ちびまる子ちゃん

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&font(#6495ED){登録日}:2012/07/27 Fri 23:47:13
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めるの巻

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#center(){&sizex(6){&bold(){&color(red){“さくらももこ”は小学3年生。}}}}

#center(){&sizex(6){&bold(){&color(red){とても小さくて女の子だから“ちびまる子ちゃん”とよばれている。}}}}


『ちびまる子ちゃん』とは、さくらももこの漫画作品。
本項ではそれを原作としたアニメ作品についても解説する。


#contents()


*【概要】
さくらにとっては初の連載作品で、少女漫画誌『りぼん』に掲載された。
ストーリーは作者の子供時代を軸としており、今でこそジャンルの一つであるエッセイ漫画の基になった。ただし形式は通常の1話完結型作品であり、現在のエッセイ漫画とは少し異なる。

舞台は作者が小学生時代を過ごした[[静岡県]]清水市(現:静岡市清水区)で、時期は
1973年~1975年頃&footnote(但し話によって引用される時事風俗・出来事に幅があり、史実では作者の幼少期・中学生時代に該当する出来事も登場する。)となり、名実ともに&bold(){「永遠の昭和」}を描いている。
そのため当時の県内の様子については詳しく、「フェスタしずおか」というイベントや1974年に発生した清水市の七夕豪雨など、実際に起こった出来事が反映されている。
また歌手の山本リンダは本作(と米米CLUB)でフィーチャーされたことで再ブレイクを果たしており、自伝でも本作の事を語っていた。

初期は比較的体験談に基づいたエピソードが中心だったが、連載が続くに従ってフィクションに変わっていった。
同時にキャラクターの作画や性格なども、徐々にデフォルメ調となっている。
登場人物との別れは描かれるものの「サザエさん方式」で物語が進んでいる事情により進級しないので、新学期になると何事も無かったかのように登場する矛盾がある。

「りぼん」での連載は1996年に終了したが、2007年からは連載当時の現代を舞台にした4コマ漫画版が中日新聞ら各地方の「ブロック紙」にて連載された。ところが内容が4コマにしてはブラックすぎるなどと批判が殺到し、2011年に事実上の打ち切り。当の作者も最もつらい仕事としてこれを挙げるほどだった。

2018年に作者が亡くなったが、残ったスタッフが作画を担当して2019年からの「りぼん」での不定期連載再開が決定。同時にアニメ版を基にした単行本の刊行も再開された。

メディア化作品としては次述のアニメが有名だが、他にも2006年と2013年に単発ドラマ、2007年~2008年に連続ドラマで実写化されている(いずれもフジテレビ制作)。
キャストは各作品ごとにほとんどが入れ替わっているが、友蔵役のモト冬樹のみ全作に登場している。

*【アニメ版】
#center(){&sizex(4){&bold(){&color(red){さぁ~みんな集まって~ちびまる子ちゃんが始まるよ~!}}}}

毎週日曜18時から[[フジテレビ]]系で放送。
アニメーション制作は日本アニメーションで、同社の社長である本橋浩一氏の孫が本作のファンだったことから企画が始動した。

第1期は1990年1月から1992年9月まで放送。これは制作時に「飽きられてしまうため、3年で終わらせてほしい」という作者の意向を反映したもの。
しかし終了後再開を望む声が多く寄せられたことから1995年1月から第2期が開始し、この頃に劇場版ゲストであった大野くんと杉山くんがレギュラー入りし現在に至っている。
ちなみにこの間の同時間帯に放送されたのは『ツヨシしっかりしなさい』である。

放送開始爆発的なブームを巻き起こし、作中でまる子が発した「ウゥ〜ン」「いけずぅ〜」は当時の流行語にもなった。
1991年にはキャラクター商品の売り上げが700億円というメガヒットを巻き起こし、一時期は版権化の事情から大量の無認可商品が多数出回り問題になったことも。
最高視聴率は&bold(){39.9%}で、1977年以降に放送されたテレビアニメでは史上最高記録を誇る。

アニメの初代エンディングテーマである『&bold(){おどるポンポコリン}』はあまりにも有名で、1990年第32回日本レコード大賞(ポップス・ロック部門)を受賞する等大ヒット。
その後数々のアーティストによりカバーされており、現在は番組を代表する楽曲として2000年以降は一貫してOPで使用されている。

大半の作品が作者脚本のオリジナルで、中には後に書き下ろされた回もあった。しかし毎週放送での負担が厳しくなったことから1999年を以って降板。しかしその後も節目の回などで脚本を担当した。
2000年代以降は初期作品のリメイク、2010年代以降は節目の回で人気俳優や芸人がゲスト出演する特別回が放送されている。

