24時間テレビ

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24時間テレビ」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/08/26(木) 23:25:09
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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毎年の[[夏休み]]の終盤(8月最終土曜及び日曜)に日本テレビ系列で放送されるスペシャル番組。
「愛は地球を救う」という副題から分かるように社会的弱者の救済をコンセプトとしたチャリティー番組であり、放送の時期が近づいてくると全国規模で募金活動を中心としたイベントが催され、その様子は放送中もリアルタイムで公開される。

名前のとおり放送時間は24時間(これは第1回の時間であり、現在はさらに伸びて26時間30分)にも及ぶ。
笑いあり涙ありの人々の心の温かさと善意、そして一人一人の心のこもった募金の様子…長いようで短い一日が始まる。

第1回が放送されたのは1978年。当時日テレで放送していた深夜番組「11PM」の世界の福祉特集から生まれた。当初はスポンサーが難色を示したこともあって局内からも反対の声が多く、1回限りの予定だったとか。
しかし集まった募金額が予想以上に多かったこともあり、当時の日本テレビの社長も実際に番組に出演して絶賛し、以降毎年放送されることに。
ちなみに今ではおなじみの「チャリティーマラソン」や「サライ」はこの頃にはまだ存在していなかった。第1回の総合司会は萩本欽一やピンク・レディーや竹下景子のほか、「11PM」から大橋巨泉も加わった。


その後は毎年放送されてきたが、マンネリ化もあって次第に募金額や視聴率が低迷。
第14回(1991年)放送では視聴率が6.6%にまで落ち込み、番組そのものが存続の危機に陥った。

そのため、翌年の第15回(1992年)からは方向を転換。
今までチャリティー番組としてのお説教臭さが強すぎるという意見が多かったこともあり、啓蒙色を薄めてエンターテインメント性の強化を図ることになる。スタッフも当時の日テレの人気番組を手掛けた面々に交代した。
チャリティーマラソンがスタートし、テーマソングとして「サライ」が誕生したのもこの回から。
その代わり、前年をもって大野雄二が音楽担当から降板したため、大野が番組のために手掛けた楽曲は事実上全て封印されてしまった((1992年はサライが完成前だったので、一部の系列局では番宣で使用されたが、サライがすっかり定着した現在は殆ど使用されていない))。

このテコ入れが功を奏して低迷していた寄付金は前年よりも7千万円以上増加、視聴率も17.2%まで回復した。
以降はこの路線で続けていくことになり、おなじみの「24時間テレビ」のスタイルが確立したといえる。

そして2017年で節目となる40回目を迎える。

アニオタ的には[[手塚治虫]]先生のアニメスペシャルが毎回行われていたのが記憶にある人もいるだろうか。
このアニメスペシャルは第1回から放送されており、2時間のテレビアニメというのは世界初であった。
初回放送時には24時間テレビ内で最高の28%という高視聴率を記録し、大成功をおさめたことから以降レギュラーコーナーとなる。
また、これを皮切りに2時間枠のテレビアニメが各局で放送されるなど、テレビアニメのあり方に大きな変化をもたらしたと言えるかもしれない。

残念ながら手塚治虫先生が1989年に亡くなったこともあり、アニメコーナーは1990年(第13回)の「それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ!」を最後に惜しまれつつも廃止となった。

会場は第1回が郵便貯金ホール(現在のメルパルク東京)、第2回が日本青年館だったが、第3回以降は基本的に日本武道館が使われている。
ただし諸事情で武道館が使えない場合もあり、第14回が東京都庁舎、第32回が東京ビッグサイト、第42・43回は両国国技館から放送された。


子供の頃、全部は観られないのを承知で、テレビにかじりついていたという人もいるのではないだろうか?

自分達の少ないお小遣いが、全人類を助けられる…

強い使命感や、夢と期待に燃えて、募金した人も多いのではないだろうか?






