FINAL FANTASY Ⅲ

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FINAL FANTASY Ⅲ」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/20(土) 23:15:53
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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&tags()
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#center(){&bold(){そのグルガン族の男は静かに語った……}}

#center(){&bold(){この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと}}

#center(){&bold(){世界の光の源であるクリスタルを地中深く引き摺りこみ魔物を生み出した}}

#center(){&bold(){大きな震えさえもこれから訪れるものに比べればちっぽけなものである}}

#center(){&bold(){それはとてつもなく大きく深く暗くそして悲しい…}}

#center(){&bold(){だが希望はまだ失われてはいない}}

#center(){&bold(){4つの魂が光に啓示を受けるであろう}}

#center(){&bold(){そこから全てが始まり…}}


#center(){&bold(){4人の少年達は孤児で}}

#center(){&bold(){辺境の村ウルの僧侶トパパに育てられた}}

#center(){&bold(){大地震でクリスタルが地中に沈みそこにできた洞窟へやってきた}}

#center(){&bold(){4人は探検気分}}

#center(){&bold(){ちょっとした度胸試しのつもりだった………}}



#contents()


*【概要】
1990年にスクウェアソフトから発売された[[FC>ファミリーコンピュータ]]最後の[[ファイナルファンタジーシリーズ>FINAL FANTASYシリーズ]]の三作目。
ナーシャジベリと寺田憲史が最後に関わったFFでもある。
ストーリーは4人の光の戦士たちのクリスタルを巡る冒険で、『[[FF1>FINAL FANTASY(ゲーム)]]』の延長線上にあると言える。
逆に『[[FF2>FINAL FANTASY Ⅱ]]』の特徴的な路線を撤廃し、オーソドックスでシンプルなJRPGを目指し作られた。

本作の肝となるのは&bold(){『ジョブチェンジシステム』}である。
『[[FF1>FINAL FANTASY(ゲーム)]]』にあったジョブという職業により変わる特性に着目し、更にライバル『DQⅢ』にあった転職システムに目を付けた。
本作のジョブは「キャパシティ」と呼ばれる戦闘で溜まるポイントを使う事で、移動中いつでもどこでも職業を変更する事ができる。
坂口博信によれば、本作のジョブチェンジシステムは、『サンダーバード』のように状況で対応する楽しさを追求したシステムであるとのこと。
実際、状況に応じて編成を変えるという戦略性の高さ、自由度の高さは非常に好評で、後の『[[FF5>FINAL FANTASY Ⅴ]]』では更に発展したジョブシステムが採用された。
また、後にシリーズの定番となる「召喚魔法」「海底世界」が初めて登場したのも本作である。
スクウェア作品としては[[ゲームボーイ]]の『[[魔界塔士Sa・Ga]]』に続くミリオンヒットとなった。
#openclose(show=▼その他にも後のシリーズの基盤となる要素が多数登場している。){
・ダメージがポップアップ表示されるようになった。
・一度にアイテムが複数購入できるようになった。
・アイテムを預かってくれる倉庫役「デブチョコボ」が登場。
・オートターゲットの導入((指定した敵が先に倒れた場合、自動的に別の敵を攻撃する。ただし魔法は除く))。
・敵の行動時、どの敵が行動したのか点滅で分かる。
・無償回復所(例:回復の泉)が初めて導入された。
・「モーグリ」が登場。
}


2006年には16年の歳月を経て[[DS>ニンテンドーDS]]でリメイクされた。
変更点はプレイヤーキャラやジョブグラフィックがFFTの吉田明彦氏デザインのものになり個性が付けられた。
さらにジョブ性能の大幅な見直しやバグ直しなどにより、バランスが良く処理落ちもないため快適に遊べる。
ただし、たまねぎ剣士や最強武器は通信しなければ手に入らなかったり、無個性主人公ではなくなった点は賛否両論。
また表示や処理の都合で敵が2、3体しか出ない(代わりにステータスが底上げされている)等、再現性には若干難あり。
しかし、過去に[[ワンダースワン]]でのリメイクが立ち消えになったのもあってか、リメイクそのものは非常に待ち遠しがられたものであった。
その証拠にリメイク作品ではオリジナル版とともに初のミリオンヒットを達成。

現在、FC版はバーチャルコンソールで配信中なのでオリジナル版も手軽にプレイできる。

2012年にはDS版(とiphone版)に追加要素を加えた[[PSP>PlayStation Portable]]版が発売。
通信無しでもたまねぎ剣士や最強武器が入手可能。
[[FF4>FINAL FANTASY Ⅳ]]のPSP版と同様、アイテム収集や経験値稼ぎに役立つ戦闘を高速化させる便利なオートバトル機能や各種版権イラストを閲覧出来るギャラリーモードが追加されている。

2021年にはついに待望となる初の2Dドット絵によるリメイクが行われた。主人公はみなしご4人組であり、たまねぎ剣士が初期ジョブとなるなど、ファミコン版準拠の設定。
現在はSteamと各種スマートフォン向けに配信中。


*【ストーリー】 
ある日、突然大地震が世界を襲った。
世界の光の源であるクリスタルはその影響で地中深く引き込まれて光を失い、闇の魔物が世界へ解き放たれていった。
辺境の村ウルに住む4人の孤児達は、大地震によって村の近くにできた洞窟へ腕試ししようと探検にやってきていた。
彼らはその洞窟の奥で風のクリスタルに遭遇し、「光の戦士」として啓示を受けて世界を救う旅に出る。
そして飛空艇を手に入れ故郷を離れた時、海の果てで驚愕の事実を知ることとなる。
今まで自分達が住んでいた場所は「浮遊した大地の一部」でしかなく、広大な世界は洪水で沈み闇に包まれようとしていた…。

*【主人公】
辺境の村ウルの近くに住む4人の孤児の子供達((性別は指定されていないが、小説版では全員少年という事になっている))。長老のトパパとニーナが面倒をみている。
性別などの設定もないFF1同様のジョブにより見た目が変わる無個性主人公。
ただしFF1やドラクエなどの[[無口タイプ>喋らない主人公(ゲーム)]]とは違いよくしゃべる。言動は基本的に子供っぽく無邪気。
ちなみにセリフには誰(何番目)が喋ったかなどは表示されず、口調も男女両方に取れる子供口調なのも特徴。
彼らが洞窟探検に向かい、落とし穴に落っこちたところからゲームは始まる。クリスタルに選ばれ、『光の戦士』として旅立つ。
後にリメイク版では下記のキャラクター付けがなされたが、DFFではオニオンナイトという「たまねぎ剣士」をモチーフにしたキャラになった。
DFFでの異名は「少年」。

**【DS(PSP)版の主人公】
FC版の初期ジョブは「たまねぎ剣士」だが、本作はFF5のような「すっぴん」が基本ジョブとなった。

・&bold(){ルーネス}
一番はじめに出てくる少年。地震で洞窟に落っこち、風のクリスタルを見つける。
性格は主人公気質で、ちょっと子供っぽい。OPのムービーでは戦士で、イングズと衝突する場面がある。
口調がFC版の主人公達に一番近い。

・&bold(){アルクゥ}
ルーネスと一緒にウルの村で育った気弱な少年。
最初は年下の子供にいじめられていて、いつもルーネスに頼っていた。OPでは黒魔道師。

・&bold(){レフィア}
カズスの村の少女。勝ち気な性格で、養父と喧嘩して家出したところジンの呪いを免れた。
OPでは白魔道師。かわいい。チョコボの世話をするシーンはナウシカのとある場面にちょっと似ている。
のちに『[[ワールドオブファイナルファンタジー]]』にゲスト出演している。

・&bold(){イングズ}
サスーン城の兵士。レフィアと同じくジンの呪いを免れた。
冷静な性格でルーネスとは真反対。サラ姫とフラグを立てた。OPでは赤魔道師。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){ルーネス達と旅に出発する前夜にサラ姫と一夜を共にするというイベントがあったが没となった。}}}
 
キャラ付けと共に「シドの飛空艇に乗っていたが、世界が闇に包まれ浮遊大陸に不時着したときにシドに唯一助け出された4人の赤子たち」という設定が付いた。
また海外版では全員14歳ということになっている。それとDS版では地上では1000年前から時間が止まっている事になった。

