NWOBHM(音楽用語)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/11/08(火) 00:18:26 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_down(▽)タグ一覧 &tags() ---- 1980年代にイギリスを中心に発生した、世界的なヘヴィメタルブーム。 時は1979年。 世界中で猛威を放ったイギリスのハードロックバンド・[[DEEP PURPLE]]が破滅解散して5年が経ち、アメリカの国民的ヒーローだった[[KISS]]も人気に陰りが見え始めていた。 イギリスはパンクロックブーム、アメリカはディスコブームに支配。 終には“ハードロックは死んだ”とさえ言われてしまう。   そんなことは無い。 1979年の夏にハードロックバンドが集まるクラブ“バンドワゴン”を主催するDJにより無名のバンドが紹介され、クラブシーンで少しずつ注目されていく。 そして翌1980年に[[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]]、DEF LEPPARD、SAMSONがデビューし、ここから世界的なヘヴィメタルブームが到来するのだ。 これに勇気付けられたメタラー達も自主制作レコードを次々と売り出し、レコード会社も次々とバンドと契約し、次々とデビューをしていく。 オールド・ウェーブ(時代遅れ)と罵られたハードロックとブリティッシュロックの復興を願って、ハードロックよりもハードな“ヘヴィメタル”という新しい言葉を用いた “&font(#ff0000){N}ew &font(#ff0000){W}ave &font(#ff0000){O}f &font(#ff0000){B}ritish &font(#ff0000){H}eavy Metal (NWOBHM)” が提唱される。 &font(#ff0000){ハードロックは蘇った!}   イギリスではパンクバンドに奪われたシーンの奪還を図り、やがて対立することに。 パンク野郎とメタラーの仲が今でも悪いのは、恐らくこの辺りからだろう。 更にブームはイギリスのみに留まらず、海外にも飛び火していく。 アメリカからはMETALICAが、ドイツからはM.S.Gが、スイスからはKROKUSが、アイルランドからは[[ゲイリー・ムーア]](ソロ活動)が、そして我が日本からは[[LOUDNESS>LOUDNESS(バンド)]]がデビューを果たした。 70年代から売れていた[[KISS]]、[[JUDAS PRIEST]]、SCORPIONSなどのハードロックバンド達も、このブームに乗って再びブレイクや、よりヒートアップしていく。 70年代から人気だったハードロックバンド・[[RAINBOW>RAINBOW(バンド)]]を率いる[[リッチー・ブラックモア]]も、バンドを解散させてまでDEEP PURPLEを再結成させた。 イギリスでは数万人規模の『レディング・フェスティバル』、ドイツでは10万人規模の『モンスターズ・オブ・ロック』、ブラジルでは20万人規模の『ロック・イン・リオ』といった巨大メタルフェスティバルが開催される。   後に大物バンドと化す[[X JAPAN]]も、この頃にインディーズシーンで暴れ回っていた。 ところが流行とはそんなに長続きしないものであり、80年代中盤にはブームは収束し始める。同時期にアメリカでLAメタルブームが勃発、ヘヴィメタルブームは継続されたかに見えた。 しかし、湿り気と憂いあるブリティッシュロックを引き継ぐNWOBHMに対して、陽気でキャッチーなLAメタルとでは音楽性が異なり、解散するバンドや活動継続のために音楽性をアメリカ寄りにしてファンが離れていくバンドも現れ始める始末。 やがて、90年代初頭のグランジ/オルタナティブロックブームの到来により、ハードロック/ヘヴィメタルは再びシーンの隅に追いやられ、ブームは消滅してしまった。   実はシングルを1~2枚で解散したバンドも多く、レコード会社の青田買いと言っても良いヘヴィメタルブームは正にバブルだった。 現在でも活動しているバンドこそ多けれど、数万人規模の会場を支配して大活躍する純NWOBHMバンドは[[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]]のみとなってしまった。 DEF LEPPARD?あいつらは最初からアメリカ狙いだったから…。   