しかし、情報の発達した現在では、批判的な意見も日に日に強まりつつある。


同様のチャリティー番組は海外にもあるが、それらの例を見ると、特にアメリカのチャリティー番組は&u(){ノーギャラ}を貫いている場合が多い。
一方、24時間テレビは出演者にギャラが発生していることが明言されており、アメリカを見習ってノーギャラにするべきだという声は根強い。

これらに当初から反発的な姿勢を示していたのが[[ビートたけし]]や[[明石家さんま]]であり、特にビートたけしは自身が受け持つ「オールナイトニッポン」の放送内で、
「ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな。チャリティーっていうくらいならお前ら全員ノーギャラで出ろよ!」
と発言し、偽善番組と非難している。

反面、「謝礼があることによって結果的に敷居が下がり、芸能人側も参加しやすくなっている」「募金が集まるなら問題ないのでは」「労働に対して対価が出るのは当然であり、無報酬にこだわる事こそ危険」という肯定的な意見もある。

また、番組に出て謝礼を受け取ったものの、受け取った謝礼を全部寄付に回し実質ノーギャラで参加した芸能人もいる。
第一回放送の司会者であり、後年チャリティーマラソンの走者にも選ばれた萩本欽一は、出演を打診された際に日本テレビが提示したギャラの額を交渉によって徹底的に吊り上げ、もうこれ以上は出せないというレベルの金額を受け取った後、それを全て寄付に回したという話は美談として語り継がれている。

かつて[[フジテレビ]]で放送されていた「ラスタとんねるず」内の人形劇コントにおいて24時間テレビを模したパロディが作られたことがあり、その内容は「電光掲示板に表示された募金額が状況に応じて減額される=24時間テレビでは募金から出演者のギャラを捻出している」というブラックジョーク的なものであったが、それに対して日本テレビは大激怒し、&color(blue){「募金は全て寄付をし、謝礼金は番組制作費から支払っている」}と公式声明を発表して抗議。フジテレビは後に非を認めて謝罪した。
幸か不幸か、この騒ぎがきっかけで、24時間テレビの募金額の正しい使い道が人々に認知されることになった。
24時間テレビは社会福祉法に基づき厚生労働大臣の許可を得て募金活動・慈善活動・資金配分などを行っているため、
国からの厳しい監視を受けており、&bold(){募金からギャラや経費が支払われたりすることは絶対にない。一切差し引かれることなく全額がきちんと募金される}。

他に『募金を得た団体が(募金者が想像しているような)全額を適切な活動(※&bold(){適切な}人件費も込み)や資金拠出に使っているか?』には疑問を抱かれていることが多い。
24時間テレビだけの問題ではないし一つの団体だけ取り上げて見ても時と場合によるのだが、法的には問題無くとも問題視される行動を取っている団体も存在する。
流石に募金を更に寄付した先まで監査しろというのは無茶なので、テレビ局側ばかり責められるような話ではないのだが…気になるのなら自分で募金先を選んだ方が良いだろう。選択肢は一つではない。


ちなみに税金が厳しいアメリカではチャリティーの寄付には税金対策という面もあるので、
一概に「海外のチャリティー番組はノーギャラで素晴らしい」とは言い切れない。


この他、健常者の視点に立った御涙頂戴の方向に偏りすぎな演出で「感動ポルノ」だの言われることも多く、近年では募金ネタ以外にこちらの批判の方が結構あったりする。
しかし、この番組をキッカケに憧れのスポーツ選手に会える障害者など本当に夢を叶えている人がいたり、この番組の力で募金を得られる団体もいるのである。先述のように&b(){エンターテイメント}であり、この点については完全に中立とは言い難いが、チャリティーとしての役割を完全放棄しているわけではない。

これらの点は十分考慮する必要がある。

*主な企画
**チャリティーマラソン
毎回「チャリティーランナー」となった芸能人がスタート地点からゴールであり会場である武道館((2009年は東京ビッグサイト、2019年は両国国技館))までの道のり(回によって異なるがおおよそ100km前後)をマラソンする。

1995年には阪神淡路大震災で被災した間寛平さんが復興祈願として神戸→武道館の600kmを1週間で走破するというものもあった。
その時々の人気芸能人や、実際にマラソンで想いを届けたい人がいるなど選出理由は様々。

ゴール間近では「負けないで(ZARD)((元々はこの番組のために作られた曲ではなく、フジテレビのテレビドラマの主題歌だった))」、ゴール寸前では「サライ」が流れるのが恒例であり((その際右下のワイプ画面にハイライトシーンやネットした系列局の様子が映し出される))、ゴールを見届けて夏の終わりを感じる人も多い。

