SCP-2996

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&font(#6495ED){登録日}:2016/11/10 Thu 15:51:13 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,i,red){私が懸念を抱いているのはSCP-2996の感情面における健康状態だ。&br()対象は明らかに自身の死について示されている証拠や、また収容されている現状に対して反感を抱いている。&br()インタビューを通じ、SCP-2996は己を殺人犯に対する復讐を為すためこの世界に留まり、&br()肉体の束縛から解き放たれた強力な霊魂なのだと信じていることが明らかになった。&br()この認識は無論、我々がSCP-2996に提供した対象の死因に関する情報と、&br()サイト-81における対象の収容との双方に真っ向から対立している。&br()SCP-2996については多数の事実が曖昧なままで、これが対象の不安感を煽り、&br()付随して鬱病や自滅的な思考を招いてしまった。&br()この存在の性質を考えれば、後者こそが最大の懸念である。&br()&br()―David Rudolph博士}} SCP-2996はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)である。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafe。 項目名は『It Follows You』で、日本語訳は『ついてくる』。 *概要 SCP-2996はインディアナ州ナッシュビルの家屋から発見されたクラスII霊的人型実体(有り体に言えば幽霊)である。 彼女は自分は1929年に殺害されたEmily Nashであると主張しているが、財団が調査した結果、 「その年に家屋で亡くなっているのは発見されたが記録上の死因は他殺ではなく[[自殺]]である」という結論に至った。 しかし本人は「いいや私はJames Franklinに殺されたのよ!」と主張する。なお記録上そんな人物はナッシュビルにいたことは記録されていない。 SCP-2996(Emily Nash)の供述に従う限りではJamesは彼女の恋人だったようだが別れたという。 SCP-2996の見た目は欧州系の黒髪で青目の女性。全身には傷、右目には銃創が確認され非常に痛々しい。 さて彼女は幽霊なので、そのままでは収容できない。そこで財団はnPDN装置という名前の機械を使い、 &bold(){「彼女を実体化した肉体を与えて」}収容することにした。&bold(){もうそれその機械自体がSCPじゃね?} だが本来であれば霊体であったはずのEmilyことSCP-2996からするとすごくストレスが貯まるらしく、 精神状態に非常に悪影響が出てしまっている。財団職員に殺意を抱くレベルで。 一応意志を持ち、尚且つ敵対的ではあるが、実体化している際の彼女の能力は本当にただの一般女性程度のためまだ収容が容易であり、Safe認定もそのためだろう。 尚、この時職員に殴りかかろうとしてガラスの壁に思いきり顔面をぶつけたりしている。 &bold(){幽霊が壁にぶつかってオロオロしているという絵面もなかなかシュールなものがある。}&font(l){かわいい。} David Rudolph博士は彼女に二回インタビューを試みたが、いずれも罵倒ばっかり食らってしまい、 Rudolph博士は転勤することに。変わって彼のプロジェクトを引き継いだのがAngela Kidwell博士だった。 (本人が主張する死因が男性に殺されたことである為男性不信になっていた為女性職員になったのではとの説も) 精神鑑定インタビュー 2012/07/28: >日付:2012年7月28日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:こんばんは、SCP-2996。私と話がしたいと聞いたけれど? >SCP-2996はゆっくり収容房の中を歩く。 >SCP-2996:訳が分からないわ。どうやって私をここに閉じ込めてるの? >Kidwell博士:ええ、我々は変わった装置を2・3使用していて、まず― >SCP-2996:私の魂は何物にも縛られない! 理解できない、私は復讐するための存在なのに…(SCP-2996の声が次第に小さくなる) >Kidwell博士:ええ…私たちはあなたのような存在を捕らえて収容できる機械を持っているのよ。あなたについてもっと知りたいことがあるの。どこで発生したのか、どうやって存在しているのか。 >SCP-2996:でも…私は憎悪の魂、そして― >Kidwell博士:…そして我々はあなたを収容した、SCP-2996。私にはあなたのためにある程度の便宜を図る用意がある。けれど、まずはあなたの協力が必要よ。 >SCP-2996は黙りこみ、以後質問に応じない。Kidwell博士がインタビューを終了する。 >[ログ終了] > >担当精神科医の注記:SCP-2996に関する我々の研究は確かに前進していると言えるだろう。被験体は今や対話においても暴力的な傾向を示さず、追加のインタビューの際にはさらなるコミュニケーションに応じる意思もあるようだ。例の問題には触れないように努めるのではなく、むしろありのままに発生するに任せることを提案する。 そら幽霊も非科学的な装置で体を与えられているんじゃ混乱するに決まっていて、 それに対して便宜は図ると主張しつつゆっくりと彼女に協力を求めた。 精神鑑定インタビュー 2012/08/04: >日付:2012年8月8日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? >SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmy Franklinから命を搾り取ろうとする思いがあった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだ。 >Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 >SCP-2996:(SCP-2996はしばらく黙り込む)ただ、生き続けていた私の一部があの家に戻ってきたみたいに感じる。まだそこにあった。別の部分は憎んでいるのに…混乱してる。混乱と怒り、それと… >Kidwell博士:分かったわ。答えの一部はいずれ掴めるでしょう。もうじきあなたの最初の身体検査が予定されています。この検査が全てを解明する手がかりになるだろうと私は信じているわ。問題はない? >SCP-2996:…分かった。 > >[ログ終了] カウンセリングを続けた結果、おそらくこの時点でSCP-2996は自分の怒りは現実と合わないことを少しずつ認め始めた様である。 同時に丹念にカウンセリングとして彼女に付き合っていたKidwell博士にも徐々に心を開き始めた様だ。 