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てんかん - (2021/12/01 (水) 23:01:48) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2010/04/21(水) 22:45:10
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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てんかん(癲癇、Epilepsy)とは、脳細胞のネットワークに起きる異常な発火。
要するに脳がオーバーヒートして体が痙攣したり頭痛を引き起こしたり、意識を喪失したりする病気である。
脳神経の異常ではあるが障害者手帳などの交付の際には「精神障害者」として扱われる。
実はかな~り昔からある病気で古くはソクラテスやユリウス・カエサル、中世ではジャンヌ・ダルクやナポレオン、
近世ではレーニンやらドストエフスキーも罹患していたと言われる。
発作は基本的に前触れなく起きる。
突然苦しげな声を発して倒れる人がいたらてんかんを疑おう。てんかんであれば、患者は身体を縮めるように全身の筋肉が硬直しているはずだ。
そうであれば、口にタオルなどを咥えさせることが大事。
硬直しているのは顎の筋肉も同様なので、ともすれば&font(#ff0000){舌を噛みきってしまう}恐れがあるからだ。
ギャグでもよさそうだが、硬いものだと噛み砕いてしまったり、或いは歯の方が破砕してしまうかもしれないので、やはりタオルがいいだろう。
&font(#ff0000){発見時すでに口が開かない場合は絶対に無理やり開けさせないこと。}
&font(#ff0000){指を噛み切られた例がある。}
また、割り箸などで無理やりこじ開け、口内を酷く傷つけた例もある。
(でも民間人の取った緊急時の応急処置で訴えられることはない)
ここまでやったらもうできることはない。
薬を持っているなら飲ませるか、おとなしく専門家に任せよう。
ていうかちゃんと薬飲んどけば発作はあまり起こらないらしいけど。
因みに、有名な抗てんかん薬としてバルプロ酸Na、カルバマゼピン、バルビツール、リボトリールなどがある。
バルプロ酸Na
商品名 デパケン
主に全てのてんかんの発作に有効であると言われているが、一般に混合型発作の第一選択薬として使用されている。
副作用として肝障害、出血性膵炎があるので肝臓、膵臓に障害を持つ人は服用に注意する必要がある。
カルバマゼピン
商品名 テグレトール
主に部分発作の第一選択薬としてしようされているが、三叉神経痛と躁病にも効果があると考えられている。
また、この薬剤は抗コリン作用を有するので副作用として便秘、尿閉、口渇が起こる。
また、血小板の減少も若干報告されている。
フェノバール
商品名 ルミナール or フェノバール or フェノバルビタール
バルビツール酸系に属する薬剤で、強力な抗痙攣、鎮静剤としての力を有するが、反面、睡眠薬にも用いる程の強力な催眠作用、
適正値のほんの5-10倍の部分(上記の2つは60-300倍)にある致死量(経口-1g 静注-0.3g 適正値は経口で30-50mg)、
薬剤アレルギー、依存性など、かなりの危険を有する。
睡眠薬としての力から、夢遊病などの睡眠性行動障害と隣り合わせでもある。
今これが処方される場合、ほとんど最後の手段となる。
[[ポケモンショック]]で、「子供が泡を吹いて倒れた」などと言われていますが、
原因はパカパカを始めとするストロボやフラッシングなどの激しい点滅を、25箇所にわたって1秒間以上連続して使用したため脳の処理が追いつかず、
脳がオーバーヒート、痙攣、頭痛などを引き起こし病院に搬送されるなどの事態に。
ポケモンショックの項目を読んで頭痛などがした場合は近くの神経内科に受診することをオススメします。
車の運転中に発作を起こして亡くなるよりはまだ幾分もマシだと自分は思います。
[[アンドリュー・フォーク>アンドリュー・フォーク(銀河英雄伝説)]]のようにならないためにも……
ちなみに全くてんかんに関係なく、どんなものか分からないと思っている人に説明すると…
てんかんはまず、体調によってかなり左右される。てんかん持ちの人が自身の生活リズムを何より気にするのはこれのせい。
極端な体力低下でも起こりうるので、100%の力を発揮するのは相当の勇気が必要であり、てんかん持ちで常に全力を出せる者は本当に勇者である。
人それぞれだが、起きる時の感覚でかなりよく似た描写を描いた漫画がある。
