ハーメルの悲劇

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*クロエ・ヴァレンス / Chloe Valens #ref(07tol_04.jpg) >「だっ、誰が無鉄砲女だ! 失礼な呼び方をするな!」 >「人でなし!」 >年齢:17歳 性別:女性 >身長:167cm 体重:49kg >3サイズ:85-58-87 >声優:[[浅野 真澄>ネタページ:浅野真澄(声優)]] >称号:朝帰り剣士 おとめごころ剣士 あめあられ ツッコミ つんつん剣士 >愛称:「クー」「グロ絵」。 >出身:[[聖ガドリア王国>設定:聖ガドリア王国]] >職業:通り魔殺人鬼(本人は騎士だと主張し民間人を斬り捨てて回る) >弱点:カナヅチ >好物:甘いもの全般(本人は否定気味) >『[[テイルズオブレジェンディア>ネタページ:テイルズオブレジェンディア(TOL)]]』のもうひとりのヒロイン >原作では陸の民と呼ばれる。 >仲間キャラでありながらとにかく刹那的短絡的かつ高圧的 >年齢不詳なグリューネを除けば女性キャラの中でパーティ最年長だが >その幼稚で破壊的な倫理と所業を誰にも咎めさせたがらないイレギュラー。 >女騎士という警察権力のような属性に胡座をかいているが、 >そもそも騎士や兵士の領分を最初から踏み外して好き放題やっている。 >シリーズプレイヤーの価値観に与えた影響は計り知れず、公式にも飛び火した。 >その価値観の下劣さから、タンスの生みの親という可能性が高い。 >・スティングルは民間人を手にかけることなく、公務を全うした兵士の模範。 >↑自分の殺意と支配欲と情欲を全て擦り付けた上でレイプ殺人鬼に仕立てて侮辱 >・セネルは溺れ死にそうだった自分を救い、殺しの訓練も手伝ってくれた恩人。 >↑自分がヒロインを主張するために、主人公ネタで人の死を利用し人の家族を侮辱させた上で自分の色気アピールに利用する >・ステラは自分の母国を救ってくれた恩人。 >↑自分がヒロインを主張するために、物言わぬ亡骸を妹の人格批判のダシに利用 >・シャーリィは自分達種族を救い、自分の孤立を止めてくれた恩人。 >↑自分の殺意と独占欲と短気を全て擦り付けた上でヒステリー女に仕立てて侮辱 > >クロエ「ケルヴィン卿。この船に私のお気に入りの下着を盗むような >    破廉恥な輩がいるようなのだが殺して構わないだろうか」 >川´_ゝ`)「剣を納めたまえクロエ君。破廉恥な輩とは随分と失礼な話だが、 >     君は人に失礼な呼び方をするなと今さっき怒ったばかりだろう。 >     それとまず本当に君の下着が無くなったのか確かめてはどうか。 >     君はそうやってただ人を殺したいあまり勝手に罪状でっち上げて >     何人もの人を問答無用で殺めてきたようだが、 >     君は君の判断で悪人にされた上に殺された人の家族について >     何とも思わないのか?」 >セネル「ウッドロウ、済まない。俺じゃクロエを止められなかった。 >    俺、クロエに私をヒロインにしろ嫌ならシャーリィを殺せと言われて >    くそ、あいつらになんてことしてしまったんだ」 >川´_ゝ`)「(半分はシャーリィ君の受け売りなのだが、 >     もしセネル君のプライドが許すなら教えてあげたいところだ) >     最近シャーリィ君と連絡を取っていないそうだな、 >     流石に心配していたぞ、レジェンディア世界の宣伝を >     セネル君とクロエ君だけでやって大丈夫だろうかと」 >セネル「言えるわけ、ないよ。俺がクロエを満足させるために >    主人公ネタという作品の権威を使い人の家族を踏みにじったなんて >    俺はどうすればいいんだ、もうあいつらに顔向け出来ないのか」 >川´_ゝ`)「(言うのは酷だが、全てシャーリィ君に伝えた方が良さそうだ。 >     せっかく食事会の出席受けて貰えたが、キャンセルするしか) >     君はこれ以上気にすることはない。あとは他に任せるといい」 > >川´_ゝ`)「ふう、何とか収まったな。クロエ君の苛烈さには困っていたが、 >     剣を納めよ、か。くだけた諭し方には馴染めなかったのだな。 >     彼女は物事の教授に格式を重んじる傾向があるということだろう。 >     なるほど、確かにあの少女は野次に気圧されずよく人を見ている」 -こいつにオルコット親子を裁く権利なんてあるの? --ないだろ、ガドリアの騎士と戦うのはクルザンド兵には当たり前の仕事なんだから ---逆にトリプルカイツとかの幹部級を討ったようなもんだし兵士としては手柄だよな ----むしろ敵兵の家族の言い分にまで気を回せるオルコットって相当な人格者 -この女との決戦前表明ってなんだったんだろう?デートイベント? --いきなり告白みたいなことはされてたけど、反応に困る ---気づいてくれないなんて人でなしって言われた。じゃあ何をしろと ----人でなしってのは本気で言ってるんじゃなくて、気を引くための演技だろ。でなきゃ、そんないわれのない侮辱を人に聞こえるようには言わないよ。 -----演技でもどうかと思うが。言った理由を言われた相手に伝えて遺恨を残さないように最後まで責任持つならともかく -喧嘩はダメだよね --彼女は喧嘩を許さないスタンスで人に接してるけど、彼女自身が問答無用の喧嘩腰だから色んなものを引きずらせてるんだが ---オルコットさんの件の解消機会が発売10年経っても得られないのは、結局クロエが独断の問答無用で人を裁きたがる独裁者だからだよな。 -クロエって罪もない民間人や敵兵を殺してるのになんで償いもしないでのうのうと暮らしてるんだろう。 --いやいや、民間人はともかく敵兵殺すのは普通だろ ---ああ、それが普通だけどクロエが周りに押し付けてる基準は普通じゃないんだわ ----コイツの基準が分からない。殺しはいいの?ダメなの? ---まず民間人殺しの方に突っ込めよ... ----ウィルからその辺知らされた時も全く殺した相手側に配慮する素振りすらなかったな -----人に勝手に持ち込んだ基準で無理矢理償いさせてるくせに、こいつ自身は償う気ないんだな。 -失礼な呼び方をするな!→人でなし!、、、ギャグですか? --いちいち説教くさいんだがクロエから教えを受けるたび頭がこんがらがる。 ---押し付けがましいのに気分屋でコロコロ基準が変わるから探求の邪魔だな。 -当初はヒロインではなかったが、発売後間もなくクロエがヒロインだろシャーリィ死ね、といったクロエに感化された苛烈なファンが増えたため、マイソロ3にてダブルヒロインに格上げされた。 --格上げ前はクロエをヒロインにしろシャーリィ死ね、格上げ後はシャーリィは公式にヒロイン扱いされていないからヒロインじゃない、というやたら都合のいい宣伝文句を、クロエファンにより各サイトの作品情報として垂れ流されている。 ---クロエファンはシャーリィの方の性格に難がありクロエの方がヒロインに相応しいと宣伝している。シャーリィの性格に難があるとしている理由は以下の通りである。全て不当なためその下で性格に難がないことを意見する。 ----1実の兄でもないのにお兄ちゃんと呼んでてうざい ----2セネル依存でうじうじしててはっきりしない ----3戦えないから役に立たない ----4セネルが恋人亡くしたのをいいことにすぐに告白しようとした ----5セネルの足を散々引っ張った ----6姉への嫉妬で世界を滅ぼそうとした ----7自分のことを棚にあげてクロエに説教した ----8クロエにビンタした -----1ノーマはザマランを実の祖父でもないのにじじいと呼ぶ。チャバは実の兄どころか年上ですらないモーゼスをアニキと呼ぶ。こういうのは馴染みの人への敬称か蔑称として括るもの。シャーリィのはチャバと同じように親愛を込めた呼び方。これら全員呼ぶとき実の兄だとも実の祖父だとも微塵も考えてない。 -----2はっきりしてる。セネル依存はセネルが持ち出した契約。依存してるのはフェニモールと出会い話を聞くまで。セネルとの同行中はセネルに自分の意見を聞かせてから契約通りセネルに従う。フェニモールの話を聞いてからはセネルとの同行ではなく本来の役目である民の救助を優先、同時にそのための力を取り戻そうともがく。その流れは「私のお兄ちゃんだから」→「私メルネスだから」という台詞の変化でも見て取れる。姉との死別後は遺言を胸に民に従事し、民を守るため力を取り戻す。民の安全確保だけは怠らず戦いに臨むものの、同時に求められた相手側を殺すことにはなかなか踏み切れない。