Q.E.D. 証明終了

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Q.E.D. 証明終了」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/03/31(木) 06:17:41
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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#center(){我々は}

#center(){斯くの如くして先の命題を}

#center(){そうせよと初めの折に請われし侭に}

#center(){証明せり}


『Q.E.D. 証明終了』は加藤元浩による漫画作品。既刊43巻。
現在は以前掲載されていたGREATとマガジンZとが統合されたイーノを経てマガジン+にて連載中。
イーノまでは以前と変わらず隔月発行だったが+でついに事実上の季刊化をしてしまったが、読者には(作者にも?)支障はあんまり無い。

雑誌を講読する人には親切な仕様として、基本的に1話で完結するスタイルをとっている。
ただその1話が約100ページにもなるので、しっかり読もうとすると結構疲れる。単行本1巻に僅か2話しか収録されない。
1度だけ3話程を費やして語られた長編エピソードもある。

また、現在作者は親雑誌である月刊少年マガジンで同世界観の作品『C.M.B.』を平行して連載中。
月の執筆量は合わせて約100ページと、総仕事量は何気に週刊漫画作家にも迫るほど。


ちなみに『Q.E.D.』とは、与えられた命題を証明するときの結び文句の一種で、「よって命題は証明された」の略。
作中では必ず何かしらの形でこの言葉が現れ、以降は謎の解明に移る流れになる。

そのまま回答を見るのも良し。
一旦読み返して自分の推理を展開するのもまた楽しいかも知れない。

なお、主人公が理系の天才という性質上、プレミアム懸賞問題やら難解な話題が出てくる。一応噛み砕いて説明してくれるが、無理に理解しなくてもいい。

【登場人物】

■燈馬想(とうま そう)
主人公の少年。
15歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)を主席卒業した後、日本の高校に入学し直した経歴を持つ。
感情の機微に疎いこととその経歴から周囲に避けられていたが、可奈と知り合うことで日々を騒がしく過ごすことに。
知識は広範に渡り、先攻していた理数系だけでなく法、歴史、古典文学や生物、その他雑学にも及ぶ。わけがわからん。
その代わりなのか、どうしようもなく運痴で音痴。
事件に出くわす原因は世界中の知り合い絡みが半分、なんやかんやに首を突っ込む可奈が半分。
その度に解決役を任される。
解決後は「以上、証明終了です」がお決まりのパターン。
「&bold(){理屈に合わないことの真実を暴く}」が目的のため、犯人に激昂する・同情する・アフターフォロー等を行うことはないが、稀に犯人を見逃すケースがある。
当初は合理性重視の無機質な面が強かったが、感情的になったり負けず嫌いな面を見せたりし始めている。
日本では1人暮らし。年末には可奈の家にお邪魔することも。


■水原可奈(みずはら かな)
想と同級生で、金髪ポニーテールが目印の女の子。
面白いこと好きの活発な性格で、想をあちこち引っ張りまわす。
学校の成績は残念だが身体能力に優れ、&font(#ff0000){とにかく強い}。女武蔵とか言われたことも。
事件時には参考人への聞き込みを行い、もっぱら想の助手役として活躍。保険の調査員などになりすましたりもする。あと犯人撃退とか。
ちなみに想よりちょっと背が高い。
初めはムカつく変人としか見ていなかった想に対し、最近は…?


◆水原幸太郎(みずはら こうたろう)
可奈の父で、捜査一課の警部。
捜査に対しては落ち着いた考えを持ち、また想が居合わせた時にはその助言を受け入れる懐の深さがある。
なおフルネームが判明したのはかなり後。ずっと警部警部言われてたお人。


◆シド・グリーン
MITでの想の親友にして理解者。
想と同じく数学を学び、想と出会うまでは自分と議論できるだけの友人に恵まれずにいた。
人をよくからかう陽気な人物で、その性格から周囲には『ロキ』の呼び名の方が通っている。


◆エバ・スークタ
インド生まれの情報工学者。
同じくMITに所属し、シドの相棒として過ごす。
穏やかで心優しい性格で、シドを普段から気遣っている。


◆燈馬優(とうま ゆう)
想の妹。兄と違い、ごく普通に年齢相応の女の子。
両親が世界中を巡って仕事をしている都合で、現在アメリカに1人暮らし。
兄妹仲は良好ながらも想の人間性を理解できず、可奈の仲介でようやくそれが氷解することになる。
言葉を聞き取る能力に優れ、多くの言語を使いこなす。
その為かふと聴こえた言葉から次の言葉を連想し続け、ボーっとする癖もあったり。


以下、準レギュラー(?)

