Magic the Gathering

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&font(#6495ED){登録日}:2009/07/20 (月) 07:04:06 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 61 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『Magic the Gathering』とは、1993年8月からWizards of the Coast社((ウィザーズ・オブ・ザ・コースト、通称「ウィザーズ」「WotC」。2021年2月末、親会社であるハズブロ社の一部門「Wizards & Digital」へ再編する予定である事が発表されている。))により発売されている[[トレーディングカードゲーム>トレーディングカードゲーム(TCG)]]。 正式表記は原語となる英語では「Magic: the Gathering」、日本語では「マジック:ザ・ギャザリング」。 略記・略称は「[[MtG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MtG]]」「[[MTG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MTG]]」「マジック」「ギャザ」等複数ある。 当記事では正式表記や同ブランドの他のゲーム((同じ世壊観を用いた別のジャンルのゲーム群。詳細は下記の【ビデオゲーム】を参照。))を考慮し、ブランドや世界観は「マジック」、カードゲームは「MtG」と略記する。 #openclose(show=▽目次){ #contents } *【概要】 [[ウノ>UNO]]や[[麻雀]]の様なテーブルゲームに、トレーディングカード要素((組み替え可能なデッキ、それを持ち寄っての対戦、そのためのカードの収集・交換、そのカードのレイアウトやFoilなどのバリエーション、等々。))を世界で初めて掛け合わせたカードゲームである。 その事から''「トレーディングカードゲームの元祖」「世界初のトレーディングカードゲーム」''とも言われる。 1993年にMtG…そしてTCGの最初のセットである「アルファ」、その改訂版である「ベータ」を発売。 それぞれ一千万枚ずつを半年かけて売る予定だったところ、初のセットでありながらわずか六週間で完売した。 初発売から30年近く経った2022年時点でも新商品が発売され、手厚いサポートが続いているところからも、人気の凄まじさが窺える。 その魅力は未だ後発TCGの追随を許さないと評される程高度かつ多様な戦略性と、背景設定となる小説や美しいイラストが主。 現在日本国内においては、 ・ライバルとなるTCGの増加 ・一時期あったブームの終焉 ・新規参入による多局化 ・多くのイラストが非日本人向け ・「ローテーション((さっくりいうと「ある期間内で発売されたセットのカードのみを用いて戦うレギュレーションにおいて、使えるカードセットが変わる」概念。詳細は下記の【カードセットとローテーション】参照。))」の概念が採用タイトルの少なさもあって理解されづらい ・一部の超高額カードの存在 などの点で&bold(){「ハードルが高そう((実際特にヴィンテージへの参入障壁は必要予算と、テーブルトップでは更に現物が手に入らない的な意味でぶっちぎりに高い。))」「マニアックなTCG」}という先入観を憶えがちである。 しかし実際には、他TCGと比べてもルールの総量こそ膨大だが個々の項で見れば覚えやすい。 比較的見かけてかつ複雑なのは接死+トランプルやスタック、立ち消えの処理など程度。 あとは似たような単語でも「カードを引く」と「手札に加える」、「対象とする」と「選ぶ」は違う処理((後者には10中9は何についての用語かからして異なるが「オーラを直接戦場に出した場合、オーラを付けるクリーチャーを選ぶ。対象に取るわけではない」という点で似た用語だが違う処理が使われる。))、という辺りまで覚えておけば良し。 &bold(){ルールが複雑な部分をその都度経験者に聞くだけで十分に適切なプレイができる。} これは ・ルールが徹底した整備の果てに高い規則性を有している((とはいえ現状のルールでも裁定のあやふやな件が3つほどあるが、そのうち現実的に起こりうる物は《魂剥ぎ》の1件。それもルールマネージャーから暫定的に指針が示されている。))事 ・要求予算的問題((通常のブースターパック(MtGでは「エルドレインの王権」以降、日本語版では「ゼンディカーの夜明け」以降ドラフト・ブースターと改称)1パックの本体価格が他タイトルなら5枚入り150円などのところ、15枚入りとはいえ350円から。それでも1パック500円だった頃よりは安いし、1枚当たりの値段だけ見れば1パック400円となる「ストリクスヘイヴン」以降でもMtGの方が安い。))の手前プレイヤー層に大人が多く、相手か隣の人、最悪主催者((認定大会の主催者は「認定ジャッジの資格」を持っていることが最低条件。))に聞けば回答してくれる というのが大きい。 また「正式発売前((大体1週間前から。))に、触ったことの無いカードセットでシールド((ざっくり言うと「ドラフト・ブースター6パック(≒約90枚分)を剥き、出たカードと基本土地だけでデッキを作って対戦する」遊び方。詳細は下記の【スタンダードの先】の「リミテッド部門」参照。))を行う''プレリリース大会''が開かれる((つまり「みんな初めて触れるのでメカニズムやシナジーについてなどでgdgdになりながら対戦する」ことになる))」という事もある。 &bold(){&color(red){実は予算をクリアして妥当なフォーマットを選べば容易に参入可能なTCG}}である。 とはいえその予算の壁だけは「遊べる株券」などと揶揄される程にトレーディング成分(≒コレクター需要)が強い手前、中々下がりそうもないのはご愛嬌。 上記のプレリリースは通常2500円、同じくデッキを持っていなくてもプレイできるドラフト系のショップイベントは参加費1000円が基本。 それでもパック購入料金込みと考えれば安いのだが。 ビデオゲーム化作品である『[[Magic: the Gathering Arena>MTGアリーナ]](MtGA)』では同一のカードゲームを無課金から手軽に楽しめる。 現在ではそちらから始めてみるのもいいかもしれない。「ワイルドカード((特定のレアリティの好きなカード1枚と交換できるゲーム内資産。))」のおかげで高価なカードも簡単に手に入るし。 *【カードセットとローテーション】 //ドラフト・ブースターやコレクター・ブースターなどについても必要だろうか? MtGでは1995年6月発売の「アイスエイジ(ICE)」以降、連続する3つのエキスパンションの組み合わせを「ブロック」と呼称している。 そしてブロックが変わるごとに、物語の舞台となる次元を変えていた。 他のTCGがアニメや漫画などで展開する部分である「物語のストーリー」も、このブロックごとに主役や敵役を変えて展開。 英語版のみだが小説としても順次発売されていた。 一部のストーリーは公式サイトや、公式訳を行なっている人のサイト、カードショップのコラム等で断片的にだが私訳されている。 英語が分からずとも興味があれば読んでみるのも一興。 このセットの区切りである「ブロック」制だが、現在では様々な経緯を辿って変化している。 2015年発売の「戦乱のゼンディカー」以降のエキスパンションは2セット1ブロックで、は大型セット1つに小型セット1つが続く形態へと変化。 10月と1月、4月と7月の組みで発売されるようになり、そして10月頃のセット発売に合わせて後述のローテーションが行われていた。 一時期は4月にもローテーションを行っていたが、環境が早すぎる回転により過度に不安定化。批判が続出したため、そちらは間もなく廃止された。 また古参勢にとってはお馴染みだった「[[基本セット>基本セット(MtG)]]」も2015年の「マジック・オリジン(ORI)」を最後に廃止。 これには今まで基本セットが担当していた初心者向け部分を、基本無料ゲームの『マジック・デュエルズ』で代替できていたというのもあった。 が、ストーリーへの絡みが少ないゆえにスタンダード環境への調整役を担えていた基本セットが無くなった事は小さくない問題を起こす。 端的に言うと&bold(){&color(red){「スタンダードに必要なカードがエキスパンションの背景世界に合わず再録できない」}}といった問題が発生。 更に ・背景ストーリーでのゲートウォッチ((物凄く大雑把に説明すれば「プレインズウォーカー戦隊」。))の出しすぎ ・2セットで一つの舞台を使うことによる物語の高速化 ・これらから来るカード枚数やパワーの差によるスタンダード環境のバランスの歪みすぎ といった状態に批判が相次いだため、更なる制度変革を敢行。 結果2018年発売の「基本セット2019(M19)」で基本セットが復活。 また「イクサラン・ブロック」後に発売された「ドミナリア(DOM)」からブロック制を廃止。 以後のエキスパンションは大型セットとしてのみ発売するようになった。 1セットに収まらない大作ストーリーや所謂メガサイクルは従来のように2セット以上にまたいで展開・収録するのはそのままである。 さらに2021年以降「夏発売のセットはスタンダードで使える期間が少ない」という問題を解決するため更に着手。 &bold(){「秋に短期間で2つのセットを発売し、それ以外のセットの発売も速める」}という手法を取るようになった。 そのため「イニストラード:真夜中の狩り(MID)」の発売から「イニストラード:真紅の契り(VOW)」発売までは2か月という短期間となっている。 これらセット名でわかる通り舞台が同一でストーリーも地続きであり、事実上2セットブロックが復活したといえるかもしれない。 だたし、これらの後は同じ舞台が連続で続くとは限らない。 なお、2021年は基本セットの代わりに『D&D』とのコラボセット「フォーゴトン・レルム探訪(AFR)」が発売。 2022年も「ニューカペナの街角(SNC)」を代わりとして発売予定。 事実上基本セットは再度廃止されたと考えてもよいかもしれない。 また、これらとは別に不定期で特殊カードセットが発売されることがある。 代表的な特殊セットは以下の通り。 ・&bold(){マスターズ・シリーズ} 人気の高い過去カードを集めた再録セット。2013年発売の「Modern Masters(MMA)((このセットのみシリーズ内で日本語版が存在しない。))」が初出。1パック1000円~1500円。 [[神ジェイス>精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(MTG)]]や[[ヴェリアナ>ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(MtG)]]、《[[タルモゴイフ>タルモゴイフ/Tarmogoyf]]》《魂の洞窟》などのトップレアも収録されている。 が、リミテッドの調整なのか微妙なレアもちらほらあったりする。《解放の樹》なんかが出たりして目も当てられないなんてことも…。 2018年12月の「アルティメットマスターズ」を以て一段落付いていたが、2020年8月の「ダブルマスターズ」で復活。 2022年現在でも時折発売されている。 ・&bold(){コンスピラシー} ルネサンス期イタリアがモチーフの次元、フィオーラを舞台とする多人数戦かつリミテッド戦用セット。2014年発売。 大きな特徴はゲーム開始時から効果を発揮する「策略カード」の存在。 さらには多人数戦で大きな効果をもたらすカードも収録されており、裏切るか利用するかの駆け引きを楽しめる。 2016年には続編である「コンスピラシー:王位争奪」が発売。 また、特殊なリミテッドのセットとして「バトルボンド」「ジャンプスタート・シリーズ」「統率者レジェンズ」なども登場している。 ・&bold(){モダンホライゾン} モダン(とエターナル)にスタンダードを経由せず新カードを供給する目的で開発されたセット。通称「モダホラ」。 セラにウルザ、スリヴァーなど古参ファンおなじみのキャラクターやクリーチャー達がカード化されている。 完全新規カードだけでなく《嘘か真か》などのエターナルからの再録カードも収録される。当然全てモダンリーガルとなる。 上記の「マスターズ・シリーズ」内の「モダンマスターズ」系が担っていた「モダン環境の調整」という役割も受け継いでいる。 %%その割りにはセット内からモダン禁止が出てしまっているが%%。 無印は2019年6月に、2は2021年6月に発売された。 ・&bold(){ミステリーブースター(Mystery Booster)} 収録枚数''1815枚''のセット。2020年3月発売。会場限定版と一般流通版の2バージョンがある。 会場限定版ではパックの最後の枠にプレイテストカードが、一般流通版ではのフォイルカードがそれぞれ1枚封入されている。 どちらも全部で121種類。ちなみにプレイテストカードに関してはほぼ後述の銀枠みたいなものである。 元ネタはデュエルマスターズの「[[ブラックボックスパック>ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]」。 ちなみになぜこの収録枚数なかというと、MtGのカードの製造方法が関わっている。 MtGのカードは大きい紙(シート)に印刷した後にカードの形に切り抜いて使用しているのだが、このシートは通常のカード121枚分が印刷される((たまに大会の景品として「切り抜く前のシート」が出たりする。))。 このミステリーブースターでは、この元となるシートを15種類用意。 そしてパックの1枚目には1枚目のシートのどれか、2枚目には2枚目のシートのどれか…といった形で割り当てている。 1パック15枚なので、121×15=1815種類という仕掛け。そのためカード1枚の出現確率は「レアリティに関わらず1/121」で固定。 また、これによってパックの中身は >各色のコモンorアンコモン×2枚 >マルチカラーのコモンorアンコモン >アーティファクトor土地のコモンorアンコモン >「基本セット2015」以前のカード >「基本セット2015」以降のレアor神話レア >プレイテストorフォイル で固定されているため、ドラフト中の戦略がほぼ筒抜けという超上級者向け仕様だったりする。 ・&bold(){アン・セット(銀枠セット)} &bold(){公式大会では使えない}カードが収録されたセット。全セットに「Un」から始まる名前(「Unglued」など)が付いてる。 収録カードは全て通常の黒枠とは異なる銀枠となって&bold(){いた}。 何故公式大会では使えないかというと、ハチャメチャな能力・処理の所謂''[[ジョークカード>ジョークカード(TCG)]]''を詰め込んだセットだからである。 例としては「''カードパックを買って中のカードを使う''」「''ピンク色のマナ''」「''カードをビリビリに破る''」「''指をトークンにする''」… そのせいもあってか、厳密なルールに従うと無意味な能力を持つカードもある。クリーチャーの能力であるトランプル付きの火力スペルとか。 とはいえメカニズムの一部は(テキストの修正を経て)黒枠に導入されたりもしている。実は黒枠様の新規メカニズムの導入試験という側面もあるのだ。 上のトランプル付き火力スペルも、後にルールに沿ったテキストで黒枠に導入されている((簡単に言えば「そのダメージがその対象のクリーチャーならタフネスを超過した分、プレインズウォーカーなら忠誠度より大きい分のダメージを別の任意の対象に与える」など。))。 2022年発売の「Unfinity」では何と&bold(){カードが黒枠で収録}。これにより「銀枠セット」から「アン・セット」へと総称が変わった((ゲーム的にも一部の「銀枠ゲーム」を参照するカードが「アン・ゲーム」を参照するようにエラッタされたりと影響があったりする。))。 もちろん公式大会で使えないジョークカードは収録されており、それらは「&bold(){どんぐり銀枠}((現在のレア以上のカード下部に付加されている偽造防止用のホログラムがどんぐりの形状になっている。この関係上、レアでないコモンやアンコモンにもどんぐり銀枠ならホログラムが付いている。))」と呼称されている。 …逆に言うとどれだけ効果がハチャメチャに見えてもどんぐり銀枠で無ければ&bold(){エターナルなら使える}。 ・&bold(){リマスター・セット} 入手困難な過去のブロックからセレクションしたカードを1つのセットにまとめたもの。 過去のカードでリミテッドをするために、現代基準でセット内容を再精査してまとめ直すという側面もある。 MOやMtGAでは下環境に向けての再録の側面が強い。特にMtGAではパイオニア制定に向けての動きも兼ねている。 2015年にMO限定で発売された「テンペストリマスター」が第1段。 その後MtGA限定で「アモンケットリマスター」「カラデシュリマスター」が発売。 そして「時のらせんリマスター」ではテーブルトップ版(=紙版)も発売された。 **【現在のスタンダード】 スタンダードとは、&b(){現年度とその前年度のエキスパンション及び基本セットに収録されたカードのみが使用できるフォーマット。} セット数で言えば&bold(){最新5~8セットが使用可能}。 他TCGでは「レギュレーション」などとも呼ばれる区分けである。 MtGの基軸を成すフォーマットであり、大会も多く開催されている。 2022年現在ではセットの発売時期は2、4、9、11月頃の年4回。9月頃のセットの発売が年度初めとカウントされる。 そして年度初めと共に前々年度発売の4セットが使用不能((所謂「スタン落ち」と呼ばれる現象。詳しくは後述))となり、スタンダードのカードプールは最新5セットに狭まる。 その後セットが発売されると使用可能セットも6、7、8と増え、秋に再度ローテーション。 これを繰り返している。 >・現行(2022年9月まで)のスタンダード >ゼンディカーの夜明け (2020年10月発売) >カルドハイム (2021年2月発売) >ストリクスヘイヴン:魔法学院 (2021年4月発売) >フォーゴトン・レルム探訪 (2021年7月発売) >イニストラード:真夜中の狩り (2021年9月発売) >イニストラード:真紅の契り (2021年11月発売) >神河:輝ける世界  (2022年2月発売) >ニューカペナの街角 (2022年4月発売) これがMtGにおけるローテーションである。 他の採用TCGはデジタルを含めても有名どころは[[ポケカ>ポケモンカードゲーム]]や[[ハース>HearthStone]]、[[シャドバ>Shadowverse]]程度という、あまり採用されていないシステムでもある((弟分のデュエマにも2ブロック構築という名で直近2年のエキスパンションを用いるフォーマットがあるが、デュエマにおいての主流は最新収録セットでの禁止指定が無い「アドバンス(旧称:殿堂レギュレーション)」である。))。 以下に実例として、ここ最近のローテーションを示す。 ・ローテーション前のスタンダード エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 ↓ ・2021年9月ローテーション %%エルドレインの王権%%←ローテーションにより使用不可 %%テ―ロス還魂記%%←ローテーションにより使用不可 %%イコリア:巨獣の棲処%%←ローテーションにより使用不可 %%基本セット2021%%←ローテーションにより使用不可 ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 イニストラード:真夜中の狩り←NEW!! ↓ ・2022年5月のスタンダード ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 イニストラード:真夜中の狩り イニストラード:真紅の契り 神河:輝ける世界 ニューカペナの街角←NEW!! このローテーションにより最新5セットに再録されなかったカードがスタンダードの公式大会で使用できなくなることを、俗に&bold(){「スタン落ち」}と呼ぶ。 より汎用的には「ローテ落ち」もしくは単に「落ちる」とも言う。 ローテーションの無いTCGと比較され批判される事もある。 が、それらのTCGでも公式大会の場ではメタゲームの変遷に従い、3年も4年もキーカードが同じデッキを使い続けることはまず無い。 そのため、実際の内情の大差は無いに等しい。 また、これがスタンダード環境のインフレのある程度の抑制やカード資産格差の解消、つまり環境のパワーの安定へ貢献している面もある。 &del(){そしてウィザーズにとっては新しいカードを買わざるをえない状況を作り出せるため、懐が温まる} とはいえ、これが初心者の参入障壁を高く感じる一因になっている事も否めないが…。 ローテーションにより適宜購入する必要はあるが、スタンダードのデッキの構築費用は他TCGと比べて著しく高額とも言い切れない。 勿論、その時の環境に左右される面はある。 ちなみに使用可能カードに関しては&bold(){「どのセットに収録された物であれ、名前が一致しているのなら、そのフォーマットが禁止しない限り使用可能」}。 ローテーションに合わせて全カードを最新セットのものに更新する必要はない。 例えば《進化する未開地》というカードがある。 これは2023年10月頃のローテーションまでスタンダードで使用可能なセット「イニストラード:真夜中の狩り」に収録されている。 だが、このカードはそれ以前のセットにも何度も収録されているのだ。 初出の新枠((第8版~ニクスへの旅までのレイアウト。))である「エルドラージ覚醒」収録のものでも、 M15枠((基本セット2015以降の標準レイアウト。))である「イクサラン」収録のものでも、 特殊なレイアウトの枠を持つ「フォーゴトン・レルム探訪」のものでも、 もちろん「イニストラード:真夜中の狩り」収録のものでも、 とにかく《進化する未開地》という名のカードであれば使用可能。 そのため「昔から持っているから」と旧枠版の角を使用したり、逆にとにかく最新版のカードで揃える等といった自己表現の手段にもなる。 もちろん好きなイラストで選んでもよい。 特に基本土地は各セット毎に3種類以上入っている事からイラストの種類も非常に多い。 そのどれかに統一したりだとか、次元ごとに統一したりとか、一部で限定販売されたレア基本土地((主にグルランドやAPACランド。限定では無いが「ゼンディカー」などに収録されたフルアート基本土地。これらは基本土地だが高価なカードである。))を使う人も多い。 もちろんスタンダード以外のフォーマットでもこのルールは遵守されている。 「全て旧枠のモダンデッキ」「全て新枠orM15枠のレガシーデッキ」なんてのもその気になれば組める。 カードの言語もこの「どのセットに~」の範疇であり、日本語版と英語版を混ぜて使っても問題ない。 極論59枚日本語の中に1枚だけフランス語版や簡体字中国語版を挿しても良いのだ。%%日本語名あるのに英語名でばかり覚えられてるカードもあるし%% ただ流石に日英以外の言語のカードを日本で使うと、読めないため相手に嫌がられる可能性が高い。 そのため日英の二言語以外は使わない方がプレイ面では安全である。海外客も来るグランプリ以上の公式大会に出ようと思っている人は英語版統一が理想。 「どーしても日本語版と英語版だけじゃ揃わない!』」という場合、日本語版のオラクル((平たく言えばカードの最新のルール文章。主に用語の変更やサブタイプの廃統合などで改訂されることがある。))を書いた紙を用意するといい。 そのうえで「これはこういうカードです:と、出したカードに重ねて使うのが望ましい。 先述したようにMtGの基軸に据えられているフォーマットだけあって、の公式プッシュもアツい。 カードプールの狭さと新しさに由来する必要予算の低さと、覚えるべきカードの少なさから初心者にも勧めやすい。 ただし大会が多いぶん、賞金が掛かる「公式大会」は&bold(){&color(red){海外からの出稼ぎ客まで集う魔境}}である。 その点を嫌うプレイヤーにはあまりオススメされない。 もちろんショップレベルの「公認大会」であれば魔境とまでは行かない。 が、公式大会直前の大手ショップのイベントでは魔境レベルのプレイヤーが集まることもあるので要注意。 金曜夜に多くのショップで開催される「フライデーナイトマジック」は割とカジュアル目な公認大会なので、この辺りを足がかりにしてみよう。 &s(){ただ2020年10月頃までの1年間は禁止カードが頻出して色々と大荒れだった&br()以降もMtGA参入による環境解析の高速化やメタの固定化、アグロ志向でカードプールが大味気味だったり…など近年は風当たりが強め&br()まぁTCGではよくあることだと思って慣れよう} *【スタンダードの先】 先述のローテーションにより、お気に入りカードがスタン落ちしてスタンダードでは使えなくなった…というのは良くあることである。 そういったカードを使い続けたい人向けに、スタンダードと別にローテーションの無いフォーマットが存在する。 通称「下環境」。 以下に代表的なものを挙げる。 **公式サポート中フォーマット -&bold(){パイオニア} 「ラヴニカへの回帰」(2012年10月発売)以降のエキスパンションと基本セットに収録されたカードが使用可能。 &bold(){「スタンとエターナルの中間であったモダンが、セット増加に伴ってエターナルに寄りすぎ、その役割を担いきれなくなってきた(要約)」} という状況を受け、モダンとスタンダードの中間として公式に制定されたフォーマットである。 禁止カードについては制定された2019年の間は調整の意味も兼ねて毎週更新されていた。 その後2020年から本格始動。同年2月のプレイヤーズツアー(旧プロツアー)やグランプリからは公式大会でも採用されている。 -&bold(){モダン} 「第8版(8ED)」(2003年7月発売)以降の基本セットとエキスパンション、そして「モダンホライゾン」に収録されたカードが使用可能。 カード枠(フレーム)のレイアウトが所謂旧枠((「スカージ(SCG)」(2003年4月発売)以前の標準レイアウト。))から新枠へ変わった部分が区切りである 2011年5月からの試験運用の後、同年8月に制定されたフォーマットである。 禁止カードの選定基準は「安定して3ターンキル」が出来るか否か。 再販が少なくかつ4積みされやすいカードともなれば1枚1万を余裕で超えるが、エターナルと比べればそれでも遥かに安上がり。 上述のパイオニアの歴史が浅い事もあってか、フォーマット別で見たプレイヤー人数は多い方。 -&bold(){レガシー} 一部の禁止カードと使用不可カード以外、MtGのカードとして印刷された全てのカードが使用可能。 他タイトルで言えば遊戯王OCGの大会ルールやデュエマのアドバンスに近い。 2004年9月20日に後述のタイプ1.5と置き換わって制定されたフォーマットである。 禁止カードの選定基準は「安定して2ターンキル」が出来るか否か。 ここまでくると再録禁止カード((昔のある時期に、ウィザーズがカードショップやコレクターへの配慮として半永久的に新規印刷を自主規制すると決めたカード。ものによってはそのリストからの除名だけで社が傾くと言われる。現在ではもう増えることは無いと決まっている。))の多用からデッキが札束化、&bold(){盗まれようものならほぼ社会問題になる。} とはいえ、莫大な予算を要求されるのはTier1デッキを組もうとする時くらい。 仲間内で遊びたいとか公認大会に出たいぐらいのデッキであればそれなりに安価で組めたりもする。 調べたら安価なデッキレシピ等も紹介されているので参考にすると良い。 日本では割と人気のあるフォーマットなため、平日大会の開催頻度も高め。だが実は海外では不人気なフォーマットだったりする。 上記のモダンもそうだが、新規参入が絶望的な下記のヴィンテージと比べると高額カードは"頑張れば買えない事もない"レベルではある。 そのため「○○も買えない貧乏人がやるな」とか、対面時に罵声を浴びせたり台パンしてくるような((他TCGプレイヤーからしてみると驚くかもしれないが、実はMtGだと所謂トラッシュトークはルールで禁止されていない。マナー違反ではあるがルール違反ではないためジャッジキルは取れない。流石に近年では紳士的プレーを心がける人が増えたが、下環境になると高年齢層が増えてくるため古い慣習や価値観に則った行動を取るプレイヤーは少なからずいる。ただルール違反ではないとはいえ人格攻撃や差別的発言まで行くと侮辱や名誉毀損になるので、然るべき所に相談した方が良いだろう。))ちょっとアレ… …というかはっきり言うと&bold(){マナーが悪い人も多い}フォーマットだったりする。 まぁそこら辺は周辺環境にも依るので、あまり偏見は持ちすぎず臨機応変にプレイ環境を整えると良いだろう。 -&bold(){ヴィンテージ(2004年9月19日まではタイプ1)} MtGであることを放棄しているようなヘンテコカードと使用不可カード以外の全てが使用可能。 1デッキに1枚しか入れれないの制限指定のカードはあっても、カードパワーを理由に禁止されたカードは現在存在しない((一時期《夢の巣のルールス》が禁止指定されていたが、現在では色々あって解除された。))。 真の魔境なフォーマットである。使用可能カードの種類数も公式フォーマットで一番多い。 デッキが''同じ厚さの1万円札より高い''のも珍しくない。 安物のデッキですら「60枚中必須級の9枚(所謂[[パワー9>パワー9(MtG)]])だけで1枚数百万+残り51枚も1枚3万程度の取引」=デッキ一つで車が買えるレベルは当たり前。 全て美品で揃えようものならば豪邸が買えてもおかしくない。 もしカードの盗難等があれば大問題必至なため、&bold(){大会には当然の如く警備員が配置される。} ただプレイヤーによっては自分が見ている所であれば沼へのご招待とばかりに気軽にデッキを貸してくれたりする人も多い。 こんな状態なので「&bold(){新規参入があまりにも少なすぎる}」という理由もある。 おかげで&bold(){&color(red){デッキ一つで時価数千万円・顔見知りによるデッキ強盗殺人が発生}}…などの事例もある。 ここまで来るとやるプレイヤーの方も壊れており、 &bold(){「一度組めれば制限カード改定の回数がレガシーより少ない(=1つのデッキをそのままでより長く使える)分逆に安い」&br()「仮にP9買っても売ればそれ以上の値段で帰ってくるから資産に計上できる」} とか言い出す始末。 