YF-23 ブラックウィドウⅡ(戦術機)

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YF-23 ブラックウィドウⅡ(戦術機)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2012/11/09(金) 07:09:09
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){
沈み行く落日に照らされて聳え立つYF-23を
開発主任を務めた男はただ黙って見上げていた
}


#right(){TSFIA“#8 Question of honor”より}



YF-23とは、1983年にアメリカ陸軍によって提案された次世代戦術機開発を目的とする概念実証計画『ATSF計画』において、合衆国戦術機メーカー、ノースロック社とマクダエル・ドグラム社が共同開発した作中最強候補の試作戦術機である。
1号機がPAV-1“スパイダー”、2号機がPAV-2“グレイ・ゴースト”の愛称を与えられている。違いは、塗装と搭載主機が異なる点。

PAV-1…YEE120-GE-100
PAV-2…YEE119-PW-100

2機ひっくるめて『ブラックウィドウⅡ』と呼ぶ


◇開発経緯
史上初の戦術機である[[ファントム>F-4 ファントム(戦術機)]]が1974年以来、[[BETA]]と戦い続けてきたが、“対BETA決戦兵器”としては役割不足だと考えるようになっていた。

数で迫るBETAに対し、軍部やメーカーは「守り」=「盾」よりも「攻め」=「剣」の戦術機を求めていたのである。
やがて、それは「対BETA戦により有効な戦術機」の待望論に発展し、各国独自の新型戦術機の開発に繋がっていくことになる。



そんな風潮の中、アメリカはというと、F-4やF-5などの第一世代機開発と並行して次世代である第二世代機開発を早々に承認。試作機開発をスタートした結果、10年足らずで結実する。
 
・1982年
史上初の第二世代機F-14“[[トムキャット>F-14 トムキャット(戦術機)]]”

・1985年
“最強の第二世代機”F-15“[[イーグル>F-15 イーグル(戦術機)]]”

・1986年
安価かつ高機動なF-16“ファイティング・ファルコン”

猛スピードで開発が進められたのがお分かりいただけるだろう。
だが、これらすべては&font(#ff0000){「自国本土へのBETA上陸を阻止したい」}という本心からの行動である。
自国領土がBETAによって蹂躙されていないアメリカは、ユーラシア各国やBETAの脅威と真っ向から向かい合う国家群とはかなり異なった観点を持つ。
それは、終わりがまったく見えないBETA大戦の最中にあっても一際に目立っていた。
 
◇“ATSF”計画発令
1982年、F-14が配備される直前、“戦術機の父”アメリカ陸軍のバンデンブルグ中将はこう言った。

&font(#ff0000){「第二世代機投入により、BETAとの戦いはその耐用年数前後に決着する。その後、BETA支配地域の地下資源、特にハイヴに眠る稀少物質の獲得を巡り、各国の利害対立が激化する」}

BETA大戦後の世界戦略のことを指すこの発言は、本編である2001年現在を見ても、未だ終わりが見えない状況にあるので、獲らぬ狸の皮算用も甚だしい。

これはあくまでも中将個人の発言であって、国家総意と言うわけではない。&font(#ff0000){いや、なかったというべきか}

だが、中将が後に「BETA大戦末期をになう戦力となり、その後発生する人類との戦闘に於いても充分な優位性を発揮する戦術機」の必要性を唱えた文書を国防省に提出した結果、『ATSF計画』が開始される。
BETAの地球侵略よりも、後に起こるだろう対人戦争を重視するようになっていた何よりの証。
同じくATSF計画で開発され採用されたライバル機の[[ラプター>F-22A ラプター(戦術機)]]は、その本来の用途で絶大な戦果を挙げている。

つまり“ATSF”計画とは&bold(){&font(#ff0000){アメリカの腹黒い世界戦略を実現するためのものだったのである。}}


そんなATSF計画で各メーカーに要求した仕様は以下の通り。

・戦術機を含む対人類保有兵器戦闘能力
・高度なファストルック・ファストキル能力
・各種電子機器による被発見率の低減=ステルス能力
・低燃費高速巡航および長距離飛行能力