そして財団、というかKidwell博士も彼女の存在しない対象への怒りの出処を突き止め、その怒りを収める手がかりを得ようとしたようだ。 &font(b,red){―――――存在しない?} 第一回物理的評価記録 2012/08/19: >日付:2012年8月19日 >担当医師:N/A >被験体:&font(l){SCP-2996} Emily Anne Nash >視覚的検査:█████████████████████████████ ████████ ██████████████ █████████████ ██ ██████████████ █████ █████████ ███████████ ██████████████████ █████ ████████████████ ██████████ ███████████████████████ ███████████████████████████████████████ █████████████ ██████████████████████████ █████████████ >██████████████ █████████████████████████ ████████████████████████ ██████ ███████████ ████████████████████████ ████████ ██████████ ██████████ ████ ██████ ███████ ███ ███████ █████████████ ███████████████████ ████████████ █████ ██████████████████████████ █████████████ █████████████ ███████████████████████████████████████ ██████████████████████████ █████████████ > >血液検査: ██████████████████████ >・██████████ >・████████ >・████ █████████ >・███ ████████████ ████ > >内診: ███████████████████ ███████████████████████ █████████████████████ █████████████████████████████████ ██████████████████ █████████████ █████████████ █████████████ ████████████████████████████ ██████████████████████ ████████████████████████ █████████████████ █████████████████████████████ ██████████ ████████ ████ ███████████ ███████ ████████ █████████ > >生体解剖手術結果: ████████████ ████ ██████████ █████████v > >結論: ███ █████████ █████ ███████ █████████████ ███ ██████ ████████ ███ ████████ █████████████████████ █████████ ██ ████████ ████████████ ████████ ████████████████ ██████████████ ████████ █████████ █████████ ███ > >次回の検査は███████████████████████の予定。 >サイト管理官の注記: 2012/08/19に発生した事件のため、このログの内容を消去しました。SCP-2996に関する詳細な情報はサイト-81一般警報を参照してください。 精神鑑定インタビュー 2012/08/20: >日付:2012年8月20日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:SCP-2996。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:(インタビュアーは沈黙している) >双方がおよそ3分間に渡って沈黙を保つ。 >Kidwell博士:昨日の件は誤解よ、あれは検査を行う予定だった医師ではなかったの。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:SCP-2996、私は― >SCP-2996:私に嘘の真実を教えていたのね。あなたは私の憎悪を消し去ろうとした、私の復讐を瓶詰めにしようと、私が狂っているって信じさせようと、でもあそこにいたのは&bold(){彼}で、&bold(){彼だった!} なんでよ、あなたはなんで… >Kidwell博士:我々は彼を捜索しているわ。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:本当にごめんなさい。 >[ログ終了] &bold(){…何があった?}って思っただろう。 彼女の身体検査の当日、&bold(){ある事件}が起きていたのである。 サイト-81一般警報: ---- #center(){ &sizex(6){&font(b,red){サイト-81管理官からの指令}} &sizex(5){&font(b){SCP-2996に関する一般警報}} 例の悪漢、SCP-2996の未解決事件に関連していると思しき素性不明の人物がサイト-81へと侵入、サイトの医師3名と看護師4名の消失への関与が疑われている。 &bold(){この人物はクラスIII以上の異常な人型存在であると思われる。} 知的な人型存在に対し、&font(#ff0000){意識がある状態で違法な生体解剖を執り行ったこの人物を財団倫理委員会もまた捜索している。} 対象は武装しており、危険性を有するものと推測される。全職員は白人男性、身長1.8m、茶色の髪と茶色の目を持つ男性に注意すること。 特徴として対象は右目の下と首の周りに傷が見られる。 あらゆる目撃情報はサイト-81の保安職員へと報告して貰いたい。 ―サイト管理官Aktus } ---- &font(#ff0000){&font(b){…そう、“James Franklinは実在していたのだ”}} &bold(){それも財団のセキュリティを苦も無く突破し、誰にも邪魔させることなく検査を決行し、そして次の予定を書いた報告書まで残し悠々とその場を去っている}。 そして彼はEmilyを意識のある状態で生体解剖というあまりに残酷なことをしでかしやがったのである。 (被験体の項目部分の記述が“財団の所有物”としての明記であるオブジェクト番号ではなく本名に書き直している辺り執着が伺える) Kidwell博士が担当の医師ではなかったと発言しているが、本来の担当は何らかの形で消失してしまっていると思われる。 そしてEmilyが主張していたのにもかかわらず、記録には残っていないことから、 Jamesは何らかの形で自身の記録を消せる可能性がある。