Ranceシリーズ

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Ranceシリーズ」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2012/04/20 (金) 21:27:47
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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&b(){Ranceシリーズ}は、1989年(平成元年)の第1作『Rance-光を求めて-』発売以来、平成の終わりまで続いたエロゲーのシリーズ。
製作メーカーは[[アリスソフト]]。
ジャンルは基本的にRPGだが、作品ごとにシステムは大きく異なる。鬼畜王・戦国はジャンル自体が地域制圧型SLGである。

#contents()

**【概要】
鬼畜で外道な戦士[[ランス>ランス(Ranceシリーズ)]]とその奴隷シィルの冒険を描いた物語である。
一般的なRPGに見られるステレオタイプなモンスターなどに限らず、
アリスソフトのマスコットキャラクターであるハニーや、多種多様な女の子モンスターなどの独創的な敵キャラが登場するのが特徴。
また、非常に作りこまれた世界観や、個性豊かな登場人物の魅力なども、本シリーズが長年愛されている理由であろう。

2018年に完結作である『ランス10 -決戦-』が発売され、平成元年から始まった30年の歴史に幕を下ろした。
開発スタッフとエロゲー業界、両方が体力的に厳しくなってきたことから、せめて元気なうちに完結させようという事で潔く終わらせたという。

2015年から始まった『イブニクル』シリーズとは一部世界観の共有が匂わされているが、明言はされていない。
 
**【基本設定】
どこかの世界のある空間に浮いている[[大陸>ルドラサウム大陸]]が物語の舞台。
この大陸の東半分が人間たちの世界であり、西半分は魔物の世界となっている。
人間たちの世界は北の&b(){軍事国家ヘルマン}、東の&b(){経済国家リーザス}、南の&b(){魔法国家ゼス}、という巨大国家たちが支配しており、
他にも小国家が連なる&b(){自由都市地域}や、東端に浮く島国&b(){JAPAN}も少なからず影響力を持っている。
魔物の世界では[[魔人>魔人(Ranceシリーズ)]]による派閥争いが続いているが、機を見ては人間たちの世界に侵攻してくる。
ちなみに大陸における公用語はJAPANの言語である日本語((JAPAN語ではなく日本語))。かつてJAPAN出身者が大陸を統一寸前まで征服した名残である。

一般的なRPGと違い「レベル」がちゃんと世界観の設定に関わっているのが特徴。
この世界の生物には才能限界が存在し、どれだけ努力しても才能以上の力を発揮することはできないというシビアな定めがある。
ゲーム中でも一定のレベルに達したキャラクターの成長は止まってしまい、特殊な手段が無い限りはそこで打ち止めとなってしまう。
この限界が存在せず、無限に強くなれる男が主人公のランスなのである((厳密に言えばランスの子供たちも限界はない))。

**【作品一覧】
本編は全10作構想であると早い段階から発表されており、コンスタントに作品が発売されていたのだが、
外伝である『鬼畜王』のあまりの完成度にアリスソフト自身が満足できる作品が作れず、96年から展開がしばらく休止していた。
02年に再開し、その後は再びコンスタントに作品が発表され、前述の通り平成の終わりと共にシリーズが完結した。

***&bold(){Rance-光を求めて-}
1989年(平成元年)発売。記念すべき第一作。
リーザス王国((発売当時の設定ではNODD王国))を舞台に、ランスがやりたい放題する。タイトルの意味はプレイすれば分かるだろう。
&b(){リア}や&b(){マリス}、&b(){謎の忍者}((ちょっと工夫しないと名前が明かさなかった))などリーザス王国勢が初登場。
発売当時はシリーズ化構想がなかったため今とは大きく設定が異なり、絵柄もさすがに時代を感じるため、
初代なのに人に勧めにくいという作品になっていた。
ランス6の公式紹介ページにてダイジェスト版が配布中。サクッと話を知りたいならおススメ。

2013年には現行設定に則したリメイク版の『&b(){ランス01}』が発売された。オリジナルには無かった追加要素もあるので、今からプレイするならこちらがオススメ。
なお、このリメイク版の発売に伴ってランス1での出来事や設定はランス01の出来事や設定に上書きされ、ランス01が正史となった。
後述のランス03についても同様であり、これに伴っていくつかの設定変更が起こったりしている。
ちなみに『01』のキャッチコピーは「&b(){父親が遊んだかもしれないエロゲー}」
否定できないご家庭は少なくないのでは。

***&bold(){Rance II-反逆の少女たち-}
1990年発売。前作の翌年というハイペースで早くも2作目。
自由都市カスタムが舞台。ノリは前作と変わらず、相変わらずランスがやりたい放題。戦闘のシステムに難あり。
4魔女の&b(){マリア}や&b(){[[志津香>魔想志津香]]}、情けない男&b(){バード}、&b(){不憫な悪魔}((この作品ではまだ名前が判明していなかった))が初登場。
ストーリー的には大して重要ではないが、キャラクター的にはレギュラー、準レギュラー陣の初出なので結構重要だったり。
また、この作品からランスシリーズ名物のHシーンBGM『&b(){我が栄光}』が流れるようになった。
東ドイツの[[国歌]]をアレンジしたもので、下手すれば国際問題。&b(){ちなみに発売当時は東西統一前である。}
こちらもランス6のページでダイジェスト版が配布中。