*【サブキャラクター】
ストーリー中で同行する事になるキャラクター。後ろをついて歩き、Bボタンで話しかけると攻略のヒントを聞ける。
FC版では戦闘には一切関与しなかったが、DS版以降では手助けしてくれるようになった。
・&bold(){サラ・アルテニー}
サスーン城を治めるサスーン王の娘。封印の洞窟で主人公たちと出会う。ケアルとエアロが使える。
ジンの呪いにかかった人々を助けるために単身で乗り込んだという。ミスリルの指輪がお気に入りで肌身離さず持っている。
ちなみに主人公に惚れ込んでいる言動がところどころあるが&bold(){[[彼女は21歳である。>おねショタ]]}
・&bold(){シド・ヘイズ}
カナーンに住む老人で、貿易商を営んでいる。64歳。昔はアーガス城で飛空挺の開発などに携わっていた。DS版では通常攻撃とファイアを使う。
妻の待つ町まで彼を連れて行くと後の冒険で海賊船・エンタープライズ号を飛空挺に改造したりとサポートしてくれる。
・&bold(){デッシュ}
[[記憶喪失]]の風来坊で女好きな軟派男。バハムートにさらわれた先の巣で出会う。DS版は通常攻撃とサンダラで援護する。
逃げ惑った挙句、「ミニマム」の魔法と交換に旅についていく事に。主人公たちと旅を続けるうちに徐々にだが、記憶を取り戻していく。
その正体は古代人の生き残りで、オーエンの塔の監視人。そしてオーエンの息子。彼が炉に飛び込むシーンは多くのプレイヤーが涙した。
ちなみにカナーンに住む町娘「サリーナ」は彼に惚れている。&u(){&color(#ffffff){EDで付き合うことに。%%塔の管理は…?%%}}
・&bold(){エリア・ベネット}
水のクリスタルに仕える[[巫女>巫女(属性)]]。15歳。世界の水没に巻き込まれ漂流していた難破船でこん睡状態だった所を主人公に助けられる。
水のクリスタルの力を解放する能力を持ち、クリスタルの欠片でさえ彼女にしか触る事さえできない。長い間漂流していたらしく体はボロボロ。
彼女が水のクリスタルの光を取り戻す前は、世界中の人々は石にされ水の神殿の島を残して水没している。
不思議な力で主人公達がクリスタルに選ばれし戦士と理解し、欠片を用いて水の祭壇で水のクリスタルの光を取り戻す。
しかしその直後にクラーケンが放った呪いの矢から主人公達を庇って死んでしまう。DS版ではケアルラ、プロテスで援護してくれる。
クラーケン撃破後、水没した大陸が浮上する地震により事切れた彼女の遺体を残して主人公達は水の神殿に放り出された。((この神殿には水の巫女の力がないと入れない為、彼女のもとへは二度と行けない。またクリスタルの啓示を受けずジョブも彼女自身から授かるなど、他のクリスタルとは流れが大幅に違う。))
・&bold(){アルス・レストー}
サロニアの王子。10歳。大臣に操られた父王から追放処分を受け、酒場で不良騎士((歩行グラがモヒカンという、ごろつきみたいなゴールドナイト。ゴールドルの館に登場するモンスターだが、雇い主が死んだから無職になって飲んだくれてたのだろうか。))にからまれていたところを主人公たちに助けられる。
前作のゴードンから続く「ヘタレ王子」枠……だが、10歳児と考えるとむしろヘタレどころか立派な王子。
力の無さは年相応だが、DS版以降は戦闘時にエアロ、コンフュを使うなど前作次作のヘタレどもとは一線を画す。
操られた王に殺されかけるが、愛する子を殺すぐらいならと王が自身を刺し目を覚ます。ガルーダを倒した後は亡くなった父の後を継いで王になる。
・&bold(){ドーガ}
ノアの元で魔法を学んだ大魔道士。彼の死後、彼の魔力を引き継いだ。
強風が吹き荒れる土地に立つ館にモーグリと共にひっそりと住んでいる、ゴールドルが所持していた「金のクリスタル」の製作者。%%それ主人公にもくれよ%%
病を患い余命いくばくも無い体であり、エウレカの鍵を手に入れる為に主人公達に同行を願う。単体フレアと全体ファイガを使用する。
禁断の地・エウレカを開くための鍵に強力なエネルギーを注いで完全なものにするため、主人公たちと戦い、死亡。
ノーチラスに潜水機能を追加したり、死後も絶体絶命の主人公たちを救うため、魂の状態で世界中の仲間に呼びかけたりと随所で活躍する。
・&bold(){ウネ}
ノアの弟子の一人で、彼の死後、夢の世界を引き継いだ。それから1000年間眠り続け、夢の世界を守護している。
そのため初登場時はずっと眠っており、ノアのリュートで目を覚ます。
ドーガと同じく、シルクスの塔を開くための鍵を完全なものにするためにドーガに続いて主人公たちと戦い、死亡。
死後もドーガと共に主人公たちをサポートする。DS版ではヘイスト、ホーリーを使用できる。
ちなみに彼らは元々人間ではない何かだったらしく、戦闘時は魔物のような姿に変わる。
**【その他の人物】
同行者となるのは上記のみだが、それ以外にも特例的なキャラが登場する。
・―
#openclose(show=「  ?  」){
・&bold(){盗賊グツコー}
主人公達に倒されたふりをして影に化けて後をつけている最中のグツコー。1ドット横棒一本。ご丁寧に同行者欄にも横棒が出る。
この状態で宿屋に泊まると、隣のベッドで横棒が一緒に寝るというシュールな図ができあがる。また、話しかけると「?」と表示される。
}
・&bold(){4人組のじいさん}
アムルに住む4人のおじいさん。自分達を勇者と勘違いしており、いつも修業をしている。ただしゴブリンに負けるほど弱い。
主人公達を光の戦士と認めなかったが、ゴブリンから救ってもらって和解した。一見ギャグキャラだが、後に重要な役割を担うことになる。
ちなみに底無し沼を通る為の浮遊草の靴を持つデリラという魔女とは知り合いで、彼らの紹介で貸してもらえる。
「4人組じいさんのテーマ」という専用曲が与えられており、DS版では手紙のやりとりをすることも可能と無駄に優遇されている。
ちなみにこいつらは同行者ですらないのだが、エンディングで立ち絵まで用意されている。