もしかしたら&bold(){「[[現実改変>現実改変(SCP Foundation)]]者」}なのかもしれない。 そしておそらくは別れた彼女へのストーキングを再度試みたのだろう。 そもそも、Emilyが死後に幽霊として現世に留まっていたこと自体がJamesの力によって意図的に成されていた状態だった可能性すらある。 どの時点でEmilyが財団にいることをJamesが察知したのかは不明だが、こう考えると、SCP-2996はEmily実体だけではなく、James実体も含むべきであろう。 その場合、&bold(){「現実改変者で残酷な嗜好を有する収容できていない実体」}となる。 &font(b){なんでこれでSafeなんだ…?}とも思われるかも知れないが、あくまで財団の中ではSCP-2996はEmily実体のみを指し、Emily実体は安全に収容できているからだろう。 James実体がナンバリングされるのであれば、Keterでもおかしくないだろうが…。 &font(l){追記・修正お願いします} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - It Follows You by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) …さて、上述は実は&bold(){「第一版」}の内容である。 後にこのSCP-2996の執筆をしたdjkaktus氏はこの記事を大幅に改稿した。 それも、ものすごい賛否を生みかねないレベルの大改稿だった。 まず項目名は『The Angry Spirit』(怒れる亡霊)に変更。 その次に、Emily実体の年齢は成人女性と思われるものから8歳の少女に変更され、 彼女が「主張する」James実体の年齢も13歳、関係も恋人から「近所の親しい友達」に変更された。 そう、「主張する」。第二版にはなんとJames実体は一切登場しない。 精神鑑定インタビューの4つ目以降もだいぶ内容が変更されており、4つ目がこれ。 >補遺 2996.4:精神鑑定インタビュー 2012/08/04 > >日付:2012年8月4日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 >[ログ開始] >Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? >SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmyのやつから命を搾り取ろうとする思いしかなかった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだの。 >Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 >SCP-2996: (SCP-2996はしばらく黙り込む)あなたの言う通りなのかもしれない。多分わたしはただ怒って、混乱していただけで、死んでもその気持ちは治まらなかった。だからこんな、こんな風になってしまったのかも。 >Kidwell博士:今の状態があなたにとって辛いものだということは分かっているわ。だけどこれは大きな一歩で、あなたが選択すべき道だと私は思う。あなたは得難い機会を与えられているの。怒りを過去のものとして、最初からやり直すためのね。 >SCP-2996: あなたは… あなたは本当にやり直せると思う? >Kidwell博士:もちろん。 >SCP-2996:&bold(){(微笑んで)わかった。あなたを信じてみる。} > >[ログ終了] そう、なんとSCP-2996を&bold(){解放するという内容になっているのだ。} あの「子供だろうが異常な実体は容赦なく確保・収容し、実験にすら使う」財団がである。 クソトカゲ相手に二人も女の子けしかけたあの財団がである。 &font(l){なお異常のない男の子を食わせたクソ博士はクレフ博士によってクソトカゲのごちそうにされました} そして最後はこれで〆る。 >Kidwell博士及びサイト-81スタッフのカウンセラー助手たちが実施した幾度ものセラピーセッションにより、SCP-2996の暴力的発作の頻度は著しく低下していった。治療を通じて、彼女は彼女の死を取り巻く出来事に折り合いを付けられるようになり、それらを乗り越えて活動することが可能となった。 > >2012年8月15日、SCP-2996は最後の生理検査を課され、彼女の異常特性はもはや存在しないことが判明した。あらゆる点から見て、SCP-2996は正常な人間の少女であった。 > >この結果を受けて、2012年8月18日、SCP-2996の"Neutralized"移行が決定された。サイト-81スタッフによって「かつてSCP-2996であった児童を養子縁組を望む家族の下に解放する」旨の申請が監事司令部へ提出されている間、記憶処理の最終工程の用意が為された。当申請はKidwell博士により執筆され、Bishop博士(サイト-81の研究室長)の認証とサイト管理官Aktusの署名を受けた。 > >2012年8月28日、申請は承認された。Samantha Pendletonと改名された児童は一連の記憶処理を受けた後、財団のフロント組織である養子縁組斡旋団体に身柄を譲り渡された。 …は?元幽霊の女の子を無理矢理実体化した少女がNeutralized? そして養子縁組斡旋団体に譲り渡された? オブジェクトクラスに関しても少し異常で、第一版はあのJames実体が登場するにもかかわらず「Safe」だったが、 この版は「Euclid→Safe→Neutralized」という変遷をたどっている。 勿論無害化というのは別に選択肢としては悪くないが、その場合であっても監視できる空間に置くほうがいいに決まっている。 ましてどこかの誰かに養子縁組て… [[SCPと関わったことでSCPと同列扱いだった子供が本元の死によって解放される>恩人三部作(SCP Foundation) ]]という例もあるにはあるが、それでもこの対処は緩すぎる。 半年に一度厨二病がぶり返さないかメンタルセラピストにカウンセリングを受けている[[豚の塩漬けちゃん>SCP-014-JP-J]]が聞いたら卒倒しそうである。 あっちと違って元々怨霊なのに。 ということでこの改稿にはdjkaktus氏への批判も集まるほどの改稿であった。 だが前Verに比べると「より形式が正式なものになっていたり」「単体で読めばまあこういうのもあり…かな?みたいなのはある」ということもあり、 「まあきっとdjkaktusがハッピーエンドにしたかったんだろ」とかで収まった模様。 日本支部でもこの改稿は注目が集まり、「もしかしたらJames実体が財団に実は来ていて、『Emily』を保護しておくことによるデメリットを斟酌しておっぽり出した説」などもあった。 まあ何はともあれ、Samantha Pendletonと改名されて、Emilyは平穏な人生を歩みだしたのであった…。 &font(l){追記・修正お願いします} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - The Angry Spirit by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) #center(){ &font(i,blue){THIS IS AN AUTOMATED UPDATE. DO NOT ATTEMPT TO CHANGE THE CONTENTS OF THIS PAGE.} &sizex(6){&font(b,red){<< WARNING WARNING WARNING >>}} &sizex(6){&font(b,red){当記録のセキュリティは侵害されています。以上に記されている情報は正確でない可能性があります。}} 財団情報保安部門による調査中のため、当記録は[凍結]されています。 当記録へのあらゆるアクセスは監視され、当記録への編集は一切禁止されます。 詳細に関しては、下記の"特別補遺2996.A"を参照してください。 } &font(b){特別補遺 2996.A:機密情報 / レベル4 目視に限る} #region(レベル4認証情報を入力してください) &sizex(5){&font(b){自動化メッセージ}} &sizex(5){&font(b){FROM: サイト-81所属の管理職員(サイト-19所属の管理職員経由)}} &sizex(5){&font(b){TO: レベル4職員}} ---- 2016/1/19、自動化された財団システムはこの記録を含むサイト-17のデータ領域内にて発生した幾つかのエラーを報告した。更なる調査によって、この記録の特定箇所に消失、変更、明らかな捏造が発見された。変更に関する情報は改竄、あるいは消失してしまったため、編集元は分かっていない。 著しい相違は以下の通り。 -&bold(){サイト-81におけるSCP-2996の存在(サイト-19の記録と矛盾)} -&bold(){Kidwell博士のサイト-81におけるプロジェクトへの配属} -&bold(){Aktus管理官のそのような実体がサイト-81内に収容されていることについての認識} -&bold(){"Samantha Pendleton"の存在} これら以外にも事実の食い違いが存在する可能性はあるが、既に起きてしまったセキュリティ侵害の深刻さのために確認は不可能である。職員の記憶が復元データと矛盾することから、関係人物への記憶改竄が行われたものと現在考えられている。 SCP-2996に関するより正確な情報を集めようと、情報復旧チームはこの記録の過去版へのアクセスを試みている。ビデオ監視ログと音声ファイルは主要な財団データアーカイブから削除されており、失われてしまったと見なされている。 職員各位は当記録、またはセキュリティ違反に関するいかなる情報もサイト-81管理職員まで報告されたし。 ---- &font(i){これはサイト-81からサイト-19を経由して送信された自動化メッセージです。このメッセージの内容を変更しないでください。} #center(){&bold(){地獄の果てまで迎えに行こう。それが君への、僕からの愛だ。}} &bold(){ハッピーエンドなどではなかった。} そこにあったのは、SCPオブジェクトよりも恐ろしく、そして怨霊よりも悍ましい、&bold(){一人の男の妄念だった。} つまり、このオブジェクトに関する報告書は、改稿前の第一版が本来のものであり、第二版はJames実体によって書き換えられた、ニセのレポートであったのだ。 この実体、James Franklinは&bold(){本当に実在していた。}そしてこの男は、自ら殺害したEmilyの怨霊をも自らのものと認識し、財団に乗り込んできた揚句に堂々と生体解剖をやらかしやがったのである。 ではなぜ、そんな事態が今の今まで発覚しなかったのか? 結論を言ってしまえばこのJames Franklin、財団世界でも最高レベルに厄介極まる現実改変能力の持ち主なのである。 しかも、ちいさな魔女やI am No.9などと異なり、明確に自らの意志を以てその能力を行使し、制御することが出来る。 その能力を以て、James Franklinは財団へ侵入。怨霊となったEmilyを生体解剖した。 そして、その痕跡を隠ぺいするためにSCP-2996の報告書をまるごと書き換え、財団職員の記憶や記録もそれに合わせる形で改変。 &bold(){財団の目から犯行の全てを欺き通して、いずこかに姿を消したのである。} が、後になってこの報告書のデータに関する改竄が発覚し、第一版の内容が一部復元に成功。 ここに来てようやく事態を把握した財団は、元々のデータの復旧とSCP-2996に関する正確なデータの収集を開始したが時すでに遅く、James FranklinはEmilyの怨霊をまんまと連れ去り行方をくらましていた。 そもそも唯一の情報源とも言える、復元された第一版すら未だ完全ではなく((生体解剖されたはずのEmilyが、その後にKidwell博士の精神鑑定インタビューに応じているなど))&bold(){追跡はほぼ不可能に近い}……というのが現状である。 メタ的な視点だが、記事そのものを執筆者自らがまとめて改稿し、それをもギミックに組み込んでオチをつけたこの発想力、正直脱帽と言うほかない。 //&bold(){―――――この男の足取りは、[[思わぬ形>SCP-553-JP]]で確認される事となる。} #endregion #center(){&sizex(7){&font(b){SCP-2996 - ERROR / ERROR}}} ---- #right(){ SCP-2996 - ERROR / ERROR by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 ※日本支部ではページ下部にある「履歴」から旧版の報告書を閲覧できるようになっている。 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,75) } #include(テンプレ3) #center(){&sizex(5){&font(b,red){政治的な議論はアニヲタwikiにおいて禁止されています。&br()また、SCP-ENおよびSCP-JPを含めた特定の支部・コミュニティに対する誹謗中傷も禁止されています。&br()&br()本項目は[[相談所での議論の結果>https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17534/1536028738/929]]項目、現存および今後作成されるコメントログの編集権限をメンバー以上に設定しております。