もはや億万長者が資産目当てで購入する芸術品、「遊べる株券」と揶揄されるのもむべなるかな。 その性質上、Tier1デッキの複数所持は相当難しい。 「Aさんはエルドラ、Bさんはオース、Cさんはサルベイジャー」と、&bold(){名前だけで使ってるデッキを特定されるのもほぼ当たり前になる。} なおレガシーとヴィンテージはこれまで時折言われていた「エターナル」に分類され、収録セットによる使用禁止指定が無い((禁止・制限の理由は「そのフォーマットにおいてカードパワーが強すぎる」「アンティに関連している」「カード・タイプが『策略』である」「両面カードでも合体カードでもないが裏面が通常のカードと異なる」「銀枠、金枠である」等々。))。 この分類方法は2011年以前は強さの指標となる「レーティング」が別部門集計だった名残である。 「スタンダード&エクステンデッド(廃止済み)&ブロック構築(廃止済み)」と「レガシー&ヴィンテージ」で分かれていたのだ。((当時、モダンとパイオニアは未制定。後者に至っては参照先となるセットが1つも発売されていない時期。)) そこから転じて収録セットによる使用禁止指定が無いフォーマットを「エターナル」、そのカードプールを「エターナルプール」と呼称する事もある。 現実での参戦が厳しいぶん、どちらも『Magic Online(MO)』上では非常に人気の高いフォーマットになっている。 -&bold(){ヒストリック} MtGA限定フォーマット。 MtGAでリリースされているすべてのカードが使用可能。2021年10月時点では概ね「カラデシュ」以降+α((「ドミナリア」以降のエキスパンション禁止カード除くすべてが存在し、「カラデシュ・ブロック」および「アモンケット・ブロック」はその大部分と一部追加再録で構成される「リマスター・セット」で実装されている。それに加えて「ヒストリック・アンソロジー」(ヒストリック向けに追加された数十枚の再録カード)、「Jumpstart」のカード、BO1のみのArena限定カードが存在。))が使用できる。 現状はパイオニアとスタンダードの中間のようで少し違うカードプールが楽しめるフォーマットになっている。 が、このフォーマットはアリーナで実装されているカードが全て使える都合上、''過去へも未来へもカードプールが拡充される''特殊な形式になっている。 当面はまずパイオニア範囲を全て含むようにカードプールを拡充していく予定とのこと。 -&bold(){[[Pauper>Pauper(MtG)]]} 禁止されていない、コモンで収録されたことのあるカード全てが使用可能。 カードプールの元こそエターナルだが、コモン限定なためかイベント規定上では構築にもエターナルにも含まれていない。 元はMOなどで非公式に扱われていたが、テーブルトップでプレイする人も多かったため2019年6月28日に公式化したフォーマット。 たかがコモンと侮るなかれ、MtGの長い歴史上コモンでもパワフルなカードはかなり存在する。 実際にそのゲーム速度はレガシーにも匹敵する。 安上りで熱い勝負ができるとあってMtG初心者でも参入しやすく、変わった勝負がしたい通な上級者にもおすすめ。 他では全然目立たないあんなカードやこんなカードが、意外な活躍をすることもしばしば。 %%で、ごく一部はコモンの癖に高騰した。%% 詳しくは当該項目参照。 -&bold(){職工} MtGA限定フォーマット。 さっくり言うと「レア抜き構築」で、スタンダード(「ヒストリック職工」ならヒストリック)の範囲でアンコモンとコモンのカードのみが使用可能。 こちらはカードプールがスタンダード(orヒストリック)な上、スタンダード同様のデッキが組めるカード((《天頂の閃光》等。))は追加で禁止される。 そのためゲーム速度は控えめ。 MtGAではアンコモン以下のワイルドカードが充分な量手に入る仕様になっているので、こちらもデッキを組むための予算は低い。 MtGA限定なのでテーブルトップやパイオニア以下のカードプールでは公式にサポートされていない。 しかし範囲は分かりやすいので、Pauper以上構築以下のフォーマットとして仲間内で楽しんでみるのも一興だろう。 -&bold(){アルケミー} MtGA限定フォーマット。 一部カードにアルケミー専用のエラッタを適応した状態でプレイする。 しかしこれのせいでアルケミーとスタンダードのカードテキストを両方覚える必要があるとプレイヤーからは不満タラタラ。 さらにはヒストリックのカードは何故かアルケミー準拠のカードテキストになる。 このせいでヒストリック住民からも「なんでナーフされたカードを使わないとあかんのや」と不満タラタラで不遇気味。 -[[統率者戦>統率者戦/EDH(MtG)]] 要するにMtG版バトルロイヤル。 公式とも非公式とも言い切れないが、一応「公式大会では扱わないが公認大会としては開催可能」と公認ではあるカジュアル変種フォーマットである。 多人数戦としては最もメジャーで、公式でもよくフィーチャーされる。 日本国外では欧米圏を中心に通常構築(≒スタンダード~ヴィンテージ)を差し置いて人気。 ルールは非常に独特なので、該当項目参照。禁止カードはレガシーに近い特有のリストを使っている。 更に変種フォーマットとして 最初から1VS1の「デュエルコマンダー」 土地以外の各マナ総量3マナ以下&メインデッキ50枚の「タイニー・リーダーズ」 上記と逆に5マナ以上+αの「ヒュージ・リーダーズ」 スタンダードプール&デッキ60枚の「ブロール」 プレインズウォーカーとインスタントorソーサリーのペアを統率者として指定する「オースブレイカー」 など多種多様に存在する。 -&bold(){双頭巨人戦} 2VS2のチーム戦。正確にはフォーマットというよりは対戦形式に近い。 手札やクリーチャー(頭)は共有しない(2つある)がライフ(体)は共有(1つ)。ゆえに双頭巨人。 呪文や能力の対象に味方を取ってフォローするプレイも可能。 デッキも「同名のカードは片方のプレイヤーしか使えない」ため、いかに色を被らせる事なく役割を分担出来るかがキーポイント。 -&bold(){3人チーム戦} こちらはAはA、BはB、CはCと1VS1を3人で分担し、2勝した方がチームとして勝ちという形式。 国別対抗戦のワールドマジックカップで毎年使われていた。 3人が同一フォーマットのパターンと、スタンダード+モダン+レガシーの2パターンが有る。 3人が同一フォーマットの場合、双頭巨人戦同様に同名のカードは1人しか使えないというルールの。 そのため、チームスタンダードやチームモダンではどのデッキにどれを入れるのかが非常に悩ましい。 スタンダードはデッキの選択肢自体が少なく、またその選択肢内で同じカードが使われている事が多いためである。 モダン以下では多色デッキが多いのでフェッチランドの配分が重要になる。 -&bold(){モミール・ベーシック} 《Momir Vig, Simic Visionary Avatar》という特殊なカードを用いて行うMOのフォーマット。 「Momir」は1ターンに1度、任意のマナと手札1枚をコストに支払ったマナと同等のマナ総量((参照するのはマナ総量のみで、支払ったマナの色やクリーチャーの持つマナ・シンボル、テキストで指定された追加コスト等は関係ない。))を持つランダムなクリーチャーのトークンを生み出す。 デッキに入れられるのは基本土地のみで、「Momir」の能力を起動することで生み出されるクリーチャー達を使って相手を倒す… …という一見するとかなり地味なフォーマットに思えるかもしれない。 しかしMomirによって生み出されるクリーチャーは&bold(){古今東西、これまでのMtGで生まれたあらゆるクリーチャーから&font(red){ランダムに選ばれる}}。 そのためヤバすぎるデメリットを持つ%%クソ%%クリーチャーを引き当てての悶絶や普通なら見向きもされない%%クソ%%クリーチャーが大化けしたり… と、このフォーマットにしかない中毒性を秘めている。 特に「7マナで起動して《[[触れられざる者フェイジ>触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(MtG)]]》を引き当て即死((「Momir」で呼び出した場合「手札から唱えていない」ため、敗北条件を満たしてしまう。))」というのはあるある過ぎるネタ。 あと「一生1/2から成長しない《タルモゴイフ》」なんてのも((土地とクリーチャートークンしか無く、クリーチャートークンは墓地に行く場合代わりに消滅するため、墓地に貯まるのは土地以外存在しない。))。 ストレージからクリーチャーをかき集めてコスト毎に分別すればテーブルトップでも一応可能だが、完璧なプレイにはやはりMOでのプレイが望ましい。 **[[リミテッド>限定戦(TCG)]]部門 両者共に公式フォーマットである。 -&bold(){シールド} 基本は未開封のカードセット6パックをその場で剥き、それに基本土地を合わせてメイン40枚以上のデッキを作る形式。 基本土地に関しては氷雪土地と《荒地》こそパックから出てきた物に限るが他は何枚でも外から入れられる。 またパックから出てきたなら、基本土地以外にも通常構築にある4枚制限が適用されない。 最も運要素が強く、通常6枚の(神話)レア枠から何枚「出たら勝ち」と言えてかつ使える色のカードを引くかの勝負と言っても過言ではない。 レア枠から《機知の戦い》((このカードを出して次のターンが回ってきた時に、ライブラリーが200枚以上あれば勝ちというカード。だがシールドではパックから出てくるカードを全て使っても90枚なので、土地が110枚以上という歪なデッキになってしまう。))とか《無限への突入》((ライブラリーを全部引いて1枚戻し、このターンは手札上限がなくなるというカード。ただし12マナかかる。いくら展開の遅いリミテッドでも12マナは出ない+次のターンに勝たないと2ターン後にライブラリーアウトで負けとなる。構築ならコンボのキーカードとして使えるが、リミテッドで次のターンに勝てる手段を用意するのはまず無理。))とか、Foil枠((パックFoilが出た場合、コモン枠が1枚上書きされる。))から基本土地が出たら泣くしか無い。%%筆者はどれも喰らったことがある。%% 全員同じカードプールで構築する「デュプリケイテッド・シールド」 12パック剥いて40枚以上で構築する「スーパー・シールド」 等、こちらも変種が豊富。 -&bold(){ブースター・ドラフト} >剥いたパックから1枚取る→取らなかったカードを隣の人に渡し、逆の隣の人からカードを受け取る→渡されたカードの束から1枚取って隣に回す→… を3パック分行って計45枚をピックし、それと基本土地で40枚以上のデッキを作る。 カードプールの作り方以外のルールはシールドと同様。 自分が取らなかったカード、人から回ってきたカード内容から他の人のカードカラーを予測できる。 そのため戦う前から戦略が渦巻く。プロ曰く「一番MtG力が問われる」との事。 シールドより多いパック数((基本8人なので合計24パック。))から自分が必要としやすいカードを選べるため、同じパック数でのシールドよりデッキのパワーが高くなりやすい。 基本的には卓内で協調して全員のデッキを強くしようとするのだが、どこで裏切って人にカードを使わせないかという点まで勝負内容。 ちなみに%%大会出禁%%世界王者である渡辺裕也は「45枚全カードのピック順とピック方針、何枚目で何と何の2択で迷ったか」をすべて記憶しているとか。 変形版に 本来やらない組み合わせ((例:「ラヴニカ・ギルドの都」+「ラヴニカへの回帰」+「ラヴニカのギルド」のラヴニカ3部作の1番目のパック3種でドラフト))でブースター・ドラフトする「カオス・ドラフト」 一定のカードプールから15枚を引き抜き、それをパック代わりにする「キューブ・ドラフト」 が存在する。 前者はほとんどのグランプリのサブイベントとして定着。 後者も非公式な方式でありながら世界選手権で使われたことがある。 またMOでは''パワー9と十手と神が飛び交う''お祭りイベントである「ホリデー・キューブ」が年末に恒例行事として開催されている。 **非公式フォーマット -&bold(){カジュアル} お互いの承諾の元でなら何でも使用可能。要するに話し合いで決めるフォーマット。 ローテーションに一切影響されない%%のと色々信用が揺らいでいる%%故、初心者はスタンダードよりもこちらの方が良いと主張する人も近年増えつつある。 当然の事ながら公式ではなく、また行き過ぎると0キル1キル上等となりかねずその線引きでもこれまた揉めやすい。 基本的に禁止・制限カードはヴィンテージやレガシーに準拠するが、これすら取り払ったパターンは''TYPE0''と呼ばれる((後述するがかつてのフォーマットがヴィンテージはTYPE1、レガシーはTYPE1.5、スタンダードはTYPE2、という名称でカードプールが狭められるほど数字が上がっていったため、逆に無制限=数字が下がるということで1以下→0となった。))。 4枚制限を廃し「コンスピラシー」の策略カードまで組み込んだTYPE0デッキともなれば、''先攻取った人の勝ち''レベルのパワーを有しうる。 -[[2サイクル>2サイクル構築(MTG)]] 非公式フォーマットの中では(カジュアルを除けば)最もメジャー。 簡単に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうスタンダード」の範囲でデッキを組んで対戦するフォーマット。 昔のスタンダードで輝いたカードを活躍させやすいという層を中心に人気。 地味に公式でも似たルールが採用された事がある。詳しくは該当項目参照。 ブロック制廃止などから、今だとカードプールをどうするかでちょっと揉めやすい。 -フロンティア MtG界隈の大手カードショップ「晴れる屋」と「BIG MAGIC」が共同提案し、パイオニアの制定までその立ち位置にあったフォーマット。 モダンに倣い、基準となるカード枠が再び変更された「基本セット2015」以降のエキスパンションと基本セットが使用可能。 2019年10月時点で禁止カード、制限カードが存在しない。 そのため%%金玉%%《[[宝船の巡航/Treasure Cruise>宝船の巡航/Treasure Cruise(MtG)]]》と《時を越えた探索/Dig Through Time》を大手を振って使える。 「イニストラードを覆う影」の墓地落としが併用出来る事も含め、結構えげつないデッキが使用可能。 《血染めの月/Blood Moon》が無い上に友好色フェッチランドが使える事もあり、3~4色デッキを遠慮なく事故も気にせず使えるのも魅力。 前述したようにパイオニアの制定を受け、2019年10月を以て大会開催は終了した。 -オールドスクール 「リミテッド・エディション」の「アルファ」「ベータ」、「アラビアンナイト」「アンティキティー」「レジェンド」「ザ・ダーク」… これらで''英語版として印刷されたカードのみ使用可能''という鬼畜縛りフォーマット。 使用可能セットに「アンリミテッド」や「フォールン・エンパイア」を加えたり、他言語版や「コレクターズ・エディション」を容認する例も多い。 現在は「再販でも良いけど絵は最古のセットの絵でかつ旧枠のやつ(例外2枚あり)」なら使用可能というルール(CFBルール)が主流の模様。 禁止・制限カードは主催者にもよるが黎明期のヴィンテージのそれに近い。 そのためアンティ関連のカードや《Chaos Orb》などのMtGである事を放棄しているカードが使えてしまうことも。 原形ルールはプレイする以前にそのためのカードを揃えられないという完全な神々の遊び。 だが、CFBルールならデッキを選べば現実的な金額で参戦できる。 なおゲーム自体は意外にもスローペースで進む。カードプールの関係でコンボパーツがほとんどなく、クリーチャーの質もそこまで高くないことが主因。 -旧枠モダン ''旧枠時代初出かつモダンリーガルのカードのみ使用可能''((旧枠か否かでは問わないため、「時のらせんリマスター」の新規旧枠カードは対象外。))なフォーマット。 ぱっと見レガシーかヴィンテージなのに実はモダンという不思議な感覚が味わえる。 ''何気ないコモンが再録されてモダンリーガルになるだけで激震が走る''など意外と奥深い(?)のかもしれない。 日本発祥であり、通常のモダンよりも安く参入できることもあってカルト的な人気を集めつつある。 「モダンホライゾン」をモダン以上に注視しているだろうフォーマット。 -Penny Dreadful MO限定フォーマット。 MOにおいて0.02tix(≒2円)以下で手に入るカードのみが使える超安上がりフォーマット。 カードプールが目まぐるしく移り変わる((新セット追加時の価格を元に変更。))ため、デッキを組むには専用のサイトを見る必要がある。 0.02tix以下でさえあれば《宝船の巡航/Treasure Cruise》とか《ネクロポーテンス/Necropotence》といったぶっ壊れカードすら使える。 更に圧倒的に安い為、じわじわ人気を延ばしている模様。 もともとは0.01tix以下だったのだが「イコリア:巨獣の棲処」が追加されたシーズンで、0.01tix以下のカードが5000枚を下回る事から2倍になった。 それでも1枚2円以下とこの上なく揃えやすい。 -タワーマジック 所謂カジュアルでしか出来ない、MtGの原則ガン無視フォーマットでは一番メジャーだろうフォーマット。 適当に作った数百枚(枚数は適当)、土地抜きのデッキを共有ライブラリーとして使用。 マナはデュエマのように「全カードをその色のマナが出る土地として使える」「多色カードを土地として使う場合はタップイン」というルール。 共有ライブラリー故にサーチカードは最初から抜いておいた方が無難。特に「土地を持ってくる」系のカードは何を持ってくるんだという話になる。 プール構築の感覚はキューブ・ドラフトに近く、ちゃんとバランスを考えてタワーを作ると意外に面白いとか。 シールド戦の後に、6パック分をタワーにするってのもあり。 -禁止解除モダン/レガシー/パウパー、制限解除ヴィンテージ。 読んで字のごとく禁止や制限を解除したフォーマット。 禁止解除レガシーと制限解除ヴィンテージは同じ物では?とツッコミが入ると思うが、前者は「パワー9だけは禁止枠のまま」なのが区別点。 デッキは当然1キル上等のパワーを持つのでピッチカウンターは満載で。 もしかしたら0キルも成立するかもしれない。 -ブースターブリッツ 非公式のリミテッド・フォーマットで、最安・最速で遊べるフォーマット。 お互いブースターパック((基本的にはドラフト・ブースターだが、原理的にはセット・ブースターでも可能。))を1パック開封し、その中から3枚一組の束を4つ作る。 束がそのまま手札になり、マナは無限に使えてライフを5点削れば勝ち。これを4戦1マッチというシンプルかつスピーディーなルール。 参加費は1パック分400円ですぐに遊べる敷居の低さが魅力で、&bold(){公式でも紹介されている}今非常に熱いフォーマット。 ワンパン即死も頻繁に起こる超大味なフォーマットでもあるが、そこが面白いと何度も遊ぶファンも多いとか。 同じようなフォーマットとして各基本土地3枚+パック1つの15枚の合計30枚をデッキにして10ライフでプレイする「ミニマスター」もある。 パックを開けたら表を見ずに土にを混ぜて即シャッフルして試合開始となるため、アドリブ力がフルに問われる。 こちらは基本土地がダブつくため、基本土地は(3)or(4)でサイクリング可能という追加ルールを使うこともある。 **廃止フォーマット 話題としてはちょくちょく出てくるので、簡単に明記。 -タイプ1.5 現行のレガシーの位置にあったフォーマット。違うところは「タイプ1(現ヴィンテージ)の制限&禁止カードがそのまま禁止カード」という&s(){雑な}1点のみ。 タイプ1がヴィンテージとして名称変更されたタイミングで、レガシーと置き換わる形で廃止された。 -エクステンデッド 4ブロック+3基本セットで行われる拡張版スタンダード。年1回スタンダードと同じタイミングでローテーションもあり。タイプ1.5の延長で「タイプ1.75」と呼ばれた事も。 途中でルール改正があり、以前は8ブロック+4基本セット、ローテーションは3年に1回と、ちょっと古いカードがメインのフォーマットであった。 プレイ人口の減少とモダンの制定で役割を終えたと判断されて廃止に。 -ブロック構築 1ブロック(3エキスパンション)のみで構築するフォーマット。Magic Onlineではさらに1つの基本セットのみで構築する、基本セット構築がサポートされていた。 1ブロックが2エキスパンションとなってからは公式大会((グランプリやプロツアー))での採用が行われず、ブロック制の廃止と共に完全に役割を終えた。 一応公式大会の採用が無かった時期でも、個人やショップレベルのイベントであれば開催する事は可能だった。集まるかどうかは別として。 あと最新セットのブロックを使うとは指定されてなかったので、昔のブロック構築を開催する事も可能だった。集まるかどうかは別として。 *【基本ルール】 ・1.デッキ メイン60枚以上、サイドボード最大15枚を、基本土地以外は最大4枚まで入れて構築する。最初期は4枚制限が無く、メインの下限も40枚であった。 テーブルトップにおいては上限が無いため、メイン240枚なんてタワーデッキで大型大会に出た人も。((Arenaにおいては250枚の枚数上限がある。そんなに使わない……、と思いきや上述の職工フォーマットで250枚上限まで《しつこい請願者》(基本土地でないが4枚以上入れてもよいカード)と島だけを詰め込んだデッキが環境を席巻したことがあった。)) ・2.勝敗条件 初期ライフ20点でゲームが始まり、ライフが0以下になるか、ライブラリー(山札)が0枚のところからカードを引こうとする(ライブラリーアウト)か、毒カウンターを10個以上置かれるとゲームに敗北する。 もしくは誰かがカードに「勝利する」と書いてある特殊勝利条件を満たすか、「敗北する」と書いてある特殊敗北条件を満たすなどして残りプレイヤーが1人となったときにもゲームが終わる。 ・3.ゲームの始まり 初期手札は7枚。土地ゲーとあってマリガン((要は引きなおしルール。他の一部TCGにも様々な条件で採用されている。))があり、基本セット2020期のルール改正以降は何度目のマリガンでも最初に7枚引き、キープ決定後にマリガン回数と同じ枚数の手札をライブラリーの下に望む順番で置く、というルールになっている。 なお、この通称『ロンドン・マリガン』((初めてこのルールになった大会の開催地名を取っているが、実はパリ・マリガンの初採用はプロツアーロサンゼルスだったというのは有名な話。))までには 最初期:無し 初期:手札がノーランドorフルランドの時のみ1度だけ可能、相手に公開後7枚引き直し((故に「マナ能力を持たない土地1枚」が初期手札に来てしまうとマリガン出来ないし1ターン目の展開が出来ないしと悲惨な事に。))。 パリ・マリガン:任意にマリガン可能。マリガン時の手札公開がなくなり、マリガンするたびに最初に引ける枚数が1枚減る。 バンクーバー・マリガン:マリガン時の手順はパリ同様で、キープ宣言後、手札が初期枚数より少ない((通常は初期7枚なので6枚以下となるが、特殊ルールで最初の手札が7枚でない可能性があるため、例外処置を避けるべくこのような形式になっている。))プレイヤーはライブラリトップを見てそれをトップかボトムに置く((ルール文章風に述べるなら「マリガンをしているプレイヤーはキープを宣言した後、占術1を行う。」))。 という変遷を辿っている。 対する統率者戦は当初、「引いたカードから不要なカードを追放した後、その枚数-1枚を引く。これをキープまで繰り返した後、追放したカードをライブラリーに混ぜてシャッフル」という「部分的パリ・マリガン」が採用されていた。 しかし通常ルールでのロンドン・マリガン採用以降はそれへ「1度目のマリガンをマリガンした回数に計上しない(=1度マリガンしてからキープしても手札7枚でスタートできる)」というフリー・マリガンを付け足したものを採用しており、イニストラード:真夜中の狩り期現在も採用されている。これは他の多人数戦でも共通。 ・4.ターンの進行 >a.アンタップ・ステップ >b.アップキープ・ステップ >c.ドロー・ステップ(1ターン目の先攻のみ省略) >d.第1メイン・フェイズ >e.戦闘フェイズ >f.第2メイン・フェイズ >g.終了ステップ >h.クリンナップ・ステップ といった流れで進行。 インスタントでないカードをプレイするのはメイン・フェイズ中かつスタックが空の時(ソーサリー・タイミング)にしか行えない。 土地は1ターンに1枚のみ、手札から戦場に出せる。 *<用語>(2021年現在) **(ゲーム領域) ・デッキ 内訳は基本ルールにある通り。2勝(以上)先取のマッチではゲーム間にメインデッキとサイドボードの間でカードの入れ替えを行える((MtGでは1戦全体をマッチ、その中の各対戦をゲームと呼ぶ。))。 入れ替えと書いてあるが、サイドボードから入れるだけ入れてメインから抜かないというのも適正。具体的には構築戦では「メインが60枚以上、サイドが15枚以下」、リミテッドでは「メインが40枚以上」を満たしていればその中でどう入れ替えてもOK。 例えば『相手がライブラリーアウト狙いなので、サイドボード全入れの75枚デッキで2ゲーム目を戦う』『リミテッドでデッキを2つ使い分ける』などもOK。 ゲーム中はメインデッキの内、所謂山札は「ライブラリー」と呼ばれる。 ストーリー上では「書庫」などと呼ばれ、魔導書を収めた本棚として表現される。 ・手札 7枚までしか他プレイヤーのターンに持ちこせない((7枚以上持っている場合はクリンナップ・ステップに捨てる。))。もちろんカードの能力で無制限になったり5枚までになったりする。 ストーリー上では「魔導書」などと呼ばれ、プレインズウォーカーが書庫から取り出した魔導書や、持っている知識の量として表現される。 そのためストーリー上での「知識」とは、ゲーム中では基本的に手札のことである。 ・戦場 所謂フィールド。ルール上は全プレイヤーで1つを共有している。 ・墓地 文字通り墓地。使用したソーサリーやインスタント、破壊されたパーマネントなどが置かれる。 しかし【[[ドレッジ>ドレッジ(MtG)]]】や【[[リアニメイト>リアニメイト(MtG)]]】といったここからクリーチャーを呼び戻すのが勝ち手段のデッキにとっては[[第二の手札>蘇生/帰還(遊戯王OCG)]]。&s(){[[まるでデジャヴュだな>リアニメイト(TCG)]]} ヴィンテージでの【ドレッジ】ともなればあっという間に「ライブラリーの枚数<墓地の枚数」となる。 他には自分のライブラリーをわざと落とし、ライブラリーアウトor残りライブラリーごくわずかという状況から出したor出ているパーマネントの能力で特殊勝利するデッキもある。 ・追放領域 ゲームから追放された(かつてのオラクルでは「取り除かれた」)カードはここに置く。他TCGでは除外やロストゾーンが相当する。 ここから使えたり、ここのカードをゲームに引き戻すカードはほぼ無い。&s(){第二の墓地にするのが厳しい}再利用の最も困難な領域である。 続唱やブリンクのように「一時的に退避させて、すぐに特定の場所に戻す」というニュアンスでその退避先に一瞬だけ使う場合もある。 近年では赤を中心に呪文や能力で主にライブラリーからここへ置いたカードを(一定期間の間)プレイできるという『衝動的ドロー』を行うことが増えてきている。 ・統率領域 統率者戦で統率者を置くスペース。 墓地でも手札でも追放領域でもライブラリーでも無いので、専用のスペースが設けられている。 一部のカードにこの統率領域を参照する物がある。 統率者を用いないフォーマットでは9割9分9厘、プレインズウォーカーでの奥義などで出る事のある「紋章」の置き場所にしか使用されない。 ・スタック 呪文を唱えたり能力を使う際、処理待ちになる部分。 呪文や能力はこのスタックに積まれていき、両者が呪文を唱えたり能力を起動しないと合意した時点で上から処理(解決)される。 このスタックは1つ解決するごとに、新たに呪文や能力を乗せる事が可能 打ち消せない《対抗呪文》である《最後の言葉》がカウンター合戦に弱いというのはこれが理由で、「《稲妻》→《対抗呪文》→《最後の言葉》」までスタックに積み上がったら、《最後の言葉》のみ解決、《対抗呪文》が打ち消されてスタック上が《稲妻》のみになった段階で、もう一度《対抗呪文》などのカウンターを唱える余地があるからである。 スタックを理解しててもたまにバグのような挙動が起こる。 《師範の占い独楽》には「ライブラリーの上から3枚を見て並べ替える」「ライブラリーの一番上のカードを引いて、《師範の占い独楽》を一番上に置く」という2つの能力を持っているが、 先に前者の能力を起動、解決を開始する前に後者の能力を起動してライブラリーの一番上に《師範の占い独楽》を置く、そこから前者の能力を解決し始める事により、ライブラリーの2枚目か3枚目に《師範の占い独楽》を仕込む事も可能である。 更に前後前の順で起動した場合、「ライブラリーの上3枚から任意の1枚を引いて、《師範の占い独楽》と残りの2枚を好きな順番でライブラリーの上に置く」となる。 【アイアンワークス】というデッキでは、これ以上にバグ臭い挙動を起こしていて、あまりにも難解かつ大会運営を阻害するレベルで遅いデッキだったためにモダン禁止となった。 **(カード・タイプ) ・クリーチャー/Creature プレイヤーが召喚し、手下とする被造物。ごく一部を除いてエルフやゴブリン、吸血鬼といった種族を少なくとも1つ((「Nameless Race」というクリーチャーのみ、名前の通りに種族無しという例外がある。))持っており、職業と合わせてそれらはゲーム中においてクリーチャー・タイプと呼称される。 一部はストーリー上での重要人物をカード化した''『「伝説の」クリーチャー』''であり、それらは「レジェンド・ルール」により''1種につき1体までしかコントロールできない''代わりに基本的に強力。 某覇者とかヤーグルとかネタにしかならない伝説のクリーチャーもいるのはご愛嬌。 ・土地/Land MtGのそうたる所以の一つともされるカード。事故の大体はこれの引きや偏りが極端。土地岡さんとかネタにされる人もいる。 1ターンに1枚しかプレイできない。基本的に、だが。 プレイヤーはこれからマナを生み出す。かつては自力ではマナ出せない土地も出ていたが、現在はMtG全体の方針として「マナ能力を持たない土地は作らない」となっているため、最低でも無色マナは出せるようにデザインしている。 伝説の土地もある。 ・ソーサリー/Sorcery 使い切りの呪文その1。 