#openclose(show=▼その他にも本作には名前のある人物が多数登場する。){
・&bold(){トパパ、ニーナ、ホマク、ダーン}
主人公の育ての親。トパパは長老、ニーナは母親代わり。特に出番はない。
・&bold(){タカ}
カズスの村の住人で、村一番の腕利き鍛冶屋。DS版ではレフィアの育ての親。
・&bold(){シェルコ}
小人族でトーザスの村唯一の医者。食当たりは毒消しで治る。
・&bold(){サリーナ}
カナーンの町娘でデッシュに惚れている。彼が去った後は慕う余り、泣きながら床に臥せっている。
・&bold(){アーガス王}
アーガス城の王様。シドの知り合い。時の歯車を持っている。キングスソードの持ち主でもある。実は昔、飛空艇の研究をしていたらしい。
・&bold(){オーエン}
古代人の技術者でデッシュの父親。浮遊大陸の動力炉「オーエンの塔」を造った人。
動力炉の故障に備えて[[実の息子を犠牲にして>鋼鉄ジーグ]]コールドスリープさせる人でなし。DS版では明言を避けられた。
・&bold(){デリラ}
アムルの町の下水道に住む魔女のような風貌をした鷲っ鼻のおばあさん。信用できない人間には爆弾を投げ付けるテロリスト。
下水道を管理しているジルじいさんとは元夫婦。底なし沼を渡るための浮遊草の靴を持っている。
・&bold(){ゴーン・レストー}
都市国家サロニアの王でアルスの父。カルロスではない。操られてた時は何か異論を述べた者をその場で斬り殺していた。
&font(i){「愛する子供を殺すくらいなら自らの命を絶つ!!」}
・&bold(){ギガメス}
都市国家サロニアの大臣。歩行グラは髭面肩パッド。その正体は…。やり取りが時代劇。
&font(i){主人公「待てい!俺達が相手だ」 ギガ「なにい!こざかしいやつらよ!」}
・&bold(){モーグリ}
ドーガの従者として館で多数登場する。礼儀正しく、鳴き声や語尾につく「クポ」はまだない。
・&bold(){レオンハルト}
『[[FF2>FINAL FANTASY Ⅱ]]』のあの人。大昔、サロニアに辿り着き騎士になった暗黒剣の開祖。
しかしその力を恐れた当時のサロニア王によって追放され、暗黒剣を求めし者の隠れ里・ファルガバードを築いた。
その後も放浪を続け、『[[FF4>FINAL FANTASY Ⅳ]]』ではファブールに辿り着いて暗黒剣を残していく。
・&bold(){ノア}
「大魔導士」「超魔導士」などと呼ばれる1000年前にいた天才魔導士。ドーガ、ウネ、ザンデの師匠。
魔法研究の第一人者であり、機械文明による光の氾濫で滅んだ人類の文明に魔法の影響を与えた。
白黒魔法だけでなく召喚魔法をも自在に操り、リバイアサンやバハムートを従えるほどの力を持ち、浮遊大陸に竜達を封じた。
死の間際、ドーガには自身の魔力、ウネには夢の世界、ザンデには人としての命を与えたが、それが災厄の引き金となる。
後に『FF14』でまさかの再登場を果たし、女性である事が判明した。((水晶に魂と記憶を保存して数千年眠っていたという。じゃあザンデに与えた人の命は…と思うかもしれないが、FF14ではザンデはアラグ帝国の初代皇帝であり、ドーガとウネはその子孫となっている。オマージュであり厳密には別人。))
・&bold(){闇の四戦士}
1000年前、本編とは逆にかつて光の力が氾濫した際に立ち上がった4人の戦士。
闇とつくが正真正銘正義の使徒であり、1000年前から闇の世界の闇のクリスタルで眠りに付いていた。
見た目は全員共通、角のついた茶色い全身甲冑を着込んでいる。
&u(){&color(#ffffff){暗闇の雲を覆うバリアを消し、世界の命運を光の4戦士に託して消滅する。}}
}
*【ジョブ】
・たまねぎけんし:主人公が最初から就いているジョブ((隠し要素でもある「オニオンシリーズ」と呼ばれる強力な武具を装備できる唯一のジョブでもある))。(リメイク版では初期はすっぴんになり隠しジョブ)
**風のクリスタル
#openclose(show=戦士、モンク、白魔道師、黒魔道師、赤魔道師){
・戦士:武器を使う典型的な前衛職。ナイトまでのつなぎ。
・モンク:素手で戦う前衛。熟練度とレベルで化ける。
・白魔道師:クラス7までの白魔法を使える回復役。「導師」が解放されるまではほぼ必須職。
・黒魔道師:クラス7までの黒魔法を使える魔法攻撃役。常に攻略の鍵となる。
・赤魔道師:剣を装備でき黒魔法と白魔法を共にクラス4まで使える器用貧乏。
・&color(#F54738){シーフ:FCでは火の職業だが、DS版ではこちらになった。}
}
**火のクリスタル
#openclose(show=ナイト、シーフ、狩人、学者){
・ナイト:戦士の上位互換で優秀な前衛職。色々装備でき終盤までお世話になる。
・シーフ:「ぬすむ」や「かぎあけ」、「とんずら」といった独特の技能で活躍する。
・狩人:弓矢が使え、クラス3までの白魔法が使える後衛特化職。性能はやや微妙。
・学者:敵のHPを知る「しらべる」と敵の弱点を暴く「みやぶる」。実質ハイン戦専用。
・&color(#F54738){風水師:FCでは水の職業だが、DS版ではこちらになった。}
}
**水のクリスタル
#openclose(show=竜騎士、バイキング、吟遊詩人、魔剣士、幻術師、風水師、空手家){
・竜騎士:槍を持って「ジャンプ」により攻防一体の戦いをする前衛職。装備品に恵まれない。
・バイキング:斧やハンマーで戦う前衛職。HPと防御力が高いが鈍い。水系モンスターに強い。
・吟遊詩人:「うたう((なお、竪琴を装備しないと何の効果もない。装備すれば「たたかう」とほぼ同じ。))」「おどかす((敵のレベルを下げることで敵が逃げていくようになる。))」「おうえん((味方全体の攻撃力を+10。重ね掛け可能。))」と戦う事を放棄したジョブ。
・魔剣士:暗黒剣と呼ばれる刀を装備できる唯一の前衛職。クラス3までの白魔法も使える。((ただし専用の装備品しか装備できないので、魔剣士の里を訪れるまで何も装備できない。里に行けるのは終盤。))
・幻術師:シリーズ初の「召喚魔法」が使える魔導士。ただし効果はランダムの博打屋。
・風水師:パジャマ姿の黒魔導士で「ちけい」を操る。失敗すると自分にダメージ。武器はベル。
・空手家:モンクの上位職。素手での攻撃を得意とし、「ためる」で攻撃の威力をアップさせる。
}
**土のクリスタル
#openclose(show=導師、魔人、魔界幻士){
・導師:白魔道師の上位系職で白魔法のスペシャリスト。猫耳フード。
・魔人:黒魔道師の上位系職で黒魔法のスペシャリスト。三日月マークとダボ縞パン。
・魔界幻士:幻術師の上位職で召喚魔法のスペシャリスト。後のシリーズでいう「召喚士」。
・&color(#F54738){空手家:FCでは水の職業だが、DS版ではこちらになった。}
・&color(#F54738){忍者:FCでは隠れジョブだが、DS版ではこちらになった。}
・&color(#F54738){賢者:FCでは隠れジョブだが、DS版ではこちらになった。}
}
**封印された隠しジョブ
#openclose(show=忍者、賢者){
・忍者:オニオンシリーズ以外の全ての武器と防具を装備可能な戦士系最強ジョブ。
・賢者:合体召喚を含むすべての魔法が使用可能なあらゆる魔法のスペシャリスト。
・&color(#F54738){たまねぎ剣士:DS版ではモグネットでしか手に入らない隠しジョブ。忍者同様全ての武具を装備でき、白黒両方の魔法も使える。}
}
*【乗り物】
・&bold(){シドの飛空挺}
シドが作り上げた飛空挺。封印の洞窟の前の湖を越えるのに必要。
いきなり飛空挺が登場する事にプレイヤーは面食らうが、行動範囲は驚くほど狭い。
最後はミスリルの艦首を装着してネルブの谷をふさぐ大岩に体当たりし、岩もろとも粉々になる。

・&bold(){エンタープライズ号}
バイキングのアジトにいる海賊ビッケが唯一所有している船。
ネプト竜のイベントの途中で乗れるが、そのまま神殿に向かうとネプト竜にボコボコにされる。

・&bold(){エンタープライズ改}
アーガス王から譲り受けた「時の歯車」をシドがエンタープライズ号に組み込み、飛空挺に改造したもの。
そのおかげで飛行機能が追加されたが、地上に着陸はできないため、一度海上で船に戻る必要がある。
最後はサロニア上空で集中砲火にあい、木っ端みじんに爆破した。

・&bold(){ノーチラス}
サロニアが古代遺跡で発掘した飛空挺。上述の事情で爆破されたエンタープライズに変わる新たな飛行手段。
サロニアでの事件を解決した後に入手でき、スピードは全飛空挺の中でトップ。後にドーガによって潜水機能が追加される。
その時に発した呪文を覚えている方もいるのでは。ゼハピド ムウー カイネ!
ちなみに浮遊大陸の海には潜れない。

・&bold(){巨大戦艦インビンシブル}
古代遺跡に[[封印]]されていた最大級の巨大戦艦。スピードは遅いが、急上昇で山を越えることができる。
中にはベッドがあるほか、自販機型のショップがあったりチョコボ臭い箱もある。
空中でモンスターと[[エンカウント]]した際には最初のターンだけ援護射撃をしてくれる。


*【難易度】
ここでは、難易度が高いと言われる理由をいくつか挙げる。

**【システムなど全般的な話】
・&bold(){フェニックスの尾が有限、蘇生手段が博打}
店で販売しておらず、貴重品。だいたい30個しかない。レイズがない頃の戦闘不能は致命的。
しかも本作はレイズもアレイズも成功率は100%ではない。(アレイズで戦闘時の基本成功率は37.5%、熟練度で確率が上がる)
これはアイテムドロップの仕様によるもので、他にも個数限定のアイテムが存在している。

・&bold(){テント・コテージの廃止、MP回復手段がエリクサーのみ}
本作ではテントやコテージがなくなり、ダンジョン突入前やボス前に全快することができない。
エーテルなどのMP回復のアイテムもなく、MP回復にはエリクサーを使うしかない。もちろん貴重品である。
一応、飛空艇の中に仮眠室があったりはするが、飛空艇で行けるフィールド上のみに限られている。

・&bold(){回復呪文が貧弱、敵の全体攻撃は熾烈}
本作の回復呪文はとにかく回復量が微弱である。最高位のケアルガも単体回復なら4桁、数千回復できるのだが…。
肝心の全体回復となると、レベル99のケアルガでも4桁に届かない。このためボス戦での全体ダメージは恐怖。
しかも上述のように回復アイテムに制限が多いので、セルフケアを怠ると即時全滅の危険がある。
この仕様にも拘わらず、敵の全体攻撃は平然と4桁を叩き出してくるのだからたまらない。

・&bold(){「にげる」のデメリットがすごい}
にげるコマンド中は逃げ腰扱いとなり、ものすごい音とともに通常の4倍の大ダメージを受けてしまう。
また、あまり成功しない。救済策なのか「とんずら」はある。逃げにくいのは意図的な仕様である。

・&bold(){バックアタックの初導入、鬼仕様}
敵がプレイヤーの背後から襲いかかってくるシリーズ恒例の「バックアタック」は本作から。
パーティの前列・後列が逆になる上に、敵グループから先制攻撃を受ける。
何よりヤバイのがFF3は一人ずつ隊形を変更する必要があり、そのうえ上述のように迂闊に「にげる」こともままならない。
さらに&bold(){戦闘中に変更したポジションが戦闘後にも引き継がれてしまう}ので、チェックを忘れると全滅一直線。
特にクリスタルタワーのクムクム3体によるバックアタックは8割がた全滅する。((そうでなくてもここから先に回復ポイントはなく、更に長いイベント、2時間以上かかる長大なダンジョンの攻略が待っている為、わずかな消耗がゲームオーバーに直結する。))

・&bold(){敵の同時出現が多い、小さい敵ほど恐ろしい}
最大8匹。強い敵が1匹より(サイズもでかい敵)より、はるかに脅威。
運が悪いとデス、かみなり、じしん、ほのおなどを連発され、どうにもならなくなる。
バックアタック、敵の先制攻撃に遭遇した日にはもうお手上げ。慈悲はない。

・&bold(){ダンジョンで途中セーブできない、にも拘わらず初見殺しが随所に}
[[ダンジョン]]内にセーブポイントが存在しない。当然、やられたら以前のセーブポイントからやり直し。
この仕様がラストダンジョンの攻略を絶望的にした。ダンジョンも複雑で初見殺しも多いのが更に厄介。
イベントで強制的にダンジョンに閉じ込められるパターンもいくつかある。