}}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd #comment_num2(num=30,striction) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/11/10 Thu 15:51:13 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,i,red){私が懸念を抱いているのはSCP-2996の感情面における健康状態だ。&br()対象は明らかに自身の死について示されている証拠や、また収容されている現状に対して反感を抱いている。&br()インタビューを通じ、SCP-2996は己を殺人犯に対する復讐を為すためこの世界に留まり、&br()肉体の束縛から解き放たれた強力な霊魂なのだと信じていることが明らかになった。&br()この認識は無論、我々がSCP-2996に提供した対象の死因に関する情報と、&br()サイト-81における対象の収容との双方に真っ向から対立している。&br()SCP-2996については多数の事実が曖昧なままで、これが対象の不安感を煽り、&br()付随して鬱病や自滅的な思考を招いてしまった。&br()この存在の性質を考えれば、後者こそが最大の懸念である。&br()&br()―David Rudolph博士}} SCP-2996はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)である。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafe。 項目名は『It Follows You』で、日本語訳は『ついてくる』。 *概要 SCP-2996はインディアナ州ナッシュビルの家屋から発見されたクラスII霊的人型実体(有り体に言えば幽霊)である。 彼女は自分は1929年に殺害されたEmily Nashであると主張しているが、財団が調査した結果、 「その年に家屋で亡くなっているのは発見されたが記録上の死因は他殺ではなく[[自殺]]である」という結論に至った。 しかし本人は「いいや私はJames Franklinに殺されたのよ!」と主張する。なお記録上そんな人物はナッシュビルにいたことは記録されていない。 SCP-2996(Emily Nash)の供述に従う限りではJamesは彼女の恋人だったようだが別れたという。 SCP-2996の見た目は欧州系の黒髪で青目の女性。全身には傷、右目には銃創が確認され非常に痛々しい。 さて彼女は幽霊なので、そのままでは収容できない。そこで財団はnPDN装置という名前の機械を使い、 &bold(){「彼女を実体化した肉体を与えて」}収容することにした。&bold(){もうそれその機械自体がSCPじゃね?} だが本来であれば霊体であったはずのEmilyことSCP-2996からするとすごくストレスが貯まるらしく、 精神状態に非常に悪影響が出てしまっている。財団職員に殺意を抱くレベルで。 一応意志を持ち、尚且つ敵対的ではあるが、実体化している際の彼女の能力は本当にただの一般女性程度のためまだ収容が容易であり、Safe認定もそのためだろう。 尚、この時職員に殴りかかろうとしてガラスの壁に思いきり顔面をぶつけたりしている。 &bold(){幽霊が壁にぶつかってオロオロしているという絵面もなかなかシュールなものがある。}&font(l){かわいい。} David Rudolph博士は彼女に二回インタビューを試みたが、いずれも罵倒ばっかり食らってしまい、 Rudolph博士は転勤することに。変わって彼のプロジェクトを引き継いだのがAngela Kidwell博士だった。 (本人が主張する死因が男性に殺されたことである為男性不信になっていた為女性職員になったのではとの説も) 精神鑑定インタビュー 2012/07/28: >日付:2012年7月28日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:こんばんは、SCP-2996。私と話がしたいと聞いたけれど? >SCP-2996はゆっくり収容房の中を歩く。 >SCP-2996:訳が分からないわ。どうやって私をここに閉じ込めてるの? >Kidwell博士:ええ、我々は変わった装置を2・3使用していて、まず― >SCP-2996:私の魂は何物にも縛られない! 理解できない、私は復讐するための存在なのに…(SCP-2996の声が次第に小さくなる) >Kidwell博士:ええ…私たちはあなたのような存在を捕らえて収容できる機械を持っているのよ。あなたについてもっと知りたいことがあるの。どこで発生したのか、どうやって存在しているのか。 >SCP-2996:でも…私は憎悪の魂、そして― >Kidwell博士:…そして我々はあなたを収容した、SCP-2996。私にはあなたのためにある程度の便宜を図る用意がある。けれど、まずはあなたの協力が必要よ。 >SCP-2996は黙りこみ、以後質問に応じない。Kidwell博士がインタビューを終了する。 >[ログ終了] > >担当精神科医の注記:SCP-2996に関する我々の研究は確かに前進していると言えるだろう。被験体は今や対話においても暴力的な傾向を示さず、追加のインタビューの際にはさらなるコミュニケーションに応じる意思もあるようだ。例の問題には触れないように努めるのではなく、むしろありのままに発生するに任せることを提案する。 そら幽霊も非科学的な装置で体を与えられているんじゃ混乱するに決まっていて、 それに対して便宜は図ると主張しつつゆっくりと彼女に協力を求めた。 精神鑑定インタビュー 2012/08/04: >日付:2012年8月8日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? >SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmy Franklinから命を搾り取ろうとする思いがあった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだ。 >Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 >SCP-2996:(SCP-2996はしばらく黙り込む)ただ、生き続けていた私の一部があの家に戻ってきたみたいに感じる。まだそこにあった。別の部分は憎んでいるのに…混乱してる。混乱と怒り、それと… >Kidwell博士:分かったわ。答えの一部はいずれ掴めるでしょう。もうじきあなたの最初の身体検査が予定されています。この検査が全てを解明する手がかりになるだろうと私は信じているわ。問題はない? >SCP-2996:…分かった。 > >[ログ終了] カウンセリングを続けた結果、おそらくこの時点でSCP-2996は自分の怒りは現実と合わないことを少しずつ認め始めた様である。 同時に丹念にカウンセリングとして彼女に付き合っていたKidwell博士にも徐々に心を開き始めた様だ。 そして財団、というかKidwell博士も彼女の存在しない対象への怒りの出処を突き止め、その怒りを収める手がかりを得ようとしたようだ。 &font(b,red){―――――存在しない?} 第一回物理的評価記録 2012/08/19: >日付:2012年8月19日 >担当医師:N/A >被験体:&font(l){SCP-2996} Emily Anne Nash >視覚的検査:█████████████████████████████ ████████ ██████████████ █████████████ ██ ██████████████ █████ █████████ ███████████ ██████████████████ █████ ████████████████ ██████████ ███████████████████████ ███████████████████████████████████████ █████████████ ██████████████████████████ █████████████ >██████████████ █████████████████████████ ████████████████████████ ██████ ███████████ ████████████████████████ ████████ ██████████ ██████████ ████ ██████ ███████ ███ ███████ █████████████ ███████████████████ ████████████ █████ ██████████████████████████ █████████████ █████████████ ███████████████████████████████████████ ██████████████████████████ █████████████ > >血液検査: ██████████████████████ >・██████████ >・████████ >・████ █████████ >・███ ████████████ ████ > >内診: ███████████████████ ███████████████████████ █████████████████████ █████████████████████████████████ ██████████████████ █████████████ █████████████ █████████████ ████████████████████████████ ██████████████████████ ████████████████████████ █████████████████ █████████████████████████████ ██████████ ████████ ████ ███████████ ███████ ████████ █████████ > >生体解剖手術結果: ████████████ ████ ██████████ █████████v > >結論: ███ █████████ █████ ███████ █████████████ ███ ██████ ████████ ███ ████████ █████████████████████ █████████ ██ ████████ ████████████ ████████ ████████████████ ██████████████ ████████ █████████ █████████ ███ > >次回の検査は███████████████████████の予定。 >サイト管理官の注記: 2012/08/19に発生した事件のため、このログの内容を消去しました。SCP-2996に関する詳細な情報はサイト-81一般警報を参照してください。 精神鑑定インタビュー 2012/08/20: >日付:2012年8月20日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 > >[ログ開始] >Kidwell博士:SCP-2996。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:(インタビュアーは沈黙している) >双方がおよそ3分間に渡って沈黙を保つ。 >Kidwell博士:昨日の件は誤解よ、あれは検査を行う予定だった医師ではなかったの。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:SCP-2996、私は― >SCP-2996:私に嘘の真実を教えていたのね。あなたは私の憎悪を消し去ろうとした、私の復讐を瓶詰めにしようと、私が狂っているって信じさせようと、でもあそこにいたのは&bold(){彼}で、&bold(){彼だった!} なんでよ、あなたはなんで… >Kidwell博士:我々は彼を捜索しているわ。 >SCP-2996:(被験体は反応しない) >Kidwell博士:本当にごめんなさい。 >[ログ終了] &bold(){…何があった?}って思っただろう。 彼女の身体検査の当日、&bold(){ある事件}が起きていたのである。 サイト-81一般警報: ---- #center(){ &sizex(6){&font(b,red){サイト-81管理官からの指令}} &sizex(5){&font(b){SCP-2996に関する一般警報}} 例の悪漢、SCP-2996の未解決事件に関連していると思しき素性不明の人物がサイト-81へと侵入、サイトの医師3名と看護師4名の消失への関与が疑われている。 &bold(){この人物はクラスIII以上の異常な人型存在であると思われる。} 知的な人型存在に対し、&font(#ff0000){意識がある状態で違法な生体解剖を執り行ったこの人物を財団倫理委員会もまた捜索している。} 対象は武装しており、危険性を有するものと推測される。全職員は白人男性、身長1.8m、茶色の髪と茶色の目を持つ男性に注意すること。 特徴として対象は右目の下と首の周りに傷が見られる。 あらゆる目撃情報はサイト-81の保安職員へと報告して貰いたい。 ―サイト管理官Aktus } ---- &font(#ff0000){&font(b){…そう、“James Franklinは実在していたのだ”}} &bold(){それも財団のセキュリティを苦も無く突破し、誰にも邪魔させることなく検査を決行し、そして次の予定を書いた報告書まで残し悠々とその場を去っている}。 そして彼はEmilyを意識のある状態で生体解剖というあまりに残酷なことをしでかしやがったのである。 (被験体の項目部分の記述が“財団の所有物”としての明記であるオブジェクト番号ではなく本名に書き直している辺り執着が伺える) Kidwell博士が担当の医師ではなかったと発言しているが、本来の担当は何らかの形で消失してしまっていると思われる。 そしてEmilyが主張していたのにもかかわらず、記録には残っていないことから、 Jamesは何らかの形で自身の記録を消せる可能性がある。