いやみ(ゲゲゲの鬼太郎)

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いやみ(ゲゲゲの鬼太郎) - (2019/03/21 (木) 21:31:04) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2012/06/13 Wed 18:58:44 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「&bold(){いやみ}」とは漫画&bold(){「[[ゲゲゲの鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(原作)]]」}に登場する妖怪。 またの名を「エロモドキ」とも云う。 普段は和服で女装したハゲ爺の姿をしているが、その正体は腹部に顔のある一つ目の化け物。 人間から「楽しみのエキス」を吸い取り、糧としている。 その「楽しみのエキス」は、どこに居てもどこからでも吸い取る事が可能で、作中でいやみはひとつの場所に居ながら 世界中から「楽しみのエキス」を吸い取った。 アニメ二期と三期に登場した際も上記の集め方だったが、アニメ四期では一人ずつ吸い取る地道な集め方になっている。 また、いやみが口から出す気体「イロ気(四期ではいやみの毒、いやみの気)」には、それを吸い込んだ者をイロボケにする効果もある。 アニメではシリーズによって鬼太郎がイロ気を吸い込むまでの演出が異なっている。 二期ではいやみが吹いたイロ気をそのまま吸い込む。 三期では油断して近づいたら顔に直接吹きかけられる。 四期では…。 更に、身体を肥大化させたり、ゴムの様に伸ばしたりする能力も持つ。 後述する&font(#ff0000){鬼太郎を存分にイカレさせた功績}から、カルト的な人気を誇る妖怪でもある。   **【本編エピソード】 原作では、1971年の12月12日、週刊少年サンデーにて掲載された。 「にいさん、やっぱり迷ったらしいや」 山で迷子になった兄弟は、山の中をさ迷い歩いていた。 しばらく歩くと、巨大キノコのような木の上に家を発見。そのなかでは女の着物を着たハゲ爺が死んだように眠っている。 心配した兄弟は、その爺を家に連れて帰った。 妙な爺の面倒を見たくない両親に、その爺を捨ててくるように言われるが、兄弟は貯金をはたいて病院に連れて行き、爺を介抱した。 実は、その爺は「いやみ」という妖怪であり、山の霊気と冷気で冷凍され、長い間冬眠していたのだった。 兄弟のおかげで目を覚ました妖怪爺は、病院中に奇妙な息を吹き掛けるといずこかへ消えた。 一方、病院のひとたちはいやみの発した怪しげな気体のせいでパニックになった。 &font(#fabf14){「どうしたのよん。なにさわいでるの?」} 妙な騒ぎに疑問を持った通りすがりの&bold(){[[ねずみ男]]}は、医師に事情を訊く。 ねずみ男は初めて見る気体に興味を持ち、その気体を吸い込んだ。 &font(#fabf14){「うん、こりゃうめえ。ああ、いい気持ち」}ウィーッ それからしばらくして、人々は理由も無くイライラする様になった。 どんなに働いても、どんなに遊んでも全然楽しくない。 世の中から「楽しみ」という感情が消えてしまったのだ。 その頃、&bold(){[[鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]}の住む妖怪アパートでも同様の異変が起きていた。 &bold(){[[目玉おやじ]]}は日課の茶碗風呂に浸りながら鬼太郎に言った。 &font(#ff0033){「鬼太郎、どういうわけか、わしゃフロに入っても楽しくなくなった。まさかだれかが妖怪いやみを出したわけじゃあるまい&br()こいつあ人のたのしみを食べる妖怪なんだ」} &font(#38b48b){「そういえば最近、ぼくもなんだか生きていたくなくなってきてるんです」} &font(#ff0033){「そいつぁたいへんだ! 早くいやみをやっつけねば…」} &font(#38b48b){「ではさっそく…」} いやみ討伐にひとりで出かけた鬼太郎が捜していると、泣いている女の子たちを発見した。 女の子たちによると、ねずみに似た男が彼女らのママゴト遊びを荒らした上に、 一緒に遊んでいた「花子」という女の子を&font(b,#fabf14){『花ちゃん、いいモモしてるねぇ』}と&font(b,#ff0000){ヤバい台詞}を吐きつつ連れ去ったという。 