のぼうの城

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&font(#6495ED){登録日}:2014/08/04 (月) 10:39:11
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のぼうの城は、2007年11月28日に出版された小説及び2012年11月2日に公開された同名の日本映画。
犬童一心と樋口真嗣のダブル監督、野村萬斎主演。配給は東宝。
天正十八年(1590年)六月、
[[豊臣秀吉>豊臣秀吉(戦国武将)]]の小田原攻めと平行して行われた[[石田三成>石田三成(戦国武将)]]率いる2万の軍勢と忍城の領民を含めた僅か3千の籠城兵との戦い、
いわゆる『三成の忍城攻め』をモデルとしているが、史実を改変しているところも多い。

映画公開に先駆け、脚本を小説化したもの(著:和田竜)が出版された。
これはこの映画を作るための資金が足りず、
「ベストセラー小説が原作だったら映画化できる→この脚本小説化してベストセラーとろうぜ(意訳)!」
というプロデューサーの指示(シネマハスラー宇多丸曰く「野球で言ったら『ホームランを打て』という監督のサイン」)によるもの。
……というわけで出版されたこの小説がマジで100万部を超えるベストセラーになってしまったという、
それこそ映画のような経緯で作成された作品である。


・あらすじ
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、
その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。
その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。
秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、
その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。 __公式サイトより


・登場人物
○忍城側

・成田長親(演:野村萬斎)
本作の主人公。
運動できない頼りない馬にも一人で乗れない『でくのぼう』。
好きなものは田植え(超ヘタ)。
得意なことは田楽踊りくらいという何とも情けない殿様。こんなんでも一応総大将……
こんな有様なのでその辺の領民にでくのぼうをもじって『のぼうさま』と公然と言われる始末。
だが妙に人望があり、家臣や領民からは非常に慕われている。
性格は掴みどころがなく、ぼんやりしているかと思えば打って変わって冷酷な顔にもなり、
加えて彼の心情は小説・映画ともに一切描写されないため非常に謎めいている。

演じている野村萬斎が細身なため、小説を読んだ人から「のぼうさまがでくの坊じゃない」という声もあるが、
実は映画の脚本の時点で『主演:野村萬斎』は確定していた。
「こんなののぼうさまじゃない!」と思っていた人は、田楽おどりのシーンをみてみよう。
能楽師・野村萬斎の本気が見れる。


・正木丹波守利英(演:佐藤浩市)
忍城の家老のひとりであり、強者のみが持つことを許される皆朱の槍の持ち主。
その武勇は他国にも知れ渡るほどで、何と戦場で一騎打ちを申し込まれた(もちろん勝利)。
幼いころより長親のそばにいる、ぶっちゃけ保護者その1。
忍城側は、主に彼の視点で語られており、この物語の語り部のひとり。


・柴崎和泉守(演:山口智充)
おなじく忍城の家老のひとりであり、丹波のライバルポジションの男。
荒くれ者の坂東武者のテンプレのような男だが、実はかなりの恐妻家。
ぐっさんの野生の野武士っぷりは必見。

・城門を破って「一番乗り!!」と叫ぶ侍大将(?)を馬上から槍で突き刺したまま突進。
・もがく敵兵をものともせず槍を持ち上げる。

上記を何と片腕でやってのける豪の者。
忍城のあともやっぱり戦いが忘れられなかったようで、400年後の未来でDJとしてライダー戦国時代にあらわれた。


・酒巻靭負(演:成宮寛貴)
おなじく忍城の家(ry。
家老の中でも一番の若造であり、一番最近の合戦が元服前だったので忍城の戦いがデビュー戦。
自称毘沙門天の生まれ変わり。
どこの上杉だお前は。
甲斐姫にゾッコンの22歳。


・甲斐姫(演:榮倉奈々)
[[戦国無双]]でおなじみの忍城の姫君([[こちら>甲斐姫(戦国無双)]]を参照のこと)。
武勇に優れた姫であり、狼藉をした家臣の首を自らはねちゃう忍城の妖怪首おいてけ。[[ツンデレ]]。


・忍城の農民たち
のぼうがわがまま言って戦にしちゃったので参戦せざるを得なかった人たち。
だがみんな「のぼうなら仕方ない」と笑って納得してしまうあたり、彼の人徳がうかがえる。
田植えなどの畑仕事で足腰が鍛えられたのか、農民とはいえ坂東武者の末裔だからか、

・若いあんちゃんから御老体にいたるまで武器を手に、足場の悪い田んぼの中でも縦横無尽に走り回る
・戦闘の際には石で殴り、更には侍にドロップキックかます
・嬉々として油をぶっかける(直後に酒巻が火矢を放ってメラゾーマにした)