映画は大長編として1990年に『大野君と杉山君』、1992年に『わたしの好きな歌』が制作された。
いずれも作者の描き下ろしによって漫画化されている。前者は近年にDVD化された。後者は長らく音楽の著作権の関係により見送られてきたものの、公開30年を記念して2022年にこちらもソフト化がとうとう実現した。
また2015年には久々となる映画『イタリアから来た少年』が公開された。

2024年3月にまる子役のTARAKO氏が死去したことが発表された。
最終収録作となった回は同年3月24日放送分でオンエアし、以降は後任が決定するまで過去作品の再放送を実施する。
 

*【登場人物】

・[[さくらももこ>さくらももこ(ちびまる子ちゃん)]]
CV:TARAKO→菊地こころ
お馴染みちびまる子ちゃん。
通称は「まる子」「まるちゃん」。初期は「ちびまる」、1年のころは「ももこ」と呼ばれていた。あだ名が有名すぎて本名で呼ばれることは少ない。
ごくふつうの小学3年生。怠け者で勉強が苦手だが時には純心で優しい一面も。
山口百恵の大ファンで、お笑いも好き。
ただ&bold(){ペット運は壊滅的に無く…}
・グッピー:うっかりザリガニも水槽に入れて&bold(){食物連鎖されてしまう}。
・ジュウシマツ:うっかり&bold(){籠から逃がしてしまう}((なおエッセイ『ももこのいきもの図鑑』で描かれた作者の実体験時には逃がすことなく手乗りジュウシマツになるまで手名付けるも、残念な事に数年後猫のせいで死んでしまったという。))。
・子猫:捨てられていたのを拾ったが、なぜか餌として用意したミルクを殆ど飲んでくれず、そのせいかは微妙だが&bold(){すぐにひっそりと死んでしまう}。
と大抵悲しい結末に終わっている((ちなみに『たいのおかしら』等の作者のエッセイによると、後年作者の進学後に実家で犬を飼い始め長続きしたそうだが、グッピーの方は後に再チャレンジするもある理由から水槽管理に大失敗してまた死なせてしまったという…。))。
原作・アニメ初期はトラブルメーカーとして、騒動を起こしては周りから説教やツッコミを食らうボケタイプの主人公だった。
だが、連載やアニメ放映が長くなるにつれて、徐々にまる子以外のキャラクターが段々とクセのある濃い性格へと変わっていくと、それらのキャラに対して困惑したり時にはツッコミを入れたりするなど多少常識的なキャラクターとなった。

漫画版では作者の別連載していた漫画の主人公[[コジコジ]]に導かれて自分の未来を見に行き、漫画家で一児の母になった未来の自分と対話している。&footnote(この時「自分の夫って…」と同級生達を連想して不安になったが、リアルに同作品連載後子供の父親(元担当編集者)と離婚しているので、知らなくて良かったかもしれない……。)
実は原作者のさくらももことイルカ(歌手)とアニメのまる子役のTARAKO氏の声はガチでそっくりで、『[[トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~]]』に取り上げられたこともある。

念のため断っておくと、さくらももこという名前はあくまでもペンネーム兼『ちびまる子ちゃん』の主人公の名で、&bold(){原作者の本名ではない}。

・[[さくらヒロシ]]
CV:[[屋良有作]]
まる子の父親。40歳。作者による通称は「父ヒロシ」。
タバコと酒と釣りが大好きで甘いものが苦手。昔はハンサムだった。
巨人の野球観戦の際にはチャンネルを譲らない。
仕事のシーンは一切無いが、サラリーマンという設定である。
なお実際の作者の実家は八百屋。なので『ひとりずもう』漫画版では「さくら青果店」の名で店兼自宅が描かれ、すみれが店の手伝いをしている。

・さくらすみれ
CV:一龍斎貞友
まる子の母親。40歳((何故か一部のゲームのクイズでは40歳が正解ではない。))。厳しくも優しい人物。たまに無責任なことを言うが。
まるでだらしのないまる子には手を焼いており、目を吊り上げてキレるシーンは既にお約束。
基本的にまる子の言うことはあまり信用しておらず、彼女が何かをおねだりしてくる時はかなり冷たくあしらう。
昔は美人で、モガ((モダンガールの略。大正時代〜昭和初期、洋装のオシャレで銀座を闊歩していた若い女性のこと。))だった。
藤木を庇う発言をしている作中人物の1人。
中の人は本作では小杉も兼役しているほか、他作品だが『[[クレヨンしんちゃん]]』の[[佐藤マサオ]]、『[[忍たま乱太郎]]』の[[福富しんべヱ]]、『[[ザ☆ドラえもんズ]]』のドラリーニョも担当している。正直同じ人とは思えないほど。声優ってすごい。