自ターンのメインフェイズ中かつスタックが空の時にのみ使用可能な代わりにマナ効率が良く、派手な効果を持つものも多い。 伝説のソーサリーは長らく概念上の存在だったが、ドミナリアでようやく登場した。 これは伝説のパーマネントをコントロールしていないと唱えられないというものであり、そこは他の伝説のカードと異なる。 ・インスタント/Instant 使いきりの呪文その2。%%瞬速を持つソーサリーになりそこなった%% 優先権さえ回ってきていれば相手ターンや戦闘フェイズ等、好きなタイミングでスタックの状態を問わず使用可能な為、取り回しに優れる。 その分ソーサリーに比べて効果が控え目だったり、限定的な傾向が強い。 [[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]等はルール上全てインスタント・呪文であり、その他はパンプなどの堅実な効果が中心。 ・アーティファクト/Artifact 特殊なアイテムや機械など。所謂置物その1。後述のエンチャントに比べ、自身をタップしたり生け贄に捧げて起動する能力(起動型能力)を持つ傾向が強い。 クリーチャーにつける「装備品」や操縦者が居ないと動かない「機体」など、サブタイプも様々。 ゴーレムのようなクリーチャーでもあるカードも、そしてやはり伝説のアーティファクトも存在する。 ・エンチャント/Enchant 結界などの持続する呪文。所謂置物その2。前述のアーティファクトに比べ、常に発動する能力(常在型能力)を持つ傾向が強い。 他のカードに付ける「オーラ」であるエンチャントも、クリーチャーでもあるエンチャントも、くどいようだが伝説のエンチャントもある。 ・部族/Tribal クリーチャーではないカードにクリーチャー・タイプを持たせるためのカード・タイプ。 基本的に併せ持った他のカード・タイプと同じ挙動をする。 例えば「部族ソーサリー・ゴブリン」であればソーサリー・カードとしてもゴブリンとしても扱われ、「墓地からソーサリー・カードを手札に戻す」はもちろん「墓地からゴブリンであるカードを手札に戻す」でも回収可能。 一時期使われたが、ウィザーズとしてはもう使いたくないとのこと。 ・[[プレインズウォーカー/Planeswalker>プレインズウォーカー (MTG)]] 元々はプレイヤーの事のみを指していた。 ストーリー上では「探求者」や「冒険者」とも呼ばれる、「&font(#ffb74c){プレインズウォーカーの灯}(Planeswalker's Spark 単に「灯(The Spark)」とも)」が灯った人。 平行世界の一つであるPlane(次元)を渡り歩く者(walker)という意味。 プレインズウォーカー以外は基本的に次元が複数あるとは思っていない。 プレインズウォーカーの中には舞台となった世界(作中では次元)のその時代に居合わせる者もいる。 そういう者は(ごく一部の例外を除いて)プレインズウォーカー・カードとしてゲーム内に収録される。 ただしプレインズウォーカーというカード・タイプはローウィン(LRW 2007年10月発売)まで無かったため、それ以前では代わりに伝説のクリーチャーとして収録されている。 プレインズウォーカーは当初、レジェンド・ルール以上に厳しい制限((同名カードどころか同一人物、つまりプレインズウォーカー・タイプ1種につき1枚しか戦場にいられず、2体目が現れようものならどちらも破壊を経ずにそのオーナーの墓地へ置かれた。後に一人につきプレインズウォーカー・タイプ1種当たり1枚のみコントロールでき、2体目以降が出た場合、1枚を残して他を墓地に送るようになった。))があったが、 イクサラン期のルール改正で他の伝説のパーマネント同様の扱いとなり、それ以前のプレインズウォーカーも伝説のプレインズウォーカーへオラクルが更新された。 要は[[神ジェイス>精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(MtG)]]と[[神童ジェイス>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]が同時に出ているどころかそれが敵味方それぞれから睨み合う形勢もありえるようになった。 上にもあるように、一応プレイヤーもプレインズウォーカーだが、「プレインズウォーカーを破壊する」の効果で敗北させることは出来ない。 ただし「プレイヤーを破壊する」は有効らしい(銀枠だけど)。 なお、この破壊に対応して「プレイヤーを再生する」「プレイヤーに破壊不能をもたせる」も一応有効とのこと。両者とも該当するカードはないが。 ソーサリーとインスタント以外は戦場にある間、「パーマネント」と総称され、扱われる。たとえば「土地でないパーマネント」と言うと戦場にあり土地でない、クリーチャーかエンチャントかアーティファクトかプレインズウォーカーであるパーマネントを指す。 そして土地以外のカードは全て「呪文」である。スタック上にあるなら尚更。 他のTCGを知る人はクリーチャーやアーティファクトなども呪文である事に違和感を覚えるかもしれないが、呪文を唱えてそれらを生み出す、と解釈すれば合点がいくだろう。つまり一言で表すと「召喚術」や「錬成術」にあたるという訳だ。 実際、マジック公式サイト内に『マジックの世界では、あなたは魔法使いになり壮大なファンタジー世界の主人公。呪文を駆使して相手と戦います。(原文ママfrom日本公式ウェブサイト・遊び方)』との文章があったり、 最初期のクリーチャー・カードに「○○の召喚/Summon ○○」と表記されている等、上述の「何かを生み出す呪文」という解釈にぴったり合致する。 なお、[[遊戯王>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]の[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]はMtGの《奈落の王/Lord of the Pit》とこのフレーバーを元ネタとしたカードである。 **<MtGの大原則> ''“カードはルールに勝つ”'' 他の大原則((これらは総合ルールによって『マジックの黄金律』と命名・総称されている。))は割愛するが、これだけはMtGの面白さを語るにあたって外せない。理由はその他の項に少々。 実際、多くのカードはルールを超越・書き換える能力を有している。それはささいなものから、ゲームを破壊しかねない強大なものまで様々。 例えば >白金の天使 >あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。 ……むちゃくちゃでしょ? でもこいつ自体はアーティファクトでもあるから壊されやすいし、タフネスも4だから死亡しやすい。 だが何らかの方法で破壊不能((文字通り「○○を破壊する」やタフネス以上のダメージでは墓地に行かなくなる。))と被覆((すべての対象を取る呪文から対象にならなくなる。))か呪禁((相手プレイヤーはこのカードを対象に取れなくなる。))を持たせるとほぼゲームセット((全体追放(対象を取らない)に巻き込んだり、コントロールしているプレイヤーの手で生贄に捧げさせるなどの手段でこの状況からでも逆転は可能。アディオス!(告別)))。 そんなドヤ顔コンボを決めるのもMtGの楽しさの一つだ。 ちなみに逆もおり >深淵の迫害者 >あなたはゲームに勝利することはなく、あなたの対戦相手はゲームに敗北することはない。 ……こっちもむちゃくちゃだが、本体が4マナ6/6飛行トランプルと中々パワフル((普通、4マナの飛行クリーチャーならアンコモン以上で『3/3+別のメリット能力』、コモンだと『3/2飛行のみ』や『3/3、飛行するのに条件が必要』でも妥当なラインである。))。 これで序盤から相手を攻撃し、相手のライフがマイナスになった所でこれを能動的に処分する、という戦法を取れば十分にエースカードと言える。 相手からしたらこれに殴られながら守らなければいけないという謎の展開になる。 他にも「ソーサリーをインスタントと同様のタイミングで唱えられる」や、それに対抗した「ソーサリーを唱えられる時にしか呪文を唱えられなくする」等、ルールを基本原則から覆すような能力はたくさんある。 %%あんまり歪めるようだと銀枠でしか出せなかったり公式な使用が完全に禁止されるが。%% 魅力的な特殊勝利条件 ・''「死闘により死屍累々。はい、勝利!」'' ・''「とあるクリーチャーに触られると『お前はもう、死んでいる』'' ・''「5色土地と生物がそろえば何でもできる。だから戦は(中略」'' ・''「俺たち四つ(同カードです)が全部出たら何でも(以下同文」'' ・''「狂人が作った扉を、うすのろが開いてしまう。そしてうすのろはやがて考えるのをやめる」'' ・''「世界なんて争いも罪もいっぱい!じゃあみんないなくなればいいじゃない!」'' ・''「ライフ1?山札0?残念、俺の勝ちだ。このカードがあるからさ!」'' ・&bold(){「ギルドも思想も関係ない!争いは辞めてみんな仲良く!~HAPPY END~」} ・''「信心の力で未来はすべて見通した。あなたの未来はもう来ない」'' こっちもそそりそうな敗北条件 ・''「ライフロスが嫌?じゃあ山札でいいよ。空になったら負けるけどね!」''(※元祖です) ・''「インチキはだめよ!ちゃんと手札から召喚してね!」'' ・''「ライフ13になったら負けね!何故って?13って忌み名だからね!」'' ・''「マナ後払いでいいよ!ただし支払わなかったら死ぬけどね!」'' ・''「三つ願いを叶えてやろう。ただし四つ目でお前の命を頂く」'' ・&bold(){「Time is money.追加ターンはそれだけ価値のあるものだ。そのターンで勝てよ?」} 自分も相手もそんなカードを使えるなら、静かにゲームが進むわけも無く。 ・地ならし屋+明日の標=''「ずっと俺のターン!」'' ・通電式キー+Time Vault=''「1ターン目からずっと俺のターンするけどいいかな?」'' ・ベルチャー=''「1ターン目だけど50ダメージだぞ、死ね」'' ・ストーム=''「1ターン目から2点ドレイン10発だ、死ね」'' ・クロノステイシス=''「ゆっくり死んで逝ってね!」(別名「ずっとお前のターン」)'' ・玉虫アルター、MoMa=''「ソリディアで貴様の精神力を蒸発させたる」'' ・感染=''「一撃毒殺」'' ・バベル=''「デッキの残り枚数200枚あるから僕の勝ちです」'' ・MUD=''「MtGさせない」'' ・双子=''「とりあえずクリーチャー1億体でアタック」'' ・Super Crazy Zoo=「対応して《稲妻》打ちます、''自分に''」 ・the spy=''「自分のデッキ土地入ってないんで全部墓地に落としますね」'' ・Doomsday=''「5枚を詰将棋するのが楽しいんだよね」'' ・続唱計略=「追加ターン!相手の場札を6枚吹き飛ばす!''ちなみに今は2ターン目だ''」 以上が簡易的なゲーム説明と、特徴が強烈なデッキの解説である。 *<各色の特徴> MtGは土地からマナを生み出して戦う。土地毎に生み出せるマナの色は決まっており、デッキの特徴のおおよそはその色から決まる。 以下にそんな色の%%色々な%%特徴と代表的なカードをそれぞれ紹介する。 **【[[白/White>白/White(MtG)]]】 白は正義や秩序、平和や平等などを司る色であり、対応する基本土地は「平地」。 5色の中で最もバランスのとれた色であり、[[白ウィニー>白ウィニー(MtG)]]のような超短期決戦デッキから、[[神の怒り>神の怒り(MtG)]]などの全体除去をも駆使する究極のコントロールデッキまで、白なら[[単色>単色デッキ(MtG)]]でも組める。 しかし逆に言えば器用貧乏になりがちで、また平等も重んずる色とあって一方的かつ瞬間的に大きくアドバンテージを稼ぐのが苦手。そのため一見するとマナレシオの良いカードも、選べる対象などの条件に阻まれがち。 とはいえトークン生成にライフ回復、エンチャントの破壊、(一時的)追放、そして全体除去は得意であり、クリーチャーも飛行や先制攻撃、二段攻撃(先制攻撃と普通の攻撃で2度ダメージを与えられる)に絆魂(与えたダメージ分ライフを回復)、警戒(攻撃に参加してもタップしない)を持つものが多く、横並べしやすいなど質はまずまず。 そのクリーチャーのタイプは天使や騎士など、神聖さを感じさせるものが多く、人間も多くは白。 代表的な記事ありカードは[[サバンナ・ライオン>サバンナ・ライオン/Savannah Lions(MtG)]]、[[セラの天使]]、[[剣を鍬に>剣を鍬に/Swords to Plowshares(MtG)/農場送り]]など。 代表的なPWは正義を守る誇り高き「[[ギデオン・ジュラ>ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(MtG)]]」、……は惜しくも死亡しており、現在は「[[黄金のたてがみのアジャニ>黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(MTG)]]」や「[[エルズペス・ティレル>遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]」などの辺り。 理想:秩序統一 人間:騎士・兵士・執政者・クレリック 弱点:行き過ぎた全体主義・教条主義 **【[[青/Blue>青/Blue(MtG)]]】 青は精神や知識、水や大気などを司る色であり、対応する基本土地は「島」。 様々な呪文を使った駆け引きを得意とし、インスタント以外をインスタント同様のタイミングで唱えられる能力も自前・付与問わず多い。((前者はキーワード能力『瞬速』として制定されているが、後者はほとんどが瞬速を持つかのように唱えられるというもので、直接付与する事は稀。)) 擁するクリーチャーはマーフォーク(≒魚人)やフェアリー、スフィンクスなど、水や空と縁の深い存在が多く、ほとんどは飛行や瞬速などと引き換えにマナ総量当たりのP/Tが控え目 対してドローやバウンス、[[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]はすこぶる豊富であり、相手を妨害しつつ相手の妨害を躱す、[[コントロール>コントロール(TCG)]]に分類される%%陰気臭くて狡猾%%テクニカルでトリッキーな戦法に長ける。 特に打ち消しは他のTCGだと存在しないかできても非常に高コストな傾向にあり、MtGの華の一つとされる。 その打ち消しを筆頭としたインスタント・タイミングでの攻防が生み出す『対話』は濃厚そのものであり、これを求めてMtGを嗜むプレイヤーも少なくない。そんなプレイヤー達曰く、『&font(#4080ff){青は最もMtGらしい色%%なのです%%}』との事。 代表的な記事ありカードは[[対抗呪文>対抗呪文/Counterspell(MtG)]]、[[選択>選択/Opt(MTG)]]、&font(#cfcf00){%%金玉%%}[[宝船の巡航>宝船の巡航/Treasure Cruise(MTG)]]など。 代表的なPWは若く陰気な、精神操作魔法の天才「[[ジェイス・ベレレン>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]」。 理想:全知全能 人間:技工士(工匠)・魔導士(ウィザード) 弱点:頭でっかち・スロースターター **【[[黒/Black>黒/Black(MTG)]]】 黒は腐敗や死、悲しみや恐怖などを司る色であり、対応する基本土地は「沼」。 [[スーサイド>スーサイドブラック(MtG)]]のように勝利の為なら自分のライフ(命)をも『残り1点まではかすり傷』と言わんばかりにコストとし、最終的に勝てれば良いというリスキーかつ破滅的な色でもあり、相手のクリーチャーや手札どころか、プレインズウォーカーまで''直接''破壊できるのが最大の特徴。ただしアーティファクトに触れるのだけはかなり苦手。 クリーチャーにはゾンビや[[吸血鬼]]、デーモン、……他に形容のしようがないホラーなど、おぞましい化け物が多い。 そんなクリーチャーにはかつてこそパワー>タフネスな奴(『頭でっかち』とも)が多かったが、最近はそれでは赤と丸被りであるとして、パワー<タフネスな奴(『尻でっかち』とも)と半々気味になりつつある。要は両極端。 代表的な記事ありカードは[[消えないこだま>消えないこだま/Haunting Echoes(MtG)]]、[[ファイレクシアの抹殺者>ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator]]、[[ファイレクシアの抹消者>ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(MtG)]]など。 代表的なPWは偉大なる吸血鬼「[[ソリン・マルコフ>ソリン・マルコフ/Sorin Markov(MtG)]]」、……は一時的な退場によりストーリーの本筋から外れてしまったため、現在のメインは%%若BBA%%イケメンお姐さん「[[リリアナ・ヴェス>リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(MtG)]]」。 理想:唯我独尊 人間:無頼漢(ならず者)・暗殺者・傭兵・邪術士 弱点:歪んだ力による尻ぬぐいや代償・ボッチ **【[[赤/Red>赤/Red(MtG)]]】 赤は炎や雷、混沌や激情などを司る色であり、対応する基本土地は「山」。 極めて攻撃的かつ刹那的な色であり、特に[[火力と俗称される、クリーチャーやプレインズウォーカー、プレイヤーに直接ダメージを与える呪文や能力>バーン(TCG)]]は黎明期から今も赤に最も多く、性能も断トツ。 そんな具合なのでデッキは体力や持続力に乏しくなりがちで、攻め切れないと息切れしたところをそのまま逆転勝ちされやすい。あとエンチャントに触れるのが凄く苦手。 またできる事がフレーバーの関係で少なく、「衝動的ドロー((呪文や能力で主に自分のライブラリーからカードを追放し、それをプレイしたり唱えたりできる。ほとんどはそうしたターン限り。))」「捨ててから引くルーティング((逆の引いてから捨てるルーティングは青がメイン。))」の獲得、黒からの「一時的なマナ加速」の移動などはその開拓に苦心した結果の一つである。 所属するクリーチャーはゴブリンやオーガ、ドラゴンが多く、やはりことごとく攻撃的。速攻(戦場に出たターンから攻撃に参加したりタップ能力を起動できる)を持つクリーチャーも赤が一番多く、P/Tはほとんどがパワー>タフネスな所謂「頭でっかち」。 代表的な記事ありカードは[[稲妻>稲妻/Lightning Bolt(MtG)]]、[[シヴ山のドラゴン>シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]、[[火炎舌のカヴー>火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]など。 代表的なPWは情熱と激情の紅蓮術士「[[チャンドラ>チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(MtG)]]」。 理想:本願成就 人間:無政府主義者・傭兵・蛮族・戦闘狂 弱点:視野狭窄・刹那主義 **【[[緑/Green>緑/Green(MtG)]]】 緑は自然や純粋さ、成長や調和などを司る色であり、対応する基本土地は「森」。 土地とクリーチャーの展開を得意としており、序盤からさっさとマナ加速し、相手に先んじて高P/Tクリーチャーをどんどん叩きつけ、 その圧倒的な力で全てをねじ伏せるのはお手の物。 マナ加速をせずともクリーチャーのP/Tが他の色の同マナ・コスト帯のそれと比べどちらも1以上高い事が珍しくなく、能力にしてもトランプルでの余剰ダメージ割り振りを中心に戦闘向きなものが多い。 また、自然の色とあって憎き人工物たるアーティファクトの破壊に長ける他、クリーチャーが絡めば大体の事(格闘、パワー依存の火力、最大パワー分のコスト軽減、ドロー、呪禁付与での立ち消えによる実質打ち消し、等々)をこなせ、対飛行カードも到達(飛行を持つクリーチャーの攻撃をブロックできる)を持つクリーチャーを中心に多数。 しかしクリーチャーの絡まない事、特に相手のクリーチャーやプレインズウォーカーに直接触れる事は不得手で、飛行持ちも5色のうちで最少。 また、デッキも一枚々々に強く依存する所謂[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]になりがちで、どうにか高マナフィニッシャーを唱えたのに打ち消されたり、出せても攻撃前に除去を食らってそのまま敗北する事もよくある。 代表的な記事ありカードは[[甲鱗のワーム>甲鱗のワーム/Scaled Wurm(MtG)]]様、[[ラノワールのエルフ>ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]、[[極楽鳥>極楽鳥/Birds of Paradise(MtG)]]など。 代表的なPWは自然を崇拝する筋肉ダルマ「[[ガラク>野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(MtG)]]」、……はこれまた一時的な%%闇堕ち%%退場を経て代表格から一歩引いているため、現在は「[[ニッサ・レヴェイン>ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(MtG)]]」と「ビビアン・リード」が代表格。 理想:現状維持 人間:修行僧・ドルイド・狩人 弱点:世間知らず・生命最優先(敵までも) **【&font(#808080){無色}】 厳密には色ではない(有色として扱われはしない)が一応。対応する基本土地は「荒地」だが、これだけは基本土地・タイプを持たず、リミテッドでの無限支給の対象外でもあり、実際に収録セットが大きく限定されている。 主な無色であるカードはアーティファクトの大部分、エルドラージ一族、一部のファイレクシア、そして[[ウギン>精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]]関連。 あらゆる色で使え、色事故の心配もない代わりにカードパワーは抑え気味。%%だってそうでないとぶっ壊れまっしぐらだし……%% またアーティファクトの大部分といってもそのアーティファクトの各色との関係はまちまち。 利用:黒(利用できるものは何でも)・青(技術の結晶) 破壊:緑(自然の大敵) 両方:白(時に秩序の敵時に味方)・赤(壊すのも作るのも大好き) 代表的な記事ありカードは[[マスティコア>マスティコア/Masticore(MtG)]]、[[引き裂かれし永劫、エムラクール>エムラクール]]、[[頭蓋骨絞め>頭蓋骨絞め/Skullclamp]]など。 代表的なPWはウルザが作った銀のゴーレム「[[カーン>解放された者、カーン/Karn Liberated(MtG)]]」。 各色は相互に「友好色」か「対抗色」の関係にあり、その並び順はカラーパイ(古くはカラーホイールとも)において白青黒赤緑((ラテン文字では『WUBRG(ウーバーグ)』。青がUなのは黒のB、土地のLとの重複を避けるため。))となっている。これを五角形に並べた時、その中で[[とある色から見て隣り合う2色が友好色、向かい合う2色が対抗色>友好色/対抗色(MtG)]]である。 カードの通常の裏面に描かれた5色の点もこのカラーパイに沿って描かれたもの。 傾向として、かつて友好色は複数の色のマナを出せる土地や多色カード等のサポートが充実しており、逆に対抗色はその色を妨害したり、土地渡りやプロテクション等の有利に戦える能力を持つクリーチャーが多かった。 しかし現在は基本的に色数毎のその組み合わせに差を設けずデザインする方針であり((2色地形が1セットに10通り全部投入されるなど。特殊な例では両面土地の「小道」メガサイクルがまず友好色3通りと対抗色3通り、その次のセットで残る4通り、と投入されている。))、これにはデッキ構築の自由度を広げる意味合いもある。%%リミテッド、特にシールドで対抗色が濃いと割り合い悲惨だったし%% とはいえその方針となって以降も、かつてアポカリプスであえて対抗色を強調したり、ラヴニカで友好も対抗も対等に重視したり、あるいはアラーラやタルキールで3色の組み合わせを推奨したように、特定の色数または組み合わせを推奨するセットの発売・存在もしている((単色のエルドレイン、楔3色のイコリア、等々。))。 現在、2色の組み合わせについてはラヴニカ次元のギルド、ある色とその色の友好色の3色(弧)についてはアラーラの各次元、ある色とその色の対抗色の3色(楔)はタルキール次元の氏族の各名称で呼ばれることが多い。以下はその内訳である。 ・友好色(共通志向)→白青=アゾリウス(支配)、青黒=ディミーア(狡猾)、黒赤=ラグドス(加虐性)、赤緑=グルール(衝動性)、緑白=%%メロン%%セレズニア(共同体) ・対抗色→白黒=オルゾフ、青赤=イゼット、黒緑=ゴルガリ、赤白=&s(){[[スケベ>覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer(MtG)]]}ボロス、緑青=シミック ・弧→白青黒=エスパー、青黒赤=グリクシス、黒赤緑=%%スイカ%%ジャンド、赤緑白=ナヤ、緑白青=バント ・楔→白青赤=%%トリコロール%%ジェスカイ、青黒緑=スゥルタイ、黒赤白=マルドゥ、赤緑青=ティムール、緑白黒=アブザン これを取り込んだデッキ名としては、たとえば《秘密を掘り下げるもの》((元の英語版では『Delver of Secrets』。日本で『デルバー』と言えばこいつかこいつが軸のデッキ。))をメインとした青黒赤のデッキなら【グリクシスデルバー】、といった形になる。 4色デッキには特に名称は無く((統率者2016のサイクルや《創造の座、オムナス》等、4色カードが存在しないわけではないが、そのカードが使われていないデッキで名称が取られることはほぼない。))、【4cデルバー】など色数で呼ばれたり、オリジナルの名称がつけられることが多い。 *〈[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]〉 一部のカードの一番下には、コメントのようなテキストが記載されている。それがフレーバーテキスト(FT)である。 ゲームには影響しないもののマジックの世界をより深く知る事ができ、内容はカードの能力に関係する事から、古典文学、歴史考察、皮肉など様々。 例えばアーティファクト1つか土地1つを破壊する呪文である《破砕》なら「計画には数日。建設には数週。完成には数ヶ月。  破壊には数秒。」(ミラディン再録時)など。 FTにはその他、ストーリーの断片だったりとしてちゃんとマジックに関係しているものや、キャリアーサイクルのように一まとまりが複数枚にまたがるものもある。 「君がいたあらゆる場所((他の土地のコピーになれる《ヴェズーヴァ》のFT。))」などの非常にポエミーな物もある。 その中でも《Now I Know My ABC's》の「The quick onyx goblin jumps over the lazy dwarf」とその非公式日本語訳「歴戦経る素早い黒小鬼、怠けドワアフ達をひらり。裃の鵺、棟誉めて夜露誘う」は両者ともにすべての文字(英語版はA-Z、日本語版はあ-ん)を使い切ったものであり、日本語版はマジックに関係ない書籍でも紹介された事がある。 ストーリーに関わるが、プレインズウォーカーには原則としてFTが書かれない。 と言っても能力の関係でどうしてもカードテキストが圧迫されて書くスペースが無いという単純な理由からであり、むしろ文章欄の余白を埋めるために生まれたのがフレーバーテキストなので当然と言えば当然だが。 *【ビデオゲーム】 紙媒体として誕生したゲームであるMtGだが、これまでに何度かビデオゲーム化している。 その内2021年3月現在も継続的にアップデート、サポートが続けられているのは「&bold(){Magic Online(MO)}」と「&bold(){[[Magic the Gathering Arena>MTGアリーナ]](MtGA)}」の二つ。 MtGAの登場以降、それまで「%%紙%%アナログ」などと呼ばれていた紙媒体でのゲームは「テーブルトップ」が正式名称となった。 ''MO''は2002年からサービスが開始され、MtGに存在するほぼすべてのカードを網羅している老舗オンラインDCG。 基本無料ではあるが無料で出来ることがほぼ無く、''実物を使わない事しかテーブルトップと違わない''と言っても良い環境。 大会参加費も徴収されるしパック買うのも有料。 しかし大会で上位に入賞するとパックを貰え、そのパックを大会参加費に当てる事も可能なため、理論上は初期投資以外の課金をせずにプレイし続ける事が出来る。 ただし2002年に誕生したという事もあってUI周りはかなり古臭く、また後発DCGのような派手な演出が無い質素そのものの仕上がりなため、プレイヤーの間では『MOはMtGのビデオゲームではなくシミュレーター』と評されがち。%%『シンプルイズザベスト』というのを分からんやつはこれだから%% それでも公認大会が頻繁に開催されており、MOから始めて現実の大会で優勝するにまで至ったプレイヤーもいるなど、未だに人気のあるタイトルである。 またMtGAの対応フォーマットがまだ少なく、カードプールも狭い事から、MtGAに無いそれを求めてMOを嗜むプレイヤーも少なくない。 ちなみに1セットに収録されているカードを基本土地含め全て揃えると、テーブルトップ版のカードに交換してくれるサービスもある。あくまでも交換なので、これを頼むとMO側からカードが消滅する上、英語版のカードにしか交換出来ない。全てをFoilで揃えていると、交換後のカードも全Foilで来るんだとか。 また交換には期限があるので、たとえばミラディンの傷跡(2010年10月発売)を2021年に全部揃えた所で交換は不能。 ''MtGA''は近年のDCGに合わせる形で基本無料として作られており、収録されているカードの範囲は2021年10月時点でもパイオニアより狭いながら、神話レア(+一部のレア)の登場や能力にエフェクトが付いたり、ターンの進行をある程度自動化できたりなど、シミュレーターと揶揄されるMOに比べて相当グラフィカルであり遊びやすくなっている。 更にMtGAを使った大規模な大会も行われており、MOと並行して展開されている。 