SCP-014-JP-EX

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&font(#6495ED){登録日}: 2016/12/18 Sun 15:35:59 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,i,red){最初にSCP-014-JP-EXの実施を教唆した人物(SCP-014-JP-EX-α)については、&br()日本において年間100件程度発生しているP-D/U-漂流イベントの存在を把握していた可能性が否定できないことから、&br()財団でも公安部特事課の捜査情報についてその蓄積と整理を実施しています。}} SCP-014-JP-EXはシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(b){Explained}。 項目名は「君のその顔が見たくて」。 Explained SCPということで、普通のSCP記事とは少々毛色が異なる記事となっている。 *概要 SCP-014-JP-EXは当初、日本国内で発生している『P-D/U-漂着イベント(Para-Dimension/Universe,異次元/異世界漂着イベント)』における「漂着者」、 つまり異世界からこの世界に流れ着いた人物だと思われていた((財団が把握しているケースだけで、日本だけでも年に100名程度の「漂着者」が確認されています))。 発端は、10代と見られるコーカソイド系の女児が「身元不明のコスプレイヤー」として発見されたことである。 彼女の話す言葉が意味不明なので当初は統合失調症などの精神疾患を疑われたが、着用していた『全体に金刺繍が施された近世ロココ調のドレス、及び銀製の儀杖』の造りが非常に精巧であったことから、財団は漂着者の可能性があると判断した。 彼女はエスペラント語の文法をベースとした十数の言語を組み合わせた言語を話しており、 意思疎通は非常に困難であった(本来の言語に置ける意味と全く違う意味を持つ言葉も存在したため)。 だが日がな異常存在と格闘する財団にとって、困難とは言え不可能ではなく、解析して言語を自動翻訳する機械を開発しているに至る。 そして、彼女の話す言葉には虚言の兆候はなく「彼女自身はそれを事実として話している」ことが判明した。 その内容は大体が、「自分はどこかの王国の王女で魔法が使える」というもの。その王国は広いと家臣に教えられてきたようだが、 「明らかにこの世界のほうが広い」ことに衝撃を受けて狼狽していることを示した。 財団はこの女児を含め似たような事例がないか、警視庁公安部特事課((準要注意団体の一つです。アメリカにおけるUIU、FBI異常事件課に近いですが、(この件への対応を見ればわかるように)所属する警察官は総じてオブジェクトとなりえる器物への理解が一定以上あり、また財団ともちゃんと協力関係にあると言ってよいと思われます。))と共同で捜査をしていた。 …さて。 ここまでなら異次元から来た王女様でもいいのだが、Explainedに分類されたということはつまり「異常性を前提とせずとも彼女の状態を説明できた」ということである。 実は彼女の言語や衣服は異常ではあったものの、&bold(){財団が追い求める傾向の異常性は全く無い。} 魔法を実際に試させても使えなかったし、そもそも火をおこす呪文が&italic(){「Mein Leben war sinnlos」}であった。 ドイツ語で&font(#ff0000){「私の人生は無意味だった」}という意味だが、彼女はあくまで火をおこす呪文として認識しており((他にもドイツ語で「私は犬だ」「私はただの人間だ」といった意味の文章を呪文として使用していました))、 ドイツ語でそういう意味を持っていることなんて知らなかった。そして上手く行っていないことに本人が一番動揺していた。 その後動揺していた彼女に改めてインタビューをすると、彼女は自分が見た『夢』とやらについて話しだした。 14歳の誕生日、両親と家臣たちは誕生日を祝い、そして「王国をあげて今日のためにサプライズを用意した」と言う。 彼女が意気揚々と外に出た瞬間、&bold(){城はハリボテのセットの如くパタンと倒れ、}誰かが「&font(b){ドッキリ大成功}」というプラカードを掲げて出てくる。 そして、その場にいた自分以外の全員が、&bold(){下らない悪戯にかかった馬鹿を見るような目で自分を指さしてゲラゲラと笑い出だした}のだと。 …本当に夢なのかな?&bold(){本人が夢だと信じたいんじゃないのか}、と財団は考え、そこで彼女が住んでいた『王国』の特徴を聞き出した。 &bold(){―――尚、この時のインタビューでは彼女のそれまでの強気で王族らしい威厳に満ちた口調は、} &bold(){明らかに弱弱しく、不安げに怯える小さな女の子の言葉となっており、最後には泣き出してしまった。} そして調査の結果、&font(b,red){その特徴に当てはまる廃遊園が日本国内に存在していた。} *真実 読者は&bold(){『[[トゥルーマン・ショー]]』}という映画をご存知だろうか。 今となってはもはや有名になりすぎてネタバレを気にする必要が薄いほど偉大な名フィルムであるが 「自分の生きている世界が『セット』であることに気がついてそこから脱出しようとする主人公」という話である。 簡単に言うなら、彼女も「トゥルーマン」だったのだ。 &font(b){自分の境遇を理解するにはまだあまりにも若すぎただけで。} しかも外の世界にいても、不思議な言語でしか喋ったことがない。本人にとってはその言葉しか知らないせいで、意思疎通すらできない。 