・&bold(){アイテムの所持可能数が少ないのでジョブチェンジが活用できない}
前作よりもアイテム所持事情自体は改善傾向で、同じアイテムなら99個持てるが、持てる種類自体は少ない。
様々なジョブを駆使して攻略したいところだが、装備品が持ちきれなくなってしまう事もあり、取捨選択が難しい。
一応、前作と違い預り所(デブチョコボ)が存在するのは救済措置なのだが…。

・&bold(){ラストダンジョンが異常に長くツラい}
まず最初に、このダンジョンは&bold(){初見プレイなら攻略に平均3時間以上は掛かる。}(慣れても2時間半はいる)
さらに前述のようにセーブポイントは存在しない。さらにさらに、回復ポイントも店もない。入ったが最後戻る事もできない。
極めつけにザコ敵がこれまでの中ボスクラス、エンカウント率は半端なく、ラスボス以外に必ず倒さないとならないボスが4体もいる。
重ね重ね言うが、セーブも回復もできない。とどめに本作のラスボスはシリーズ屈指の難敵である。


*【ボス・ダンジョン・用語など】
・&bold(){祭壇の洞窟}
かつては風のクリスタルをまつる神殿だったが、大地震で崩れ、洞窟となった。
最初に挑むダンジョン。中には回復の泉が湧いているので詰むことはまずない。
クリアした後もアイテム変換[[バグ]]などを行うために訪れることが多い。
#openclose(show=ちなみにボスは陸ガメ。){
・&bold(){ランドタートル}
風のクリスタルの間にいる大亀の化け物。最初に戦うボスだが道中で拾える南極の風を使えばそれほど苦労せずに倒せる。
リメイク版ではルーネス1人で挑むことになる。しかしそれほど強くないので、南極の風は後の戦いまで温存したい所。
}

・&bold(){封印の洞窟}
湖を越えたところにある呪われた洞窟。アンデッドモンスターばかり出現する。
ちなみにカズスのミスリル鉱山の出現モンスターは封印の洞窟と同じ。
#openclose(show=カズスとサスーン城の人々に呪いをかけ幽霊にしたジンを倒すのが最初の目的。){
・&bold(){ジン}
炎の魔人。封印の洞窟に封印されていたがそれを破り、カズスとサスーン城の人々に呪いをかけ幽霊にした。
炎系のため、冷気系に弱い。でも実は火属性でも普通にダメージを受ける。デブ。
}
・&bold(){カナーンの町・トーザスの村}
シドが戻りたがっていた彼の住んでいる町。カナーンのすぐ横にある大きな山はドラゴンが住むと言われている。
デッシュを探して入ろうとするとすぐにバハムートが飛んでくる演出が入る為、大いにビビる。%%そして餌として捕まる%%
トーザスの村は世界で唯一の小人達の村。小人でもモンスターと戦えるよう魔法が発達している。名産品は小人のパン。
抜け道を通ればバイキングのアジトとネプト神殿がある岬に出る。

・&bold(){ネプト神殿}
ネプト竜を祭っている神殿。神像の片方の目は空洞になっており、小人でなければ入ることができない。
ネプトの目という宝玉が失われたせいでネプト竜は我を忘れ、暴れまわるようになった。目が戻ればネプト竜と像を通じて話ができる。
また小人状態では攻撃力・防御力共に皆無になり、魔法位しかまともにダメージを与えられる手段がない。
最深部に宝玉を盗んだ犯人(?)である「大ネズミ」がいるが、人語と黒魔法を操るなど侮れない。
#openclose(show=尚、目を戻さずバイキングのアジトから船で岬に行こうとするとネプト竜に襲われ全滅する。){
・&bold(){ネプト竜}
ネプト神殿に祭られた海の竜神。ただし目の宝玉がないだけで御乱心される脆弱セキュリティ。
もっとも竜神らしく戦闘力はとんでもないので、この序盤ではまず勝てない。(ちなみに勝てても強制的に押し返される)
}

・&bold(){グルガン族の谷&オーエンの塔}
アーガス城の西にある洞窟で、ここに住むグルガン族は生まれつき目が見えないが、第6感が発達しており未来が見える者もいる。
オーエンの塔に入るために必要な呪文トードを主人公たちに与え、塔にデッシュの運命が待っていることを予言する。
オーエンの塔は機械仕掛けになっていて、デッシュは見覚えがあるらしく、徐々に記憶を取り戻していく。
#openclose(show=しかし塔を登るにつれ不気味な呼び声が主人公達にささやきかけてくる。){
・&bold(){メデューサ}
不気味な声の正体で頭に無数のヘビを生やしている首から上しかない怪物。&u(){歩行グラでは何故か体がある。}
魔王ザンデの配下でオーエンの塔を破壊して浮遊大陸を突き落とそうと企む。
攻撃は8割ブレイク、2割で攻撃。しかしこの戦闘中、こいつのブレイクが成功する事は絶対にない。
何故なら&bold(){本作のブレイクは敵味方関係なく、ボス戦では成功しない}という判定なのだ。
こうしてシステムの都合上、こいつは[[FF3最弱の中ボス>弱いボス(ゲーム)]]である。道中のザコより弱い。
DS版リメイクでは流石にちゃんとした攻撃をしてくるように改善された。
&font(#dc143c,b){&italic(){「ザンデ様の 命令により このメデューサが 塔を 破壊し 宙に浮いた この大陸を 落とすのだ。ヒッヒッヒッ…」}}}
・&bold(){ドワーフの洞窟&地底湖}
その名の通り、ラリホーなドワーフ達が住んでいる洞窟。二本の氷でできた角が一族のお宝。
しかしその片方を盗賊グツコーに盗まれ、泳げないドワーフを撒くために地底湖に逃げ込んだ。
この角は炎を退けることができる為、火のクリスタルへの道を開くための鍵である。
#openclose(show=地底湖は水の底なのでカエルにでもならない限り入れない。犯人はどうやって逃げ込んだんだ?){
・&bold(){盗賊グツコー}
ドワーフの角の1本を盗み、地底湖に逃げ込んだ盗賊。歩行グラは真っ黒な肌に白い長髪の男。
戦闘グラは金髪に灰色の肌で、&font(#dc143c,b){全裸に赤い蛇を体に巻き付けて大事なところを隠している変態。}
主人公達に倒されたふりをして影に化けて後をつけ、2本とも盗んだ後、炎の洞窟に逃げ込む。((ちなみにこの影は同行者のように後ろからついてくる見るからに怪しい。調べても主人公達は「?」と訝しむだけ。お前らはMGSのボンクラ兵士か。))
リメイクではミニマムを使ってこちらを小人にするなど、姑息だが有効な手も用いてくるようになった。
何だかんだでコイツが火のクリスタルへの道を切り開いてくれないとつんでたりする((ドワーフのお宝なので借りれない、そもそも角が洞窟の炎を消す為の物とは誰も知らないなど))。
&font(#778899,b){&italic(){「ハッハッハ!お前らの影に化けてここまでついてきたのだー!角は二本とももらったー!」}}
}
・&bold(){炎の洞窟}
見るからに熱そうな真っ赤な洞窟。滝や溶岩などダメージゾーンが多くある。
元々はガラスの様な塔が建っていたらしく、奥には火のクリスタルが祭られている。
#openclose(show=グツコーが角を揃えるまでこの洞窟に入ってすぐのところで炎が燃え盛っていて進めない。){
・&bold(){サラマンダー}
青紫色に水玉模様の火を噴くトカゲ。盗賊グツコーが火のクリスタルの力を奪って変身した姿。炎を吐いて攻撃する。
こんな姿になって満足だったのかグツコー…ただしクリスタルの力は確かなのか炎の威力は桁違い。
…もっともドワーフの洞窟で販売している氷系防具を装備すれば簡単に緩和できるのだが。
&font(#4b0082,b){&italic(){「ファファファ!俺様は炎のクリスタルから力を奪い強くなったぞ!」}}
}

・&bold(){アーガス城&トックルの村}
城内には王はおろか兵士一人いない、もぬけの殻の城。
トックルはその近くの村で、若者を連れ去られ女子供と老人しかいない。
#openclose(show=これは魔導士ハインの反乱が原因で、事件を解決すれば「時の歯車」が貰える。){
・&bold(){ハインの城}
ハインが生きている森の長老の木に呪いをかけて操り、中をくりぬいて作った城。
ミニマムを使って小さな通路から脱出する。ただし小人になるのは通路に入る時だけでいい。
突然湧いて出たと思われがちだが、浮遊大陸南部の砂漠にこれらしきものが浮遊している。
ハイン自体よりここのザコ敵共の方が強敵という序盤の山場にして難所。
セーブも出来ないのでシーフでとんずらしまくるのがベスト。
村で回復してからセーブしようとして取っ捕まったプレイヤーはご愁傷様です…。

・&bold(){魔道士ハイン}
アーガス城の神官で王の側近だったが、暗黒の力に魅入られガイコツ姿の化け物になった。
世界を支配しようと企んでいる…が、歩行グラはピコピコ動いてて可愛い。
バリアチェンジで自分の[[弱点]]を変えてきて、回避率の高さで戦士系の攻撃が当たり辛いため、学者と黒魔導師は必要不可欠。
&font(#b8860b,b){&italic(){「わしは この力を使い 生きた木を動かし 兵士を操り そしてこの世界の 支配者となるのだ!!」}}

