DIABLOⅡ(PCゲーム)

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DIABLOⅡ(PCゲーム)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/02/26(土) 16:38:16
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『DIABLOⅡ』とは、Blizzard Entertainment社が2000年に発売したWindows向けの2DアクションRPGである。
大ヒットした前作『DIABLO』の続編で、ゲームシステムやストーリーに更なる追加・改変を行ったPCゲームの最高峰の一つ。
現在存在するMMORPGのおよそ全ての基盤と方向性を固めた作品であり、本作の一年後の2001年に発表された拡張パック「Lord of Destruction」と共に発売から10年を経て未だ現役と言う驚異のソフトである。
今日でも英語版なら入手は容易い。

当時の開発者は「今は様々なMMORPGがあるが、DIABLOⅡの制作に当たって定めた禁則事項に一つでも抵触する作品はいずれも間違い無くクソだ」と断言している。
そして、その理念に則って開発された他のタイトルも大いに高い評価を得ている点からも、この制作陣のプロ精神が窺える。

しかし、発売当初は日本全体で高速ネット環境が余り普及していなかったこともあり、日本でのセールスは爆発的には伸びなかった。
 


以下は『DIABLOⅡ Lord of Destruction』の最新patch(ver1.13)に準拠した解説とする。


・ストーリー(前作のものや裏設定も含む)

 ――――天界との永きに渡る戦争を繰り返していた地獄では、野心に溢れた四大悪魔による内紛も激化していた。
 アズダモン・ベリアル・ドゥリエル・アンダリエルのそれぞれは互いを牽制し合い、地獄の覇権を狙って日々鎬を削っていたのだ。
 しかし、彼ら四大悪魔を遥かに凌ぐおぞましい魔力を持った三人の悪魔の誕生によって、地獄の勢力図は一気に塗り替えられることとなる。
 『憎悪の王メフィスト』『恐怖の王ディアブロ』『破壊の王バール』は瞬く間に四大悪魔を下して地獄の覇権を握り、着々と天界との全面衝突に向けた準備を始めた。
 さしあたって狡猾な彼らが目を付けたのは、善にも悪にも染まり、地獄や天界にも劣らない強大な潜在能力を秘めた人間界である。
 人間界を地獄の傘下に収めれば、天界との争いなど勝ったも同然だと考えた彼らは、それぞれが人間界への干渉を行った。
 
 まず、彼らは人間界に莫大な魔力を召喚するために必要な『ソウルストーン』の在処と秘密を知るため、天界から天使イズアルを誘き出して罠に嵌める。
 恐るべき拷問に掛けられ、全ての秘密を漏らしてしまったイズアルはその気高さを失い、堕天使として地獄の荒野を永久にさまようこととなった。

 そしていざソウルストーンの奪取に動き出した三兄弟であったが、余りに人間界へ目を向けすぎたため、彼らを良く思わない四大悪魔に『天界との戦争を恐れている』と吹聴され、自らの軍勢にまで反旗を翻され、実体も持たぬまま人間界に追放されてしまう。

 所で『人間界が同盟に値するか否か』を見極めるためにこれを静観していた天界だったが、『このままでは確実に地上は憎悪・恐怖・破壊に汚染されてしまう』と危惧した大天使ティラエルが独断で当時最強の魔導師だったタル・ラシャにソウルストーンとその秘密を授け、人間界に解き放たれた三魔王を封印すべく魔術結社ホラドリムの結成を助ける。
 
 ――――そして永き戦いの果てに、遂にホラドリムは三魔王のソウルストーンへの封印に成功した。
 メフィストは寺院都市クラストの地下深くの牢獄に、ディアブロはカンデュラスの洞窟奥深くにそれぞれ幽閉された。
 だが、戦いの最中にバールの封印に必要なソウルストーンは砕けてしまい、その代わりにソウルストーンの破片をその身に突き立てたタル・ラシャが、彼の身体に直接破壊の王を封印し、以後数百年に渡って砂漠に隠された墓所の中で精神と魂の戦いを強いられることとなる。

 ディアブロが幽閉されたカンデュラスの洞窟の上にはこの封印を守る修道院が建設され、レオリック王が統治するトリストラムの街がその周りに作られた。
 メフィストが幽閉されたクラストでは光輝の教団ザカラムがその勢力を拡大し、その封印を管理すると共に、レオリック王もまたこの教団に帰依し、しばしの安穏が人間界には訪れたかに見えた。