…ブリーチである。
主人公・黒崎一護は中盤(?)に虚化という状態になるのだが、初めそれを制御出来なかった。あの描写はかなりよく似ている。
まずゾクッという感覚と共に別世界か?と思うような状態に引き込まれる。
一応周りの音は聴こえるのだが意味は理解出来ない。
とりあえず空返事は行える(それ故に発作に到るまで気付かれないのだが…)。
その状態になってしまうと後は持ちこたえるのを祈る以外にない…。『鎮まってくれ…っ!』と一護が言う通りのまま祈るだけである。
体調が悪い時や重度の人はこの嫌悪感タイムはカットされそのまま発作になる。(…まあある意味この恐怖の時間は必要ないが。発作起きたら同じな訳で…)
デジャビュの感覚と嫌悪感の始まる感覚はてんかん者的には重なる者も多く、
そのせいで『デジャビュが起きる→てんかん!?→マジでてんかんが起きる』と堪らん連係になる場合がある。
違うパターンだと支離滅裂な発言をすること(返してくること)がある。
一例
医者「なんで目を閉じるんかなー」
患者「足がね…かゆいの」
異常な場合はてんかん発作を疑おう。
てんかんを持つ人は必然的に吃音持ちな場合が多い。
脳波的な問題で言葉の伝達が遅れがちになるからである(当然例外あり)。
&font(#0000ff){2ちゃんねるは過去にトップページにてんかんをおこす可能性のあるページを&font(#ff0000){わざと}仕組んだことがある}。
&font(#ff0000){ちゃねらーらしい悪意である。}
なお「俺てんかんなんて持ってねーしww」なんて言っている人もいるだろうが、上にも書いた通り、この病気は&font(#ff0000){突然起こる}。
全くの健康体の人でも、脳のネットワークがオーバーヒートを起こすとこの状態になるのである。
実は&font(#ff0000){全く関係ない人などいない病気である}。
根の詰めすぎには要注意。
追記・修正はオーバーヒートしないようにお願いします。
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- 昔受験ストレスが最高潮になった時に片足が勝手にビクンビクンしたことあるが、これだったんだろうか -- 名無しさん (2014-05-07 13:20:55)
- 昔クラスメイトにてんかん持ちがいたがやたらそのことが自慢気で、セックス依存性の浮気性ビッチだった。 -- 名無しさん (2014-05-10 22:54:16)
- 妄想乙 -- 名無しさん (2014-06-20 09:41:55)
- 中二の時にてんかんになってから周りの人間のことが信用できなくなった -- 名無しさん (2014-11-29 22:37:35)
- アンドロメダ病原体ではじめてこの病気のことを知った -- 名無しさん (2015-05-04 23:49:41)
- 口に物を入れるな、ってのはいわれ続けてるんだがまだタオル入れろだの言う奴がいるのに驚愕した -- 名無しさん (2020-01-21 22:52:04)
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&bold(){&color(red,yellow){※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください}}
&bold(){てんかん}(癲癇、Epilepsy)とは、&bold(){てんかん発作}が繰り返し起こる、脳の慢性疾患の総称。
*◆概要・病理
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人の脳は約1000億個の神経細胞(脳細胞)から成り立つ。神経細胞は互いに電気信号を発することで情報をやりとりしている。知覚や運動をすることができるのは、電気信号の伝達あってのことなのだ。
ところが、何らかのきっかけで脳内に過剰な電気信号が流れ、神経系(感覚神経や運動神経、自律神経など)の過剰活動が引き起こされると、知覚や運動などに異常が生じる。
これが&bold(){てんかん発作}であり、どの神経系で異常活動が起こるかによって、症状の現れ方はさまざまである。
てんかん患者は日本に約100万人、世界に約3900万人いると推定されており、有病率は100人に1人程度と、かなり身近な病気であることがわかる。
なお、てんかん発作の現れ方は多様であり、これらの患者全員が意識を失って倒れる発作を起こすわけ&bold(){ではない}。
意識障害はあるものの倒れない発作や、身体の一部が痙攣するものの意識清明な発作も存在する。