しかしリメイク版では火のクリスタルで風水師にジョブチェンジできるようになった事でバランスが激変。
「ちけい」が&bold(){必中+魔法防御無視+無属性}と非常に強力になったため、学者も黒魔導師も必須ではなくなった。
どうでもいいがトックルの村に入った直後、謎の光で「うごけない!」となりハインの部下にボコられて拉致されるのだが、どうやったのだろう?
}

・&bold(){浮遊大陸}
ゲーム開始時点での世界であり、ストーリー前半の舞台となっていた地。
エンタープライズで脱出して、初めて自分達のいた世界がちっぽけな物だったと知る事になる。
この大陸を浮遊させたのは、デッシュの父オーエン。それに関する記述がサロニアの図書館にある。
オーエンの塔が浮遊大陸の制御装置&動力炉。しかし内部を見た感じ歯車だらけの空洞でミニ四駆の中身みたいなんだが…。((なお、この歯車は時の歯車ではない(時の歯車は不思議な「箱」である)が、飛空艇と動力炉の存在と本の詳細からして、オーエンの塔自体が超巨大な「時の歯車(反物質永久機関エンジン)」と思われる。鬩ぎ合う光と闇の力のバランスを保つ技術で浮いているらしい。))
内容から推測すると1000年前に光の氾濫が起こる直前に誕生したとのこと。%%息子を冷凍睡眠にするぐらいなら自分を眠らせろよ親父%%
DS版では1000年間の時差ができた為か、浮遊大陸の誕生した経緯が変更されて塔以外はオーエンが造ったものではなくなった。
ドーガ曰く「ザンデが闇で世界の活動を停止させ時の流れも停止したが、その無理やりな行動によりこの星の一部が切りはなされて出来た」らしい。((オーエンの塔がないと浮遊大陸が墜ちる事は同じなので、恐らく時間の停止を時の歯車が防いだ為に「停止しない=異物」として排除されたと思われる。))
#openclose(show=また、ネプト竜、リバイアサン、バハムートといった竜族の重鎮達も住みかとしている。){
・&bold(){リバイアサン}
グルガン族の谷の近くにあるドールの湖に住んでいる大水龍。光の戦士の力を試すべく、主人公達に襲いかかる。
津波で全体攻撃する。倒すと召喚魔法「リバイア」が手に入る。ちなみに竜達が浮遊大陸にいるのは、ノアに封印されたからだったりする。
…とはいえ各々子育てしてたり隠居してたり祭られたり自由気ままなので、ノアが死ぬ前に彼らに安寧な暮らしを与えたのだろう。
&font(#1e90ff,b){&italic(){「光ある者にしか 力は貸さん! 試してやろう…」}}}
#openclose(show=ちなみに生きている森の長老の樹は一万年生きているらしく、浮遊大陸が1000年前に浮かんだ際はどうしてたのか…){
オーエンはサロニア出身だが、浮遊大陸のサスーンとは戦争をしていた。オーエンの塔はそのすぐ近くに建っている。
わざわざサロニアを離れ敵地近くの危険な土地を「実験の地」に選んだのは、逆説的にこの生きている森(長老の樹)があったからと思われる。
モチーフにしたという「[[天空の城ラピュタ]]」でも巨大樹の根っこが城や土地自体を支えていたので、そのオマージュなのだろう。
}
・&bold(){バハムート}
全ての竜族の頂点に立つ&s(){絶賛子育て中の}竜王。最初にバハムートの巣で戦うことになるが、絶対に勝てない。((余談だが、雛が孵っているという事はバハムートとの子を宿す『つがい』がいるという事である。バハムートが雄雌どちらか不明だが、それらしい飛竜は見当たらないので永遠の謎。))
#openclose(show=バハムートの洞窟で再度戦い、倒すと召喚魔法「バハムル」が手に入る。メガフレアを駆使する。){
・&bold(){バハムートの洞窟}
険しい山に囲まれた洞窟。インビンシブルでなければ入ることができない。
&s(){やはり子竜達の前で暴れるのは教育上良くないとか危険とか思ったのだろうか。}
最奥部にたどり着くとバハムートとのバトルが始まる。経験値稼ぎスポットその2。
こちらも召喚術の使い手だったノアによりリバイアサン同様、浮遊大陸に封印されていた。
&font(#778899,b){&italic(){「見事 私を倒してみよ!」}}}


・&bold(){難破船&水の神殿}
浮遊大陸を抜けた時点ではこの二か所以外は全て水没している。
難破船には老人と衰弱した水の巫女エリアがいる。彼女がいないと水の神殿の先には進めない。
#openclose(show=水のクリスタルが光を取り戻すと、水没していた世界が浮上して人々の石化も解ける。){
・&bold(){クラーケン}
魔王ザンデの配下のタコの化け物。下半身が触手で上半身は人型。
水の洞窟で突然現れ、光の戦士も一撃で死ぬ呪いの矢で主人公を狙った為、庇ったエリアの命を奪う。
きちんと自己紹介したのに「怪物」呼ばわりされてしまう可哀そうな人ならぬ化け物。
クラス3の黒魔法を使ってくる。リメイク版ではブラインでこちらを暗闇状態にするなどの小技も用いる。
しかしエリア殺しで恨みを買ったのか、リメイク版では直前に弱点属性のブリザガが拾える上に雷属性まで弱点に追加された。
&font(#4b0082,b){&italic(){「俺は水のクリスタルを割り 二度とその光が戻らぬよう ザンデ様に使わされたクラーケン! 死ねい!」}}
}

・&bold(){アムルの町&ゴールドルの館}
エリアの死後、三日間眠っていた主人公達が起きた場所。難破船にいた老人もいる。
作中でもかなり悲壮なイベントの空気を払拭する為か、4爺さんのコミカルなイベントが盛りだくさん。
#openclose(show=ゴールドルの館は全て金でできているが、底なし沼でセキュリティもばっちり。){
・&bold(){ゴールドル}
ゴールドルの館に住んでいる[[騎士]]で、エンタープライズに鎖をつけた張本人。
黄金が大好きな守銭奴オヤジだが、金ぴかのフルプレートアーマー姿はなかなかカッチョいい。
ポーズは変だが魔法防御力が高いので魔法は効かないなど割と強い。
倒すと最後のあがきとしてクリスタルを割るが、それは土のクリスタルではなく、「金のクリスタル」。
ドーガが強欲なゴールドルの目を逸らす為に用意した偽物である。
破壊される際、「クリスタルは粉々に砕け散った」と&bold(){2回}表示される。
&font(#ffd700,b){&italic(){「ちくしょう!お前らにクリスタルを取られるくらいならこうしてやる!」}}
}

・&bold(){都市国家サロニア}
前作のフィン城を想起させる立派な城と城下町のある大きな国。
ただし敷地内に入ると砲撃でエンタープライズ号が撃墜されてしばらく外へ出られなくなる。
レプリトやダスターなどジョブに必要な専用装備を揃えたいなら近づかないように。
#openclose(show=国王が軍を二つに分け戦わせ、負けた方は全員処刑されるという状況になっている。){
・&bold(){ガルーダ}
サロニア王の大臣ギガメスに化けていた怪鳥。有名な初見殺し。
全体攻撃のかみなりを連発してくる。てかそれだけ。ただし威力がデタラメ。
だいたいかみなり1〜2回でゲームオーバーに追い込む。全員竜騎士が基本戦法(ジャンプ)
一部では「&bold(){全滅の雷帝}」と呼ばれていることも。本作の「全体攻撃だけ乱発でごり押しが一番危険」というのを最初に教えてくれる相手。((グツコーのサラマンダーの炎も脅威だが、あっちはたまに通常攻撃が入る上に耐性装備が直前の町に売られている。電撃耐性はダイヤ装備だが手に入らない。))
リメイク版では学者(使用アイテムの効果が2倍になる)に攻撃アイテムを使わせ、やられる前に倒すという攻略パターンもあり。
ただし攻撃アイテムを充分な数確保している事が条件。
ちなみにこいつは魔王ザンデとも何の関係もなく、自身の天敵である竜騎士を滅ぼす為に国家転覆を謀った。
自分の策が破られるや、やたら「くっそー!」を連呼して悔しがる。
こいつを倒した後、新たな飛空艇ノーチラスが貰える。

・&bold(){オーディーン}
サロニアの伝説で語り継がれている戦士。
サロニアの海底から入れるサロニア城の奥深くで長い眠りについている。
斬鉄剣で全体攻撃してくる。倒すと召喚魔法「カタスト」が手に入る。
リメイク版ではシーフの熟練度次第で「グングニル」を盗めるようになった。
ダスターの吟遊詩人によれば、自分の力が利用されることを恐れて自らを封じた優しき心を持つ騎士であるという。
&font(#3cb371,b){&italic(){「誰だ? 私を 深き眠りから 目覚めさせようとする者は…」}}
}