 だが、闇の底で、恐怖の王ディアブロは来るべき時を静かに待っていた。
 彼の恐るべき魔力は、徐々にソウルストーンを侵蝕し、汚染していたのだ。
 
 やがて、地上にまで溢れ出した彼の魔力はレオリック王やその臣下を狂気に染め上げ、同じザカラム教を信仰する同盟国への突然の宣戦布告や、国民を邪悪な儀式の生贄として虐殺するなどの凶行に駆り立てる。
 僅かに生き残ったトリストラムの住人達は冒険者を募り、恐怖のダンジョンと化してしまった修道院の地下のディアブロの討伐を願うようになった。

 そして、とある無名の冒険者が、遂にダンジョンの最下層でディアブロを討ち取ったのだった(ここまでがDIABLOTのストーリー)。



 ――――しかし、実は『勇者が現れて地下深くの自分を打ち倒す』と言うのが、恐怖の王が再び地上を闊歩し、封印された兄弟達を解き放つ為の計画の最初の一歩目だったのである。
 ディアブロはそのおぞましい魔力によって、自らを打ち倒した史上最強の勇者の身体を乗っ取った。
 わざわざ地下にダンジョンを作り、多くの冒険者をおびき寄せたのは、自らのよりしろとなる強い肉体を手に入れるための罠だったのだ。
 
 ディアブロに半ば精神を乗っ取られた勇者は、ホラドリムの最後の生き残りであるデッカード・ケインに朦朧とした口調で『兄弟を探しに行く』と言い残し、黒衣に身を包み、一振りの剣を引きずりながら祝いの酒に湧くトリストラムの街を後にする。
 掃討されたはずの修道院の地下から地獄の魔物が溢れ出したのは、その直後のことであった――――




――――DIABLOⅡのストーリーはここから始まる。
吹雪の中に明かりを灯す賑やかな酒場の片隅で、阿片の煙に酔う小男マリウス……その目の前で、そこに立ち寄った黒衣の放浪者に扮するディアブロが幾多の魔物を召喚し、マリウス以外の客や店主をあっと言う間に皆殺しにする。
この『恐怖』に魅了されたマリウスは、訳も分からぬまま、この放浪者に付き従い、彼が兄弟を解き放つ旅に同行することとなる。

DIABLOⅡのプレイヤーは、魔王の復活を阻止すべく、この二人の後を追う形でゲームを進める形となるわけだ。
マリウスと黒衣の放浪者の動向は、ゲーム本編の区切り区切りのムービーで観ることが出来る。凄い迫力なので一見の価値有り。
 



・ゲームシステム

プレイヤーは、アマゾン・アサシン・バーバリアン・ドルイド・ネクロマンサー・パラディン・ソーサレスの7クラスのいずれかから選んだキャラでゲームを攻略して行く。
各クラスには3種別30種類の『スキル』が独自に用意されており、同じクラスでもどのスキルを伸ばすか(また、どんな装備にするか)によって全く違うプレイスタイルになる。

極端な例を挙げれば、同じソーサレスでも莫大なダメージを誇る冷気魔法一本で敵を粉砕してゆくタイプもあれば、とんでもない炎と稲妻のダメージを追加したパンチを自ら前線の敵にぶち込みに行くタイプもあると言うことだ。
いくつかテンプレ化したビルド(安定したキャラの構築例)もあるが、未だに研究されつくしていない未知のビルドも多くある。
それを実験・検証して行くのがこのゲームの醍醐味の一つである。

ゲームのステージは5つだが、5つ目のステージをクリアすると次の難易度が解放され、最終的なクリアは難易度3の5ステージ目(つまり15ステージ目)のボスの撃破になる。
 
しかし、このゲームでは装備がある程度極まってくると最高難易度のボスでもあっさり倒せるようになるため、やることは専らレアアイテムのドロップを狙ったボス狩りや、プレイヤーキャラ同士の戦い(デュエル)になる。
前者はともかく、後者はゲームバランスが神がかっており、プレイヤースキルと装備の重要性が絶妙の水準で拮抗している。
安易なテンプレ装備だけでは(それがシステム上最強の物であっても)絶対に勝てないようになっているのだ。

特に海外ではリアルマネートレードが活発だが、その中でもこのデュエル人気を反映してデュエル用のアイテムは非常に高値で取り引きされている。



他にも革新的なシステムが導入され続けているこのゲームだが、日本語版のサポートが契約満期によって終了してしまっているので、英語版に比べると入手は難しくなる。
別に英語版でも慣れれば普通にプレイ出来るので、強いて日本語を強くオススメはしない(日本語版はセリフの訳は良いのにアイテム名に微妙な訳が多すぎるのも考え物だ)。

また、パッケージだけ購入すれば後は完全に無料で全ての要素が遊べるので、その点でもオススメである。



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