X-ARMY(エグザミィ)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/10/05(水) 23:05:03
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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『[[ARMS>ARMS(皆川亮二の漫画)]]』に登場する、巨大軍需産業複合体を背景に持つ組織エグリゴリによって作られた実験部隊。
突然変異や人体実験によって得た超常の能力を持つ者たちで構成されている。劇中には5人しか登場しないが実際はもっといるらしい。
モデルはおそらく[[MARVEL COMICS]]の[[X-MEN]]。



鐙沢村の惨劇と新たなるARMS適正者・久留間恵との出会いを経た高槻涼たちの前に現れた。
自分たちがただの実験体でしかないことに不満を抱き、ジャバウォックを倒して自分たちの力を証明すべく涼たちを襲撃した。
そして仲間達を人質にとって藍空遊園地の建設予定地で涼と戦いを繰り広げた。
 
・&font(#c71585,b){クリフ・ギルバート}
--アニメ版CV:[[檜山修之]]
#center(){&font(#c71585,b){その神にも近い力にエグリゴリの学者達も驚愕してたよ}
&font(#c71585,b){だから僕は奴らに…こう呼ばれるようになった…“&ruby(セイタン){魔王}”クリフとね!!}}

&bold(){異名「&ruby(セイタン){魔王} クリフ」}
X-ARMYのリーダー格であり、ユーゴーの兄。
ユーゴーより能力の発現は遅れたが、実験の過程で凄まじい強さの&ruby(サイコキネシス){念動力}を操ることができるようになった。
その威力は物質に原子レベルまで干渉できるほどで、自らの周りに全てを遮るサイコシールドを張ることも可能。
またユーゴーがいる場合にのみ、額を合わせる事で彼女の精神に干渉してそのテレパシー能力を使うこともできる。
圧倒的な念動力をもって涼を追い詰めるが、精神干渉によって目覚めたジャバウォックの力にはかなわず敗北した。
実験体としてユーゴーより発現が遅かったせいで冷遇されており、能力覚醒時には自分に無礼を働いた研究者を皆殺しにしている。
実は能力としては最序盤とは思えないほどのとんでもない性能を誇り、彼がもし生存して一行に付いてきていたら物語が変わってしまったとさえ言える。


 
・&font(#daa520,b){ユーゴー・ギルバート}
--アニメ版CV:本間ゆかり
#center(){&font(#daa520,b){―私はテレパシスト… 私にしか出来ない戦いがあります…―}}

&bold(){異名「&ruby(エンジェル){天使} ユーゴー」}
クリフの妹。序盤は眉無し不気味系女子、仲間フラグが立ったら突然美少女化した分かりやすいキャラ。
世界最高クラスのテレパシー能力を持ち、同系統のテレパシストと対峙してもその干渉を完全に弾き返すほど。
さらにテレパシー操作で自我を持たない兵士を動かすこともできる。(但し、これはダメージがフィードバックするリスクを負う。)
エグリゴリの一員であるが非常に穏やかな人格者。X-ARMYの作戦にも余り乗り気ではなかった。
幼い頃から汚い部分も含め他人の思念を聞き続けていたため心に傷を負っていたが重い運命を背負いながらも戦い続ける涼の心を知り、惹かれるようになる。
X-ARMYの作戦が終了した後は涼たちとともに行動し、テレパシー能力を活用した擬似通信を始めとして彼らの戦いをサポートし続けた。
自分や他人の精神を送り込んでジャバウォックの暴走を止めることさえやってのける。
肉体的にはそれほど訓練を受けていたわけではなく普通の人間であるため、しばしば死にかけ&font(#ff0000){死ぬ死ぬ詐欺}と読者に思われてたりする。しかし……
 


・&font(#d8bfd8,b){[[キャロル>キャロル(ARMS)]]}
--アニメ版CV:白鳥由里
#center(){&font(#d8bfd8,b){面白いでしょ、“曲がれ”って思うだけで、私にはなんでも曲げられちゃうのよ。}}

&bold(){異名「&ruby(ツイスター){螺旋}のキャロル」}
サイコキネシスを操る少女。なんでも捻じ曲げることができる。
『不思議の国のアリス』の作者、ルイス・キャロルと同じ名前なので何か重要な伏線を仕込まれていると思ったファンが多い。
クリフとユーゴーをお兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ぶが血縁関係ではない。
詳しくは該当項目参照。



・&font(#da70d6,b){ヴォルフ}
--アニメ版CV:広瀬正志
#center(){&font(#da70d6,b){こんなものじゃ この不死身のヴォルフ様は殺せないわよ♥}}