警察が保護して財団に引き渡されたことは彼女にとってある意味幸運だったのだろう。 さて、廃遊園の話をしよう。そこには確かに、城のセットがあった。 そして確認した限り、特撮番組で使用するような火を吹く装置などがあった。 彼女はトゥルーマン同様、やはり虚構のセットの中で暮らしていたわけである。 そのセットには&bold(){一切の異常性もへったくれもなかった。} その廃遊園の元の持ち主を特定した財団は、その持ち主を拘束し、彼に話を聞くことにした。 >SCP-014-JP-EX-A: 一体何の権限があって私をこんなところに閉じ込めているんだね。君たちは警察か?なら早く弁護士を呼んでくれ。 > >██尋問官: (SCP-014-JP-EX-1の写真を見せる)この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: ふん、いや全く知らないね、何だこの子は、馬鹿なんじゃないかこんな格好して。 > >██尋問官: &bold(){(SCP-014-JP-EX-Aに[編集済]しながら)}この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: おい!お前何やってんだ!痛い!止めろ!法廷で告発するぞ!私には政府とのパイプも > >██尋問官: &font(#ff0000){(SCP-014-JP-EX-Aの[編集済]を[編集済]した)}もう一度だけ聞きます、この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: &bold(){ひぃ!}話す、話すから止めてくれ!知ってる、知ってるよ!私が育てたんだ! > >██尋問官: どうしてあんなことをしたんですか。答えて下さい、答えないとどうなるかお分かりですね。 …財団に政府とのパイプとかちらつかせたところでしょうがないのだがまあ財団は秘密組織だし知らなくても仕方ない。 そして例によって[編集済]については深く考えてはいけない。&s(){[[普通にしゃべってるので「首を絞めた挙句、骨をへし折った」>草加雅人]]ではないだろうが…} この男はどうやら資産家だったらしく、彼がセットを用意して、仲間内とある遊びに興じていたのだ。 それが身元不明の子供達をどこからか調達してきて彼らに日本語ではない言語を身につけさせ、 彼らを王子様お姫様として育てる。そしてそれが普通だと思っていた彼らに、ある日唐突に現実を教えて絶望させる。 &font(#ff0000){&bold(){その「純粋な子供の絶望する顔」が何よりも面白かったとのことである。}} …とゲスいこと極まりないがこのインタビューで「&font(b){他にもやってる奴がいる}」ことがわかる。 この男が彼女を「解放」…もとい「放流」したのも、でたらめな言葉で意思疎通を測れない彼女が 町中で「魔法」を使う姿を想像するだけで面白そうだったから、とのこと。 しかも悪びれもせず、「どうせ児童虐待にしかならないだろう、さっさと警察に引き渡せ」と宣う。 なんだこの男。 …さて財団も警察もこの男と事件を立件するか&bold(){処分するか}を考えたが、『当該事象を公にした場合、P-D/U-漂着イベントへの対処に支障が生じる』 つまり「こういう事例があると世間が知ってしまうと、本当に異世界からの漂着者が来た場合に対処しづらくなる」という理由、 さらに「これテレビで流したら関係者が子供を殺して証拠隠滅を図る可能性あるよね?」という 効率面でも倫理面でも非常に面倒になる理由から秘密裏に処分することが決まった。 その後も警察を通して子供達を保護し養育者を確保しているが、保護した子供たちには「現実復帰プロトコル」というプロトコルに基づいて 社会復帰ができるように促している。最初の子供は財団にフィールドエージェントとして雇用され、 二人は里親に引き取られ、残る一人は警察病院で療養している。 //なおあくまで確定しているのがこの4人というだけで、どうも疑いのある事象が年間百件起きてるとか。 //なんなのこの救いようのない話は…。 また、前述のSCP-014-JP-EX-Aは「本当に異世界からの漂着者が存在する」という事実は知らなかったのだが、 本記事冒頭に書かれている通り、この悪趣味な「遊び」を最初に考案しSCP-014-JP-EX-Aを初めとした多くの養育者たちに 実行を薦めた人物が存在しているのだが、この人物は異世界の漂着者の事実を知っていた可能性があるとして財団は調査を継続している。 つまり、一見ただの下種な金持ちの非道徳な娯楽でしかないこの事件は、上述の「P-D/U-漂着イベントが発生した際の調査に支障が出る」のをわざと狙い、 &bold(){本物の異世界漂着者の捜査をかく乱させる目的で資産家達を利用した誰かが居たのでないか、}という可能性があるのである。 無論現時点では確証もなく推論の域を出ないが、推論でも可能性がゼロと言い切れない限りは財団としても調べないわけにはいかないのだろう。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){というか、むしろこういった異常性に関わる“わかりやすい黒幕”がいてくれたほうが、}} &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){最初から最後まで何の異常もない人間の悪意だけで構成された事件とされるよりまだマシと思えるのは気のせいだろうか…?}} *余談 番号は[[SCP-014-JP-J]]と一致するが、これは執筆者いわく「&u(){意図的に合わせたもの}」とのこと。 実際「ドイツ語」「14歳の少女」とかもアイスヴァインちゃんに似ているし、 「私は異世界の魔法を使える王女様だ」とインタビューしている時点だけ見れば彼女と同じくある意味微笑ましくも見えるかもしれない。 