードセットとローテーション】 MtGではアイスエイジ以降、連続する3つ(戦乱のゼンディカー・ブロック以降は2つ どちらも大型セット1つに小型セットが続く形態)のエキスパンションの組み合わせを「ブロック」と称し、ブロックが変わるごとに、物語の舞台となる次元を変えていた。 物語のストーリー(他のTCGだとアニメや漫画で展開してる部分)もこのブロックごとに主役や敵役を変え、順次小説として発売されていた。 ただしこれらは英語版のみ。とはいえ一部のストーリーは公式サイトや、公式訳を行なっている人のサイト、カードショップのコラム等で私訳されているため、断片的には読み取れるのが不幸中の幸いか。 2セット1ブロックの時代は9月と1月に前編、4月と7月に後編が発売され、そして9月の新ブロック発売に伴い、ローテーションが行われた。かつての一時期は4月にもローテーションを行っていたが、あまりの回転の早さから環境が過度に不安定化して批判が続出したため、そちらは間もなく廃止された。 また、古参勢にとってはお馴染みだった「基本セット」も「マジック・オリジン(基本セット2016相当)」を最後に廃止となった。 これには今まで基本セットが担当していた初心者向け部分を、基本無料ゲームの「マジック・デュエルズ」で代替できていたというのもあった。 が、基本セットが無くなった事で&bold(){「スタンダードに必要なカードなのに背景世界に合わず再録できない」}といった問題が発生。 更に背景ストーリーでのゲートウォッチ((物凄く大雑把に説明すれば「プレインズウォーカー戦隊」である。))の出しすぎ、これらから来るスタンダード環境のバランスの歪みすぎといった状態に批判が相次いだため、更なる制度変革を敢行。 結果、基本セット2019での基本セットの復活を以てドミナリア、実質的にはイクサラン・ブロックを最後にブロック制を廃止。エキスパンションが大型セットとしてのみ販売されるようになり、ゼンディカーの夜明け期現在もこの体制を続けている。 また、これらとは別に不定期で特殊カードセットが販売されることがある。 代表的な特殊セットは以下の通り。 ・マスターズ 人気の高い過去カードを集めた再録セット。1パック1000円~1500円。 神ジェイスやヴェリアナ、タルモゴイフ、魂の洞窟などのトップレアも収録されているが、解放の樹なんかが出たりすると目も当てられないなんてことも……。 アルティメットマスターズをもってひと段落となった模様。 ・コンスピラシー ルネサンス期イタリアがモチーフの次元、フィオーラを舞台とする多人数戦用パック。 大きな特徴はゲーム開始時から効果を発揮する「策略カード」の存在。さらには多人数戦で大きな効果をもたらすカードも収録されており、裏切るか利用するかの駆け引きを楽しめる。 ・モダンホライゾン モダン(とエターナル)にスタンダードを経由せず新カードを供給する目的で開発されたセット。セラやウルザ、スリヴァーなど古参ファンおなじみのキャラクターがカード化されている。 完全新規カードの他、「嘘か真か」など再録でモダン入りするカードも収録されている%%割りにはモダン禁止が出ている%%。 ・ミステリーブースター 収録枚数&bold(){1815枚}のセット。 会場限定版と一般流通版の2バージョンあり、会場限定版ではパックの最後の枠にプレイテストカードが、一般流通版ではフォイルカードがそれぞれ1枚封入されている。どちらも全部で121種類あるが、プレイテストカードに関してはほぼ銀枠そのもの。 元ネタはデュエルマスターズのブラックボックスパック。 ・銀枠セット 公式大会では使えない銀枠のカードが収録されたセット。パックには大体Unから始まる名前(Unsanctionedなど)が付いてる。 何故公式大会では使えないかというと……「&bold(){カードパックを買って中のカードを使う}」「&bold(){ピンク色のマナ}」「&bold(){カードをビリビリに破る}」「&bold(){指をトークンにする}」などハチャメチャな効果の所謂ジョークカードが詰め込まれたセットだからである。 故にルールに厳密に従うと効果が無かったりする物もある。トランプル付きの火力とか。 とはいえ、メカニズムの一部は(カードテキストの微修正後に)黒枠に導入されており、実は黒枠新規メカニズムの導入試験という側面もある。 上のトランプル付き火力も、ルールに沿ったテキストに変わり、黒枠に導入されている。 **【現在のスタンダード】 スタンダードは、&bold(){現年度(アメリカ企業発とあって年度初めは10月から)とその前年度のエキスパンション及び基本セットに収録されたカードのみが使用できるフォーマット}であり、初心者が参入しやすく、大会も多く開催されている。セット数で言えば&bold(){最新5~8セットが使用可能}。 セットの発売時期は1、4、7、10月(4末だったり5初だったりのような多少の前後が有るが)の年4回、うち7月は基本セットと決まっている、そして10月のセット発売とともに前々年度発売の4セットが使用不能になり(所謂スタン落ち 詳しくは後述)、スタンダード環境は最新5セットにリセットされる。 これがMtGにおけるローテーションであり、他の採用するTCGはデジタルを含めても有名どころだと[[ポケカ>ポケモンカードゲーム]]や[[シャドバ>Shadowverse]]程度という、ほとんど採用されていないシステムである((弟分のデュエマのエピソード限定はスタンダードよりは、かつて公式ルールであった「ブロック構築」の方に近い。))。 そして1月、4月、7月とセットが発売されると使用可能セットが6、7、8と増えていき、10月でまたローテーション・リセットされる。 以下に実例としてここ最近のローテーションを示す。 ・2019年度使用可能セット イクサラン(前編) イクサランの相克(後編) ドミナリア(前編 ただし後編のSalad(仮コードネーム)は基本セット2019との置き換わりで開発中止) 基本セット2019 ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 ↓ ・2019年10月ローテーション %%イクサラン(前編)%%←ローテーション落ち %%イクサランの相克(後編)%%←ローテーション落ち %%ドミナリア%%←ローテーション落ち %%基本セット2019%%←ローテーション落ち ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 エルドレインの王権←NEW!! ↓ ・2020年度使用可能セット ラヴニカのギルド ラヴニカの献身 灯争大戦 基本セット2020 エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ↓ ・2020年10月ローテーション(予定) %%ラヴニカのギルド%%←ローテーション落ち %%ラヴニカの献身%%←ローテーション落ち %%灯争大戦%%←ローテーション落ち %%基本セット2020%%←ローテーション落ち エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ゼンディカーの夜明け←NEW!! このローテーションにより古いカードがスタンダードに含まれなくなり、そのフォーマットの公式大会で使用できなくなることを俗に&bold(){「スタン落ち」}(もしくは単に「落ちる」)と言う。 スタン落ちの無いTCGと比較され批判される事もあるが、それらのTCGも公式大会の場ではメタゲームの変遷に従い3年も4年もパーツが全く同じデッキを使うということは殆ど無いので、内情に大差は無いに等しい。 またこれがスタンダードでのインフレのある程度の抑制、つまり安定性の維持につながっている面もある。 &del(){そしてWotC社にとっては新しいカードを買わざるをえない状況を作り出せ、懐が温まる。} とはいえ、初心者が敷居を高く感じる一因になっている事も否めないが……。 ちなみに使用可能カードに関しては「どのセットに収録された物であれ、名前が一致しているのなら、そのフォーマットが禁止しない限り使用可能」となっており、態々全カードをローテーションに合わせ更新する必要はない。 例えば2021年10月頃のローテーションまでスタンダードで使用可能なエキスパンションの「イコリア:巨獣の棲処」に収録されている《平和な心/Pacifism》。これは2020年9月時点のスタンダードでは旧枠((基本セット第7版/スカージまでのカード。))となる「ミラージュ」収録のでも、新枠((基本セット第8版~基本セット2014/ミラディン~ニクスへの旅までのカード。))収録となる「基本セット2010」収録のでも、M15枠((基本セット2015/タルキール覇王譚以降のカード。))である「基本セット2020」収録のでも、もちろん「イコリア:巨獣の棲処」収録のでも使用可能。 そのため昔から持っているから、とスタンダードでも旧枠カードを使用したり、逆にとにかく最新版のカードで揃える等といった、自己表現の手段にもなる。 特に基本土地は各セット毎に3種類以上入っている事からイラストの種類も多く、また一部で限定販売されたレア基本土地((主にグルランドやAPACランド、ゼンディカー等に収録されたフルアート基本土地等、基本土地だが高価なカード。))を使う人も多い。 もちろんスタンダード以外のフォーマットでもこのルールは遵守されているため、「全て旧枠のモダンデッキ」「全て新orM15枠のレガシーデッキ」なんてのもその気になれば組める。 カードの言語もこの「どのセットに~」の範疇であり、日本版と英語版を混ぜて使っても問題ない。