BAMBOO BLADE C

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BAMBOO BLADE C」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2014/09/26 (金) 22:15:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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BAMBOO BLADE Cとは、ビッグガンガンに掲載されている
原作:土塚理弘・作画:高尾じんぐによる剣道漫画のことである。


【概要】
ガンガン読者にはお馴染み(?)の土塚理弘による剣道漫画『[[BAMBOO BLADE]]』シリーズ第三弾であり、連載以前からその存在は語られていた。
今作の連載開始に伴い、『[[マテリアル・パズル]]』連載再開を期待していた読者がガッカリしたのは言うまでも無い。土塚仕事するな。
一方で今作の『C』はシリーズ三段目と言うだけでなく『cross』という意味もあり、歴代作品のクロスオーバーが展開されているので喜ぶ声も。
今までのギャグ多めの作風とは異なり、挫折を味わった者たちの再起やら成長が描かれている割とシリアス風味。対象層は『全年齢。特に高校生』らしい。
それに伴ってか作画も頭身高め・目が小さめの比較的リアル寄りのものになった。
高尾じんぐ自体は以前からガンガン系列で連載を持っていたが、やはり当初は今までのシリーズと毛色の異なる絵柄に違和感を感じた読者も。
また前作までは約半年の出来事を10巻ほど目いっぱい描いていたが、今回は高校三年間を描くことを予定しており展開も早め。

【あらすじ】
中学時代に剣道の試合で一勝もできなかった作道鈴治(スズハル)は高校に進学したら剣道を辞めようと思っていたが、幼馴染の黒須千子(チコ)や先輩たちの熱心な誘いを断れずに人数合わせとして大会に出てしまいズルズル剣道を続けていた。
チコを通じてそんな彼の現状を知った朝比奈希輝(キキ)‐前年の全国女子2位ながら頂点との決定的な力の差に絶望し剣道を捨てた‐は中途半端な彼に引導を渡そうと試合を挑むが、油断していたとはいえ自分に一本を入れた彼の素質に惚れこんでしまいスズハルを全国優勝させるべくコーチを申し出る。
こうしてスズハルとキキの物語が始まるのだった。


【今作からの主要キャラ】

●作道鈴治/スズハル
一応主人公らしき人物。
幼い頃から剣道を続けており、全国を狙える類稀な素質と力を持ちながらも、極度のあがり症から試合では練習の半分以下の力しか出せずに高校に入るまで公式戦全敗だった。
高校進学を機に剣道から離れようとしたが、キキたちとの出会いや周囲に期待される内に再び熱意を取り戻し成長していく。
…が2年現在でも安定して力が出せず、都予選止まり。しかも全力を出せてもIHでそこそこの成績を残せるヤツにギリギリしのがれる&font(#ff0000){程度}(おかしな表現だが)の力しか発揮できておらず、作中おける超人たちの領域に達しているとは現状思えないため
最後の勝負である3年には[[チート眼鏡>BAMBOO BLADE B]]が高校デビューするのもあって心配は尽きない(&font(l){レンジや辻村あたりにも勝てるかどうかと疑われる始末})。
ところで&font(#ff0000){ナチュラルにキキにボディタッチしたり(試合会場で)、「俺の朝比奈」発言する}のはどーなのかと思う。
Aさん(仮名)「なんかムカつきますね、死ねばいいのに」
IH編では試合に出れないことからもっぱらキキを信じて(というかキキびいきが凄まじい)応援したりチコに解説するのがお仕事。ヒロイン化が進行していた。
しかしその後はキキの戦いぶりから「自分に足りなかったのは努力と根性」と悟り、一気に覚醒した・・・のだが作品自体が巻きに入ってしまったためその努力と根性の過程はあんま描写されずダイジェストで終わった。
いちおう最後は天才・佐藤に全力を出させたうえで敗北し全国2位で高校剣道を終えた。


●黒須千子/チコ
今作のメインヒロイン…&font(#ff0000){ではない。}
スズハルの&font(#ff0000){幼馴染だけどメインヒロインではない。}
&font(#ff0000){一巻の表紙に載っているけどメインヒロインではない。}
「うん確かにCじゃ目立たないから せめて表紙くらいには出たいよね チコ」(土塚・談)
さようならクリムの悲劇再び…それはともかく。
スズハルの幼馴染であり、勝つことのできないスズハルを誰よりも応援していた。
そんなチコの存在があったことでスズハルも高校まで剣道を続けていたのだが、あっさりキキに乗り換えられるのだった。
しかし当人もキキとスズハルを応援するかのような場面もあるので特に気にしてはいないらしい。
ナチュラルに二人の世界に入ってたり、キキが自覚なく惚気たりするのにはサミやマルちゃん同様イラっとしている…が、こっそり覗き見したら剣道の話しかしてないので困惑してたり。
剣道自体は高校に入ってから始めたので下手。