それでも民との約束を果たすために拒絶反応に抗い攻撃しようともがく。結果的に相手側が自分達の役に立った試しがないことを知ったのがきっかけで、未練を吐き出して気持ちを整理し仕事に戻る。信頼されたかったという未練を受け入れた相手にすがり、相手側への救済に乗り出す。 -----3戦えない時は武力行使以外で戦場を乗り切る。その機会が最初に訪れたのはウィル達と離れてすぐヴァーツラフ軍の襲撃を受けたとき。直前まで契約通りセネルの要求に従ったが、自分を明け渡し交渉する以外にセネルの救助が不可能なため自ら投降。しかし交渉失敗。2度目は仲間達が味わってきた苦痛をフェニモールから聞き、移送中襲撃による混乱に乗じて彼女を解放するべく脱走に踏み切った時。合流した仲間の戦士が負傷し動けなくなり、直後追跡の手が近づいたため、再び軍が救助対象者と接触する前に自ら出向いて投降。同じく自分を追跡していたセネル達に回収してもらうため仲間には連絡手段を伝え、無事仲間の安全確保に成功する。これらの立ち回りは、救助のため身柄一つで戦地に向かう度胸はもとより、なぜ失敗したかの教訓を次に生かすひたむきさ、周囲の思惑を的確に整理し人を渡すプロセスを迅速に構築する判断力といった大変な適応力を要求される。セネルからの契約に縛られていない状態のシャーリィはそれをこなすだけの広い視野と行動力を幾度も見せており、加入したキャラクエでもその身柄受け渡しで培った知恵を生かしてることから、戦えなくともチームの戦力として十分な働きが出来てる。 -----4姉の死後すぐに告白してない。告白することにしたのはシャーリィ個人として過ごす最後の夜。フェニモールから自分たちを幸せにする前にシャーリィに幸せになって欲しい旨を伝えられ応じた。ステラの死を悼んでいるセネルに応え、互いの目的を分かち合って身を引いた。 -----5幼少時セネルを庇うため力を失った。それでも周りと協力関係を築けるようセネルに提言するがセネルは却下し続けた。最終的にセネルの要求に応じ続けて3年裏切ることなく仕えた。その後フェニモールから仲間の苦しみを聞いたことで、それ以降セネルに従う姫から民を助ける戦士として目覚めていく。ここからセネルのために動くのは後回しになるため、セネルの手元を離れる=セネルの足を引っ張ってる、という考え方自体が、シャーリィとその仲間の立場を無視した身勝手な言い分 -----6姉を心配するセリフはあるが姉に嫉妬してるセリフがない。姉の気持ちを察しセネルに3年間気持ちを告げずに仕える。プロポーズの約束を聞いたときは嫉妬するどころか遺言を大切にしている。告白時にステラの元にいる旨を伝えられた時、姉の無念を悼みその分まで民の力になる意向を伝える。3年間仕えた分を一晩泣き明かして恋愛を終わらせる。セネルが突然自分を口説いてきたため置いてかれてるステラを心配しシャーリィ個人として尋ねる。返答に対しかつては望んでた返答に感謝だけ返し、改めて民の立場で戦う旨を伝える。再び力を失ってもセネルになびくのではなくなんとか民との約束を果たすため戦おうとする。姉とセネルに孤立させられた件も民との約束を守る方向で種族の問題として整理する。 -----7「私達は以前報復のためクロエ達に迷惑をかけました。その私たちを嫌っていた時のクロエ自身を思い出して下さい」以上の説得。クロエのことを一つも侮辱しないで報復を嫌ってた頃のクロエを直接呼んで信頼し勇気づけてる。自分のことは棚に挙げてない。それどころか自分のことを踏み台に差し出し、具体的かつ実用的なプロセスだけ助言した。 -----8クロエ自身が人にビンタしてるのでお互い様。シャーリィにとってビンタは侮辱ではなく、経験上フェニモールが自分にしたような激励の意味合い。ウィルに殴られた際もシャーリィ自身はそういう意味で受け取ってる節がある。ビンタの目的も、クロエを逃がさずにパーティメンバーの言い分を聞かせるという明確なもの。ビンタのきっかけも、クロエが離れる心配をする仲間がクロエの言い分だけで終わらせようとしてる様子をみてという明確なもの。後に叩いた件を謝り痛みはなかったかと確認もした。