・&bold(){ドーガの館・時の神殿}
ドーガの館はアムルの町の西にある山だらけのダルグ大陸の奥地にある。
ただし最初は山から吹き下ろす風によって普通の飛空艇では押し戻されて行けない。
ノーチラス号だとこの風をものともせずに進んでいくことができる。
館に入るとドーガがエウレカの鍵を手に入れる為に魔法陣の洞窟の奥まで同行する事になる。
洞窟をクリアすると、ノーチラスに潜水機能が追加され、ドーガに時の神殿へ向かうよう指示される。
「時の神殿」は神の怒りに触れて海底の奥深くに沈んだ神殿で二本角の岬の海底にある。
最深部には夢の世界まで音が鳴り響くという「&bold(){ノアのリュート}」が眠っている。
リメイク版ではザコのメイジキマイラが「いなづま」を放ち、あっという間にこちらを全滅に至らしめる。
そのためノーチラスが海底に潜れる直後に向かうのは危険。
ちなみにドーガの館の南東には潜水して入ってね、と言わんばかりの「ドーガの村」がある。
この村で売っている魔法はドーガが古代より呼び起こした魔法で、ほとんどの魔法が揃う。

・&bold(){古代遺跡}
巨大戦艦「インビンシブル」が封印されている遺跡。学者たちが発掘調査している他、中には店もある。
最初来たときは壁が崩れているため、ウネを仲間に加えないと進めない。
入り口付近に出現するピュラリスとドラゴンゾンビは経験値がかなり多いため、サロニアに行く前の経験値稼ぎとして最適。ただし攻撃力が高いので油断は禁物。
崩れた壁を抜けた先は増殖(=仲間を呼ぶ)モンスターと分裂モンスター(後述)が大量出現する本作屈指の難関。クリアには少々頭を使う。
…が、このダンジョンの最大の敵は&bold(){デタラメばかり書かれている攻略本}(FC版)。増殖モンスターの記述が一切無いとか何だよ…。
#openclose(show=この分裂モンスターは主に古代遺跡、暗黒の洞窟に出現。ほとんどは物理攻撃しかしてこない。){
・&bold(){分裂モンスター}
物理攻撃でダメージを与えると、文字通り分裂する敵。とどめ、魔法、暗黒剣での攻撃なら分裂しない。
しかも分裂モンスターの経験値は少ないので、レベル上げにすらならない。更に&bold(){逃走不可能}。((シーフの「とんずら」でも逃げられない。ただしなぜか白エスケプはOK。))鬱陶しいことこの上ない。
ただし実は分裂モンスターは麻痺してれば分裂できないので、基本成功率80%の黒魔法シェイドを全体掛けすれば良かったりする。
詳しくは『[[暗黒の洞窟(FF)]]を参照。
}

・&bold(){海底洞窟}
逆三角形の形をした島の海底にある洞窟。お宝がどっさりあるが、そのうちの4つにはモンスターが潜んでいる。
経験値稼ぎスポットその3。ただしデスクローは分裂モンスターの罠。

・&bold(){隠れ里・ファルガバード}
魔剣士たちの隠れ里でサロニアの南西に位置するが、行くにはインビンシブルでの山越えが必要。
年々サロニアから追放されていった魔剣士一族の隠れ里になったが、今となっては強者どもが夢の跡。使い手も少なく高齢化が進んでいる。
FC版では魔剣士はここで装備が手に入るまで正真正銘何も装備できない。

・&bold(){[[暗黒の洞窟>暗黒の洞窟(FF)]]}
FF3を象徴するようなダンジョン。とにかく長く、ほとんど分裂モンスターしか出現しない。
道も普通の道ではなく、隠し通路だらけ。おまけにボスもいる。
ただ、ボスであるヘカトンケイルが弱めなのと、テレポ・ラッコの頭(いずれもダンジョン脱出魔法&アイテム)が使えるのが救い。
それが出来ない場合は徒歩で帰るしかないが、脱出するまで数時間かかるのが普通。
#openclose(show=ちなみにファルガバードの洞窟の出現モンスターは暗黒の洞窟と同じ。){
・&bold(){ヘカトンケイル}
土の牙を守っているボス。実は闇の世界でザコとして登場する。闇の世界の出身なのだろうか。
ザコ敵の分裂モンスターと違ってこいつは脳筋一直線で攻撃力が異常に高い。魔剣士二刀流でサクサク進んだまま戦うと死ねる。
ちゃんと前衛を盾を装備したナイトに替えて、プロテスを使い回復に気を付ければ苦戦はしない。
}

・&bold(){ドーガの洞窟}
4つの牙を全て手に入れていると、ドーガの館から強制ワープさせられる&bold(){トラウマの地。}

・&bold(){古代の民の迷宮}
クリスタルタワーを取り囲むように築かれた迷宮。手前の古代人の像の横を通って全滅のトラウマは誰もが通る道。
入ってすぐ土のクリスタルの間があり、ザンデの配下であるティターンが襲いかかる。
迷宮というだけあってかなり長い。テレポやラッコの頭が不可なのもつらい。
実は牙が揃ってれば入れるので、ドーガの洞窟で二人と戦う前に来てジョブを手に入れる事もできる。
#openclose(show=ちなみに土のクリスタルを取らずティターンも無視してクリアする事もできる。){
・&bold(){ティターン}
古代の民の迷宮の土のクリスタルを守護している巨人。
わざわざ「左右から何かが襲ってきた!」というテキストが出るのに、出てくるのは何故かコイツ一人。
ちなみにフレアで攻撃してくるだけなのでリフレクを貼れば勝手に死ぬ。もっとも威力も大した事ないので殴った方が早いが。
&font(#778899,b){&italic(){「ザンデ様の命に従い、お前達を闇に葬り去る!」}}}

・&bold(){禁断の地エウレカ}
その昔、人間には扱い切れなかった武器が封印されたという禁断の地。
クリスタルタワーに入った1階すぐの扉を入り、「エウレカの鍵」を使うことで入ることができる。
最強武器や隠し最終ジョブが手に入る…のだが、とにかく道中が長く広い。最深部に最強装備を売る店がある。
#openclose(show=ただし最強武器を手に入れる為にはそれを守るボス(恐らく化身)を倒さなければならない。){
・&bold(){アモン}
魔道士ハインの色違い。禁断の地エウレカで「えんげつりん」を守っているボス。
ハイン同様バリアチェンジする。召喚魔法の餌食にされる役。円月輪との関連性が不明である。
&font(#66cdaa,b){&italic(){「私を倒してみよ!」}}
・&bold(){くのいち}
禁断の地エウレカで「マサムネ」を守っているボス。
マインドブラストでマヒさせてくる。セリフから察するにマサムネの化身?
&font(#ff69b4,b){&italic(){「私を 倒せたなら お前のものに なってやろう!」}}
・&bold(){ジェネラル}
禁断の地エウレカで「[[エクスカリバー]]」を守っている真っ赤なボス。物理攻撃一本の脳筋。
持ってる剣はエクスカリバー…ではなく何故かサーベル状。先に奥に行ってクリスタル装備で固めれば苦戦はしない。
&font(#ff0000,b){&italic(){「私の 光に 耐えきれるか!?」}}
・&bold(){ガーディアン}
でかい巨人。禁断の地エウレカで「[[ラグナロク]]」を守っているボス。クエイクを駆使する。
通常攻撃もかなり痛いので装備を整えてもジェネラルのように簡単にはいかない。
&font(#3cb371,b){&italic(){「我こそ最強の剣 ラグナロクなり。 私を使いこなすなど まだまだ 早いわ!」}}
・&bold(){スキュラ}
無数の[[オオカミ]]の頭を持つ化け物。「杖に宿る何かが襲ってきた」というテキストと共に襲ってくる。
禁断の地エウレカで「長老の杖」と最強のジョブ「[[忍者]]」と「[[賢者]]」を守っているボス。
高威力のフレアで攻撃してくるので、リフレクを掛けておくと勝手に自滅する。
&font(#daa520,b){&italic(){「私の力を 超えられれば 忍者 賢者の称号を与えよう!」}}
}

・&bold(){クリスタルタワー}
古代に光の力で造られた塔。シルクスの塔とも呼ばれる。古代の民の迷宮に囲まれた中心にある。
クリスタルタワーにはイエロー、グリーン、レッドドラゴンが生息しているが、出現率は異常なほど低い。
こいつらからエリクサーを盗めると闇の世界の攻略に大きく貢献する。
&bold(){最奥の魔竜と鏡の間のイベントが始まったらもう戻ってくる事は不可能になる。}

・&bold(){魔王ザンデ}
&font(#483d8b,b){&italic(){「よくここまで来たな。しかし、もう闇はそこまで来ている。}}
&font(#483d8b,b){&italic(){ 手遅れだったようだな! ファファファ…… しねい!!}}
この世のすべてを闇に包もうとする魔王。見た目は青紫色の肌のムキムキマッチョな大男。
古代の民が作った装置とクリスタルの力を悪用し大地震を起こし、クリスタルを地中深く沈めた張本人。
かつてはドーガ、ウネと共にノアの元で修業しており、彼から「人間の命」を受け継いだ。
しかし、「人間の命」とは「限られた命=死を待つ肉体」であった。((ちなみにドーガは「大いなる魔力」、ウネは「夢の世界」を受け継いだ。))
ザンデはそれに失望し、全てを闇に包むという野望を抱くようになる。失望する前の彼はウネ、ドーガ、モーグリなどから「良い人だった」とのこと。
DS版ではドーガから「ザンデは闇の力で時間の流れを止め、限りある人間の命から解放されようとしている」という話が聞ける。
実際、1000年間は地上の時間の流れを停止する事に成功しており、1000年前から生き延びている。((同期のドーガとウネは老衰しているのに比べ、彼は若々しい肉体のまま。また戦闘時に異形化する二人と違い、人間の姿のまま戦うのも、「魔物から人間にしてもらった」のだと推測できる。))
だが停止させられなかった浮遊大陸にて光の戦士が現れた事で、停止したはずの時の流れが動き始める。
浮遊大陸を墜とそうとしたり主人公達に刺客を送ったりしていたのも、再び時間の流れを止めるため。
しかし実は途中から闇の力に操られはじめ、最期は世界を犠牲にしてまで拒んでいた自分の命の事さえ二の次になっていた。