%%一部のカードは日本語名があっても英語名しか覚えられてない奴も居る。%% 流石に日本ではそれ以外の言語のカードを混ぜると相手に嫌がられる可能性が高いので、混ぜるとしても英語版までにしておいた方が安全。日本国外だと日本語版の方が嫌がられる事になりえるし。 『どーしても日本語版も英語版も揃わない!』という場合、日本語版のオラクル((平たく言えばカードの最新のルール文章。ルール的には用語の変更やサブタイプの廃統合などで改訂される。))を書いた紙を用意し、『これはこういうカードです』と、出した後に紙を重ねて使う方が安全。 *【スタンダードの先】 スタンダードでは先述したローテーションにより、MtGに入るきっかけになったようなお気に入りカードがスタン落ちするというのはよくあることである。 そういったカードを使い続けたい人向けに、スタンダードと別にローテーションの無いフォーマット、所謂下環境が存在する。 以下には代表的なものを挙げる。 **公式サポート中フォーマット -パイオニア ラヴニカへの回帰以降のエキスパンションと基本セットに収録されたカードが使用可能。下記のフロンティアより約2年分、使える範囲が広い。 「スタンダードとエターナルの中間であったモダンが、セットの増加に伴って使用可能セットがエターナルに寄りすぎ、その役割を担いきれなくなってきた」という状況を受け、モダンとスタンダードの中間として公式に制定されたフォーマット。 新しいフォーマットなため、禁止カードは2019年内は調整の意味も兼ねて毎週更新されていた。 2020年からは本格始動、2月のプレイヤーズツアー(旧プロツアー)やグランプリからは公式大会でも使用されている。 -モダン カード枠のデザインが所謂旧枠から新枠へ変わった第8版/ミラディン以降にエキスパンションと基本セット及びモダンホライゾンに収録されたカードが使用可能。 禁止カードの選定基準は安定3ターンキルが出来るか否か。 再販が少ない上、4積みされやすいカードともなれば余裕で1枚1万を超える。とはいえ、エターナルと比べればそれでも遥かに安上がりであり、上述のパイオニアの歴史が浅い事もあってフォーマット別で見たプレイヤー人数は多い方。 -レガシー 一部の禁止カードと使用不可カード以外、MtGのカードとして印刷された全てのカードが使用可能。 他タイトルで言えば遊戯王OCGの大会ルールが近い。 禁止カードの選定基準は安定2ターンキルが出来るか否か。 ここまでくると再録禁止カード((カードショップへの配慮として、ウィザーズ社が半永久的に新規印刷を自主規制しているカード。ものによってはそのリストからの除名だけで社が傾きかねない。))の多用からデッキが札束化し、盗まれようものならほぼ社会問題になる。その入り口の一つであるレガシーを超えるのが……。 -ヴィンテージ 1デッキ1枚の制限カードはあっても、カードパワーを理由にした禁止カードが《夢の巣のルールス》しか存在せず、その他はMtGであることを放棄しているようなヘンテコカードと使用不可カード以外の全てが使用可能な魔境。使用可能カードの種類数も公式フォーマットで一番。 デッキが&bold(){同じ厚さの1万円札より高い}というのはもはや常識であり、大会には当然の如く警備員が配置される。 ただプレイヤーにとっては「新規参入があまりにも少なすぎる」という理由もあり、自分が見ている所では沼へのご招待とばかりに気軽にデッキを貸してくれたりする人も多い。 具体的に言うと安物のデッキですら「60枚中必須枠9枚(所謂[[パワー9>パワー9(MtG)]])だけで約100万。+残り51枚も1枚3万程度の取引」=デッキ一つで小型車が買えるレベル。 ''デッキ一つで時価数千万円・顔見知りによるデッキ強盗殺人''が発生、などの事例もある。 ここまで来るとプレイヤーも壊れており「一度組めればレガシーより長く使えるから逆に安い」「仮にP9買っても売ればそれ以上の値段で帰ってくるから資産に計上できる」とか言い出す始末。もはや億万長者が資産目当てで購入する芸術品である。 その性質上、Tier1のデッキを複数所持するのは難しく、「Aさんはエルドラ、Bさんはオース、Cさんはサルベイジャー」と、名前だけでデッキがバレるのもほぼ当たり前。 レガシーとヴィンテージはこれまで時折言われていた「エターナル」に分類され、最新収録セットによる使用禁止指定が無い((禁止・制限の理由はカードパワーが強すぎる、アンティに関連している、カード・タイプが『策略』である、両面カードでも合体カードでもなく裏面が通常のカードと異なる、銀枠、等々。))。 この分類方法は2011年以前に「スタンダード&エクステンデッド((スタンダードより2年分使えるカードが多い拡張スタンダード。現在は廃止。))&ブロック構築((1ブロック3セットのみの構築、現在は廃止。))」と「レガシー&ヴィンテージ」で強さの指標となる「レーティング」が別部門集計だった名残。 そこから転じて、最新収録セットによる使用禁止指定が無いフォーマットのカードプールを『エターナルプール』と呼称する事もある。 -[[Pauper>Pauper(MtG)]] 禁止されていない、コモンで収録されたことのあるカード全てが使用可能。 たかがコモンと侮るなかれ、MtGの長い歴史上、コモンでも異常なカードはかなり存在し、実際にそのゲーム速度はレガシーに匹敵する。 安上りで熱い勝負ができるだけあって、初心者にも敷居が低く、変わった勝負がしたい通な上級者にも。他じゃ全然目立ってないあんなカードが、意外な活躍をすることもしばしば。%%で、ごく一部はコモンの癖に高騰した。%% 以前はMagic Online限定フォーマットだったが、テーブルトップでプレイする人も多かったので、共通フォーマット化した。 -[[統率者戦>統率者戦/EDH(MtG)]] 多人数戦として最もメジャーで、公式でもよくフィーチャーされる、要はMtG版バトルロイヤル。日本国外では欧米圏を中心に通常構築を差し置いて人気。 公式なのか非公式なのか線引が難しいが、一応「ガチ大会では扱わないが公認大会としては開催可能((そのためプレインズウォーカーポイント(どれくらいMtGやってる?という指標)は参加点だけ加算される。))」というカジュアル変種フォーマットの扱い。 ルールは非常に独特なので、該当項目参照。禁止カードもレガシーに近いが、統率者戦特有のリストを使っている。 更なる変種ルールも1vs1で行う「デュエルコマンダー」、3マナ以下のカードのみで組む&メインデッキ50枚の「タイニー・リーダーズ」、スタンダードプール&デッキ60枚の「ブロール」等々、豊富に存在する。 -双頭巨人戦 2vs2のチーム戦。 2人で手札やクリーチャーは共有しないがライフは共有、故に頭は2つ、体は1つ=双頭巨人。カードの対象を自分でも相手でもなく相方にしてフォローなんてのも可能。 デッキも「1種のカードはチームのどちらか片方しか使えない」ため、いかに色を被らせる事なく役割を分担出来るかがキーポイント。 -3人チーム戦 こちらはAはA、BはB、CはCと1v1を3人で分担して2勝した方がチームとして勝ちというタイプ。国別対抗戦のワールドマジックカップで毎年使われている。 3人が同一フォーマットのパターンと、スタンダード+モダン+レガシーの2パターンが有る。 3人が同一フォーマットの場合、1つのカードは1つのデッキにしか入れられないというルールのため、チームスタンダードやチームモダンではどのデッキにどれを入れるのかが非常に悩ましい。スタンダードではデッキの選択肢自体が少なく、またその選択肢内で同じカードが使われている事が多いため。モダンでは多色デッキが多いのでフェッチランドの配分が重要に。 -モミール・ベーシック 「Momir Vig, Simic Visionary Avatar」を用いて行う特殊なフォーマット。 「Momir」は1ターンに一度、任意のマナと手札一枚をコストに支払ったマナと同等のマナ・コスト((参照するのは点数で見たマナ・コストのみで、支払ったマナの色、クリーチャーのマナ・シンボル、追加コスト等は関係ない))を持つランダムなクリーチャーのトークンを生み出すことが出来る。 デッキに入れられるのは基本土地のみで、「Momir」の能力を起動することで生み出されるクリーチャー達を使って相手を倒す……という、一見するとかなり地味なフォーマットに思えるかもしれない。 しかしMomirによって生み出されるクリーチャーは古今東西、これまでのMTGで生まれたあらゆるクリーチャーからランダムに選ばれるため、 ヤバすぎるデメリットを持つ%%クソ%%クリーチャーを引き当てて悶絶することもあれば、逆に普通なら見向きもされない%%クソ%%クリーチャーが大化けしたりと、このフォーマットにしかない中毒性を秘めている。 特に「7マナで起動して[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(MtG)]]を引き当て即死((Momirで呼び出した場合「手札から唱えていない」ため、敗北条件を満たしてしまう。))」というのはあるある過ぎるネタ。 あと「一生1/2から成長しないタルモゴイフ」なんてのも((土地とクリーチャートークンしか無く、クリーチャートークンは墓地に落ちないため、土地しか墓地に堕ちない))。 ストレージからクリーチャーをかき集めてコスト毎に分別すればリアルでも出来なくはないが、完璧なプレイにはやはりビデオゲーム版が望ましい。 **[[リミテッド>限定戦(TCG)]]部門(両者公式フォーマット)。 -シールド 基本は6パックをその場で剥き、40枚以上のデッキを作る。 基本土地に関しては何枚でも貸してくれる上、通常構築にある4枚制限が適用されない。 最も運要素が強く、通常6枚のレア枠から何枚「出たら勝ち」と言えてかつ使える色のカードを引くかの勝負と言っても過言ではない。 レア枠から《機知の戦い/Battle of Wits》とか《無限への突入/Enter the Infinity》とか、Foil枠((Foilが出た場合コモン枠が1枚上書きされる))から基本土地が出たら泣くしか無い。%%筆者はどれも喰らったことがある。%% 変形版としては全員同じカードプールで構築するデュプリケイテッド・シールドや、12パック剥いて40枚以上で構築するスーパー・シールド等がある。 -ブースター・ドラフト カードを隣の人に渡しながら3パック45枚ピックし、そこから40枚以上でデッキを作る。 自分が取らなかったカード、人から回ってきたカード内容から他の人のカードカラーを予測できるため、戦う前から戦略が渦巻くプロ曰く「一番MtG力が必要」とされるフォーマット。 シールドより多いパック数((基本8人なので合計24パック))から自分が必要としやすいカードを選べるため、シールドよりデッキは強くなりがち。 基本的には卓内で協調して「みんな強いデッキ」を作ろうとするのだが、どこで裏切って人にカードを使わせないかという点まで勝負内容。 ちなみに%%大会出禁%%世界王者渡辺裕也は「45枚全カードのピック順とピック方針、何枚目で何と何の2択で迷ったか」をすべて記憶しているとか。 変形版は本来やらない組み合わせでブースター・ドラフトするカオス・ドラフトが、殆どのグランプリのサブイベントとして定着。 また非公式フォーマットながら世界選手権でも使われた「一定のカードプールから15枚を引き抜き、それをパックの代わりとして使う」キューブ・ドラフトがメジャー。 特にキューブ・ドラフトはMOにて、年末恒例「パワー9と十手と神が飛び交う」お祭りイベントであるホリデー・キューブが開催される。 **非公式フォーマット -カジュアル お互いの承諾の元でなら何でも使用可能。 ローテーションに一切影響されないが故に初心者がMtGに入るならスタンダードよりもこちらの方が良いと主張する人も多い。 当然の事ながら公式フォーマットではない。 行き過ぎると1キル確定という状況になるので、どのくらいかでまた揉めやすいが。 基本カジュアルと言うと禁止カードはヴィンテージ準拠でやるが、これまで取り払った物は&bold(){TYPE0}と呼ばれる((かつてヴィンテージがTYPE1、レガシーがTYPE1.5、スタンダードが通称TYPE2、とカードプールが狭められるほど数字が上がっていったので、逆に無制限=数字が下がるということで1以下→0となった))。 コンスピラシーの策略カードまで組み込んだTYPE0のデッキは、最終的に&bold(){先攻取る=その人の勝ち}レベルとなっている。 -[[2サイクル>2サイクル構築(MTG)]] 非公式フォーマットの中では(カジュアルを除けば)最もメジャー。 簡単に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうスタンダード」の範囲でデッキを組んで対戦する。 昔のスタンダードで輝いたカードを活躍させやすいという層を中心に人気。 地味に公式でも似たルールが採用された事がある。詳しくは当該項目参照。 -フロンティア MtG界隈の大手カードショップ「晴れる屋」と「BIG MAGIC」が共同提案し、パイオニア制定までその立ち位置にあったフォーマット。 モダンに倣い、カード枠が再び変更された基本セット2015以降のエキスパンションと基本セットが使用可能。 2020年8月時点で禁止カード、制限カードが存在しないため、%%金玉%%《宝船の巡航/Treasure Cruise》と《時を越えた探索/Dig Through Time》とイニ影の墓地落としが併用出来る事も含め、結構えげつないデッキも使用可能。 《血染めの月/Blood Moon》が無い上に友好色フェッチランドが使える事もあり、3~4色デッキが遠慮なく使えるのも魅力。 後に類似したフォーマットのパイオニアが公式に制定されたため、2019年10月で大会開催は終了した。 -オールドスクール リミテッドエディションアルファ、ベータ、アラビアンナイト、アンティキティ、レジェンド、ザ・ダークの&bold(){英語版のみ使用可能、他言語や再録版使用不可}という鬼畜縛りフォーマット。 これではあまりにも参入しづらいとして、ほとんどは使用可能セットにアンリミテッドやフォールン・エンパイアを加えたり、他言語版やコレクターズ・エディションを容認している。 現在は「再販でも良いけど絵は最古のセットの絵で旧枠になってるやつ(例外2枚あり)」なら使用可能というルール(CFBルール)が主流の模様。 禁止・制限カードは主催者にもよるが黎明期のヴィンテージのそれに近く、アンティ関連のカードや《Chaos Orb》などのMtGである事を放棄しているカードが使えてしまうことも。 CFBルールならギリギリ手を出せなくはない程度だが、初期ルールはプレイする以前の問題にカードを揃えられないという完全な神々の遊びである。 なおゲーム自体は意外にもスローペースで進む。コンボパーツがほとんどなく、クリーチャーの質もそこまで高くないことが主因。 -旧枠モダン &bold(){旧枠時代初出かつモダンリーガルのカードのみ使用可能な}フォーマット。ぱっと見レガシーかヴィンテージなのに実はモダンという不思議な感覚が味わえる。 &bold(){何気ないコモンが再録されてモダンリーガルになるだけで激震が走る}など意外と奥深い?のかもしれない。 日本発祥であり、通常のモダンよりも安く参入できることもあってカルト的な人気を集めつつある。 モダンホライゾンにモダン以上に注視しているだろうフォーマット。 -Penny Dreadful Magic Online限定フォーマット。 Magic Onlineにおいて0.01tix(≒1円)で手に入るカードのみが使える。 カードプールが目まぐるしく移り変わる((新セット追加時の価格を元に変更。))ため、デッキを組むには専用のサイトを見る必要がある。 カードプールに入ってさえいれば《宝船の巡航/Treasure Cruise》とか《ネクロポーテンス/Necropotence》といったぶっ壊れでカードも使え、更に圧倒的に安い為、じわじわ人気を延ばしている模様。 *【基本ルール】 ・1.デッキ メイン60枚以上、サイドボード最大15枚を、基本土地以外は最大4枚まで入れて構築する。最初期は4枚制限が無く、下限も40枚であった。 上限が無いからとメイン240枚なんてタワーデッキで大型大会に出た人も。 ・2.勝敗条件 初期ライフ20点でゲームが始まり、ライフが0以下になるか、ライブラリー(山札)が0枚のところからカードを引こうとする(ライブラリーアウト)とゲームに敗北する。 ・3.ゲームの始まり 初期手札は7枚。先攻は1ターン目にはドロー出来ない。 土地ゲーとあってマリガン((要は引きなおしルール。他の一部TCGにも様々な条件で採用されている))があり、基本セット2020期のルール改正以降は何度目のマリガンでも最初に7枚引き、キープ決定後にマリガン回数と同じ枚数の手札をライブラリーの下に置く。というルールになっている。 なお、この通称『ロンドン・マリガン』までには 最初期:無し 初期:手札がノーランドorフルランドの時のみ可能、相手に公開後7枚引き直し。 パリ・マリガン:任意にマリガン可能。マリガン時の手札公開がなくなり、マリガンするたびに最初に引ける枚数が1枚減る。 バンクーバー・マリガン:マリガン時の手順はパリ同様、キープ宣言後に手札が初期枚数より少ない((通常は初期7枚なので6枚以下となるが、特殊ルールで最初から手札が5枚だったり8枚だったりする可能性があるため、例外処置を避けるために初期枚数より少ないという書き方になっている。))プレイヤーはキープを宣言後、ライブラリトップを見てそれをトップかボトムに置く。((ルール文章風に述べるなら「マリガンしているプレイヤーはキープした後、占術1を行う。」)) という変遷を辿っている。 対する統率者戦は当初、「引いたカードから不要なカードを追放後、追放した枚数-1枚を引く。これを繰り返した後、追放したカードをライブラリに混ぜてシャッフル」という所謂「部分的パリ・マリガン」が採用されていた。 しかし通常ルールのロンドン・マリガン採用以降はそれに「1度目のマリガンでは手札が減らない」というフリー・マリガンを付け足したものを採用しており、ゼンディカーの夜明け期現在も採用されている。これは他の多人数戦でも共通。 ・4.ターンの進行 >a.アンタップ・ステップ >b.アップキープ・ステップ >c.ドロー・ステップ >d.第1メイン・フェイズ >e.戦闘フェイズ >f.第2メイン・フェイズ >g.終了ステップ >h.クリンナップ・ステップ といった流れで進行。 インスタント以外の呪文と土地のプレイはメイン・フェイズにしか行えない。 土地は1ターンに1枚のみ戦場に出せる。 *<用語>(2020年現在) **(ゲーム領域) ・デッキ 内訳は基本ルールにある通り。2勝(以上)先取のマッチではゲーム間にメインデッキとサイドボードの間でカードの入れ替えを行える。((MtGでは1勝負全体をマッチ、その中の各対戦をゲームと呼ぶ。)) ゲーム中はメインデッキの内、山札のことを「ライブラリー」と呼ぶ。 ストーリー上では「書庫」などと呼ばれ、本棚に収められた魔導書を意味する。 ・手札 7枚までしか相手ターンに持ちこせない。もちろんカードの効果で無制限になったり5枚までになったりする。 ストーリー上では「魔導書」などと呼ばれ、プレインズウォーカーが書庫から取り出した魔導書や、持っている知識の量を表す。 ストーリー上の「知識」とは、基本的に手札アドのことである。 ・戦場 フィールドの事。ルール上は全プレイヤーで1つを共有している。 ・墓地 文字通り墓地。使用したソーサリーやインスタント、破壊したパーマネントなどが置かれる。 しかし【ドレッジ】や【リアニメイト】といったここからクリーチャーを呼び戻すのが勝ち手段のデッキにとっては第二の手札。%%まるでデジャヴュだな%% ヴィンテージでの【ドレッジ】ともなれば「ライブラリーの枚数<墓地の枚数」はもはや当然。変わり種ではここにどんどん自分のライブラリーを落とし、ライブラリーアウトor残りライブラリーごくわずかという状況から(事前に置いた)パーマネントの能力で特殊勝利するというデッキもある。 ・追放領域 ゲームから追放された(かつてのオラクルでは「取り除かれた」)カードはここに置く。他タイトルで言えば除外やロストゾーンに近い。 ここから使えたり、ここのカードをゲームに引き戻すカードはほぼ無く、%%第二の墓地にするのは厳しい%%一番安全な再使用不可地帯である。 続唱やブリンクのように「一時的に退避させて、すぐに特定の場所に戻す」というニュアンスでその退避先に一瞬だけ使う場合もある。 近年では赤を中心に呪文や能力で主にライブラリーからカードをここに置き、それを(一定期間の間)プレイしたり唱えたりできるという『衝動的ドロー』を行うことが増えてきている。 **(カード・タイプ) ・クリーチャー プレイヤーが召喚し、手下とする&ruby(Creature){被造物}。ごく一部を除いてエルフやゴブリン、吸血鬼といった種族を少なくとも1つ持っており、職業と合わせてそれらはゲーム中においてクリーチャー・タイプと呼称される。 一部はストーリー上での重要人物をカード化した&bold(){『「伝説の」クリーチャー』}であり、それらは「レジェンド・ルール」により&bold(){1種につき1体までしかコントロールできない}代わりに基本的に強力。 某覇者とかネタにしかならない伝説のクリーチャーもいるのはご愛嬌。 ・土地 マナを生み出す場所。1ターンに1枚しか戦場に出せない。基本的に、だが。 プレイヤーはこれからマナを生み出す。たまに自力じゃマナ出せない奴もあるけど。 伝説の土地もある。 ・ソーサリー 使い切りの呪文その1。 自ターンのメインフェイズにのみ使用可能な代わりにマナ効率が良く、派手な効果を持つものも多い。 伝説のソーサリーは長らく概念上の存在だったが、ドミナリアでようやく登場した。 これは伝説のパーマネントをコントロールしていないと唱えられないというものであり、そこは他の伝説のカードと異なる。 ・インスタント 使いきりの呪文その2。 相手ターンや戦闘フェイズ等、割と好きなタイミングで使用可能な為、取り回しやすい。 その分、ソーサリーに比べて効果が控え目だったり限定的な傾向が強い。 [[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]呪文等はルール上、必ずインスタントになる。 打ち消し呪文以外はパンプなどの堅実な効果が中心。 ・アーティファクト 特殊なアイテムや機械など。所謂置物その1。 クリーチャーにつける「装備品」や操縦者が居ないと動かない「機体」など、サブタイプも様々。 ゴーレムのようなクリーチャーでもあるカードも存在する。 やっぱり伝説のアーティファクトもある。 ・エンチャント 結界などの呪文。所謂置物その2。単なるアーティファクトに比べ能力の範囲が広い傾向にあり、他のカードに付ける「オーラ」であるエンチャントもある。 くどいようだが、伝説のエンチャントもある。 ・部族 クリーチャーではないカードにクリーチャー・タイプを持たせるためのカード・タイプ。 基本的に併せ持った他のカード・タイプと同じ挙動をする。 例えば「部族ソーサリー・ゴブリン」であれば、「墓地からソーサリーを手札に戻す」はもちろん「墓地からゴブリンを手札に戻す」でも回収可能。 一時的に使ったが、WotC社としてはもう使う気が無いとのこと。 ・[[プレインズウォーカー>プレインズウォーカー (MTG)]] 元々はプレイヤーの事のみを指していた。 ストーリー上では「探求者」や「冒険者」とも呼ばれる、&Ruby(Planeswalker's Spark){&font(#ffb74c){プレインズウォーカーの灯}}が灯った人。 プレインズウォーカーの中にはその世界で生まれた者もいる。 そういう者はプレインズウォーカーという形でゲーム内に存在する。 プレインズウォーカーというカードタイプはローウィンまで無かったため、それ以前では代わりに伝説のクリーチャーとして登場している。 プレインズウォーカーは一時期、レジェンド・ルール以上に厳しい制限((同名カードどころか同一人物、つまりプレインズウォーカー・タイプ1種につき1枚しか戦場にいられず、2体目が現れようものならどちらも破壊を経ずにそのオーナーの墓地へ置かれる。→自分の場にタイプ同一は1枚のみ、2体目以降が出た場合、1枚を残して他を墓地に送る。))があったが、イクサラン期のルール改正で他の伝説のパーマネント同様の扱いとなった。 要は神ジェイスと神童ジェイスが同時に出ているどころかそれが敵味方それぞれから睨み合う形勢もありえるようになった。 ソーサリーとインスタント以外は戦場にある間、「パーマネント」と総称され、扱われる。 そして土地以外のカードは全て「呪文」である。 他タイトルを知る人はクリーチャーやアーティファクトも呪文である事に違和感を覚えるかもしれないが、呪文を唱えてそれらを生み出す、と解釈すれば合点がいくだろう。 実際、マジック公式サイト内に『マジックの世界では、あなたは魔法使いになり壮大なファンタジー世界の主人公。呪文を駆使して相手と戦います。(日本公式ウェブサイト・遊び方より原文ママ)』との文章があったり、 最初期のクリーチャー・カードに「○○の召喚/Summon ○○」と表記されていたり、上述の「何かを呼び出す呪文」という解釈のぴったり合致する。 なお、遊戯王の[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]はMtGの《奈落の王/Lord of the Pit》とこのフレーバーを元ネタにしている。 **<MtGの大原則> &bold(){“カードはルールに勝つ”} 他の大原則は割愛するが、これだけはMtGの面白さを語るにあたって外せない。理由はその他の項に少々。 実際、多くのカードはルールを超越・書き換える能力を有している。それはささいなものから、ゲームを破壊しかねない強大なものまで様々。 例えば >白金の天使 >あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。 …むちゃくちゃでしょ? でもこいつ自体はアーティファクトでもあるから壊されやすいし、タフネスも4だから死亡しやすい。 だが何らかの方法で破壊不能と被覆か呪禁を持たせるとほぼゲームセット((全体除去に巻き込んだり、コントロールしているプレイヤーの手で生贄に捧げさせるなどの手段でこの状況からでも逆転は可能。))。 そんなドヤ顔コンボを決めるのもMtGの楽しさの一つだ。 ちなみに逆もおり >深淵の迫害者 >あなたはゲームに勝利することはなく、あなたの対戦相手はゲームに敗北することはない。 …こっちもむちゃくちゃだが、本体が4マナ6/6飛行トランプルと中々パワフル((普通、4マナの飛行クリーチャーなら『3/3+メリット能力』が妥当なラインである。))。 これで序盤から相手を攻撃し、相手のライフがマイナスになった所でこれを能動的に処分する、という戦法を取れば十分にエースカードと言える。 相手からしたらこれに殴られながら守らなければいけないという謎の展開になる。 他にも「ソーサリーをインスタント同様に扱う」や、それに対抗した「インスタントもソーサリーが使える時以外に唱えられなくする」等、ルールの基本原則から覆すような能力はたくさんある。 %%あんまり壊すようだと銀枠でしか出せなかったり公式な使用が完全に禁止されるが。%% 魅力的な特殊勝利条件 ・&bold(){「死闘により死屍累々。はい、勝利!」} ・&bold(){「とあるクリーチャーに触られると『お前はもう、死んでいる』} ・&bold(){「5色土地と生物がそろえば何でもできる。だから戦は(中略」} ・&bold(){「俺たち四つ(同カードです)が全部出たら何でも(以下同文」} ・&bold(){「狂人が作った扉を、うすのろが開いてしまう。そしてうすのろはやがて考えるのをやめる」} ・&bold(){「世界なんて争いも罪もいっぱい!じゃあみんないなくなればいいじゃない!」} ・&bold(){「ライフ1?山札0?残念、俺の勝ちだ。このカードがあるからさ!」} ・&bold(){「ギルドも思想も関係ない!争いは辞めてみんな仲良く!~HAPPY END~」} こっちもそそりそうな敗北条件 ・&bold(){「ライフロスが嫌?じゃあ山札でいいよ。空になったら負けるけどね!」}(※元祖です) ・&bold(){「インチキはだめよ!ちゃんと手札から召喚してね!」} ・&bold(){「ライフ13になったら負けね!何故って?13って忌み名だからね!」} ・&bold(){「マナ後払いでいいよ!