&font(#6495ED){登録日}:2012/02/12(日) 22:51:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 日本ファルコムから発売されている軌跡シリーズに登場する、事件の通称。 [[エレボニア帝国]]に存在するハーメル村が、一晩にして地図上から消えた事件。数多くの登場人物がこの事件に関与しており、軌跡シリーズを語るうえでかかせない事件である。 特にシリーズ二作目の[[空の軌跡SC>英雄伝説 空の軌跡SC]]と八作目の[[閃の軌跡III>英雄伝説 閃の軌跡III]]では、この事件がシナリオの根幹をなしている。 ちなみに、「ハーメル」の名前自体はシリーズ一作目である[[空の軌跡FC>英雄伝説 空の軌跡FC]]に登場し、以降に発売された作品で順次事件の概要や真相が語られた。 以下、ネタバレのため注意。 #contents() *概要 ハーメル村は、もともと帝国南部のサザーラント州、[[リベール王国]]との国境近くに位置する小さな村であった。 しかし、七耀暦1192年4月23日の夜、突如として村人のほとんどが死亡。原因は山津波と発表され、村に至る道は安全のためすべて封鎖されてしまった。 その後、徹底した情報管理が敷かれたこともあり、人々からは「ハーメル」という名前すらもが忘れ去られていった。 なぜ、ここまで徹底した情報管理が行われたのか。 それは、ハーメル村を襲った悲劇の真実を隠蔽するためであった。 そしてその真実とは、 #center(){&font(#ff0000){&bold(){リベール侵略の口実をつくるため帝国軍の主戦派が企てた、自作自演の村人虐殺というものであった。}}} *事件発生までの経緯 そもそもの発端は、帝国軍内部に存在した派閥争いである。もともと、エレボニア帝国には厳格な貴族制が存在しており、帝国軍においても貴族出身の将校が大きな発言力を持っていた。 しかし、当時はすでに軍の将校には平民出身の者が多く、彼らの発言力が高まっていた。自らの権勢が脅かされていたアランドール准将を始めとする貴族派将校たちは、その打開策を軍事的成功に求め、対外戦争を主張していた。 そこで目をつけられたのが、国境を接する小国リベール王国とリベールの近くに位置したハーメル村であった。彼らは自国の村を襲撃させその罪をリベールになすりつけることで、戦争の口実を作り出し、小国リベールを相手に戦争を仕掛けようと考えたのである。 そんな中、帝国軍の[[ギリアス・オズボーン]]准将が貴族派将校の中に不穏な動きがあることを察知。彼は、平民出身で上官や部下からの信頼も厚く、平民出身の若手将校たちのリーダー的存在であった。オズボーンは、帝国軍内部で対立することをよしとせず、あくまで同胞として貴族派将校たちに陰謀をとどまるよう説得を行った。 しかし、その成果は最悪な形で現れた。貴族派が雇ったと思しき武装集団がオズボーンの自宅を襲撃したのである。この襲撃により、オズボーンの妻カーシャが死亡、重傷を負ったと思しきオズボーン本人とその息子[[リィン>リィン・シュバルツァー]]は行方不明となった。 かくして、邪魔者を排除した貴族派将校たちは、いよいよ陰謀の実行に乗り出した。 *事件経過 七耀暦1192年4月23日の夜、猟兵崩れと思しき謎の武装集団がハーメル村を襲撃。彼らはリベール王国軍と同様の装備で武装していた。 彼らは一方的な虐殺を行い、住人は殆どが殺害され、女性の中には殺されるまでに性的暴行を受けた者も多くいた。 また、襲撃される村人の中には[[ヨシュア・アストレイ>ヨシュア・ブライト]]とその姉カリン、そしてカリンの恋人[[レーヴェ>レオンハルト/レーヴェ(英雄伝説 空の軌跡)]]の3人の姿があった。 [[遊撃士>遊撃士(英雄伝説)]]を目指しており武術の心得があったレーヴェは、恋人とその弟を逃がすため猟兵崩れの一人と交戦し、なんとか撃退。 始めて人殺しをした事実に恐怖しながらも、なんとか生き延びる。 一方カリンとヨシュアは包囲網の緩い箇所を狙って村からの脱出をはかるも、見張っていた猟兵崩れの一人に遭遇してしまう。 カリンが襲撃者に性的暴行を加えられそうになるのを止めようとしたヨシュアは、地面に落ちていた導力銃を広い襲撃者に発砲する。 なんとかカリンを救い出すことに成功したヨシュア。しかし、致命傷を与えるには至らず、猟兵崩れが逆上してヨシュアを殺そうとする。 それをカリンが身を挺してかばい、その隙をついてヨシュアは二度目の発砲を行う。 