〈古典部〉シリーズ

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&font(#6495ED){登録日}:2009/06/25(木) 23:32:44
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米澤穂信の学園ミステリー小説シリーズ。
一作目の『氷菓』は作者のデビュー作。
当初は角川スニーカー文庫から刊行されたが、『愚者のエンドロール』後中断。『クドリャフカの順番』で再開して以降はハードカバーでの発売となり、初期2作も含め角川文庫で新装版が刊行された。
ジャンルとしては「日常の謎」。いわゆる「人の死なないミステリ」というタイプ。 

現在
『氷菓』(角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞)
『愚者のエンドロール』
『クドリャフカの順番』
『遠まわりする雛』
『ふたりの距離の概算』
『いまさら翼と言われても』&font(#ff0000){< New!!}
が刊行されている。

『氷菓』の冒頭部はよしだもろへによって漫画化されている(野性時代56号収録。タイトルは『わたし、気になります!』)。

そして、「氷菓」のタイトルで[[京都アニメーション]]によりアニメ化され、2012年4月~9月に放送された。
アニメ化されたのは『氷菓』、『愚者のエンドロール』、『クドリャフカの順番』、『遠まわりする雛』。
再現度が高く、作画も抜群、えるたそがとても可愛いなど、で非常にいい出来。

またアニメに先駆けラジオ『古典部の屈託』が2012年4月~12月まで放送された。
パーソナリティはえる役の佐藤聡美と里志役の坂口大助。
気の置けない先輩後輩トークや腹ペコトークはファン必聴レベルで、リスナー曰く可愛い二人。
女性が大の苦手な坂口では珍しく普通に会話が出来ているのは、しゅがが事務所の後輩で何度か声を掛けてたかららしい。

それに合わせて月刊少年エース2012年3月号から漫画版が連載開始。作画はタスクオーナ。
アニメをそのまま漫画にしてアニメでは削られてしまったシーンや表現を付け加えた感じ。こっちもとてもいい出来。

2017年に山崎賢人主演で『氷菓』が実写化された。


*【あらすじ】

文化系部活動が盛んな神山高校に通う高校生・折木奉太郎は、廃部寸前だった古典部に姉・供恵の勧めで入部することになった。
そこで出会った同級生・千反田える、中学からの親友・福部里志、小学、中学と同じクラスの伊原摩耶花とともに、
奉太郎は学校生活の中で遭遇する様々な謎を解き明かしていくことになる。
 

*【登場人物】
**古典部
・[[折木奉太郎]](おれきほうたろう)CV.[[中村悠一]]

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」

主人公。1年B組。語り部兼(不本意ながら)探偵役。
前述の言葉を一字一句間違えないで実行する省エネ主義で、姉の供恵に頼まれ、部員のいなかった古典部に入部。幽霊部員でいるつもりで、その主義から謎や事件にも積極的に関わろうとはしないが、主にえるのせいでいつも関わってしまう。
巻き込まれた際は主義に基づき、速めに終わらせようとする姿勢が積極的に見えることもあり、里志からはえるに肩入れしているとみられている。
運動も容姿も平均的で、成績も学年中でちょうど真ん中だが、ときに頭の鋭さ、冴えに関しては人並み外れたものを見せる。
だが本人はそういった閃きを自分の力ではなく「運」だと言って憚らない。
 
・[[千反田える]](ちたんだ‐)CV.[[佐藤聡美]]

「わたし、気になります!」

ヒロイン。1年A組。古典部部長。廃部寸前の古典部に「一身上の都合」で入部した神山市の豪農・千反田家の一人娘。
天然で敬語、整った容姿は清楚なお嬢様で料理上手としているが、大きめの瞳だけが子供のように活発な印象を与える。ぶっちゃけ歩く萌え要素。
成績優秀で性格は温厚。ただし好奇心旺盛で、納得がいかないことに対してはよく周り(主に奉太郎)を巻き込みながらとことん突き進む。良くも悪くも裏表がない。
アニメではキャラデザに始まりOPED、動きにいたるまで可愛い。恐ろしい子。
 
・[[福部里志]](ふくべさとし)CV.[[阪口大助]]

「データベースは結論を出せないんだ」

1年D組。奉太郎とは中学以来の友人。手芸部他と兼部。
奉太郎とは真逆のタイプだが非常に仲がいい。作中では上記のセリフ通り謎解きはほぼ行わず、専らサポート役に徹し、奉太郎を評価している一人。
物事にこだわらないことを信条としており、幅広い分野に手を出して楽しむわりには特定の趣味を持たない。いつも巾着袋を持ち歩き、あらゆることに興味を持ち様々な知識を蓄える自称・データベース。一方、学業には全く興味が無いようで、成績は相当悪いようだ………。
摩耶花に何度も告白されているが、はぐらかし続けている。しかし……
 
・[[伊原摩耶花]](いばらまやか)CV.[[茅野愛衣]]