などなど、ヘラヘラ笑って襲い掛かる殺人マッシーンと化す。
のぼうのためなら堤も壊します。


●豊臣軍側

・石田三成(演:上地雄輔)
豊臣秀吉の命により忍城攻めを行う。
かつて見た備中高松城の戦いに憧れており、水攻めがしたくてしたくてたまらない困ったちゃん(史実では水攻めを強行したのは秀吉である)。
忍城につくまでの道中は敵が2万の軍勢にビビッて降参しまくったため、総大将としての戦はこれが初めてとなる。
自軍の中に降った民を切り捨てた者がいると知って激怒するなど、
決して悪い人間ではないのだが端々で人の話を聞かないKYっぷりが見られ、そのせいでエラいことになった。
戦いの後でも「天下一の大戦を指揮してみせる」とのたまいまったく懲りていない。
その結果どうなったかは皆様がご存じのとおり。


・[[大谷吉継>大谷吉継(戦国武将)]](演:山田孝之)
豊臣側の武将であり、本作の保護者その2。
ウキウキルンルンな三成のブレーキ役であり、おそらく本作で一番ハラハラしていた人。
再三にわたって三成に忠告したのに効果がなかった。
それでも三成をほっとかないあたり、のちに関ヶ原の戦いで最期までついて行った彼の義理高さがうかがえる。


・長束正家(演:平岳大)
この作品で最も扱いの悪い人であり、露骨に悪役にされている脚本の犠牲者である。
戦いの前に丹波たちを煽りに煽ったのでその場にいた全員の怒りを買い、
それが原因で彼らに宣戦布告を宣言させてしまったと忍城戦の勃発原因を全て押し付けられている。
さらに某ち○こいじりが趣味の漫画家に
「この態度の悪いいじめっ子の長束正家がむかっ腹が立つ人も多いと思われますが、
 この長束、いじめっ子かと思ったらいじめられっこだった上、このあとずっといじめられ、五奉行時代もいじめられ、
 太閤逝去後もいじめられ、関が原でもいじめられ、挙句の果てにはいじめ殺されるので、大丈夫です。」
とつぶやかれてしまった。&bold(){正に踏んだりけったりである。}


余談:当初は2011年9月17日公開予定だったが、忍城の水攻めのシーンが[[東日本大震災>東北地方太平洋沖地震]]を連想させるということで公開が一年送りになってしまい、公開の際もそのシーンには修正が加えられたという。実際見た人はわかると思うがかなり迫力があり、かつ生々しい。


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- のぼうさまから感じる武蔵の  -- 名無しさん  (2014-08-04 10:47:40)
- ↑途中送信失礼、武蔵の全裸の同類臭。こう、ねえ?  -- 名無しさん  (2014-08-04 10:48:22)
- 面白い映画だよね。合戦全般迫力あって面白い  -- 名無しさん  (2014-08-04 14:03:04)
- 登録日はてなになってるよ  -- 名無しさん  (2014-08-04 16:01:24)
- 何気に覆面じゃない大谷刑部が出てる貴重な作品。  -- 名無しさん  (2014-08-04 19:46:54)
- 原作読むべし。図書委員として勧める。  -- 名無しさん  (2014-08-04 20:25:53)
- ちょっと前に再放送してたがこれ小説あったのか  -- 名無しさん  (2014-08-04 21:44:47)
- 脚本だからしょうがないのかもしれんが、石田三成とか長束正家が変に悪者にされてて、正直あんまり好きな小説ではない。結局BADエンドだしね  -- 名無しさん  (2014-08-04 22:21:31)
- 長束の説明のとこ前と変わってね?  -- 名無しさん  (2014-08-05 01:47:34)
- 氷室の天地のあのキャラか  -- 名無しさん  (2014-08-05 09:15:33)
- これもう大谷さんキレても良いと思う  -- 名無しさん  (2014-08-05 10:08:39)
- 原作、読みやすい上に面白い、て思った。史実を元にしてるようだけど、逆に石田三成の戦下手が露呈した話のようにも思える(笑)  -- 名無しさん  (2014-08-05 11:52:14)
- ↑実際秀吉が水攻めプッシュしたにせよ、状況に応じた策を諫言すべきだっただろうな。このこともあってか大谷は石田三成の親友として、「知恵は優れていても勇には大いに劣る」(訳:決断力がないから大将になるな)と手厳しい評定を降している  -- 名無しさん  (2014-08-06 15:22:41)
- ↑勉強になった。有り難う。  -- 名無しさん  (2014-09-03 17:49:23)
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