だがアイスヴァインちゃんと決定的に違うのが、これが本人の厨二病によって自分で楽しく考えた設定などではなく、 本人にとっては&bold(){周囲のあまりに身勝手な大人から本来あるべき未来を奪われたうえで与えられた「真実」}であり、 「虚構」であるとは微塵も思っていなかった、思う事すら許されなかったことに尽きる。 間違ってもアイスヴァインちゃんと同じように掘り返してイジるようなことはあってはならない。&font(l){まあ向こうも掘り返していいもんではないが} ただ、一度はその「虚構」を知ってしまい絶望していた彼女が、『財団』という、常時死と隣り合わせな環境ではあるものの、 その虚構と知った「幻想」や「神秘」、「人知を超えた力」が現実にある「真実」であることを再度知り、その中で生きていけるようになったのは、 ある意味では救いだったのかもしれない。 SCP-014-JP-EX-1はTaleで時々登場するが、その際に「雛倉」という姓が付くことが多い(報告書内では言及されないTaleオリジナル設定)。 一部Taleではエージェント・立花(やはりTaleオリジナルのアイスヴァインちゃんの苗字)の部下であったりする。 互いに相手について何を思うのだろうか…? ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-014-JP-EX - 君のその顔が見たくて by hannyahara ja.scp-wiki.net/scp-014-jp-ex この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,30) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - うわぁ…なんて胸糞悪い… -- 名無しさん (2016-12-18 15:54:28) - 人間のクズがこの野郎…(憤怒)保護された子の中に全身に入れ墨のある子とかいたけどその子どうしたんやろ…なんとか消したのかな… -- 名無しさん (2016-12-18 16:38:40) - あれ、14-JP-EXとは別に漂着イベントってのがあってそれに似てるから収容、結局無関係だったけど本当の漂着イベントの対処が面倒になるからEX認定してるって奴じゃないっけ -- 名無しさん (2016-12-18 16:42:37) - 現状だと財団が被害者保護・教育、加害者処分に動いてるのがせめてもの救いやねぇ。幸い、若いし財団の補助もあるだろうから社会復帰できるだろうし -- 名無しさん (2016-12-18 16:44:37) - というか、この加害者、一体なんなんやねん。そんなことをできるなんて、もしかして政府と癒着しているどこかの組織か? -- 名無しさん (2016-12-18 17:59:45) - 例え相手が素人だとしても「ただでさえSCPはややこしいのに紛らわしいんだよボケ!」ということだが相手の黒幕共からすると醜悪なごっこ遊びしたら本物がやってきたという物凄い悪夢な状態…さあこの世界でこんなことをしたオトシマエをつけようねえ裏社会如きじゃどうにもならないからねぇ -- 名無しさん (2016-12-18 18:08:49) - 黒幕は全員、682の餌にでもすれば良い。 -- 名無しさん (2016-12-18 18:28:00) - つーか全世界の権力を上回る財団に権威をチラつかせるとはな -- 名無しさん (2016-12-18 18:50:33) - ↑×2馬鹿言っちゃいけない こんなクズの命でも無駄にはできないよ だから財団で有効に使わせてもらおう -- 名無しさん (2016-12-18 18:53:48) - そしてなによりも、この子たちを自分が引き取って正しく養育したい!(ただし女の子に限る -- 名無しさん (2016-12-18 18:56:27) - ↑×2 それなら596に貼り付けて臓器生産機になってもらおう。 -- 名無しさん (2016-12-18 19:05:36) - でも最初に発案していた奴はメンバー内の新入りでsCPや漂着イベント知っていてやったんじゃないかと言われてたな -- 名無しさん (2016-12-18 19:20:03) - また「博士」の仕業だろ -- 名無しさん (2016-12-18 19:31:01) - ↑×4ジェンダースイッチ10回くらい使って去勢してあげよう -- 名無しさん (2016-12-18 19:42:52) - ↑なぜっ!?Σ -- 名無しさん (2016-12-18 20:05:37) - ↑何か意義でもあるかね下半身脳髄くん -- 名無しさん (2016-12-18 22:05:44) - ↑おっと誤字だ 意義→異議 -- 名無しさん (2016-12-18 22:06:36) - これを提案した新入りって奴が微妙にキナ臭いんだよな -- 名無しさん (2016-12-18 23:29:14) - P-D/U-漂着イベントと14-JP-EXは別だよね?この記事だと同じ、みたいに書かれてるけど -- 名無しさん (2016-12-19 12:43:06) - 加害者の処分が悪意的で余計だな、JPの悪いところが出た感じだ -- 名無しさん (2016-12-19 12:51:16) - どうして財団は少女を保護したんだろう?SCPじゃないと分かったんなら普通に記憶処理して警察に任せるんじゃないのか?財団は慈善組織じゃ無いんだし -- 名無しさん (2016-12-19 13:26:20) - ↑5 ご、誤解だ。自分はただ可哀そうな少女を保護して大切に育てたいと思ってるだけであって、決して下心があるわけでは……っ。 -- 名無しさん (2016-12-19 13:32:04) - ↑↑「その根源の人が異常存在ないし団体が関与する可能性を捨てきれない」ことを筆者は挙げているよ あと筆者のヘッドカノンでは「慈善組織じゃないからって非情に徹するわけでもないだろう」とのこと -- 名無しさん (2016-12-19 14:25:18) - もしガチの漂着イベントをこいつらのせいで見逃したら困るだろうしね。だからどっちにしろ発見された子供は真偽はともかく一度は保護しないといけない。そんなんが何件も存在する事がほぼ確実なら何件も外部組織に託すよりも内々で保護プロセス作って処理した方がマシだと思う。さもなきゃ見つかった子供全部廃棄でもするしかないじゃろうがそんなん流石に内部の反発半端ないじゃろうし…… -- 名無しさん (2016-12-19 14:33:59) - とりあえずP-D/U-漂着イベントとCP-014-JP-EXの混同を解消してみたけど、もう少し修正が必要かも -- 名無しさん (2016-12-19 15:02:23) - ↑↑↑なるほど、確かに団体が関係無いとは言い切れないもんな。財団が私刑組織に見えたりSCP-1076の時の財団の対応と比べて違和感があったんだがまあこれもカノンだし -- 名無しさん (2016-12-19 18:45:20) - [罵倒]野郎め!俺は泣いてる女(アイスヴァインちゃん)でオナニーはできるが女を泣かすオナニーはできんのだ! -- 名無しさん (2016-12-20 05:18:53) - 黒幕の男って確かDクラスとして雇用されたんじゃなかったっけ?・・・と思ったらいつの間にか改稿されてたのね -- 名無しさん (2016-12-20 05:31:29) - つまり黒幕の男は現実改変者の可能性があるってことよ -- 名無しさん (2016-12-20 07:02:54) - ↑↑新入りの事だよ -- 名無しさん (2016-12-20 15:18:17) - (大ジャンプからの表情覗き込み) -- 名無しさん (2016-12-20 15:22:51) - ↑彼女はメディックではない(無言のイッテイーヨ!! -- 名無しさん (2016-12-20 15:56:46) - ↑6 それもどうかと思うぞ(汗 -- 名無しさん (2016-12-20 17:55:56) - ↑7 あれ?俺の友人ここ見てたのか -- 名無しさん (2016-12-20 22:55:31) - MC&D社の悪質な猿真似、位の事件だと思いたいが… -- 名無しさん (2016-12-22 14:22:52) - タグに『吐き気を催す邪悪』が追加されていましたが、気持ちはすごい分かりますがローカルルールによりジョジョ関連でない項目への使用禁止との事なので削除させて頂きました。 -- 名無しさん (2016-12-28 16:21:21) - 某ファンサービスな感じのSCPね 弱弱しく不安げな女の子ってところで胸がキュっと苦しくなる -- 名無しさん (2017-01-03 20:15:31) - 最終的にアイスヴァインちゃんと同じフィールドエージェントになってるし、後輩辺りになって仲良くコンビ組んでるTaleとかも見てみたい -- 名無しさん (2017-01-05 12:34:31) - EX系統は毛の生えたマスといいどうしてこうなってしまうのか -- 名無しさん (2017-01-05 15:19:16) - 概要を知ると、オブジェクト名がいかに悪意に満ちてるかがわかるよね…… 「きみのその顔が見たくて」…… -- 名無しさん (2017-02-18 05:32:38) - いやぁおかげでゲスの掃除と捨てご…人材の確保が同時に出来て、さらにエージェントの育成も出来る 素晴らしいなぁ -- 名無しさん (2017-03-11 14:16:21) - どうもJPはこれに限らず「異常被害を受けた可哀そうな女の子」が多い気がする -- 名無しさん (2017-03-11 15:07:34) - 実際やろうとしても途中でめんどくさくなったり無理が出たりしそう -- 名無しさん (2017-04-03 20:08:33) - ↑それ考えると、「新入り」に認識改変能力があった可能性も否定できんな……ますますやべえ -- 名無しさん (2017-04-04 16:29:53) - ↑3 好きな日本人が多いんだろうな。ラノベや漫画でも女子が胸糞悪い目に合うのはほぼ前提。さらってくる年齢を少し上と考えても3,4歳。10年かかる遊び……やっぱ黒幕改変者じゃね? -- 名無しさん (2017-04-16 22:31:25) - 人間の悪意が~って言うにはやってる事が迂遠で手間がかかりすぎて現実的じゃないんだよなあ。 -- 名無しさん (2017-04-17 21:07:26) - 例えとして適切じゃないかもしれないけど、ゆ虐漫画とかで最初わざと良い待遇の飼育をしながら土壇場で地獄に突き落とす系統の愉悦なんじゃないかな、この迂遠さは -- 名無しさん (2017-05-09 00:40:48) - ↑↑現実的じゃないというが施設アリなら2億、無しでも3億あれば実行できるぞ。やりたい娯楽がなければ金は無用の長物、楽しめる娯楽のためなら億払ってもいい人はいるだろう -- 名無しさん (2017-05-09 20:29:55) - 筒井康隆の「イチゴの日」をも連想させる…あちらは悪魔と契約してえげつないしっぺ返しだったが -- 名無しさん (2017-05-18 00:41:16) - ↑x2,4SCP-014-JP-EX-αに資産家の価値観や嗜好を変える能力があったとしたら。 -- 名無しさん (2017-05-18 00:48:59) - >名無しさん (2017-01-05 12:34:31)  tale「右近の橘、左近の桜」 -- 名無しさん (2017-06-02 18:43:28) - 年齢が年齢だし普通に記憶処理すれば孤児として一応の社会復帰はできるんだよなぁ -- 名無しさん (2017-06-02 18:55:42) - ↑51遅レスだけど元記事に「入れ墨の除去手術を実施」とあったので、多分治ったと信じたい -- 名無しさん (2017-06-02 19:43:48) - ↑ 除去手術でも薄汚れた跡が残るからなあ。財団の超常テクで何とかしてもらいたいところだ。 -- 名無しさん (2017-06-02 19:50:05) - さて何をぶつけるか…。イナミちゃんかな?クソトカゲ?アベル?まぁKeter級なら何でもいいか。 -- 名無しさん (2017-07-24 04:35:55) - まんま服部まゆみのアレ(ネタバレ回避)だけど元ネタかしら -- 名無しさん (2017-09-06 03:40:35) - 見てみたいけどなーその絶望した顔 -- 名無しさん (2017-09-29 14:08:54) - この資産家共にketerクラスフルコースを味あわせてやりたいんですが、かまいませんね!! -- 名無しさん (2017-10-04 15:11:12) - 確かにクズ資産家の絶望する顔は見たいな。 -- 名無しさん (2017-10-04 18:49:06) - [] -- 名無しさん (2017-10-04 19:45:21) - 遊び感覚で人の人生ここまで狂わせちまうような提案しちまう黒幕って誰だろう。日本で言えば『博士』が性質的に近い気もするけど、あいつならここに自分の作品絡ませてきそうだしなぁ -- 名無しさん (2017-10-04 19:48:41) - ↑人間よりも上位の存在が、遊び半分の実験で黒幕をやってるとか。 -- 名無しさん (2017-10-04 22:54:51) - ↑8、俺ならまばたき我慢ゲームだな -- 名無しさん (2017-11-15 00:17:05) - ↑16、施設と子供はともかく、十年以上何人もの役者に休日なく独自言語を使った完璧な演技を続けさせる?最後の仕上げまでこの娯楽に飽きる事もぶれる事もなく? -- 名無しさん (2017-11-15 02:28:40) - 同好の仲間だけで家族を演じたとしても、他に本業も娯楽も社会生活もあるはずの富豪達がこの虚構の王国での生活を十年以上続けてきたと?独自創作の言語や世界観を使いこなして? -- 名無しさん (2017-11-15 02:39:07) - 過去の誕生日の記録とか並べてみたいな。本来の生活の合間を縫って虚構の誕生日を企画しては、十年以上の歳月の間、悪戯の完成を心待ちに毎年シワを一つずつ増やしながら、お祝いの言葉をかけ続ける"何の異常もない悪意を秘めた人間の顔"が延々並ぶんだぜ -- 名無しさん (2017-11-15 04:19:44) - 余談の上の反転のところ見て本当に切なくなった。黒幕がいたほうがまだ救いがあるよ… -- 名無しさん (2017-11-16 21:21:41) - 異常がないのが一番の異常。↑↑に書いた時期の資産家達の感情が正直うまく想像できないんだ -- 名無しさん (2017-11-17 21:44:49) - ↑資産家たちの感情って言ったらそりゃあ、丁寧に丁寧に積み木を積み上げてる時と同じだろう。全ては後でぶち壊す楽しみのため -- 名無しさん (2017-11-17 22:02:13) - しかも解放したのも戸惑うところを楽しむためっていう黒さ…財団に保護されなかったら死んでた可能性すらあるぞ -- 名無しさん (2017-11-17 22:15:28) - ↑↑その意志を10年以上持続できると思うか?10年間崩す事を夢見て積み木を積み続ける人間を想像してみてくれよ。しかも理由が何かの信念とかでもなく純粋に崩した時の爽快感を味わうためなんだ -- 名無しさん (2017-11-18 00:04:08) - ↑本家のインタビュー読むのを勧める。曰く「大変だったがその苦労に見合うだけの価値はあったと思うよ」 -- 名無しさん (2017-11-18 00:13:55) - 言われてみればなるほど確かに、こんな真似を10年も続けられるかというとおかしな気はする。もしかして例のそそのかした男が、最後に壊すためだけに10年以上演じ続けても苦にならない、曰く「価値がある」と思わせてしまうようなミーム汚染を仕掛けていたとかだったりして……? -- 名無しさん (2017-11-18 08:56:48) - ↑2見てきたが善悪以前に感情自体磨耗してるような印象だな。十年の労力も社会的信用失った自分の今後にも興味ないような。ミーム汚染も初め疑ったが… -- n (2017-11-30 16:37:39) - Dクラスや記憶処置が実在する財団世界の人間の一部ではこの虚無感が”普通”なのかも。隠蔽されても社会の闇に落ちる絶望や無意識の不安は俺らの想像以上と思う -- n (2017-11-30 16:43:23) - 少女の絶望は資産家達が出会い得る絶望と同じ。自分達は違うと思い込んで間違った優越を感じたか、絶望しても存在や過去自体が消えてしまわない事に歪んで無意味な安堵でも感じたか -- n (2017-11-30 16:57:40) - オカ板の「いんび」思い出した -- 名無しさん (2017-12-06 21:44:21) - 資産家にとってお気に入りの娯楽の一つに過ぎないだろうし自分が付きっ切りで世話したわけでもないだろうからそんなに熱意は必要ないじゃない?基本人任せでたまに様子見に行く程度でしょう。