&bold(){異名「不死身のヴォルフ」}
ガチムチ体型で髭面の&font(#ffc0cb){オカマ} 。ガン細胞から抽出した特殊な遺伝子が組み込まれており、心臓を刺されようが[[再生することができる>デッドプール]]。
新宮隼人を倒すほど(あくまで初期の頃の)実力であったが、涼との戦いでは脳を揺さぶられた挙げ句、締め落とされた。
ちなみに隼人は結構好みのタイプだとか……っていうか脳を揺さぶって締め技で勝てるなら十三爺さんが負ける要素がないと思うのだが。
尚、ジムでエグリゴリに「より魅力的な肉体を手に入れられる」とスカウトされたが、実際は実験台でしかなく冷遇されていた。
ハーブティーが好き。不死身だが呼吸ができないと死ぬらしい。((レッドキャップスにはワイヤーで絞殺されて吊るされた。))



・&font(#9acd32,b){キクロプス}
--アニメ版CV:宝亀克寿
&bold(){異名「千里眼のキクロプス」}
ゴーグルをかけた寡黙な男。実験によって会話や日常的な生活を失った。
X線・赤外線のみならずありとあらゆる光・電磁波を視ることができるうえ、光線の位相を揃えて放射して物体を焼き尽くすことができる。
まんまX-MENのサイクロップス。恵のARMSの上位互換のような仕様になっており、恵の第二形態の能力かと思われていたが…。
上記の能力とARMSすら切り裂くみんな大好き超振動ナイフによって涼と戦うが、ミラーハウスに追い込まれて能力が暴走し負ける。
ちなみにこのナイフはエグリゴリの実験室から拝借した超振動ブレードの試作品であり、後に正式採用されたものを高速機動サイボーグが使っている。
なお彼は子供の頃からエグリゴリの戦闘マシーンとして育てられ、薬物実験で超人的な視力を得た代わりに声を失った。
日常生活にも支障が出る事から組織に欠陥品と切り捨てられ、エグリゴリの科学者を見返す為に今回の作戦に参加した。
&s(){その設定のせいで喋れないので影が若干薄い}






以下ネタバレ

涼たちとの戦いが終わり和解をしたX-ARMY。
しかし彼らの独自行動を疎んじたエグリゴリにより、彼らの能力が移植された超人部隊「レッドキャップス」が送り込まれる。
X-ARMYの実験はその兵士たちを完成させる「プロジェクト・レッドキャップス」に取り込まれ、本国のX-ARMYは全て処分されていた。
自分たちと同じ強みを持つ兵士と統率された作戦行動に追い詰められ、殺されるヴォルフとキクロプス。
そしてクリフの前には、アドバンストARMSを持つキース・レッドが現れ、その力によって下半身を吹き飛ばされる。
生き残ったのは逃げ延びたユーゴーとキャロルだけであった……



クリフならキース・レッドの「グリフォン」に勝てたんじゃね?とは言ってはいけない。
実際問題、ジャバウォックを一方的に蹂躙したクリフの超能力で原子レベルに引き裂かれたら、グリフォンの超振動なんて触れる事すらできずに終わると思うが。
ARMS殺しがないから殺し切れなかったのだろうか。

ヴォルフの能力をコピーして半分不死身っぽくなったレッドキャップスをぶつけまくって疲弊させられたのかもしれない。
%%全員まとめて脳を揺さぶれば終わったとか考えてはいけない%%



真面目に考察するなら、涼との戦いでバリアがあっても会話ができていた事から&bold(){音を遮断する事は出来ない}か、出来ても平常時はやってないと思われる。
それならキース・レッドの初手が分からないから&bold(){超音波をぶつけられて瞬殺}だろう。
そもそも超能力自体、ジャバウォックを引き裂けてないどころか有効打にもなっていないわけで、ARMSの再生力の方が強い。

&bold(){「この私のARMS、最終形態…グリフォンの力をな!!さあ、受け取りたまえ!!」}

この台詞のようにオリジナルと違って完全体の能力を自由自在に使えるキースの最終形態相手では、さしもの魔王も勝ち目は薄いだろう。
もっと言えばそもそもキースは彼らの事を熟知しており、後にサイコキネシスを受けた際も意に介さず一瞬で回復していた。
更にARMSの特性には「一度受けた攻撃に対して耐性がつく」というものがある。その為、&bold(){恐らくはすでにサイコキネシスの耐性を得ていた}と思われる。((キャロルの能力に何の警戒もしていなかったのも説明がつく))