しかし無課金プレイの容易なDCGの避けられぬ性か、はたまた手軽にできるゆえに短時間で遊びたいという需要からか、MtGのトーナメントシーンで基本となるサイドボード有・2勝先取のマッチ戦(BO3)よりも、一般的なDCGで主流の1本勝負なメイン戦(BO1)がMtGAでも主流になっており、メイン戦で強いデッキが幅を利かせるという差異もあったりする。もちろんBO3もフルサポートされているが、サイドボーディングの奥深さを味わえないBO1に押され気味なのはもったいないとの声も一部からは聞こえる。 また連続長時間プレイでエラー終了しやすかったり、スタックの処理などに手間が掛かりすぎたり、挙動をもっさりとさせがちな演出をスキップ・早送りしたりオフにすることができなかったり、日本語では加えて主にカード名やタイプの指定にバグを抱えているなど、MOとは別系統の不満・批判の芽が出ており、まだまだ課題は多い。 上述したようにMOにもMtGAにも不満や批判の声が少なくないため、その根拠などからしばしば「ウィザーズはビデオゲーム作りが下手」と揶揄されている。&s(){[[デュエプレ>デュエル・マスターズ プレイス]]にまで伝播してません?} またカードの柔軟性からくるカジュアル需要やカード市場の広大さ(特に再録禁止カードの存在)などと合わさり、未だにテーブルトップ需要は根強い状況にある。 MtGの明日は、どっちだ。 と、MtG自体のビデオゲーム化こそあまり捗っていないものの、マジックの世界観が凝っていることもあり、&bold(){[[TCGが原点なのにTCGでない>おい、デュエルしろよ]]}ゲームもいくつか存在する。 例を挙げると、戦略アクションゲームである「マジック:ザ・ギャザリング バトルグラウンド」やパズルゲームである「Magic: Puzzle Quest」、対戦型RTSの「マジック:マナストライク」など。 一応マナを使って呪文を唱えるなど、本家MtGの要素も反映されてはいるが……。 *【コラボレーションカード】 本作では他者のデジタルゲームやTCGに出張という形でコラボしている事が多いが、MTG自体に他社IPや作品をコラボするという事は無かった。 大抵は他のキャラをモチーフにしたカードが出るという程度で、大掛かりなMTG側でのコラボするという事は無かった。 ところが、2017年の「HASCON」イベントで配布された「プロモーション・カード」ではウイザーズ・オブ・ザ・コーストの親会社であるハスブロ社のIPである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」、「ナーフ」、「[[トランスフォーマー]]」らとコラボした銀枠カードが登場し、さらに2019年には「マイリトルポニー」とのカードセットが発売された。 これを機にコラボデッキ、カードの実装の流れが加速していく。 そして、2021年にはコラボのためのブランドである「''ユニバースビヨンド''」が発表され、独自の世界観を保ちつつ他社作品とのコラボを行うという方針が決定した。%%MTGがアメリカンヴァイスシュヴァルツとなった瞬間であった%% コラボした作品は以下の通り。 ・「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 1974年にTSR社から発売された世界最初の[[TRPG]]。1997年にTSR社がウィザーズ社に買収されて以降は自社制作で販売されている。 ・「[[トランスフォーマー]]」 御存じハスブロ社の代表的作品で、世界中で大人気のロボット作品。様々な物体をスキャンし、その姿に変形できるロボット生命体の戦いを描く。 2017年のプロモカードの登場以来、度々カード化されている。特に初期シリーズの[[G1>G1(トランスフォーマー)]]をモチーフにしたカードが多い。 後に統率者デッキセットが販売される予定。 ・「ナーフ」 ハスブロ社の誇る代表商品の一つ。発泡ウレタンの先端に軟質樹脂の弾頭を付けたダーツと呼ばれる弾を「ブラスター」と呼ばれる銃にセットして発射する玩具。 「Nerf War」というソーサリー呪文でカード化されている。''ちなみにネット上で弱体化したというネットスラングのナーフの元ネタだったりする。'' ・「[[マイリトルポニー]]」 ハスブロ社の代表的作品の一つで%%代表作多すぎ%%アメリカで大人気の女児向け玩具及びアニメ作品。ポニーと呼ばれるキャラクターが繰り広げられる日常や冒険を描いた物語で、子供向け作品ながらも毎回教訓を織り交ぜた作風となっている。%%ケモナー必修の作品でもある%% 「Ponies: The Galloping」のカードセットで登場している。 ・「[[ウォーキング・デッド>THE WALKING DEAD/ウォーキングデッド(ドラマ)]]」 2010年より放映されている、同名のグラフィックノベルを原作とするアメリカのドラマ。文明が崩壊したし、ゾンビが蔓延る世界におけるパニックホラーや人間ドラマが描かれたホストアポカリプス作品の名作として知られている。 「Secret Lair」のカードとしてリリースされている。 が、&bold(){限定販売初の完全新規の黒枠カードかつサポートカードの多いゾンビテーマだったことから、発売当時はエターナルやEDHのプレイヤーを中心に大荒れになった。} ・「[[ゴジラシリーズ>ゴジラ]]」 最早言うまでもない東宝の代表作にして怪獣映画の金字塔シリーズ。水爆実験の影響で目覚めた古代生物ゴジラによる破壊と、それに立ち向かう人類の抵抗が描かれている。 シリーズによっては人類の味方にもなる事もあり、単なる人類の敵としては語れない魅力も持つ。デッキやカードセット販売は行われず、怪獣をテーマにしたパック「イコリア:巨獣の棲処」に封入されている。 BOX特典1枚、基本ゴジラシリーズ15枚、日本語版限定ゴジラシリーズ3枚の計19枚が存在し、それぞれ入手方法が微妙に違う。 なので、ゴジラコラボカードは普通に入手するのも困難だったりする。 ・「ストレンジャー・シングス」 Netflixで配信されているSFドラマ。捜査ドラマと超自然的な要素をホラー、SF、子供のような感性で描いたSFドラマとして制作された作品で、キャラクター性やシナリオ、演出などが評価され、Netflixの代表作として世界的に知られている。 Eternal環境のみで使用できる「Secret Lair」カードセットとしてリリースされている。 ・「リーグ・オブ・レジェンド」 RiotGamesが運営、開発している世界で一番遊ばれているMOBAのオンラインゲーム。5対5のプレイヤーがチャンピオンと呼ばれるキャラクターを操作し、お互いの陣地に設置された「ネクサス」の破壊を目指すアクションゲーム。 その中でも原作ではなく、スピンオフ作品のアニメである「Arcane」を元にしたコラボとなっている。「Secret Lair」カードセットとして販売されており、新規カードではなく既存マジックカードの代替バージョンとなっている。 ・「[[ストリートファイター>ストリートファイターシリーズ]]」 カプコンの誇る対戦格闘ゲームの金字塔にして人気のシリーズ。世界中の格闘家の中から1キャラを選んで、1対1のアツい格闘バトルを繰り広げる。 本作は「Secret Lair」カードセットとしてリリースされており、人気の高い[[スト2>ストリートファイターⅡ]]を基にしたキャラクターが収録されている。 ・「[[ウォーハンマー40,000>ウォーハンマー40K]]」 ゲームズワークショップ社のプラモデル兼ミニチュアゲーム兼SF作品。西暦40000年を舞台にした過酷なる宇宙戦争が描かれている。 本作は統率者デッキとして発売されており、「[[帝国>帝国(ウォーハンマー40k)]]」、「[[渾沌>ケイオス(ウォーハンマーシリーズ)]]」「[[ティラニッド>ティラニッド(ウォーハンマー40K)]]」「[[ネクロン>ネクロン(ウォーハンマー40K)]]」の4種族が構築済みデッキとしてリリースされている。 *【メディア展開】 [[コロコロコミック]]連載の漫画『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(漫画)]]』は当初、このMtGを題材とした漫画''だった''事は有名。 またほぼ同時期にはホビージャパンで『[[デュエルファイター刃]]』が連載されており、MtG漫画と言われて上記2作を思い浮かべるプレイヤーは少なくないはず。 現在は少年エースで1990年代後期の日本が舞台のMtGラブコメ漫画『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』が、[[コロコロアニキ]]で2018年秋号から「もしデュエマがMtGを題材とし続けたままだったら」というifを描いた%%ギャグ%%漫画『[[切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける]]』が連載されている。 また、MtGでの対戦ではなくマジックの世界観を扱う漫画やアメコミも存在している。 日本では「[[電撃!ピカチュウ]]」で知られる小野敏洋先生が手掛けた「MAGIC URZA & MISHRA」や萌えチャンで有名な「燃え尽きぬ炎」などが比較的有名。 また、アニメシリーズがNetfilxで配信予定であり、製作総指揮はアベンジャーズシリーズでおなじみのルッソ兄弟が手掛ける。 こちらもMtGではなくマジックの世界観を扱う予定。 *【その他】 MtGはリチャード・ガーフィールドらがボードゲーム『コズミック・エンカウンター』の「ルールを超越する特殊能力」、「拡張セットによるルールや特殊能力の拡張」などに発想を得て、それとトレーディングカードを掛け合わせてデザインする事で誕生している。 また、カード自体も元々は同じくウィザーズ発のTRPG『DECKMASTER』の、ゲーム中の処理のダイスに代わる解決手段となるサプライであり、裏面の『DECKMASTER』はその名残である。%%公式記事『やり直し』でマローことマーク・ローズウォーターに裏面から取り除きたいと評されていたが%% その方向から見れば、MtGは簡易的なTRPGと言えるだろう。実際、既存TRPGのシステムをベースにマジックの世界が舞台のシナリオを手掛け、楽しむ者もおり、その相性は非常に良い。 先述したようにプレイヤーは比較的社会人が多い為、初心者の質問にも快く答えてくれる事が多い。 その年齢層の高さもかえって参入障壁を一層高くしていたりするのだが。 世界にはカリスマ・プレイヤーやプロギャザリングプレイヤーも存在し カリスマ過ぎて[[スライ>スライ(MtG)]]や[[シュナイダーポックス>シュナイダーポックス(MtG)]]、ヤソコンの様にプレイヤーの名前を冠するデッキ(タイプ)もある。 更にポイント制の「プロツアー」制度があり、ランクを上げていくと大会に出るだけでギャラがもらえるため、上り詰められれば専業で飯を食える世界である。 プロの中には日本人もおり、 黒が好きすぎて(周囲から勝手に)組長として称された''藤田憲一''、禁止カードならぬ禁止プレイヤーにされてしまったあずにゃん大好き''渡辺雄也''や、クリーチャー嫌いの悪魔のデッキビルダー%%で寿司ドラフトでも有名な%%ヤソこと''八十岡翔太''、カードショップ『晴れる屋』の名物社長にして%%サイコパスとして知られる%%トモハッピーこと''齋藤友晴''、漫画[[デュエル・マスターズ(漫画)]]に実質[[本人役>本人役(配役)]]で登場したNACこと''中村聡''など、個性豊かすぎるメンツが大勢いる。 以前は日本人詐欺(公式コラムに「国籍が不明になりつつある」とまで書かれた)、現在は引退詐欺でプロツアートップ8に入ってた殿堂入り詐欺師''中村修平''なんかも(主に日本国外で)有名。 また、[[スクウェア・エニックス]]のアーケードカードゲーム『[[LORD of VERMILION]]Ⅱ』には10体のクリーチャーが(イラストはそのままに)参戦しており、3D化したクリーチャー達がボイス入りで『対抗呪文』、『踏み荒らし』、『残酷な根本原理』等を使用するのはファン必見である。 なお、PWが元のカードは名前の「プレインズウォーカー」が省かれており、例えば元イラストが『プレインズウォーカー、[[ニコル・ボーラス>ニコル・ボーラス/Nicol Bolas(MtG)]]』のものでも、カード名は単に『ニコル・ボーラス』となっている。 そして四半世紀超えの歴史を有するだけあってMtG側でのコラボも少なくなく、銀枠ではD&D((2021年発売予定の黒枠セット『フォーゴトン・レルム探訪』でもコラボを予定しており、ゼンディカーの夜明け初出のメカニズム『パーティー』はその一環。))やトランスフォーマー、マイリトルポニーなど、黒枠でもあの&bold(){[[怪獣王(達)>ゴジラ]]とコラボ}している。%%あとモチーフ程度だがシャークネードやキングコングなどとも%% ウィザーズとタカラトミーが製作したTCG『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]』は、そんなMtGを低年齢層(主に小学生)向けに簡略化して製作されたものであり、マナや召喚酔いなど、MtGの用語とギミックを一部取り入れている。%%あとNACがいる。%% ウィザーズの登録商標であるタップ、アンタップなどの語を用いているのもウィザーズが関与しているため。 その経緯からデュエマ側はMtGを''「兄貴分」''としており、[[ある闇鍋エキスパンション>超ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]では[[プレインズウォーカー>プレインズ・ウォーカー(デュエル・マスターズ)]]など一部のMtGのカードがデュエマに参戦した。 逆にデュエマ側のギミックがMtGに導入されることもあり、''デュエマのぶっ飛び要素だったサイキック(両面カード)やGリンク(合体カード)の採用決定''に度肝を抜いたプレイヤーも少なくないはず(Gリンクは実際にはMtGのジョークエキスパンションが一番の発端なんだけどね)。 追記、修正はプレインズウォーカーの灯がともっている方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 旧Wiki時代から、未だに白の項目だけないんだよな。確かに一番不人気な色とはいえ、カワイソス。 -- 名無しさん (2013-07-07 10:23:48) - MTGはよく知らないけど白って不人気なんだ。カッコ良さそうなのに -- 名無しさん (2013-08-29 13:36:35) - ↑不人気というよりなんでもそつなくこなす優等生な色なせいで、他の尖った能力の色の人気に比べると地味なイメージ。2chでもカルト的存在感ある黒スレや色の割にはまともな赤スレとかに比べるとスレ板少ないし -- 名無しさん (2013-08-29 14:49:58) - 定期的にやらかす色でもあるけどそのへんも青にインパクトで負けてるしね。クリーチャーの強さも筋肉もりもりマッチョマンな緑に負けてるし -- 名無しさん (2013-08-29 16:57:52) - 定期的にやらかす、確かにあるかも。白はハンドアドバンテージを稼げるカードの総数は一番少ないけど、その少数が大会で実績を残しているよな。イーオスのレインジャーとか、石鍛冶の神秘家とか。 -- 名無しさん (2013-08-29 17:24:27) - ただし、天使は人気だよな白って。セラの天使はもちろん、アクローマにアヴァシンに悪斬。強さとセクシーさが人気の秘訣と思われ -- 名無しさん (2013-09-01 04:54:46) - 白…キレイ。青…(中身が)きたない。黒…(見た目が)きたない。赤…(汗)くさそう。緑…くさい。 -- 名無しさん (2013-09-09 03:10:08) - とうとう白の項目が立てられたみたいだね。他の色の項目を立てた人とは別みたいだけど -- 名無しさん (2013-11-03 17:30:07) - 誰かスタンのとこ更新してー -- 名無しさん (2013-11-03 21:30:01) - ↑現在の状態に合わせて更新したよ。しかしとうとうエンチャントでもありクリーチャーでもあるカードが出たのか -- 名無しさん (2013-12-05 11:57:55) - やっぱカードゲームといえばMTGが一番楽しいな。 &br()色の役割・戦略・駆け引き・イラストにフレーバーテキスト、どれも奥が深くて大人になった今でも楽しく遊べてるわ。 -- 名無しさん (2013-12-15 04:44:04) - 大人向けというか、子供にオススメできない。おもに金銭的理由で。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:07:01) - 映画化の話が出たな。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:22:03) - ↑オリジナルの物語になるのかな?原作に従うなら、ウェザーライトサーガを希望 -- 名無しさん (2014-01-21 15:04:20) - これだけ長くやってて、いまだにリミテッド環境でやらかすのはどういう訳なんですかね(AVRやGTCを見つつ) -- 名無しさん (2014-01-24 12:44:31) - ↑4 小学校の時にめちゃくちゃ流行ったけど、地震とか有名カードは2000円とかだったからなぁ。 生ける屍なんかプレミアついて1万超えたことあったし。 -- 名無しさん (2014-01-31 21:26:44) - ここ一年くらいでの昔のカードの値段高騰がヤバい。ローウィン~ゼンディカー辺りの比較的新しめの土地とかが特に凄まじい -- 名無しさん (2014-03-02 06:21:29) - 昔漫画の影響でポータル三国志が欲しかったけど、どこにも売ってなかったのがスゲェ悲しかった。 -- 名無しさん (2014-03-13 11:56:44) - 個別項目作った方が良いのって何かあるかね  -- 名無しさん (2014-03-26 14:12:31) - ↑ポータル三国志とか? -- 名無しさん (2014-04-01 00:28:16) - 倦怠の宝珠、アヴァシン、聖トラフトが発掘不可にあるから、どんなのだったか覚えてる人いれば作り直せんかなー -- 名無しさん (2014-04-11 14:38:41) - 新しく個別項目作るとき今は(MtG)って着けてるけど、ある方が良いんだろうか、ないほうが良いんだろうか -- 名無しさん (2014-04-16 22:32:17) - 有ってデメリットもないし、あった方が良いんじゃね。 -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:09) - ↑そう言えば最後の辺りで伝説のクリーチャの項目なかったけ?新しいのだとイマーラ不遇ぷりを書きたい。 -- 名無しさん (2014-05-19 02:43:26) - あれ、デュエマだけじゃなくて遊戯王も最初はMtGを更に分かりやすくしたものじゃなかったか? -- 名無しさん (2014-05-28 21:51:31) - 遊戯王つくったのが第6版ルールの完成前だったのが不運 -- 名無しさん (2014-05-28 22:17:58) - 起源なのは確かだが、はたして今も頂点といえるのか -- 名無しさん (2014-07-06 11:55:55) - >カードごとの裁定という概念が存在しない 。 Equinox「何言ってだこいつ」 -- 名無しさん (2014-09-03 00:33:16) - 遊戯王はヘンテコな名前のカード多いけどこっちはどうなの?日本人モデルのクリーチャーいたハズだけど -- 名無しさん (2014-09-05 08:06:13) - 神河ブロックのことかな?あれは日本がモデルのだからな。今田(こんだ)とか昌子とかあざみとか密(ひそか)とかいたよ -- 名無しさん (2014-09-05 08:13:03) - タルキール出たし修正して大丈夫? -- 名無しさん (2014-09-28 06:27:48) - 覇王「譚」な -- 名無しさん (2014-10-30 13:18:09) - 黒のプレインズウォーカーはリリアナの方がいいんじゃないかと思う。ソリンは多色のイメージががが -- 名無しさん (2014-11-02 16:36:45) - ガチデッキ組もうとするとお高いんでしょう? -- 名無しさん (2014-11-26 14:46:42) - 赤単とかそれなりの値段で組めるデッキもあるよ -- 名無しさん (2014-11-26 17:05:52) - ↑↑公式でコモン・アンコモンだけで組むのを前提にした財布に優しいデッキも「土地だけは妥協せずに多色地形(たいていこれが高くなる)を入れよう」と言うくらいだもんなあ(↑の赤単は多色地形入れる必要無いから安上がりになる) -- 名無しさん (2014-11-26 18:23:00) - やはり土地は問題だな。生みの親であるRichard Garfield自身が「土地なくしたい」って言ってるぐらいだからな。 -- 名無しさん (2014-11-27 12:26:59) - 今から始めるとして、各種色のページを見るとやっぱり使うのは青になりそうな予感。封殺好きだし -- 名無しさん (2014-11-27 13:27:43) - 親和「安くて強ければいいというものではない」 -- 名無しさん (2014-12-01 16:26:11) - 安くて強いデッキが出たら、今度はそれが高くなるだけなんだよね -- 名無しさん (2015-01-27 15:34:41) - なんで土地限定パック出さないんだ -- 名無しさん (2015-02-02 06:12:03) - 遊戯王以上に金掛かるとか破産不可避 -- 名無しさん (2015-03-10 09:31:55) - ↑むしろMTG全フォーマットやってると値段的には遊戯王が涙出るくらい良心的に見える -- 名無しさん (2015-03-10 10:07:54) - 他色にすると土地がネックになるだけで単色ならびっくりするくらい安く組める。スタン赤単なんか稲妻の一撃+少々のコスパ火力と疾駆クリで一応完成するし。嵐息吹や熟練扇動者入れるとちょっと高くなるが -- 名無しさん (2015-03-13 14:08:53) - ↑18 頂点は流石に無いな、頂点を決める基準が裁定の少なさやルールの簡潔さなら、カードだけでプレイ出来てルールも分かり易いデュエマの方が上になるし、もっとも何が頂点だとか決めるのは無粋だよ -- 名無しさん (2015-09-19 22:51:32) - 新年早々、100万円のカードゲーム福袋が話題ですね -- 名無しさん (2016-01-03 10:31:10) - 昔カタログで見た黒15マナで99/99のクリーチャーの名前が思い出せない。 -- 名無しさん (2016-01-03 11:53:51) - それはB.F.M. (Big Furry Monster)だな。アングルードのカードで気が狂ったようなデザインだが、それ以外にもたくさんあるから検索すると面白いかも。 -- 名無しさん (2016-01-03 12:21:38) - ↑ サンクス -- 名無しさん (2016-01-03 14:50:46) - なんで基本セットやめちゃうんだろ? -- 名無しさん (2016-01-14 21:11:52) - 公式記事読め -- 名無しさん (2016-01-18 06:29:04) - たしかゲームがPS3でダウンロード販売されてたよな。 あれの体験版やったけどよくできてた。 -- 名無しさん (2016-03-03 15:39:33) - 黒の代表的なPWがソリン?リリアナだろJK -- 名無しさん (2016-03-07 23:14:39) - ついに覚醒サイキックリンクを輸入してしまった……合体前のほうが強いってあたりまで踏襲しなくていいのよ? -- 名無しさん (2016-06-28 10:31:53) - よくルールルールの類いでMTGの名前が上がるけど、正直調整そんな上手くないよな・・・ -- 名無しさん (2016-07-26 01:03:15) - よくわからないけど、紙のカードでルール上のバグが出ることはかなりまれ。大体のバグはエラッタと曖昧だったルールの明確化で解決してる。・・・イクスリッドの看守と魂剥ぎは結局どうなったんだろう。 -- 名無しさん (2016-07-26 02:13:39) - 「ライフとライブラリーの残り枚数は飾り」。なるほど、そこも含めて他のTCGに受け継がれたのか。 -- 名無しさん (2016-07-27 01:45:09) - 黒のPWはリリアナで緑はニッサに書き換えていいんじゃないかね -- 名無しさん (2016-09-01 14:18:19) - ボーラス様除く主だったPWが集合しとる壁紙(Planeswalker Wallpaperでググれば出てくる)で、中央の5人がソリン・ジェイス・ギデ・チャンドラ・ガラクだったりするし、まぁ単色に限定しなけりゃあながち間違いでもないんでない? オリジン及びGWの5人ならそりゃリリアナとニッサだけど -- 名無しさん (2016-09-03 00:12:31) - スタンローテーションがまた2年間隔に戻るとのこと。まあ凄まじい勢いでプレイヤーが離れて行ってたから致し方なし -- 名無しさん (2016-10-20 20:30:21) - そして今回の禁止カードである -- 名無しさん (2017-01-11 10:24:02) - プロへの報酬減額騒動、スタンローテーションが行ったり来たり、そして今回の禁止。新社長になってからとも言われるがかなり混乱してるねえ -- 名無しさん (2017-01-11 10:39:10) - おいおいおい、銀枠復活に基本セット復活に加えてついについについにドミナリアに帰還かよ!!!WotCやるじゃねぇか!!! -- 名無しさん (2017-06-15 00:55:42) - 最近がバが多すぎて悲しくなる。明らかに目玉にしたかったであろうドミナリアでこんな大ガバするなんて -- 名無しさん (2018-03-09 10:39:04) - なんか今アツいらしいし始めてみたい。ルールはデュエルズで一応覚えたんだけどいきなりプレリリースとか行っても大丈夫なのだろうか。 -- 名無しさん (2018-04-17 01:00:31) - ターン毎に出来ることを印刷してプレリ行ってMtGデビューしたワシもいるしへーきへーき(当時DotP無かった) -- 名無しさん (2018-04-17 08:20:00) - 初心者や始めてのプレーヤーと盛り上がるならなんかシールドが一番楽しそう…楽しそうじゃない?経験者の吟遊詩人スキルが試されるけど -- 名無しさん (2018-09-24 23:28:04) - 緑のPWは、いまやニッサからビビアンになってしまった -- 名無しさん (2018-11-25 17:18:03) - 前ショップ行ったら「オールドスクールやろうぜー」って声が聞こえてきて4度見位したあとに見学させてもらったことある。完全に神々の遊びだよあれ… -- 名無しさん (2019-01-13 10:26:43) - 今のスタンセットが分かるナイスな項目じゃん、一時期(取り消し線引いてある辺り)ごちゃごちゃしてたから助かる -- 名無しさん (2019-01-28 11:36:45) - オールドスクールまでいくとなー、なんかこう「ガンダムはファースト以外認めない」て初代信者みたいでなんかわりとヒク -- 名無しさん (2019-01-28 11:57:45) - オールドスクールは理解できるけどなぁ。古いカードは他のルールだと最新までのバカでかいカードプールの中でしか使えなくて悪さしかさせてもらえてないわけだし。 -- 名無しさん (2019-01-28 13:13:35) - アリーナで復権なるか -- 名無しさん (2019-03-28 15:47:14) - ついに旧枠モダンが載っててワロタ -- 名無しさん (2019-05-31 09:23:57) - 社長が変わってからキャラ物路線にいってしまったのが本当に惜しい次元と世界観を主役にここまでやってきたのに -- 名無しさん (2019-07-28 13:27:01) - 冒頭のカードごとの裁定の概念、むしろ遊戯王くらいにしかないのでは……? -- 名無しさん (2019-07-28 13:45:53) - 新規が気軽に始めるにはMTGAで良いのかな? MOは紙のTCG同様の課金必要ってあるし -- 名無しさん (2019-10-29 16:10:37) - MOは初期投資があるし、ソフト自体が2000年代初期レベルのシステム周りだから、今となってはいろいろとお勧めしない… -- 名無しさん (2019-10-29 19:04:12) - MOはトーナメントプレイヤーとモミールのためにあるようなもんだから -- 名無しさん (2020-03-31 21:45:08) - ゴジラコラボかあ -- 名無しさん (2020-04-03 10:42:22) - 現在に至るまでカードごとの裁定が存在しないなどという大ウソを削除しました。第6版でルールが整備されるまでは個別裁定は一般的でしたし、2019年4月のルール更新を伝える公式記事にも「中には、今でもごまかしや裁定が必要なものもあります」と言及されています。 -- 名無しさん (2020-06-12 13:21:25) - M21期準拠で色々編集 まだ弄れそうならよろしくお願いします -- 名無しさん (2020-08-26 12:45:07) - ゴジラコラボの次は指輪物語とウォーハンマー40Kのコラボらしい。コラボは嬉しいけど、MTGがだんだん海外版ヴァイスシュヴァルツになってこないか心配 -- 名無しさん (2021-02-27 10:46:27) - 今の社長=親会社の方針でとにかく利益が上げること最優先状態だから、このツケはあとにくるんだろうな -- 名無しさん (2021-04-19 16:44:23) - MTGのコラボがまた増えたわ・・。次はストリートファイターとフォートナイトとのこと。 -- 名無しさん (2021-08-25 00:40:16) - AFRはこれ以上似合いのコラボ先ないからよかったけど、それ以外はちょっと……な感じ -- 名無しさん (2021-08-25 02:28:05) - 色の「理想」を四文字熟語にしようとしてるせいで無理が出てるな。本願成就なんか黒だろうし。 -- 名無しさん (2022-01-02 02:03:19) - タイプ0という非公式フォーマットもあるんじゃ。