事情を聞いた鬼太郎は、ねずみ男がいやみのイロ気を吸い込んでイロボケした事を察し、一反木綿も呼び出していやみ退治を急いだ。 その頃いやみは、いつの間にか子分にしたねずみ男をこき使いながら、人々から吸い取った「楽しみのエキス」を溜め込むのに精を出していた。 そこに現れる鬼太郎。 &font(#38b48b){「やい、いやみ!」} &font(#8c7042){「だれ?」} &font(b,#38b48b){「正義の味方、鬼太郎だーっ!!」} 叫んだ鬼太郎はいやみに襲い掛かるが、いやみが発したイロ気をまともに吸い込んでしまった……。 鬼太郎の帰りが遅い事に心配した目玉親父は、単独でいやみの住家に向かった。 いやみはねずみ男に按摩されながら、「楽しみのエキス」を呑んでいた。 鬼太郎はといえば、いやみ退治そっちのけでねずみ男が誘拐してきた花子を別室で口説いていた。 &font(#38b48b){「花子さん。ぼく、花子さんのところへ置いてもらえるならなんでもするよ。ぼく、花子さんからはなれられない」} それを聞いた花子も満更ではない様子。 息子が情けなくイロボケした姿を発見した目玉親父はキレた。 &font(#ff0033){「ばかものーっ!」} &font(#38b48b){「あ、お父さん。」} &font(#ff0033){「鬼太郎、おまえなんだ!」} &font(b,#38b48b){「なんだって、ぼく、花子さんさえいれば、おとうさんなんかいりませんよ」} &font(#ff0033){「なにーっ!!」} &font(#38b48b){「おとうさん。花子さんの前でみっともないこと いわないでください」} 言いながら、鬼太郎は目玉親父を手で押し潰した。 &font(#ff0033){「なんというなさけないことだ!鬼太郎一家の危機だ!」} 嘆く目玉親父を、さらに何者かが足で踏み潰した。同様にイロボケしたねずみ男だ。 いちおうフォローしておくが、わざとではない。怒りで目玉親父が視界に入ってないだけである。 &font(#fabf14){「鬼太郎、おめぇ俺がいやみ先生のあんまをしてる間に、&bold(){俺の恋人を横取りしようってのか!}」} &font(#38b48b){「冗談じゃねぇよ。&bold(){花子さんは僕の恋人だ!}」 怒鳴り合うねずみ男と鬼太郎。すっかり暴走した二人はついに激しい口論を開始した。 &font(#fabf14){「鬼太郎、おれあ ほかのことではおまえにゆずるが、こと恋に関してはゆずらないぜ!!」} &font(#38b48b){「花子さんとぼくは似あいの夫婦だ! おまえみたいなくさい男の出るまくじゃねぇ」} &font(b,#fabf14){「くさい男? 鬼太郎、もう一度いってみろ!」} &font(b,#38b48b){「何度でもいってやるよ。くさーい男、インキンタムシ男!」} &font(b,#fabf14){「よくもいったな! 俺の総力を結集した最後っ屁を味わってみろーっ!!」} &font(b,#994c00){\ブオーン!!/} 気絶した鬼太郎がバッタリとぶっ倒れる。 しかしねずみ男もぐったりとしなびてしまった。&bold(){一発の屁に総力を出し切って、気を失ったのである!} いやみは他の部屋で寝ていたため、難を逃れた。 鬼太郎が気絶したのを好機と見た目玉親父は、鬼太郎をとある祠に連れて行き、魂を取り出して清めた。 魂が清められた鬼太郎は、本来の正義の妖怪に立ち返る。 &font(#38b48b){「お父さん! ぼく、いやみと戦う!!」} &font(#ff0033){「鬼太郎、マスクを忘れるでないぞ!!」} イロ気対策のマスクをして、再びいやみの所へ向かう鬼太郎。 鬼太郎は、今度は正面からは掛からず、いやみの家に火を点けようとする。 それを察したいやみは、手を肥大化させて鬼太郎を掴んだ。 &font(b,#8c7042){「ははは! おまえたちゃ、ここから去るのだ。去らなければ鬼太郎はおしまいだぞ!! もちろん花子もだ!!」} そう言いながら、鬼太郎を家のなかへと引っ張り上げたうえで絞め殺そうとするいやみ。 しかし鬼太郎は引き込まれたのを逆に利用し、至近距離から髪の毛針を撃ちこむとともに、いやみの顔を蹴っとばした。 だが&bold(){なぜかそれだけで、いやみの首が落ちた}。 &font(#fabf14){「あーっ!」} いやみの頭は張りぼてだった。 