「あれ、折木じゃない。久し振りね、会いたくなかったわ」

1年。漫画研究会と兼部。性格は真面目で他人に厳しいがそれ以上に自分に厳しく、毒舌。ただアクは強くても根は優しいので人気は高い。
奉太郎とは小学~中学まで九年間同じクラスだった。小柄で可愛らしい容姿は、時折小学生にすら間違われるらしい。&s(){貧乳。アニメ設定画を使った非公式のものでは一番小さい。}
里志のことが好きで、中学の頃からアタックし続けているが、はっきりした答えはもらえないでいる。
里志のことは「ふくちゃん」、えるのことは「ちーちゃん」と呼ぶが、奉太郎のことは「折木」と呼び捨て。
ツンデレではない。ツンがみられるのは主に奉太郎だけ。上記のとおり里志が好きなのでデレない。
 

**その他
・折木供恵(おれきともえ)CV.[[雪野五月>ゆきのさつき]]
「古典部に入りなさい。」

アニメでは何故か顔が映らない奉太郎の4つ上の姉。古典部のOGで、廃部寸前の部を存続させるために入部を勧めた。
旅行が趣味で、国内外問わず飛び回る大学生。旅行先のイスタンブールからかけた電話で「あたしが強盗の一人や二人を相手に殺されると思ってるの?」と発言しているため、かなり武術が達者なのだろう。弟曰く「文武両道のハイパー女子大生」。
事件に関わるきっかけを作ったり、解決の鍵を提供したりと、作中で最も謎な人物。まるで事件の黒幕かのような行動をとる。


・入須冬実(いりすふゆみ)CV.[[ゆかな]]

「君は、特別よ」

2年F組。『女帝』という渾名を持ち、統率・人心掌握に長ける。神山市でも有数の名家・入須家の娘で、えるとは小さい頃から家ぐるみの付き合い。どういうわけか供恵とも繋がりがある。
アニメでは出番が増えた。CDドラマ版だと&font(#ff0000){パチンコしたり居酒屋でビール飲んだり}と&font(#ff0000){やけに実感のこもった演技}でカオスしてる。

・沢木口美崎(さわきぐちみさき)
CV.伊瀬茉莉也
「ちゃお」
神山高校2年F組の女子生徒。入須と同級生。
天文部所属。ビデオ映画撮影では広報班を務める。非常にエキセントリックな性格をしている変わり者。入須曰く「道化として才能がある」。
メインとして登場したのは『愚者のエンドロール』だが、それ以外にもすべての作品で何らかの形で登場している。

・大日向友子(おおひなたともこ)
「あたし仲のいい人見てるのが一番幸せなんです」
奉太郎メンバーの2年生進級に伴い新たに入学してきた神山高校1年。
新入生勧誘週間の際に古典部のコーナーを出していた奉太郎&えると知り合い、古典部に入部した。
奉太郎たちと何のいざこざもなく良好な人間関係を築いていたが、ある日の放課後、えるとの会話の後突如として「古典部を辞める」と言い出し、そのまま去ってしまう。

時は5月の校内一斉マラソン大会、通称星ヶ谷祭。20㎞の道を走りながら、奉太郎はなぜいきなり大日向が辞めると言い出したのか、里志や摩耶花の証言、そして大日向自身と関わった時間を振り返りながら、大日向の真意を推理する。詳しくは、古典部シリーズ第5弾『ふたりの距離の概算』を参照のこと。



【用語】

・古典部
神山高校の文科系部活。奉太郎たちが所属する。部室は特別棟の四階、地学講義室を流用している。
伝統ある部らしいが、奉太郎たちが入部しなければ部員ゼロという理由で消滅するところだった。
毎年文化祭で文集「氷菓」を発行している。「氷菓」は1967年に第一号が発行された。

・神山高校
奉太郎たちの通う私立高校。
地方では進学校で通っているが、進学に特別力を入れてはいない様子。
文科系の部活動が活発で、古典部をはじめアカペラ部、水墨画部など変わった部も多い。
生徒のほとんどが地元の中学出身。

・神山高校文化祭
毎年十月に三日間に渡って開催される。通称「カンヤ祭」。
盛況なことが地方で知られ、地方の若者文化の華とまで言われる。
伝統的に模擬店が禁止されている。
 
・桁上がりの四名家
神山市で桁違いに有名な、荒楠神社の十文字家、書肆の百日紅家、豪農の千反田家、山持ちの万人橋家のこと。
この四家に対抗できるのは、病院長の入須家か教育界の重鎮の遠垣内家ぐらいらしい。
里志が提唱した。


【余談】
『クドリャフカの順番』前に発表された作者の別作品『さよなら妖精』(東京創元社)は、本作の没プラン(最終巻の構想だったとも)を単独作品として大きく改編したものとされる。




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- アニメ19話では完全にイチャイチャしてるようにしか見えない奉える。  -- 名無しさん  (2014-08-01 14:25:00)
- この度成人男女が高校生役とかいう無茶振りで実写化となりました  -- 名無しさん  (2017-01-14 01:40:02)
- 個人的には悪くなかったよ実写化。主役二人はともかく、脇二人はそれっぽいと思ったし、最後の叫びのシーンはなんかこう、類推しかされてこなかった、ある意味では蔑にされてきた人物の心情に目が向いた、報われたようでウルっときた。ただ何故読みを変えたかが謎  -- 名無しさん  (2018-07-25 11:46:39)
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