・おねえちゃん
CV:水谷優子→豊嶋真千子
まる子の姉。小学6年生。
「さくらさきこ」という本名があるが&footnote(『ももこのほのぼの劇場』収録のエピソード『あこがれの鼻血』で「さきちゃん」と呼ばれていたため、初期から名前設定はあった模様。)、作中ではほとんど「おねえちゃん」、「さくらさん」としか呼ばれない。作者の実姉のみ名前が異なるので仕方ないと言えるが。
妹とは違いクールかつドライな性格だが、要領が悪い面もある。
性格が正反対でだらしなくルーズで要領の良いまる子とは喧嘩を繰り広げるのが日常茶飯事で、
(本人に責任がある場合が多いとはいえ)まる子に対しての態度は実の妹相手とは思えないほど辛辣。 
その一方で、まる子が野良犬に襲われた時は先生よりも先に助けに行くなど、何だかんだで気にかけてはいる。
時折まる子以上にとんでもない弾けっぷりを見せたり、くだらない理由で数日に渡る姉妹喧嘩を繰り広げたり、少女漫画を愛読しアイドルの西城秀樹((何の因果か、作者と西城秀樹は同じ2018年に亡くなった。))の大ファンだったり、という年相応な一面もある。

実際の姉もそれなりにしっかり者だが病弱気味で、また成長するにつれてなかなか進路が定まらず家族を困らせることも多かったらしい。最終的にはOLになったそうだ。
その後、漫画家の柴田亜美先生のマネージャーとなったそうであり、彼女の裏話的漫画にも出ている他、関連雑誌に写真も掲載されていたりもする。
なお、後に[[GBA>ゲームボーイアドバンス]]用ソフト『さくらももこのウキウキカーニバル』制作にあたり、妹と共にゲームの企画、デザインの仕事をした。

・[[さくら友蔵]]
CV:富山敬→[[青野武]]→[[島田敏]]
&bold(){本作の萌えキャラ}。まる子の祖父でヒロシの父親。76歳。
まる子のことが大好きで、何かと甘やかしているが、しばしば共に何かやらかす。
俳句が趣味で、たびたび「友蔵 心の俳句」として一句詠む(季語が入っていないため「[[川柳>俳句・川柳]]」になっていることも多いが)。
ちなみにまる子、おねえちゃん、友蔵に共通する特技として[[金魚すくい]]があり、その腕は3人とも驚異的。

なお、人物像は「作者の理想のおじいちゃん」を表したもので、実際の作者の祖父は意地悪で嫌な人だったとのこと。

・さくらこたけ
CV:佐々木優子
まる子の祖母でヒロシの母親。72歳。昔は美人だった。
地味で目立たないが不調のテレビの調子を取り戻す達人。そして、&font(#ff0000){怒ると怖い}。
……というのは過去の話。近年は穏やかになり、長年培った知識と経験を発揮して周りを助けたり感心させたりする場面が多くなっている。


**◆クラスメイト

・[[穂波たまえ]]
CV:渡辺菜生子
まる子の親友。通称「たまちゃん」。しっかり者の三つ編み[[メガネっ娘]]。
事あるごとに自分の写真を撮ろうとするカメラマニアな父親に迷惑している。
まる子らへのツッコミやフォローが絶えない常識人だが、&bold(){たまに少女漫画チックな変な妄想に走る一面もある}。
モデルは作者の親友だが、実際はかなり活発で顔立ちも整っており、クラスの中心になるような人だったとの事。
また『ひとりずもう』漫画版では中学時代こそ別だったが高校で再びまる子と同級生になり、高校卒業後[[アメリカ合衆国]]に旅立ち、後書きによると今でも同国にいるらしい。

・[[花輪和彦]]
CV:菊池正美
お金持ちのお坊ちゃん。通称「花輪クン」。&bold(){「くん」ではなく「クン」(ここ重要)}。
他人を呼ぶ時の呼称は「ベイビー」。
初期は典型的な『金持ちを鼻にかけたキザで嫌味なお坊っちゃま』といったキャラだったが、徐々に心優しく気配りも上手い完璧超人になっていった。これは、クラスによくいるキザな同級生をモデルにしていたが件の人物が微妙にケチ臭かったせい。
しかし、後に作者が知り合ったリアル金持ちをモデルに変更したためにハイスペック化したらしい。
ナルシストが仇となり、とくちゃんの回では見事に物語の雰囲気をぶち壊した。ある意味鬱フラグクラッシャー。
巨人ファンで、良い席を取って球場観戦に赴いたのにチームが無様なサヨナラ負けを喫したことがある。
習い事もたくさん嗜んでおり、英会話やバイオリンも得意で空手においては&bold(){小学三年生にして既に黒帯}である(複数人に絡まれても顔色一つ変えずに、回避のみで実力差を見せつけ撃退してのけた)。
一方、&bold(){成績はオール5だが字を書くのがものすごく苦手}なのが悩み。
忘れがちだが、まる子と同じ生き物係。そのため、たまちゃん程ではないがまる子と絡む回がそこそこ多く、たまちゃんや友蔵を連れたまる子をどこかに連れて行くことが多い。
名前の元ネタは漫画家の花輪和一。