ガチガチの対人戦闘仕様。&font(#ff0000){汚いさすがアメリカ汚い}

幾つかの試作案が挙がったが、最終的に残ったのは、YF-22を提出したロックウィード社案と、当機を提出したノースロック社。試作案選定コンペで残ったライバルとは
・圧倒的なステルス性能
・接近戦重視
に勝れる反面、射撃性能・調達・運用コスト、燃費の面で劣っていた。

概念実証試験当初は本機がリードしていたが、中盤からYF-22が実用機に迫る完成度を見せ始めたことで拮抗。
最終シーケンスの模擬戦も、2週間で40回に及び、14対18、ドロー5、無効3と言うスコアでYF-23が勝利した。
勝因は、ステルス性と近接格闘戦能力でYF-22に勝っていたため。
&font(#ff0000){ステルス機同士で戦うと、相手を視界に入れて戦闘するしかないために近接格闘能力に優れたYF-23が有利となった。}

その正式採用を競合相手でさえ確信していたが、とんでもないどんでん返しが


◇『G弾ドクトリン』
1987年、“サンタフェ”計画と言うBETA由来の稀少物質である“グレイ11”を使って製造された、日本帝国臣民のトラウマにして本編で迷惑な印象を残していった五次元効果爆弾…&font(#800080){通称“G弾”}の実用化である。
影響は、アメリカの世界戦略と開発機体の運用に関する軍事ドクトリンの転換を呼び、アメリカ軍の対BETA戦略はG弾運用前提に大転換されてしまった。
&font(#808080){それに伴い、“サンタフェ”計画と同時期に進行していた“HI-MAERF”計画(XG-70([[凄乃皇]])開発計画)が凍結され、計画に参加していたロックウィードとマクダエル・ドグラムが割を食う結果となり、開発競争が激化したのである。}
選定落ちの理由は、機体の優劣よりも、&font(#ff0000){この軍事ドクトリン}によるものだった。

採用されたYF-22はというと、G弾と言う災厄が議会を毒したせいで、


#center(){「G弾あるならYF-22いらなくね?」}

という、「YF-22不要論」が起こってしまい、採用から量産機が配備されるまで、10年近く眠らされ続けることになってしまう。
 
G弾の登場は、計画の全てを歪めてしまったと言っても差し支えはない。

◇『黒衣の未亡人』『世界一高価な鉄屑』
YF-22を越える戦闘能力を持った史上最強の戦術機の最期は哀れなものだった・・・。

計画終了後のYF-23は、エドワーズ空軍基地で外装やら電子機器を外され、野外駐機ガントリーに放置された挙げ句、アメリカ各地の航空博物館に展示される。

この後、ノースロック社はF-14の後継機として、本機を艦上戦術機に再設計した&font(#0000ff){YF-23N}を海軍に提出したが、F-18が採用されたためお流れとなった。

&font(#ff0000){まったくを持って不遇であった。}



追記・修正は、YF-23を偲んでくれる人にお願いします。

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- エスコンX2では待望のクロゴケグモカラーの機体を使うことができる。  -- 名無しさん  (2013-08-19 16:05:49)
- これが不知火になるとは…。  -- 名無しさん  (2013-08-19 17:56:29)
- もうすぐ発売だな1/144不知火とミキシングせねば  -- 名無しさん  (2013-08-19 21:13:20)
- 正直不知火ヘッドはださい…もうちょとブラッシュアップしてほしかった…。本来の不知火の造形が良すぎて…  -- 名無しさん  (2013-08-19 21:37:25)
- あっイントルといいA-10といい現実のと間違えてた ↑4は消しといてくれると有難い お恥ずかしい  -- 名無しさん  (2013-08-19 21:46:22)
- 確かTE名義で出るんだよなプラモ。パケ絵誰になるんだろ。ユウヤが妥当か?  -- 名無しさん  (2013-08-19 21:55:10)
- パイロットどころかTEロゴもない実にシンプルなパッケージ…  -- 名無しさん  (2013-08-22 15:30:31)
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