Z(マジンサーガ)

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Z(マジンサーガ)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/12/11(土) 02:31:58
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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*■Z
&font(b){“Z”}或いは&font(b){マジンガーZ}は永井豪の漫画作品『[[マジンサーガ]]』に登場して来る&font(b){存在}。

主人公、[[兜甲児]]が&font(b){神の鎧“マジンガーZ”}を身に纏い、一体化する事で誕生する&font(b){全能の者}である。

元祖スーパーロボットと呼ばれた「[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]」をリメイクしたキャラクターだが、バラ色の科学万能時代を夢見られていた時代に生まれた&font(b){超科学の怪物=スーパーロボット}に対して、科学の限界(=環境破壊等による終焉)を意識した時代に生まれた&font(b){精神世界へのアプローチ}から生まれた&font(b){疑似的な神}として描かれている。

基本的なモチーフは上記の様にマジンガーZだが、キャラクター的には同じく精神世界や神界をテーマにした『[[デビルマン>デビルマン(漫画)]]』や『[[凄ノ王]]』『[[バイオレンスジャック>バイオレンスジャック(漫画)]]』のアイディアも取り入れられており、そうした精神世界や神話世界をにまで入り込んだ永井作品の中でも&font(b){パワーバランスの頂点に立ち得る存在}の一つと言える。


*【出自】
主人公、兜甲児の父である兜教授(本作では名前は設定されていない)が、物質文明の限界を見据え、且つ精神世界へのアプローチを図る中で発見した&font(b){超精神物質Z}により作り上げた&font(b){“神の鎧”}である。

息子である甲児が滅び行く世界の中でも&font(b){永遠に生きられる事}を願って遺された&font(b){“恐怖の遺産”}であり、これは原作版『マジンガーZ』や『デビルマン』と共通するモチーフとなっている。

人が被るには余りにも&font(b){巨大な頭部のみの彫像}…と云った外見をしているが、装着者の意思に反応し、[[チャクラ>マジンガーZERO(機体)]]が目覚める事で展開され、装着者の身体を覆い&font(b){無限の力を与える“神の鎧”}となる。
 
&font(b){超精神“物質Z”}は、&font(b){物質と精神世界の間に位置する存在}と説明されており、&font(b){[[世界は人の意思によってのみ観測され姿を変える>空(インド哲学)]]}と云う哲学的な概念を具現化した様な設定にあり、人が知り得る最後の物質となるであろう事から&font(b){“Z”}と名付けられた。

尚、兜教授はこの“神の鎧”を作り上げる道程で肉体が「物質Z」に同化…この世から徐々に消滅して行くと云う奇怪な最期を迎えるも、意思は“Z”に残り、消えた後にも霊界から呼び掛け、息子である甲児を助けた。


*【能力】
人体の七つのチャクラを開き、そこから発現する気=&font(b){イマジネーションの力を無限に増幅する力}を持つ。
そのため、「Z」の能力や武器には名称が無く。設定された能力も無い。全ては装着者である甲児のイマジネーション次第で。素粒子からエネルギーを取り込む。呼吸を不要にする。空を飛ぶ。宇宙空間を飛ぶ。瞬間移動。時間跳躍。宇宙空間に時空の穴ワームホールを作り出し何光年彼方にも移動できる。高速飛行時にマントが翼になる。相手の思考を読む。テレパシーが使える。物体を透視する。死んだ人間と話が出来る。口から強力な風をおこす。手から衝撃波を発する。胸から高熱を発する。腕をロケットのように飛ばす。武器をイメージ通りに変える(剣を銃に変える等)。天災・天変地異を操る。あらゆる攻撃を逆流させるか自分のエネルギーに変えてしまう。兜甲児の時に負った傷や毒も一瞬で消してしまう。「Z」を纏っていなくてもシンクロすることによりある程度の超能力を使えるようになる。自身を中心に、&font(b){[[あらゆる物質を意のままにコントロール可能>Dr.マンハッタン]]}になったり。&font(b){[[自身をも無限に変化させる事が可能>アポカリプス(X-MEN)]]}になったりという、イメージすれば比喩抜きで何でも出来る&font(b){「神にも悪魔にもなれる力(迫真)」}を持っている。

ただし、その&font(b){力の限界や方向性(ベクトル)}は装着者である甲児の意識下に置かれる為、甲児の精神が高まればその能力は止まるところを知らず無限に高まるが、甲児の精神力が衰えるとその能力も下がっていく。初装着時には甲児の過去のトラウマに起因する&font(b){[[破壊衝動から暴走し結果的に世界を滅ぼした>ゴッドマジンガー(漫画)]]}他、火星での戦いに於ては&font(b){人間である事の常識から抜け出せずに血を流す…等のマイナス面に作用}する危険性もある。