尚、ヘヴィメタルの中でもマイナー厨が非常に多いジャンルであり、どマイナーバンドのシングルを多数収録したオムニバスCDが現在まで数多く作られ、CD化されていないレコードは1~数万円というコレクター価格で取引されている。 91年に再結成するまで“アルバム1枚で解散した悲劇のバンド”と言われた[[PRAYING MANTIS>PRAYING MANTIS(バンド)]]が、その有名な例である。   ■この時期の主なバンド ●イギリス [[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]] DEF LEPPARD SAMSON SAXON [[PRAYING MANTIS>PRAYING MANTIS(バンド)]] [[DEEP PURPLE]](煽りを受けて再結成) [[RAINBOW>RAINBOW(バンド)]](更に加熱する) [[WHITESNAKE]](同) [[JUDAS PRIEST]](同) [[BLACK SABBATH]](同) [[DIO>DIO(バンド)]](同) VENOM(スラッシュメタル、ブラックメタルの原点) ANGEL WITCH GRIM REAPER DIAMOND HEAD MOTORHEAD TANK TOKYO BLADE TYGERS OF TAN TANG SHY   ●アメリカ MANOWAR METALLICA [[KISS]](人気再生) ●ドイツ M.S.G(マイケル・シェンカー・グループ) ACCEPT HELLOWEEN ●スウェーデン [[イングヴェイ・マルムスティーン>イングヴェイ・マルムスティーン(ギタリスト)]] EUROPE ●日本 [[LOUDNESS>LOUDNESS(バンド)]] VOW WOW(BOW WOW改名) EARTHSHAKER 44MAGNUM [[聖飢魔Ⅱ]] 浜田麻里 ●スペイン BANZAI(シーン屈指のネタ邦題バンド) 伊藤正則執筆のライナーノーツ並みに追記・修正お願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&font(#0000ff){&u(){消去} &u(){項目ロック} &u(){ロック解除}} ---- #right(){この項目が面白かったなら……[ポチッと]} #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}
&font(#6495ED){登録日}:2011/11/08 Tue 00:18:26 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 1980年代に[[イギリス]]を中心に発生した、世界的なヘヴィメタルブーム。 時は1979年。 世界中で猛威を放ったイギリスのハードロックバンド・[[DEEP PURPLE]]が破滅解散して5年が経ち、 アメリカの国民的ヒーローだった[[KISS>KISS(バンド)]]も人気に陰りが見え始めていた。 イギリスはパンクロックブーム、[[アメリカ>アメリカ合衆国]]はディスコブームに支配。 終には“ハードロックは死んだ”とさえ言われてしまう。   そんなことは無い。 1979年の夏にハードロックバンドが集まるクラブ“バンドワゴン”を主催するDJにより無名のバンドが紹介され、クラブシーンで少しずつ注目されていく。 そして翌1980年に[[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]]、DEF LEPPARD、SAMSONがデビューし、ここから世界的なヘヴィメタルブームが到来するのだ。 これに勇気付けられたメタラー達も自主制作レコードを次々と売り出し、レコード会社も次々とバンドと契約し、次々とデビューをしていく。 オールド・ウェーブ(時代遅れ)と罵られたハードロックとブリティッシュロックの復興を願って、 ハードロックよりもハードな“ヘヴィメタル”という新しい言葉を用いた “&font(#ff0000){N}ew &font(#ff0000){W}ave &font(#ff0000){O}f &font(#ff0000){B}ritish &font(#ff0000){H}eavy Metal (NWOBHM)” が提唱される。 &font(#ff0000){ハードロックは蘇った!}   イギリスではパンクバンドに奪われたシーンの奪還を図り、やがて対立することに。 パンク野郎とメタラーの仲が今でも悪いのは、恐らくこの辺りからだろう。 更にブームはイギリスのみに留まらず、海外にも飛び火していく。 