7.62mmNATO弾

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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/29(月) 16:41:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ・データ 弾丸径 7.82mm 首径 8.77mm 肩径 11.53mm 底面径 11.94mm 薬莢長 51.18mm 全長 69.85mm 初速 840m/s 初活力 3325J 別名 .308ウィンチェスター弾(民間用) 7.62mm×51弾 [[StG44]]の威力を知った欧州各国は「これからは[[突撃銃]]の時代だ」とNATO共通弾薬も小型弾薬を考えていたが…なんと採用された[[弾薬>弾薬(カートリッジ)]]の[[口径]]は7.62mmだった…   ○作りましょう 第一次世界大戦直後から使用弾薬「.30-06弾」の短縮化を検討していたにも関わらず「.30口径(7.62mm)しか使わない」として「.276ペダーセン弾」等を却下し、[[M1>M1ガーランド]]も.30-06弾を使い続けるアメリカ。 しかし朝鮮戦争で[[AK-47]]を見たアメリカ軍はM1の改良に踏み切る。 その過程で作られたのが「.300サヴェージ改良弾(T65)」(後の7.62mmNATO弾)である。これを使用できるように作られたのがT44、つまり[[あの娘>M14]]である。   ○採用されました さっそくアメリカ軍は新規開発した「T65」を米軍で使うと表明。 しかしイギリス&font(#ff0000){大激怒} 英国は.303ブリティッシュ弾でフルオートの扱いにくさを体感しており独自に弾薬を開発していた。 更にFNFALをアメリカでも制式採用するとの発表があった後にこれである。 しかし、アメリカで採用されればNATOでも採用されるのは目に見えていた。頑張ってカナダを味方につける…が1954年にT65は[[7.62mmNATO弾]]として採用される。 その後アメリカは[[M14]]、イギリスはカナダとオーストラリアと共にベルギーの[[FN FAL]]、ドイツは[[H&K G3]]を採用したのでした。 しかし、イギリスの言い分は正しく、後にFALは二脚とヘビーバレルが付加されたのだった。 アメリカもいくつもの実験をした結果 &font(#ff0000){「Oh,no!イギリスは間違っていなかった!」} という結論に達したが、今更言い出せず実験結果は秘密とされた。   ○痛い目を見たアメリカ… 自由の担い手アメリカはベトナムが赤色に染まりそうだと聞きM14片手に熱帯雨林に飛び込んだ。しかし… ・AK-47と比べて射程が長いけど密林じゃ意味無い ・銃が重くて長い ・フルオートに向かず、火力で不利 ・弾薬が重く、携帯できる数が少ない 等々、AK-47の機動力と火力に翻弄されるという散々な結果となった。 かつて、フィリピンでの経験から散弾銃と[[.45ACP弾]]を採用し「一撃で相手を仕留める」という方向性で軍備を充実させてきたアメリカが初めて躓いた場面といえる。   ○その後 アメリカは急遽AR-15をM16として採用しベトナムに送り込むのだった。この時1963年… あれ、1963年?なんと7.62mmNATO弾が採用されてから&font(#ff0000){9年しか経ってない!!} この方針転換には西側諸国は大反発したが後の祭り。1970年代に再度アメリカの都合でNATO弾が変更されるのだった。 現在、[[突撃銃]]や分隊支援火器では高速小口径弾が主流だが、[[狙撃銃]]や汎用[[機関銃]]の銃弾としては現役である。[[5.56mmNATO弾]]と比べ ・弾丸が重く、空気抵抗による速度低下に強い ・長距離での命中精度と殺傷能力の高さ といった点で評価されており、難点のフルオート射撃も二脚を使えば十分に可能であり、[[ミニガン>ゼネラル・エレクトリック M134「ミニガン」]]にように固定してしまえば何の問題も無くなる。   ○採用している主な小火器 [[H&K MSG-90]]・[[PSG-1>H&K PSG-1]]・[[G3>H&K G3]] [[L96A1]] [[M14]] M60 レミントンM700 64式7.62mm小銃(互換性のあるM80普通弾) [[FN FAL]]・MAG [[FN SCAR]] [[ミニガン>ゼネラル・エレクトリック M134「ミニガン」]] Etc… ・口径が同じ7.62mmのもの [[SV-98>イジェマッシ SV-98]] [[AK-47]] [[ドラグノフ>ドラグノフ式狙撃銃]] M2カービン [[モシン・ナガン>モシン・ナガンM1891]] Etc…   ○余談 ◆一口に「7.62mm弾」と言ってもAK-47の「7.62mm×39弾」やドラグノフの「7.62mm×54Russian弾」M2カービンの「7.62mm×33弾」があるので「7.62mm×51」や「7.62mmNATO弾」とした方が間違えない。 しかし、話には流れがあるので、そうそう間違いは起きないと思う。 ◆弾薬の短小化は、機関部をコンパクトにでき、給弾をスムーズにし、発射速度を高める効果がある。   追記修正よろしくお願いします。 ---- &link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー} &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #comment
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