尚、連載中…及び既刊中で、戦いの中でもコントロールを学び既に&font(b){巨大化や天変地異を自在に操るといった神の如き力}を発現しているが、これでも&font(b){進化中}であり、
作者によれば&font(b){“[[神の軍団”や“悪魔の鎧>デビルマン(漫画)]]”}との出会いにより、&font(b){更なる進化を遂げる}……筈であったが余りにも&font(b){精神的な負担が大きい事から永井がダウン}してしまい、現在は続刊休止中…ファンは展開を期待しつつも物語は途中で止まったままになってしまっている。
その後の、新装復刻版にて幾つかの補完は為されたものの、&font(b){それによって、更に読者の欲求が強くなった面}は否めない。


*【武装】
&font(b){本来的な意味での武装は腰の刀のみ}なのだが、その刀自体も&font(b){“物質Z”の変型}なので、前述のように&font(b){無限のイマジネーションによって自在に変化する自身と、自身を中心とする世界その物がZの能力}なのだとも言える。

一応、&font(b){マジンガーZの代名詞的武装}である[[ロケットパンチ]]やブレストファイヤー、ルストハリケーン等も登場しているが技名は叫ばず、あくまでも&font(b){超能力の発現の一つ}として描写されている。

その為か&font(b){自在に質量を操る}等、進化を遂げた後半ではそれらを使用する事も無くなっており、どちらかと言えばファンサービス的な意味合いでの描写だったのだと思われる。

また、&font(b){最初に装着した存在=甲児とは一心同体}であり、その能力は時として&font(b){甲児と離れている時でも彼の身体を通じて発現}する様である。
劇中では「青龍基地」での[[剣鉄也]]の仕掛けた合田との試合中に発現しており、甲児に予知能力の他、バリアーの様な障壁を発現させた。


*【デザイン】
マジンガーZの意匠をベースに、より&font(b){鋭角的で生物的にアレンジされた“鎧”}となっている。
&font(b){能力の象徴である七つのチャクラ}がアクセント。

尚、この&font(b){鋭角的なマジンガー}のデザインは後に『USA版マジンガー』や『[[マジンカイザー>マジンカイザー(機体)]]』へと引き継がれる事になった。
これらは『マジンサーガ』での&font(b){“Z”のイメージを元のマジンガーの姿にアレンジ}したイメージであり、頭部のデザインはほぼ、踏襲していると言っても良い程である。
[[スーパーロボット大戦X]]のマジンカイザーは、おチャクラ全開の姿を披露していたので&font(b){ますますマジンサーガっぽかった}。

*【関連した存在】
精神世界をテーマにした『マジンサーガ』の劇中には、他にも生命とテクノロジーが融合した存在が登場する。

**■アフロダイA
火星のメガロポリス「FUJI市(シティ)」の指導者で、火星移民の重鎮である弓博士の開発した&font(b){ヒューマノイド・マシーン}。エヴァの元ネタの一つなそうな。
ヒロイン、弓さやかと一体化し、彼女の能力を数万倍にも高めるらしいが、オリジナルにも増したやられ役。
翼の生えた少女と云う天使を思わせる姿をしている。
後に戦闘用に改造されるが、完全に機械と融合している生体機械獣には及ばない。
&font(l){『[[マジンガーZERO]]』で設定が拾われ、青少年の股間を熱くした。}


**■生体機械獣
&font(b){バイオ・マシン・ビースト}とルビが振られる、人類が火星で遭遇した恐るべき敵。
通称はそのままビースト。
初期には[[メタルビースト>ゲッターロボ號]]とも呼ばれていた。((ゲッターロボ號は、元々マジンガーZのリメイク企画だったものがゲッターになったという経緯を意識しているのかは不明。))
Dr.地獄(ヘル)率いる火星先住民の主力となる存在であり、&font(b){遥か未来の地球人類(火星移民)の科学力ですら及ばない程の能力を誇る機械の魔物}である。
&font(b){地球移民のDNAをクローン化して作り出した生体サイボーグと巨大な機械獣を融合させて先史火星先住民の魂の器}とした存在で、&font(b){脅威的なまでの戦闘能力と再生能力}を誇る。
ダイナミック的なフリークさを遊び抜きで洗練した様な姿をしている。
戦士としての誇りを持った者から闘争本能だけのバカ、女としての美しさを失った事で世界を憎む者等、描写は様々。

