FINAL FANTASY X-2

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&font(#6495ED){登録日}:2016/09/01 (木) 15:33:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- *目次 #contents() *概要 &b(){FINAL FANTASY X-2}とは、2003年3月13日に発売された[[FINAL FANTASYシリーズ]]のゲーム。 FINAL FANTASYⅩの続編であり、これはFFシリーズで初である。 また海外版逆輸入として2004年2月19日にはFFX-2 INTERNATIONAL+LAST MISSIONが発売。英語ボイス変更の他、「クリーチャークリエイト」等の新要素やイベントが多数追加された。 2013年12月26日に、PS3およびPSVitaにて、『FINAL FANTASY X-2 HD Remaster』も発売。 比較的重めの雰囲気で進んだ前作とは違い、今作ではかなり明るい作風になっている。 また前作エンディングから2年という歳月を経て、容貌や思想が変化したキャラクター達や舞台にも注目。 主人公は前作のヒロイン・ユウナと、前作の仲間リュックに加え、本作から登場したクールな女性剣士「パイン」の3人。パーティの追加や入れ替わりはなく、彼女ら3人だけで進行する。前作では最大7人パーティだったのてやや物足りなく感じるが、そこは新システム「ドレスフィア」を参照。 歌手の倖田來未がOP・EDを歌う他、重要人物の声優としても参加した。 *ストーリー #center(){ スピラの災厄「シン」はユウナ達によって滅ぼされた 幾多の犠牲を払い、無数の歪んだ真実が暴かれ、かけがえの無い人を失いながらも得た平和 永遠のナギ節 それから二年 穏やかな、しかしどこか空虚な日々は突如崩れ去った スフィアに映し出された、消えたはずの”彼” 生きているのか?それとも? ユウナは再びスピラを巡る 真実を確かめるため―――} *システム &sizex(5){○ミッションセレクト} このゲームのメイン。 人々との会話で問題解決を依頼されたり、ユウナ達が独自に解決しようとするミッションなど、発生方法は様々である。 ストーリー上、絶対に解決しなければならないミッションと、プレイは自由なミッションの二種類がある。 後者でもドレスフィア入手やサブストーリーがあるなどやって損はない。 中には連続して繋がったミッションもあり、どれかを逃すとその後のミッションも挑戦不可能…なものも。 前作の一本道だったストーリーの批判をふまえ、&bold(){自由に選べるストーリー}というものを重視した結果生まれたシステムである。 さらにミッションをクリアしていく度に、コンプ率が上がる。最大で100%に達する。 ミッションをこなすメリットはこのコンプ率もある。 #openclose(show=実は…){ 正確にはコンプ率は「設定された台詞を聞く」ことで上昇する。 そのためムービーをスキップしまくっていると台詞が聞けずコンプ率が上がらない場合がある。 面倒でも初めて見るムービーはちゃんと見よう。 } &sizex(5){○ATB(アクティブタイムバトル)} 前作は半ターン制のCTB(カウントタイムバトル)のバトルシステムだったが、今作はお馴染みリアルタイム制のATBが復帰。アビリティやアイテム毎に「待機時間」も設定されている。 更に新要素として&bold(){「チェイン」}が導入。連続して攻撃することによりダメージが増加する。これにより複数のキャラクターを同時に攻撃させるなど戦略性が増し、従来よりもテンポの早い戦闘となった。 ちなみに、アクションの同時実行に制限がかる、いわゆる「順番待ち」は一般にFF12について言及されることが多いが、本作でも普通に起こる。 なお、HDリマスター(TZA)でほぼ順番待ちが解消されたFF12と異なり、本作ではHDリマスター版でも解消されていない。 &sizex(5){○ドレスフィア} 前作にもあった「スフィア」の一種であり、これを得ることで新たな&bold(){ドレス}を得ることができる。いわゆる&bold(){「ジョブ」}である。衣装の変化、コマンドやアビリティの獲得、能力値の変化も一緒。ドレスフィアはストーリーの進行で自動的に入手したり、アイテムとして拾得できる。 &color(white,black){黒魔導士}や&color(red){戦士}といったお馴染みのジョブから&color(brown){ガンナー}や&color(hotpink){歌姫}や&color(coral){調教師}などの新ジョブ、さらには[[サムライ>カイエン・ガラモンド]]や[[ギャンブラー>セッツァー・ギャッビアーニ]]といったものも。 またユウナ、リュック、パインそれぞれに専用の&b(){スペシャルドレス}もある。 &sizex(5){○ドレスアップ} 上記のドレスを変更して様々な戦いができるのだが、今作では&b(){戦闘中の変身}も可能となった。&font(l){ウェイカッ!} 変身中は&b(){ドレス毎に用意されている変身パンクが流れる。}キラキラ光りながら一瞬で着替える様子はさながら&color(pink){魔法少女モノ}であり、スタッフの&s(){間違った}力の入れようが実感できる。オプションで短縮も可能。 &sizex(5){○リザルトプレート} 手に入れたドレスフィアをセットするためのアイテム。 流石にホイホイ変身できるわけではなく、戦闘中には&b(){プレートにセットしたドレスしか使えない。} プレートには2〜6個の穴があり、この穴の数だけセットできる。プレートには穴と穴をつなぐ「ライン」もあり、戦闘中はこのラインで繋がれた別のドレスに「着がえる」ことができる(つまり隣り合ったドレスだけ変身できる)。 更に、ライン上には最大4色の「ゲート」が存在し、このゲートの存在するライン上を通過することで、その戦闘中に限り、各ゲートに対応する付加効果を得ることができる。複数のゲートを通過することで更に強力な効果を得られるプレートも存在する。すべての穴を通ることでスペシャルドレスに変身できる。 プレートによって穴やラインの数、付加効果も変わり様々な戦略を編むことができる。 &sizex(5){○マルチエンド} [[FF5>FINAL FANTASY Ⅴ]]や[[FF6>FINAL FANTASY Ⅵ]]でもあったエンディング分岐が久々に復活。その数BADEND込で&bold(){9通り}という大ボリューム。 具体的にはホニャララがホニャララしたりホニャラなかったり。分岐条件は割とシビアなので頑張ろう。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){ジョゼ寺院の口笛に初見で気づいた人はどれだけいるやら…}} EDだけでなく各場所の展開にも複数のパターンが存在する。あるミッションをこなすことで他の人物に影響を与え、後々大きく展開が変わることもしばしば。 *用語 &sizex(5){●永遠のナギ節} 前作でユウナ達が「シン」を消滅させたことで訪れた&b(){「終わらないナギ節」}。 実に1000年ぶりに「シン」がいない世界となり、人々に平和と自由がもたらされた。 スピラ中の人々がその到来を喜んだのだが、「シン」の存在とエボンの教えという拘束が外れたことで徐々に人々の間に不和と対立が生まれ、方向性の定まらない不安定な社会情勢となりつつある。 &sizex(5){●スフィア} 幻光虫(生命エネルギーの塊みたいなもの)を多く含んだ水で出来た物体。 映像や音声の記録・再生のほか、各寺院の試練の間の仕掛けやブリッツボールのフィールドなどにも利用される。スピラでは生活に欠かせない要素。 プレイヤー的には前作ではスフィア盤を用いたキャラクター成長及びアビリティの習得、今作ではドレスフィア習得にお世話になる。 永遠のナギ節以降、古いスフィアの映像から歴史を読み解く&b(){「真実運動」}が活発になり、スフィアの価値が高まっている。 &sizex(5){●スフィアハンター} 上述のスフィアを探してスピラを駆け回る人々の総称。 真実運動に伴い「スピラの過去の真実を探る」ことが目的とされていたが、時が経つにつれてゲーム本編では純粋にスフィア探しそのものを目的としたトレジャーハンターめいたものになっている。 中にはスフィアを巡ったハンター同士の対立、スフィアを求めて聖地に踏み込むハンターなど問題行動を起こす者も少なくない。 &sizex(5){●カモメ団} ユウナが所属するスフィアハンターのグループ。数あるスフィアハンターで唯一飛空艇“セルシウス”を所持しており、行動範囲が非常に広い。 リュックの持ってきたスフィアに映っていた“彼”の手かがりを見つけるため、スフィアを探している。 &sizex(5){●新エボン党} 前作ではスピラ全土の権力を握っていた宗教、エボン教。 今作では永遠のナギ節後様々な不祥事が明るみとなり失脚したが、真実運動と共に旗揚げした勢力。要はエボン寺院の再編成。 強硬派が勢力を握ったり、穏健派がクーデターを起こして失脚させたりと色々&color(White,black){黒い}。&font(l){内ゲバですな。}青年同盟との対立も深く、不安定な状況が続いている。 現在は穏健派のバラライが議長になっている。 &sizex(5){●青年同盟} 永遠のナギ節後、新エボン党に対抗して設立した勢力。 かつての討伐隊(シンから人々を守る民兵隊)の後釜であり、構成員も続投者が多い。エボンへの対抗ということで若者が多く、かなり&color(red){血気盛ん}。平和な世の中に退屈してるものも多く、中々危ない組織になっている。 ヌージが盟主として結束を保っているが、もしいなくなったら… &sizex(5){●マキナ派} かつて迫害されていた人種「アルベド族」(現在はエボンの失脚により概ね正常化)の一部が集まったグループ。 「自分たちの手でオリジナルな機械を作り上げる」(前作に登場する機械は旧文明の遺産)を目標にしており、日夜開発にいそしんでいる。勢力争いといったことは行っていないが、機械兵器の威力は侮れない。 リーダーはアルベド族の若者ギップル。 *登場人物 **カモメ団 &b(){&color(PINK){永遠のナギ節、それが足元から崩れていくような気がして……}} ◆[[ユウナ>ユウナ(FF10)]] cv.青木麻由子 前作のヒロインかつ今作の主人公。19歳。 「シン」を完全に倒した後は、大召喚士としてビサイド島にこもりきりだった(本人曰く「おばあちゃんみたい」な生活)が、リュックの持ってきたスフィアにかつての仲間で想い人の[[ティーダ>ティーダ(FF10)]]…らしき人物が映っているのを見たことをきっかけにビサイドを飛び出しカモメ団に入る。 シン討伐という重責からの解放、ティーダの影響により前作よりかなり活発で明るい性格になっている。服装も露出度アップ! しかし本質的な部分は変わっておらず、自己犠牲の強さ、頼まれると断れない性格は相変わらず。言動や外見の変化も&bold(){今までの自分から変わりたい}という願望の現れといえる。 &B(){&color(#f2a900){ユ・リ・パ レディ、ミッションスタート!}} ◆[[リュック>リュック(FF10)]] cv.[[松本まりか]] 前作のユウナの仲間でアルベド族の少女。17歳。 ユウナとは母方のいとこになる。 永遠のナギ節後、機械知識伝授のためアルベド族の仲間と共に各地を渡っていたが、真実運動の発足後にアニキと共にカモメ団を結成。ユウナが旅に出るきっかけを作った 2年前から変わらない天真爛漫な性格であり、持ち前の活発さでカモメ団を盛り上げる(曰く「ニギヤカ担当」)。 ちなみに雷が苦手だったが&b(){[[雷平原]]でキャンプする}ことで克服。死ぬだろ… &color(white,black){シメる} ◆パイン cv.[[豊口めぐみ]] ユウナより少し前にカモメ団入りした剣士。18歳。 クールな性格であり、騒ぐユウナ、リュックにツッコむのが定番。一方でユーモアも持ち合わせており&bold(){「尊敬ポイント」}なる設定があったり。 今作からの登場キャラであるが自らのことをあまり語ろうとしない。あまり他人と関わろうともしないがそれにはある過去が… &b(){&color(gold){ユウナ、俺の言葉うまくなったか?}} ◆アニキ cv.山口隆行 カモメ団リーダーのアルベド族でリュックの兄。 前作ではアルベド語しか喋れなかったが、今作では標準語もバッチリ。 