そして着物を脱いだいやみが、真の姿を現す。 丸い胴体のど真ん中に、縦に開く一つの目玉と大きな口を持った、口ひげを生やした鬼が、いやみの正体だったのである。 &font(b,#8c7042){「鬼太郎、食べさせてもらうぜ!!」} 大口を開けて襲い掛かるいやみに対し、鬼太郎は命懸けの「&bold(){歯}の機関銃」を撃った。 &font(b,#8c7042){「ぎゃーっ!」} それが&bold(){キンタマ}に命中すると、いやみはゲンナリした。 彼の術のエネルギー源はキンタマにあったのだ。 まさに原子力装置ともいうべきものを破壊されたいやみは「殺すのだけは許してくれ」と泣いて頼んだので、元通りの場所に冷凍しておくことになった。 いやみが溜め込んだ「楽しみのエキス」を空気中に帰すと、世の中も少し楽しくなった。 ねずみ男によって誘拐された花子も、鬼太郎により家に帰された。 ねずみ男の方は「女子誘拐罪」により、警察に追われる身となってしまった。 **【その後のいやみ】 「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズには、&bold(){別個体のいやみ}が登場。 ドラキュラたち西洋妖怪に協力し、雪姫をさらうために鬼太郎のもとへと差し向けられる。 相手の怒りエネルギーを炎に変えて放出する舌型火炎放射器を開発。相手が殺意を抱いたり、念力を使おうとするとますます強くなるので、戦いにおいては非常に強力。 その上、自分の妖気を消して相手を攪乱させる「迷い電波」を宿した衣も開発し、鬼太郎親子を騙すことに成功している(半妖怪のねずみ男には見抜かれた)。 サンデー版のいやみは「頭が張りぼてで胴が本体」だったが、こちらの個体は「頭が本体で胴が借り物」となっている。 その頭はかなり醜いうえにそこかしこに毛が生えた強烈なものだが、胴はなぜか女のものだった。 そんな風貌の上に訛りが強く、ねずみ男に裏をかかれたこともあって間抜けに見えるが、実際は&font(b,#ff0000){非常に知恵の回る頭脳派で、かつ冷酷無比}。 頭を外して胴体だけで魚取りをしていたのをねずみ男に目撃され、頭を遠くに運び込まれて一旦は解決したかに思われたが、 頭だけで転がりドラキュラ・フランケン・狼男に合流すると、&bold(){言葉巧みにフランケンから胴体、狼男から両腕、ドラキュラから両脚を借り受けて}復活。 例の火炎放射器を用いて鬼太郎たちを圧倒してゲゲゲハウスも全焼させ、ドラキュラたちのもとに戻って戦勝報告をした。 が、手足や胴体を返してくれと頼むドラキュラたちに「もうちょっとかすてくれや、ひひひひ」などと&bold(){へらへら笑いながら彼らを煽りだす}。 あげく、彼らから「売るためにさらってくれ」と頼まれた雪姫も「おれ一人で売る」と、&bold(){平然と契約破りを宣言}。 それで彼らの怒りが頂点に達したところで、例の火炎放射器を起動。&font(b,#ff0000){手足や胴を奪われていたドラキュラたちは抵抗すらできずに全滅した}。 ここまでは完璧に謀略を完遂させたいやみだったが、追ってきた鬼太郎がいきなり奇襲を仕掛け、素早く舌の形をした火炎放射器をちぎって奪った。 逆上したいやみが突撃するが、その怒りを利用して鬼太郎は炎を発射し、間一髪いやみを撃破することに成功したのだった。 そして1997年、「漫画サンデー」に掲載された「ゲゲゲの鬼太郎 &font(#ff0000){セクハラ妖怪いやみ}」という短編にてまさかの再登場。 電機会社に雇われ、ライバル会社の幹部をイロボケにして倒産に導こうとした。 &bold(){&font(#ff0000){男根砲、陰毛攻め}}といった前代未聞のお下劣技で鬼太郎を苦しめる。 ちなみにこの話、2014年に発表された短編『ねずみ猫の巻』がなかったら「&font(#ff0000){最後の鬼太郎漫画}」になっていた可能性があった。 **【アニメ版】 ・第一期 未登場。 ・第二期 「いやみ」に登場。 原作に沿った姿で活躍(?)した。 「急所をやられたァ~!」という断末魔の叫びがやたら耳に残る。 ・第三期 [[「妖怪いやみ」>妖怪いやみ(3期鬼太郎)]]に登場。 なんと、悪役声優の大御所である飯塚昭三氏が声を担当。 少女ユメコを取り合って鬼太郎とねずみ男の限りなく『原作に近い醜い争い』を視聴者にお届けした。 三期のいやみは鬼太郎を見て「可愛い」と言ったり、あっさり『楽しみ集め』をやめると言い出したりと言葉で翻弄。 