&font(#483d8b,b){&italic(){ザンデ「グフッ…私を倒しても無駄だ…暗闇の雲はもう既に…全ては闇に包まれるのだ…」}}
&color(#3B4EF0){※ちなみにDS版では「お前達を殺し(中略)そして私は永遠の命を手に入れるのだ!」と不死になる気満々だった。}

ウネ曰く「人間の命こそが最高の贈り物だったけど、ザンデにはわからなかった」と残念がっていた。
…だが、言ってみれば『死の宣告』を受けたようなもんで、気持ちもわからんでもない。
作中では暗躍してたまに名前を見掛ける程度なので、&bold(){かなり影が薄い。}
だが彼こそ「ファファファ」と言う変な笑い方をする大ボスの始祖である((一番最初にこの笑い方をしたのはFF1のアストスだが、彼は序盤の中ボスダークエルフ。その他にもゴールドルや爺さんなど本作ではやたらとこの笑いをするキャラが多い。))
またドーガ、ウネと同様、彼も元は人間ではなかった事、それも恐らく不死の何か(もしくは人間より遥かに長寿な怪物)であった事が伺える。

戦闘ではメテオ、クエイク、炎を駆使するが、何故か頻繁にライブラを使う。
ぶっちゃけ弱いので、ここまで順調に進める実力なら1ターンで沈められるだろう。
ライブラばっかり使うのも、後述のラスボスの前座である為に消耗を抑える措置と思われる。
ただしメテオの威力はガチでやばく、下手に戦闘を長引かせるより速攻をかける方が楽。
ちなみに彼を倒すと同時に真のラスボスとイベント戦になり、更に引き返す事ができなくなる。
&bold(){ここからが地獄の始まりである}



・&bold(){闇の世界}
頼もしい5人の仲間達&s(){&color(#999999){という名の壁に邪魔されて帰れないまま}}に見守られながら突入する、ラスボスが待ち受ける闇の世界。
その特徴は、とにかく長い。暗黒の洞窟の倍はかかる。ラストダンジョンなので敵の強さもハンパない。[[デス>デス(FF)]]、クエイク、かみなり、ほのおなどなど。
ボスも4体。リボンが欲しいなら+4体。どいつもこいつも強敵。そして、ノーセーブ。回復ポイントなんて軟弱なものはない。最大の敵はおかんか?
元々はちゃんとセーブポイントがあったのだが、デバッカーが「セーブポイントあったから楽勝」みたいな事を言って製作陣を怒らせてしまい、撤去されてしまったそうな((ちなみにこのデバッガーはスクエニの現社員でFFXIVの開発に関わっている))。
流石にノーセーブであの長さを攻略するのは過酷だと判断したのか、リメイク版では簡略化されている。
#openclose(show=ザンデクローン以外は倒さないとラスボスのバリアが破れない。){
・&bold(){ケルベロス}
3つの頭を持つ青い[[犬]]。闇の世界にある風のダーククリスタルを守っている。
雷を使用するが、ガルーダほど脅威ではない。一番最初に狙うならコイツがおすすめ。
ダイヤ装備で耐性を持たせておけばまず負ける事がない。
&font(#0000ff,b){&italic(){「闇の氾濫は止められん! お前たちはここで死ぬのだ!!」}}

・&bold(){2ヘッドドラゴン}
名前の通り2つの頭を持つ黄色い[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]。闇の世界にある火のダーククリスタルを守っている。
脅威の物理攻撃力。最強装備でも5000以上のダメージもざら。1ターンで1人倒れるのがデフォルトか。
リメイクでは攻撃力は抑えられたが、沈黙の効果も付くようになった。
&font(#dc143c,#ffd700,b){&italic(){「闇を氾濫させ、この世界を消し去るのだ! 何もかも消えてしまえー! ファファファ… 死ねい 光の者ども!!」}}

・&bold(){エキドナ}
天井にぶら下がっている緑色の異形の化け物。闇の世界にある水のダーククリスタルを守っている。
メテオやクエイク、ブレクガ、ドレインを操る。先に宝箱のリボンを回収しておかないと地獄を見る。
ちなみにエキドナとはギリシャ神話に登場する蛇女で、こいつもよく見ると[[おっぱい]]がある。
リメイクでは全体瀕死化のトルネド、沈黙攻撃まで追加された。
&font(#00ff00,b){&italic(){「よくここまで来た だがここでおしまいだ 闇は氾濫し、世界は無に還るのだ!」}}

・&bold(){アーリマン}
[[一つ目>単眼/一つ目]]の[[悪魔]]のような姿をした化け物。闇の世界にある土のダーククリスタルを守っている。
メテオやクエイク、炎や吹雪などを駆使する。このメテオの威力がとんでもなく、低レベルなら一発で全滅。
ただし攻撃パターンはメテオ→炎→クエイク→吹雪→メテオ→雷→クエイク→ケアルラで固定されている。
&font(#ffa500,b){&italic(){「もうすぐ闇の氾濫が完全に始まる! もう誰にも止められん!」}}

・&font(#ff8c00,b){ザンデクローン}
闇の世界でリボンの宝箱を守っているボス。名前の通り、ザンデのクローンで肌がオレンジ色。
本物同様、メテオ・クエイク・炎を使うしライブラも使う。全ての属性魔法を半減させる耐性を持つ。
…が、実は即死や石化への耐性はないため、&bold(){ブレクガ・デス・テレポ・デジョン等で一撃で倒せてしまう。}
じゃあ楽勝じゃん、と思ったやつは大体バックアタック→メテオコンボで死んだことがないのだろう。
モンスターレベルが高いのでバックアタックされる確率は高い。事故った時の恐怖として本体より印象に残っているプレイヤーも多い。
DS版ではリボンが攻略必須装備になった為か、メテオも取られて弱体化したが、その分即死は免除された。


・&bold(){[[暗闇の雲>暗闇の雲(FF)]]}
&bold(){&italic(){「私は全てを無に帰す為にやってきた 暗闇の雲……}}
&bold(){&italic(){ 全てを闇に包み……そして光も闇も無に帰す……}}
&bold(){&italic(){ まずは 光の力を持つお前達を この世界から消す!死ねい!」}}

ザンデが呼び出したFF3の真の[[ラスボス]]。歩行グラは3~4キャラ分を有する巨大な浮遊する人影?
戦闘時は超巨大な裸の女性が異空間から這い出てくるような姿をしている。その周囲には蛇のような触手がある。
光と闇のバランスが崩れると姿を現わし、全てを無に帰すといわれている存在らしく、1000年前にも現れた。
最初のバトルでは絶対に倒せないイベント戦闘であり、わざとやられるしかない。
2回目のバトルでは闇の4戦士を全員味方に付けた後にようやく戦える((なお、闇の4戦士は一緒に戦ってくれるわけではなく、暗闇の雲の持つ闇のクリスタルの力を打ち砕く為にその身を犠牲にしてバリアを消滅させる))。
戦闘時は毎ターン1500~2000のダメージを与えてくる『波動砲』を乱発してくるだけ。
だが本作では全体回復の威力が控えめの為、回復役を2人編制していてもヤバイ威力。低HPでは1ターンで死ぬ。
一戦目は黄色、二戦目は緑色だが、一戦目はバリアを発動している状態の色で実際は緑。
DSリメイク版では新たに左右に「触手」というお供を従えている。
また闇の力を統べる存在であり、前述の通りザンデを操っていた黒幕でもある。}

*★攻略法やバグ

◆トード
敵や味方をカエルに変える魔法。
序盤は実質イベント魔法だが、後半キャラクターのレベルが上がってくると一変し、デス同然に。デスより燃費が良いため使いやすい。ミニマムやキルも有効