諸説はあるものの、古くはソクラテスやユリウス・カエサル、中世ではジャンヌ・ダルクやナポレオン、 近世ではレーニンやらドストエフスキー、豊ノ島も罹患していたと言われる。
*◆原因
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てんかんの原因はさまざま。脳に明らかな損傷や病変&footnote(脳腫瘍や脳出血などの脳疾患や、アルツハイマー病、脳外傷、出生時の低酸素状態などが主な原因となる。)が生じたことで起こる場合(症候性てんかん)もあるが、検査しても特に原因の見つからない「特発性てんかん」も多い。というかてんかん患者の大多数は特発性てんかんである。
また、てんかん患者でなくとも、素因を有する人が、ある特殊な外的刺激を引き金に発作を起こすケースも存在する。
乳幼児が急な発熱に伴って意識障害・痙攣を起こす熱性けいれんや、[[ポケモンショック]]で有名になった光感受性発作などがこれに該当する。
10人に1人は、生涯を通じてこうした発作を1度以上経験するといわれる&footnote(このうち「てんかん」の病名がつくのは、こうした発作が繰り返し起こる場合に限られる。)。&bold(){実は全く関係ない人などいない病気である。}
*◆分類
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てんかん発作は全般発作と焦点発作とに大別される。
●&bold(){全般発作}
大脳全体の広範囲で過剰活動が起こる。発作時、患者は意識喪失する場合がほとんど。
てんかんのパブリックイメージであろう「&bold(){突如意識を失って倒れる}」のは、この全般発作の場合である。
中でも有名な「強直間代発作(大発作)」は、突然意識がなくなり、体が硬直・痙攣発作を起こしたあげく、30分~1時間程度は意識もうろう状態になるという曲者。
倒れた際に頭を打ったり、もうろう状態のまま事故に遭ったりする危険がある。
この発作を起こしている人を見かけたら気が動転するかもしれないが、&bold(){まずは冷静になり、けがをしないよう周囲の安全を確保して見守ってあげよう}&footnote(昭和中期までは「発作中に舌を噛まないよう、口の中にタオル等を咥えさせる」という対応がとられることもあったが、現在は不適切とされている。場合によっては窒息の恐れすらあり、非常に危険だからだ。そもそも、発作中に舌を噛みちぎってしまうことはほとんどない。)。
なお全般発作のなかにも、数十秒間意識喪失するものの痙攣したり倒れたりしない「欠神発作」等があり、見た目にわかりづらいので単に注意散漫であると誤解されるケースも多い。
●&bold(){焦点発作}&footnote(「部分発作」ともいう)
脳の一部のみで過剰活動が起こる。
意識障害は、ある場合もない場合も両方存在する。
焦点発作のうち、意識障害がないものは「焦点意識保持発作&footnote(「単純部分発作」ともいう)」、意識障害があるものは「焦点意識減損発作&footnote(「複雑部分発作」ともいう)」という。
焦点意識保持発作では、運動機能の異常(&color(#3B4EF0){顔や手足の突っ張り、痺れ等})、知覚の異常(&color(#3B4EF0){眩しく感じる、周囲の音が響いて聞こえる、異味や異臭を感じる等})、自律神経の異常(&color(#3B4EF0){急に汗をかく、吐き気がする、鳥肌が立つ等})といった症状がみられる。
焦点意識減損発作では、&color(#F54738){作業の最中に意識がぼんやりと曇り、無反応になったり}する。そのまま辺りを歩き回ったり、口をモグモグさせる等、勝手に動いてしまう「自動症」に移行することもある。
焦点発作は他人から見てわかりづらく、知名度も高いとは言えないので、てんかんだと気づかれないことも多い。
なお、最初は焦点発作で始まった発作が、脳の全体に過剰活動が広がり、強直間代発作(大発作)に移行する場合もある&footnote(「二次性全般化」という)。
この場合、意識を失う前に「前兆」「デジャヴュ」のようなものが感じられ、そのまま倒れてしまうという。
*◆治療
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治療の基本は&bold(){薬物療法}。抗てんかん薬を毎日服用することで、発作を抑制する。
薬物療法の適応は幅広く、発作型や患者の特性に合わせて様々な抗てんかん薬が処方される。
規則正しい服薬と規則正しい生活を行うことで、発作を起こすことなく、他の人と変わりない生活を送っている患者も多い。