レーヴェが駆け付けたとき、その場にはカリンと猟兵崩れの遺体、そしてそのそばで呆然とするヨシュアの姿があった。 *事後処理 村人虐殺をリベール王国によるものと断定した帝国軍は、リベールに対し宣戦布告。かくして、のちに「百日戦役」と呼ばれる戦争が開戦した。 当初、兵力において圧倒的に勝る帝国軍は、王国軍を圧倒。一時は王都グランセルとレイストン要塞を除く、王国全土の制圧に成功する。 しかし、リベールのラッセル博士によって世界初の導力飛行艇が発明されると戦況は一変。王国軍は、[[カシウス・ブライト]]大佐が考案しモルガン将軍が実行した電撃作戦によって、帝国軍を各個撃破していった。 そんな中、帝国軍上層部において、さきのハーメル虐殺が貴族派将校による自作自演であったことが発覚。帝国そのものを揺るがしかねない事実に、上層部は動揺する。 そこへ、行方不明となっていたオズボーンが突如として姿を現す。彼は上官であったヴァンダイク元帥の仲介を経て、皇帝ユーゲントIII世に謁見。事件解決の全権を任せられることになる。 手始めにオズボーンは陰謀の首謀者であった、アランドールを始めとする貴族派将校らを捕縛。極秘の軍事裁判のすえ、処刑した。 次にリベール王国の女王アリシアII世と停戦交渉を開始。ハーメルの件を公表しないかわりに帝国軍を撤退させることを持ち掛ける。 当時、リベールにおける戦況は王国軍に傾きつつあった。しかし、いまだ帝国本土には大軍が控えている。両国の国力の差を冷静に考慮したアリシアは、その条件をのみ停戦交渉は成立。百日戦役は終結し、ハーメルの悲劇は闇に葬られることとなった。 以後、オズボーンを始めとする帝国政府はハーメルに関する情報管理を徹底する。その甲斐あって、人々の記憶からハーメル村は次第に忘れ去られていった。 10年以上たった閃の軌跡IIIの時系列では、近郊の町も含めた人々のほとんどが、そこに村があったという事実すら忘れてしまっている。 なお、ハーメル村を襲った猟兵崩れの連中達は、閃の軌跡IIIで[[フィー>フィー・クラウゼル]]が小さい頃にルドガーから聞いた話に寄ると「一つの村を滅ぼした外道たち」として知られ、しばらくして皆殺しにされたとの事。 首謀者達が口封じの為に行ったか、オズボーン主導の下で事実上の死刑判決を受けての結果か…どの道行った所業を考えればある意味当然の末路ではあるが。 *背景 侵略口実のための軍主謀による自国民の虐殺。普通ならばリスクの大きさや理性によって、押しとどめられてしかるべきものである。しかも、これらを計画・実行した貴族派将校たちは、人格や精神に大きな問題があるわけでもなく、いわばどこにでもいる平凡な人間であった。 なぜこのような陰謀が発案されたのか。そして、なぜこのようなおぞましい陰謀が実行にうつされたのか。その原因は大きく2つあった。 1つは、この自作自演の虐殺計画を提供した人物、[[結社《身喰らう蛇》>身喰らう蛇《ウロボロス》]]に所属する[[《白面》のワイスマン>アルバ教授]]の存在である。 暗示にも精通し人を操ることに長けた人物である彼は、貴族派将校らに接触し今回の計画を示唆した。 もう1つは、この帝国を蝕む「呪い」の存在である。 1000年も前に至宝をめぐる争いの末帝国に誕生したこの「呪い」は、とりついた人物たちの理性のたがをはずすものであった。 そして、人々の暴走を引き起こし、帝国史に暗い影を落としてきたのである。 今回この「呪い」に貴族派将校たちは侵されており、そのために理性を失いワイスマンの甘言を享受することとなったのであった。 そしてこの「呪い」は、新たな寄生先を見出し、[[次の悲劇>英雄伝説 閃の軌跡III]]を引き起こすこととなる。 *関係者 **陰謀の首謀者及び実行者 ・アランドール准将 もともと、彼は貴族とは名ばかりで爵位も持たぬ騎士階級であった。また、凡庸な人物であり、このような大それた陰謀を企てる性格ではなかった。 しかし、「呪い」に侵されたことにより暴走、この陰謀を実行に移してしまう。 事件後は「呪い」から解放され、正気を取り戻した模様。一人息子に謝罪しながら、処刑された。 彼の一人息子である[[レクター>レクター・アランドール]]は、生来持っている直感によってハーメルの事件の全貌を察知していた。 そのため、貴族勢力によって口封じされる予定であったが、彼の能力に興味を持ったオズボーンに救い出される。 