アメリカからはMETALICAが、ドイツからはM.S.Gが、スイスからはKROKUSが、アイルランドからは[[ゲイリー・ムーア]](ソロ活動)が、 そして我が[[日本>日本国]]からは[[LOUDNESS>LOUDNESS(バンド)]]がデビューを果たした。 70年代から売れていた[[KISS>KISS(バンド)]]、[[JUDAS PRIEST]]、SCORPIONSなどのハードロックバンド達も、 このブームに乗って再びブレイクや、よりヒートアップしていく。 70年代から人気だったハードロックバンド・[[RAINBOW>RAINBOW(バンド)]]を率いる[[リッチー・ブラックモア]]も、バンドを解散させてまでDEEP PURPLEを再結成させた。 イギリスでは数万人規模の『レディング・フェスティバル』、ドイツでは10万人規模の『モンスターズ・オブ・ロック』、 ブラジルでは20万人規模の『ロック・イン・リオ』といった巨大メタルフェスティバルが開催される。   後に大物バンドと化す[[X JAPAN]]も、この頃にインディーズシーンで暴れ回っていた。 ところが流行とはそんなに長続きしないものであり、80年代中盤にはブームは収束し始める。 同時期にアメリカでLAメタルブームが勃発、ヘヴィメタルブームは継続されたかに見えた。 しかし、湿り気と憂いあるブリティッシュロックを引き継ぐNWOBHMに対して、陽気でキャッチーなLAメタルとでは音楽性が異なり、 解散するバンドや活動継続のために音楽性をアメリカ寄りにしてファンが離れていくバンドも現れ始める始末。 やがて、90年代初頭のグランジ/オルタナティブロックブームの到来により、ハードロック/ヘヴィメタルは再びシーンの隅に追いやられ、ブームは[[消滅]]してしまった。   実はシングルを1~2枚で解散したバンドも多く、レコード会社の青田買いと言っても良いヘヴィメタルブームは正にバブルだった。 現在でも活動しているバンドこそ多けれど、数万人規模の会場を支配して大活躍する純NWOBHMバンドは[[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]]のみとなってしまった。 DEF LEPPARD?あいつらは最初からアメリカ狙いだったから…。   尚、ヘヴィメタルの中でもマイナー厨が非常に多いジャンルであり、 どマイナーバンドのシングルを多数収録したオムニバスCDが現在まで数多く作られ、CD化されていないレコードは1~数万円というコレクター価格で取引されている。 91年に再結成するまで“アルバム1枚で解散した悲劇のバンド”と言われた[[PRAYING MANTIS>PRAYING MANTIS(バンド)]]が、その有名な例である。   ■この時期の主なバンド ●イギリス [[IRON MAIDEN>アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)]] DEF LEPPARD SAMSON SAXON [[PRAYING MANTIS>PRAYING MANTIS(バンド)]] [[DEEP PURPLE]](煽りを受けて再結成) [[RAINBOW>RAINBOW(バンド)]](更に加熱する) [[WHITESNAKE]](同) [[JUDAS PRIEST]](同) [[BLACK SABBATH]](同) [[DIO>DIO(バンド)]](同) VENOM(スラッシュメタル、ブラックメタルの原点) ANGEL WITCH GRIM REAPER DIAMOND HEAD MOTORHEAD TANK TOKYO BLADE TYGERS OF TAN TANG SHY   ●アメリカ MANOWAR METALLICA [[KISS>KISS(バンド)]](人気再生) ●ドイツ M.S.G(マイケル・シェンカー・グループ) ACCEPT HELLOWEEN ●スウェーデン [[イングヴェイ・マルムスティーン>イングヴェイ・マルムスティーン(ギタリスト)]] EUROPE ●日本 [[LOUDNESS>LOUDNESS(バンド)]] VOW WOW(BOW WOW改名) EARTHSHAKER 44MAGNUM [[聖飢魔II]] 浜田麻里 ●スペイン BANZAI(シーン屈指のネタ邦題バンド) 伊藤正則執筆のライナーノーツ並みに追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }

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