DAW(ソフトウェア)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/04/27(金) 03:12:29
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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DAW(Digital Audio Workstation)とは、主に作曲に用いるソフトウェア。

いわゆるデスクトップ・ミュージック(DTM)には必須のツールである。
もちろん[[初音ミク]]等の[[VOCALOID]]を用いる際も
(たとえ作曲をしないにしても)ほぼ必須。


■DAWの機能■
大まかに分けて、MIDI、オーディオ機能の二つがある。

&font(#ff0000){MIDI機能}
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)とは簡単に言うと、シンセサイザー(MIDI音源)用の楽譜のようなものである。
 
MIDIを書いてシンセに読みこませれば、シンセがあたかも人間の演奏者のごとく演奏してくれるのだ。
しかもMIDIは16チャンネルに分かれており、それぞれのチャンネルに別の楽器を割り振って演奏させることができるため、
ちょっとした合奏ならシンセとMIDIだけでとりあえずは再現できる。

ただし、MIDIによる演奏内容は、後述する「オーディオ機能」で整える必要があるため、
MIDI編集機能だけで作曲が完了することはまずない。

作曲を始める際には、まずはMIDIで和音とリズムだけ打ち込んでみる、という人は多い。
 
なお、シンセにはハードとソフトの二種の形態がある。
いわゆるキーボードは前者。
後者はPC上で動かすもので、ソフトシンセとかVSTiとか呼ばれるものを指し、PCの高性能化に伴い、ここ十年くらいで一気に普及した。


&font(#ff0000){オーディオ機能}
楽器の音を録音したり、録音した音を編集したりする機能。

DAWの主要な機能であり、メモリもかなり喰う。貧弱なPCだと落ちることもしばしば。
オーディオ機能は充実しているが、MIDIはやる気ないDAWは結構多い。
 
【音声録音】

マイクやMIDIによるシンセサイザーの演奏内容を録音する。

しかしマイクなどからの音声を直接PCに入力するとノイズだらけの酷い音になるので、
オーディオインターフェイス(Ai/f)という機器を介してPCに繋ぐ。

&font(#808080){※Ai/fは、PCの「サウンドカード」の役割も果たす。}
&font(#808080){サウンドカードはPCに内蔵する部品の一つで、音声の入出力の機能を担うもの。}
&font(#808080){つまり、Ai/fはPCの音を出す機能を肩代わりするのである。}
&font(#808080){PCにもともと搭載されているサウンドカードはDTM向けには作られていないため、}
&font(#808080){Ai/fを繋ぐことで音質や処理速度の向上が見込める。}
&font(#808080){そのため、DAWでの作業は基本的にAi/fから音声を聴いて行う。}
 
【音声編集】

録音したての音を曲制作にそのまま用いた場合、

&font(#ff0000){①他の楽器の音と干渉して不快な音になったり}
&font(#0000ff){②無演奏時のノイズがあったり
&font(#008000){③Aメロとサビで音量差がありすぎて、聴き辛かったり}
&font(#994c00){④なんだか味気なかったり}
するため、

&font(#ff0000){①[[イコライザー>イコライザー (エフェクター)]](EQ)等を使って他の楽器と干渉しないよう加工したり}
&font(#0000ff){②無演奏時の音声をカットしたり}
&font(#008000){③[[コンプレッサー>コンプレッサー (エフェクター)]](コンプ)で再生時間ごとの音量差をなくしたり}
&font(#994c00){④反響音([[リバーブ>スプリングリバーブ]])や、やまびこ音(ディレイ)を初めとした音響効果を与えたり}
する。

そうして加工した音を混ぜあわせれば、ひとまずは曲としての体を成す。
録音終了からここまでの作業を&bold(){ミキシング(ミックス)}と呼ぶ。

ちなみに、EQ、コンプ、リバーブ、ディレイ等をまとめて[[エフェクター>エフェクター(ギター)]]と呼ぶ。
 
ミックスした音は、更にEQやコンプで整え、最終的にCDに載せる音源となる。
このようなミックス後の仕上げの作業を&bold(){マスタリング}と呼ぶ。

ミックスやマスタリングは作曲や演奏とは性質の異なるノウハウが必要なので、ミュージシャン・作曲家によってはこれらの工程を専門のエンジニアに依頼する。

&font(#808080){※2000年代以降のJPOPや[[アニメソング>アニメソング(タイアップ)]]は音に迫力を出すため、マスタリングの段階でコンプを過剰にかける傾向が強い。}
&font(#808080){聴き易くはなるのだが、音質は劣化するため賛否両論。}


■主なDAW■
mac用ソフトが主流だったが現在ではwin対応ソフトが増えており差はなくなっている。

・SingerSongWriter
win対応
そこまでメジャーじゃないが日本製なので最初に紹介。
Megpoidやがくっぽいどを作ったインターネット社製。
楽譜入力とMIDI機能の充実度に定評がある。
オーディオは長らく微妙視されていたが最近は持ち直してきた。
 
・Pro Tools
mac,win対応
プロの録音現場でのスタンダード。
正確にはAi/f等周辺機器を合わせたシステムを指す。

・Cubase
win,mac対応
項目冒頭の画像はコレ。
かつてのwin&mac両対応のDAWが無い時代には、win用DAWの代表格としてSONARと人気を二分していた。
[[ヤマハ>ヤマハ(楽器メーカー)]]傘下のSteinberg製。
オーディオ機能は充実。反面MIDIは微妙。

・SONAR
win,mac対応
CakeWalk社製。関連会社の[[ローランド>ローランド(楽器メーカー)]]が代理店。ループ機能が強い。
V-Studioという専用のハードウェアパッケージがある。

・FL studio
win,mac対応
日本ではイマイチマイナーだが世界的には人気の高いソフト。操作が直感的でMIDIに強いのが特徴。
ループ機能を活かしたダンスミュージックが得意。
定期的なセールがありその時買えばお得。
 

[余談]

DAWは昔から&font(#0000ff){操作のわかり辛さ}に定評があり、作曲を趣味とすることのハードルを上げる根源なのは間違いない。
経験者でも今まで使っているDAWから別のDAWに乗り換えると、操作がわからずイラ壁…戸惑うことが少なくない。
ただ最近はマニュアル本や解説サイトが充実しているので、以前よりは初見殺し要素はなくなった。

DAWの読み方だが、「ディーエータブリュー」か「ドー」が英語としては正しい。
「ダウ」は日本人にしか通じない。 


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