費用も資産家にとっては大した額でもないでしょうし 数ある娯楽の中でちょっと入れ込んでる程度のものだったじゃないかな -- 名無しさん (2017-12-07 07:51:15) - 人任せでも結局教育役や世話の担当者は付きっ切りになる。人材確保、言語訓練、忠誠の確立、生活保障、情報統制とか考え出すと本人がやる方がまだマシかと考えたが。費用は…創作の資産家は規模が分からんからなんとも。人件費、隠蔽費も想像しづらい -- n (2017-12-20 02:14:42) - 「大人の悪意に踊らされた子供」という意味ではパトレイバーの内海とバドや、いつぞやのニコ生ドローン少年の事件みたいだね -- 名無しさん (2018-01-03 21:30:40) - ↑2担当させる時点で衣食住が保証されるようなもんだからホームレスとかの社会的弱者でも雇ったんじゃね。それ+担当者用の教育係 -- 名無しさん (2018-01-03 22:13:28) - 秘密裏に処分かあ…中々いい趣味だしDクラス職員として雇用するぐらいで済まそう(無慈悲) -- 名無しさん (2018-02-11 20:21:42) - 財団フォーラムの思いついた自作要注意団体案を書いていくだけのスレhttp://ja.scp-wiki.net/forum/t-5254188/#post-3719807 の"学級委員会"って設定だけ考えたGOIで言及がある。記事内に追記するかはお任せします。 -- 名無しさん (2018-03-03 12:45:42) - 項目名も趣味わりぃな。頭からつま先まで趣味の悪いEXだ -- 名無しさん (2018-07-24 10:09:44) - 項目名って「ネタばらしした時のお前のその馬鹿面が見たかったんだよwwwww」ってことだもんなあ…… -- 名無しさん (2018-07-24 13:14:17) - 元記事では一度結末部が大きく変更されている。当初の内容ではEX-Aは殺人も犯していたことが明らかになり、「立件されて」Dクラスに雇用された。そして保護した子供たちには「現実復帰プロトコル」ではなく「記憶処理」が行われ、かつての体験を夢や想像でのできごと、つまり厨二病だと思うようになった。 -- 名無しさん (2018-07-27 00:16:53) - とりあえず加害者はDクラス行きですね -- 名無しさん (2018-10-22 11:36:38) - EXオブジェクトってホントいろんな意味でKeterより酷いの多いよな… -- 名無しさん (2018-10-25 16:34:22) - おいおい、物騒なオブジェクトばかり並んでるなあ……チョコレート食べ放題でも与えてやればいいよ -- 名無しさん (2018-11-27 08:17:29) - 東京トガリってのを見てこれをまっさきに思い出した… -- 名無しさん (2018-12-30 22:09:23) - 梯子外し、っていうのかな?こういう、突如として裏切られて困惑と絶望をするシチュ、ってのに興奮するという気持ち自体は正直いたく理解できる。愉悦部以上リョナ未満というか。 -- 名無しさん (2019-01-07 23:46:30) - とりあえず●●|●●●●●|●●|●の報告書を読み上げさせよう -- 名無しさん (2019-03-16 12:41:52) - 相棒でもこんな感じの話があったような…タイトルは忘れたが -- 名無しさん (2019-07-19 16:11:59) - コメ欄長いのでログ化提案しておきます -- 名無しさん (2019-08-27 23:46:04) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/12/18 Sun 15:35:59 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,i,red){最初にSCP-014-JP-EXの実施を教唆した人物(SCP-014-JP-EX-α)については、&br()日本において年間100件程度発生しているP-D/U-漂流イベントの存在を把握していた可能性が否定できないことから、&br()財団でも公安部特事課の捜査情報についてその蓄積と整理を実施しています。}} SCP-014-JP-EXはシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(b){Explained}。 項目名は「君のその顔が見たくて」。 Explained SCPということで、普通のSCP記事とは少々毛色が異なる記事となっている。 *概要 SCP-014-JP-EXは当初、日本国内で発生している『P-D/U-漂着イベント(Para-Dimension/Universe,異次元/異世界漂着イベント)』における「漂着者」、 つまり異世界からこの世界に流れ着いた人物だと思われていた((財団が把握しているケースだけで、日本だけでも年に100名程度の「漂着者」が確認されています))。 発端は、10代と見られるコーカソイド系の女児が「身元不明のコスプレイヤー」として発見されたことである。 彼女の話す言葉が意味不明なので当初は統合失調症などの精神疾患を疑われたが、着用していた『全体に金刺繍が施された近世ロココ調のドレス、及び銀製の儀杖』の造りが非常に精巧であったことから、財団は漂着者の可能性があると判断した。 彼女はエスペラント語の文法をベースとした十数の言語を組み合わせた言語を話しており、 意思疎通は非常に困難であった(本来の言語における意味と全く違う意味を持つ言葉も存在したため)。 だが日がな異常存在と格闘する財団にとって、困難とは言え不可能ではなく、解析して言語を自動翻訳する機械を開発しているに至る。 