『アリス2010』((ファン向けのオムニバスソフト))にCGを新しく書き下ろした『&b(){ランス02}』が収録されていたが、こちらは現在入手困難。
『01』や↓の『03』と違って、あくまでグラフィック面が強化されただけなので、ゲームのシステムは当時のままである。

***&bold(){Rance III-リーザス陥落-}
1991年発売。リーザス王国をランスが救うお話。
魔人の登場やヘルマン帝国のリーザス侵攻など、物語の規模が大きくなり設定が固まってきたのはここから。
システムが一新され、本格的なRPG要素が整えられた。シリーズ人気が本格的に高まったのも本作から。
&b(){リック}や&b(){レイラ}等の新たなリーザス勢に加え、&b(){パットン}を筆頭としたヘルマン帝国勢、エロ魔剣の&b(){カオス}、そして&b(){魔人サテラ}が初登場。
ゲーム内におけるランスのとある行動は当時から物議を醸しており、開発スタッフからも「なかったことに」という発言が出ていた。

発売から24年後の2015年にはリメイク版の『&b(){ランス03}』が発売された。
01同様、現行設定に即した変更だけではなく、色々と原作になかった追加要素もあるため、今からやるならやはりこちらがオススメ。
↑の物議を醸した行動も、アレンジされて笑えるイベントへと変化している。
なお、『03』はランスシリーズとしては初のボイス付きゲームとなった。
キャスティングに関しての評判は悪くない。

***&bold(){Rance IV-教団の遺産-}
1993年発売。空に浮かぶ闘神都市に飛ばされたランス達のお話。
前作に続き新たなヘルマン帝国勢が登場するほか、ランスのペットである&b(){あてな2号}が初登場。
メガドライブ用ソフト『闘神都市ユプシロン』として作られていたものを流用しており、
(当時としては)かなりの大容量で作られたこともあって、特にグラフィック面での進化が著しい。
ただ、開発スタッフ的には失敗作らしく、次作の『4.1』『4.2』ではその反省から以前のようなスタイルに戻っている。
後にWindows95版が発売され、この作品以降はWindowsでの展開となった。((以前の作品も本作のWin版発売後にWin移植版が発売された))

設定的に重要なエピソードだが、現行PCで遊ぶには色々と手間がかかるため、スタッフ的には次にリメイクするならこのタイトルとのこと。
また、この作品の発売後あたりにランスやシィルを生み出した原画担当のYUKIMIがアリスソフトを退社したため、↓の鬼畜王では原画をむつみまさとが担当している。

***&bold(){ランス4.1-お薬工場を救え!-}/ランス4.2-エンジェル組-
1995年発売。2つ合わせて1つの話。
シリーズ頻出の回復アイテムである&b(){世色癌}を製造している会社が舞台となる。
今作ではシィルはお留守番で、代わりに前作から登場したあてな2号がお供する。
破戒僧の&b(){言裏}や後に不幸になる&b(){キサラ}、ランスの天敵である&b(){シルバレル}が初登場。

***&bold(){[[鬼畜王ランス]]}
1996年発売。4.xから分岐したifストーリー。表に出ていない設定を一度全部吐き出すために作成された。
↓の5D以降には繋がらない完全な外伝である。ただ、本作で初お目見えとなったキャラクターが後に正史作品で登場したりしている((キャラクターによっては名前や見た目、パーソナリティすらも変わっているが))。裏設定を出しただけなので当然と言えば当然だが。
以後のシリーズやアダルトゲーム業界そのものに影響を与えており、アダルトゲーム史上最高傑作との評価も。
あまりに出来すぎて、ここで一旦シリーズの展開が止まってしまった。
配布フリー宣言に含まれているのはここまで。

***&bold(){ランス5D-ひとりぼっちの女の子-}
2002年、鬼畜王から6年たってようやく発売。小粒でもピリリと辛い。
異界となった和風の城とその城下町に閉じ込められてしまったランス達のお話。
ハニーに好かれる&b(){リズナ}、運にこだわる&b(){コパンドン}が初登場。
RPGというよりはサイコロとルーレットで進行するボードゲームのようなシステムになっている。
進め方次第では初見でも半日程度でクリアできてしまうくらいのボリュームだが、その分お値段も控えめ。
この作品におけるランスのとある行動は、それまでランスと付き合ってきたシリーズファンもちょっと引くくらいの畜生っぷりであった。

『ランス5』に相当する作品を作っては没にしてを繰り返し、4回目に作られた『Dバージョン』が『5D』として世に出された。
『ランス5』ではなくあくまで『5D』であるため、公式には『ランス5』は存在していないことになっている。
また、この作品から最終作『X』までの原画は織音が担当している。

