FN ハイパワー

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&font(#6495ED){登録日}:2011/12/22(木) 22:17:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- HP-SFS 諸元 全長:200mm 重量:990g 口径:9mm×19 装弾数:13+1 銃口初速:360m/s 製造:FN社(ベルギー) FN ブラウニング・ハイパワーとはベルギーのFN社製造のシングルアクション自動拳銃である。 [[ブラウニング>ジョン・モーゼス・ブラウニング]]の設計した銃で彼の最後の作品、と思いがちだが実は違う。確かに基本設計は彼なのだが、量産モデルを設計したのはFN社のデュードネ・ヨセフ・サイーブである。 しかし、何はともあれ[[ガバメント]]やM2重機関銃等、多くの傑作を生み出したブラウニングの集大成とも言える作品である。   ○誕生まで 1921年にFN社の依頼で作られた「ブローバックの試作モデル」を元とし、翌年にはショートリコイルのM1922が完成する。 更にその翌年、1923年にはストライカー式からハンマー露出型に改良されたM1923が完成する。このモデルからサイーブの設計である。 M1923まではストライカー式で折り畳み式[[ストック]]が標準装備と当時としては前衛的な設計となっており、サイーブの手で現実的な設計へと変更されたのである。 ブラウニングは完成品を見ることなく1926年に他界してしまうが、M1928、M1929、M1933と三つの試作品を挟み、1934年に量産モデルが完成する。 翌年に「FN GP(Grande Puissance)M1935」としてベルギー軍に採用され、その民間モデルが「FN ハイパワー」として市場に登場するのである。   ○特徴 ハイパワーと聞くと「まさかの.50口径!?」となりがちだが、使用弾薬は9パラで弾薬の威力自体はガバメントの方が強かったりする。 では何をもって「ハイパワー」なのか。 当時、ガバメントの装弾数は7+1発であり、10発を超える装弾数を持つ拳銃は[[C96]]以外には殆どなかった。 また欧州での拳銃の扱い方は米国式の「一発必中」よりも「複数の弾を浴びせる」タイプなので、装弾数の多さは直接威力に繋がり、 13+1発という破格の装弾数から「ハイパワー」と名付けられたのである。この銃の存在自体が「ハイパワー」なのだ。   ○特徴2 複列弾倉の[[マガジン]]が破格の装弾数を実現したのだが、グリップは細く握りやすくなっている。さらにこのマガジンはセイフティの代わりもする。 マガジンを抜いた状態ではトリガーがロックされる「マガジンセイフティ」なる安全装置が備わっている。薬室内に弾が残っていても暴発しないという安心仕様である。※1 よく分からない人はトイレ後に尿道の中に残った尿が不意に出ない、と考えればあら不思議!納得しましたね? 特殊部隊等一部からの要望で取っ払われたりしているが。   ○完成後のHP 制式採用されたのは1935年、なんだかきな臭い時代であった。 第二次世界大戦でベルギーはドイツに占領されてしまい、HPはP640(b)の名で準制式化され、カナダに逃れたFN社技術陣はカナダをはじめ連合軍にHPが供給される。 しかし、ドイツに卸されたHPは作業員のサボタージュによる粗悪品であった。 これがFN社引いてはベルギーがドイツに対して警戒心を抱く原因となる([[FAL]]の項目を参照) 戦後も長らく活躍し、英連邦、南米、中国、果ては北朝鮮と様々な国で採用された。もうすぐ80歳を迎えるご老体だが、いまだ生産中でイギリス、カナダ軍で現役である。 デザインが古い銃の為か少しばかり握りづらく、引金も癖があるそうだが、良く当たり操作性も悪くないのがロングセラーの秘訣だろう。 現行モデルはホワイトドットが入ったサイトを有し、アンビ化したマニュアルセイフティとAFPBを装備したMkⅢである。   ○バリエーション ・HP-DA(Double Action) 1983年に発表された、ダブルアクション機構を採用した警察用モデル。 