全体的にテンションが高く、一々為す言動行動すべてが&bold(){強烈}。あまりの変化に驚いたプレイヤーも多いのではないか? ユウナに片思いしてるがとりあえずその性格を直さなければ無理では… ちなみにアニキはあだ名…だが皆から呼ばれる内に&b(){本名は忘れられた。自分さえも。} &Bold(){&color(blue){お宝スフィア反応だ}} ◆ダチ cv.多比良健 カモメ団団員のアルベド族。“スフィア波検索装置”で全国の動静をさぐるナビゲーター。 暴走しがちなアニキに代わってカモメ団の計画を立てている。 &color(gray){が、全体的に影が薄い。キャラが良くも悪くも無難なことが原因か…} &color(blue,yellow){僕まだ子供だし} ◆シンラ cv.[[渡辺明乃]] カモメ団団員のアルベド族の子供。11歳。 年齢に合わない&b(){超天才}であり、スフィア解析や発明品の作成、魔物データベースの開発などシステム系の作業を全て担っている。 性格はまだ子供らしいところもあり、分からないことがあると「僕まだ子供だし」でいつも逃げる。 主にスフィア解析でストーリーではお世話になるが、とあるミッションでは&b(){最大の敵}として立ちはだかる。 &bold(){&color(deepskyblue){ユウナさ~ん、いらっしゃ~い}}、 ◆マスター cv. [[諏訪部順一]] アニキが飛空艇に乗せて働かせているハイペロ族。特に名前はなく、適当に「マスター」と呼んでいたのがそのまま定着したらしい。 飛空艇の居住区にバーを構えており、ショップと宿屋をしている。 あまり出番はないのだが、上記セリフがかなり&color(hotpink){癒される。} それだけのために通うユウナもいるはず。 **かつての仲間たち &bold(){&color(orange){俺だってオヤジになるんだし,、もっとしっかりしなきゃいけねえよな}} ◆[[ワッカ>ワッカ(FF10)]] cv.[[中井和哉]] かつてのユウナの仲間の1人。ぷにぷに。永遠のナギ節後はルールーと結婚した。 子供が生まれる時期が近づくにつれ、父親としてのあり方について悩んでいる。 &color(white,gray){「シン」を倒した大召喚士ユウナ、その名前利用されないようにね} ◆ルール― cv.夏樹リオ かつてのユウナの仲間の1人。ワッカと結婚してワッカとの赤ん坊を妊娠中。ユウナのことは、今でも姉のように見守っている。 前作では恋人をシンに殺され、シン討伐という過酷な旅もあってかなりキツイ性格だったが今作では穏やかな物腰に。ユウナと同じく、無理をやめて自分に素直になれたキャラの一人。 &Bold(){&color(deepskyblue){キマリは長老だ。未来のロンゾがどこへいくか考えねばならない}} ◆[[キマリ>キマリ(FF10)]] cv.長克巳 ロンゾ族の青年でかつてのユウナの仲間の1人。現在はロンゾ族の長老を務めている。一族を惨殺したグアド族に復讐を企てる若者達に悩んでいる。 ユウナを守ることを使命としていた前作とはうって変わり、現在ではロンゾ族皆をまとめる立場になっている。様々な声が飛び交うロンゾ族をどう導くかについて自らの在り様に悩んでいる。 **新キャラクター &bold(){&color(red){だが真実を求める声は常に無視されている}} ◆ヌージ cv.[[神奈延年]] 青年同盟盟主。21歳。片方の手足が義手、義足になっている。 その勇猛果敢っぷりと無謀さから&bold(){「死にたがり」}の二つ名を持つ。 1年前にスフィアを独占した新エボン党に対抗するべく青年同盟を立ち上げたが、運営は基本部下に任せている。何かほかの目的があるようだが… &Bold(){&color(green){初めましてユウナさん 新エボン党議長のバラライです}} ◆バラライ cv.蘇武健治 新エボン党の現議長。20歳。ルックスもイケメンだ。 穏やかな物腰で人当たりも良い温和な人物。 …と思いきや、ユウナとの出会い際に贈り物でアピール、穏健派クーデターの中心人物、ユウナに縁談を申し込んだ議員を&bold(){追放する}などかなりのやり手。 &color(yellow,black){生ユウナ様か…} ◆ギップル cv.[[鈴村健一]] マキナ派リーダーであるアルベド族の青年。18歳。 現在はジョゼ寺院を拠点に活動している。ひょうきんで軽い性格であり、不真面目そうに見える人物だが、「自分たちの手で未来を創る」という確固たる信念のもとマキナ派を指導している。 でもモテる。アニキの(一方的)ライバル。 戦闘能力も高く、武器はエレキギターの様な形状の、様々な武器を内蔵したマキナを使いこなす。 &Bold(){&color(purple){もう一度奪いとるだけさ!}} ◆ルブラン cv.安原聡美 スフィアハンターの一派“ルブラン一味”の首領。自称21歳。 OPではルカで偽ユウナとなりライブ実行。その演出の変化に前作からの違いを感じたプレイヤーも多いはず。 目立ちやがりやで何事も自分が一番でなくては済まない性格。そのためスピラのアイドル的存在のユウナ及びカモメ団を一方的にライバル視しており、度々衝突することに。 その性格ゆえ人使いも荒いが、部下からは「ルブラン様」や「お嬢」と呼ばれており、意外にも部下からの信頼は厚い。 戦闘曲は意外にも和風調のBGM。三味線がカッコイイと評判。 &color(hotpink){キミなの?それとも似てるだけ?} &bold(){出してくれよ!あいつにあわせてくれ!} ◆??? cv.[[森田成一]] 前作の主人公[[ティーダ>ティーダ(FF10)]]…らしき人物。 リュックが持ってきたスフィアに映し出されていたが、その内容は&b(){牢屋に入れられ、看守へ暴れ叫んでいる}という驚愕の内容。 このスフィアは何なのか、彼はどこにいるのか、ユウナ達はそれを求めて進んでいく。 *評価 #openclose(show=初見、未プレイは閲覧非推奨){ 評価は長所短所半々と中々別れている。最大の理由は&b(){作風の変化。} FF10は生と死者、民族対立、宗教腐敗、自己犠牲などテーマがかなりシリアスだった。一方FFX-2ではそういった要素がかなり薄くなり、ギャグ描写も増加。