◆アラン・ブレード
世界NO.1のシェアを誇るOSの開発元・アランソフト社の社長。
想とは古い馴染み。
優秀な人材として彼を引き抜くべく、嫌がらせじみた強引な手段で迫ってくる。


<探偵同好会>
以下3名で構成され、名称通り(?)の行動を日々行う。
事件を『自分達で起こして』解決しようとするなどで問題を起こし、なぜか想と可奈はそれに巻き込まれる。
後にミステリ同好会へと名前を変え、メンバーに1名ドMが追加される。

◆江成姫子(えなり ひめこ)
探偵同好会の創設者にして部長。
女王様っぽいので仲間内で「クイーン」と呼ばれる。


◆長家幸六(ながいえ こうろく)
探偵同(ryの会員にして通称「ホームズ」。
自称理論派ではあるが論理には穴だらけ。
眼鏡。カブトムシ。


◆森田織理(もりた おりさと)
探(ryの会員で通称「モルダー」。
他と同じく推理マニアだが、何につけても宇宙人や幽霊を話に持ち出す。
ある人物との問答ではちょっといい台詞を残したり。尤も、相手には不格好な理屈とか言われたが。
&font(#0000ff){「人類がまだちゃんと宇宙人と会えないのは仕方ないんです」}
「ほォ……、なぜ?」
&font(#0000ff){「オレが一番最初に会うからですよ」}



ジャンルとしてミステリーを謳いつつ、本作では殺人事件に出くわすのは大体半分くらいの割合。
かつその殺人事件にしても他の作品では大抵加害者が存在するが本作では「結論として自殺だった」という事も少なく無い。
そして、事件と呼べないような小さな謎を扱ったりするのが残りの半分(参考→[[日常の謎]])。コンゲーム(騙し合い)なども割とあり、こちらも面白い。
しかしそのいずれもが理路整然としたロジックで解決される様はお見事。

様々な理系知識の紹介とそれを絡めた事件も多く、そういった面でも楽しめる。
(ちなみに兄弟作品の『C.M.B.』では逆に歴史や地学等の話が多い)

主人公を筆頭に変人が多いものの、折々深い言葉が飛び出すことも本作を印象付ける要因なのかも。
以下に1例として想の言葉を挙げておく。


「君はなぜMITを出た後…日本の高校に入ったのかね?」

&font(#0000ff){「お花見で見る、桜みたいなものです」}

&font(#0000ff){「形のない全体があって、そしてそれ全部があるだけで楽しくなるような…」}

&font(#0000ff){「今は形のない、そういう物に触れていたいんです」}




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- 良い作品なんだが、いかんせん知名度が足りない。アニメ化してくれないかな…。  -- 名無しさん  (2014-05-08 22:12:22)
- 探偵と警察の距離感が非常に心地よい作品。無駄に嫌ったり依存したりしないで互いに尊敬し合う関係  -- 名無しさん  (2014-05-08 22:27:46)
- ドラマになったじゃ…いやなんでもない……  -- 名無しさん  (2014-05-08 23:32:11)
- 2時間ドラマが大好きな刑事の回が面白かったよね  -- 名無しさん  (2014-06-20 11:08:21)
- 後番組になれば良かったと思うんだけどね……  -- 名無しさん  (2014-08-10 21:49:33)
- C.M.B.とも、最近知って立ち読みの後に全巻買ったわw なんだろう、自分は基本探偵物とかそこまで好きじゃないんだが…凄く気に入ったんだ。確かにバランスが良い感じ  -- 名無しさん  (2014-09-11 20:44:22)
- バランスが良いって意見にすごく納得がいく トリックとかもそうだけど、人間の心理とかもいろんな側面からのアプローチをやってるあたりバランス感覚が心地よい  -- 名無しさん  (2014-12-21 00:57:06)
- ↑あー、なるほど。敵味方問わず、ちゃんと理由を描いてるよね。で、それが味方有利すぎず、敵優先しすぎていないような感じはするわ  -- 名無しさん  (2014-12-21 07:46:57)
- 個別エピソード項目作ってみたいんだけど中々上手くまとまらない。銀の瞳とか凍てつく鉄槌とか書きたいのはたくさんあるのに。  -- 名無しさん  (2015-05-24 21:25:57)
- 突っ込みどころがないのが逆に作りにくい理由かもしれない。あらすじと解説で終わっちゃう。  -- 名無しさん  (2016-04-09 21:40:50)
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