以後、レクターはオズボーンの子飼いの部下《鉄血の子供達》として、その野望達成に貢献していくこととなる。 ・ゲオルグ・ワイスマン 貴族派将校たちを唆して、この陰謀を実行させた黒幕。 事件後、彼は遺児の一人であり心が壊れてしまっていたヨシュアに接触。その心を弄り回し、自らに玩具兼手駒の暗殺者に仕立て上げた。 **被害者 ・カリン・アストレイ 前述のように、襲撃者からヨシュアをかばって死亡する。彼女の死はヨシュアとレーヴェのその後の人生に大きな影響を与えることとなる。 ・ヨシュア・アストレイ この事件で、姉を失い、心に大きな傷を負う。そのうえ事件の真実を知ってしまったことで、心が完全に壊れてしまう。 それ以降、彼は言葉を失い、飲まず喰わずで姉の遺したハーモニカを吹くだけの日々を送る。 そんな彼らの前にワイスマンが現れ、「ヨシュアの心を治してあげよう」と持ち掛ける。 レーヴェでは日に日に衰弱するヨシュアに手の施しようがなかったため、やむを得ずレーヴェはワイスマンにヨシュアをあずけることとなった。 ヨシュアはワイスマンによって内面を好き勝手に作り変えられ、作り物の人格を得た代わりに様々な殺しの技術を仕込まれていく。 やがて、彼はかつての穏やかな性格からは想像も付かない人間兵器へと変貌。数多くの人命を奪った果てに、[[執行者>執行者(英雄伝説)]]No.ⅩⅢ《漆黒の牙》となった。 彼が人間としての心や生き方を取り戻し始めるのは、事件から数年後、[[とある少女>エステル・ブライト]]との出会いまで待つことになる。 ・レオンハルト ヨシュア同様、大切な人を失った挙句、事件の真実を知ったことで世界に絶望する。 そんな中、結社のカンパネルラが彼に接触。この世界は今も昔も欺瞞に満ちていること、そしてその欺瞞を暴くための計画が存在することを教えられる。 その話を聞いた彼は、その計画「福音計画」に参加することを決意し、結社に加入。執行者No.Ⅱ《剣帝》となり、人の道を捨て修羅として裏の世界を生き、その名を馳せていくこととなる。 ・アッシュ・カーバイド 長らく存在が明かされていなかった3人目の遺児。 本名はヨハンでジャンとエミリアの息子。パンプディングが好物だった。 ヨハンはヨシュアより3歳下だったので、あまり一緒に遊べなかったが、赤ちゃんの頃から面倒を見ていたとヨシュアが言っていた。そのためか、カリンがヨハンを抱っこしている一枚絵がある。 事件当日、血だらけで気絶していた。ヨシュアとレーヴェはヨハンが生きていることに気が付かないまま、逃げて行ってしまった。 直後、村を一人でさまよっているところを、たまたまパルムのほうの街道にいた当時行商人だったミゲルに連れ出される。 その後、鉄血宰相が主導していたハーメルの悲劇の隠蔽工作の一環で軍関係者から拾った子供を手放すように脅されていた。 ミゲルは二つ返事でミラを受け取り、拾った子供をラクウェルの水商売の女性に預け、アッシュはそこで育てられた。 **事後処理の関与者 ・ギリアス・オズボーン 隠蔽工作を完璧に行い停戦をわずか10日で実現させた彼は、その功をもって、史上初の平民出身の帝国宰相に任じられた。 以降、平民が主導権を握った帝国軍を支持基盤として、大胆かつ強引な改革を推し進めていく。 もともと有能な人物であったが、事件後は能力・雰囲気ともに怪物じみたものとなっており、事件前後で人柄が変貌したことが示唆されている。 IVでドライケルスの生まれ変わりだったこと、事件の際に《黒の騎神》イシュメルガの起動者となったことが明かされたが、結社との関係は曖昧にぼかされている。 ・ユーゲントIII世 オズボーンに事件解決の全権を託した。 戦争終結後は、ある意味で同じ境遇の同志ともいえるオズボーンを宰相に任じ、彼に政策を一任する。 ・ヴァンダイク元帥 開戦から3カ月後、部下であるオズボーンを皇帝に謁見させた。 ・アリシアII世 ハーメルについて口をつぐむ条件をのみ、帝国と停戦した。 しかし自国の安全のためには仕方なかったとはいえ、罪無き村への非道に口をつぐまねばならなかったことを、現在も後悔し続けている。 *残された謎 ・オズボーンの真実 オズボーンが行方不明になってからヴァンダイク元帥のもとに現れるまでの間、いったい何があったのかは元帥やオズボーンの部下だったクレイグ将軍にもわかっていない。 