そして、彼女の話す言葉には虚言の兆候はなく「彼女自身はそれを事実として話している」ことが判明した。 その内容は大体が、「自分はどこかの王国の王女で魔法が使える」というもの。その王国は広いと家臣に教えられてきたようだが、 「明らかにこの世界のほうが広い」ことに衝撃を受けて狼狽していることを示した。 財団はこの女児を含め似たような事例がないか、警視庁公安部特事課((準要注意団体の一つです。アメリカにおけるUIU、FBI異常事件課に近いですが、(この件への対応を見ればわかるように)所属する警察官は総じてオブジェクトとなりえる器物への理解が一定以上あり、また財団ともちゃんと協力関係にあると言ってよいと思われます。))と共同で捜査をしていた。 …さて。 ここまでなら異次元から来た王女様でもいいのだが、Explainedに分類されたということはつまり「異常性を前提とせずとも彼女の状態を説明できた」ということである。 実は彼女の言語や衣服は異常ではあったものの、&bold(){財団が追い求める傾向の異常性は全く無い。} 魔法を実際に試させても使えなかったし、そもそも火をおこす呪文が&italic(){「Mein Leben war sinnlos」}であった。 ドイツ語で&font(#ff0000){「私の人生は無意味だった」}という意味だが、彼女はあくまで火をおこす呪文として認識しており((他にもドイツ語で「私は犬だ」「私はただの人間だ」といった意味の文章を呪文として使用していた))、 ドイツ語でそういう意味を持っていることなんて知らなかった。そして上手く行っていないことに本人が一番動揺していた。 その後動揺していた彼女に改めてインタビューをすると、彼女は自分が見た『夢』とやらについて話しだした。 14歳の誕生日、両親と家臣たちは誕生日を祝い、そして「王国をあげて今日のためにサプライズを用意した」と言う。 彼女が意気揚々と外に出た瞬間、&bold(){城はハリボテのセットの如くパタンと倒れ、}誰かが「&font(b){ドッキリ大成功}」というプラカードを掲げて出てくる。 そして、その場にいた自分以外の全員が、&bold(){下らない悪戯にかかった馬鹿を見るような目で自分を指さしてゲラゲラと笑い出だした}のだと。 …本当に夢なのかな?&bold(){本人が夢だと信じたいんじゃないのか}、と財団は考え、そこで彼女が住んでいた『王国』の特徴を聞き出した。 &bold(){―――尚、この時のインタビューでは彼女のそれまでの強気で王族らしい威厳に満ちた口調は、} &bold(){明らかに弱弱しく、不安げに怯える小さな女の子の言葉となっており、最後には泣き出してしまった。} そして調査の結果、&font(b,red){その特徴に当てはまる廃遊園が日本国内に存在していた。} *真実 読者は&bold(){『トゥルーマン・ショー』}という映画をご存知だろうか。 今となってはもはや有名になりすぎてネタバレを気にする必要が薄いほど偉大な名フィルムであるが 「自分の生きている世界が『セット』であることに気がついてそこから脱出しようとする主人公」という話である。 簡単に言うなら、彼女も「トゥルーマン」だったのだ。 &font(b){自分の境遇を理解するにはまだあまりにも若すぎただけで。} しかも外の世界にいても、不思議な言語でしか喋ったことがない。本人にとってはその言葉しか知らないせいで、意思疎通すらできない。 警察が保護して財団に引き渡されたことは彼女にとってある意味幸運だったのだろう。 さて、廃遊園の話をしよう。そこには確かに、城のセットがあった。 そして確認した限り、特撮番組で使用するような火を吹く装置などがあった。 彼女はトゥルーマン同様、やはり虚構のセットの中で暮らしていたわけである。 そのセットには&bold(){一切の異常性もへったくれもなかった。} その廃遊園の元の持ち主を特定した財団は、その持ち主を拘束し、彼に話を聞くことにした。 >SCP-014-JP-EX-A: 一体何の権限があって私をこんなところに閉じ込めているんだね。君たちは警察か?なら早く弁護士を呼んでくれ。 > >██尋問官: (SCP-014-JP-EX-1の写真を見せる)この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: ふん、いや全く知らないね、何だこの子は、馬鹿なんじゃないかこんな格好して。 > >██尋問官: &bold(){(SCP-014-JP-EX-Aに[編集済]しながら)}この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: おい!お前何やってんだ!痛い!止めろ!法廷で告発するぞ!私には政府とのパイプも > >██尋問官: &font(#ff0000){(SCP-014-JP-EX-Aの[編集済]を[編集済]した)}もう一度だけ聞きます、この子のことを知っていますね。 > >SCP-014-JP-EX-A: &bold(){ひぃ!}話す、話すから止めてくれ!知ってる、知ってるよ!私が育てたんだ! > >██尋問官: どうしてあんなことをしたんですか。答えて下さい、答えないとどうなるかお分かりですね。 …財団に政府とのパイプとかちらつかせたところでしょうがないのだがまあ財団は秘密組織だし知らなくても仕方ない。 そして例によって[編集済]については深く考えてはいけない。&s(){[[普通にしゃべってるので「首を絞めた挙句、骨をへし折った」>草加雅人]]ではないだろうが…} この男はどうやら資産家だったらしく、彼がセットを用意して、仲間内とある遊びに興じていたのだ。 