ただし支払わなかったら死ぬけどね!」} ・&bold(){「三つ願いを叶えてやろう。ただし四つ目でお前の命を頂く」} ・&bold(){「Time is money.追加ターンはそれだけ価値のあるものだ。そのターンで勝てよ?」} 自分も相手もそんなカードを使うのだから、静かにゲームが進むわけがない。 ・地ならし屋+明日の標=&bold(){「ずっと俺のターン!」} ・通電式キー+Time Vault=&bold(){「1ターン目からずっと俺のターンするけどいいかな?」} ・ベルチャー=&bold(){「1ターン目だけど50ダメージだぞ、死ね」} ・ストーム=&bold(){「1ターン目から2点ドレイン10発だ、死ね」} ・クロノステイシス=&bold(){「ゆっくり死んで逝ってね!」(別名「ずっとお前のターン」)} ・玉虫アルター、MoMa=&bold(){「ソリディアで貴様の精神力を蒸発させたる」} ・感染=&bold(){「一撃毒殺」} ・バベル=&bold(){「デッキの残り枚数200枚あるから僕の勝ちです」} ・MUD=&bold(){「マジックさせない」} ・双子=&bold(){「とりあえずクリーチャー1億体でアタック」} ・Super Crazy Zoo=「対応して《稲妻/Lightning Bolt》打ちます、&bold(){自分に}」 ・the spy=&bold(){「自分のデッキ土地入ってないんで全部墓地に落としますね」} ・Doomsday=&bold(){「5枚を詰将棋するのが楽しいんだよね」} 以上が簡易的なゲーム説明と、特徴が強烈なデッキの解説である。 *<各色の特徴> このカードゲームは土地からマナを生み出して戦う。土地毎に生み出せるマナの色は決まっており、それがデッキの特徴と言える。 以下はそんな各色の特徴と代表的なカードである。 **【[[白/White>白/White(MtG)]]】 「平地」からマナを生み出す。 正義や秩序、平和や平等などを司る色である。 5色の中で最もバランスのとれた色であり、[[白ウィニー>白ウィニー(MtG)]]のような超短期決戦デッキから、[[神の怒り>神の怒り(MtG)]]などの全体除去をも駆使する究極のコントロールデッキまで、白は単色で組める。 しかし逆に言えば器用貧乏になりがちで、また平等も重んずる色とあって一方的に大きくアドバンテージを稼ぐのが苦手。そのため一見するとマナレシオの良いカードも、選べる対象などの条件に阻まれがち。 とはいえトークン生成にライフ回復、エンチャントの破壊、追放、そして全体除去は得意であり、クリーチャーも飛行や先制攻撃、二段攻撃に絆魂(=与えたダメージ分ライフを回復)を持つものが多いなど質は十分。 クリーチャーは天使や騎士など、神聖さを感じさせるものが多く、人間も多くは白。 代表的なカードは[[サバンナ・ライオン>サバンナ・ライオン/Savannah Lions(MTG)]]、[[セラの天使]]、[[悪斬の天使>悪斬の天使/Baneslayer Angel(MtG)]]など 代表的なPWは正義を守る誇り高き「[[ギデオン・ジュラ>ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(MtG)]]」…だったが惜しくも死亡したため、それ以降は「[[黄金のたてがみのアジャニ>黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(MTG)]]」などの辺り。 理想:秩序統一 人間:騎士・兵士・執政者・クレリック 弱点:行き過ぎた全体主義・教条主義 **【[[青/Blue>青/Blue(MtG)]]】 「島」からマナを生み出す。 精神や知識、水や大気などを司る色である。 様々な呪文を使った駆け引きを得意とし、インスタント以外をインスタント同様のタイミングで唱えられる能力も自前・付与問わず多い。((前者はキーワード能力『瞬速』として制定されているが、後者はほとんどがこれを持つかのように唱えられるというもので直接付与する事は稀。)) クリーチャーが飛行や瞬速などと引き換えにスタッツ(=マナ・コスト当たりのパワーとタフネス)が控え目な傾向が強い一方、ドローや[[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]はすこぶる豊富。 相手を妨害しつつ相手の妨害を躱す、[[コントロール>コントロール(TCG)]]に分類される%%陰気臭くて狡猾%%テクニカルでトリッキーな戦法に長け、特に打ち消しは他タイトルだと存在しないかできても非常に高コストな傾向にあるため、MtGの華の一つとされる事も。 その打ち消しを筆頭としたインスタント・タイミングでの攻防が生み出す『対話』は濃厚そのものであり、これを求めてMtGを嗜むプレイヤーも少なくない。そんなプレイヤー達に曰く、『青は最もMtGらしい色%%なのです%%』。 そんな青の擁するクリーチャーにはマーフォーク(≒魚人)やフェアリー、スフィンクスなど、水や空と縁の深い生物が多い。 代表的なカードは[[対抗呪文>対抗呪文/Counterspell(MtG)]]、[[選択>選択/Opt(MTG)]]、[[%%金玉%%宝船の巡航>宝船の巡航/Treasure Cruise(MTG)]]など。 代表的なPWは若く陰気な、精神操作魔法の天才「[[ジェイス・ベレレン>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]」。 理想:全知全能 人間:技工士(工匠)・魔導士(ウィザード) 弱点:頭でっかち・スロースターター **【[[黒/Black>黒/Black(MTG)]]】 「沼」からマナを生み出す。 腐敗や死、悲しみや恐怖などを司る色である。 相手のクリーチャーや手札どころか、プレインズウォーカーまで直接破壊できる事が最大の特徴であり、また[[スーサイド>スーサイドブラック(MtG)]]のように勝利の為なら自分のライフ(命)をも1点まではかすり傷と言わんばかりに生け贄に捧げ、最終的に勝てれば良いというリスキーで破滅的な色。ただしエンチャントに触れるのはかなり苦手。 クリーチャーはかつてはパワー>タフネスな奴が多かったが、最近はそれでは赤と被るとして、パワー<タフネスな奴と半々気味になりつつある。要は両極端。 クリーチャーにはゾンビや[[吸血鬼]]、デーモン、…他に形容のしようがないホラーなど、おぞましい化け物が多い。 代表的なカードは[[消えないこだま>消えないこだま/Haunting Echoes(MtG)]]、[[ファイレクシアの抹殺者>ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator]]、[[ファイレクシアの抹消者>ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(MtG)]]など。 代表的なPWは偉大なる吸血鬼「[[ソリン・マルコフ>ソリン・マルコフ/Sorin Markov(MtG)]]」…がストーリーからほぼ退場しているため、現在のメインは%%若BBA%%イケメンお姐さん「[[リリアナ・ヴェス>リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(MtG)]]」。 理想:唯我独尊 人間:無頼漢・暗殺者・傭兵・邪術士 弱点:歪んだ力による尻ぬぐいや代償・ボッチ **【[[赤/Red>赤/Red(MtG)]]】 「山」からマナを生み出す。 炎や怒り、混沌や自由などを司る色である。 炎や雷の呪文が多い攻撃的な色であり、特に[[火力と俗称される、クリーチャーやプレイヤーに直接ダメージを与える呪文や能力>バーン(TCG)]]は黎明期から今も赤に最も多く、性能も断トツ。 しかしその反面、体力や持続力に乏しいとあってデッキも息切れが早くなりがち。またできる事がフレーバーの関係で少なく、所謂「衝動的ドロー」の獲得はその開拓に苦心した結果の一つである。 所属するクリーチャーはゴブリンやオーガ、ドラゴンが多く、やはりことごとく攻撃的。 代表的なカードは[[シヴ山のドラゴン>シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]や[[稲妻>稲妻/Lightning Bolt(MtG)]]、[[火炎舌のカヴー>火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]など。 代表的なPWは情熱と激情の紅蓮術士「[[チャンドラ>チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(MtG)]]」。 理想:本願成就 人間:無政府主義者・傭兵・蛮族・戦闘狂 弱点:視野狭窄・刹那主義 **【[[緑/Green>緑/Green(MtG)]]】 「森」からマナを生み出す。 自然や純粋さ、成長や調和などを司る色である。 土地とクリーチャーの展開力に優れており、その圧倒的な力で全てをねじ伏せる。 特にハイドラなどのほとんどの野生動物やエルフが属するクリーチャーは他の色の同マナ・コスト帯と比べスタッツがパワー・タフネス共々1以上高い事が珍しくなく、能力にしてもトランプルでの貫通、警戒でのタップせず攻撃、などの戦闘向きなものが多い。 また、自然の色とあって人工物たるアーティファクトの破壊に長ける他、クリーチャーを介せば大体の事(パワー依存の直接ダメージ、最大パワー分のコスト軽減、など)をこなせ、対飛行カードも到達(飛行を持つクリーチャーの攻撃をブロックできる)を持つクリーチャーを中心に多数。 