***&bold(){Rance VI-ゼス崩壊-}
2004年発売。魔法国家ゼス編。
久しぶりに国家の危機をランスが救うお話。ここから大作路線へと回帰した。&b(){ウルザ}や&b(){ガンジー親子}などゼス王国勢が初登場。
シナリオ自体は一本道だがサブイベントが非常に多く、コンプリートしようとすると数十時間は遊べる程の超大作。

なお、この作品からランスの性格が目に見えて丸くなった。前作でもその兆候は見られたが、今作は誰が見ても丸くなっている。
ヒロイン達がランスの扱いに慣れたのもあって、今までにない展開も。

***&bold(){[[戦国ランス]]}
2006年発売。極東にある浮遊島国JAPAN編。タイトルにナンバーが振られていないが、&b(){ランス7}に相当する。
ランスが織田家の影番としてJAPAN統一を目指す。&b(){香姫}や&b(){謙信}を筆頭にJAPAN勢が初登場。
ジャンルは鬼畜王と同じ地域制圧型SLGであり、本編タイトルでは珍しくマルチエンドや周回制を採っている。
キャラの魅力のみならずゲーム自体の面白さ・高い中毒性により人気を集め、シリーズのさらなる人気に貢献した。

***&bold(){[[ランス・クエスト/ランス・クエスト マグナム>>ランス・クエスト(RanceVIII)]]}
2011年(マグナムは2012年)発売。↑と同じくナンバーが振られていないが、&b(){ランス8}に相当する。ランス達にかけられた呪いを解くお話。
ストーリーの中心はカラー((ランス世界におけるエルフ的な種族))にまつわるものだが、これまでの伏線回収や新キャラの顔見せに加え、
「出せるだけ出す」という方針の基、これまで登場してきたキャラクターが((死者や9、10でメインになるキャラ以外は))総集結する一種のお祭りゲー。
AL教司祭の&b(){クルックー}、謎の幼女&b(){リセット}初登場。

マグナムはクエストのアペンドディスク。
AL教次期法王を決めるムーラテストと、&ruby(シュメルツ・カイゼリン){導く者}との対決がストーリーの中心となる。
本編は世界を救う話ではなかったが、マグナムはキチンと世界を救うお話。

現在はそれぞれ単体での発売は終了しており、両タイトル統合版の販売のみとなる。
なお、開発者のTADA氏による非公式パッチが存在しており、追加イベントやシステム改修が含まれているので、これからやるならパッチをあてるのがおススメ((パッチを当てるとセーブデータの互換性が無くなるので、最初に当てておかないと大変なことになってしまう))。
ちなみに、本来はヘルマン帝国編(↓のランス9)を経てから発売する予定だったが、ヘルマン編の開発準備に時間がかかったので入れ替わったのだとか。


***&bold(){RanceⅨ-ヘルマン革命-}
2014年発売。満を持してのヘルマン帝国編。超かわいい&b(){[[シーラ姫>シーラ・ヘルマン]]}ほか、ヘルマン帝国の新たな面々が登場。
腐敗が蔓延したヘルマン帝国を舞台に、ランスをリーダーとした&b(){無法者}((悪口とかではなく、そういう軍団名である))による革命が始まる。
アリスソフトの過去作『[[ママトト ~a record of war~]]』を意識した部分が多い。
何かと野郎が多い事で知られるランスシリーズだが、本作はその中でも随一のムサさを誇る。屈強なヘルマン軍人がいっぱいである。
本作にもTADA氏の非公式パッチがあるので、きちんと確認しておくのが吉。
 
***&bold(){[[ランス10 決戦>Rance Ⅹ -決戦- (ランス10)]]}
2018年発売。
約30年に渡ったランスシリーズ完結作。魔人と人類の決戦編。


**結局どの作品から触ればいいの?
時系列的に最初の方の話をリメイクした『01』『03』
新キャラが多い『Ⅵ』『戦国』
膨大な設定が明かされ、世界の真相まで踏み込んでおり今なら無料で遊べる『鬼畜王』(ただし完全に外伝)
あたりがおススメ。
『2』『4.x』『5D』は外伝という趣が強く、『クエスト』『Ⅸ』は時系列的に後半の話なので先に何作かプレイするのを進める(10は言わずもがな)。
『4.x』までの作品は配布フリー宣言で無料配布されているため、とりあえずこの辺りの作品を触って空気に触れてみるのも良いだろう。
もちろん、ストーリーを時系列順に追いたいなら頭からプレイすべきである。ダイジェスト版がある作品はそれで済ませる手もあるが。

一時期は人気作にプレミアが付いていたこともあったが、現在では配布フリー宣言に含まれていないタイトルは公式ショップやDMMでのダウンロード販売が行われている。
パッケージ版も探せばあるかもしれないが、時間が経つほど無くなっていくのでお早めに。


追記・修正はプランナーに謁見して願いを叶えてからお願いします。

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- 過大評価の典型シリーズ  -- 名無しさん  (2018-07-10 23:34:19)
- 残念ながら過大評価じゃ無いんだよなぁ  -- 名無しさん  (2019-02-04 10:59:15)
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