発売当初の四枚制限すらないルールじゃからゲームにならんのじゃがの! -- 名無しさん (2022-11-20 01:07:56) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/07/20 (月) 07:04:06 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 61 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『Magic the Gathering』とは、1993年8月からWizards of the Coast社((ウィザーズ・オブ・ザ・コースト、通称「ウィザーズ」「WotC」。2021年2月末、親会社であるハズブロ社の一部門「Wizards & Digital」へ再編する予定である事が発表されている。))により発売されている[[トレーディングカードゲーム>トレーディングカードゲーム(TCG)]]。 正式表記は原語となる英語では「Magic: the Gathering」、日本語では「マジック:ザ・ギャザリング」。 略記・略称は「[[MtG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MtG]]」「[[MTG>http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/MTG]]」「マジック」「ギャザ」等複数ある。 当記事では正式表記や同ブランドの他のゲーム((同じ世壊観を用いた別のジャンルのゲーム群。詳細は下記の【ビデオゲーム】を参照。))を考慮し、ブランドや世界観は「マジック」、カードゲームは「MtG」と略記する。 #openclose(show=▽目次){ #contents } *【概要】 [[ウノ>UNO]]や[[麻雀]]の様なテーブルゲームに、トレーディングカード要素((組み替え可能なデッキ、それを持ち寄っての対戦、そのためのカードの収集・交換、そのカードのレイアウトやFoilなどのバリエーション、等々。))を世界で初めて掛け合わせたカードゲームである。 その事から''「トレーディングカードゲームの元祖」「世界初のトレーディングカードゲーム」''とも言われる。 1993年にMtG…そしてTCGの最初のセットである「アルファ」、その改訂版である「ベータ」を発売。 それぞれ一千万枚ずつを半年かけて売る予定だったところ、初のセットでありながらわずか六週間で完売した。 初発売から30年近く経った2022年時点でも新商品が発売され、手厚いサポートが続いているところからも、人気の凄まじさが窺える。 その魅力は未だ後発TCGの追随を許さないと評される程高度かつ多様な戦略性と、背景設定となる小説や美しいイラストが主。 現在日本国内においては、 ・ライバルとなるTCGの増加 ・一時期あったブームの終焉 ・新規参入による多局化 ・多くのイラストが非日本人向け ・「ローテーション((さっくりいうと「ある期間内で発売されたセットのカードのみを用いて戦うレギュレーションにおいて、使えるカードセットが変わる」概念。詳細は下記の【カードセットとローテーション】参照。))」の概念が採用タイトルの少なさもあって理解されづらい ・一部の超高額カードの存在 などの点で&bold(){「ハードルが高そう((実際特にヴィンテージへの参入障壁は必要予算と、テーブルトップでは更に現物が手に入らない的な意味でぶっちぎりに高い。))」「マニアックなTCG」}という先入観を憶えがちである。 しかし実際には、他TCGと比べてもルールの総量こそ膨大だが個々の項で見れば覚えやすい。 比較的見かけてかつ複雑なのは接死+トランプルやスタック、立ち消えの処理など程度。 あとは似たような単語でも「カードを引く」と「手札に加える」、「対象とする」と「選ぶ」は違う処理((後者には10中9は何についての用語かからして異なるが「オーラを直接戦場に出した場合、オーラを付けるクリーチャーを選ぶ。対象に取るわけではない」という点で似た用語だが違う処理が使われる。))、という辺りまで覚えておけば良し。 &bold(){ルールが複雑な部分をその都度経験者に聞くだけで十分に適切なプレイができる。} これは ・ルールが徹底した整備の果てに高い規則性を有している((とはいえ現状のルールでも裁定のあやふやな件が3つほどあるが、そのうち現実的に起こりうる物は《魂剥ぎ》の1件。それもルールマネージャーから暫定的に指針が示されている。))事 ・要求予算的問題((通常のブースターパック(MtGでは「エルドレインの王権」以降、日本語版では「ゼンディカーの夜明け」以降ドラフト・ブースターと改称)1パックの本体価格が他タイトルなら5枚入り150円などのところ、15枚入りとはいえ350円から。それでも1パック500円だった頃よりは安いし、1枚当たりの値段だけ見れば1パック400円となる「ストリクスヘイヴン」以降でもMtGの方が安い。))の手前プレイヤー層に大人が多く、相手か隣の人、最悪主催者((認定大会の主催者は「認定ジャッジの資格」を持っていることが最低条件。))に聞けば回答してくれる というのが大きい。 また「正式発売前((大体1週間前から。))に、触ったことの無いカードセットでシールド((ざっくり言うと「ドラフト・ブースター6パック(≒約90枚分)を剥き、出たカードと基本土地だけでデッキを作って対戦する」遊び方。詳細は下記の【スタンダードの先】の「リミテッド部門」参照。))を行う''プレリリース大会''が開かれる((つまり「みんな初めて触れるのでメカニズムやシナジーについてなどでgdgdになりながら対戦する」ことになる))」という事もある。 &bold(){&color(red){実は予算をクリアして妥当なフォーマットを選べば容易に参入可能なTCG}}である。 とはいえその予算の壁だけは「遊べる株券」などと揶揄される程にトレーディング成分(≒コレクター需要)が強い手前、中々下がりそうもないのはご愛嬌。 上記のプレリリースは通常2500円、同じくデッキを持っていなくてもプレイできるドラフト系のショップイベントは参加費1000円が基本。 それでもパック購入料金込みと考えれば安いのだが。 ビデオゲーム化作品である『[[Magic: the Gathering Arena>MTGアリーナ]](MtGA)』では同一のカードゲームを無課金から手軽に楽しめる。 現在ではそちらから始めてみるのもいいかもしれない。「ワイルドカード((特定のレアリティの好きなカード1枚と交換できるゲーム内資産。))」のおかげで高価なカードも簡単に手に入るし。 *【カードセットとローテーション】 //ドラフト・ブースターやコレクター・ブースターなどについても必要だろうか? MtGでは1995年6月発売の「アイスエイジ(ICE)」以降、連続する3つのエキスパンションの組み合わせを「ブロック」と呼称している。 そしてブロックが変わるごとに、物語の舞台となる次元を変えていた。 他のTCGがアニメや漫画などで展開する部分である「物語のストーリー」も、このブロックごとに主役や敵役を変えて展開。 英語版のみだが小説としても順次発売されていた。 一部のストーリーは公式サイトや、公式訳を行なっている人のサイト、カードショップのコラム等で断片的にだが私訳されている。 英語が分からずとも興味があれば読んでみるのも一興。 このセットの区切りである「ブロック」制だが、現在では様々な経緯を辿って変化している。 2015年発売の「戦乱のゼンディカー」以降のエキスパンションは2セット1ブロックで、は大型セット1つに小型セット1つが続く形態へと変化。 10月と1月、4月と7月の組みで発売されるようになり、そして10月頃のセット発売に合わせて後述のローテーションが行われていた。 一時期は4月にもローテーションを行っていたが、環境が早すぎる回転により過度に不安定化。批判が続出したため、そちらは間もなく廃止された。 また古参勢にとってはお馴染みだった「[[基本セット>基本セット(MtG)]]」も2015年の「マジック・オリジン(ORI)」を最後に廃止。 これには今まで基本セットが担当していた初心者向け部分を、基本無料ゲームの『マジック・デュエルズ』で代替できていたというのもあった。 が、ストーリーへの絡みが少ないゆえにスタンダード環境への調整役を担えていた基本セットが無くなった事は小さくない問題を起こす。 端的に言うと&bold(){&color(red){「スタンダードに必要なカードがエキスパンションの背景世界に合わず再録できない」}}といった問題が発生。 更に ・背景ストーリーでのゲートウォッチ((物凄く大雑把に説明すれば「プレインズウォーカー戦隊」。))の出しすぎ ・2セットで一つの舞台を使うことによる物語の高速化 ・これらから来るカード枚数やパワーの差によるスタンダード環境のバランスの歪みすぎ といった状態に批判が相次いだため、更なる制度変革を敢行。 結果2018年発売の「基本セット2019(M19)」で基本セットが復活。 また「イクサラン・ブロック」後に発売された「ドミナリア(DOM)」からブロック制を廃止。 以後のエキスパンションは大型セットとしてのみ発売するようになった。 1セットに収まらない大作ストーリーや所謂メガサイクルは従来のように2セット以上にまたいで展開・収録するのはそのままである。 さらに2021年以降「夏発売のセットはスタンダードで使える期間が少ない」という問題を解決するため更に着手。 &bold(){「秋に短期間で2つのセットを発売し、それ以外のセットの発売も速める」}という手法を取るようになった。 そのため「イニストラード:真夜中の狩り(MID)」の発売から「イニストラード:真紅の契り(VOW)」発売までは2か月という短期間となっている。 これらセット名でわかる通り舞台が同一でストーリーも地続きであり、事実上2セットブロックが復活したといえるかもしれない。 だたし、これらの後は同じ舞台が連続で続くとは限らない。 なお、2021年は基本セットの代わりに『D&D』とのコラボセット「フォーゴトン・レルム探訪(AFR)」が発売。 2022年も「ニューカペナの街角(SNC)」を代わりとして発売予定。 事実上基本セットは再度廃止されたと考えてもよいかもしれない。 また、これらとは別に不定期で特殊カードセットが発売されることがある。 代表的な特殊セットは以下の通り。 ・&bold(){マスターズ・シリーズ} 人気の高い過去カードを集めた再録セット。2013年発売の「Modern Masters(MMA)((このセットのみシリーズ内で日本語版が存在しない。))」が初出。1パック1000円~1500円。 [[神ジェイス>精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(MTG)]]や[[ヴェリアナ>ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(MtG)]]、《[[タルモゴイフ>タルモゴイフ/Tarmogoyf]]》《魂の洞窟》などのトップレアも収録されている。 が、リミテッドの調整なのか微妙なレアもちらほらあったりする。《解放の樹》なんかが出たりして目も当てられないなんてことも…。 2018年12月の「アルティメットマスターズ」を以て一段落付いていたが、2020年8月の「ダブルマスターズ」で復活。 2022年現在でも時折発売されている。 ・&bold(){コンスピラシー} ルネサンス期イタリアがモチーフの次元、フィオーラを舞台とする多人数戦かつリミテッド戦用セット。2014年発売。 大きな特徴はゲーム開始時から効果を発揮する「策略カード」の存在。 さらには多人数戦で大きな効果をもたらすカードも収録されており、裏切るか利用するかの駆け引きを楽しめる。 2016年には続編である「コンスピラシー:王位争奪」が発売。 また、特殊なリミテッドのセットとして「バトルボンド」「ジャンプスタート・シリーズ」「統率者レジェンズ」なども登場している。 ・&bold(){モダンホライゾン} モダン(とエターナル)にスタンダードを経由せず新カードを供給する目的で開発されたセット。通称「モダホラ」。 セラにウルザ、スリヴァーなど古参ファンおなじみのキャラクターやクリーチャー達がカード化されている。 完全新規カードだけでなく《嘘か真か》などのエターナルからの再録カードも収録される。当然全てモダンリーガルとなる。 上記の「マスターズ・シリーズ」内の「モダンマスターズ」系が担っていた「モダン環境の調整」という役割も受け継いでいる。 %%その割りにはセット内からモダン禁止が出てしまっているが%%。 無印は2019年6月に、2は2021年6月に発売された。 ・&bold(){ミステリーブースター(Mystery Booster)} 収録枚数''1815枚''のセット。2020年3月発売。会場限定版と一般流通版の2バージョンがある。 会場限定版ではパックの最後の枠にプレイテストカードが、一般流通版ではのフォイルカードがそれぞれ1枚封入されている。 どちらも全部で121種類。ちなみにプレイテストカードに関してはほぼ後述の銀枠みたいなものである。 元ネタはデュエルマスターズの「[[ブラックボックスパック>ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]」。 ちなみになぜこの収録枚数なかというと、MtGのカードの製造方法が関わっている。 MtGのカードは大きい紙(シート)に印刷した後にカードの形に切り抜いて使用しているのだが、このシートは通常のカード121枚分が印刷される((たまに大会の景品として「切り抜く前のシート」が出たりする。))。 このミステリーブースターでは、この元となるシートを15種類用意。 そしてパックの1枚目には1枚目のシートのどれか、2枚目には2枚目のシートのどれか…といった形で割り当てている。 1パック15枚なので、121×15=1815種類という仕掛け。そのためカード1枚の出現確率は「レアリティに関わらず1/121」で固定。 また、これによってパックの中身は >各色のコモンorアンコモン×2枚 >マルチカラーのコモンorアンコモン >アーティファクトor土地のコモンorアンコモン >「基本セット2015」以前のカード >「基本セット2015」以降のレアor神話レア >プレイテストorフォイル で固定されているため、「2手目で回ってきた14枚のカードを見たら『赤のコモンかアンコモンが1枚無い』ので、そのプレイヤーは初手で赤を引いた」が推定できるなど、ドラフト中の戦略がほぼ筒抜けという超上級者向け仕様だったりする。 ・&bold(){アン・セット(銀枠セット)} &bold(){公式大会では使えない}カードが収録されたセット。全セットに「Un」から始まる名前(「Unglued」など)が付いてる。 収録カードは全て通常の黒枠とは異なる銀枠となって&bold(){いた}。 何故公式大会では使えないかというと、ハチャメチャな能力・処理の所謂''[[ジョークカード>ジョークカード(TCG)]]''を詰め込んだセットだからである。 例としては「''カードパックを買って中のカードを使う''」「''ピンク色のマナ''」「''カードをビリビリに破る''」「''指をトークンにする''」… そのせいもあってか、厳密なルールに従うと無意味な能力を持つカードもある。クリーチャーの能力であるトランプル付きの火力スペルとか。 とはいえメカニズムの一部は(テキストの修正を経て)黒枠に導入されたりもしている。実は黒枠様の新規メカニズムの導入試験という側面もあるのだ。 上のトランプル付き火力スペルも、後にルールに沿ったテキストで黒枠に導入されている((簡単に言えば「そのダメージがその対象のクリーチャーならタフネスを超過した分、プレインズウォーカーなら忠誠度より大きい分のダメージを別の任意の対象に与える」など。))。 2022年発売の「Unfinity」では何と&bold(){カードが黒枠で収録}。これにより「銀枠セット」から「アン・セット」へと総称が変わった((ゲーム的にも一部の「銀枠ゲーム」を参照するカードが「アン・ゲーム」を参照するようにエラッタされたりと影響があったりする。))。 もちろん公式大会で使えないジョークカードは収録されており、それらは「&bold(){どんぐり銀枠}((現在のレア以上のカード下部に付加されている偽造防止用のホログラムがどんぐりの形状になっている。この関係上、レアでないコモンやアンコモンにもどんぐり銀枠ならホログラムが付いている。))」と呼称されている。 …逆に言うとどれだけ効果がハチャメチャに見えてもどんぐり銀枠で無ければ&bold(){エターナルなら使える}。 ・&bold(){リマスター・セット} 入手困難な過去のブロックからセレクションしたカードを1つのセットにまとめたもの。 過去のカードでリミテッドをするために、現代基準でセット内容を再精査してまとめ直すという側面もある。 MOやMtGAでは下環境に向けての再録の側面が強い。特にMtGAではパイオニア制定に向けての動きも兼ねている。 2015年にMO限定で発売された「テンペストリマスター」が第1段。 その後MtGA限定で「アモンケットリマスター」「カラデシュリマスター」が発売。 そして「時のらせんリマスター」ではテーブルトップ版(=紙版)も発売された。 **【現在のスタンダード】 スタンダードとは、&b(){現年度とその前年度のエキスパンション及び基本セットに収録されたカードのみが使用できるフォーマット。} セット数で言えば&bold(){最新5~8セットが使用可能}。 他TCGでは「レギュレーション」などとも呼ばれる区分けである。 MtGの基軸を成すフォーマットであり、大会も多く開催されている。 2022年現在ではセットの発売時期は2、4、9、11月頃の年4回。9月頃のセットの発売が年度初めとカウントされる。 そして年度初めと共に前々年度発売の4セットが使用不能((所謂「スタン落ち」と呼ばれる現象。詳しくは後述))となり、スタンダードのカードプールは最新5セットに狭まる。 その後セットが発売されると使用可能セットも6、7、8と増え、秋に再度ローテーション。 これを繰り返している。 >・現行(2022年9月まで)のスタンダード >ゼンディカーの夜明け (2020年10月発売) >カルドハイム (2021年2月発売) >ストリクスヘイヴン:魔法学院 (2021年4月発売) >フォーゴトン・レルム探訪 (2021年7月発売) >イニストラード:真夜中の狩り (2021年9月発売) >イニストラード:真紅の契り (2021年11月発売) >神河:輝ける世界  (2022年2月発売) >ニューカペナの街角 (2022年4月発売) これがMtGにおけるローテーションである。 他の採用TCGはデジタルを含めても有名どころは[[ポケカ>ポケモンカードゲーム]]や[[ハース>HearthStone]]、[[シャドバ>Shadowverse]]程度という、あまり採用されていないシステムでもある((弟分のデュエマにも2ブロック構築という名で直近2年のエキスパンションを用いるフォーマットがあるが、デュエマにおいての主流は最新収録セットでの禁止指定が無い「アドバンス(旧称:殿堂レギュレーション)」である。))。 以下に実例として、ここ最近のローテーションを示す。 ・ローテーション前のスタンダード エルドレインの王権 テ―ロス還魂記 イコリア:巨獣の棲処 基本セット2021 ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 ↓ ・2021年9月ローテーション %%エルドレインの王権%%←ローテーションにより使用不可 %%テ―ロス還魂記%%←ローテーションにより使用不可 %%イコリア:巨獣の棲処%%←ローテーションにより使用不可 %%基本セット2021%%←ローテーションにより使用不可 ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 イニストラード:真夜中の狩り←NEW!! ↓ ・2022年5月のスタンダード ゼンディカーの夜明け カルドハイム ストリクスヘイヴン:魔法学院 フォーゴトン・レルム探訪 イニストラード:真夜中の狩り イニストラード:真紅の契り 神河:輝ける世界 ニューカペナの街角←NEW!! このローテーションにより最新5セットに再録されなかったカードがスタンダードの公式大会で使用できなくなることを、俗に&bold(){「スタン落ち」}と呼ぶ。 より汎用的には「ローテ落ち」もしくは単に「落ちる」とも言う。 ローテーションの無いTCGと比較され批判される事もある。 が、それらのTCGでも公式大会の場ではメタゲームの変遷に従い、3年も4年もキーカードが同じデッキを使い続けることはまず無い。 そのため、実際の内情の大差は無いに等しい。 また、これがスタンダード環境のインフレのある程度の抑制やカード資産格差の解消、つまり環境のパワーの安定へ貢献している面もある。 &del(){そしてウィザーズにとっては新しいカードを買わざるをえない状況を作り出せるため、懐が温まる} とはいえ、これが初心者の参入障壁を高く感じる一因になっている事も否めないが…。 ローテーションにより適宜購入する必要はあるが、スタンダードのデッキの構築費用は他TCGと比べて著しく高額とも言い切れない。 勿論、その時の環境に左右される面はある。 ちなみに使用可能カードに関しては&bold(){「どのセットに収録された物であれ、名前が一致しているのなら、そのフォーマットが禁止しない限り使用可能」}。 ローテーションに合わせて全カードを最新セットのものに更新する必要はない。 例えば《進化する未開地》というカードがある。 これは2023年10月頃のローテーションまでスタンダードで使用可能なセット「イニストラード:真夜中の狩り」に収録されている。 だが、このカードはそれ以前のセットにも何度も収録されているのだ。 初出の新枠((第8版~ニクスへの旅までのレイアウト。))である「エルドラージ覚醒」収録のものでも、 M15枠((基本セット2015以降の標準レイアウト。))である「イクサラン」収録のものでも、 特殊なレイアウトの枠を持つ「フォーゴトン・レルム探訪」のものでも、 もちろん「イニストラード:真夜中の狩り」収録のものでも、 とにかく《進化する未開地》という名のカードであれば使用可能。 そのため「昔から持っているから」と旧枠版のカードを使用したり、逆にとにかく最新版のカードで揃える等といった自己表現の手段にもなる。 もちろん好きなイラストで選んでもよい。 特に基本土地は各セット毎に3種類以上入っている事からイラストの種類も非常に多い。 そのどれかに統一したりだとか、次元ごとに統一したりとか、一部で限定販売されたレア基本土地((主にグルランドやAPACランド。限定では無いが「ゼンディカー」などに収録されたフルアート基本土地。これらは基本土地だが高価なカードである。))を使う人も多い。 もちろんスタンダード以外のフォーマットでもこのルールは遵守されている。 「全て旧枠のモダンデッキ」「全て新枠orM15枠のレガシーデッキ」なんてのもその気になれば組める。 カードの言語もこの「どのセットに~」の範疇であり、日本語版と英語版を混ぜて使っても問題ない。 極論59枚日本語の中に1枚だけフランス語版や簡体字中国語版を挿しても良いのだ。%%日本語名あるのに英語名でばかり覚えられてるカードもあるし%% ただ流石に日英以外の言語のカードを日本で使うと、読めないため相手に嫌がられる可能性が高い。 そのため日英の二言語以外は使わない方がプレイ面では安全である。海外客も来るグランプリ以上の公式大会に出ようと思っている人は英語版統一が理想。 「どーしても日本語版と英語版だけじゃ揃わない!』」という場合、日本語版のオラクル((平たく言えばカードの最新のルール文章。主に用語の変更やサブタイプの廃統合などで改訂されることがある。))を書いた紙を用意するといい。 そのうえで「これはこういうカードです」と、出したカードに重ねて使うのが望ましい。 先述したようにMtGの基軸に据えられているフォーマットだけあって、の公式プッシュもアツい。 カードプールの狭さと新しさに由来する必要予算の低さと、覚えるべきカードの少なさから初心者にも勧めやすい。 ただし大会が多いぶん、賞金が掛かる「公式大会」は&bold(){&color(red){海外からの出稼ぎ客まで集う魔境}}である。 その点を嫌うプレイヤーにはあまりオススメされない。 もちろんショップレベルの「公認大会」であれば魔境とまでは行かない。 が、公式大会直前の大手ショップのイベントでは魔境レベルのプレイヤーが集まることもあるので要注意。 金曜夜に多くのショップで開催される「フライデーナイトマジック」は割とカジュアル目な公認大会なので、この辺りを足がかりにしてみよう。 &s(){ただ2020年10月頃までの1年間は禁止カードが頻出して色々と大荒れだった&br()以降もMtGA参入による環境解析の高速化やメタの固定化、アグロ志向でカードプールが大味気味だったり…など近年は風当たりが強め&br()まぁTCGではよくあることだと思って慣れよう} *【スタンダードの先】 先述のローテーションにより、お気に入りカードがスタン落ちしてスタンダードでは使えなくなった…というのは良くあることである。 そういったカードを使い続けたい人向けに、スタンダードと別にローテーションの無いフォーマットが存在する。 通称「下環境」。 以下に代表的なものを挙げる。 **公式サポート中フォーマット -&bold(){パイオニア} 「ラヴニカへの回帰」(2012年10月発売)以降のエキスパンションと基本セットに収録されたカードが使用可能。 &bold(){「スタンとエターナルの中間であったモダンが、セット増加に伴ってエターナルに寄りすぎ、その役割を担いきれなくなってきた(要約)」} という状況を受け、モダンとスタンダードの中間として公式に制定されたフォーマットである。 禁止カードについては制定された2019年の間は調整の意味も兼ねて毎週更新されていた。 その後2020年から本格始動。同年2月のプレイヤーズツアー(旧プロツアー)やグランプリからは公式大会でも採用されている。 -&bold(){モダン} 「第8版(8ED)」(2003年7月発売)以降の基本セットとエキスパンション、そして「モダンホライゾン」に収録されたカードが使用可能。 カード枠(フレーム)のレイアウトが所謂旧枠((「スカージ(SCG)」(2003年4月発売)以前の標準レイアウト。))から新枠へ変わった部分が区切りである 2011年5月からの試験運用の後、同年8月に制定されたフォーマットである。 禁止カードの選定基準は「安定して3ターンキル」が出来るか否か。 再販が少なくかつ4積みされやすいカードともなれば1枚1万を余裕で超えるが、エターナルと比べればそれでも遥かに安上がり。 上述のパイオニアの歴史が浅い事もあってか、フォーマット別で見たプレイヤー人数は多い方。 -&bold(){レガシー} 一部の禁止カードと使用不可カード以外、MtGのカードとして印刷された全てのカードが使用可能。 他タイトルで言えば遊戯王OCGの大会ルールやデュエマのアドバンスに近い。 2004年9月20日に後述のタイプ1.5と置き換わって制定されたフォーマットである。 禁止カードの選定基準は「安定して2ターンキル」が出来るか否か。 ここまでくると再録禁止カード((昔のある時期に、ウィザーズがカードショップやコレクターへの配慮として半永久的に新規印刷を自主規制すると決めたカード。ものによってはそのリストからの除名だけで社が傾くと言われる。現在ではもう増えることは無いと決まっている。))の多用からデッキが札束化、&bold(){盗まれようものならほぼ社会問題になる。} とはいえ、莫大な予算を要求されるのはTier1デッキを組もうとする時くらい。 仲間内で遊びたいとか公認大会に出たいぐらいのデッキであればそれなりに安価で組めたりもする。 調べたら安価なデッキレシピ等も紹介されているので参考にすると良い。 日本では割と人気のあるフォーマットなため、平日大会の開催頻度も高め。だが実は海外では不人気なフォーマットだったりする。 上記のモダンもそうだが、新規参入が絶望的な下記のヴィンテージと比べると高額カードは"頑張れば買えない事もない"レベルではある。 そのため「○○も買えない貧乏人がやるな」とか、対面時に罵声を浴びせたり台パンしてくるような((他TCGプレイヤーからしてみると驚くかもしれないが、実はMtGだと所謂トラッシュトークはルールで禁止されていない。マナー違反ではあるがルール違反ではないためジャッジキルは取れない。流石に近年では紳士的プレーを心がける人が増えたが、下環境になると高年齢層が増えてくるため古い慣習や価値観に則った行動を取るプレイヤーは少なからずいる。ただルール違反ではないとはいえ人格攻撃や差別的発言まで行くと侮辱や名誉毀損になるので、然るべき所に相談した方が良いだろう。))ちょっとアレ… …というかはっきり言うと&bold(){マナーが悪い人も多い}フォーマットだったりする。 まぁそこら辺は周辺環境にも依るので、あまり偏見は持ちすぎず臨機応変にプレイ環境を整えると良いだろう。 -&bold(){ヴィンテージ(2004年9月19日まではタイプ1)} MtGであることを放棄しているようなヘンテコカードと使用不可カード以外の全てが使用可能。 1デッキに1枚しか入れれないの制限指定のカードはあっても、カードパワーを理由に禁止されたカードは現在存在しない((一時期《夢の巣のルールス》が禁止指定されていたが、現在では色々あって解除された。))。 真の魔境なフォーマットである。使用可能カードの種類数も公式フォーマットで一番多い。 デッキが''同じ厚さの1万円札より高い''のも珍しくない。 安物のデッキですら「60枚中必須級の9枚(所謂[[パワー9>パワー9(MtG)]])だけで1枚数百万+残り51枚も1枚3万程度の取引」=デッキ一つで車が買えるレベルは当たり前。 全て美品で揃えようものならば豪邸が買えてもおかしくない。 もしカードの盗難等があれば大問題必至なため、&bold(){大会には当然の如く警備員が配置される。} ただプレイヤーによっては自分が見ている所であれば沼へのご招待とばかりに気軽にデッキを貸してくれたりする人も多い。 こんな状態なので「&bold(){新規参入があまりにも少なすぎる}」という理由もある。 おかげで&bold(){&color(red){デッキ一つで時価数千万円・顔見知りによるデッキ強盗殺人が発生}}…などの事例もある。 ここまで来るとやるプレイヤーの方も壊れており、 &bold(){「一度組めれば制限カード改定の回数がレガシーより少ない(=1つのデッキをそのままでより長く使える)分逆に安い」&br()「仮にP9買っても売ればそれ以上の値段で帰ってくるから資産に計上できる」} とか言い出す始末。 