困惑する鬼太郎を手招きで呼び寄せ、近づいてきたその顔へイロ気を吹き付けた。 人間体と本体とで合わせて二度も弱点であるキ○○タマを蹴られノックダウン。 ・第四期 第61話[[「妖怪いやみにご用心」>妖怪いやみにご用心(ゲゲゲの鬼太郎)]]にて登場。 四期は大胆な改変がされる物語が多く、いやみの話もその一つ。 日曜日の朝から発情する主人公を見せるわけにはいかなかったのか、イロボケが『ぐうたら』に変更された。 「へっへっへっ……あたしにたてついた報いよ!!」 ・第五期 未登場。 打ち切りになっていなければ出れただろうか。 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - あれh手ナ -- 名無しさん (2013-12-19 21:41:17) - 三期の色ボケシーンのカオス度はこんなもんじゃないだろ -- atad (2013-12-22 02:46:20) - 5期に出てたら猫娘がアレを食べるのかな -- 名無しさん (2014-11-28 00:53:23) - 丸出しのキンタマもさることながら、目のデザインがくぱぁした女性器になってるのが秀逸 -- 名無しさん (2016-11-30 14:38:59) - ある鬼太郎幻想入りシリーズでは原作さながらの大暴れっぷりでおもしろかった -- 名無しさん (2018-04-09 16:16:49) - 名前だけでも大物とわかるザンスね。 -- 名無しさん (2018-04-10 17:23:06) - 誰か「妖怪いやみ(3期鬼太郎)」の記事を製作してください。三期の色ボケシーンのカオスっぷりを載せてほしいです。 -- 名無しさん (2018-10-28 19:40:59) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/06/13 Wed 18:58:44 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「&bold(){いやみ}」とは漫画&bold(){「[[ゲゲゲの鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(原作)]]」}に登場する妖怪。 またの名を「エロモドキ」とも云う。 普段は和服で女装したハゲ爺の姿をしているが、その正体は腹部に顔のある一つ目の化け物。 人間から「楽しみのエキス」を吸い取り、糧としている。 その「楽しみのエキス」は、どこに居てもどこからでも吸い取る事が可能で、作中でいやみはひとつの場所に居ながら 世界中から「楽しみのエキス」を吸い取った。 アニメ二期と三期に登場した際も上記の集め方だったが、アニメ四期では一人ずつ吸い取る地道な集め方になっている。 また、いやみが口から出す気体「イロ気(四期ではいやみの毒、いやみの気)」には、それを吸い込んだ者をイロボケにする効果もある。 アニメではシリーズによって鬼太郎がイロ気を吸い込むまでの演出が異なっている。 二期ではいやみが吹いたイロ気をそのまま吸い込む。 三期では油断して近づいたら顔に直接吹きかけられる。 四期では…。 更に、身体を肥大化させたり、ゴムの様に伸ばしたりする能力も持つ。 後述する&font(#ff0000){鬼太郎を存分にイカレさせた功績}から、カルト的な人気を誇る妖怪でもある。   **【本編エピソード】 原作では、1971年の12月12日、週刊少年サンデーにて掲載された。 「にいさん、やっぱり迷ったらしいや」 山で迷子になった兄弟は、山の中をさ迷い歩いていた。 しばらく歩くと、巨大キノコのような木の上に家を発見。そのなかでは女の着物を着たハゲ爺が死んだように眠っている。 心配した兄弟は、その爺を家に連れて帰った。 妙な爺の面倒を見たくない両親に、その爺を捨ててくるように言われるが、兄弟は貯金をはたいて病院に連れて行き、爺を介抱した。 実は、その爺は「いやみ」という妖怪であり、山の霊気と冷気で冷凍され、長い間冬眠していたのだった。 兄弟のおかげで目を覚ました妖怪爺は、病院中に奇妙な息を吹き掛けるといずこかへ消えた。 一方、病院のひとたちはいやみの発した怪しげな気体のせいでパニックになった。 &font(#fabf14){「どうしたのよん。なにさわいでるの?」} 妙な騒ぎに疑問を持った通りすがりの&bold(){[[ねずみ男]]}は、医師に事情を訊く。 