&font(#6495ED){登録日}：2017/01/09 Mon 15:19:06 &font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}：約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #left(){おろ‐か【愚か】} #center(){ ［形容動詞］［文］［ナリ］(「疎か」と同語源。) 1：頭の働きが鈍い様。考えが足りない様。%%？？？①「お勉強が足りないわよクロノス先生！」%% 2：ばかげている様。%%？？？②「バカげてるぜ！！」%% 3：未熟な様。%%？？？③「なんてこと言うと思ったか！お前はまだまだだ！！」%% ［派生語］おろかさ［名詞］} #right(){(出典：デジタル大辞泉)} #center(){？？？④「なぁにこれぇ。」} おろかな埋葬とは遊戯王に登場する通常魔法。初出はSTRUCTURE DECK－城之内編－ Volume.2で現在制限カード。通称は「おろ埋」。 #blockquote(){《おろかな埋葬》 通常魔法 (1)：デッキからモンスター１体を墓地へ送る。} 初期の遊戯王らしく、シンプルな効果である。イラストのイメージからして自身の体を土中に埋葬しているから「おろか」と言っているのだろうか、あるいは効果の内容で「ププッ、コイツ自分のモンスターをわざわざ墓地に捨ててやがんのwwwww」というイメージにしようと思ったのだろう。 だが、現在のデュエリスト達にこのカードの事を聞いたらこう答えるだろう。 &font(#ff0000){「え？どこがおろかなの？」} &font(#ff0000){「デッキ圧縮と墓地肥やしおいしいッスwww」} &font(#0000ff){「このカードの使いやすさを知らないとは…貴様は真のデュエリストではないな…。」} まぁ制限カードという時点で何となく察しはつくだろう。「シンプルな効果ほど強い」を体現しているがごとく、このカードの有用性は非常に高い。 この記事を見ている人達も恐らく分かっているだろうが、このカードについて解説していく。 まずデッキからモンスターカード1枚を墓地へ送るという点は一見すると、1枚のディスアドバンテージである。 しかしこれは見方を変えるとデッキからカードを墓地へ送ることでデッキの総数が減り、引きたいカードが引きやすくなる。所謂「デッキ圧縮」になる。だが単に圧縮するだけなら、枚数で勝る「針虫の巣窟」やランダム性は絡むもののモンスター召喚のおまけもつく「名推理」「モンスターゲート」などもある為、この点はあまり目立たない。 このカードでデッキ圧縮するメリット。それは狙ったカードを確実に墓地へ送ることが出来る点である。そして遊戯王の「墓地は肥えていれば肥えているほど戦術が広がる」という特徴の例に漏れず、このカードから先へつなげられる戦術が多い。 %%ネクロバレー「やぁ。」%% %%マクロコスモス「墓地と聞いて。」%% まず代表的な使い方は「モンスターの蘇生」。 遊戯王では[[死者蘇生>死者蘇生(遊戯王)]]を筆頭として墓地からモンスターを蘇生させるカードが大量にある。基本的にモンスターは普通に出すよりも墓地から蘇生させる方が通常召喚権を行使しない、フィールドや手札の消費を少なくできるなどのメリットがある。 だがそういったカードも狙ったモンスターが墓地にいなければ旨味が薄い。手札から墓地へ落とすという手もあるが、手札に来るかどうかはサーチカードを使わなれば不確定要素である上に非常に回りくどい。 ピンポイントに狙ったモンスターをデッキから直接墓地に送れるこのカードの存在は墓地のモンスターを積極的に蘇生させるデッキに置いて上記の手間を省ける為、非常に有用であることが分かるだろう。 次に「モンスター効果の使用」が挙がる。 「墓地へ送られる(どこから送られるかは問わない)ことで効果が発動するモンスター」や、「墓地で効果が発動するモンスター」は、このカードを使う事で能動的に使用する事が出来る。これもやはりピンポイントに墓地へ送ることで発揮できるメリットである。 簡単な例を挙げてみると… ・ダンディライオン 墓地へ行くことで2体の綿毛トークンを生み出せるが、このカードの効果で墓地へ行っても発動する為、デッキ圧縮に加えてフィールドアドを2つ稼げる。 ・D-HERO ディアボリックガイ 自身を墓地から除外して、デッキから同名カードを特殊召喚できる。 このカードと合わせて2枚のデッキ圧縮が出来る。 また、[[D-HERO]]は墓地で効果を発動するものが多い為、相性はいい。 ・[[BF-精鋭のゼピュロス> BF-精鋭のゼピュロス(遊戯王OCG)]] インチキ[[BF]]シリーズの1枚。自分の場の表側表示のカードを戻して自身を蘇生させる。 このカードや他の[[自己>ゾンビキャリア(遊戯王OCG)]][[再生>グローアップ・バルブ(遊戯王OCG)]]カードは総じてこのカードと相性がいい。 ・サイバー・ドラゴン・コア 自身を除外して「サイバー・ドラゴン」を呼ぶも良し、墓地で「サイバー・ドラゴン」となる点を活かして、「オーバーロード・フュージョン」で[[キメラテック・オーバー・ドラゴン>キメラテック・オーバー・ドラゴン(遊戯王OCG)]]の素材にするも良しと使い道はいろいろある。 ・馬頭鬼 自身を墓地から除外して墓地のアンデッド族モンスター１体を蘇生させる。 このカードと併用すればアンデッド族限定の「死者蘇生」となる。 他にも色々と例はあるが、墓地で効果が使用できるカードは非常に多く、このカードはその効果を使用する後押しをしてくれる。 そして送った墓地のモンスターを利用するという形で、このカードを利用するという物もある。例えばダーク・クリエイターや[[カオス・ソルジャー ‐開闢の使者‐>カオス・ソルジャー(遊戯王OCG)]]などは召喚の為に墓地に特定のモンスターが存在する必要がある。 その特定のモンスターをそろえる上でもこのカードは非常に役に立つ。 ここまで書いたようにこのカードには捨てたいカードが既に出札にあると腐ってしまうという難点はあるにはあるが、色々と有用な使い方が存在し、「賢い埋葬」と言われることすらある。 そんなこのカードもOCG化される前のアニメ版では「自分のデッキのカード１枚を相手の墓地に置く」という正しい意味で「おろかな」埋葬だった。&footnote(なお、アニメ版ではこのカードの名が「愚かな埋葬」と漢字表記になっていることがあった。) まぁ今なら今で[[一族の結束>一族の結束(遊戯王OCG)]]の妨害や、[[ダムド>ダーク・アームド・ドラゴン]]召喚の阻害などの使い道はあるにはあるが。 因みにこのカード、漫画・アニメ版遊戯王では[[5D’s>遊戯王5D’s]]を除く全てのシリーズにて実際にデュエルで使用されている。(ただしZEXALに関しては[[スピンオフ漫画>遊戯王Dチーム・ゼアル]]での使用。) OCGにおいては某キ○ガイカード、「苦渋の選択」がまだ制限カードだった頃に登場した為このカードの採用率は実は今よりも低かった。 そして、「苦渋の選択」が禁止カード化、墓地で効果を使えるモンスターが増えた事によりこのカードの採用率は上がっていき、最終的に2008年3月の制限改訂にて準制限カード、2010年3月の制限改訂で制限カードとなり、今に至っている。 今では「終末の騎士」や「炎熱伝導場」、「%%満足地獄%%インフェルニティ・インフェルノ」などのデッキから特定のモンスターをピンポイントで送れるカードが出てきたが、即効性があり墓地へ落とすモンスターに縛りのないこのカードは墓地のカードを積極的に使用するデッキでは優先的に投入されている。 因みにこのカード、旧テキストでは「カードをシャッフルする。」という部分があり、このシャッフルが「このカード自身の効果」としてとして扱われていた為、「墓地へ送る効果」の内、間に効果処理が挟まるとタイミングを逃してしまう「時の任意効果」は効果を発動できなかった(例：暗黒魔族ギルファー・デーモン)のだが、後に「ルールによるシャッフル」という裁定に変更され、問題なく使用できるようになった。そして上記のテキストも削除され、それが明文化された。 ちなみにこの「おろかな」というカードも地味にシリーズ化しており、このカード以外に以下の2枚が存在する。 #blockquote(){《おろかな転生》 速攻魔法 (1)：相手の墓地に存在するカード１枚を選択して発動する。 選択したカードをデッキに戻す。} 効果そのものは「おろかな埋葬」とは真逆のものだが、こちらは速攻魔法。 相手の墓地アドを潰すことが出来るのだが、「D.D.クロウ」や「転生の予言」と言ったカードがある為、採用率はあまり高くない。 差別化する点については、前者とは「デッキに戻す」という点、後者とは「速攻魔法」という点が挙げられる。 #blockquote(){《おろかな副葬》 通常魔法 「おろかな副葬」は１ターンに１枚しか発動できない。 (1)：デッキから魔法・罠カード１枚を墓地へ送る。} こちらは「おろかな埋葬」の魔法・罠バージョン。 魔法・罠カードはモンスターカードに比べて墓地で効果を発動するものは少なく、あちらと違って1ターンに1枚しか発動できないが、ブレイズ・キャノン・マガジンなどの強力なものもある上に、墓地に送ったターンには使えないが、スキル・サクセサーや[[ブレイクスル―・スキル>ブレイクスルー・スキル(遊戯王OCG)]]などの墓地で発動する効果は非常に妨害しにくい為、こちらも十分に使えるカードである。 %%「リミッター・ブレイク」を落とせば効果は使えないけど%%[[%%過労死%%>スピード・ウォリアー(遊戯王OCG)]]%%を出せるよ！やったね蟹ちゃん！%% 追記・修正は賢い埋葬をしつつお願いします。 #include(テンプレ２) #right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