・[[丸尾末男]]
CV:[[飛田展男]]
クラスの学級委員長。常に敬語口調で喋り、「&bold(){ズバリ◯◯でしょう}」が口癖だが、言っている事はいつも大して核心を突いていない。
[[真面目>まじめ(真面目)]]で勤勉だが、自身の学級委員長の座を脅かす者には容赦しない。
ぐるぐる眼鏡で隠れているが素顔は&font(#ff0000){ピカソの絵みたい}と形容されるほど物凄い。
少々マザコン気味なところもあるが、その母親は49歳と現代から見ても高齢出産で、花輪くんの母親(29歳)と会った際には家に帰った後で「どうしてかあさまは若くないのですか!」と問い詰めて困らせたこともある。
余談だが『12歳。』という少女漫画にそっくりさんが居る。
名前の元ネタは漫画家の丸尾末広。

・浜崎憲孝
CV:[[折笠愛]]→カシワクラツトム
お調子者のB級男子。あだ名は「はまじ」。
面白い顔をした、いつも周囲を笑わせるムードメーカー。郷ひろみのモノマネが上手い。大洋ホエールズのファンで、その中でも山下大輔選手の大ファン。
まる子と噂になったことがある。
実在の人物がモデルで、後に本人が自伝を出版した。

初出演は「プールの授業中『水の中でも喋れる』と豪語し案の定むせる」という小学生男子らしいエピソードだが、自伝によると実際のはまじは同じ回に出る&bold(){水が怖くてプールどころか学校から脱走した男子}の方だとか。
また、さくらももこは彼自身とそこまで交流が無く(噂になったのは実話)、出演にあたって連絡し忘れたため((本人曰く、たまちゃんをはじとした人物には了承を取っていたが、浜崎氏に関しては「気のいい人だから許してくれるだろう」とのことで勝手にモデルにした。))、本人は妹が読んでいた『りぼん』で初めて自身がモデルにされていると知ることとなったとか。

尚、モデルとなった人物は静岡市内で暮らしておりブログで近況報告なども行っていたが、2023年に亡くなっていた事が判明している。
 
・みぎわ花子
CV:ならはしみき
女子の学級委員で、たまちゃんと同じ三つ編みメガネっ娘。でもこちらはお世辞にもかわいいとはゲフンゲフン
花輪くんにお熱でよくアタックしているが当人からはドン引きされている。
真面目で成績も優秀でクラスメートの信用も厚い優等生として書かれているものの、ヒステリックで高圧的で暴走しがちな欠点がある。
また「アマリリス」という[[ブルドッグ]]を飼っている。&s(){正直、飼い主の彼女とはとてもお似合いである。}
名前の元ネタは漫画家のみぎわパン。ちなみに前述の花輪くんと丸尾くん含め、この3人の元ネタとなった漫画家は皆『月刊漫画ガロ』の代表的な作家である。

・野口笑子
CV:田野めぐみ
「&bold(){クックックッ……}」という(むしろ「キュッキュッキュッ…」と聞こえもするが)忍び笑いで知られる、ミステリアスな暗い女子。
独特かつエキセントリックな性格で、ただでさえ一癖二癖ある子供が揃っているまる子のクラスの中でもさらに一際異彩を放っており、特定の誰かと親しくすることはあまり無いものの、クラス内の揉め事に巻き込まれもしない、ある意味孤高の立ち位置にいる。
まる子も一度は関わり合いになるのを避けようとしたが、趣味が共通するため意気投合した。
意外にもお笑いに精通しており、深夜ラジオで欠かさずチェックしたり、無名時代の[[ビートたけし]]と出会った時にサインをもらっている。
祖父と父親もお笑い好き。意地悪で威張り屋の兄・富士男がいる。セキセイインコを飼っている。
意外と運動神経も良い(何でも器用にこなしてしまう程)。
実は『永沢君』からの逆輸入キャラ。

・富田太郎
CV:摩味→大塚海月→永澤菜教
豚みたいな鼻が特徴のB級男子。通称「ブー太郎」。
「ブー」が口癖で、家族全員鼻も口癖もお揃い。
はまじとつるんでいる場面が多い。