なお、初回では経路を全て公開してしまいパニックが発生、棄権したという経緯により、スタート地点及び経路は原則非公開。それでもランナーによっては道路の渋滞・混雑が発生したということもあり、基本ルートの変更は毎年行われている。

しかし、実際に走っているかの確認のため、ネット有志による追跡班が昼夜通して自転車による追跡も行われることも多い。あくまで番組への検証という非公式の形ではあるが、最近では番組スタッフからもエールを送られるなど「追跡検証も込み」で楽しむ人も多い。

**スペシャルドラマ
実際に難病や障害などと闘った人の奮闘や手記などを基に作られるスペシャルドラマ。メインパーソナリティの1人が主演を務める。

**チャレンジ企画
義足や義手、ダウン症などハンディを負った人達が番組のサポートを経て登山やスポーツ、歌などに挑戦する企画。

普通では達成することが難しい「夢」を叶える企画ではあるが、前述のとおり「感動ポルノ」としてやり玉にあがることも多い。

**世界記録チャレンジ
特番で放送された「徳光&所の世界記録工場」の派生企画。生放送で様々なギネス記録の更新や、十種競技に挑戦し記録更新に挑むなどの挑戦を行う。

**深夜企画
深夜使用不可のメイン会場・武道館から日テレのスタジオに移り、バラエティ色強めのコーナーを行う。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』が参加した際には「ヘルメットの上からチェーンソーを当てる」という企画にさすがに苦情が殺到したという歴史も。