●朝比奈希輝/キキ
今作のメインヒロイン。そしてもう一人の主人公。宮崎出身。
父親の勧めで小学校から剣道を始め、承宝中3年時に全国中学生剣道大会(全中)準優勝にまで上り詰めた実力者だが、その決勝戦で自分を破った1学年下の[[斎村香久耶>剣道小町(バンブーブレード)]]の持つ、自分をはるかに凌ぐ力(才能と努力)と、それを微塵も感じさせない天然ぶりとの凄まじいギャップに絶望。
決まっていた剣道の名門校・長徳高への推薦入学を辞退するばかりか、故郷からも離れ、1人暮らしをする兄を頼って東京の亀之宮高校へ進学。奇しくもかつてのライバルで、同じ高校に進んだサミやマルちゃんと共に、&bold(){剣道を捨て「普通の女子高生として生きる」と決意する。}
しかし&font(#ff0000){UNOや大富豪の存在すら知らない}ほど剣道に打ち込んでいた剣道馬鹿であり、心の底では強い未練がある。
当初はスズハルに全国制覇の夢を託そうと鍛え、自分の全てを捧げるとまで言い放った。&font(#ff0000){愛が重い。}
だが試合への恐怖心を持ちながらも懸命に努力するスズハルの姿に、逃げ出した自分を顧み、かつての憧れだった山田梅子(沢宮エリナ)の助言もあり、2年進級と共に競技に復帰する。
まる2年のブランクはあるものの、男子であるスズハルとの全力の稽古を通じて実力自体は上がっており、あれよあれよと言う間にインターハイで大活躍。すっかり主人公の風格に。
そして準決勝、今までのすべてと皆の期待を背負いカグヤに挑んだ彼女は&font(#ff0000){絶望的なまでの実力差で前回同様完膚なきまでに叩きのめされた。}
が、これでかえって「カグヤに勝つことはできない」「彼女に敵はいない」と完全に諦めがつき、IH後に彼女と穏やかに会話をすることもできた。しかしキキは知る。カグヤの口から語られた、[[カグヤをも上回る可能性の存在>BAMBOO BLADE B]]を・・・
その後、チコの頑張りや新たに加入した奥園、そして本格復帰する覚悟を決めたサミたちに触発され3年夏は団体で全国優勝を果たす。
&bold(){歌唱力はジャイアンレベル。}

●鍋山沙美/サミ
スズハル達の同級生。
愛媛・参徳中(中高一貫校)時代は3年時に&bold(){全中個人ベスト8の実力者。但し本人は「四国大会個人2位」を最高成績としている。}
四国の名門・天馬道場の出身で[[剣道小町>剣道小町(バンブーブレード)]]の福之上七子や『[[BAMBOO BLADE B]]』の終盤の登場人物吉本兄弟とは同門の幼馴染。
特に七子とは親友と言える間柄で、彼女に剣道を進めた人物でもあったが、中学に入ってから稽古ではいつも七子に勝てるのに試合では1勝も出来なくなったことで徐々に追い詰められていき、傲慢と焦燥の虜になっていた。
しかし最後の四国大会で準優勝に終わった直後、優勝した七子が負傷で全中本戦欠場を決めたことで、内心で彼女の不運を喜んでいた自分に気付き絶望。
全中を最後に勝負の世界と七子から離れるため、神奈川の室江高校に赴任した[[姉・一花>BAMBOO BLADE]]を頼って亀之宮へ進学した。中学時代の最高成績を「全国ベスト8」でなく「四国2位」と称しているのはこのため。
『お嬢様系』と自称するほどに垢ぬけた容姿だが、内面は姉をして「自分に輪をかけた」と言わしめる、凄まじいまでの剣道馬鹿であり、料理も壊滅的。胸はCカップらしい。&font(#ff0000){&u(){&font(#ffffff){わたしはDです}}}

●大塚円子/マル
スズハル達の同級生。岡山・方南中時代はサミと同じく全中個人ベスト8。
年齢と比べて幼い体つきをしている(身長は[[タマちゃん>川添珠姫]]と同じらしい)が、ルーズソックスだったりシャツだしだったりするところに背伸びを感じる。可愛い。
ハードロックが好きらしいが、反面&font(#ff0000){カラオケに行ったことが無く「不良一歩手前」とまで恐れる。}
雄海高校の剣道部顧問である父親の下で鍛えられ、優れた素質もあって地元では無敵の存在だったが、&bold(){勝ち負けに淡白な性格で(本人曰く「情熱がない」)}、稽古をサボることも多かった。
父は雄海に進ませるつもりだったが、中学の先輩であるゲンさんの必死に剣道に取り組む姿勢に感じるものがあり、「私よりも勝ちたがっている人、勝たなきゃいけない人に道を譲る」と父を説得して競技活動から引退。叔母を頼って上京、亀之宮に進学した。
他のメンバーと違い過去に交流のある相手は男子ばかりで、セリフ数もサミと比べて少なく影が薄い。
しかし「&bold(){コジローと出会わなかったタマちゃん}」「&bold(){スズリと出会わなかったユウ}」と言える、ある意味重いキャラ。