クリフの死ぬ間際の台詞からも、レッドキャップスではなくキースにやられたと言っている。下半身が吹っ飛ばされたのは超音波によるものだろう。




キースとレッドキャップスとの決着をつけた後、ユーゴ―は涼達に同行することになった。
キャロルは日本を離れるユーゴーに「必ず生きて帰って」と約束し、クリフたちの眠る墓を託される。






さらにネタバレ









第四部「アリス編」において涼の絶望と憎悪に呼応して「アリス」を取り込んで暴走し続けるジャバウォック。
世界を滅ぼしかねないその力を止めるため、ユーゴーはそのテレパシー能力をフルに使い精神世界のジャバウォックを焼き尽くさんと自爆を試みる。
その思いに応えるかのように涼は己を取り戻し、ジャバウォックの力を制御して全てを鎮める。
しかしすでにユーゴーの精神能力は限界に達しており、その体に心が還ってくることはなかった……
彼女の顔はたとえ自分の想いが報われなくとも、満足したものだった。

#center(){&font(#daa520,b){私が…生まれて初めて愛した人… 私は… いつでもあなたのそばにいます…}}



アル
「なんでだよ………?
 なんで、あんな馬鹿どものためにおまえが生命をかけるんだよ!?
 なんで…あの時… 帰ってくるって約束しなかった…!?
 なんとか言ってくれ… ユーゴー…」




そして唯一生き残ったキャロルは、第5部の冒頭では涼たちと共に泣きながら約束が果たされなかったユーゴーの墓参りをするのだった。



恵
「ユーゴー… みんな揃ったわ… 
 今日はあなたの命日でもなければ、特別な日でもない…
 だけどみんなで決めたの
 たまに集まって、あなたに会いに来ようって…
 みんな元気でやっているわ
 あなたと私達が命がけで勝ち取ったこの"世界"で、懸命に生きてる
 だから、心配しないで…」



だが、そんなユーゴーの犠牲の上で勝ち取ったはずの世界さえも、キース・ホワイトの掌の上であった。






オリジナルARMSの力も失った涼達には、もはや超常的な戦闘力を持つキース・ホワイトやモデュレイテッドARMSに勝ち目はなかった。







#center(){&font(#4b0082,b){(ユーゴー… オレも…どうやら君のもとへ行きそうだ… もう…オレには…)}}
















#center(){&font(#daa520,b){【諦めちゃだめですよ…】}}





&font(#ff0000){ラストのネタバレ}





完全体となったモデュレイテッドARMSの猛攻に倒れた涼達三人…
死ぬ間際というところで、涼の脳裏に誰かが語り掛けてきた。

#center(){
「ユ… ユーゴー… どうして!?」

&font(#daa520,b){私は死んでなんかいませんよ… 私は"アリス"に取り込まれたんです…}
&font(#daa520,b){いつでもあなた達のARMSの中にいたんですよ…}
&font(#daa520,b){聞こえるでしょう?"声"が… あなた達を呼んでいる…}

(ドクン)

&font(10,b){……“&ruby(チカラ){力}”が欲しいか?……}

&font(#daa520,b){恵さんやカツミさんやみんなの声…}

(ドクン)

&font(14,b){“&ruby(チカラ){力}”が欲しければ…}


&font(#daa520,20,b){さあ、応えてあげて!!}









&font(30,b){くれてやる!!}



&font(#20b2aa,25,b){&ruby(ナイト){騎士}が立ち上がる!!}




&font(30,b){くれてやる!!}




&font(#bdb76b,25,b){&ruby(ホワイトラビット){白兎}が飛び上がる!!}




&font(35,b){くれてやる!!}




&font(#b22222,30,b){&ruby(ジャバウォック){魔獣}が目を覚ます!!}

}





この復活シーンはそれぞれ&bold(){見開き3連発の怒涛の6ページ}。
&ruby(クイーン・オブ・ハート){ハートの女王}はこの直前、アザゼルに必死にコンタクトを取ろうとしてホワイトの"ブリューナクの槍"を撃たれた恵により発現。
その仮面を外し「アリス」の素顔を見せ、&ruby(クイーン・オブ・ハート){ハートの女王}の力を持ってしてオリジナルARMSを呼び覚ましたのだった。

#center(){
&font(#20b2aa,b){【&ruby(ナイト){騎士}】}
&font(#20b2aa,b){愚か者ども!わからぬか!?我と貴様との"力"の差が!!}
&font(#20b2aa,b){覚醒して間もないおまえらに見せてやる!!}