外見はそっくりだが内部機構はアンビ化されたセイフティなど近代化されているが、すでに[[M92]]や[[P220]]が市場で地位を確立しており、1990年頃に生産中止となった。 ・HP-SFS(Safe Fast Shooting) 変則ダブルアクション。一度コッキング下ハンマーを指で戻せる。戻したハンマーはマニュアルセイフティを解除すると自動にコッキングされるのでシングルアクション並にトリガーが軽い。一番上の画像。 ・HP-DA Compact DAのコンパクトモデル。173mm、710g。口径変わらずだが、装弾数は7+1に減少。 ガバメントと同じく世界各国でライセンス生産されデッドコピーも多数ある、人気の拳銃である。 だが、アニメ、漫画の登場回数は少なめである。   ○登場作品 [[Angel Beats!]]…SSSのTKが使用 [[GUNSLINGER GIRL]]…ジャンが使用 [[ヨルムンガンド]]…ヨナが使用 [[バイオハザード2]]…クレアが使用 戦闘メカザブングル…ジロン・アモスが使用   ○余談 &font(#ff0000){※1}複列弾倉は今なお主流だが、マガジンセイフティは「弾倉交換時に隙が出来る」「弾倉の表面が摩耗する」といった問題から主流とはならなかった。あるのは[[FN Five-seveN]]ぐらいかと。 ・リビアの[[カダフィ大佐]]の殺害に使用されたとされている黄金の銃もこれである。 ・初期のHPにはタンジェントサイトが付いており1000m先まで照準できるようになっている。 ・初の複列弾倉の拳銃といわれるが、&font(#ff0000){「グリップがマガジンハウジングを兼ねる拳銃で初」}である。C96を忘れてはめっ! 追記修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=コメント欄){ #comment }
&font(#6495ED){登録日}:2011/12/22 Thu 22:17:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- HP-SFS 諸元 全長:200mm 重量:990g 口径:9mm×19 装弾数:13+1 銃口初速:360m/s 製造:FN社(ベルギー) FN ブラウニング・ハイパワーとはベルギーのFN社製造のシングルアクション自動拳銃である。 [[ブラウニング>ジョン・モーゼス・ブラウニング]]の設計した銃で彼の最後の作品、と思いがちだが実は違う。確かに基本設計は彼なのだが、量産モデルを設計したのはFN社のデュードネ・ヨセフ・サイーブである。 しかし、何はともあれガバメントやM2重機関銃等、多くの傑作を生み出したブラウニングの集大成とも言える作品である。   ○誕生まで 1921年にFN社の依頼で作られた「ブローバックの試作モデル」を元とし、翌年にはショートリコイルのM1922が完成する。 更にその翌年、1923年にはストライカー式からハンマー露出型に改良されたM1923が完成する。このモデルからサイーブの設計である。 M1923まではストライカー式で折り畳み式[[ストック>ストック(銃器)]]が標準装備と当時としては前衛的な設計となっており、サイーブの手で現実的な設計へと変更されたのである。 ブラウニングは完成品を見ることなく1926年に他界してしまうが、M1928、M1929、M1933と三つの試作品を挟み、1934年に量産モデルが完成する。 翌年に「FN GP(Grande Puissance)M1935」としてベルギー軍に採用され、その民間モデルが「FN ハイパワー」として市場に登場するのである。   ○特徴 ハイパワーと聞くと「まさかの.50口径!?」となりがちだが、使用弾薬は9パラで弾薬の威力自体はガバメントの方が強かったりする。 では何をもって「ハイパワー」なのか。 当時、ガバメントの装弾数は7+1発であり、10発を超える装弾数を持つ拳銃はC96以外には殆どなかった。 また欧州での拳銃の扱い方は米国式の「一発必中」よりも「複数の弾を浴びせる」タイプなので、装弾数の多さは直接威力に繋がり、 13+1発という破格の装弾数から「ハイパワー」と名付けられたのである。