(カモメ団、ルブラン一味、イサールなど)その変化に対応できなかったプレイヤーにはかなり不評だったのは当然であろう。 また露骨なサービスシーンの増加も不満が多い。ドレスアップの変身パンクや主人公3人の露出度アップ、ギャルゲーめいたイベントなどお色気度がやや高め。 前作のユウナが&color(deepskyblue){清楚キャラ}だっただけにそのギャップは少々キツイものがある。 特に主人公ユウナの変化が一番賛否分かれるのではないのだろうか。服装だけでなく性格も明るい…というより軽いものになった。「ムカツキ」はその代表例。例えるなら[[真面目系黒髪ロング女子が夏休み後に金髪ギャル化>夏休みデビュー]]といったところか。 (まあ、作中で言及されたとおり、変わろうとして外見だけ変えても中身はそのままなわけだが) 一応ユウナが変化を試みる経緯は"永遠のナギ節"というムービーでちゃんと描かれているため観ている人は変化もティーダを意識したもので中身は変わっていない事を理解していた……のだが、如何せんこのムービーは前作インター版の特典だったためインター版を購入せずに観ていない人が多かった。 無論評価点も多い。進化したATB、ドレスフィアという戦略性の増加やボリューム満点のストーリー、ミニゲームややり込み要素の増加などシステム面では好評。 上記のキャラ、作風変化にも一応理由付けはある。 明るい作風になっているのは、&b(){シンという死の抑圧から解放された反動}であり、スピラ全体が平和を祝うべくハッチャけているのだ。 ユウナ達もシン討伐(世界救済)という重い使命が無くなり、自由を謳歌してるのだ。 さらに重い話というのもよく見ればキチンとある。新エボン党と青年同盟の対立(新興政治勢力の対立)、ロンゾ族とグアド族の確執(民族虐殺とその復讐の賛否)、エボンというかつての絶対真理を奪われた人々の、ようやく得た秩序の中で起こる新たな混迷に巻きこまれる「新時代の到来」などギャグ一本のストーリーでは決してない。 難易度は基本的にヌルく、シリーズ最易とまで言われる。むしろ負ける方が難しいと云われるほど弱いラスボスや伝説級のバランスブレイカー「キュウソネコカミ」(おそらく同名ロックバンドの元ネタである)がそれに拍車をかけている。 あと&b(){倖田來未は許されない}。 } *余談 ○今作はFFシリーズで「スクウェア」として発売した最後の作品。この直後に合併して「スクウェア・エニックス」となる。色々とぶっ飛んだ変化や演出もその影響があった…かは知らない。 ○元々は前作キャラも戦うコンセプトがあったようで、色々案も考えられていた。 しかし今作のATBとワッカの「ボールを投げて攻撃」という動きの調整が難しく、お流れとなった。ルール―も妊婦なので設定を重視してボツ。キマリだけは出れなくもなかった(ガガゼト山のミッションで参戦予定だったそうな)が、キマリのためだけに特別なプログラムを作るのも難しく、断念したそうだ。 ○ドレスフィア取捨選択にはスタッフもかなり苦労した模様。当初は&b(){24種類}のドレスを入れようとしたが、最終的には17種類にまで減少。そのドレス候補には竜騎士や魔法剣士といったお馴染みの物から、チョコボナイトや夜叉などの新種、さらにはメイドなんてものも…ちなみにメイドは&b(){最初から最後まで企画書に残ってた。}&font(l){残念。} またユウナ達のドレスによってアイコンも変化させることも考えられていたが容量とスタッフの負担を考えてこれもボツ。セーブデータのユウナ達3人のアイコンはその名残。 ユミチキュフヘミトメダミキヤヌ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 初めてのFFだった -- 名無しさん (2016-09-01 18:50:51) - 企画当初はジェクト達の旅であるXー0にするかって案もあったらしい。Xー2も良かったけれどそっちの話も見てみたかったな。 -- 名無しさん (2016-09-01 23:28:03) - アンラマンユのしぶとさは異常だったな…まあ、それよりもしぶといボスもいたんだが… -- 名無しさん (2016-09-02 15:57:36) - シンという明確な存在が物語の中核に有り続けた前作と違い、色々とっちらかってた印象。自由度が高いシステムにスフィアを集めないと解らない事も多いのも難点。言われる程悪くなかったとは思うが。 -- 名無しさん (2016-09-03 07:50:08) - クモの敵やモルボルにリュックを丸呑みさせておかずにしてた -- 名無しさん (2016-09-03 20:55:25) - 諏訪部さんの名前間違ってる… -- 名無しさん (2019-06-11 06:23:03) - なんでFFXの記事がないのにこっちの記事はあるんだ… -- 名無しさん (2020-10-16 18:33:38) - 正直、エンディングであのキャラ出してくれなかったらFF嫌いになってたかも。出ない可能性大だったらしいけど -- 名無しさん (2020-10-16 20:06:10) - 割とブラックなオチになれる点では悪くなかったかなあ。いろんな見方から物語が見れるし戦闘も良かった。(Ⅹは未プレイ)Ⅹの評価に今作が影響されるのはまあ仕方ないわなあ(X-2.5?知らない子ですねえ…) -- 名無しさん (2020-10-16 20:22:14) - 勝利のファンファーレの変わりようがすごい -- 名無しさん (2020-10-16 22:07:33) - ビサイドに突然やって来て指導者面するアイツを殺すルートがないと知りプレイする気がマイナスになった一作。アイツだけは殺したかったわ。 -- 名無しさん (2022-01-17 16:23:39) - ↑(個人的には)キャラ自体の性格だけならそうでもなかったが、前周のスコアを引き継ぐのがなあ… -- 名無しさん (2022-02-22 10:07:10) - 『シン』が完全に居なくなった世界でこれからどうしていこうか?