しかしクリーチャーを介さない事、特に相手のクリーチャーやプレインズウォーカーに直接触れる事は不得手で、飛行持ちも5色のうちで最少。 また、デッキも一枚々々に強く依存する所謂[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]になりがちで、どうにか高マナフィニッシャーを出したのに打ち消しor除去を食らってそのまま敗北する事もよくある。 代表的なカードは[[甲鱗のワーム>甲鱗のワーム(MtG)]]様、[[ラノワールのエルフ>ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]、[[極楽鳥>極楽鳥/Birds of Paradise(MtG)]]など 代表的なPWは自然を崇拝する筋肉ダルマ「[[ガラク>野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(MtG)]]」…は一時的な%%闇堕ち%%退場を経て代表格から一歩引いているため、現在はビビアン・リード、次いで[[ニッサ・レヴェイン>ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(MtG)]]が代表格。 理想:現状維持 人間:修行僧・ドルイド・狩人 弱点:世間知らず・生命最優先(敵までも) **【&font(#808080){無色}】 アーティファクトの大部分。もしくはエルドラージ一族や一部のファイレクシア。 あらゆる色で使えるし色事故の心配もない代わりにカードパワーは抑え気味。%%そうしないとぶっ壊れまっしぐら%% またアーティファクトの大部分といっても各色の関係はまちまち。 利用:黒(利用できるものは何でも)・青(技術の結晶) 破壊:緑(自然の大敵) 両方:白(時に秩序の敵時に味方)・赤(壊すのも作るのも大好き) 代表的なカードは[[マスティコア>マスティコア/Masticore(MtG)]]、[[引き裂かれし永劫、エムラクール>エムラクール]]、[[頭蓋骨絞め>頭蓋骨絞め/Skullclamp]]など 代表的なPWはウルザが作った銀のゴーレム「[[カーン>解放された者、カーン/Karn Liberated(MtG)]]」 各色は相互に「友好色」か「対抗色」の関係にあり、その順番はカラーパイ(カラーホイールとも)において白青黒赤緑となっている。その中でとある色から見て隣り合う2色が友好色、そうでない2色が対抗色である。 傾向として、かつては友好色は複数の色のマナを出せる土地や多色カード等のサポートが充実しており、逆に対抗色はその色を妨害したり、土地渡りやプロテクション等の有利に戦える能力を持つクリーチャーが多かった。 しかし現在は色数毎の差を設けずにデザインする方針になっており((2色地形が1セットに10通り全部投入されるなど。))、これにはデッキ構築の自由度を広げる意味合いもある。%%シールド戦で対抗色が濃いと割り合い悲惨だったし%% とはいえかつてアポカリプスのようにあえて対抗色を強調したり、ラヴニカのように友好も対抗も対等に重視したり、あるいはアラーラやタルキールのように3色の組み合わせを推奨したりしたように、今も特定の色数、組み合わせを推奨するセットは登場している((単色のエルドレイン、楔3色のイコリア、等々。))。 現在、2色の組み合わせについてはラヴニカ次元のギルド、ある色とその色の友好色の3色(弧)についてはアラーラの各次元、ある色とその色の対抗色の3色(楔)はタルキール次元の氏族の各名称で呼ばれることが多く、以下はその内訳である。 ・友好色(共通志向)→白青=アゾリウス(支配)、青黒=ディミーア(狡猾)、黒赤=ラグドス(加虐性)、赤緑=グルール(衝動性)、緑白=セレズニア(共同体) ・対抗色→白黒=オルゾフ、青赤=イゼット、黒緑=ゴルガリ、赤白=ボロス、緑青=シミック ・弧→白青黒=エスパー、青黒赤=グリクシス、黒赤緑=%%スイカ%%ジャンド、赤緑白=ナヤ、緑白青=バント ・楔→白青赤=%%トリコロール%%ジェスカイ、青黒緑=スゥルタイ、黒赤白=マルドゥ、赤緑青=ティムール、緑白黒=アブザン 例えば《秘密を掘り下げるもの/Delver of Secrets》をメインとしたレガシーの青黒赤3色デッキなら【グリクシスデルバー】、といった形。 4色デッキには特に名称は無く、【4cデルバー】など色数で呼ばれたり、オリジナルの名前が付くことが多い。 *〈[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]〉 時々、カードの一番下にコメントのようなテキストが記載されている。それがフレーバーテキスト(FT)である。 ゲームには影響しないが、マジックの世界をより深く知る事が出来る。 内容はカードの効果に関係する事から、古典文学、歴史考察、皮肉など様々。 例えばアーティファクトを破壊する呪文である<<破砕>>なら「計画には数日。建設には数週。完成には数ヶ月。  破壊には数秒。」など。 FTにはその他、ストーリーの断片だったりとしてちゃんとマジックに関係しているものや、キャリアーサイクルのように一まとまりが複数枚にまたがるものもある。 *【デジタルゲーム】 紙媒体として誕生したゲームであるMtGだが、これまでに何度かビデオゲーム化している。 その内2020年9月現在まで継続的にアップデート、サポートが続けられているのは「&b(){Magic Online(MO)}」と「&b(){MtG Arena(MtGA)}」の二つ。 &b(){MO}は2002年からサービスが開始され、MtGに存在するほぼすべてのカードを網羅している老舗オンラインDCG。 基本無料ではあるが無料で出来ることはほぼ無い…と言っていいほどに&bold(){デジタルであること以外は紙と同等}の環境。 大会参加費も徴収されるしパック買うのも有料。 しかし大会で上位に入賞するとパックを貰え、そのパックを大会参加費に当てる事も可能なため、理論上は初期投資以外の課金をせずにプレイし続ける事が出来る。 ただし2002年に誕生したという事もあってUI周りがかなり古臭く、また後発DCGのような派手な演出が無い質素そのものの仕上がりなため、プレイヤーの間では『MOはMtGのビデオゲームではなくシミュレーター』と評されがち。 それでも公認大会は頻繁に開催されており、MOから始めて現実の大会で優勝するにまで至ったプレイヤーもいるなど、未だに人気のあるタイトルである。 またMtGAの対応フォーマットがまだ少なくカードプールも狭い事から、MtGAに無いそれを求めてMOを嗜むプレイヤーも少なくない。 &b(){MtGA}は近年のDCGに合わせる形で作られており、収録されているカードの範囲は2020年7月時点でもパイオニアより狭いながら、神話レア(+一部のレア)の使用時にエフェクトが付いたり、ターンの進行をある程度自動化できたりなど、シミュレーターと揶揄されるMOに比べて相当グラフィカルとなり、また遊びやすくなっている。 しかし、MtGのトーナメントシーンで基本となるサイドボード有のマッチ戦(BO3)よりも、一般的なDCGで主流の1本勝負(BO1)がMtGAでも主流になっており、メイン戦で強いデッキが幅を利かせるという欠点も((マッチ戦のモードも存在しており、そちらでは通常通りサイドボード込みでの対戦となる))。%%そういうところまで近年のDCGに合わせることも無い%% 将来的にはMtGAを使った大規模な大会も予定されており、MOと並行して展開される予定。 %%言語周りのバグが日本語に多かったり、連続長時間プレイでエラー終了しやすかったり、%%何かとこれからが気になる、MtGAの明日は如何に。 *【メディア展開】 [[コロコロコミック]]連載の漫画『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(漫画)]]』は当初、このMtGを題材とした漫画&bold(){だった}事は有名。 [[コロコロアニキ]]にて、「もしデュエマがMtGを題材とし続けたままだったら」というifを描いた漫画『[[切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける]]』が2018年秋号より連載される。%%ギャグ漫画だけど%% ほぼ同時期にホビージャパンでは『[[デュエルファイター刃]]』が連載されていた。MtG漫画といえば上記2作を思い浮かべるプレイヤーも多いのではないだろうか。 現在は1990年代後期の日本が舞台のMtG漫画『[[すべての人類を破壊する。それらは再生できない。]]』が[[少年エース]]で連載中。 また、アニメシリーズがNetfilxで配信予定。製作総指揮はアベンジャーズシリーズでおなじみのルッソ兄弟が手掛ける。 *【その他】 MtGはリチャード・ガーフィールドらがボードゲーム『コズミック・エンカウンター』に影響を受けて開発したものであり、そのゲームの「ルールに優越する特殊能力」、「拡張セットによるルールや特殊能力の拡張」などから着想を得て、そこにトレーディングカードの要素を掛け合わせる形でデザインされている。 また、このカード自体も元々は同社のTRPG『DECKMASTER』のサプライの一種であり、ダイスの代わりにゲーム中の処理を解決するための道具だった。 カードの裏面にDECKMASTERと書かれているのはその時の名残である。 そう考えると、MtGは簡易的なTRPGと言えるだろう。 