・関口しんじ
CV:津久井教生
丸刈り(というかほとんどハゲ頭)のB級男子。
はまじやブー太郎とよくつるんでいるが、やや影が薄い。
イタズラ好きな悪ガキだが、根は良い奴……と思いきや話によってムラがあり、いじめっ子になることも。
初期の話では「エビス君」と呼ばれていたが、後にこの名前は別の生徒に使われるようになった。

・大野けんいち
CV:沼田祐介
クラスのイケメンコンビの黒髪の方。熱血漢で腕っぷしも強い。杉山と一緒によくサッカーをしている。
大野は学年末に転校するが、本編自体永遠の3年生なので春には引き続き入江小に在籍している。
映画からの逆輸入でTVシリーズでもレギュラー入りした。
映画では杉山共々、横暴なガキ大将タイプのキャラだったが、TVシリーズではいじめっ子をやっつけるなど、正義感の強い性格になった。
杉山はかよちゃんや安藤りえとの恋愛エピソードがある反面、大野にはその類の話が少ない。

・杉山さとし
CV:真山亜子
クラスのイケメンコンビの茶髪の方。大野と互角の腕っぷしと運動神経を持つ熱血漢。
大野とよく一緒にサッカーをしている。
[[東京>東京都]]から来た女の子、安藤りえとは良い感じになったが進展がないまま終わった。

・長山治
CV:佐々木優子
眼鏡に坊ちゃん刈りの優等生。
花輪くんに隠れがちだが、博識なだけではなく周りに分け隔てなく接することのできる優しい少年。
こはるという病弱な妹がおり、絵本を読んであげたりして可愛がっている。
小学三年生にしてアマチュア無線の資格を持っている。

・山田かよ子
CV:[[大本眞基子]]
ドジでおっちょこちょいな女の子。まる子やたまちゃんと仲良し。杉山くんのことが好き。

・土橋とし子
CV:三浦雅子→川田妙子
メガネをかけた、ショートカットの地味な女の子。まる子・たまちゃん・かよちゃんと親友。
実はまる子とは幼稚園からの幼馴染。
好きな歌手はキャンディーズや野口五郎。
趣味はお料理、ガーデニング。習い事はエレクトーン。お母さんもメガネをかけていてとし子ちゃんにそっくり。
お父さんはごく普通のサラリーマンでゴルフが好き。おばあちゃんは遠くに住んでいるためなかなか会えない。
学芸会で『巌流島』をやる事になって宮本武蔵役に長山君を推薦した。
理由は「ちょんまげが似合いそうだからです(^^)」。

・伊藤ゆみ子
CV:三浦雅子
かつてはまる子・たまちゃんとよく一緒に遊んでいたが、とし子の登場後に出番が減少し、いつしか全く登場しなくなった。
見た目はヘアバンドを付けてない笹山さんに近く、一部では「笹山さんのプロトタイプ」と囁かれている。

・山根強
CV:陶山章央
細身の暗い男子。優しい性格だが、たまにグサリとくる台詞を言う。
気と胃腸が弱く、ちょっとした事で腹痛を訴える。一応胃痛に負けない強い男になろうとはしているが、常に空回り。
厳格な父親とやや気の弱い母親がいる。
永沢や藤木と仲が良い。城みちるの大ファン。
 
・[[永沢君男]]
CV:[[茶風林]]
玉ねぎ頭が特徴。腹話術が得意。
最初はただ暗いだけだったが、家が火事になった影響か陰険な毒舌家に変わっていった。
ズル賢くて要領が良く、自分の利になる事を常に考えている。
火事のトラウマから火を苦手とするが「&bold(){自分の家の火事でなければ意外と平気}」と言うゲスい発言もしている。
父と弟も玉ねぎ頭。頭の形状の関係で普通の通学帽がかぶれないため、彼のかぶる帽子は&bold(){異様に小さい}。
永沢一家は、家を新築し完成するまでの約8か月間、3丁目の親戚の裕福なおじいさんの家でお世話になった。
また原作・アニメ共に新築した家のエピソードがあったにもかかわらず、アニメで登場する永沢家の外観は常に親戚のおじいさんの家の外観である。
しかし、家内には永沢一家しかおらず親戚のおじいさんなどが登場していないので、アニメで永沢一家が親戚のおじいさんの家に居候中なのか、新築永沢家が親戚のおじいさんの家のデザインにされたのか不明。
なお、火事で家を失った同級生が立派な親戚の家にしばらくの間住むことになるというのは、作者の実際の思い出のエピソードである。