と皆で考えつつ千年前の負の遺産とその後始末をする話って方向性は悪くなかったんだけど… -- 名無しさん (2022-06-07 20:04:38) - ユウナよりレン派の自分は異端児か?? -- 名無しさん (2023-03-25 14:40:35) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/09/01 (木) 15:33:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- *目次 #contents() *概要 &b(){FINAL FANTASY X-2}とは、2003年3月13日に発売された[[FINAL FANTASYシリーズ]]のゲーム。 FINAL FANTASYⅩの続編であり、これはFFシリーズで初である。 また海外版逆輸入として2004年2月19日にはFFX-2 INTERNATIONAL+LAST MISSIONが発売。英語ボイス変更の他、「クリーチャークリエイト」等の新要素やイベントが多数追加された。 2013年12月26日に、PS3およびPSVitaにて、『FINAL FANTASY X-2 HD Remaster』も発売。 比較的重めの雰囲気で進んだ前作とは違い、今作ではかなり明るい作風になっている。 また前作エンディングから2年という歳月を経て、容貌や思想が変化したキャラクター達や舞台にも注目。 主人公は前作のヒロイン・ユウナと、前作の仲間リュックに加え、本作から登場したクールな女性剣士「パイン」の3人。パーティの追加や入れ替わりはなく、彼女ら3人だけで進行する。前作では最大7人パーティだったのてやや物足りなく感じるが、そこは新システム「ドレスフィア」を参照。 歌手の倖田來未がOP・EDを歌う他、重要人物の声優としても参加した。 *ストーリー #center(){ スピラの災厄「シン」はユウナ達によって滅ぼされた 幾多の犠牲を払い、無数の歪んだ真実が暴かれ、かけがえの無い人を失いながらも得た平和 永遠のナギ節 それから二年 穏やかな、しかしどこか空虚な日々は突如崩れ去った スフィアに映し出された、消えたはずの”彼” 生きているのか?それとも? ユウナは再びスピラを巡る 真実を確かめるため―――} *システム &sizex(5){○ミッションセレクト} このゲームのメイン。 人々との会話で問題解決を依頼されたり、ユウナ達が独自に解決しようとするミッションなど、発生方法は様々である。 ストーリー上、絶対に解決しなければならないミッションと、プレイは自由なミッションの二種類がある。 後者でもドレスフィア入手やサブストーリーがあるなどやって損はない。 中には連続して繋がったミッションもあり、どれかを逃すとその後のミッションも挑戦不可能…なものも。 前作の一本道だったストーリーの批判をふまえ、&bold(){自由に選べるストーリー}というものを重視した結果生まれたシステムである。 さらにミッションをクリアしていく度に、コンプ率が上がる。最大で100%に達する。 ミッションをこなすメリットはこのコンプ率もある。 #openclose(show=実は…){ 正確にはコンプ率は「設定された台詞を聞く」ことで上昇する。 そのためムービーをスキップしまくっていると台詞が聞けずコンプ率が上がらない場合がある。 面倒でも初めて見るムービーはちゃんと見よう。 } &sizex(5){○ATB(アクティブタイムバトル)} 前作は半ターン制のCTB(カウントタイムバトル)のバトルシステムだったが、今作はお馴染みリアルタイム制のATBが復帰。アビリティやアイテム毎に「待機時間」も設定されている。 更に新要素として&bold(){「チェイン」}が導入。連続して攻撃することによりダメージが増加する。これにより複数のキャラクターを同時に攻撃させるなど戦略性が増し、従来よりもテンポの早い戦闘となった。 ちなみに、アクションの同時実行に制限がかる、いわゆる「順番待ち」は一般にFF12について言及されることが多いが、本作でも普通に起こる。 なお、HDリマスター(TZA)でほぼ順番待ちが解消されたFF12と異なり、本作ではHDリマスター版でも解消されていない。 &sizex(5){○ドレスフィア} 前作にもあった「スフィア」の一種であり、これを得ることで新たな&bold(){ドレス}を得ることができる。いわゆる&bold(){「ジョブ」}である。衣装の変化、コマンドやアビリティの獲得、能力値の変化も一緒。ドレスフィアはストーリーの進行で自動的に入手したり、アイテムとして拾得できる。 &color(white,black){黒魔導士}や&color(red){戦士}といったお馴染みのジョブから&color(brown){ガンナー}や&color(hotpink){歌姫}や&color(coral){調教師}などの新ジョブ、さらには[[サムライ>カイエン・ガラモンド]]や[[ギャンブラー>セッツァー・ギャッビアーニ]]といったものも。 またユウナ、リュック、パインそれぞれに専用の&b(){スペシャルドレス}もある。 &sizex(5){○ドレスアップ} 上記のドレスを変更して様々な戦いができるのだが、今作では&b(){戦闘中の変身}も可能となった。&font(l){ウェイカッ!} 変身中は&b(){ドレス毎に用意されている変身パンクが流れる。}キラキラ光りながら一瞬で着替える様子はさながら&color(pink){魔法少女モノ}であり、スタッフの&s(){間違った}力の入れようが実感できる。オプションで短縮も可能。 &sizex(5){○リザルトプレート} 手に入れたドレスフィアをセットするためのアイテム。 流石にホイホイ変身できるわけではなく、戦闘中には&b(){プレートにセットしたドレスしか使えない。} プレートには2〜6個の穴があり、この穴の数だけセットできる。プレートには穴と穴をつなぐ「ライン」もあり、戦闘中はこのラインで繋がれた別のドレスに「着がえる」ことができる(つまり隣り合ったドレスだけ変身できる)。 更に、ライン上には最大4色の「ゲート」が存在し、このゲートの存在するライン上を通過することで、その戦闘中に限り、各ゲートに対応する付加効果を得ることができる。複数のゲートを通過することで更に強力な効果を得られるプレートも存在する。すべての穴を通ることでスペシャルドレスに変身できる。 プレートによって穴やラインの数、付加効果も変わり様々な戦略を編むことができる。 &sizex(5){○マルチエンド} [[FF5>FINAL FANTASY Ⅴ]]や[[FF6>FINAL FANTASY Ⅵ]]でもあったエンディング分岐が久々に復活。