先述したようにプレイヤーは比較的社会人が多い為、初心者の質問にも快く答えてくれる事が多い。 その年齢層の高さがかえって参入障壁を一層高くしていたりもするのだが。 世界にはカリスマ・プレイヤーやプロギャザリングプレイヤーも存在し カリスマ過ぎて[[スライ>スライ(MtG)]]や[[シュナイダーポックス>シュナイダーポックス(MtG)]]、ヤソコンの様にプレイヤーの名前を冠するデッキ(タイプ)もある。 更にポイント制の「プロツアー」制度があり、ランクを上げていくと大会に出るだけでギャラがもらえるので、上り詰められればデュエルで飯を食える世界である。 プロの中には日本人もおり、 黒が好きすぎて、(周囲から勝手に)組長として称された''藤田憲一''、 プレイヤー初の禁止カードにされてしまったあずにゃん大好き&bold(){渡辺雄也}や、 クリーチャー嫌いの悪魔のデッキビルダー&bold(){八十岡翔太}など、個性豊かすぎるメンツが大勢いる。 以前は日本人詐欺(公式コラムに「国籍が不明になりつつある」とまで書かれた)、現在は引退詐欺でプロツアートップ8に入ってた殿堂入り詐欺師&bold(){中村修平}なんかも(主に海外で)有名。 また、[[スクウェア・エニックス]]のアーケードカードゲーム『[[LORD of VERMILION]]Ⅱ』には10体のクリーチャーが(イラストはそのままに)参戦しており、3D化したクリーチャー達がボイス入りで『対抗呪文』、『踏み荒らし』、『残酷な根本原理』等を使用するのはファン必見である。 なお、PWが元のカードは名前の「プレインズウォーカー」が省かれており、例えば元イラストが『プレインズウォーカー、[[ニコル・ボーラス>ニコル・ボーラス/Nicol Bolas(MtG)]]』のものでも、カード名は単に『ニコル・ボーラス』となっている。 そして四半世紀超えの歴史を有するだけあってMtG側でのコラボも少なくなく、銀枠ではD&Dやトランスフォーマー、マイリトルポニーなど、黒枠でもあの&bold(){[[怪獣王>ゴジラ]]とコラボ}している。%%あとモチーフ程度だがシャークネードやキングコングなどとも%% WotC社とタカラトミーが制作したTCG『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]』は、そんなMtGを低年齢層(主に小学生)向けに簡略化して制作されたものであり、マナや召喚酔いなど、MtGの用語とギミックを一部取り入れている。WotC社の登録商標であるタップ、アンタップの語を用いているのもWotC社が関与しているため。 その経緯からデュエマ側はMtGを&bold(){「兄貴分」}としており、[[あるエキスパンション>超ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]では[[プレインズウォーカー>プレインズ・ウォーカー(デュエル・マスターズ)]]など一部のMtGのカードがデュエマに参戦した。 逆にデュエマ側のギミックがMtGに導入されることもあり、&bold(){デュエマのぶっ飛び要素だったサイキック(両面カード)やGリンク(合体カード)の採用決定}に度肝を抜いたプレイヤーも少なくないはず(Gリンクは実際にはMtGのジョークエキスパンションが一番の発端なんだけどね)。 追記、変更よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 旧Wiki時代から、未だに白の項目だけないんだよな。確かに一番不人気な色とはいえ、カワイソス。 -- 名無しさん (2013-07-07 10:23:48) - MTGはよく知らないけど白って不人気なんだ。カッコ良さそうなのに -- 名無しさん (2013-08-29 13:36:35) - ↑不人気というよりなんでもそつなくこなす優等生な色なせいで、他の尖った能力の色の人気に比べると地味なイメージ。2chでもカルト的存在感ある黒スレや色の割にはまともな赤スレとかに比べるとスレ板少ないし -- 名無しさん (2013-08-29 14:49:58) - 定期的にやらかす色でもあるけどそのへんも青にインパクトで負けてるしね。クリーチャーの強さも筋肉もりもりマッチョマンな緑に負けてるし -- 名無しさん (2013-08-29 16:57:52) - 定期的にやらかす、確かにあるかも。白はハンドアドバンテージを稼げるカードの総数は一番少ないけど、その少数が大会で実績を残しているよな。イーオスのレインジャーとか、石鍛冶の神秘家とか。 -- 名無しさん (2013-08-29 17:24:27) - ただし、天使は人気だよな白って。セラの天使はもちろん、アクローマにアヴァシンに悪斬。強さとセクシーさが人気の秘訣と思われ -- 名無しさん (2013-09-01 04:54:46) - 白…キレイ。青…(中身が)きたない。黒…(見た目が)きたない。赤…(汗)くさそう。緑…くさい。 -- 名無しさん (2013-09-09 03:10:08) - とうとう白の項目が立てられたみたいだね。他の色の項目を立てた人とは別みたいだけど -- 名無しさん (2013-11-03 17:30:07) - 誰かスタンのとこ更新してー -- 名無しさん (2013-11-03 21:30:01) - ↑現在の状態に合わせて更新したよ。しかしとうとうエンチャントでもありクリーチャーでもあるカードが出たのか -- 名無しさん (2013-12-05 11:57:55) - やっぱカードゲームといえばMTGが一番楽しいな。 &br()色の役割・戦略・駆け引き・イラストにフレーバーテキスト、どれも奥が深くて大人になった今でも楽しく遊べてるわ。 -- 名無しさん (2013-12-15 04:44:04) - 大人向けというか、子供にオススメできない。おもに金銭的理由で。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:07:01) - 映画化の話が出たな。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:22:03) - ↑オリジナルの物語になるのかな?原作に従うなら、ウェザーライトサーガを希望 -- 名無しさん (2014-01-21 15:04:20) - これだけ長くやってて、いまだにリミテッド環境でやらかすのはどういう訳なんですかね(AVRやGTCを見つつ) -- 名無しさん (2014-01-24 12:44:31) - ↑4 小学校の時にめちゃくちゃ流行ったけど、地震とか有名カードは2000円とかだったからなぁ。 生ける屍なんかプレミアついて1万超えたことあったし。 -- 名無しさん (2014-01-31 21:26:44) - ここ一年くらいでの昔のカードの値段高騰がヤバい。ローウィン~ゼンディカー辺りの比較的新しめの土地とかが特に凄まじい -- 名無しさん (2014-03-02 06:21:29) - 昔漫画の影響でポータル三国志が欲しかったけど、どこにも売ってなかったのがスゲェ悲しかった。 -- 名無しさん (2014-03-13 11:56:44) - 個別項目作った方が良いのって何かあるかね  -- 名無しさん (2014-03-26 14:12:31) - ↑ポータル三国志とか? -- 名無しさん (2014-04-01 00:28:16) - 倦怠の宝珠、アヴァシン、聖トラフトが発掘不可にあるから、どんなのだったか覚えてる人いれば作り直せんかなー -- 名無しさん (2014-04-11 14:38:41) - 新しく個別項目作るとき今は(MtG)って着けてるけど、ある方が良いんだろうか、ないほうが良いんだろうか -- 名無しさん (2014-04-16 22:32:17) - 有ってデメリットもないし、あった方が良いんじゃね。 -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:09) - ↑そう言えば最後の辺りで伝説のクリーチャの項目なかったけ?新しいのだとイマーラ不遇ぷりを書きたい。 -- 名無しさん (2014-05-19 02:43:26) - あれ、デュエマだけじゃなくて遊戯王も最初はMtGを更に分かりやすくしたものじゃなかったか? -- 名無しさん (2014-05-28 21:51:31) - 遊戯王つくったのが第6版ルールの完成前だったのが不運 -- 名無しさん (2014-05-28 22:17:58) - 起源なのは確かだが、はたして今も頂点といえるのか -- 名無しさん (2014-07-06 11:55:55) - >カードごとの裁定という概念が存在しない 。 Equinox「何言ってだこいつ」 -- 名無しさん (2014-09-03 00:33:16) - 遊戯王はヘンテコな名前のカード多いけどこっちはどうなの?日本人モデルのクリーチャーいたハズだけど -- 名無しさん (2014-09-05 08:06:13) - 神河ブロックのことかな?あれは日本がモデルのだからな。今田(こんだ)とか昌子とかあざみとか密(ひそか)とかいたよ -- 名無しさん (2014-09-05 08:13:03) - タルキール出たし修正して大丈夫? -- 名無しさん (2014-09-28 06:27:48) - 覇王「譚」な -- 名無しさん (2014-10-30 13:18:09) - 黒のプレインズウォーカーはリリアナの方がいいんじゃないかと思う。