●片岡竜刃
鶴峰高校に所属する、スズハルのライバル。
年功序列を重んじる部内の風潮に思うところがあり、単身練習試合にやってきたスズハルの素質を見出し共に稽古に励むようになる。
中3まで身体の発達が遅れていたこともあり、素質を持ちながらも試合には勝てなかった過去を持つ。
2年の夏に都予選でスズハルと対決。当初は優勢だったが、ついに試合でも完全に集中し切ったスズハルの力の前に劣勢になる。
しかし何とか時間を潰し、延長戦までのインターバルでスズハルの集中力を切らせて勝利した。
勝ったものの自分を上回るスズハルの素質と真の力を実感し、スズハルの力を証明する為にも奮起し個人戦2位通過で全国へ。IH本戦では個人2回戦で小林の前に屈した。
『BAMBOO BLADE B』の[[村山光>剣道小町(バンブーブレード)]]の役どころを引き継ぐ「剣道オタク」で、絶えず全国の学生剣道界の動きを(それこそ小学生まで)チェックしている。IHで敗れた後も準々決勝以降の試合観戦に忙しいが、まだ中学生の[[陽ちゃん>BAMBOO BLADE B]]にサイン求めるのはスズハルならずともどーかと思うぞ。

●福之上七子
[[剣道小町>剣道小町(バンブーブレード)]]の一員。
詳しくはリンク先を見てね。

●近藤静流
宮崎・緑谷高3年。県女子個人戦1位。やや大人びた容姿の美人。まあ基本的に美人しかいないけどこの剣道界。
キキの1学年上であり「ライバル」と紹介されたが、中学時代は一度もキキに勝ったことが無く、その辺をキキに突っ込んでいた。
全国区だったサミやマルちゃんのことも知っており(マルちゃんとは対戦歴がある)、彼女らがセミリタイアし団体出場しなかったことを「全国優勝も狙えた」と惜しんだ。
IH本戦では3回戦まで順調に勝ち進むも、4回戦でタマちゃん全国デビューの生贄となる。

●吉田玄/ゲンさん
岡山・青皇高3年。県男子個人戦1位。厚い唇にものごっつい体格の持ち主。本人曰く「たくさん食べてる」とのこと。
マルちゃんの中学時代の先輩であり、「ゲンさん」と呼び慕われたり肩にのっけたりと仲はいい。
小林と同じく巧さのある剣の持ち主で、優勝候補と言われる。が、本人は「図体だけの木偶の坊」と嘯く。
実際、中学時代は人の何倍も努力し体格も良く力もありながらモノすっごい弱かった。
(もっともこれは、「相手の技を引き出して全て受け、見極めてから攻勢に出る」という、彼の戦法も関係している)
しかし愚直に励んだ結果高校でついに才能が開花。個人戦はもちろん団体戦でもIH本戦出場を決める。
積み重ねた稽古量には確かな自身があるようで、その堂々とした姿をみたスズハルに「強そうだ」と思わせた。
青皇と京都・弁光学園高とのトラブルの仲裁に入ったスズハルに握手を求められた時、何かを感じたようである。
IH個人準決勝ではそのトラブルを引き起こした張本人・石突駆真と対戦する。

●小林昇利
佐賀・徳陽高3年。県男子個人戦1位。面に収まりにくそうな髪型をしている。
見た目は派手だが剣道自体に派手さは無い。しかし巧さを持っている。
IH男子個人の優勝候補で、2回戦で片岡に何もさせず下している。準々決勝で[[吉本貴一郎>BAMBOO BLADE B]]を破り、準決勝ではあの[[高宮燈馬>BAMBOO BLADE B]]とぶつかる事に。

その他、歴代のシリーズからキャラが登場する(剣道留学なのか、出身地に若干変動がある者もいる)。

【おまけ】
ビッグガンガン誌上では本作の後に四コマ漫画『[[BBデフォルメ]]』(BBD)も同時連載されている。
こちらも原作は土塚だが、作画は『BAMBOO BLADE B』の作画を担当した亜積沙紀が再び担当。
内容は『[[BAMBOO BLADE A>BAMBOO BLADE]]』と『B』の「その後」を描くと同時に、『B』以上に試合・稽古描写に偏りがちな本作を補完する役割も持つ。
本記事で触れた「チコはメインヒロインではない」「キキがUNOを知らない」などの話は、実は本作ではなくBBDが初出である。


追記修正お願いします。

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- プリセラ初登場から既に10年経ってることに気づいた。先生仕事・・・・してるから困る  -- 名無しさん  (2014-09-26 22:28:11)
- 大会終わったらキキ死ぬんじゃないかってくらい活躍してるよなぁ。  -- 名無しさん  (2014-09-26 23:43:05)
- DでギャグをやることでCはA終盤みたいに変なところでギャグが入らない。いい判断だ  -- 名無しさん  (2015-03-07 02:45:44)
- 好きな作品だったけど、最後は何か駆け足で終わらせに行った感じだったなぁ。バンブーB2で大木戸とカグヤの決戦をするのかと思ってたけど、それも無さそうだし。逆に、この二人の決着については読者の想像に任せるってことかな。  -- 名無しさん  (2016-09-26 18:08:09)
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