その数BADEND込で&bold(){9通り}という大ボリューム。 具体的にはホニャララがホニャララしたりホニャラなかったり。分岐条件は割とシビアなので頑張ろう。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){ジョゼ寺院の口笛に初見で気づいた人はどれだけいるやら…}} EDだけでなく各場所の展開にも複数のパターンが存在する。あるミッションをこなすことで他の人物に影響を与え、後々大きく展開が変わることもしばしば。 *用語 &sizex(5){●永遠のナギ節} 前作でユウナ達が「シン」を消滅させたことで訪れた&b(){「終わらないナギ節」}。 実に1000年ぶりに「シン」がいない世界となり、人々に平和と自由がもたらされた。 スピラ中の人々がその到来を喜んだのだが、「シン」の存在とエボンの教えという拘束が外れたことで徐々に人々の間に不和と対立が生まれ、方向性の定まらない不安定な社会情勢となりつつある。 &sizex(5){●スフィア} 幻光虫(生命エネルギーの塊みたいなもの)を多く含んだ水で出来た物体。 映像や音声の記録・再生のほか、各寺院の試練の間の仕掛けやブリッツボールのフィールドなどにも利用される。スピラでは生活に欠かせない要素。 プレイヤー的には前作ではスフィア盤を用いたキャラクター成長及びアビリティの習得、今作ではドレスフィア習得にお世話になる。 永遠のナギ節以降、古いスフィアの映像から歴史を読み解く&b(){「真実運動」}が活発になり、スフィアの価値が高まっている。 &sizex(5){●スフィアハンター} 上述のスフィアを探してスピラを駆け回る人々の総称。 真実運動に伴い「スピラの過去の真実を探る」ことが目的とされていたが、時が経つにつれてゲーム本編では純粋にスフィア探しそのものを目的としたトレジャーハンターめいたものになっている。 中にはスフィアを巡ったハンター同士の対立、スフィアを求めて聖地に踏み込むハンターなど問題行動を起こす者も少なくない。 &sizex(5){●カモメ団} ユウナが所属するスフィアハンターのグループ。数あるスフィアハンターで唯一飛空艇“セルシウス”を所持しており、行動範囲が非常に広い。 リュックの持ってきたスフィアに映っていた“彼”の手かがりを見つけるため、スフィアを探している。 &sizex(5){●新エボン党} 前作ではスピラ全土の権力を握っていた宗教、エボン教。 今作では永遠のナギ節後様々な不祥事が明るみとなり失脚したが、真実運動と共に旗揚げした勢力。要はエボン寺院の再編成。 強硬派が勢力を握ったり、穏健派がクーデターを起こして失脚させたりと色々&color(White,black){黒い}。&font(l){内ゲバですな。}青年同盟との対立も深く、不安定な状況が続いている。 現在は穏健派のバラライが議長になっている。 &sizex(5){●青年同盟} 永遠のナギ節後、新エボン党に対抗して設立した勢力。 かつての討伐隊(シンから人々を守る民兵隊)の後釜であり、構成員も続投者が多い。エボンへの対抗ということで若者が多く、かなり&color(red){血気盛ん}。平和な世の中に退屈してるものも多く、中々危ない組織になっている。 ヌージが盟主として結束を保っているが、もしいなくなったら… &sizex(5){●マキナ派} かつて迫害されていた人種「アルベド族」(現在はエボンの失脚により概ね正常化)の一部が集まったグループ。 「自分たちの手でオリジナルな機械を作り上げる」(前作に登場する機械は旧文明の遺産)を目標にしており、日夜開発にいそしんでいる。勢力争いといったことは行っていないが、機械兵器の威力は侮れない。 リーダーはアルベド族の若者ギップル。 *登場人物 **カモメ団 &b(){&color(PINK){永遠のナギ節、それが足元から崩れていくような気がして……}} ◆[[ユウナ>ユウナ(FF10)]] cv.青木麻由子 前作のヒロインかつ今作の主人公。19歳。 「シン」を完全に倒した後は、大召喚士としてビサイド島にこもりきりだった(本人曰く「おばあちゃんみたい」な生活)が、リュックの持ってきたスフィアにかつての仲間で想い人の[[ティーダ>ティーダ(FF10)]]…らしき人物が映っているのを見たことをきっかけにビサイドを飛び出しカモメ団に入る。 シン討伐という重責からの解放、ティーダの影響により前作よりかなり活発で明るい性格になっている。服装も露出度アップ! しかし本質的な部分は変わっておらず、自己犠牲の強さ、頼まれると断れない性格は相変わらず。言動や外見の変化も&bold(){今までの自分から変わりたい}という願望の現れといえる。 &B(){&color(#f2a900){ユ・リ・パ レディ、ミッションスタート!}} ◆[[リュック>リュック(FF10)]] cv.[[松本まりか]] 前作のユウナの仲間でアルベド族の少女。17歳。 ユウナとは母方のいとこになる。 永遠のナギ節後、機械知識伝授のためアルベド族の仲間と共に各地を渡っていたが、真実運動の発足後にアニキと共にカモメ団を結成。ユウナが旅に出るきっかけを作った 2年前から変わらない天真爛漫な性格であり、持ち前の活発さでカモメ団を盛り上げる(曰く「ニギヤカ担当」)。 ちなみに雷が苦手だったが&b(){[[雷平原]]でキャンプする}ことで克服。死ぬだろ… &color(white,black){シメる} ◆パイン cv.[[豊口めぐみ]] ユウナより少し前にカモメ団入りした剣士。18歳。 クールな性格であり、騒ぐユウナ、リュックにツッコむのが定番。一方でユーモアも持ち合わせており&bold(){「尊敬ポイント」}なる設定があったり。 今作からの登場キャラであるが自らのことをあまり語ろうとしない。あまり他人と関わろうともしないがそれにはある過去が… &b(){&color(gold){ユウナ、俺の言葉うまくなったか?}} ◆アニキ cv.山口隆行 カモメ団リーダーのアルベド族でリュックの兄。 前作ではアルベド語しか喋れなかったが、今作では標準語もバッチリ。 全体的にテンションが高く、一々為す言動行動すべてが&bold(){強烈}。