もはや億万長者が資産目当てで購入する芸術品、「遊べる株券」と揶揄されるのもむべなるかな。 その性質上、Tier1デッキの複数所持は相当難しい。 「Aさんはエルドラ、Bさんはオース、Cさんはサルベイジャー」と、&bold(){名前だけで使ってるデッキを特定されるのもほぼ当たり前になる。} なおレガシーとヴィンテージはこれまで時折言われていた「エターナル」に分類され、収録セットによる使用禁止指定が無い((禁止・制限の理由は「そのフォーマットにおいてカードパワーが強すぎる」「アンティに関連している」「カード・タイプが『策略』である」「両面カードでも合体カードでもないが裏面が通常のカードと異なる」「銀枠、金枠である」等々。))。 この分類方法は2011年以前は強さの指標となる「レーティング」が別部門集計だった名残である。 「スタンダード&エクステンデッド(廃止済み)&ブロック構築(廃止済み)」と「レガシー&ヴィンテージ」で分かれていたのだ。((当時、モダンとパイオニアは未制定。後者に至っては参照先となるセットが1つも発売されていない時期。)) そこから転じて収録セットによる使用禁止指定が無いフォーマットを「エターナル」、そのカードプールを「エターナルプール」と呼称する事もある。 現実での参戦が厳しいぶん、どちらも『Magic Online(MO)』上では非常に人気の高いフォーマットになっている。 -&bold(){ヒストリック} MtGA限定フォーマット。 MtGAでリリースされているすべてのカードが使用可能。2021年10月時点では概ね「カラデシュ」以降+α((「ドミナリア」以降のエキスパンション禁止カード除くすべてが存在し、「カラデシュ・ブロック」および「アモンケット・ブロック」はその大部分と一部追加再録で構成される「リマスター・セット」で実装されている。それに加えて「ヒストリック・アンソロジー」(ヒストリック向けに追加された数十枚の再録カード)、「Jumpstart」のカード、BO1のみのArena限定カードが存在。))が使用できる。 現状はパイオニアとスタンダードの中間のようで少し違うカードプールが楽しめるフォーマットになっている。 が、このフォーマットはアリーナで実装されているカードが全て使える都合上、''過去へも未来へもカードプールが拡充される''特殊な形式になっている。 当面はまずパイオニア範囲を全て含むようにカードプールを拡充していく予定とのこと。 -&bold(){[[Pauper>Pauper(MtG)]]} 禁止されていない、コモンで収録されたことのあるカード全てが使用可能。 カードプールの元こそエターナルだが、コモン限定なためかイベント規定上では構築にもエターナルにも含まれていない。 元はMOなどで非公式に扱われていたが、テーブルトップでプレイする人も多かったため2019年6月28日に公式化したフォーマット。 たかがコモンと侮るなかれ、MtGの長い歴史上コモンでもパワフルなカードはかなり存在する。 実際にそのゲーム速度はレガシーにも匹敵する。 安上りで熱い勝負ができるとあってMtG初心者でも参入しやすく、変わった勝負がしたい通な上級者にもおすすめ。 他では全然目立たないあんなカードやこんなカードが、意外な活躍をすることもしばしば。 %%で、ごく一部はコモンの癖に高騰した。%% 詳しくは当該項目参照。 -&bold(){職工} MtGA限定フォーマット。 さっくり言うと「レア抜き構築」で、スタンダード(「ヒストリック職工」ならヒストリック)の範囲でアンコモンとコモンのカードのみが使用可能。 こちらはカードプールがスタンダード(orヒストリック)な上、スタンダード同様のデッキが組めるカード((《天頂の閃光》等。))は追加で禁止される。 そのためゲーム速度は控えめ。 MtGAではアンコモン以下のワイルドカードが充分な量手に入る仕様になっているので、こちらもデッキを組むための予算は低い。 MtGA限定なのでテーブルトップやパイオニア以下のカードプールでは公式にサポートされていない。 しかし範囲は分かりやすいので、Pauper以上構築以下のフォーマットとして仲間内で楽しんでみるのも一興だろう。 -&bold(){アルケミー} MtGA限定フォーマット。 一部カードにアルケミー専用のエラッタを適応した状態でプレイする。 しかしこれのせいでアルケミーとスタンダードのカードテキストを両方覚える必要があるとプレイヤーからは不満タラタラ。 さらにはヒストリックのカードは何故かアルケミー準拠のカードテキストになる。 このせいでヒストリック住民からも「なんでナーフされたカードを使わないとあかんのや」と不満タラタラで不遇気味。 -[[統率者戦>統率者戦/EDH(MtG)]] 要するにMtG版バトルロイヤル。 公式とも非公式とも言い切れないが、一応「公式大会では扱わないが公認大会としては開催可能」と公認ではあるカジュアル変種フォーマットである。 多人数戦としては最もメジャーで、公式でもよくフィーチャーされる。 日本国外では欧米圏を中心に通常構築(≒スタンダード~ヴィンテージ)を差し置いて人気。 ルールは非常に独特なので、該当項目参照。禁止カードはレガシーに近い特有のリストを使っている。 更に変種フォーマットとして 最初から1VS1の「デュエルコマンダー」 土地以外の各マナ総量3マナ以下&メインデッキ50枚の「タイニー・リーダーズ」 上記と逆に5マナ以上+αの「ヒュージ・リーダーズ」 スタンダードプール&デッキ60枚の「ブロール」 プレインズウォーカーとインスタントorソーサリーのペアを統率者として指定する「オースブレイカー」 など多種多様に存在する。 -&bold(){双頭巨人戦} 2VS2のチーム戦。正確にはフォーマットというよりは対戦形式に近い。 手札やクリーチャー(頭)は共有しない(2つある)がライフ(体)は共有(1つ)。ゆえに双頭巨人。 呪文や能力の対象に味方を取ってフォローするプレイも可能。 デッキも「同名のカードは片方のプレイヤーしか使えない」ため、いかに色を被らせる事なく役割を分担出来るかがキーポイント。 -&bold(){3人チーム戦} こちらはAはA、BはB、CはCと1VS1を3人で分担し、2勝した方がチームとして勝ちという形式。 国別対抗戦のワールドマジックカップで毎年使われていた。 3人が同一フォーマットのパターンと、スタンダード+モダン+レガシーの2パターンが有る。 3人が同一フォーマットの場合、双頭巨人戦同様に同名のカードは1人しか使えないというルールの。 そのため、チームスタンダードやチームモダンではどのデッキにどれを入れるのかが非常に悩ましい。 スタンダードはデッキの選択肢自体が少なく、またその選択肢内で同じカードが使われている事が多いためである。 モダン以下では多色デッキが多いのでフェッチランドの配分が重要になる。 -&bold(){モミール・ベーシック} 《Momir Vig, Simic Visionary Avatar》という特殊なカードを用いて行うMOのフォーマット。 「Momir」は1ターンに1度、任意のマナと手札1枚をコストに支払ったマナと同等のマナ総量((参照するのはマナ総量のみで、支払ったマナの色やクリーチャーの持つマナ・シンボル、テキストで指定された追加コスト等は関係ない。))を持つランダムなクリーチャーのトークンを生み出す。 デッキに入れられるのは基本土地のみで、「Momir」の能力を起動することで生み出されるクリーチャー達を使って相手を倒す… …という一見するとかなり地味なフォーマットに思えるかもしれない。 しかしMomirによって生み出されるクリーチャーは&bold(){古今東西、これまでのMtGで生まれたあらゆるクリーチャーから&font(red){ランダムに選ばれる}}。 そのためヤバすぎるデメリットを持つ%%クソ%%クリーチャーを引き当てての悶絶や普通なら見向きもされない%%クソ%%クリーチャーが大化けしたり… と、このフォーマットにしかない中毒性を秘めている。 特に「7マナで起動して《[[触れられざる者フェイジ>触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(MtG)]]》を引き当て即死((「Momir」で呼び出した場合「手札から唱えていない」ため、敗北条件を満たしてしまう。))」というのはあるある過ぎるネタ。 あと「一生1/2から成長しない《タルモゴイフ》」なんてのも((土地とクリーチャートークンしか無く、クリーチャートークンは墓地に行く場合代わりに消滅するため、墓地に貯まるのは土地以外存在しない。))。 ストレージからクリーチャーをかき集めてコスト毎に分別すればテーブルトップでも一応可能だが、完璧なプレイにはやはりMOでのプレイが望ましい。 **[[リミテッド>限定戦(TCG)]]部門 両者共に公式フォーマットである。 -&bold(){シールド} 基本は未開封のカードセット6パックをその場で剥き、それに基本土地を合わせてメイン40枚以上のデッキを作る形式。 基本土地に関しては氷雪土地と《荒地》こそパックから出てきた物に限るが他は何枚でも外から入れられる。 またパックから出てきたなら、基本土地以外にも通常構築にある4枚制限が適用されない。 最も運要素が強く、通常6枚の(神話)レア枠から何枚「出たら勝ち」と言えてかつ使える色のカードを引くかの勝負と言っても過言ではない。 レア枠から《機知の戦い》((このカードを出して次のターンが回ってきた時に、ライブラリーが200枚以上あれば勝ちというカード。だがシールドではパックから出てくるカードを全て使っても90枚なので、土地が110枚以上という歪なデッキになってしまう。))とか《無限への突入》((ライブラリーを全部引いて1枚戻し、このターンは手札上限がなくなるというカード。ただし12マナかかる。いくら展開の遅いリミテッドでも12マナは出ない+次のターンに勝たないと2ターン後にライブラリーアウトで負けとなる。構築ならコンボのキーカードとして使えるが、リミテッドで次のターンに勝てる手段を用意するのはまず無理。))とか、Foil枠((パックFoilが出た場合、コモン枠が1枚上書きされる。))から基本土地が出たら泣くしか無い。%%筆者はどれも喰らったことがある。%% 全員同じカードプールで構築する「デュプリケイテッド・シールド」 12パック剥いて40枚以上で構築する「スーパー・シールド」 等、こちらも変種が豊富。 -&bold(){ブースター・ドラフト} >剥いたパックから1枚取る→取らなかったカードを隣の人に渡し、逆の隣の人からカードを受け取る→渡されたカードの束から1枚取って隣に回す→… を3パック分行って計45枚をピックし、それと基本土地で40枚以上のデッキを作る。 カードプールの作り方以外のルールはシールドと同様。 自分が取らなかったカード、人から回ってきたカード内容から他の人のカードカラーを予測できる。 そのため戦う前から戦略が渦巻く。プロ曰く「一番MtG力が問われる」との事。 シールドより多いパック数((基本8人なので合計24パック。))から自分が必要としやすいカードを選べるため、同じパック数でのシールドよりデッキのパワーが高くなりやすい。 基本的には卓内で協調して全員のデッキを強くしようとするのだが、どこで裏切って人にカードを使わせないかという点まで勝負内容。 ちなみに%%大会出禁%%世界王者である渡辺裕也は「45枚全カードのピック順とピック方針、何枚目で何と何の2択で迷ったか」をすべて記憶しているとか。 変形版に 本来やらない組み合わせ((例:「ラヴニカ・ギルドの都」+「ラヴニカへの回帰」+「ラヴニカのギルド」のラヴニカ3部作の1番目のパック3種でドラフト))でブースター・ドラフトする「カオス・ドラフト」 一定のカードプールから15枚を引き抜き、それをパック代わりにする「キューブ・ドラフト」 が存在する。 前者はほとんどのグランプリのサブイベントとして定着。 後者も非公式な方式でありながら世界選手権で使われたことがある。 またMOでは''パワー9と十手と神が飛び交う''お祭りイベントである「ホリデー・キューブ」が年末に恒例行事として開催されている。 **非公式フォーマット -&bold(){カジュアル} お互いの承諾の元でなら何でも使用可能。要するに話し合いで決めるフォーマット。 ローテーションに一切影響されない%%のと色々信用が揺らいでいる%%故、初心者はスタンダードよりもこちらの方が良いと主張する人も近年増えつつある。 当然の事ながら公式ではなく、また行き過ぎると0キル1キル上等となりかねずその線引きでもこれまた揉めやすい。 基本的に禁止・制限カードはヴィンテージやレガシーに準拠するが、これすら取り払ったパターンは''TYPE0''と呼ばれる((後述するがかつてのフォーマットがヴィンテージはTYPE1、レガシーはTYPE1.5、スタンダードはTYPE2、という名称でカードプールが狭められるほど数字が上がっていったため、逆に無制限=数字が下がるということで1以下→0となった。))。 4枚制限を廃し「コンスピラシー」の策略カードまで組み込んだTYPE0デッキともなれば、''先攻取った人の勝ち''レベルのパワーを有しうる。 -[[2サイクル>2サイクル構築(MTG)]] 非公式フォーマットの中では(カジュアルを除けば)最もメジャー。 簡単に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうスタンダード」の範囲でデッキを組んで対戦するフォーマット。 昔のスタンダードで輝いたカードを活躍させやすいという層を中心に人気。 地味に公式でも似たルールが採用された事がある。詳しくは該当項目参照。 ブロック制廃止などから、今だとカードプールをどうするかでちょっと揉めやすい。 -フロンティア MtG界隈の大手カードショップ「晴れる屋」と「BIG MAGIC」が共同提案し、パイオニアの制定までその立ち位置にあったフォーマット。 モダンに倣い、基準となるカード枠が再び変更された「基本セット2015」以降のエキスパンションと基本セットが使用可能。 2019年10月時点で禁止カード、制限カードが存在しない。 そのため%%金玉%%《[[宝船の巡航/Treasure Cruise>宝船の巡航/Treasure Cruise(MtG)]]》と《時を越えた探索/Dig Through Time》を大手を振って使える。 「イニストラードを覆う影」の墓地落としが併用出来る事も含め、結構えげつないデッキが使用可能。 《血染めの月/Blood Moon》が無い上に友好色フェッチランドが使える事もあり、3~4色デッキを遠慮なく事故も気にせず使えるのも魅力。 前述したようにパイオニアの制定を受け、2019年10月を以て大会開催は終了した。 -オールドスクール 「リミテッド・エディション」の「アルファ」「ベータ」、「アラビアンナイト」「アンティキティー」「レジェンド」「ザ・ダーク」… これらで''英語版として印刷されたカードのみ使用可能''という鬼畜縛りフォーマット。 使用可能セットに「アンリミテッド」や「フォールン・エンパイア」を加えたり、他言語版や「コレクターズ・エディション」を容認する例も多い。 現在は「再販でも良いけど絵は最古のセットの絵でかつ旧枠のやつ(例外2枚あり)」なら使用可能というルール(CFBルール)が主流の模様。 禁止・制限カードは主催者にもよるが黎明期のヴィンテージのそれに近い。 そのためアンティ関連のカードや《Chaos Orb》などのMtGである事を放棄しているカードが使えてしまうことも。 原形ルールはプレイする以前にそのためのカードを揃えられないという完全な神々の遊び。 だが、CFBルールならデッキを選べば現実的な金額で参戦できる。 なおゲーム自体は意外にもスローペースで進む。カードプールの関係でコンボパーツがほとんどなく、クリーチャーの質もそこまで高くないことが主因。 -旧枠モダン ''旧枠時代初出かつモダンリーガルのカードのみ使用可能''((旧枠か否かでは問わないため、「時のらせんリマスター」の新規旧枠カードは対象外。))なフォーマット。 ぱっと見レガシーかヴィンテージなのに実はモダンという不思議な感覚が味わえる。 ''何気ないコモンが再録されてモダンリーガルになるだけで激震が走る''など意外と奥深い(?)のかもしれない。 日本発祥であり、通常のモダンよりも安く参入できることもあってカルト的な人気を集めつつある。 「モダンホライゾン」をモダン以上に注視しているだろうフォーマット。 -Penny Dreadful MO限定フォーマット。 MOにおいて0.02tix(≒2円)以下で手に入るカードのみが使える超安上がりフォーマット。 カードプールが目まぐるしく移り変わる((新セット追加時の価格を元に変更。))ため、デッキを組むには専用のサイトを見る必要がある。 0.02tix以下でさえあれば《宝船の巡航/Treasure Cruise》とか《ネクロポーテンス/Necropotence》といったぶっ壊れカードすら使える。 更に圧倒的に安い為、じわじわ人気を延ばしている模様。 もともとは0.01tix以下だったのだが「イコリア:巨獣の棲処」が追加されたシーズンで、0.01tix以下のカードが5000枚を下回る事から2倍になった。 それでも1枚2円以下とこの上なく揃えやすい。 -タワーマジック 所謂カジュアルでしか出来ない、MtGの原則ガン無視フォーマットでは一番メジャーだろうフォーマット。 適当に作った数百枚(枚数は適当)、土地抜きのデッキを共有ライブラリーとして使用。 マナはデュエマのように「全カードをその色のマナが出る土地として使える」「多色カードを土地として使う場合はタップイン」というルール。 共有ライブラリー故にサーチカードは最初から抜いておいた方が無難。特に「土地を持ってくる」系のカードは何を持ってくるんだという話になる。 プール構築の感覚はキューブ・ドラフトに近く、ちゃんとバランスを考えてタワーを作ると意外に面白いとか。 シールド戦の後に、6パック分をタワーにするってのもあり。 -禁止解除モダン/レガシー/パウパー、制限解除ヴィンテージ。 読んで字のごとく禁止や制限を解除したフォーマット。 禁止解除レガシーと制限解除ヴィンテージは同じ物では?とツッコミが入ると思うが、前者は「パワー9だけは禁止枠のまま」なのが区別点。 デッキは当然1キル上等のパワーを持つのでピッチカウンターは満載で。 もしかしたら0キルも成立するかもしれない。 -ブースターブリッツ 非公式のリミテッド・フォーマットで、最安・最速で遊べるフォーマット。 お互いブースターパック((基本的にはドラフト・ブースターだが、原理的にはセット・ブースターでも可能。))を1パック開封し、その中から3枚一組の束を4つ作る。 束がそのまま手札になり、マナは無限に使えてライフを5点削れば勝ち。これを4戦1マッチというシンプルかつスピーディーなルール。 参加費は1パック分400円ですぐに遊べる敷居の低さが魅力で、&bold(){公式でも紹介されている}今非常に熱いフォーマット。 ワンパン即死も頻繁に起こる超大味なフォーマットでもあるが、そこが面白いと何度も遊ぶファンも多いとか。 同じようなフォーマットとして各基本土地3枚+パック1つの15枚の合計30枚をデッキにして10ライフでプレイする「ミニマスター」もある。 パックを開けたら表を見ずに土にを混ぜて即シャッフルして試合開始となるため、アドリブ力がフルに問われる。 こちらは基本土地がダブつくため、基本土地は(3)or(4)でサイクリング可能という追加ルールを使うこともある。 **廃止フォーマット 話題としてはちょくちょく出てくるので、簡単に明記。 -タイプ1.5 現行のレガシーの位置にあったフォーマット。違うところは「タイプ1(現ヴィンテージ)の制限&禁止カードがそのまま禁止カード」という&s(){雑な}1点のみ。 タイプ1がヴィンテージとして名称変更されたタイミングで、レガシーと置き換わる形で廃止された。 -エクステンデッド 4ブロック+3基本セットで行われる拡張版スタンダード。年1回スタンダードと同じタイミングでローテーションもあり。タイプ1.5の延長で「タイプ1.75」と呼ばれた事も。 途中でルール改正があり、以前は8ブロック+4基本セット、ローテーションは3年に1回と、ちょっと古いカードがメインのフォーマットであった。 プレイ人口の減少とモダンの制定で役割を終えたと判断されて廃止に。 -ブロック構築 1ブロック(3エキスパンション)のみで構築するフォーマット。Magic Onlineではさらに1つの基本セットのみで構築する、基本セット構築がサポートされていた。 1ブロックが2エキスパンションとなってからは公式大会((グランプリやプロツアー))での採用が行われず、ブロック制の廃止と共に完全に役割を終えた。 一応公式大会の採用が無かった時期でも、個人やショップレベルのイベントであれば開催する事は可能だった。集まるかどうかは別として。 あと最新セットのブロックを使うとは指定されてなかったので、昔のブロック構築を開催する事も可能だった。集まるかどうかは別として。 *【基本ルール】 ・1.デッキ メイン60枚以上、サイドボード最大15枚を、基本土地以外は最大4枚まで入れて構築する。最初期は4枚制限が無く、メインの下限も40枚であった。 テーブルトップにおいては上限が無いため、メイン240枚なんてタワーデッキで大型大会に出た人も。((Arenaにおいては250枚の枚数上限がある。そんなに使わない……、と思いきや上述の職工フォーマットで250枚上限まで《しつこい請願者》(基本土地でないが4枚以上入れてもよいカード)と島だけを詰め込んだデッキが環境を席巻したことがあった。)) ・2.勝敗条件 初期ライフ20点でゲームが始まり、ライフが0以下になるか、ライブラリー(山札)が0枚のところからカードを引こうとする(ライブラリーアウト)か、毒カウンターを10個以上置かれるとゲームに敗北する。 もしくは誰かがカードに「勝利する」と書いてある特殊勝利条件を満たすか、「敗北する」と書いてある特殊敗北条件を満たすなどして残りプレイヤーが1人となったときにもゲームが終わる。 ・3.ゲームの始まり 初期手札は7枚。土地ゲーとあってマリガン((要は引きなおしルール。他の一部TCGにも様々な条件で採用されている。))があり、基本セット2020期のルール改正以降は何度目のマリガンでも最初に7枚引き、キープ決定後にマリガン回数と同じ枚数の手札をライブラリーの下に望む順番で置く、というルールになっている。 なお、この通称『ロンドン・マリガン』((初めてこのルールになった大会の開催地名を取っているが、実はパリ・マリガンの初採用はプロツアーロサンゼルスだったというのは有名な話。))までには 最初期:無し 初期:手札がノーランドorフルランドの時のみ1度だけ可能、相手に公開後7枚引き直し((故に「マナ能力を持たない土地1枚」が初期手札に来てしまうとマリガン出来ないし1ターン目の展開が出来ないしと悲惨な事に。))。 パリ・マリガン:任意にマリガン可能。マリガン時の手札公開がなくなり、マリガンするたびに最初に引ける枚数が1枚減る。 バンクーバー・マリガン:マリガン時の手順はパリ同様で、キープ宣言後、手札が初期枚数より少ない((通常は初期7枚なので6枚以下となるが、特殊ルールで最初の手札が7枚でない可能性があるため、例外処置を避けるべくこのような形式になっている。))プレイヤーはライブラリトップを見てそれをトップかボトムに置く((ルール文章風に述べるなら「マリガンをしているプレイヤーはキープを宣言した後、占術1を行う。」))。 という変遷を辿っている。 対する統率者戦は当初、「引いたカードから不要なカードを追放した後、その枚数-1枚を引く。これをキープまで繰り返した後、追放したカードをライブラリーに混ぜてシャッフル」という「部分的パリ・マリガン」が採用されていた。 しかし通常ルールでのロンドン・マリガン採用以降はそれへ「1度目のマリガンをマリガンした回数に計上しない(=1度マリガンしてからキープしても手札7枚でスタートできる)」というフリー・マリガンを付け足したものを採用しており、イニストラード:真夜中の狩り期現在も採用されている。これは他の多人数戦でも共通。 ・4.ターンの進行 >a.アンタップ・ステップ >b.アップキープ・ステップ >c.ドロー・ステップ(1ターン目の先攻のみ省略) >d.第1メイン・フェイズ >e.戦闘フェイズ >f.第2メイン・フェイズ >g.終了ステップ >h.クリンナップ・ステップ といった流れで進行。 インスタントでないカードをプレイするのはメイン・フェイズ中かつスタックが空の時(ソーサリー・タイミング)にしか行えない。 土地は1ターンに1枚のみ、手札から戦場に出せる。 *<用語>(2021年現在) **(ゲーム領域) ・デッキ 内訳は基本ルールにある通り。2勝(以上)先取のマッチではゲーム間にメインデッキとサイドボードの間でカードの入れ替えを行える((MtGでは1戦全体をマッチ、その中の各対戦をゲームと呼ぶ。))。 入れ替えと書いてあるが、サイドボードから入れるだけ入れてメインから抜かないというのも適正。具体的には構築戦では「メインが60枚以上、サイドが15枚以下」、リミテッドでは「メインが40枚以上」を満たしていればその中でどう入れ替えてもOK。 例えば『相手がライブラリーアウト狙いなので、サイドボード全入れの75枚デッキで2ゲーム目を戦う』『リミテッドでデッキを2つ使い分ける』などもOK。 ゲーム中はメインデッキの内、所謂山札は「ライブラリー」と呼ばれる。 ストーリー上では「書庫」などと呼ばれ、魔導書を収めた本棚として表現される。 ・手札 7枚までしか他プレイヤーのターンに持ちこせない((7枚以上持っている場合はクリンナップ・ステップに捨てる。))。もちろんカードの能力で無制限になったり5枚までになったりする。 ストーリー上では「魔導書」などと呼ばれ、プレインズウォーカーが書庫から取り出した魔導書や、持っている知識の量として表現される。 そのためストーリー上での「知識」とは、ゲーム中では基本的に手札のことである。 ・戦場 所謂フィールド。ルール上は全プレイヤーで1つを共有している。 ・墓地 文字通り墓地。使用したソーサリーやインスタント、破壊されたパーマネントなどが置かれる。 しかし【[[ドレッジ>ドレッジ(MtG)]]】や【[[リアニメイト>リアニメイト(MtG)]]】といったここからクリーチャーを呼び戻すのが勝ち手段のデッキにとっては[[第二の手札>蘇生/帰還(遊戯王OCG)]]。&s(){[[まるでデジャヴュだな>リアニメイト(TCG)]]} ヴィンテージでの【ドレッジ】ともなればあっという間に「ライブラリーの枚数<墓地の枚数」となる。 他には自分のライブラリーをわざと落とし、ライブラリーアウトor残りライブラリーごくわずかという状況から出したor出ているパーマネントの能力で特殊勝利するデッキもある。 ・追放領域 ゲームから追放された(かつてのオラクルでは「取り除かれた」)カードはここに置く。他TCGでは除外やロストゾーンが相当する。 ここから使えたり、ここのカードをゲームに引き戻すカードはほぼ無い。&s(){第二の墓地にするのが厳しい}再利用の最も困難な領域である。 続唱やブリンクのように「一時的に退避させて、すぐに特定の場所に戻す」というニュアンスでその退避先に一瞬だけ使う場合もある。 近年では赤を中心に呪文や能力で主にライブラリーからここへ置いたカードを(一定期間の間)プレイできるという『衝動的ドロー』を行うことが増えてきている。 ・統率領域 統率者戦で統率者を置くスペース。 墓地でも手札でも追放領域でもライブラリーでも無いので、専用のスペースが設けられている。 一部のカードにこの統率領域を参照する物がある。 統率者を用いないフォーマットでは9割9分9厘、プレインズウォーカーでの奥義などで出る事のある「紋章」の置き場所にしか使用されない。 ・スタック 呪文を唱えたり能力を使う際、処理待ちになる部分。 呪文や能力はこのスタックに積まれていき、両者が呪文を唱えたり能力を起動しないと合意した時点で上から処理(解決)される。 このスタックは1つ解決するごとに、新たに呪文や能力を乗せる事が可能 打ち消せない《対抗呪文》である《最後の言葉》がカウンター合戦に弱いというのはこれが理由で、「《稲妻》→《対抗呪文》→《最後の言葉》」までスタックに積み上がったら、《最後の言葉》のみ解決、《対抗呪文》が打ち消されてスタック上が《稲妻》のみになった段階で、もう一度《対抗呪文》などのカウンターを唱える余地があるからである。 スタックを理解しててもたまにバグのような挙動が起こる。 《師範の占い独楽》には「ライブラリーの上から3枚を見て並べ替える」「ライブラリーの一番上のカードを引いて、《師範の占い独楽》を一番上に置く」という2つの能力を持っているが、 先に前者の能力を起動、解決を開始する前に後者の能力を起動してライブラリーの一番上に《師範の占い独楽》を置く、そこから前者の能力を解決し始める事により、ライブラリーの2枚目か3枚目に《師範の占い独楽》を仕込む事も可能である。 更に前後前の順で起動した場合、「ライブラリーの上3枚から任意の1枚を引いて、《師範の占い独楽》と残りの2枚を好きな順番でライブラリーの上に置く」となる。 【アイアンワークス】というデッキでは、これ以上にバグ臭い挙動を起こしていて、あまりにも難解かつ大会運営を阻害するレベルで遅いデッキだったためにモダン禁止となった。 **(カード・タイプ) ・クリーチャー/Creature プレイヤーが召喚し、手下とする被造物。ごく一部を除いてエルフやゴブリン、吸血鬼といった種族を少なくとも1つ((「Nameless Race」というクリーチャーのみ、名前の通りに種族無しという例外がある。))持っており、職業と合わせてそれらはゲーム中においてクリーチャー・タイプと呼称される。 一部はストーリー上での重要人物をカード化した''『「伝説の」クリーチャー』''であり、それらは「レジェンド・ルール」により''1種につき1体までしかコントロールできない''代わりに基本的に強力。 某覇者とかヤーグルとかネタにしかならない伝説のクリーチャーもいるのはご愛嬌。 ・土地/Land MtGのそうたる所以の一つともされるカード。事故の大体はこれの引きや偏りが極端。土地岡さんとかネタにされる人もいる。 1ターンに1枚しかプレイできない。基本的に、だが。 プレイヤーはこれからマナを生み出す。かつては自力ではマナ出せない土地も出ていたが、現在はMtG全体の方針として「マナ能力を持たない土地は作らない」となっているため、最低でも無色マナは出せるようにデザインしている。 伝説の土地もある。 ・ソーサリー/Sorcery 使い切りの呪文その1。 自ターンのメインフェイズ中かつスタックが空の時にのみ使用可能な代わりにマナ効率が良く、派手な効果を持つものも多い。 伝説のソーサリーは長らく概念上の存在だったが、ドミナリアでようやく登場した。 これは伝説のパーマネントをコントロールしていないと唱えられないというものであり、そこは他の伝説のカードと異なる。 ・インスタント/Instant 使いきりの呪文その2。%%瞬速を持つソーサリーになりそこなった%% 優先権さえ回ってきていれば相手ターンや戦闘フェイズ等、好きなタイミングでスタックの状態を問わず使用可能な為、取り回しに優れる。 その分ソーサリーに比べて効果が控え目だったり、限定的な傾向が強い。 [[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]等はルール上全てインスタント・呪文であり、その他はパンプなどの堅実な効果が中心。 ・アーティファクト/Artifact 特殊なアイテムや機械など。所謂置物その1。後述のエンチャントに比べ、自身をタップしたり生け贄に捧げて起動する能力(起動型能力)を持つ傾向が強い。 クリーチャーにつける「装備品」や操縦者が居ないと動かない「機体」など、サブタイプも様々。 ゴーレムのようなクリーチャーでもあるカードも、そしてやはり伝説のアーティファクトも存在する。 ・エンチャント/Enchant 結界などの持続する呪文。所謂置物その2。前述のアーティファクトに比べ、常に発動する能力(常在型能力)を持つ傾向が強い。 他のカードに付ける「オーラ」であるエンチャントも、クリーチャーでもあるエンチャントも、くどいようだが伝説のエンチャントもある。 ・部族/Tribal クリーチャーではないカードにクリーチャー・タイプを持たせるためのカード・タイプ。 基本的に併せ持った他のカード・タイプと同じ挙動をする。 例えば「部族ソーサリー・ゴブリン」であればソーサリー・カードとしてもゴブリンとしても扱われ、「墓地からソーサリー・カードを手札に戻す」はもちろん「墓地からゴブリンであるカードを手札に戻す」でも回収可能。 一時期使われたが、ウィザーズとしてはもう使いたくないとのこと。 ・[[プレインズウォーカー/Planeswalker>プレインズウォーカー (MTG)]] 元々はプレイヤーの事のみを指していた。 ストーリー上では「探求者」や「冒険者」とも呼ばれる、「&font(#ffb74c){プレインズウォーカーの灯}(Planeswalker's Spark 単に「灯(The Spark)」とも)」が灯った人。 平行世界の一つであるPlane(次元)を渡り歩く者(walker)という意味。 プレインズウォーカー以外は基本的に次元が複数あるとは思っていない。 プレインズウォーカーの中には舞台となった世界(作中では次元)のその時代に居合わせる者もいる。 そういう者は(ごく一部の例外を除いて)プレインズウォーカー・カードとしてゲーム内に収録される。 ただしプレインズウォーカーというカード・タイプはローウィン(LRW 2007年10月発売)まで無かったため、それ以前では代わりに伝説のクリーチャーとして収録されている。 プレインズウォーカーは当初、レジェンド・ルール以上に厳しい制限((同名カードどころか同一人物、つまりプレインズウォーカー・タイプ1種につき1枚しか戦場にいられず、2体目が現れようものならどちらも破壊を経ずにそのオーナーの墓地へ置かれた。後に一人につきプレインズウォーカー・タイプ1種当たり1枚のみコントロールでき、2体目以降が出た場合、1枚を残して他を墓地に送るようになった。))があったが、 イクサラン期のルール改正で他の伝説のパーマネント同様の扱いとなり、それ以前のプレインズウォーカーも伝説のプレインズウォーカーへオラクルが更新された。 要は[[神ジェイス>精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(MtG)]]と[[神童ジェイス>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]が同時に出ているどころかそれが敵味方それぞれから睨み合う形勢もありえるようになった。 上にもあるように、一応プレイヤーもプレインズウォーカーだが、「プレインズウォーカーを破壊する」の効果で敗北させることは出来ない。 ただし「プレイヤーを破壊する」は有効らしい(銀枠だけど)。 なお、この破壊に対応して「プレイヤーを再生する」「プレイヤーに破壊不能をもたせる」も一応有効とのこと。両者とも該当するカードはないが。 ソーサリーとインスタント以外は戦場にある間、「パーマネント」と総称され、扱われる。たとえば「土地でないパーマネント」と言うと戦場にあり土地でない、クリーチャーかエンチャントかアーティファクトかプレインズウォーカーであるパーマネントを指す。 そして土地以外のカードは全て「呪文」である。スタック上にあるなら尚更。 他のTCGを知る人はクリーチャーやアーティファクトなども呪文である事に違和感を覚えるかもしれないが、呪文を唱えてそれらを生み出す、と解釈すれば合点がいくだろう。つまり一言で表すと「召喚術」や「錬成術」にあたるという訳だ。 実際、マジック公式サイト内に『マジックの世界では、あなたは魔法使いになり壮大なファンタジー世界の主人公。呪文を駆使して相手と戦います。(原文ママfrom日本公式ウェブサイト・遊び方)』との文章があったり、 最初期のクリーチャー・カードに「○○の召喚/Summon ○○」と表記されている等、上述の「何かを生み出す呪文」という解釈にぴったり合致する。 なお、[[遊戯王>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]の[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]はMtGの《奈落の王/Lord of the Pit》とこのフレーバーを元ネタとしたカードである。 **<MtGの大原則> ''“カードはルールに勝つ”'' 他の大原則((これらは総合ルールによって『マジックの黄金律』と命名・総称されている。))は割愛するが、これだけはMtGの面白さを語るにあたって外せない。理由はその他の項に少々。 実際、多くのカードはルールを超越・書き換える能力を有している。それはささいなものから、ゲームを破壊しかねない強大なものまで様々。 例えば >白金の天使 >あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。 ……むちゃくちゃでしょ? でもこいつ自体はアーティファクトでもあるから壊されやすいし、タフネスも4だから死亡しやすい。 だが何らかの方法で破壊不能((文字通り「○○を破壊する」やタフネス以上のダメージでは墓地に行かなくなる。))と被覆((すべての対象を取る呪文から対象にならなくなる。))か呪禁((相手プレイヤーはこのカードを対象に取れなくなる。))を持たせるとほぼゲームセット((全体追放(対象を取らない)に巻き込んだり、コントロールしているプレイヤーの手で生贄に捧げさせるなどの手段でこの状況からでも逆転は可能。アディオス!(告別)))。 そんなドヤ顔コンボを決めるのもMtGの楽しさの一つだ。 ちなみに逆もおり >深淵の迫害者 >あなたはゲームに勝利することはなく、あなたの対戦相手はゲームに敗北することはない。 ……こっちもむちゃくちゃだが、本体が4マナ6/6飛行トランプルと中々パワフル((普通、4マナの飛行クリーチャーならアンコモン以上で『3/3+別のメリット能力』、コモンだと『3/2飛行のみ』や『3/3、飛行するのに条件が必要』でも妥当なラインである。))。 これで序盤から相手を攻撃し、相手のライフがマイナスになった所でこれを能動的に処分する、という戦法を取れば十分にエースカードと言える。 相手からしたらこれに殴られながら守らなければいけないという謎の展開になる。 他にも「ソーサリーをインスタントと同様のタイミングで唱えられる」や、それに対抗した「ソーサリーを唱えられる時にしか呪文を唱えられなくする」等、ルールを基本原則から覆すような能力はたくさんある。 %%あんまり歪めるようだと銀枠でしか出せなかったり公式な使用が完全に禁止されるが。%% 魅力的な特殊勝利条件 ・''「死闘により死屍累々。はい、勝利!」'' ・''「とあるクリーチャーに触られると『お前はもう、死んでいる』'' ・''「5色土地と生物がそろえば何でもできる。だから戦は(中略」'' ・''「俺たち四つ(同カードです)が全部出たら何でも(以下同文」'' ・''「狂人が作った扉を、うすのろが開いてしまう。そしてうすのろはやがて考えるのをやめる」'' ・''「世界なんて争いも罪もいっぱい!じゃあみんないなくなればいいじゃない!」'' ・''「ライフ1?山札0?残念、俺の勝ちだ。このカードがあるからさ!」'' ・&bold(){「ギルドも思想も関係ない!争いは辞めてみんな仲良く!~HAPPY END~」} ・''「信心の力で未来はすべて見通した。あなたの未来はもう来ない」'' こっちもそそりそうな敗北条件 ・''「ライフロスが嫌?じゃあ山札でいいよ。空になったら負けるけどね!」''(※元祖です) ・''「インチキはだめよ!ちゃんと手札から召喚してね!」'' ・''「ライフ13になったら負けね!何故って?13って忌み名だからね!」'' ・''「マナ後払いでいいよ!ただし支払わなかったら死ぬけどね!」'' ・''「三つ願いを叶えてやろう。ただし四つ目でお前の命を頂く」'' ・&bold(){「Time is money.追加ターンはそれだけ価値のあるものだ。そのターンで勝てよ?」} 自分も相手もそんなカードを使えるなら、静かにゲームが進むわけも無く。 ・地ならし屋+明日の標=''「ずっと俺のターン!」'' ・通電式キー+Time Vault=''「1ターン目からずっと俺のターンするけどいいかな?」'' ・ベルチャー=''「1ターン目だけど50ダメージだぞ、死ね」'' ・ストーム=''「1ターン目から2点ドレイン10発だ、死ね」'' ・クロノステイシス=''「ゆっくり死んで逝ってね!」(別名「ずっとお前のターン」)'' ・玉虫アルター、MoMa=''「ソリディアで貴様の精神力を蒸発させたる」'' ・感染=''「一撃毒殺」'' ・バベル=''「デッキの残り枚数200枚あるから僕の勝ちです」'' ・MUD=''「MtGさせない」'' ・双子=''「とりあえずクリーチャー1億体でアタック」'' ・Super Crazy Zoo=「対応して《稲妻》打ちます、''自分に''」 ・the spy=''「自分のデッキ土地入ってないんで全部墓地に落としますね」'' ・Doomsday=''「5枚を詰将棋するのが楽しいんだよね」'' ・続唱計略=「追加ターン!相手の場札を6枚吹き飛ばす!''ちなみに今は2ターン目だ''」 以上が簡易的なゲーム説明と、特徴が強烈なデッキの解説である。 *<各色の特徴> MtGは土地からマナを生み出して戦う。土地毎に生み出せるマナの色は決まっており、デッキの特徴のおおよそはその色から決まる。 以下にそんな色の%%色々な%%特徴と代表的なカードをそれぞれ紹介する。 **【[[白/White>白/White(MtG)]]】 白は正義や秩序、平和や平等などを司る色であり、対応する基本土地は「平地」。 5色の中で最もバランスのとれた色であり、[[白ウィニー>白ウィニー(MtG)]]のような超短期決戦デッキから、[[神の怒り>神の怒り(MtG)]]などの全体除去をも駆使する究極のコントロールデッキまで、白なら[[単色>単色デッキ(MtG)]]でも組める。 しかし逆に言えば器用貧乏になりがちで、また平等も重んずる色とあって一方的かつ瞬間的に大きくアドバンテージを稼ぐのが苦手。そのため一見するとマナレシオの良いカードも、選べる対象などの条件に阻まれがち。 とはいえトークン生成にライフ回復、エンチャントの破壊、(一時的)追放、そして全体除去は得意であり、クリーチャーも飛行や先制攻撃、二段攻撃(先制攻撃と普通の攻撃で2度ダメージを与えられる)に絆魂(与えたダメージ分ライフを回復)、警戒(攻撃に参加してもタップしない)を持つものが多く、横並べしやすいなど質はまずまず。 そのクリーチャーのタイプは天使や騎士など、神聖さを感じさせるものが多く、人間も多くは白。 代表的な記事ありカードは[[サバンナ・ライオン>サバンナ・ライオン/Savannah Lions(MtG)]]、[[セラの天使]]、[[剣を鍬に>剣を鍬に/Swords to Plowshares(MtG)/農場送り]]など。 代表的なPWは正義を守る誇り高き「[[ギデオン・ジュラ>ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(MtG)]]」、……は惜しくも死亡しており、現在は「[[黄金のたてがみのアジャニ>黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(MTG)]]」や「[[エルズペス・ティレル>遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]」などの辺り。 理想:秩序統一 人間:騎士・兵士・執政者・クレリック 弱点:行き過ぎた全体主義・教条主義 **【[[青/Blue>青/Blue(MtG)]]】 青は精神や知識、水や大気などを司る色であり、対応する基本土地は「島」。 様々な呪文を使った駆け引きを得意とし、インスタント以外をインスタント同様のタイミングで唱えられる能力も自前・付与問わず多い。((前者はキーワード能力『瞬速』として制定されているが、後者はほとんどが瞬速を持つかのように唱えられるというもので、直接付与する事は稀。)) 擁するクリーチャーはマーフォーク(≒魚人)やフェアリー、スフィンクスなど、水や空と縁の深い存在が多く、ほとんどは飛行や瞬速などと引き換えにマナ総量当たりのP/Tが控え目 対してドローやバウンス、[[打ち消し>カウンター(カードゲーム用語)]]はすこぶる豊富であり、相手を妨害しつつ相手の妨害を躱す、[[コントロール>コントロール(TCG)]]に分類される%%陰気臭くて狡猾%%テクニカルでトリッキーな戦法に長ける。 特に打ち消しは他のTCGだと存在しないかできても非常に高コストな傾向にあり、MtGの華の一つとされる。 その打ち消しを筆頭としたインスタント・タイミングでの攻防が生み出す『対話』は濃厚そのものであり、これを求めてMtGを嗜むプレイヤーも少なくない。そんなプレイヤー達曰く、『&font(#4080ff){青は最もMtGらしい色%%なのです%%}』との事。 代表的な記事ありカードは[[対抗呪文>対抗呪文/Counterspell(MtG)]]、[[選択>選択/Opt(MTG)]]、&font(#cfcf00){%%金玉%%}[[宝船の巡航>宝船の巡航/Treasure Cruise(MTG)]]など。 代表的なPWは若く陰気な、精神操作魔法の天才「[[ジェイス・ベレレン>ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(MtG)]]」。 理想:全知全能 人間:技工士(工匠)・魔導士(ウィザード) 弱点:頭でっかち・スロースターター **【[[黒/Black>黒/Black(MTG)]]】 黒は腐敗や死、悲しみや恐怖などを司る色であり、対応する基本土地は「沼」。 [[スーサイド>スーサイドブラック(MtG)]]のように勝利の為なら自分のライフ(命)をも『残り1点まではかすり傷』と言わんばかりにコストとし、最終的に勝てれば良いというリスキーかつ破滅的な色でもあり、相手のクリーチャーや手札どころか、プレインズウォーカーまで''直接''破壊できるのが最大の特徴。ただしアーティファクトに触れるのだけはかなり苦手。 クリーチャーにはゾンビや[[吸血鬼]]、デーモン、……他に形容のしようがないホラーなど、おぞましい化け物が多い。 そんなクリーチャーにはかつてこそパワー>タフネスな奴(『頭でっかち』とも)が多かったが、最近はそれでは赤と丸被りであるとして、パワー<タフネスな奴(『尻でっかち』とも)と半々気味になりつつある。要は両極端。 代表的な記事ありカードは[[消えないこだま>消えないこだま/Haunting Echoes(MtG)]]、[[ファイレクシアの抹殺者>ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator]]、[[ファイレクシアの抹消者>ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(MtG)]]など。 代表的なPWは偉大なる吸血鬼「[[ソリン・マルコフ>ソリン・マルコフ/Sorin Markov(MtG)]]」、……は一時的な退場によりストーリーの本筋から外れてしまったため、現在のメインは%%若BBA%%イケメンお姐さん「[[リリアナ・ヴェス>リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(MtG)]]」。 理想:唯我独尊 人間:無頼漢(ならず者)・暗殺者・傭兵・邪術士 弱点:歪んだ力による尻ぬぐいや代償・ボッチ **【[[赤/Red>赤/Red(MtG)]]】 赤は炎や雷、混沌や激情などを司る色であり、対応する基本土地は「山」。 極めて攻撃的かつ刹那的な色であり、特に[[火力と俗称される、クリーチャーやプレインズウォーカー、プレイヤーに直接ダメージを与える呪文や能力>バーン(TCG)]]は黎明期から今も赤に最も多く、性能も断トツ。 そんな具合なのでデッキは体力や持続力に乏しくなりがちで、攻め切れないと息切れしたところをそのまま逆転勝ちされやすい。あとエンチャントに触れるのが凄く苦手。 またできる事がフレーバーの関係で少なく、「衝動的ドロー((呪文や能力で主に自分のライブラリーからカードを追放し、それをプレイしたり唱えたりできる。ほとんどはそうしたターン限り。))」「捨ててから引くルーティング((逆の引いてから捨てるルーティングは青がメイン。))」の獲得、黒からの「一時的なマナ加速」の移動などはその開拓に苦心した結果の一つである。 所属するクリーチャーはゴブリンやオーガ、ドラゴンが多く、やはりことごとく攻撃的。速攻(戦場に出たターンから攻撃に参加したりタップ能力を起動できる)を持つクリーチャーも赤が一番多く、P/Tはほとんどがパワー>タフネスな所謂「頭でっかち」。 代表的な記事ありカードは[[稲妻>稲妻/Lightning Bolt(MtG)]]、[[シヴ山のドラゴン>シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]、[[火炎舌のカヴー>火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]など。 代表的なPWは情熱と激情の紅蓮術士「[[チャンドラ>チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(MtG)]]」。 理想:本願成就 人間:無政府主義者・傭兵・蛮族・戦闘狂 弱点:視野狭窄・刹那主義 **【[[緑/Green>緑/Green(MtG)]]】 緑は自然や純粋さ、成長や調和などを司る色であり、対応する基本土地は「森」。 土地とクリーチャーの展開を得意としており、序盤からさっさとマナ加速し、相手に先んじて高P/Tクリーチャーをどんどん叩きつけ、 その圧倒的な力で全てをねじ伏せるのはお手の物。 マナ加速をせずともクリーチャーのP/Tが他の色の同マナ・コスト帯のそれと比べどちらも1以上高い事が珍しくなく、能力にしてもトランプルでの余剰ダメージ割り振りを中心に戦闘向きなものが多い。 また、自然の色とあって憎き人工物たるアーティファクトの破壊に長ける他、クリーチャーが絡めば大体の事(格闘、パワー依存の火力、最大パワー分のコスト軽減、ドロー、呪禁付与での立ち消えによる実質打ち消し、等々)をこなせ、対飛行カードも到達(飛行を持つクリーチャーの攻撃をブロックできる)を持つクリーチャーを中心に多数。 しかしクリーチャーの絡まない事、特に相手のクリーチャーやプレインズウォーカーに直接触れる事は不得手で、飛行持ちも5色のうちで最少。 また、デッキも一枚々々に強く依存する所謂[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]になりがちで、どうにか高マナフィニッシャーを唱えたのに打ち消されたり、出せても攻撃前に除去を食らってそのまま敗北する事もよくある。 代表的な記事ありカードは[[甲鱗のワーム>甲鱗のワーム/Scaled Wurm(MtG)]]様、[[ラノワールのエルフ>ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]、[[極楽鳥>極楽鳥/Birds of Paradise(MtG)]]など。 代表的なPWは自然を崇拝する筋肉ダルマ「[[ガラク>野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(MtG)]]」、……はこれまた一時的な%%闇堕ち%%退場を経て代表格から一歩引いているため、現在は「[[ニッサ・レヴェイン>ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(MtG)]]」と「ビビアン・リード」が代表格。 理想:現状維持 人間:修行僧・ドルイド・狩人 弱点:世間知らず・生命最優先(敵までも) **【&font(#808080){無色}】 厳密には色ではない(有色として扱われはしない)が一応。対応する基本土地は「荒地」だが、これだけは基本土地・タイプを持たず、リミテッドでの無限支給の対象外でもあり、実際に収録セットが大きく限定されている。 主な無色であるカードはアーティファクトの大部分、エルドラージ一族、一部のファイレクシア、そして[[ウギン>精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]]関連。 あらゆる色で使え、色事故の心配もない代わりにカードパワーは抑え気味。%%だってそうでないとぶっ壊れまっしぐらだし……%% またアーティファクトの大部分といってもそのアーティファクトの各色との関係はまちまち。 利用:黒(利用できるものは何でも)・青(技術の結晶) 破壊:緑(自然の大敵) 両方:白(時に秩序の敵時に味方)・赤(壊すのも作るのも大好き) 代表的な記事ありカードは[[マスティコア>マスティコア/Masticore(MtG)]]、[[引き裂かれし永劫、エムラクール>エムラクール]]、[[頭蓋骨絞め>頭蓋骨絞め/Skullclamp]]など。 代表的なPWはウルザが作った銀のゴーレム「[[カーン>解放された者、カーン/Karn Liberated(MtG)]]」。 各色は相互に「友好色」か「対抗色」の関係にあり、その並び順はカラーパイ(古くはカラーホイールとも)において白青黒赤緑((ラテン文字では『WUBRG(ウーバーグ)』。青がUなのは黒のB、土地のLとの重複を避けるため。))となっている。これを五角形に並べた時、その中で[[とある色から見て隣り合う2色が友好色、向かい合う2色が対抗色>友好色/対抗色(MtG)]]である。 カードの通常の裏面に描かれた5色の点もこのカラーパイに沿って描かれたもの。 傾向として、かつて友好色は複数の色のマナを出せる土地や多色カード等のサポートが充実しており、逆に対抗色はその色を妨害したり、土地渡りやプロテクション等の有利に戦える能力を持つクリーチャーが多かった。 しかし現在は基本的に色数毎のその組み合わせに差を設けずデザインする方針であり((2色地形が1セットに10通り全部投入されるなど。特殊な例では両面土地の「小道」メガサイクルがまず友好色3通りと対抗色3通り、その次のセットで残る4通り、と投入されている。))、これにはデッキ構築の自由度を広げる意味合いもある。%%リミテッド、特にシールドで対抗色が濃いと割り合い悲惨だったし%% とはいえその方針となって以降も、かつてアポカリプスであえて対抗色を強調したり、ラヴニカで友好も対抗も対等に重視したり、あるいはアラーラやタルキールで3色の組み合わせを推奨したように、特定の色数または組み合わせを推奨するセットの発売・存在もしている((単色のエルドレイン、楔3色のイコリア、等々。))。 現在、2色の組み合わせについてはラヴニカ次元のギルド、ある色とその色の友好色の3色(弧)についてはアラーラの各次元、ある色とその色の対抗色の3色(楔)はタルキール次元の氏族の各名称で呼ばれることが多い。以下はその内訳である。 ・友好色(共通志向)→白青=アゾリウス(支配)、青黒=ディミーア(狡猾)、黒赤=ラグドス(加虐性)、赤緑=グルール(衝動性)、緑白=%%メロン%%セレズニア(共同体) ・対抗色→白黒=オルゾフ、青赤=イゼット、黒緑=ゴルガリ、赤白=&s(){[[スケベ>覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer(MtG)]]}ボロス、緑青=シミック ・弧→白青黒=エスパー、青黒赤=グリクシス、黒赤緑=%%スイカ%%ジャンド、赤緑白=ナヤ、緑白青=バント ・楔→白青赤=%%トリコロール%%ジェスカイ、青黒緑=スゥルタイ、黒赤白=マルドゥ、赤緑青=ティムール、緑白黒=アブザン これを取り込んだデッキ名としては、たとえば《秘密を掘り下げるもの》((元の英語版では『Delver of Secrets』。日本で『デルバー』と言えばこいつかこいつが軸のデッキ。))をメインとした青黒赤のデッキなら【グリクシスデルバー】、といった形になる。 4色デッキには特に名称は無く((統率者2016のサイクルや《創造の座、オムナス》等、4色カードが存在しないわけではないが、そのカードが使われていないデッキで名称が取られることはほぼない。))、【4cデルバー】など色数で呼ばれたり、オリジナルの名称がつけられることが多い。 *〈[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]〉 一部のカードの一番下には、コメントのようなテキストが記載されている。それがフレーバーテキスト(FT)である。 ゲームには影響しないもののマジックの世界をより深く知る事ができ、内容はカードの能力に関係する事から、古典文学、歴史考察、皮肉など様々。 例えばアーティファクト1つか土地1つを破壊する呪文である《破砕》なら「計画には数日。建設には数週。完成には数ヶ月。  破壊には数秒。」(ミラディン再録時)など。 FTにはその他、ストーリーの断片だったりとしてちゃんとマジックに関係しているものや、キャリアーサイクルのように一まとまりが複数枚にまたがるものもある。 「君がいたあらゆる場所((他の土地のコピーになれる《ヴェズーヴァ》のFT。))」などの非常にポエミーな物もある。 その中でも《Now I Know My ABC's》の「The quick onyx goblin jumps over the lazy dwarf」とその非公式日本語訳「歴戦経る素早い黒小鬼、怠けドワアフ達をひらり。裃の鵺、棟誉めて夜露誘う」は両者ともにすべての文字(英語版はA-Z、日本語版はあ-ん)を使い切ったものであり、日本語版はマジックに関係ない書籍でも紹介された事がある。 ストーリーに関わるが、プレインズウォーカーには原則としてFTが書かれない。 と言っても能力の関係でどうしてもカードテキストが圧迫されて書くスペースが無いという単純な理由からであり、むしろ文章欄の余白を埋めるために生まれたのがフレーバーテキストなので当然と言えば当然だが。 *【ビデオゲーム】 紙媒体として誕生したゲームであるMtGだが、これまでに何度かビデオゲーム化している。 その内2021年3月現在も継続的にアップデート、サポートが続けられているのは「&bold(){Magic Online(MO)}」と「&bold(){[[Magic the Gathering Arena>MTGアリーナ]](MtGA)}」の二つ。 MtGAの登場以降、それまで「%%紙%%アナログ」などと呼ばれていた紙媒体でのゲームは「テーブルトップ」が正式名称となった。 ''MO''は2002年からサービスが開始され、MtGに存在するほぼすべてのカードを網羅している老舗オンラインDCG。 基本無料ではあるが無料で出来ることがほぼ無く、''実物を使わない事しかテーブルトップと違わない''と言っても良い環境。 大会参加費も徴収されるしパック買うのも有料。 しかし大会で上位に入賞するとパックを貰え、そのパックを大会参加費に当てる事も可能なため、理論上は初期投資以外の課金をせずにプレイし続ける事が出来る。 ただし2002年に誕生したという事もあってUI周りはかなり古臭く、また後発DCGのような派手な演出が無い質素そのものの仕上がりなため、プレイヤーの間では『MOはMtGのビデオゲームではなくシミュレーター』と評されがち。%%『シンプルイズザベスト』というのを分からんやつはこれだから%% それでも公認大会が頻繁に開催されており、MOから始めて現実の大会で優勝するにまで至ったプレイヤーもいるなど、未だに人気のあるタイトルである。 またMtGAの対応フォーマットがまだ少なく、カードプールも狭い事から、MtGAに無いそれを求めてMOを嗜むプレイヤーも少なくない。 ちなみに1セットに収録されているカードを基本土地含め全て揃えると、テーブルトップ版のカードに交換してくれるサービスもある。あくまでも交換なので、これを頼むとMO側からカードが消滅する上、英語版のカードにしか交換出来ない。全てをFoilで揃えていると、交換後のカードも全Foilで来るんだとか。 また交換には期限があるので、たとえばミラディンの傷跡(2010年10月発売)を2021年に全部揃えた所で交換は不能。 ''MtGA''は近年のDCGに合わせる形で基本無料として作られており、収録されているカードの範囲は2021年10月時点でもパイオニアより狭いながら、神話レア(+一部のレア)の登場や能力にエフェクトが付いたり、ターンの進行をある程度自動化できたりなど、シミュレーターと揶揄されるMOに比べて相当グラフィカルであり遊びやすくなっている。 更にMtGAを使った大規模な大会も行われており、MOと並行して展開されている。 