・藤木茂
CV:中友子
永沢といつも一緒にいる暗い男子。唇が青く長身。スケートが得意で周りからは一定の評価を得ている。
基本的に友達思いの良い奴だが、かなりの臆病者でここぞという時に逃げたり責任転嫁をしてしまう為に永沢達から「&bold(){卑怯}」のレッテルを貼られることが多い。本当は皆が悪く言うほど卑怯じゃないのに……。
&s(){というか、視聴者にはまる子や永沢の方が卑怯と言われることが多い。}
&bold(){作中屈指の不幸体質の持ち主で、登場すると高確率で何かしら酷い目に遭う。}
何かと永沢からは毒舌を浴びせられており、そもそもあまり仲が良くない。決して健全で良好な友人関係ではないのに、永沢以外にこれといって波長の合うクラスメイトが居ない藤木は腐れ縁ともいえる間柄で永沢とつるんでいる。
笹山さんに想いを寄せる。

・小杉太
CV:一龍斎貞友
大食漢で肥満体の少年。食べ物絡みの話題でよく登場する。
基本的に食い物の事しか頭にない暴食家で、食い意地を張っては皆に余計な迷惑をかけることが多い。
体力測定の際には、「動けるデブ」を目指して練習に励んだ。
『永沢君』からの逆輸入キャラと過去に記載されていたが、ちびまる子ちゃんでの登場のほうが早い。

・山田笑太
CV:山本圭子→本井えみ
いついかなる時にも「アハハ」と笑っている、クラス一のおバカな男子。
一人称は「オイラ」で、「だじょ~」と語尾につけるのが口癖。
バカだが純真な性格で、何だかんだ言っても憎めない少年。
コイツが悲しく取り乱すとこちら(視聴者)も悲しい気分になる。
初期と現在では容姿がかなり違う。

・[[城ヶ崎姫子>城ヶ崎姫子(ちびまる子ちゃん)]]
CV:田野めぐみ→本井えみ
縦巻きロールのツインテールが自慢の美少女。
気が強く、永沢とは口喧嘩ばかりだが、それなりに気にしている様子。
裕福な家庭のようで、花輪クンと話が合いやすくみぎわさんから目をつけられることも。
この頃は明るく社交的な普通の女子だったが……?
これまた『永沢君』からの逆輸入キャラ。

・笹山かず子
CV:三浦雅子
ヘアバンドをつけた美少女。
誰に対しても分け隔てなく優しく、藤木に想いを寄せられている(が、本人は気付いていない)。
城ヶ崎さんとは親友で一緒に帰ったり遊んだりもしている。まる子やたまちゃん、他のクラスの女子達とも仲がいい。
秋山慎吾という従兄のお兄さんがいるが、藤木にはボーイフレンドだと勘違いされた。

・冬田美鈴
CV:上村典子→馬場澄江
大仏のような顔と天然パーマの女子で、顔に似合わず乙女チックな性格と可愛らしい声の持ち主。
愚鈍でKY、そのくせよく泣き、それでいて本人にその自覚が無いというはた迷惑な存在でもある。
大野に想いを寄せている。
同じく乙女チックな性格のみぎわと気が合う。

・[[前田ひろみ>前田ひろみ(ちびまる子ちゃん)]]
CV:浦和めぐみ
掃除好きの女子。
……それはいいとして、気性が荒く、傲慢で自己中。&bold(){自分に対して周囲が反発するとガチギレして喧嘩沙汰を起こすか、逆に取り乱して泣き出すかのどちらかという、全く始末に負えない作中でも1、2を争う危険人物。}その傍若無人ぶりからほとんどの同級生から煙たがられている。 
登場回数のそこそこ具合とは裏腹に(悪い意味で)視聴者に絶大なインパクトを残し続けている。 
詳細は項目参照。

・中島
CV:田野めぐみ
クラスに一人はいるひねくれ者だが、根は悪い奴ではない。
[[初期エピソードで三沢や関口ら男子8人を率いて、まる子ら女子9人+丸尾を相手に戦争をしたことがある。>男子対女子 大戦争の巻(ちびまる子ちゃん)]]

・三沢
CV:菊池正美
よく中島とつるんでいる。

・ナベちゃん
CV:菊池正美
苗字は「渡辺」。やけに濃い顔が特徴。
関口らとつるむ事が多い。親戚が酒屋らしい。

・長谷川健太(ケンタ)
CV:[[岩男潤子]]
サッカーを愛する努力家の真っ直ぐな少年。サッカーの実力は運動神経抜群な大野・杉山と二対一でボールの取り合いをして負けないほどで、普通は4年生からクラブ活動を始めるサッカー部に3年生のうちから参加している。
モデルは元Jリーガー・日本代表、現FC東京監督の長谷川健太その人。厳密には、作者のさくらももことは同じ小学校の同じ学年だが、3年生の時は別のクラスだったとのこと。