長年発作が起こらなければ、医師の指導の下、断薬を目指すことも可能。
#region(抗てんかん薬の例)
●&bold(){バルプロ酸Na }
商品名 デパケン
さまざまなてんかん発作に対して有効であると言われているが、一般に全般発作や混合型発作の第一選択薬として使用されている。
副作用として肝障害、出血性膵炎が報告されているので、肝臓や膵臓に障害を持つ人は服用に注意する必要がある。
妊娠中の多量服薬も推奨されないため、妊娠を希望する場合はあらかじめ主治医に相談するのが望ましい。
●&bold(){カルバマゼピン}
商品名 テグレトール
主に焦点発作の第一選択薬として使用されているが、三叉神経痛と躁病にも効果があると考えられている。
この薬剤は抗コリン作用を有するので、副作用として便秘、尿閉、口渇が起こる場合がある。
また、血小板の減少も若干報告されている。
●&bold(){フェノバルビタール}
商品名 ルミナール or フェノバール or フェノバルビタール
バルビツール酸系に属する薬剤で、強力な抗痙攣、鎮静剤としての力を有する。
反面、睡眠薬にも用いる程の強力な催眠作用、
適正値のほんの5-10倍の部分(上記の2つは60-300倍)にある致死量(経口-1g 静注-0.3g 適正値は経口で30-50mg)、
薬剤アレルギー、依存性など、かなりの危険を有する。
睡眠薬としての力から、夢遊病などの睡眠性行動障害と隣り合わせでもある。
今これが処方される場合、ほとんど最後の手段となる。
抗てんかん薬全般にいえることだが、自己判断で服薬を減らしたり中止したりすると、症状の悪化や、最悪の場合&bold(){てんかん重積状態によって命に関わる事態}を招くため注意が必要。
#endregion
また、発作が脳の一部分のみで起こる場合、&bold(){外科手術}による治療が有効なこともある。
薬を何種類も服用しても症状が改善されない場合も、手術が考慮されることがある。
いずれの場合も、手術が本当に有効であるかどうかは、慎重な検査によって調べられる。
手術が成功すれば発作の減少やQOL向上が期待できるが、発作が完全消失するとは限らないため注意。
*◆余談
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・脳神経の異常であるが、障害者手帳などの交付の際には「精神障害者」の区分に入る。
・てんかんの症状は体調によってかなり左右される。てんかん持ちの人が自身の生活リズムを何より気にするのはこれのせい。
極端な体力低下でも起こりうるので、100%の力を発揮するのは相当の勇気が必要であり、てんかん持ちで常に全力を出せる者は本当に勇者である。
・かつててんかん患者は[[運転免許]]を取得できなかったが、2002年以降は、発作が2年間起きていない状態で、主治医の許可があれば免許を取得できるようになっている。
これだけ見ると基準が甘くなったみたいだが、実際のところ2002年以前は、てんかん患者であるか否かは申告制であったうえ、免許取得時に申告が必要なこと自体もさほど知られていなかったため、多くの患者が申告せずに免許を取得していた。
2002年以降は運転免許証の取得・更新時に申告書の提出が義務付けられ、虚偽申告も罰せられるようになったほか、医師の診断書も必須となっている。
追記・修正お願いします
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- 昔受験ストレスが最高潮になった時に片足が勝手にビクンビクンしたことあるが、これだったんだろうか -- 名無しさん (2014-05-07 13:20:55)
- 昔クラスメイトにてんかん持ちがいたがやたらそのことが自慢気で、セックス依存性の浮気性ビッチだった。 -- 名無しさん (2014-05-10 22:54:16)
- 妄想乙 -- 名無しさん (2014-06-20 09:41:55)
- 中二の時にてんかんになってから周りの人間のことが信用できなくなった -- 名無しさん (2014-11-29 22:37:35)
- アンドロメダ病原体ではじめてこの病気のことを知った -- 名無しさん (2015-05-04 23:49:41)
- 口に物を入れるな、ってのはいわれ続けてるんだがまだタオル入れろだの言う奴がいるのに驚愕した -- 名無しさん (2020-01-21 22:52:04)
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