&font(#20b2aa,20,b){本当の"力"というものを!!}


&font(#bdb76b,b){【&ruby(ホワイトラビット){白兎}】}
&font(#bdb76b,b){どこを見ている!ノロマな奴らめ…おまえらと我らの決定的な違いを教えてやろう!!}
&font(#bdb76b,b){おまえ達がいう我々オリジナルは自らの"意志"を持つARMS}
&font(#bdb76b,b){そして、その"意志"こそがARMSの"力"!}

&font(#bdb76b,20,b){"意志"こそが無限の可能性!!}


&font(#b22222,b){【&ruby(ジャバウォック){魔獣}】}
&font(#b22222,b){ARMSのなんたるかも知らず"力"のみを求めてきたおまえ達では…}

&font(#b22222,20,b){我らには勝てん!!}

}



ここからの胸のすくような反撃の快進撃は作中最高潮のカタルシスである。


&font(#bdb76b,b){&ruby(たけし){白兎}}は仲間達の為に最後まで優しさを持って戦い


&font(#20b2aa,b){&ruby(はやと){騎士}}はずっと追いかけていた父親の仇に引導を渡し


&font(#b22222,b){&ruby(りょう){魔獣}}はようやく&font(#b0c4de,b){&ruby(カツミ){神獣}}のもとに駆け付けた



そして涼とカツミによりアリスの怒りと憎しみは飲み込まれ、ユーゴーはクリフ達X-ARMYの仲間達と共に天国へと昇っていったのだった。




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- ……レッドさえいなければ、爺共全滅してクリフが仲間入りしてたのに……  -- 名無しさん  (2013-09-07 22:34:52)
- ユーゴーは涼達より1歳年上(18歳)なんだよな・・・多くの読者が思うんだろうけど、勿体ないぞ涼!それでも男か!(涼がユーゴー選んだら物語が破綻するが)  -- 名無しさん  (2013-09-13 01:41:29)
- X-ARMYのいいとこ取りであるレッドキャップスも結果的に用済みとして処分されたのが皮肉だな  -- 名無しさん  (2014-06-28 08:47:07)
- 胸の辺りなんか……いい感じだ。これはしゃーない。  -- 名無しさん  (2014-08-30 21:41:02)
- ↑↑メンバーそれぞれの能力を量産できる程度に再現しているからいずれ底は見えていただろうな。  -- 名無しさん  (2014-08-30 21:44:38)
- ユーゴーの作画の変化については作者にもツッコまれてたなあ。初登場時は次の週には死んでそうなモブ顔だって。描いてるうちに手応えが変わってきたので涼に合流させることにしたとか。  -- 名無しさん  (2014-12-21 10:48:43)
- レッドキャップスのマングース作戦はインパクトあったわ。後にワンピースでほぼ同じことが行われた時はやっぱり色々な人が影響うけたのだと思った。  -- 名無しさん  (2015-12-21 02:53:33)
- ヴォルフってあの頃の隼人を倒したことよりも、隼人のジジイを追い込んだことの方が凄いと思う。  -- 名無しさん  (2016-04-07 07:42:38)
- 最後のARMSの中から語りかけるユーゴーにガチ泣きした…  -- 名無しさん  (2017-05-24 00:27:38)
- クリフの二つ名がセイタンなのはセイタンの本名がイブリーズ(絶望の意)なのと掛けてるのかしら  -- 名無しさん  (2017-11-22 16:13:14)
- クリフは、ARMがチートじゃなければ最強になれたよね  -- 名無しさん  (2020-03-12 18:06:55)
- ↑3 あれはジイちゃんの衰えた筋力じゃ締め落とすのも難しかったとかなんかな  -- 名無しさん  (2020-09-02 21:10:46)
- こいつらを捨て石にしてレッドキャップを作って、レッドキャップも捨て石だったからサイキック系の完成形は居ないんだよな サイボーグ系は完全機械のネクストが居るけど モデュレイテッドが居たから出せるタイミングがなかった気もするけど  -- 名無しさん  (2020-11-09 20:32:43)
- ↑こいつら、特にクリフはARMS以外だと無敵だからな。カルナギでも勝てないだろう。グリーン坊やもそうだけど、強すぎるチート能力は扱いに困るんだろうね。  -- 名無しさん  (2020-11-09 20:50:42)
- 所詮は少年誌だから生身の人間を粉砕するのは自重せざるをえず、サイボーグや機械、ARMSの量産型雑魚敵ばかりになったのかも  丁度サンデーの作風が変わる時期に連載していた気もするし  -- 名無しさん  (2020-11-10 10:25:46)
- このレッドキャップスはその全てを併せ持った究極の兵士なのだ!。なお念動力は持ってない模様  -- 名無しさん  (2022-02-20 18:26:54)
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