あまりの変化に驚いたプレイヤーも多いのではないか? ユウナに片思いしてるがとりあえずその性格を直さなければ無理では… ちなみにアニキはあだ名…だが皆から呼ばれる内に&b(){本名は忘れられた。自分さえも。} &Bold(){&color(blue){お宝スフィア反応だ}} ◆ダチ cv.多比良健 カモメ団団員のアルベド族。“スフィア波検索装置”で全国の動静をさぐるナビゲーター。 暴走しがちなアニキに代わってカモメ団の計画を立てている。 &color(gray){が、全体的に影が薄い。キャラが良くも悪くも無難なことが原因か…} &color(blue,yellow){僕まだ子供だし} ◆シンラ cv.[[渡辺明乃]] カモメ団団員のアルベド族の子供。11歳。 年齢に合わない&b(){超天才}であり、スフィア解析や発明品の作成、魔物データベースの開発などシステム系の作業を全て担っている。 性格はまだ子供らしいところもあり、分からないことがあると「僕まだ子供だし」でいつも逃げる。 主にスフィア解析でストーリーではお世話になるが、とあるミッションでは&b(){最大の敵}として立ちはだかる。 &bold(){&color(deepskyblue){ユウナさ~ん、いらっしゃ~い}}、 ◆マスター cv. [[諏訪部順一]] アニキが飛空艇に乗せて働かせているハイペロ族。特に名前はなく、適当に「マスター」と呼んでいたのがそのまま定着したらしい。 飛空艇の居住区にバーを構えており、ショップと宿屋をしている。 あまり出番はないのだが、上記セリフがかなり&color(hotpink){癒される。} それだけのために通うユウナもいるはず。 **かつての仲間たち &bold(){&color(orange){俺だってオヤジになるんだし,、もっとしっかりしなきゃいけねえよな}} ◆[[ワッカ>ワッカ(FF10)]] cv.[[中井和哉]] かつてのユウナの仲間の1人。ぷにぷに。永遠のナギ節後はルールーと結婚した。 子供が生まれる時期が近づくにつれ、父親としてのあり方について悩んでいる。 &color(white,gray){「シン」を倒した大召喚士ユウナ、その名前利用されないようにね} ◆ルール― cv.夏樹リオ かつてのユウナの仲間の1人。ワッカと結婚してワッカとの赤ん坊を妊娠中。ユウナのことは、今でも姉のように見守っている。 前作では恋人をシンに殺され、シン討伐という過酷な旅もあってかなりキツイ性格だったが今作では穏やかな物腰に。ユウナと同じく、無理をやめて自分に素直になれたキャラの一人。 &Bold(){&color(deepskyblue){キマリは長老だ。未来のロンゾがどこへいくか考えねばならない}} ◆[[キマリ>キマリ(FF10)]] cv.長克巳 ロンゾ族の青年でかつてのユウナの仲間の1人。現在はロンゾ族の長老を務めている。一族を惨殺したグアド族に復讐を企てる若者達に悩んでいる。 ユウナを守ることを使命としていた前作とはうって変わり、現在ではロンゾ族皆をまとめる立場になっている。様々な声が飛び交うロンゾ族をどう導くかについて自らの在り様に悩んでいる。 **新キャラクター &bold(){&color(red){だが真実を求める声は常に無視されている}} ◆ヌージ cv.[[神奈延年]] 青年同盟盟主。21歳。片方の手足が義手、義足になっている。 その勇猛果敢っぷりと無謀さから&bold(){「死にたがり」}の二つ名を持つ。 1年前にスフィアを独占した新エボン党に対抗するべく青年同盟を立ち上げたが、運営は基本部下に任せている。何かほかの目的があるようだが… &Bold(){&color(green){初めましてユウナさん 新エボン党議長のバラライです}} ◆バラライ cv.蘇武健治 新エボン党の現議長。20歳。ルックスもイケメンだ。 穏やかな物腰で人当たりも良い温和な人物。 …と思いきや、ユウナとの出会い際に贈り物でアピール、穏健派クーデターの中心人物、ユウナに縁談を申し込んだ議員を&bold(){追放する}などかなりのやり手。 &color(yellow,black){生ユウナ様か…} ◆ギップル cv.[[鈴村健一]] マキナ派リーダーであるアルベド族の青年。18歳。 現在はジョゼ寺院を拠点に活動している。ひょうきんで軽い性格であり、不真面目そうに見える人物だが、「自分たちの手で未来を創る」という確固たる信念のもとマキナ派を指導している。 でもモテる。アニキの(一方的)ライバル。 戦闘能力も高く、武器はエレキギターの様な形状の、様々な武器を内蔵したマキナを使いこなす。 &Bold(){&color(purple){もう一度奪いとるだけさ!}} ◆ルブラン cv.安原聡美 スフィアハンターの一派“ルブラン一味”の首領。自称21歳。 OPではルカで偽ユウナとなりライブ実行。その演出の変化に前作からの違いを感じたプレイヤーも多いはず。 目立ちやがりやで何事も自分が一番でなくては済まない性格。そのためスピラのアイドル的存在のユウナ及びカモメ団を一方的にライバル視しており、度々衝突することに。 その性格ゆえ人使いも荒いが、部下からは「ルブラン様」や「お嬢」と呼ばれており、意外にも部下からの信頼は厚い。 戦闘曲は意外にも和風調のBGM。三味線がカッコイイと評判。 &color(hotpink){キミなの?それとも似てるだけ?} &bold(){出してくれよ!あいつにあわせてくれ!} ◆??? cv.[[森田成一]] 前作の主人公[[ティーダ>ティーダ(FF10)]]…らしき人物。 リュックが持ってきたスフィアに映し出されていたが、その内容は&b(){牢屋に入れられ、看守へ暴れ叫んでいる}という驚愕の内容。 このスフィアは何なのか、彼はどこにいるのか、ユウナ達はそれを求めて進んでいく。 *評価 #openclose(show=初見、未プレイは閲覧非推奨){ 評価は長所短所半々と中々別れている。最大の理由は&b(){作風の変化。} FF10は生と死者、民族対立、宗教腐敗、自己犠牲などテーマがかなりシリアスだった。一方FFX-2ではそういった要素がかなり薄くなり、ギャグ描写も増加。(カモメ団、ルブラン一味、イサールなど)その変化に対応できなかったプレイヤーにはかなり不評だったのは当然であろう。 また露骨なサービスシーンの増加も不満が多い。