**■[[グレンダイザー>UFOロボグレンダイザー]]
名称は作者のインタビューからで、作中ではZのピンチを救った謎の存在で&font(b){“顔のついた(微笑みを浮かべる)UFO”}として紹介されている。
搭乗者(と思われる)のデュークフリードが&font(b){背に翼の生えた天使}の様な姿をしている等、伏線が張られているが大好評未完中…。
…[[グレート>グレートマジンガー(番組)]]はって?…&font(b){存在すらありません}((劇中で鉄也はブレーンコンドルがモチーフの戦闘機紅蓮コンドルにすら搭乗する描写が無い。))。

**■[[デビルマン>デビルマン(漫画)]]/デビルマジンガー
作者が巻末コメントにて存在を明かしている、甲児とマジンガーZこ前に立ち塞がる&font(b){最大のライバル}。
Dr.地獄が“物質Z”を解析し“神の鎧”に対抗するべく誕生させた&font(b){“悪魔の鎧”}で、装着者は&font(b){Dr.地獄の息子である不動明}…と、永井作品ファンは勿論、にわかですら震える 設定にある。
&font(b){デビルマンをモチーフとしたそのデザインは既に決定}していたとの事だが…てゆーか続き描けよ!!

 永井豪はマジンガーとはデーモンであり、デビルマンである、と語った事がある。

 人間の感覚は脆弱な肉体だからこそ今の形に発展したものであり、デーモンの様に強靭なマジンガーが意志を持つなら本来人間とは相容れない。

 また、人間が人間以上の体を手にした時、その人間はデーモンに呑み込まれる可能性がある。


 だからこそ、マジンガーとは、デーモン(巨大な力)に呑み込まれずに、人間の心を保ったまま闘う=デビルマンの話なのである…と。

 ここら辺の話が、この作品の核心に近いのかもしれない。未完なんでなんとも言えないけどね


&font(b){〝甲児、このままでは自ら項目を破壊(全消し)してしまうぞ!!〟}



&font(b){&sizex(5){「うわぁぁぁぁぁ!父さん!オレ全消しなんかしたくない!!追記、修正がしたいんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」}}

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- このくらいの存在でようやく真ゲッター以降と双璧をなせるようになると思う。マジンカイザーはどれほど強くても所詮『戦いの道具』でステップが止まってるからな  -- 名無しさん  (2013-09-30 16:06:31)
- お兄ちゃん、なんでゲッター厨はどこでも沸いてしまうん?  -- 名無しさん  (2013-11-30 16:22:25)
- 復刻版コミックも出たし、最近は程よくメチャクチャだしスパロボ参戦を希望。SSサイズからLLサイズまで自由自在だ!  -- 名無しさん  (2013-11-30 17:20:03)
- ↑2 ゲッターは遍在しているからだよ。止めたくばお前も終わりなき戦いに身を投じるしかない!  -- 名無しさん  (2013-11-30 18:30:47)
- 紅蓮コンドルってブレーンコンドルのことか?それとも別に存在してんの?  -- 名無しさん  (2014-03-07 15:47:59)
- ↑ブレーンコンドルモチーフのただの主力戦闘機。  -- 名無しさん  (2014-03-07 17:56:51)
- マジンガーって以外にいっぱいるな。Z グレート カイザーの三体かと思ってた。  -- 名無しさん  (2014-06-02 20:30:35)
- ↑豪ちゃんがリメイクしては飽きて打ち切りの繰り返しで中途半端に機体設定だけは増えていくジレンマ。  -- 名無しさん  (2014-06-02 20:57:25)
- 漫画版のゴッドマジンガー(宇宙の創造神)とどっちが強いんだか。ゴッドマジンガー自体がサーガの元ネタだけど  -- 名無しさん  (2014-09-17 22:36:45)
- ↑マジンサーガは永井豪では珍しく自分が神になる物語なんだよね。力その物に人格持たせる石川賢に対して、力を普遍的な物として描き、それを操れる様に葛藤していく姿を描くのが永井豪。だからデビルマンの力もマジンガーもそれ自体は何もしない。  -- 名無しさん  (2014-09-18 10:43:55)
- 正直ヘタレな甲児は見たくなかったよ。 ほぼ凄ノ王だし。  -- 名無しさん  (2014-10-11 05:34:34)
- ↑ なお、Zマジンガーでは機械獣の残骸を再利用した戦艦(凄ノ王)  -- 名無しさん  (2018-09-05 13:49:46)
- ある意味カイザーやZEROの先祖  -- 名無しさん  (2018-11-07 15:01:37)
- マジンカイザーゴウヴァリアンのサイコアーマーが超精神物質Z製  -- 名無しさん  (2019-02-18 13:30:06)
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