―追記・修正は地球を救う

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- リセット。注意書きをちゃんと読んでください。  -- 名無しさん  (2014-10-24 21:57:32)
- どんだか荒れたの……  -- 名無しさん  (2015-02-02 20:47:44)
- ↑確か記憶の限りだと自称団塊の世代が「悪意ありすぎだから編集しろ!」と煽り始めたのがきっかけだったな。今は幾分マシな項目になったみたいだけど。  -- 名無しさん  (2015-02-02 21:03:08)
- ↑あと、今の項目内容にしたら今度は「なんで変えた!ふざけんなこのマスゴミが!」みたいなのも出てきてゴチャゴチャになった。  -- 名無しさん  (2015-02-02 22:14:20)
- コメントがなくなって、中身を当たり障りのないものしたら、もういらなくない?  -- 名無しさん  (2016-03-30 15:00:51)
- まともに全部見た記憶は無い  -- 名無しさん  (2016-08-25 10:08:32)
- そうなるなら消せば良い。批判のために立てる記事なんて必要ないと思う  -- 名無しさん  (2016-08-25 13:40:25)
- また、手塚アニメしないかなぁ……。BJのオリジナルでいいから  -- 名無しさん  (2016-08-29 18:34:42)
- やらない善よりやる偽善。ギャラの問題だって、日本の法律で大丈夫なら何の問題もない。  -- 名無しさん  (2017-04-26 00:55:19)
- 良くも悪くもお金を持つ人が募金するのが当たり前の文化の欧米と単純に比較するのはどうかと思う。別に芸能人がギャラをもらってもいいんじゃないか?それでも募金を募れてる事実は変わらんし。  -- 名無しさん  (2017-08-27 12:05:51)
- 読んでみるとこの記事は中立の立場で書かれてるっぽいし結構好き  -- 名無しさん  (2017-08-27 12:07:47)
- ボッタクリ価格ならいざ知らず、ギャラを貰うことを非難するのって、[[ブラック企業]]のやる[[やりがい搾取]]と同じ思考だと思うね。  -- 名無しさん  (2017-08-27 23:21:15)
- そう言うのをより嫌がる海外の方がギャラを受け取らない状況なのが、面白いよね  -- 名無しさん  (2017-08-28 00:43:35)
- 海外は税金対策兼ねてるから、貰ったらまた金増えてめんどくさいんじゃね  -- 名無しさん  (2017-08-28 00:55:22)
- 海外の募金は税金対策ってのはどういうシステムなんだろう  -- 名無しさん  (2017-08-28 01:19:30)
- 慈善番組なのにギャラを出すのかwって意見はたまにあるけど「大物芸人は一年に一回の番組位ギャラ無しで出演しても問題ないけど、B級タレントまで同調圧力でギャラ無しにされたら死活問題」って理由じゃないのかなと思う。ギャラ払わないで済む方が放送局側だって安上りで助かるはずなんだし。  -- 名無しさん  (2017-08-28 01:51:16)
- ↑2チャリタブル リメインダー信託というものがある。詳しくは割愛するけど、預金の10%程度が慈善団体に寄付されるかわりに、相続税みたいな金持ちほどがっつり持ってかれる税を回避できる。  -- 名無しさん  (2017-08-28 07:15:20)
- ナイチンゲールやマザー・テレサは、「無償の自己犠牲を前提としたボランティア活動は決して長続きしない」という趣旨の考えをもっていたから、ギャラ返上して参加しろというのは極論というのは同意。ビートたけし氏や萩本金一氏クラスの高収入芸能人じゃないと無理だろうねー(※ナイチンゲールも実家が大金持ちだったから活動できたと認めてる  -- 名無しさん  (2017-08-28 07:45:31)
- 「病気を言い訳に~」問題だけど、あれは「誤解を招く発言」であって、悪意のある発言ではないと思うけどなぁ。「『自分は病気だからどうせ無理……』と夢をあきらめず、かなえたい夢があるなら、まずは一歩踏み出してみよう!」って意味じゃないかと解釈してるんだけど。  -- 名無しさん  (2017-08-28 07:49:37)
- ↑ あれを羽生の発言と取ってる羽生アンチの多いこと多いこと。  -- 名無しさん  (2017-08-28 07:55:05)
- 海外(主に米)が引き合いにだされるけど、あれは制度を利用した一種の投資活動であることも忘れてはいけない。番組内容で比較するならまだしもギャラ云々で比較するのはセンスがない  -- 名無しさん  (2017-08-29 21:59:17)
- ↑×3 言いたいことは理解できるけど言い方が悪かったよなぁ  -- 名無しさん  (2017-08-29 22:08:29)
- ↑ いや、あれは病気や障害を持ってる人間が言うから成立する言葉であって、健常者がどう言っても結局は炎上したと思うぞ。  -- 名無しさん  (2017-08-31 07:37:39)
- ↑3 それに海外のタレントって日本のタレントより金もってそうなイメージあるから、ノーギャラの仕事が年に数本くらいなら割となんともなさそうなイメージある。  -- 名無しさん  (2017-08-31 18:40:41)
- バリバラの方が酷い...。24時間テレビも酷いけど...。 24時間テレビ→バライティがすき  -- 名無しさん  (2018-08-27 23:02:00)
- なんだかんだ言われてるけど、この番組の寄付のおかげで助かっている人たちもいるわけだし。  -- 名無しさん  (2018-08-28 07:22:24)
- ひょっこりとかいうBGM転売犯を起用するチャリティー番組("一応"転売の件は示談済みだが、半年も経ってないし謝罪の仕方も物議を醸している)  -- 名無しさん  (2018-09-03 19:34:34)
- 嫌なら見なきゃいいし募金しなきゃいい 外で見かける?無視しろ  -- 名無しさん  (2018-10-06 20:12:40)
- マラソン追跡班って割と理想的なマスコミの在り方を体現していると思う。  -- 名無しさん  (2018-10-06 21:20:16)
- (続き)不正疑惑を受けて結成されたのに不正したと言ってくれないからか、結成理由を知らないからなのかマスコミ批判者から叩かれる事もなくはないけど。  -- 名無しさん  (2018-10-06 21:25:51)
- 真っ当な理由で24hTVを批判する人は納得できる。 しかし、便乗して叩いてる人間の方が声が大きすぎやしないか?  -- 名無しさん  (2019-08-26 09:47:43)
- 自分も近年の在り方には少々疑問を持っている。 2020年、年代の区切りが変わる来年に合わせて、試験的に1991年以前の仕様に戻してもいいのではないだろうか。  -- 名無しさん  (2019-08-26 09:51:46)
- ↑その意見は真っ当だから自演せず普通に意見を言えばいいのに  -- 名無しさん  (2019-08-26 10:05:12)
- ↑2•3 自演するならちょっとは文体変えるなりしないとすぐバレますよ  -- 名無しさん  (2019-08-26 10:13:50)
- いろいろ大丈夫か不安になるな…。  -- 名無しさん  (2020-08-15 20:49:07)
- 8月最終の土日(つまり夏休みの終わり)という放送日も嫌われる要因の一つと思うのは私だけ?  -- 名無しさん  (2020-11-28 15:19:36)
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