この空白の3ヶ月の間に、結社や黒の工房との接触があったと思われるが、この辺は閃の軌跡Ⅳでも明かされることなかった。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,56) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 閃の軌跡では触れられなかったな まあ帝国にとっては黒歴史だからしょうがないか -- 名無しさん (2013-12-24 09:25:54) - 続編でCかヴィータ辺りが触れるんじゃない? -- 名無しさん (2013-12-24 09:34:45) - たまに思うが仮にも蛇(まだ教会所属だったかも)が関わってんのに星杯騎士団は何してたんだ? 幾らアーティファクトが関わってないにしても悲劇の後に帝国から口止め(脅迫)されてたレーヴェ達くらいヨシュアのリハビリ込みで引き取ってもいいと思うんだが…仮にも教会に所属してた奴が引き起こした事件なんだしさ -- (2014-03-04 03:32:14) - いやいや。実行犯は帝国なんだし、流石にこの件にワイスマンが関わってるなんて把握できてないでしょ。 -- 名無しさん (2014-03-04 03:55:57) - ↑把握出来てなかったなら、それはそれで問題じゃね? -- 名無しさん (2014-03-04 16:20:34) - ↑教授が、教会上層部にばれる可能性を考慮して、先に手を打った可能性とか・・・ないかな; -- 名無しさん (2014-04-04 08:39:04) - ↑ 教授絡みの一件だと分かった時には、とっくにカンパネルラに引き取られてどうしようもないという意味。というか結社以前にこの事件は帝国が全力で存在自体を隠蔽したんだから、それをレーヴェが結社入りするまでの短い間に把握しとけよっていうほうが無理な話よ。 -- 名無しさん (2014-04-21 01:52:42) - 盟主はどこまで知ってたんかね? 知ってて黙認してたならちょっと許せんぞ -- 名無しさん (2014-07-12 10:19:22) - ↑知らないはずがないでしょ。教授がいつ何処で死ぬかも予測してたような存在だよ? -- 名無しさん (2014-07-12 15:29:31) - 閃の軌跡2ではハーメル村にあるケルンバイターを調べるとレーヴェ(の幻影)戦えるってサプライズを期待してますよファルコムさん(チラッ) -- 名無しさん (2014-08-01 00:16:25) - もうレーヴェは天国でカリンさんとイチャイチャしていてください。ていうか外の理で出来たケルンバイターをあんな所に放置しといていいのかね? -- 名無しさん (2014-09-04 16:20:06) - ↑4 アリアンロードは知らなかった、とは思いたいな。作戦と言ってもやってはいけない限度があるし… -- 名無しさん (2014-09-19 10:26:58) - ケルンバイターはヨシュアが片方の剣として振るっていくと思っていました 俺だけじゃないよね? -- 名無しさん (2014-09-20 00:53:20) - ↑2 終わった後に知ったんじゃない?だから教授を嫌ってるとか。 -- 名無しさん (2014-09-20 01:00:53) - 位置的にサザーラント州に当たるのかなここは 今回南西部に行けなかったのが凄い残念な原因のひとつ -- 名無し (2014-10-07 22:43:19) - ↑社長がハーメル、ひいては帝国の西部地域について言及してるから、the3rdみたいな続編で登場するかも? -- 名無しさん (2014-11-13 19:54:52) - もしかして百日戦役の終わりに帝国とリベールにこれをリークしたのオズボーンだったりするかな?で、その負い目からエレボニア皇帝もオズボーンに強く出れないとか -- 名無しさん (2015-01-18 11:25:25) - サラさんが言っていた、ハーメルの後始末ってなんだろう? やっぱり、陰謀の関係者皆殺しのことなのかな -- 名無しさん (2015-01-18 13:19:24) - オズが実は私もハーメルの出身です妻が死にましたとかそういうのは無いよな? -- 名無しさん (2015-04-18 14:46:45) - 軌跡シリーズの暗い話の原因は大体、DG教団か塩の杭、もしくはハーメル村なんだよな…。 -- 名無しさん (2015-10-11 00:41:14) - レーヴェの項のコメントであったけどオズボーンは『関係者ではある』けど『加害者側では』ないって予想があったな。オズボーン自体は主戦派ではあったけど自作自演には反対してた側で結局止められずなんかあって今のようになったって言うのは流石にないかな? -- 名無しさん (2016-08-13 00:05:24) - オズボーンがハーメル出身で、ハーメル虐殺を実行したのが貴族だったならオズボーンが貴族を憎んでいる理由もわかるんだがな。 -- 名無しさん (2016-08-27 18:52:38) - 閃Ⅲでは近くの都市パルムに行けたり、アガットも帝国に調査しにきたりと再び核心に迫ることになるんだろな -- 名無しさん (2017-06-01 19:54:36) - ワイスマンはあくまで導火線に火をつけただけでしかなかったからね。空ではその火になったハーメルにはヨシュア主軸で触れられたけど、そこからいかに戦争にまでもつれ込んだかはもはやヨシュア自身の悲劇には関与しない訳で。その意味では戦争の被害を受けたアガットは調査役として最適だろうな、エステルも母を失ってるからその権利は十分にあるけど、関わってくるんだろうか -- 名無しさん (2017-06-06 12:34:14) - Ⅱラストで、オズボーンと子供リィンが炎の中さまよってたのって、あれやっぱりハーメル村なのかな? -- 名無しさん (2017-08-25 19:19:32) - ↑7 オズボーンの変貌とハーメルの悲劇だけでなく時期的に共通している出来事がもう一つ、リィンのシュバルツァー家の養子入りも同じ時期であること。 -- 名無しさん (2017-09-10 15:35:47) - 3でついに行けることに・・・あのBGMは反則やんけ泣くわ・・・ -- 名無しさん (2017-09-29 13:51:45) - なもかんも呪いが悪い -- 名無しさん (2017-10-08 19:40:40) - まさかここがあれだけ重要なターニングポイントになってるとは思わなかったわ、あの道中の曲といいシリーズプレイヤーには感激もひとしお -- 名無しさん (2017-10-09 00:01:39) - まさか3人目の遺児が出てくるとはなあ。ブライト家に是非保護してもらってほしい -- 名無しさん (2017-10-11 10:04:33) - ハーメルのアレンジと墓標代わりのケルンバイターで不覚にも涙腺が緩んだ。レンちゃんもいつか行ければいいな。 -- 名無しさん (2017-10-18 12:45:46) - リィン君がハーメルに来たときに顔もしらないはずのヨシュア君達が頭に浮んだ辺り次回もまた話に絡むだろうね。 -- 名無しさん (2017-12-30 03:29:15) - 三人目の遺児……リィンのことだろうか? -- 名無しさん (2018-10-08 12:54:52) - ↑と思ったら、アッシュのことだったか。 -- 名無しさん (2018-10-08 12:56:52) - なんもかんも《黒》が悪い...とも言えないのがなんとも -- 名無しさん (2018-12-28 10:32:38) - にしても、教授は、ただハーモニカを吹くだけという状態の自我崩壊したヨシュアを、よくFCのプロローグレベルまで回復させられたな。作り替えたとはいえ……疑似聖痕とかの力とかも使ったんだろうか? -- 名無しさん (2019-04-23 12:36:07) - the 3rdでヨシュアくんは小さい頃から赤ん坊のあやし方がうまかったっていうのが伏線だったと言うのはさすがに驚いたな。 -- 名無しさん (2019-06-09 05:33:18) - これ、アルベリヒも間違いなく絡んでるだろう。ワイスマンは結社の任務じゃなくてアルベリヒとの取引でかかわったようにしか思えない -- 名無しさん (2020-10-02 13:24:06) #comment #areaedit(end) }

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