もしかしたら&bold(){「[[現実改変>現実改変(SCP Foundation)]]者」}なのかもしれない。 そしておそらくは別れた彼女へのストーキングを再度試みたのだろう。 そもそも、Emilyが死後に幽霊として現世に留まっていたこと自体がJamesの力によって意図的に成されていた状態だった可能性すらある。 どの時点でEmilyが財団にいることをJamesが察知したのかは不明だが、こう考えると、SCP-2996はEmily実体だけではなく、James実体も含むべきであろう。 その場合、&bold(){「現実改変者で残酷な嗜好を有する収容できていない実体」}となる。 &font(b){なんでこれでSafeなんだ…?}とも思われるかも知れないが、あくまで財団の中ではSCP-2996はEmily実体のみを指し、Emily実体は安全に収容できているからだろう。 James実体がナンバリングされるのであれば、Keterでもおかしくないだろうが…。 &font(l){追記・修正お願いします} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - It Follows You by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) …さて、上述は実は&bold(){「第一版」}の内容である。 後にこのSCP-2996の執筆をしたdjkaktus氏はこの記事を大幅に改稿した。 それも、ものすごい賛否を生みかねないレベルの大改稿だった。 まず項目名は『The Angry Spirit』(怒れる亡霊)に変更。 その次に、Emily実体の年齢は成人女性と思われるものから8歳の少女に変更され、 彼女が「主張する」James実体の年齢も13歳、関係も恋人から「近所の親しい友達」に変更された。 そう、「主張する」。第二版にはなんとJames実体は一切登場しない。 精神鑑定インタビューの4つ目以降もだいぶ内容が変更されており、4つ目がこれ。 >補遺 2996.4:精神鑑定インタビュー 2012/08/04 > >日付:2012年8月4日 >インタビュアー:Angela Kidwell博士 >インタビュー対象:SCP-2996 >[ログ開始] >Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? >SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmyのやつから命を搾り取ろうとする思いしかなかった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだの。 >Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 >SCP-2996: (SCP-2996はしばらく黙り込む)あなたの言う通りなのかもしれない。多分わたしはただ怒って、混乱していただけで、死んでもその気持ちは治まらなかった。だからこんな、こんな風になってしまったのかも。 >Kidwell博士:今の状態があなたにとって辛いものだということは分かっているわ。だけどこれは大きな一歩で、あなたが選択すべき道だと私は思う。あなたは得難い機会を与えられているの。怒りを過去のものとして、最初からやり直すためのね。 >SCP-2996: あなたは… あなたは本当にやり直せると思う? >Kidwell博士:もちろん。 >SCP-2996:&bold(){(微笑んで)わかった。あなたを信じてみる。} > >[ログ終了] そう、なんとSCP-2996を&bold(){解放するという内容になっているのだ。} あの「子供だろうが異常な実体は容赦なく確保・収容し、実験にすら使う」財団がである。 クソトカゲ相手に二人も女の子けしかけたあの財団がである。 &font(l){なお異常のない男の子を食わせたクソ博士はクレフ博士によってクソトカゲのごちそうにされました} そして最後はこれで〆る。 >Kidwell博士及びサイト-81スタッフのカウンセラー助手たちが実施した幾度ものセラピーセッションにより、SCP-2996の暴力的発作の頻度は著しく低下していった。治療を通じて、彼女は彼女の死を取り巻く出来事に折り合いを付けられるようになり、それらを乗り越えて活動することが可能となった。 > >2012年8月15日、SCP-2996は最後の生理検査を課され、彼女の異常特性はもはや存在しないことが判明した。あらゆる点から見て、SCP-2996は正常な人間の少女であった。 > >この結果を受けて、2012年8月18日、SCP-2996の"Neutralized"移行が決定された。サイト-81スタッフによって「かつてSCP-2996であった児童を養子縁組を望む家族の下に解放する」旨の申請が監事司令部へ提出されている間、記憶処理の最終工程の用意が為された。当申請はKidwell博士により執筆され、Bishop博士(サイト-81の研究室長)の認証とサイト管理官Aktusの署名を受けた。 > >2012年8月28日、申請は承認された。Samantha Pendletonと改名された児童は一連の記憶処理を受けた後、財団のフロント組織である養子縁組斡旋団体に身柄を譲り渡された。 …は?元幽霊の女の子を無理矢理実体化した少女がNeutralized? そして養子縁組斡旋団体に譲り渡された? オブジェクトクラスに関しても少し異常で、第一版はあのJames実体が登場するにもかかわらず「Safe」だったが、 この版は「Euclid→Safe→Neutralized」という変遷をたどっている。 勿論無害化というのは別に選択肢としては悪くないが、その場合であっても監視できる空間に置くほうがいいに決まっている。 ましてどこかの誰かに養子縁組て… [[SCPと関わったことでSCPと同列扱いだった子供が本元の死によって解放される>恩人三部作(SCP Foundation) ]]という例もあるにはあるが、それでもこの対処は緩すぎる。 半年に一度厨二病がぶり返さないかメンタルセラピストにカウンセリングを受けている[[豚の塩漬けちゃん>SCP-014-JP-J]]が聞いたら卒倒しそうである。 あっちと違って元々怨霊なのに。 ということでこの改稿にはdjkaktus氏への批判も集まるほどの改稿であった。 だが前Verに比べると「より形式が正式なものになっていたり」「単体で読めばまあこういうのもあり…かな?みたいなのはある」ということもあり、 「まあきっとdjkaktusがハッピーエンドにしたかったんだろ」とかで収まった模様。 日本支部でもこの改稿は注目が集まり、「もしかしたらJames実体が財団に実は来ていて、『Emily』を保護しておくことによるデメリットを斟酌しておっぽり出した説」などもあった。 まあ何はともあれ、Samantha Pendletonと改名されて、Emilyは平穏な人生を歩みだしたのであった…。 &font(l){追記・修正お願いします} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - The Angry Spirit by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) #center(){ &font(i,blue){THIS IS AN AUTOMATED UPDATE. DO NOT ATTEMPT TO CHANGE THE CONTENTS OF THIS PAGE.} &sizex(6){&font(b,red){<< WARNING WARNING WARNING >>}} &sizex(6){&font(b,red){当記録のセキュリティは侵害されています。以上に記されている情報は正確でない可能性があります。}} 財団情報保安部門による調査中のため、当記録は[凍結]されています。 当記録へのあらゆるアクセスは監視され、当記録への編集は一切禁止されます。 詳細に関しては、下記の"特別補遺2996.A"を参照してください。 } &font(b){特別補遺 2996.A:機密情報 / レベル4 目視に限る} #region(レベル4認証情報を入力してください) &sizex(5){&font(b){自動化メッセージ}} &sizex(5){&font(b){FROM: サイト-81所属の管理職員(サイト-19所属の管理職員経由)}} &sizex(5){&font(b){TO: レベル4職員}} ---- 2016/1/19、自動化された財団システムはこの記録を含むサイト-17のデータ領域内にて発生した幾つかのエラーを報告した。更なる調査によって、この記録の特定箇所に消失、変更、明らかな捏造が発見された。変更に関する情報は改竄、あるいは消失してしまったため、編集元は分かっていない。 著しい相違は以下の通り。 -&bold(){サイト-81におけるSCP-2996の存在(サイト-19の記録と矛盾)} -&bold(){Kidwell博士のサイト-81におけるプロジェクトへの配属} -&bold(){Aktus管理官のそのような実体がサイト-81内に収容されていることについての認識} -&bold(){"Samantha Pendleton"の存在} これら以外にも事実の食い違いが存在する可能性はあるが、既に起きてしまったセキュリティ侵害の深刻さのために確認は不可能である。職員の記憶が復元データと矛盾することから、関係人物への記憶改竄が行われたものと現在考えられている。 SCP-2996に関するより正確な情報を集めようと、情報復旧チームはこの記録の過去版へのアクセスを試みている。ビデオ監視ログと音声ファイルは主要な財団データアーカイブから削除されており、失われてしまったと見なされている。 職員各位は当記録、またはセキュリティ違反に関するいかなる情報もサイト-81管理職員まで報告されたし。 ---- &font(i){これはサイト-81からサイト-19を経由して送信された自動化メッセージです。このメッセージの内容を変更しないでください。} #center(){&bold(){地獄の果てまで迎えに行こう。それが君への、僕からの愛だ。}} &bold(){ハッピーエンドなどではなかった。} そこにあったのは、SCPオブジェクトよりも恐ろしく、そして怨霊よりも悍ましい、&bold(){一人の男の妄念だった。} つまり、このオブジェクトに関する報告書は、改稿前の第一版が本来のものであり、第二版はJames実体によって書き換えられた、ニセのレポートであったのだ。 この実体、James Franklinは&bold(){本当に実在していた。}そしてこの男は、自ら殺害したEmilyの怨霊をも自らのものと認識し、財団に乗り込んできた揚句に堂々と生体解剖をやらかしやがったのである。 ではなぜ、そんな事態が今の今まで発覚しなかったのか? 結論を言ってしまえばこのJames Franklin、財団世界でも最高レベルに厄介極まる現実改変能力の持ち主なのである。 しかも、ちいさな魔女やI am No.9などと異なり、明確に自らの意志を以てその能力を行使し、制御することが出来る。 その能力を以て、James Franklinは財団へ侵入。怨霊となったEmilyを生体解剖した。 そして、その痕跡を隠ぺいするためにSCP-2996の報告書をまるごと書き換え、財団職員の記憶や記録もそれに合わせる形で改変。 &bold(){財団の目から犯行の全てを欺き通して、いずこかに姿を消したのである。} が、後になってこの報告書のデータに関する改竄が発覚し、第一版の内容が一部復元に成功。 ここに来てようやく事態を把握した財団は、元々のデータの復旧とSCP-2996に関する正確なデータの収集を開始したが時すでに遅く、James FranklinはEmilyの怨霊をまんまと連れ去り行方をくらましていた。 そもそも唯一の情報源とも言える、復元された第一版すら未だ完全ではなく((生体解剖されたはずのEmilyが、その後にKidwell博士の精神鑑定インタビューに応じているなど))&bold(){追跡はほぼ不可能に近い}……というのが現状である。 メタ的な視点だが、記事そのものを執筆者自らがまとめて改稿し、それをもギミックに組み込んでオチをつけたこの発想力、正直脱帽と言うほかない。 //&bold(){―――――この男の足取りは、[[思わぬ形>SCP-553-JP]]で確認される事となる。} #endregion #center(){&sizex(7){&font(b){SCP-2996 - ERROR / ERROR}}} ---- #right(){ SCP-2996 - ERROR / ERROR by djkaktus http://www.scp-wiki.net/scp-2996 http://ja.scp-wiki.net/scp-2996 ※日本支部ではページ下部にある「履歴」から旧版の報告書を閲覧できるようになっている。 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,112) } #include(テンプレ3) #center(){&sizex(5){&font(b,red){政治的な議論はアニヲタwikiにおいて禁止されています。&br()また、SCP-ENおよびSCP-JPを含めた特定の支部・コミュニティに対する誹謗中傷も禁止されています。&br()&br()本項目は[[相談所での議論の結果>https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17534/1536028738/929]]項目、現存および今後作成されるコメントログの編集権限をメンバー以上に設定しております。}}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd #comment_num2(num=30,striction) }

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