この銃の存在自体が「ハイパワー」なのだ。   ○特徴2 複列弾倉のマガジンが破格の装弾数を実現したのだが、グリップは細く握りやすくなっている。さらにこのマガジンはセイフティの代わりもする。 マガジンを抜いた状態ではトリガーがロックされる「マガジンセイフティ」なる安全装置が備わっている。薬室内に弾が残っていても暴発しないという安心仕様である。※1 よく分からない人はトイレ後に尿道の中に残った尿が不意に出ない、と考えればあら不思議!納得しましたね? 特殊部隊等一部からの要望で取っ払われたりしているが。   ○完成後のHP 制式採用されたのは1935年、なんだかきな臭い時代であった。 第二次世界大戦でベルギーはドイツに占領されてしまい、HPはP640(b)の名で準制式化され、カナダに逃れたFN社技術陣はカナダをはじめ連合軍にHPが供給される。 しかし、ドイツに卸されたHPは作業員のサボタージュによる粗悪品であった。 これがFN社引いてはベルギーがドイツに対して警戒心を抱く原因となる([[FAL>FN FAL]]の項目を参照) 戦後も長らく活躍し、英連邦、南米、中国、果ては北朝鮮と様々な国で採用された。もうすぐ80歳を迎えるご老体だが、いまだ生産中でイギリス、カナダ軍で現役である。 デザインが古い銃の為か少しばかり握りづらく、引金も癖があるそうだが、良く当たり操作性も悪くないのがロングセラーの秘訣だろう。 現行モデルはホワイトドットが入ったサイトを有し、アンビ化したマニュアルセイフティとAFPBを装備したMkⅢである。   ○バリエーション ・HP-DA(Double Action) 1983年に発表された、ダブルアクション機構を採用した警察用モデル。 外見はそっくりだが内部機構はアンビ化されたセイフティなど近代化されているが、すでにM92やP220が市場で地位を確立しており、1990年頃に生産中止となった。 ・HP-SFS(Safe Fast Shooting) 変則ダブルアクション。一度コッキング下ハンマーを指で戻せる。戻したハンマーはマニュアルセイフティを解除すると自動にコッキングされるのでシングルアクション並にトリガーが軽い。一番上の画像。 ・HP-DA Compact DAのコンパクトモデル。173mm、710g。口径変わらずだが、装弾数は7+1に減少。 ガバメントと同じく世界各国でライセンス生産されデッドコピーも多数ある、人気の拳銃である。 だが、アニメ、漫画の登場回数は少なめである。   ○登場作品 [[Angel Beats!]]…SSSのTKが使用 [[GUNSLINGER GIRL]]…ジャンが使用 [[ヨルムンガンド]]…ヨナが使用 [[バイオハザード2]]…クレアが使用 戦闘メカザブングル…ジロン・アモスが使用   ○余談 &font(#ff0000){※1}複列弾倉は今なお主流だが、マガジンセイフティは「弾倉交換時に隙が出来る」「弾倉の表面が摩耗する」といった問題から主流とはならなかった。あるのは[[FN Five-seveN]]ぐらいかと。 ・リビアの[[カダフィ大佐]]の殺害に使用されたとされている黄金の銃もこれである。 ・初期のHPにはタンジェントサイトが付いており1000m先まで照準できるようになっている。 ・初の複列弾倉の拳銃といわれるが、&font(#ff0000){「グリップがマガジンハウジングを兼ねる拳銃で初」}である。C96を忘れてはめっ! 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - トリガーバーがスライド内にあるため、撃ってスライドが後退するとき、トリガーに「コツン」という感触がある。マルシンのモデルガンとタナカのガスガンでは、この「コツン」が再現されている。 -- 名無しさん (2015-02-10 21:47:33) - ラノベ、黄色い花の紅の主人公にも出ていたので追記出来るかたお願いします -- 名無しさん (2016-12-25 20:25:58) #comment #areaedit(end) }

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