ねずみ男は初めて見る気体に興味を持ち、その気体を吸い込んだ。 &font(#fabf14){「うん、こりゃうめえ。ああ、いい気持ち」}ウィーッ それからしばらくして、人々は理由も無くイライラする様になった。 どんなに働いても、どんなに遊んでも全然楽しくない。 世の中から「楽しみ」という感情が消えてしまったのだ。 その頃、&bold(){[[鬼太郎>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]}の住む妖怪アパートでも同様の異変が起きていた。 &bold(){[[目玉おやじ]]}は日課の茶碗風呂に浸りながら鬼太郎に言った。 &font(#ff0033){「鬼太郎、どういうわけか、わしゃフロに入っても楽しくなくなった。まさかだれかが妖怪いやみを出したわけじゃあるまい&br()こいつあ人のたのしみを食べる妖怪なんだ」} &font(#38b48b){「そういえば最近、ぼくもなんだか生きていたくなくなってきてるんです」} &font(#ff0033){「そいつぁたいへんだ! 早くいやみをやっつけねば…」} &font(#38b48b){「ではさっそく…」} いやみ討伐にひとりで出かけた鬼太郎が捜していると、泣いている女の子たちを発見した。 女の子たちによると、ねずみに似た男が彼女らのママゴト遊びを荒らした上に、 一緒に遊んでいた「花子」という女の子を&font(b,#fabf14){『花ちゃん、いいモモしてるねぇ』}と&font(b,#ff0000){ヤバい台詞}を吐きつつ連れ去ったという。 事情を聞いた鬼太郎は、ねずみ男がいやみのイロ気を吸い込んでイロボケした事を察し、一反木綿も呼び出していやみ退治を急いだ。 その頃いやみは、いつの間にか子分にしたねずみ男をこき使いながら、人々から吸い取った「楽しみのエキス」を溜め込むのに精を出していた。 そこに現れる鬼太郎。 &font(#38b48b){「やい、いやみ!」} &font(#8c7042){「だれ?」} &font(b,#38b48b){「正義の味方、鬼太郎だーっ!!」} 叫んだ鬼太郎はいやみに襲い掛かるが、いやみが発したイロ気をまともに吸い込んでしまった……。 鬼太郎の帰りが遅い事に心配した目玉親父は、単独でいやみの住家に向かった。 いやみはねずみ男に按摩されながら、「楽しみのエキス」を呑んでいた。 鬼太郎はといえば、いやみ退治そっちのけでねずみ男が誘拐してきた花子を別室で口説いていた。 &font(#38b48b){「花子さん。ぼく、花子さんのところへ置いてもらえるならなんでもするよ。ぼく、花子さんからはなれられない」} それを聞いた花子も満更ではない様子。 息子が情けなくイロボケした姿を発見した目玉親父はキレた。 &font(#ff0033){「ばかものーっ!」} &font(#38b48b){「あ、お父さん。」} &font(#ff0033){「鬼太郎、おまえなんだ!」} &font(b,#38b48b){「なんだって、ぼく、花子さんさえいれば、おとうさんなんかいりませんよ」} &font(#ff0033){「なにーっ!!」} &font(#38b48b){「おとうさん。花子さんの前でみっともないこと いわないでください」} 言いながら、鬼太郎は目玉親父を手で押し潰した。 &font(#ff0033){「なんというなさけないことだ!鬼太郎一家の危機だ!」} 嘆く目玉親父を、さらに何者かが足で踏み潰した。同様にイロボケしたねずみ男だ。 いちおうフォローしておくが、わざとではない。怒りで目玉親父が視界に入ってないだけである。 &font(#fabf14){「鬼太郎、おめぇ俺がいやみ先生のあんまをしてる間に、&bold(){俺の恋人を横取りしようってのか!}」} &font(#38b48b){「冗談じゃねぇよ。&bold(){花子さんは僕の恋人だ!}」 怒鳴り合うねずみ男と鬼太郎。すっかり暴走した二人はついに激しい口論を開始した。 &font(#fabf14){「鬼太郎、おれあ ほかのことではおまえにゆずるが、こと恋に関してはゆずらないぜ!!」} &font(#38b48b){「花子さんとぼくは似あいの夫婦だ! おまえみたいなくさい男の出るまくじゃねぇ」} &font(b,#fabf14){「くさい男? 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