・西村たかし
CV:山田ふしぎ
大人しくて優しい男子。犬が大好き。
鈍くて抵抗しないため、「[[たかし君の巻]]」では関口と佐々木(佐々木のじいさんとは無関係)にいじめられる。

・杉浦徳三
CV:石村知子
通称「とくちゃん」。
花屋の息子で、クラスのお花係を務める。
お人好しな性格で、友達がクラスの石鹸を盗んでしまった時は自分がやったと庇った。

・平岡秀章
CV:野島健児
通称「ひらば」。
ごく普通の男子だが面白い事を考えるのが大好きで、まる子と一緒に楽しい校内放送を考えた事もある。
モデルははまじやケンタ同様実在した作者のさくらももこの同級生。現在は放送作家で、さくらももこと交流してアニメ『ちびまる子ちゃん』の脚本を務めたりもした。

・えびす
CV:柏倉つとむ→折笠愛
女子からの人気が高い男子。
クラスの学級委員に推薦されたが、最終的に丸尾の熱意に押され辞退。


**◆その他

・吉川みどり
CV:浦和めぐみ
友蔵の友人の孫で、まる子と同学年だが、違う小学校の児童。常に敬語で話す。
変わり者で思い込みが激しく、すぐに泣く上に負けず嫌いで、かるた取りで負けた際には大泣きしていた。
藤木に片思いしている。

・戸川先生(戸川秀之)
CV:掛川裕彦
まる子の担任。いつも穏やかな先生でほとんど叱る事もない、まさに理想の教師像。

なお、現実の作者の担任は非常に厳しい、というかアレな教師で、[[理由の無い平手打ちや児童にウィスキーを飲ませるなどの体罰・不祥事>パワーハラスメント]]をしたため1年で別の学校に飛ばされたという。

・佐々木のじいさん(佐々木茂男)
CV:掛川裕彦
友蔵の友人。街路樹の育成に命を懸ける、&bold(){誰よりも木を愛する男}。
実際に活動が認められ、表彰されたこともある。
さらには歌まで作られた、反抗期の孫以外の家族との仲も良好。
普段は温和で静かな性格だが、ひとたび樹を乱暴に扱ったり傷つける者を見つけると我を忘れて別人と化し、鬼のような形相と剣幕で怒り出し怒鳴りつけるほど。

・川田守
CV:津久井教生
佐々木のじいさんに憧れ、自らは川の保護に当たった人物。やはり表彰されたことがある。
&bold(){ただし家族には度が過ぎる彼の行為に辟易されていて、家族崩壊の恐れがある。}

・ヒデじい
CV:茶風林
花輪くんお付きの執事。誰にも優しく親切で、永沢にすら慕われている(実は担当声優も同じ)。
妻と娘が居たが、妻は既に亡くなり娘は独立したので花輪くんへの奉仕は生き甲斐となっているという趣旨の発言をしている。
ちなみに本名は「&font(#ff0000){西城秀治}」。

・[[プサディ>プサディ(ちびまる子ちゃん)]]
CV:天野由梨
「まるちゃん 南の島へ行くの巻」に登場する[[外国人>外国人(属性)]]の女の子。
南の島ツアーで訪れたまる子と意気投合し、一週間を通して忘れられない友達となる。

・中野小心
CV:麻生智久
友蔵の友人。いい人だが名前の通りかなりの小心者で恥ずかしがり屋。いつも汗を流して困り顔をしてる。
友蔵やヒデじいと並ぶ本作の癒し系おじいちゃん。
奥さんがおり、顔も性格もよく似ている。

・ナレーション
CV:キートン山田(~2021年3月28日)→きむらきょうや(2021年4月4日~)
物語(特にまる子の行動)に対するツッコミ役。言葉遣いはかなり辛辣。
キートン山田としてさくら一家の前に姿を見せたエピソードもあり、[[「ナレーションの仕事はどうしたの?」と突っ込まれていた>メタ発言]]。
だがそんなキートン氏も2021年3月をもって勇退。後任は『[[めちゃ2イケてるッ!]]』等で知られるナレーターの木村匡也氏がひらがな名義で担当することに。
なお、キートンのナレーションは降板後もケーズデンキのCMで聞くことが出来る。


*【関連作品とか】
・『[[永沢君>永沢君(漫画)]]』
中学生になった永沢や藤木のスピンオフ。

・『[[ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦]]』
&bold(){ある種伝説の鬼畜ゲー}。

・『ちびまる子ちゃん 対戦ぱずるだま』
まる子世界を忠実に再現、凝った作りの良作だが、永沢くんの敗北時の演出がよりにもよって&bold(){家が火事になって心に深い傷を負うシーン}であり、あまりにも不謹慎とのことで全品回収となってしまった。
ある意味で幻の作品。