それが身元不明の子供達をどこからか調達してきて彼らに日本語ではない言語を身につけさせ、 彼らを王子様お姫様として育てる。そしてそれが普通だと思っていた彼らに、ある日唐突に現実を教えて絶望させる。 &font(#ff0000){&bold(){その「純粋な子供の絶望する顔」が何よりも面白かったとのことである。}} …とゲスいこと極まりないがこのインタビューで「&font(b){他にもやってる奴がいる}」ことがわかる。 この男が彼女を「解放」…もとい「放流」したのも、でたらめな言葉で意思疎通を測れない彼女が 町中で「魔法」を使う姿を想像するだけで面白そうだったから、とのこと。 しかも悪びれもせず、「どうせ児童虐待にしかならないだろう、さっさと警察に引き渡せ」と宣う。 なんだこの男。 …さて財団も警察もこの男と事件を立件するか&bold(){処分するか}を考えたが、『当該事象を公にした場合、P-D/U-漂着イベントへの対処に支障が生じる』 つまり「こういう事例があると世間が知ってしまうと、本当に異世界からの漂着者が来た場合に対処しづらくなる」という理由、 さらに「これテレビで流したら関係者が子供を殺して証拠隠滅を図る可能性あるよね?」という 効率面でも倫理面でも非常に面倒になる理由から秘密裏に処分することが決まった。 その後も警察を通して子供達を保護し養育者を確保しているが、保護した子供たちには「現実復帰プロトコル」というプロトコルに基づいて 社会復帰ができるように促している。最初の子供は財団にフィールドエージェントとして雇用され、 二人は里親に引き取られ、残る一人は警察病院で療養している。 //なおあくまで確定しているのがこの4人というだけで、どうも疑いのある事象が年間百件起きてるとか。 //なんなのこの救いようのない話は…。 また、前述のSCP-014-JP-EX-Aは「本当に異世界からの漂着者が存在する」という事実は知らなかったのだが、 本記事冒頭に書かれている通り、この悪趣味な「遊び」を最初に考案しSCP-014-JP-EX-Aを初めとした多くの養育者たちに 実行を薦めた人物が存在しているのだが、この人物は異世界の漂着者の事実を知っていた可能性があるとして財団は調査を継続している。 つまり、一見ただの下種な金持ちの非道徳な娯楽でしかないこの事件は、上述の「P-D/U-漂着イベントが発生した際の調査に支障が出る」のをわざと狙い、 &bold(){本物の異世界漂着者の捜査をかく乱させる目的で資産家達を利用した誰かが居たのでないか、}という可能性があるのである。 無論現時点では確証もなく推論の域を出ないが、推論でも可能性がゼロと言い切れない限りは財団としても調べないわけにはいかないのだろう。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){というか、むしろこういった異常性に関わる“わかりやすい黒幕”がいてくれたほうが、}} &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){最初から最後まで何の異常もない人間の悪意だけで構成された事件とされるよりまだマシと思えるのは気のせいだろうか…?}} *余談 番号は[[SCP-014-JP-J]]と一致するが、これは執筆者いわく「&u(){意図的に合わせたもの}」とのこと。 実際「ドイツ語」「14歳の少女」とかもアイスヴァインちゃんに似ているし、 「私は異世界の魔法を使える王女様だ」とインタビューしている時点だけ見れば彼女と同じくある意味微笑ましくも見えるかもしれない。 だがアイスヴァインちゃんと決定的に違うのが、これが本人の厨二病によって自分で楽しく考えた設定などではなく、 本人にとっては&bold(){周囲のあまりに身勝手な大人から本来あるべき未来を奪われたうえで与えられた「真実」}であり、 「虚構」であるとは微塵も思っていなかった、思う事すら許されなかったことに尽きる。 間違ってもアイスヴァインちゃんと同じように掘り返してイジるようなことはあってはならない。&font(l){まあ向こうも掘り返していいもんではないが} ただ、一度はその「虚構」を知ってしまい絶望していた彼女が、『財団』という、常時死と隣り合わせな環境ではあるものの、 その虚構と知った「幻想」や「神秘」、「人知を超えた力」が現実にある「真実」であることを再度知り、その中で生きていけるようになったのは、 ある意味では救いだったのかもしれない。 SCP-014-JP-EX-1はTaleで時々登場するが、その際に「雛倉」という姓が付くことが多い(報告書内では言及されないTaleオリジナル設定)。 一部Taleではエージェント・立花(やはりTaleオリジナルのアイスヴァインちゃんの苗字)の部下であったりする。 互いに相手について何を思うのだろうか…? #center(){ &bold(){&size(22){SCP-014-JP-EX 君のその顔が見たくて}} } &ruby(Scribe){追記}、&ruby(Correct){修正}、&ruby(Please){お願いします}。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-014-JP-EX - 君のその顔が見たくて by hannyahara ja.scp-wiki.net/scp-014-jp-ex この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,87) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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