A-10 サンダーボルトⅡ(戦術機)

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A-10 サンダーボルトⅡ(戦術機)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2012/10/01 (月) 00:35:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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#center(){
「…約束する」
「A-10乗りは…決して、君達を見捨てない!」
}


#right(){#39-Bake the Enemiesより}


アメリカのフェイアチルド・リムパリック社が開発した[[戦術歩行攻撃機>戦術機]]。
[[A-6イントルーダー>A-6 イントルーダー/海神(戦術機)]]に続く、作品中2機目の戦術歩行攻撃機である。
だが、A-6とは機体フレームを流用している以外にA-6との共通点はなく、むしろF-4などの戦術歩行戦闘機=TSFに近い見た目となっている。
…簡単に言えば、[[F-4ファントム>F-4 ファントム(戦術機)]]を重装化したような機体。
だが、F-4より1回り大きい機体とその巨体から来る存在感はF-4以上である。
 

この機体の誕生の発端は…


米陸軍&font(#b8d200){「A-6と同程度の火力がある浸透阻止能力を持つ機体が欲しい。できるか?」}

各メーカー「「「分かりました!!」」」


…こうして、米陸軍の戦術攻撃機開発計画である“A-X計画”が始まった。
これに応じた各社は、既に存在しているA-6…つまり水中対応機を陸戦用に改装するプランを提出したが、陸に上がったらドン亀同然のA-6を改装するなど"BETAの餌同然"と評され、結局A-6改修案はほとんどのメーカーは匙を投げた…そりゃ当然だわ。
で、結局1から新しい図面引きなおすか、F-4を超絶魔改造して要求事項を充たそうかと各社は頭を抱えた。



&font(#ff0000){ただ1つフェイアチルド社を除いて…。}



他社が頭を抱える中、彼らが再提出した新設計案は他社のそれとは発想が根本的に異なっていたのだ。
その内容とは…


フェイア社&font(#808080){「弊社の提示するプランは、他社が匙を投げたA-6を使うのは同じですが、使うのはフレームと基本構造だけで、関節構造と電磁伸縮炭素帯(カーボニックアクチュエータ)の配置、制御系などは全て新規設計し、全く別の機体を製作します」}

と言うのだ。
この案は陸軍上層部を満足させるには多少マシではあったものの…


上層部&font(#b8d200){「基本的にA-6と変わらない重量機?相変わらず運動性は低いままではないか」}

と、当然機動力の低さを指摘される。
しかしフェイアチルド社はその指摘に対して…


フェイア社&font(#808080){「では運用を要撃級及び戦車級の掃討制圧と中距離支援に特化させて、接近される状況をなくします。もしも取り付かれたら、爆圧スパイク機構“ジャベリン”で戦車級を排除します」}

…要は&font(#ff0000){BETA相手に接近を許さない火力を持たせて、寄られたら槍で吹っ飛ばせば良いじゃない!!}ってコト。
ちなみに人類種の天敵、BETAは物量による圧殺が基本戦術。レーダーを真っ赤にして数え切れなくなるのが当たり前の敵を&font(#ff0000){近寄らせない}と言っているのだ。
 

&font(#808080){「そして更にA-6の生産ラインと共用が可能なので、コスト削減と実戦配備までの期間が大幅に短縮できる点がこのプランの最大の売りですよ(ニヤリ」}

と、生産が容易かつ即戦力になるという利点があったので、予算を出す財布係の議会も納得。結果、幾つか挙げられた設計案の中で最も利点が多かったフェイアチルド社案が採用されて、試作機の完成が急がされた。


…だが、F-4以上に重装備な機体で、しかもA-6とほぼ同じ重量の機体を飛ばすための主機の開発に手間取り、開発計画は思うように進まなかった。

そんな欠陥状態の試作機の初期評価試験は散々たるもので
・跳躍毎の連続飛行時間制限が340秒以内
・失速回避のため飛行中のGAU-8アヴェンジャーの正面斉射禁止

…と、おおよそ戦術機として実戦では使い物にならず、字義通り“[[BETA]]の餌同然”になってしまう危険が大いにあった。
だがそれも、対応した強化型の主機が完成したことで問題が解決され、1978年、晴れて米陸軍に正式採用されてA-10の制式番号と“サンダーボルトII"と言う愛称を得るに至る。
重火力・重装甲という、漢のロマン溢れる第一世代機のコンセプトを極限まで突き詰めたA-10であるが、その生産性の高さが物を言い、短期間で複数部隊の運用が可能となった。
そして、同年実施された“パレオロゴス”作戦の失敗で戦力が疲弊して、BETAに蹂躙されていた欧州へ優先的に供給された。
だが、配備当初の評価は芳しくなく、


#center(){&font(#ff0000){衛士「「「火力すごいけど…遅すぎる!!」」」}}

…と、低い運動性と機動性に対して前線衛士の不満が集中し非難を浴びる事に。&font(#ff0000){まあ防御<回避が常識だし当然の意見な訳だが。}
だが爆圧スパイク“ジャベリン”による密集近接戦における生存性の高さと、主兵装の36mmガトリングキャノンGAU-8“アヴェンジャー”2門からくるF-4一個小隊(F-4×4機)を上回る圧倒的な単体火力は迫り来るBETA群からの都市防衛戦や撤退戦に奮戦中の東西ドイツ軍から高く評価された。
その後、正しい運用戦術が各戦線に行き渡ってからは、現実にある異名と同じ“大砲鳥(カノーネンフォーゲル)”“戦単級駆逐機(タンクキラー)”“挽肉製造機(ミンチメイカー)”などの俗称が与えられる程、絶大な信頼を獲得した。

今日もどこかの戦場で、A-10が戦車級を粉砕しているはずだ。



&font(#ff0000){ヘ(ヘ;皿)ヘ<ヒイイ…A-10だけはカンベン!!}


…余談ながら、本機を運用していた部隊の1つである第54戦術歩行攻撃機中隊“ピット・マスターズ”の部隊マークは、逆さに吊るしてBBQにされた戦車級である。




このことからも、本機の戦車級に対する戦闘能力の高さが現れている。
 

2000年に米軍は調達を終了したが、フェイアチルド社は生産を続けており、第二世代機相当の改修を施したC型が激戦の続く欧州戦線、中東戦線において人類の刃として…否、&font(#ff0000){人類の盾}として戦い続けている。


以下、バリエーション。

・A-10A
前期生産型。

・A-10C
A型の改修機。
新型のアビオニクスに刷新し、装甲を軽量化、OBW(オペレーション・バイ・ワイヤ)を採用して第二世代機相当の性能を得た。


 
追記、修正は戦車級の集団をGAU-8で殲滅してからだ、マスター9!!

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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 大戦略シリーズでよくお世話になった  -- 名無しさん  (2013-08-19 15:31:03)
- 何故手持ち火器もガトリングにしないんだ。ジャベリン用に持ち替えやすいようにかしら  -- 名無しさん  (2013-08-19 17:34:24)
- やっぱ最後は火力だよ!  -- 名無しさん  (2013-08-19 21:20:09)
- 敵のあの物量を見て尚『やられる前にやる』なんて発想するとはイカレてやがるぜ  -- 名無しさん  (2013-08-22 15:51:39)
- 重複かとおもったけど違うのか。そこらへんの説明欲しい  -- 名無しさん  (2013-10-22 15:25:38)
- こいつのプラモを待っている、が不知火やらビェールクトやらその他諸々と比べて知名度低そうだから望み薄だろうか  -- 名無しさん  (2013-11-05 17:36:56)
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