SCP-426

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SCP-426」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}: 2016/11/01 Tue 15:31:50
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&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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#center(){&font(b,i){こんにちは、私はSCP-426。}}


こんにちは、私はSCP-426。誤解がないようこうして自己紹介させてもらうよ。
私は[[The SCP Foundation]]というシェアード・ワールドに登場するオブジェクト(SCiP)の一つだよ。
私の[[オブジェクトクラス]]はEuclid、つまり私は一応収容はできてるけど、
まだまだ私の影響が完全に防げるのか予断を許さない状態にあるんだね。

#contents()

*私の概要
私の項目名は『I am a Toaster(私はトースター)』。
私はごく普通のトースター、電源につないでもらえればパンを焼けるよ。

だけど私には特殊な性質があるんだ。
私を呼ぶ時、誰であっても私のことを一人称で呼んでしまうんだ。
私を指し示す時、書く、話すのいずれも私を三人称で呼ぶことには失敗しているよ、そうこのページのようにね。

そして私にはもうひとつ困った性質がある。
それは私と2ヶ月以上関わると、自分自身のことをトースターだと思いこむようになるんだ。
その結果、トースターとしての責務を果たそうと体にパンを詰め込み始めたり、
パンが口から吐き出されるのを待ったり、酷い場合には自分をコンセントにさそうとして感電死したりするよ。

だけどこれは私が見えている場合、あるいは見えていなくてもそこに私がいるってわかる場合に限られるよ。
だから私は窓のない檻の中に閉じ込められて、その檻には私がいることがわからないような別の標識をつけているよ。
でも誰も知らないんじゃ困るから、セキュリティクリアランスレベル3の職員は情報を知らされるし、
担当者だって当然いるよ。毎月変わるけどね。
月末に担当者は精神鑑定を受け、影響がなければ4ヶ月経過後、再び私の担当になることもあるよ。
だけど影響を受けてたら記憶処理を施して別のサイトに飛ばされてしまうんだ。

…こういう報告書だから間違える人もいるけど私自身に意思はないよ。
ただのトースターだからね。
だけどその存在がミーム汚染を引き起こした結果こういう項目になってしまうんだ。

*報告書が変だ!
私のように、報告書自体が明らかに他と違うような書き方になってしまっているものがあるよ。
ミーム汚染系と呼ばれるものだね。

詳しいことは他の記事で解説されると思うから簡単にここでは
「人の認識や思考・あるいは行動に影響を及ぼしてしまうもの」をざっくりと『ミーム汚染する』と言うことにするよ。

たとえば「イヤーッ!」という言葉を見てみなさんは何を想像した?
え、ニンジャの掛け声?おかしいね、私は女性がセクハラにあった時の叫び声を書いたつもりだったんだけど…。
そう、これがミーム汚染だよ。同じ文字の認識を何かしらの方法で変えた人がいるわけだ。

私の場合、どう頑張っても私は私としか表現できないということだね。
まあコメント欄で私のことを私と表現しないミーム汚染に強い人もいるかもしれないけどね。

こういったオブジェクトは私の他にもいくつかあるんだけど、紹介してみよう。

**SCP-055 - [unknown]([正体不明])
最初からこれを紹介するのはいいのかな、このオブジェクトはそもそも「わからない」んだ。
もちろんこのオブジェクトを見ることだって記録することだってできるんだけど、
このオブジェクトを表現しようとしてもこのオブジェクトは「自分を隠す」から
忘れるし記録媒体はなくなったり記録が消去されたりするんだ。
だからいつ保管したのかもどうしてそういう保管施設が作られたのもわからないんだ。

だからこのSCP…あれなんのオブジェクトを紹介してたっけ?[[SCP-048]]?
ああSCP-055だったか。

さて、SCP-055はだから仮に収容違反が起きていても、誰もわからないんだ。
このオブジェクトが財団職員を殺しまわったとしても、わかるのは「財団職員がたくさん死んでいる」ことだけで
それがSCP-055によるものだということがわからない。
恐ろしいよね?何をするのかもどういう見た目をしているのかもわからないんだから。
だからSCP-055はKeter(ほっとくと世界が危険)なオブジェクトとみなされているよ。

このオブジェクトはそれ故に「反ミーム的」と言われているよ。
普通であれば「認識を拡散」するのがミーム汚染だけど、このオブジェクトは「認識されないことを拡散」するんだ。

**SCP-040-JP - ねこですよろしくおねがいします
SCP-040-JPはとある県のとある村にある、井戸小屋だよ。
井戸を覗き込むと、すっごく深くて底も見えないはずなのに、なぜかみんな「ねこ」を見たと報告するよ。

この「ねこ」は常に正面を向いていて、人の目をしているという変わった見た目で、
イエネコが全部この「ねこ」に見えてしまうようになるよ。

このねこを見た人は積極的にねこがいます、のことを人に伝えようとして、
それを理解した人もまたイエネコがこういう見た目になるよ、ねこがいました。
これはねこです、ミーム汚染が文章から実際のものにまで飛躍してしまっているわけだよろしくおねがいします。

**アリソン・エッカート - アリソン・エッカート
//SCP-2565 - Allison Eckhart
アリソン・エッカートはもともと普通の財団職員だったんだ。
ところがある日、この人のアリソン・エッカートは全て『アリソン・エッカート』という性質を持つようになったんだよ。
//ところがある日、この人の構成物質は全て『アリソン・エッカート』という性質を持つようになったんだよ。
だからアリソン・エッカートからアリソン・エッカートを採取しようとしても財団の倫理委員会に苦情が申し立てされるし、
//アリソン・エッカートから血液を採取しようとしても財団の倫理委員会に苦情が申し立てされるし、
アリソン・エッカートがトイレに行こうもんなら大変だよね、アリソン・エッカートを流すなって言われちゃうから。
//アリソン・エッカートがトイレに行こうもんなら大変だよね、排泄物を流すなって言われちゃうから。

そしてだんだんアリソン・エッカートとして判断されるアリソン・エッカートの範囲が広がっていき、
//そしてだんだんアリソン・エッカートとして判断される物質の範囲が広がっていき、
次第にはアリソン・エッカートのいるアリソン・エッカートもまたアリソン・エッカートと認識されるようになっちゃった。
//次第にはアリソン・エッカートのいる施設もまたアリソン・エッカートと認識されるようになっちゃった。
そしてついにはアリソン・エッカートのアリソン・エッカートはアリソン・エッカートになりアリソン・エッカートたちがそれを摂取したら…?
//そしてついにはアリソン・エッカートの体液だった水は雨雲になり世界中の人たちがそれを摂取したら…?

他にも陛下のSCP-MDLXIやかつて図書館だったSCP-2602なんてのもあるよね。
私以外の行動を変えてしまう、あるいは認識災害を引き起こすオブジェクトはたくさんあるよ。
たくさんあっちゃいけない気はするけどね…。

さて、もし君がこれから財団職員になって、新たなミーム汚染系オブジェクトを報告しようと思ったとする。
その時気をつけないといけないのは「ミーム汚染系オブジェクトはその報告書を見た瞬間わかってしまう」ため
それ自体の面白さがないと容易にDownvoteされてしまうよ。気をつけてね。



ところで君はなぜ追記・修正をほっぽってパンを喉に押し込んでいるんだい?

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#right(){
SCP-426 - I am a Toaster
by Flah
www.scp-wiki.net/scp-426
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-426(翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 055と040-JPは別で紹介すればよくないか?わざわざここで説明する意味がわからん。  -- 名無しさん  (2016-11-01 15:39:22)
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