◆[[石化]]
魔法(ブレイク)ではなく、石化効果のある「ゴーレムの杖」で殴ると驚くほど敵が石化する。剣もあるが杖が一般的。

◆ヘイスト
他シリーズと違い攻撃力が上がる。激しく上がるので、かなりの高レベルでもない限り使った方がお得。

◆プロテス
防御力だけでなく魔法防御力も上がる。重ねがけすれば、はどうほうすら1桁ダメージになる。


◆バグ
アイテム変化バグやレベル上昇バグが有名。
序盤でLv99の最強装備が可能に。それなりに準備が大変だが、無双したいならやってみるのも一興。

アイテム変化バグのみでも十分無双できる。
夢のオニオンシリーズで進めるのも一興かも?
注意点として、玉葱剣士はHPの伸びが悪いので気をつけよう。

攻略法とまではいかないが、隊列の2と3番目のキャラクターが狙われやすくなっているので、後列にしておくと少し楽になる。
 
この作品がミリオンヒットになったのも、こうした「時間をかければクリアできる」というRPGならではの窓口の広さがあったからだった。

DS版では敵の強さに大幅な変更がなされたが、全体的にはFC版より難易度はやや下がっている。
 
また、DFFシリーズではオニオンナイトとくらやみのくもが参戦している。FC版のドット絵とDS版の新デザインを折衷した形になっている。






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- クリスタルタワーと最後の敵の戦いに泣かされた。ただⅡとは違い犠牲者は一人だけだった。  -- 名無しさん  (2013-10-10 17:34:11)
- 使命のためいつ醒めるとも知れぬ永き眠りに就き、果たした後は消えていく闇の四戦士にしびれる。  -- 名無しさん  (2013-10-10 18:00:49)
- ガルーダはホントに手ごわかった。雷で何度全滅したことか…  -- 名無しさん  (2013-10-19 14:04:31)
- ガルーダに隠れがちだけど、サラマンダーも強かった。こいつにも結構全滅させられた。  -- 名無しさん  (2014-01-22 14:14:41)
- アイテムバグ技は諸刃の剣だよね。ミスって【エウレカのカギが】が【こびとのパン】になった時は泣いた。てゆーか最初からやり直した、逆にシルクスのカギが99個になった事もあるww あとストーリー的にはルーネス達によって闇の暴走は抑えられたけど、今度は光の暴走に備えてルーネス達が闇の4戦士みたいに眠りにつかなくちゃダメなんかな…FF4TAの設定から考えると3の世界がいつかは滅亡するのは必然みたいだし  -- 名無しさん  (2014-04-02 13:43:47)
- 「ゲームは一日一時間」を守っていては絶対クリアできない  -- 名無しさん  (2014-04-02 14:14:36)
- クリアに何時間もかかる上にノーセーブのダンジョンなんて、プレイヤーの都合を考えないシステムはマジでやめて欲しい。テイルズオブファンタジアのモーリア坑道も酷かった。  -- 名無しさん  (2014-04-06 20:44:21)
- 中古DS版のラスダンで心が折れて、他人のデータでクリアしてしまった。ありがとう以前の持ち主。  -- 名無しさん  (2014-05-20 22:05:06)
- 今となっちゃFC版のラスダンはチョロいな  -- 名無しさん  (2014-06-29 21:45:07)
- 「そこに隠し通路あるぞ」新聞を読みながら教えてくれた親父は、昔 光の戦士だった。これを超えるキャッチコピーはあるか?  -- 名無しさん  (2014-06-29 21:55:31)
- ラストダンジョンのセーブなし云々はデバッカーも制作陣も馬鹿としかいいようがない  -- 名無しさん  (2014-10-25 14:51:26)
- 光の氾濫を設定だけでなくイベントで見たかった。↑2 DS版攻略本の「闇を忌み嫌ってはならぬ 光を過信してはならぬ」にもグッときた。  -- 名無しさん  (2014-10-25 14:59:25)
- ↑闇の四戦士の過去エピソードか。  -- 名無しさん  (2014-10-25 18:15:52)
- 「悠久の風伝説」とサブタイがついているのはこれだけだろう。  -- 名無しさん  (2014-10-25 18:59:50)
- ウィンドイレースバグという凶悪なバグがあるんだよなぁ  -- 名無しさん  (2014-11-05 19:56:44)
- 衣谷遊氏の漫画版が印象に残った  -- 名無しさん  (2014-11-05 20:08:35)
- せっかく「召喚魔法はバリアチェンジのバリアを無視する」という設定があるのに、そのバリアチェンジをする敵が2人しかいなかったのが残念  -- 名無しさん  (2014-11-05 20:37:53)
- たまに変なのがいるけど、FC版はあんまり雑魚敵が強くない。特に大きい敵は小さい敵とあまり変わらないパラメーター(HP含む)なので本当にザコ。三色ドラゴンですら普通にトードが効くのは内緒。DS版のデカキャラは本当に強くなった。後FC版のクリアにはレベルが50後半もあればできるけどそれ以降になるとかなりレベル上げがめんどくさい。というか、全体的にレベル上げはけっこう大変だったおぼえがある。  -- 名無しさん  (2014-11-05 21:23:25)
- 闇と光が共闘してこそ真の敵が倒せる・・・と思いきや結局ジョブをたまねぎに戻さないと最強の武器防具が使えない不条理。  -- 名無しさん  (2014-11-22 09:01:56)
- サラ姫のベッドでゴロゴロ・・・・。  -- 名無しさん  (2014-11-22 09:37:24)
- 窓口の広さって…  -- 名無しさん  (2015-01-15 00:58:16)
- くのいち「四戦士なんかに絶対負けない!」→マインドブラスト→くのいち「あなたのものになりましゅううう!(ビクンビクン)」  -- 名無しさん  (2015-03-28 18:51:43)
- なんでくのいち  -- 名無しさん  (2015-07-04 22:22:38)
- ↑ミスくのいちたんはマサムネから元に戻れないん?  -- 名無しさん  (2015-07-04 22:24:43)
- ↑逆に考えるんだ。戦闘中はマサムネだけどそれ以外はくのいちたんと考えるんだ  -- 名無しさん  (2016-01-25 08:44:56)
- 序盤が一番難易度高いと思う 特に魔法の使用回数少ないのに小人化しないといけないネプト龍のダンジョンとか  -- 名無しさん  (2016-07-07 12:14:13)
- インビンシブルを取りに行くあたりからダンジョンが長くなって消耗とリアル事情(ゲームは1日1時間)できつくなると思う。  -- 名無しさん  (2016-07-17 00:28:56)
- ポリゴンになってサラ姫がたゆんたゆん  -- 名無しさん  (2016-08-30 15:42:58)
- ザンデが人間の命を授けられ離反したことについて理解できなかったが「ドーガとウネはゲームや漫画をもらったのに、ザンデは道徳の教科書を渡されたからグレた」って例えられてなるほどと思った  -- 名無しさん  (2017-03-19 17:09:52)
- というか彼らは人間よりも確実に長生きだっただろうからザンデにとっては寿命をわずかにされたと感じだのだろう。最もノアや他の弟子たちにとってはそれこそが最も素晴らしいものであると思っていたらしいが。  -- 名無しさん  (2018-02-09 00:42:35)
- 元々寿命の概念なんか無かったろうに、恩師から「お前80年くらいしたら死ぬようにしといたわ」とか言われたら焦って楽しむどころじゃないだろ。何してんだノア。  -- 名無しさん  (2019-06-06 20:24:02)
- 「クリスタルタワー〜エンディングがリメイク版では簡略化された」って、中断セーブが搭載されただけじゃなかったのか…。DS版でも2時間くらいはかかるのだが、簡略化されてこれならFC版は何時間かかってたんだ…。  -- 名無しさん  (2019-08-01 01:15:05)
- 長くても3時間くらいかなぁ?でも長さだけなら問題じゃなくて要はラスダンの鬼畜さ((ボスが容赦なくメテオで瞬殺してくる、道中の雑魚にも事故要素アリ、事故要素の少ない雑魚でもクリスタルタワーから火力が2段階ぐらい上がる))と、ノーセーブによる道中の長さが組み合わさった結果よ。それを親の目をかいくぐりながら少ないチャンスでやれたかっていうとね。それこそ当時はウインドウイレースはおろか、プロテス重ねがけも知らない少年だったし。  -- 名無しさん  (2019-08-01 10:17:18)
- ノーチラスは開発したものではなく、発掘したものだな  -- 名無しさん  (2020-03-24 11:11:14)
- つくづく、「セーブポイントがあるからクリスタルタワー楽勝だった」とのたまったテストプレイヤーのガキは万死に値する(--#  -- 名無しさん  (2020-03-24 12:04:45)
- steamでピクセルリメイクなるものが出るらしいけど、FC版をPSP版FF1、2、4みたいなグラフィックで出すんですかね?原作派には嬉しいぜ  -- 名無しさん  (2021-06-25 20:08:26)
- ↑ピクセルリメイクでは、主人公がルーネスたち+ジョブ特性がリメイク版準拠+状態異常魔法復権、だといいなぁ  -- 名無しさん  (2021-07-14 15:44:47)
- ↑ピクセルリマスターはジョブチェンジし放題の可能性高いが、他は原作から変わってないので主人公は名無しのままだと思う。なんにせよ幻のWSC版復活も同然で嬉しい  -- 名無しさん  (2021-07-19 03:23:58)
- 個人的にはFC版のグラならそっち準拠でいて欲しいな。武器をガシガシ振りまくるのとか、ボス撃破時の少しづつちぎれていく演出が再現されていると良し。  -- 名無しさん  (2021-07-19 13:41:03)
- とりあえず、風水師の地形は調整してほしいな。FC版だとリスク高すぎるし、DS版だと便利すぎる。あと、補助魔法や状態異常魔法の効果も引き上げてほしいな。ぜひ、白黒赤魔道士の復権をお願いしたい……んだけど、どうだった?  -- 名無しさん  (2021-08-02 09:40:15)
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