・『ももこのほのぼの劇場』
初期のりぼんコミックスに収録されていた短編集。「ももこ」のドタバタな日常や幼少期~上京等が描かれている。
ちなみにそこで描かれる「ももこ」(=作者)の足跡を概略すると「女子高(この頃から漫画投稿)→短大(その間バイトで家庭教師経験、漫画家デビュー)→東京に行き就職→数か月で退職し漫画に専念」となる。
幼少期~小学生期、お母さんの過去編は本作の一部としてアニメ化された。

・『お父さんは心配症』+『ちびまる子ちゃん』
岡田あーみんの『お父さんは心配症』との合作作品で、コミックス2巻収録。作者同士の合作秘話やカメオ出演シーンも掲載されている。
まる子が夏休みの宿題を既成の昆虫標本で誤魔化すためデパートに行ったら、娘の彼氏を駆逐しようとする「お父さん(パピィ)」佐々木光太郎と出会い、なりゆきで同行しながらも彼の変態的行動に呆れてしまう。
&font(l){しかしなんだかんだありつつ光太郎と一緒に食事をして最終的に標本もプレゼントされている。}
ちなみに『お父さんは心配症』は連載時期と同じ80年代の話で、光太郎自身も「淀川区」の住人らしいが、それがなぜ清水市のまる子(それも70年代の住人)を知っていたかは謎。

・『ももこのファンタジック・ワールド コジコジ』(まる子とコジコジ/絵本 まるコジ)
まる子関連作としては珍しく小学館の『幼稚園』に連載された絵物語で、地球にやってきて独りぼっちな宇宙の謎生物コジコジを家に居候させたまる子の、コジコジとのリリカルでメルヘンな日々が綴られている。
ちなみにその後コジコジは漫画の番外編でまる子を未来に誘っており、単体漫画としても『[[コジコジ]]』が連載されたが…。

・『あのころ』『まる子だった』『ももこの話』
原作マンガを基に書かれたさくらももこのエッセイ集3部作。
原作の話のいくつかの元ネタとなった実際のエピソード(お母さんの指輪の話とか)が収録されている。

・『ひとりずもう』
同名エッセイの漫画版。まる子と呼ばれていたももこの中学・高校時代の話。
実家が両親の営む「さくら青果店」になっており、たまちゃんとのその後や漫画家を目指す道が描かれている。

・『僕、はまじ』
「はまじ」こと浜崎憲孝氏の自伝兼暴露本。
まる子の担任である戸川先生の実際の性格はこの本で明かされた。
あのはまじのモデルが書いたという事で大ヒットしたが、編集者が書籍に引用という形で掲載されていた「ちびまる子ちゃん」のイラストを無断で書店販促用のPOPに使ってしまい、さくらプロダクションを激怒させるというポカをやらかす。

・『ちびしかくちゃん』
グランドジャンプにて連載。元々はオムニバスショートギャグ漫画『まんが倶楽部』のうちの一編だったが後に独立。
一応セルフパロディだが、内容は4コマ版以上にブラックかつシニカルであり、ぶっちゃけ「『ちびまる子ちゃん』の皮を被った『コジコジ』」のようなものである。
ある意味、さくらももこのもう一つの顔を存分に堪能できる作品。

・『まる子と会える町』
フジテレビ系列のオムニバスドラマ『[[世にも奇妙な物語]]』の「20周年スペシャル・春 ~人気番組競演編~」で本作とコラボして作られたエピソード。
長年勤めた会社にリストラされた現代の元サラリーマン(演・西田敏行)が昭和の清水市に迷い込み、そこでいつも観てる好きなアニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子と出会う。
ホラー物などではなく心温まる感動物であり、まる子ら清水市の住民の優しさが描かれた名作。

*【楽曲】
『おどるポンポコリン』のほかにも
・『ゆめいっぱい』(関ゆみ子)
・『走れ正直者』(西城秀樹)
・『針切じいさんのロケン・ロール』(植木等)
・『アララの呪文』(ちびまる子ちゃんと[[爆チュー問題]])
を筆頭に渡辺満里奈、たま、KinKi Kids、カヒミ・カリィ、忌野清志郎(love jets名義)、MANA-KANA、桑田佳祐、斉藤和義など豪華アーティストが担当していることでも知られる。
だが一度だけ2002年の七夕に放映された『まる子、フォークコンサートへ行く』の巻のエンディング曲として、

&bold(){山崎ハコの『呪い』が流れたことがある。}

一応同回に山崎本人がゲスト出演した縁での採用だったのだが、案の定テレビ局には抗議の電話が多くあったようである。


&font(#008000){ズバリ追記・修正でしょう~!}
後半へ続く。


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