ソリンは多色のイメージががが -- 名無しさん (2014-11-02 16:36:45) - ガチデッキ組もうとするとお高いんでしょう? -- 名無しさん (2014-11-26 14:46:42) - 赤単とかそれなりの値段で組めるデッキもあるよ -- 名無しさん (2014-11-26 17:05:52) - ↑↑公式でコモン・アンコモンだけで組むのを前提にした財布に優しいデッキも「土地だけは妥協せずに多色地形(たいていこれが高くなる)を入れよう」と言うくらいだもんなあ(↑の赤単は多色地形入れる必要無いから安上がりになる) -- 名無しさん (2014-11-26 18:23:00) - やはり土地は問題だな。生みの親であるRichard Garfield自身が「土地なくしたい」って言ってるぐらいだからな。 -- 名無しさん (2014-11-27 12:26:59) - 今から始めるとして、各種色のページを見るとやっぱり使うのは青になりそうな予感。封殺好きだし -- 名無しさん (2014-11-27 13:27:43) - 親和「安くて強ければいいというものではない」 -- 名無しさん (2014-12-01 16:26:11) - 安くて強いデッキが出たら、今度はそれが高くなるだけなんだよね -- 名無しさん (2015-01-27 15:34:41) - なんで土地限定パック出さないんだ -- 名無しさん (2015-02-02 06:12:03) - 遊戯王以上に金掛かるとか破産不可避 -- 名無しさん (2015-03-10 09:31:55) - ↑むしろMTG全フォーマットやってると値段的には遊戯王が涙出るくらい良心的に見える -- 名無しさん (2015-03-10 10:07:54) - 他色にすると土地がネックになるだけで単色ならびっくりするくらい安く組める。スタン赤単なんか稲妻の一撃+少々のコスパ火力と疾駆クリで一応完成するし。嵐息吹や熟練扇動者入れるとちょっと高くなるが -- 名無しさん (2015-03-13 14:08:53) - ↑18 頂点は流石に無いな、頂点を決める基準が裁定の少なさやルールの簡潔さなら、カードだけでプレイ出来てルールも分かり易いデュエマの方が上になるし、もっとも何が頂点だとか決めるのは無粋だよ -- 名無しさん (2015-09-19 22:51:32) - 新年早々、100万円のカードゲーム福袋が話題ですね -- 名無しさん (2016-01-03 10:31:10) - 昔カタログで見た黒15マナで99/99のクリーチャーの名前が思い出せない。 -- 名無しさん (2016-01-03 11:53:51) - それはB.F.M. (Big Furry Monster)だな。アングルードのカードで気が狂ったようなデザインだが、それ以外にもたくさんあるから検索すると面白いかも。 -- 名無しさん (2016-01-03 12:21:38) - ↑ サンクス -- 名無しさん (2016-01-03 14:50:46) - なんで基本セットやめちゃうんだろ? -- 名無しさん (2016-01-14 21:11:52) - 公式記事読め -- 名無しさん (2016-01-18 06:29:04) - たしかゲームがPS3でダウンロード販売されてたよな。 あれの体験版やったけどよくできてた。 -- 名無しさん (2016-03-03 15:39:33) - 黒の代表的なPWがソリン?リリアナだろJK -- 名無しさん (2016-03-07 23:14:39) - ついに覚醒サイキックリンクを輸入してしまった……合体前のほうが強いってあたりまで踏襲しなくていいのよ? -- 名無しさん (2016-06-28 10:31:53) - よくルールルールの類いでMTGの名前が上がるけど、正直調整そんな上手くないよな・・・ -- 名無しさん (2016-07-26 01:03:15) - よくわからないけど、紙のカードでルール上のバグが出ることはかなりまれ。大体のバグはエラッタと曖昧だったルールの明確化で解決してる。・・・イクスリッドの看守と魂剥ぎは結局どうなったんだろう。 -- 名無しさん (2016-07-26 02:13:39) - 「ライフとライブラリーの残り枚数は飾り」。なるほど、そこも含めて他のTCGに受け継がれたのか。 -- 名無しさん (2016-07-27 01:45:09) - 黒のPWはリリアナで緑はニッサに書き換えていいんじゃないかね -- 名無しさん (2016-09-01 14:18:19) - ボーラス様除く主だったPWが集合しとる壁紙(Planeswalker Wallpaperでググれば出てくる)で、中央の5人がソリン・ジェイス・ギデ・チャンドラ・ガラクだったりするし、まぁ単色に限定しなけりゃあながち間違いでもないんでない? オリジン及びGWの5人ならそりゃリリアナとニッサだけど -- 名無しさん (2016-09-03 00:12:31) - スタンローテーションがまた2年間隔に戻るとのこと。まあ凄まじい勢いでプレイヤーが離れて行ってたから致し方なし -- 名無しさん (2016-10-20 20:30:21) - そして今回の禁止カードである -- 名無しさん (2017-01-11 10:24:02) - プロへの報酬減額騒動、スタンローテーションが行ったり来たり、そして今回の禁止。新社長になってからとも言われるがかなり混乱してるねえ -- 名無しさん (2017-01-11 10:39:10) - おいおいおい、銀枠復活に基本セット復活に加えてついについについにドミナリアに帰還かよ!!!WotCやるじゃねぇか!!! -- 名無しさん (2017-06-15 00:55:42) - 最近がバが多すぎて悲しくなる。明らかに目玉にしたかったであろうドミナリアでこんな大ガバするなんて -- 名無しさん (2018-03-09 10:39:04) - なんか今アツいらしいし始めてみたい。ルールはデュエルズで一応覚えたんだけどいきなりプレリリースとか行っても大丈夫なのだろうか。 -- 名無しさん (2018-04-17 01:00:31) - ターン毎に出来ることを印刷してプレリ行ってMtGデビューしたワシもいるしへーきへーき(当時DotP無かった) -- 名無しさん (2018-04-17 08:20:00) - 初心者や始めてのプレーヤーと盛り上がるならなんかシールドが一番楽しそう…楽しそうじゃない?経験者の吟遊詩人スキルが試されるけど -- 名無しさん (2018-09-24 23:28:04) - 緑のPWは、いまやニッサからビビアンになってしまった -- 名無しさん (2018-11-25 17:18:03) - 前ショップ行ったら「オールドスクールやろうぜー」って声が聞こえてきて4度見位したあとに見学させてもらったことある。完全に神々の遊びだよあれ… -- 名無しさん (2019-01-13 10:26:43) - 今のスタンセットが分かるナイスな項目じゃん、一時期(取り消し線引いてある辺り)ごちゃごちゃしてたから助かる -- 名無しさん (2019-01-28 11:36:45) - オールドスクールまでいくとなー、なんかこう「ガンダムはファースト以外認めない」て初代信者みたいでなんかわりとヒク -- 名無しさん (2019-01-28 11:57:45) - オールドスクールは理解できるけどなぁ。古いカードは他のルールだと最新までのバカでかいカードプールの中でしか使えなくて悪さしかさせてもらえてないわけだし。 -- 名無しさん (2019-01-28 13:13:35) - アリーナで復権なるか -- 名無しさん (2019-03-28 15:47:14) - ついに旧枠モダンが載っててワロタ -- 名無しさん (2019-05-31 09:23:57) - 社長が変わってからキャラ物路線にいってしまったのが本当に惜しい次元と世界観を主役にここまでやってきたのに -- 名無しさん (2019-07-28 13:27:01) - 冒頭のカードごとの裁定の概念、むしろ遊戯王くらいにしかないのでは……? -- 名無しさん (2019-07-28 13:45:53) - 新規が気軽に始めるにはMTGAで良いのかな? MOは紙のTCG同様の課金必要ってあるし -- 名無しさん (2019-10-29 16:10:37) - MOは初期投資があるし、ソフト自体が2000年代初期レベルのシステム周りだから、今となってはいろいろとお勧めしない… -- 名無しさん (2019-10-29 19:04:12) - MOはトーナメントプレイヤーとモミールのためにあるようなもんだから -- 名無しさん (2020-03-31 21:45:08) - ゴジラコラボかあ -- 名無しさん (2020-04-03 10:42:22) - 現在に至るまでカードごとの裁定が存在しないなどという大ウソを削除しました。第6版でルールが整備されるまでは個別裁定は一般的でしたし、2019年4月のルール更新を伝える公式記事にも「中には、今でもごまかしや裁定が必要なものもあります」と言及されています。 -- 名無しさん (2020-06-12 13:21:25) - M21期準拠で色々編集 まだ弄れそうならよろしくお願いします -- 名無しさん (2020-08-26 12:45:07) #comment #areaedit(end) }

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