ドレスアップの変身バンクや主人公3人の露出度アップ、ギャルゲーめいたイベントなどお色気度がやや高め。 前作のユウナが&color(deepskyblue){清楚キャラ}だっただけにそのギャップは少々キツイものがある。 特に主人公ユウナの変化が一番賛否分かれるのではないのだろうか。服装だけでなく性格も明るい…というより軽いものになった。「ムカツキ」はその代表例。例えるなら[[真面目系黒髪ロング女子が夏休み後に金髪ギャル化>夏休みデビュー]]といったところか。 (まあ、作中で言及されたとおり、変わろうとして外見だけ変えても中身はそのままなわけだが) 一応ユウナが変化を試みる経緯は"永遠のナギ節"というムービーでちゃんと描かれているため観ている人は変化もティーダを意識したもので中身は変わっていない事を理解していた……のだが、如何せんこのムービーは前作インター版の特典だったためインター版を購入せずに観ていない人が多かった。 無論評価点も多い。進化したATB、ドレスフィアという戦略性の増加やボリューム満点のストーリー、ミニゲームややり込み要素の増加などシステム面では好評。 上記のキャラ、作風変化にも一応理由付けはある。 明るい作風になっているのは、&b(){シンという死の抑圧から解放された反動}であり、スピラ全体が平和を祝うべくハッチャけているのだ。 ユウナ達もシン討伐(世界救済)という重い使命が無くなり、自由を謳歌してるのだ。 さらに重い話というのもよく見ればキチンとある。新エボン党と青年同盟の対立(新興政治勢力の対立)、ロンゾ族とグアド族の確執(民族虐殺とその復讐の賛否)、エボンというかつての絶対真理を奪われた人々の、ようやく得た秩序の中で起こる新たな混迷に巻きこまれる「新時代の到来」などギャグ一本のストーリーでは決してない。 難易度は基本的にヌルく、シリーズ最易とまで言われる。むしろ負ける方が難しいと云われるほど弱いラスボスや伝説級のバランスブレイカー「キュウソネコカミ」(おそらく同名ロックバンドの元ネタである)がそれに拍車をかけている。 あと&b(){倖田來未は許されない}。 } *余談 ○今作はFFシリーズで「スクウェア」として発売した最後の作品。この直後に合併して「スクウェア・エニックス」となる。色々とぶっ飛んだ変化や演出もその影響があった…かは知らない。 ○元々は前作キャラも戦うコンセプトがあったようで、色々案も考えられていた。 しかし今作のATBとワッカの「ボールを投げて攻撃」という動きの調整が難しく、お流れとなった。ルールーも妊婦なので設定を重視してボツ。キマリだけは出れなくもなかった(ガガゼト山のミッションで参戦予定だったそうな)が、キマリのためだけに特別なプログラムを作るのも難しく、断念したそうだ。 ○ドレスフィア取捨選択にはスタッフもかなり苦労した模様。当初は&b(){24種類}のドレスを入れようとしたが、最終的には17種類にまで減少。そのドレス候補には竜騎士や魔法剣士といったお馴染みの物から、チョコボナイトや夜叉などの新種、さらにはメイドなんてものも…ちなみにメイドは&b(){最初から最後まで企画書に残ってた。}&font(l){残念。} またユウナ達のドレスによってアイコンも変化させることも考えられていたが容量とスタッフの負担を考えてこれもボツ。セーブデータのユウナ達3人のアイコンはその名残。 ユミチキュフヘミトメダミキヤヌ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 初めてのFFだった -- 名無しさん (2016-09-01 18:50:51) - 企画当初はジェクト達の旅であるXー0にするかって案もあったらしい。Xー2も良かったけれどそっちの話も見てみたかったな。 -- 名無しさん (2016-09-01 23:28:03) - アンラマンユのしぶとさは異常だったな…まあ、それよりもしぶといボスもいたんだが… -- 名無しさん (2016-09-02 15:57:36) - シンという明確な存在が物語の中核に有り続けた前作と違い、色々とっちらかってた印象。自由度が高いシステムにスフィアを集めないと解らない事も多いのも難点。言われる程悪くなかったとは思うが。 -- 名無しさん (2016-09-03 07:50:08) - クモの敵やモルボルにリュックを丸呑みさせておかずにしてた -- 名無しさん (2016-09-03 20:55:25) - 諏訪部さんの名前間違ってる… -- 名無しさん (2019-06-11 06:23:03) - なんでFFXの記事がないのにこっちの記事はあるんだ… -- 名無しさん (2020-10-16 18:33:38) - 正直、エンディングであのキャラ出してくれなかったらFF嫌いになってたかも。出ない可能性大だったらしいけど -- 名無しさん (2020-10-16 20:06:10) - 割とブラックなオチになれる点では悪くなかったかなあ。いろんな見方から物語が見れるし戦闘も良かった。(Ⅹは未プレイ)Ⅹの評価に今作が影響されるのはまあ仕方ないわなあ(X-2.5?知らない子ですねえ…) -- 名無しさん (2020-10-16 20:22:14) - 勝利のファンファーレの変わりようがすごい -- 名無しさん (2020-10-16 22:07:33) - ビサイドに突然やって来て指導者面するアイツを殺すルートがないと知りプレイする気がマイナスになった一作。アイツだけは殺したかったわ。 -- 名無しさん (2022-01-17 16:23:39) - ↑(個人的には)キャラ自体の性格だけならそうでもなかったが、前周のスコアを引き継ぐのがなあ… -- 名無しさん (2022-02-22 10:07:10) - 『シン』が完全に居なくなった世界でこれからどうしていこうか?と皆で考えつつ千年前の負の遺産とその後始末をする話って方向性は悪くなかったんだけど… -- 名無しさん (2022-06-07 20:04:38) - ユウナよりレン派の自分は異端児か?? -- 名無しさん (2023-03-25 14:40:35) #comment #areaedit(end) }

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