しかし無課金プレイの容易なDCGの避けられぬ性か、はたまた手軽にできるゆえに短時間で遊びたいという需要からか、MtGのトーナメントシーンで基本となるサイドボード有・2勝先取のマッチ戦(BO3)よりも、一般的なDCGで主流の1本勝負なメイン戦(BO1)がMtGAでも主流になっており、メイン戦で強いデッキが幅を利かせるという差異もあったりする。もちろんBO3もフルサポートされているが、サイドボーディングの奥深さを味わえないBO1に押され気味なのはもったいないとの声も一部からは聞こえる。 また連続長時間プレイでエラー終了しやすかったり、スタックの処理などに手間が掛かりすぎたり、挙動をもっさりとさせがちな演出をスキップ・早送りしたりオフにすることができなかったり、日本語では加えて主にカード名やタイプの指定にバグを抱えているなど、MOとは別系統の不満・批判の芽が出ており、まだまだ課題は多い。 上述したようにMOにもMtGAにも不満や批判の声が少なくないため、その根拠などからしばしば「ウィザーズはビデオゲーム作りが下手」と揶揄されている。&s(){[[デュエプレ>デュエル・マスターズ プレイス]]にまで伝播してません?} またカードの柔軟性からくるカジュアル需要やカード市場の広大さ(特に再録禁止カードの存在)などと合わさり、未だにテーブルトップ需要は根強い状況にある。 MtGの明日は、どっちだ。 と、MtG自体のビデオゲーム化こそあまり捗っていないものの、マジックの世界観が凝っていることもあり、&bold(){[[TCGが原点なのにTCGでない>おい、デュエルしろよ]]}ゲームもいくつか存在する。 例を挙げると、戦略アクションゲームである「マジック:ザ・ギャザリング バトルグラウンド」やパズルゲームである「Magic: Puzzle Quest」、対戦型RTSの「マジック:マナストライク」など。 一応マナを使って呪文を唱えるなど、本家MtGの要素も反映されてはいるが……。 *【コラボレーションカード】 本作では他者のデジタルゲームやTCGに出張という形でコラボしている事が多いが、MTG自体に他社IPや作品をコラボするという事は無かった。 大抵は他のキャラをモチーフにしたカードが出るという程度で、大掛かりなMTG側でのコラボするという事は無かった。 ところが、2017年の「HASCON」イベントで配布された「プロモーション・カード」ではウイザーズ・オブ・ザ・コーストの親会社であるハスブロ社のIPである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」、「ナーフ」、「[[トランスフォーマー]]」らとコラボした銀枠カードが登場し、さらに2019年には「マイリトルポニー」とのカードセットが発売された。 これを機にコラボデッキ、カードの実装の流れが加速していく。 そして、2021年にはコラボのためのブランドである「''ユニバースビヨンド''」が発表され、独自の世界観を保ちつつ他社作品とのコラボを行うという方針が決定した。%%MTGがアメリカンヴァイスシュヴァルツとなった瞬間であった%% コラボした作品は以下の通り。 ・「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 1974年にTSR社から発売された世界最初の[[TRPG]]。1997年にTSR社がウィザーズ社に買収されて以降は自社制作で販売されている。 ・「[[トランスフォーマー]]」 御存じハスブロ社の代表的作品で、世界中で大人気のロボット作品。様々な物体をスキャンし、その姿に変形できるロボット生命体の戦いを描く。 2017年のプロモカードの登場以来、度々カード化されている。特に初期シリーズの[[G1>G1(トランスフォーマー)]]をモチーフにしたカードが多い。 後に統率者デッキセットが販売される予定。 ・「ナーフ」 ハスブロ社の誇る代表商品の一つ。発泡ウレタンの先端に軟質樹脂の弾頭を付けたダーツと呼ばれる弾を「ブラスター」と呼ばれる銃にセットして発射する玩具。 「Nerf War」というソーサリー呪文でカード化されている。''ちなみにネット上で弱体化したというネットスラングのナーフの元ネタだったりする。'' ・「[[マイリトルポニー]]」 ハスブロ社の代表的作品の一つで%%代表作多すぎ%%アメリカで大人気の女児向け玩具及びアニメ作品。ポニーと呼ばれるキャラクターが繰り広げられる日常や冒険を描いた物語で、子供向け作品ながらも毎回教訓を織り交ぜた作風となっている。%%ケモナー必修の作品でもある%% 「Ponies: The Galloping」のカードセットで登場している。 ・「[[ウォーキング・デッド>THE WALKING DEAD/ウォーキングデッド(ドラマ)]]」 2010年より放映されている、同名のグラフィックノベルを原作とするアメリカのドラマ。文明が崩壊したし、ゾンビが蔓延る世界におけるパニックホラーや人間ドラマが描かれたホストアポカリプス作品の名作として知られている。 「Secret Lair」のカードとしてリリースされている。 が、&bold(){限定販売初の完全新規の黒枠カードかつサポートカードの多いゾンビテーマだったことから、発売当時はエターナルやEDHのプレイヤーを中心に大荒れになった。} ・「[[ゴジラシリーズ>ゴジラ]]」 最早言うまでもない東宝の代表作にして怪獣映画の金字塔シリーズ。水爆実験の影響で目覚めた古代生物ゴジラによる破壊と、それに立ち向かう人類の抵抗が描かれている。 シリーズによっては人類の味方にもなる事もあり、単なる人類の敵としては語れない魅力も持つ。デッキやカードセット販売は行われず、怪獣をテーマにしたパック「イコリア:巨獣の棲処」に封入されている。 BOX特典1枚、基本ゴジラシリーズ15枚、日本語版限定ゴジラシリーズ3枚の計19枚が存在し、それぞれ入手方法が微妙に違う。 なので、ゴジラコラボカードは普通に入手するのも困難だったりする。 ・「ストレンジャー・シングス」 Netflixで配信されているSFドラマ。捜査ドラマと超自然的な要素をホラー、SF、子供のような感性で描いたSFドラマとして制作された作品で、キャラクター性やシナリオ、演出などが評価され、Netflixの代表作として世界的に知られている。 Eternal環境のみで使用できる「Secret Lair」カードセットとしてリリースされている。 ・「リーグ・オブ・レジェンド」 RiotGamesが運営、開発している世界で一番遊ばれているMOBAのオンラインゲーム。5対5のプレイヤーがチャンピオンと呼ばれるキャラクターを操作し、お互いの陣地に設置された「ネクサス」の破壊を目指すアクションゲーム。 その中でも原作ではなく、スピンオフ作品のアニメである「Arcane」を元にしたコラボとなっている。「Secret Lair」カードセットとして販売されており、新規カードではなく既存マジックカードの代替バージョンとなっている。 ・「[[ストリートファイター>ストリートファイターシリーズ]]」 カプコンの誇る対戦格闘ゲームの金字塔にして人気のシリーズ。世界中の格闘家の中から1キャラを選んで、1対1のアツい格闘バトルを繰り広げる。 本作は「Secret Lair」カードセットとしてリリースされており、人気の高い[[スト2>ストリートファイターⅡ]]を基にしたキャラクターが収録されている。 ・「[[ウォーハンマー40,000>ウォーハンマー40K]]」 ゲームズワークショップ社のプラモデル兼ミニチュアゲーム兼SF作品。西暦40000年を舞台にした過酷なる宇宙戦争が描かれている。 本作は統率者デッキとして発売されており、「[[帝国>帝国(ウォーハンマー40k)]]」、「[[渾沌>ケイオス(ウォーハンマーシリーズ)]]」「[[ティラニッド>ティラニッド(ウォーハンマー40K)]]」「[[ネクロン>ネクロン(ウォーハンマー40K)]]」の4種族が構築済みデッキとしてリリースされている。 *【メディア展開】 [[コロコロコミック]]連載の漫画『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(漫画)]]』は当初、このMtGを題材とした漫画''だった''事は有名。 またほぼ同時期にはホビージャパンで『[[デュエルファイター刃]]』が連載されており、MtG漫画と言われて上記2作を思い浮かべるプレイヤーは少なくないはず。 現在は少年エースで1990年代後期の日本が舞台のMtGラブコメ漫画『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』が、[[コロコロアニキ]]で2018年秋号から「もしデュエマがMtGを題材とし続けたままだったら」というifを描いた%%ギャグ%%漫画『[[切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける]]』が連載されている。 また、MtGでの対戦ではなくマジックの世界観を扱う漫画やアメコミも存在している。 日本では「[[電撃!ピカチュウ]]」で知られる小野敏洋先生が手掛けた「MAGIC URZA & MISHRA」や萌えチャンで有名な「燃え尽きぬ炎」などが比較的有名。 また、アニメシリーズがNetfilxで配信予定であり、製作総指揮はアベンジャーズシリーズでおなじみのルッソ兄弟が手掛ける。 こちらもMtGではなくマジックの世界観を扱う予定。 *【その他】 MtGはリチャード・ガーフィールドらがボードゲーム『コズミック・エンカウンター』の「ルールを超越する特殊能力」、「拡張セットによるルールや特殊能力の拡張」などに発想を得て、それとトレーディングカードを掛け合わせてデザインする事で誕生している。 また、カード自体も元々は同じくウィザーズ発のTRPG『DECKMASTER』の、ゲーム中の処理のダイスに代わる解決手段となるサプライであり、裏面の『DECKMASTER』はその名残である。%%公式記事『やり直し』でマローことマーク・ローズウォーターに裏面から取り除きたいと評されていたが%% その方向から見れば、MtGは簡易的なTRPGと言えるだろう。実際、既存TRPGのシステムをベースにマジックの世界が舞台のシナリオを手掛け、楽しむ者もおり、その相性は非常に良い。 先述したようにプレイヤーは比較的社会人が多い為、初心者の質問にも快く答えてくれる事が多い。 その年齢層の高さもかえって参入障壁を一層高くしていたりするのだが。 世界にはカリスマ・プレイヤーやプロギャザリングプレイヤーも存在し カリスマ過ぎて[[スライ>スライ(MtG)]]や[[シュナイダーポックス>シュナイダーポックス(MtG)]]、ヤソコンの様にプレイヤーの名前を冠するデッキ(タイプ)もある。 更にポイント制の「プロツアー」制度があり、ランクを上げていくと大会に出るだけでギャラがもらえるため、上り詰められれば専業で飯を食える世界である。 プロの中には日本人もおり、 黒が好きすぎて(周囲から勝手に)組長として称された''藤田憲一''、禁止カードならぬ禁止プレイヤーにされてしまったあずにゃん大好き''渡辺雄也''や、クリーチャー嫌いの悪魔のデッキビルダー%%で寿司ドラフトでも有名な%%ヤソこと''八十岡翔太''、カードショップ『晴れる屋』の名物社長にして%%サイコパスとして知られる%%トモハッピーこと''齋藤友晴''、漫画[[デュエル・マスターズ(漫画)]]に実質[[本人役>本人役(配役)]]で登場したNACこと''中村聡''など、個性豊かすぎるメンツが大勢いる。 以前は日本人詐欺(公式コラムに「国籍が不明になりつつある」とまで書かれた)、現在は引退詐欺でプロツアートップ8に入ってた殿堂入り詐欺師''中村修平''なんかも(主に日本国外で)有名。 また、[[スクウェア・エニックス]]のアーケードカードゲーム『[[LORD of VERMILION]]Ⅱ』には10体のクリーチャーが(イラストはそのままに)参戦しており、3D化したクリーチャー達がボイス入りで『対抗呪文』、『踏み荒らし』、『残酷な根本原理』等を使用するのはファン必見である。 なお、PWが元のカードは名前の「プレインズウォーカー」が省かれており、例えば元イラストが『プレインズウォーカー、[[ニコル・ボーラス>ニコル・ボーラス/Nicol Bolas(MtG)]]』のものでも、カード名は単に『ニコル・ボーラス』となっている。 そして四半世紀超えの歴史を有するだけあってMtG側でのコラボも少なくなく、銀枠ではD&D((2021年発売予定の黒枠セット『フォーゴトン・レルム探訪』でもコラボを予定しており、ゼンディカーの夜明け初出のメカニズム『パーティー』はその一環。))やトランスフォーマー、マイリトルポニーなど、黒枠でもあの&bold(){[[怪獣王(達)>ゴジラ]]とコラボ}している。%%あとモチーフ程度だがシャークネードやキングコングなどとも%% ウィザーズとタカラトミーが製作したTCG『[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]』は、そんなMtGを低年齢層(主に小学生)向けに簡略化して製作されたものであり、マナや召喚酔いなど、MtGの用語とギミックを一部取り入れている。%%あとNACがいる。%% ウィザーズの登録商標であるタップ、アンタップなどの語を用いているのもウィザーズが関与しているため。 その経緯からデュエマ側はMtGを''「兄貴分」''としており、[[ある闇鍋エキスパンション>超ブラック・ボックス・パック(デュエル・マスターズ)]]では[[プレインズウォーカー>プレインズ・ウォーカー(デュエル・マスターズ)]]など一部のMtGのカードがデュエマに参戦した。 逆にデュエマ側のギミックがMtGに導入されることもあり、''デュエマのぶっ飛び要素だったサイキック(両面カード)やGリンク(合体カード)の採用決定''に度肝を抜いたプレイヤーも少なくないはず(Gリンクは実際にはMtGのジョークエキスパンションが一番の発端なんだけどね)。 追記、修正はプレインズウォーカーの灯がともっている方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 旧Wiki時代から、未だに白の項目だけないんだよな。確かに一番不人気な色とはいえ、カワイソス。 -- 名無しさん (2013-07-07 10:23:48) - MTGはよく知らないけど白って不人気なんだ。カッコ良さそうなのに -- 名無しさん (2013-08-29 13:36:35) - ↑不人気というよりなんでもそつなくこなす優等生な色なせいで、他の尖った能力の色の人気に比べると地味なイメージ。2chでもカルト的存在感ある黒スレや色の割にはまともな赤スレとかに比べるとスレ板少ないし -- 名無しさん (2013-08-29 14:49:58) - 定期的にやらかす色でもあるけどそのへんも青にインパクトで負けてるしね。クリーチャーの強さも筋肉もりもりマッチョマンな緑に負けてるし -- 名無しさん (2013-08-29 16:57:52) - 定期的にやらかす、確かにあるかも。白はハンドアドバンテージを稼げるカードの総数は一番少ないけど、その少数が大会で実績を残しているよな。イーオスのレインジャーとか、石鍛冶の神秘家とか。 -- 名無しさん (2013-08-29 17:24:27) - ただし、天使は人気だよな白って。セラの天使はもちろん、アクローマにアヴァシンに悪斬。強さとセクシーさが人気の秘訣と思われ -- 名無しさん (2013-09-01 04:54:46) - 白…キレイ。青…(中身が)きたない。黒…(見た目が)きたない。赤…(汗)くさそう。緑…くさい。 -- 名無しさん (2013-09-09 03:10:08) - とうとう白の項目が立てられたみたいだね。他の色の項目を立てた人とは別みたいだけど -- 名無しさん (2013-11-03 17:30:07) - 誰かスタンのとこ更新してー -- 名無しさん (2013-11-03 21:30:01) - ↑現在の状態に合わせて更新したよ。しかしとうとうエンチャントでもありクリーチャーでもあるカードが出たのか -- 名無しさん (2013-12-05 11:57:55) - やっぱカードゲームといえばMTGが一番楽しいな。 &br()色の役割・戦略・駆け引き・イラストにフレーバーテキスト、どれも奥が深くて大人になった今でも楽しく遊べてるわ。 -- 名無しさん (2013-12-15 04:44:04) - 大人向けというか、子供にオススメできない。おもに金銭的理由で。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:07:01) - 映画化の話が出たな。 -- 名無しさん (2014-01-21 13:22:03) - ↑オリジナルの物語になるのかな?原作に従うなら、ウェザーライトサーガを希望 -- 名無しさん (2014-01-21 15:04:20) - これだけ長くやってて、いまだにリミテッド環境でやらかすのはどういう訳なんですかね(AVRやGTCを見つつ) -- 名無しさん (2014-01-24 12:44:31) - ↑4 小学校の時にめちゃくちゃ流行ったけど、地震とか有名カードは2000円とかだったからなぁ。 生ける屍なんかプレミアついて1万超えたことあったし。 -- 名無しさん (2014-01-31 21:26:44) - ここ一年くらいでの昔のカードの値段高騰がヤバい。ローウィン~ゼンディカー辺りの比較的新しめの土地とかが特に凄まじい -- 名無しさん (2014-03-02 06:21:29) - 昔漫画の影響でポータル三国志が欲しかったけど、どこにも売ってなかったのがスゲェ悲しかった。 -- 名無しさん (2014-03-13 11:56:44) - 個別項目作った方が良いのって何かあるかね  -- 名無しさん (2014-03-26 14:12:31) - ↑ポータル三国志とか? -- 名無しさん (2014-04-01 00:28:16) - 倦怠の宝珠、アヴァシン、聖トラフトが発掘不可にあるから、どんなのだったか覚えてる人いれば作り直せんかなー -- 名無しさん (2014-04-11 14:38:41) - 新しく個別項目作るとき今は(MtG)って着けてるけど、ある方が良いんだろうか、ないほうが良いんだろうか -- 名無しさん (2014-04-16 22:32:17) - 有ってデメリットもないし、あった方が良いんじゃね。 -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:09) - ↑そう言えば最後の辺りで伝説のクリーチャの項目なかったけ?新しいのだとイマーラ不遇ぷりを書きたい。 -- 名無しさん (2014-05-19 02:43:26) - あれ、デュエマだけじゃなくて遊戯王も最初はMtGを更に分かりやすくしたものじゃなかったか? -- 名無しさん (2014-05-28 21:51:31) - 遊戯王つくったのが第6版ルールの完成前だったのが不運 -- 名無しさん (2014-05-28 22:17:58) - 起源なのは確かだが、はたして今も頂点といえるのか -- 名無しさん (2014-07-06 11:55:55) - >カードごとの裁定という概念が存在しない 。 Equinox「何言ってだこいつ」 -- 名無しさん (2014-09-03 00:33:16) - 遊戯王はヘンテコな名前のカード多いけどこっちはどうなの?日本人モデルのクリーチャーいたハズだけど -- 名無しさん (2014-09-05 08:06:13) - 神河ブロックのことかな?あれは日本がモデルのだからな。今田(こんだ)とか昌子とかあざみとか密(ひそか)とかいたよ -- 名無しさん (2014-09-05 08:13:03) - タルキール出たし修正して大丈夫? -- 名無しさん (2014-09-28 06:27:48) - 覇王「譚」な -- 名無しさん (2014-10-30 13:18:09) - 黒のプレインズウォーカーはリリアナの方がいいんじゃないかと思う。ソリンは多色のイメージががが -- 名無しさん (2014-11-02 16:36:45) - ガチデッキ組もうとするとお高いんでしょう? -- 名無しさん (2014-11-26 14:46:42) - 赤単とかそれなりの値段で組めるデッキもあるよ -- 名無しさん (2014-11-26 17:05:52) - ↑↑公式でコモン・アンコモンだけで組むのを前提にした財布に優しいデッキも「土地だけは妥協せずに多色地形(たいていこれが高くなる)を入れよう」と言うくらいだもんなあ(↑の赤単は多色地形入れる必要無いから安上がりになる) -- 名無しさん (2014-11-26 18:23:00) - やはり土地は問題だな。生みの親であるRichard Garfield自身が「土地なくしたい」って言ってるぐらいだからな。 -- 名無しさん (2014-11-27 12:26:59) - 今から始めるとして、各種色のページを見るとやっぱり使うのは青になりそうな予感。封殺好きだし -- 名無しさん (2014-11-27 13:27:43) - 親和「安くて強ければいいというものではない」 -- 名無しさん (2014-12-01 16:26:11) - 安くて強いデッキが出たら、今度はそれが高くなるだけなんだよね -- 名無しさん (2015-01-27 15:34:41) - なんで土地限定パック出さないんだ -- 名無しさん (2015-02-02 06:12:03) - 遊戯王以上に金掛かるとか破産不可避 -- 名無しさん (2015-03-10 09:31:55) - ↑むしろMTG全フォーマットやってると値段的には遊戯王が涙出るくらい良心的に見える -- 名無しさん (2015-03-10 10:07:54) - 他色にすると土地がネックになるだけで単色ならびっくりするくらい安く組める。スタン赤単なんか稲妻の一撃+少々のコスパ火力と疾駆クリで一応完成するし。嵐息吹や熟練扇動者入れるとちょっと高くなるが -- 名無しさん (2015-03-13 14:08:53) - ↑18 頂点は流石に無いな、頂点を決める基準が裁定の少なさやルールの簡潔さなら、カードだけでプレイ出来てルールも分かり易いデュエマの方が上になるし、もっとも何が頂点だとか決めるのは無粋だよ -- 名無しさん (2015-09-19 22:51:32) - 新年早々、100万円のカードゲーム福袋が話題ですね -- 名無しさん (2016-01-03 10:31:10) - 昔カタログで見た黒15マナで99/99のクリーチャーの名前が思い出せない。 -- 名無しさん (2016-01-03 11:53:51) - それはB.F.M. (Big Furry Monster)だな。アングルードのカードで気が狂ったようなデザインだが、それ以外にもたくさんあるから検索すると面白いかも。 -- 名無しさん (2016-01-03 12:21:38) - ↑ サンクス -- 名無しさん (2016-01-03 14:50:46) - なんで基本セットやめちゃうんだろ? -- 名無しさん (2016-01-14 21:11:52) - 公式記事読め -- 名無しさん (2016-01-18 06:29:04) - たしかゲームがPS3でダウンロード販売されてたよな。 あれの体験版やったけどよくできてた。 -- 名無しさん (2016-03-03 15:39:33) - 黒の代表的なPWがソリン?リリアナだろJK -- 名無しさん (2016-03-07 23:14:39) - ついに覚醒サイキックリンクを輸入してしまった……合体前のほうが強いってあたりまで踏襲しなくていいのよ? -- 名無しさん (2016-06-28 10:31:53) - よくルールルールの類いでMTGの名前が上がるけど、正直調整そんな上手くないよな・・・ -- 名無しさん (2016-07-26 01:03:15) - よくわからないけど、紙のカードでルール上のバグが出ることはかなりまれ。大体のバグはエラッタと曖昧だったルールの明確化で解決してる。・・・イクスリッドの看守と魂剥ぎは結局どうなったんだろう。 -- 名無しさん (2016-07-26 02:13:39) - 「ライフとライブラリーの残り枚数は飾り」。なるほど、そこも含めて他のTCGに受け継がれたのか。 -- 名無しさん (2016-07-27 01:45:09) - 黒のPWはリリアナで緑はニッサに書き換えていいんじゃないかね -- 名無しさん (2016-09-01 14:18:19) - ボーラス様除く主だったPWが集合しとる壁紙(Planeswalker Wallpaperでググれば出てくる)で、中央の5人がソリン・ジェイス・ギデ・チャンドラ・ガラクだったりするし、まぁ単色に限定しなけりゃあながち間違いでもないんでない? オリジン及びGWの5人ならそりゃリリアナとニッサだけど -- 名無しさん (2016-09-03 00:12:31) - スタンローテーションがまた2年間隔に戻るとのこと。まあ凄まじい勢いでプレイヤーが離れて行ってたから致し方なし -- 名無しさん (2016-10-20 20:30:21) - そして今回の禁止カードである -- 名無しさん (2017-01-11 10:24:02) - プロへの報酬減額騒動、スタンローテーションが行ったり来たり、そして今回の禁止。新社長になってからとも言われるがかなり混乱してるねえ -- 名無しさん (2017-01-11 10:39:10) - おいおいおい、銀枠復活に基本セット復活に加えてついについについにドミナリアに帰還かよ!!!WotCやるじゃねぇか!!! -- 名無しさん (2017-06-15 00:55:42) - 最近がバが多すぎて悲しくなる。明らかに目玉にしたかったであろうドミナリアでこんな大ガバするなんて -- 名無しさん (2018-03-09 10:39:04) - なんか今アツいらしいし始めてみたい。ルールはデュエルズで一応覚えたんだけどいきなりプレリリースとか行っても大丈夫なのだろうか。 -- 名無しさん (2018-04-17 01:00:31) - ターン毎に出来ることを印刷してプレリ行ってMtGデビューしたワシもいるしへーきへーき(当時DotP無かった) -- 名無しさん (2018-04-17 08:20:00) - 初心者や始めてのプレーヤーと盛り上がるならなんかシールドが一番楽しそう…楽しそうじゃない?経験者の吟遊詩人スキルが試されるけど -- 名無しさん (2018-09-24 23:28:04) - 緑のPWは、いまやニッサからビビアンになってしまった -- 名無しさん (2018-11-25 17:18:03) - 前ショップ行ったら「オールドスクールやろうぜー」って声が聞こえてきて4度見位したあとに見学させてもらったことある。完全に神々の遊びだよあれ… -- 名無しさん (2019-01-13 10:26:43) - 今のスタンセットが分かるナイスな項目じゃん、一時期(取り消し線引いてある辺り)ごちゃごちゃしてたから助かる -- 名無しさん (2019-01-28 11:36:45) - オールドスクールまでいくとなー、なんかこう「ガンダムはファースト以外認めない」て初代信者みたいでなんかわりとヒク -- 名無しさん (2019-01-28 11:57:45) - オールドスクールは理解できるけどなぁ。古いカードは他のルールだと最新までのバカでかいカードプールの中でしか使えなくて悪さしかさせてもらえてないわけだし。 -- 名無しさん (2019-01-28 13:13:35) - アリーナで復権なるか -- 名無しさん (2019-03-28 15:47:14) - ついに旧枠モダンが載っててワロタ -- 名無しさん (2019-05-31 09:23:57) - 社長が変わってからキャラ物路線にいってしまったのが本当に惜しい次元と世界観を主役にここまでやってきたのに -- 名無しさん (2019-07-28 13:27:01) - 冒頭のカードごとの裁定の概念、むしろ遊戯王くらいにしかないのでは……? -- 名無しさん (2019-07-28 13:45:53) - 新規が気軽に始めるにはMTGAで良いのかな? MOは紙のTCG同様の課金必要ってあるし -- 名無しさん (2019-10-29 16:10:37) - MOは初期投資があるし、ソフト自体が2000年代初期レベルのシステム周りだから、今となってはいろいろとお勧めしない… -- 名無しさん (2019-10-29 19:04:12) - MOはトーナメントプレイヤーとモミールのためにあるようなもんだから -- 名無しさん (2020-03-31 21:45:08) - ゴジラコラボかあ -- 名無しさん (2020-04-03 10:42:22) - 現在に至るまでカードごとの裁定が存在しないなどという大ウソを削除しました。第6版でルールが整備されるまでは個別裁定は一般的でしたし、2019年4月のルール更新を伝える公式記事にも「中には、今でもごまかしや裁定が必要なものもあります」と言及されています。 -- 名無しさん (2020-06-12 13:21:25) - M21期準拠で色々編集 まだ弄れそうならよろしくお願いします -- 名無しさん (2020-08-26 12:45:07) - ゴジラコラボの次は指輪物語とウォーハンマー40Kのコラボらしい。コラボは嬉しいけど、MTGがだんだん海外版ヴァイスシュヴァルツになってこないか心配 -- 名無しさん (2021-02-27 10:46:27) - 今の社長=親会社の方針でとにかく利益が上げること最優先状態だから、このツケはあとにくるんだろうな -- 名無しさん (2021-04-19 16:44:23) - MTGのコラボがまた増えたわ・・。次はストリートファイターとフォートナイトとのこと。 -- 名無しさん (2021-08-25 00:40:16) - AFRはこれ以上似合いのコラボ先ないからよかったけど、それ以外はちょっと……な感じ -- 名無しさん (2021-08-25 02:28:05) - 色の「理想」を四文字熟語にしようとしてるせいで無理が出てるな。本願成就なんか黒だろうし。 -- 名無しさん (2022-01-02 02:03:19) - タイプ0という非公式フォーマットもあるんじゃ。発売当初の四枚制限すらないルールじゃからゲームにならんのじゃがの! -- 名無しさん (2022-11-20 01:07:56) #comment #areaedit(end) }

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