PTA

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PTA - (2021/04/08 (木) 11:01:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/30 Sat 17:07:07
更新日:2024/01/03 Wed 21:05:38
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【PTAとは】


PTAとは、全国各地の学校単位、あるいは市町村単位で設けられる組織である。

PTAはParent・Teacher・Association(ペアレント・ティーチャー・アソシエーション)の略。
決して「パパさん達の集まり」ではないし、「パパ・とうさん・アニキ」の略でもない。
法律には全く根拠がないので、「父母会」「保護者会」というようにPTAという名前ではないこともある。

学校に通うこども達の親や、教師によって構成され、
健全なる教育、こども達の安全、充実した学校生活の支援を目的としている。

PTAシステムの開祖はアメリカであり、日本には戦後、GHQ等によってもたらされたと言う。
ただし、法律には全く根拠のない組織である。法人として登録すればさまざまな規制に従う必要はあるが、普通法人登録はしない。
そのためPTAという組織自体なくても法律上は問題ないし、あったとしてどう運営するかは団体内部の自治に委ねられている。

【PTAに参加するまで】

通常子どもが小学生になると、その両親(特に母親)はPTAに入会するかどうかの決定を任意で求められる。
入会すると会合等に参加できるが、自治体によっては会費が必要な場合が多い。

【PTAの活動(ライト編)】

地域によって詳細は異なるものの、大抵、月に何度かの会合を開き、教育の内容の報告、問題点、懸念事項等についての話し合いが行われる。
場合によってはPTAが主催となり、こども達の為のイベントが開かれることもある。
学校行事にも、PTAからの来賓がやってきたりするケースもある。

学校周辺や通学路の清掃、登下校時間における監視(みどりのおばさん的な)活動等ボランティア活動のようなことも行う。

PTAの利点としては、教育の実情を常にかつ身近に把握できる他、必要とあれば直接、あるいはPTA協議会を介して教育の内容に口出しをできることにある。
先生方もクラスの生徒全てに目を光らせることは学校内でも難しく、ましてや家庭生活にまで目は行き届かない。
公立の場合先生方は転勤することもあり、どうしても地域の実情に疎くなる。
地域社会に根付いた独自の視点を持つ親御さんが学校の気付かない教育の在り方の問題点等に適切な意見を述べることは、教育にとって重要である。
先生に対して1人では言いだしにくいことも、集団で問題意識を共有してまとめて話すならば、より洗練された重要な指摘になるかもしれない。
問題教師体罰なども、PTAで情報を共有することで明るみとなり*1、解決につながることだってある。
転校してきた生徒やその親にとっては学校や地域の実情を知る重要な窓口にだってなりえる。


【PTAの活動(ダーク編)】


PTAには法律の根拠がないため、悪く言えばどう運営しようと違法にはなりにくく、また運営のプロと言える人もいない場合が多い。
そのため、PTAのダークな側面が最近取りざたされるようになってきた。

勝手に入会させ、退会も認めない


PTAにメリットがあることは事実だが、PTAに入会するか否かは任意である。子どもに教育を受けさせるのは義務であるが、PTAに入会するかどうかは別問題。
「入会してないのに会費の請求が来た」とか「強制的に入会していた」などは昔からあったが、近年特に報道されるようになった。
学校に入学したのでPTAに勧誘するのは問題ないが、本人の意思を無視して入会させたり、会費を徴収したり、不利益をちらつかせて会合への出席を求めることは「基本的人権(所属の自由)」を侵害する行為である。
入会申込書を書いてもいない人を強制的にPTAのメンバーにし、更に有無を言わさず強制的に会費を取り上げる行為は違法であり、最悪の場合は強要、恐喝の刑事罰に問われることもあるのだ。
とあるアンケートでは4割以上が「強制加入で当然」と回答したといわれているが、法的に見ればこれは完全な間違い。昔からやってるからいいと思った、と言う感覚に染まるといつの間にか犯罪者になっていることがあり得るのでので注意しよう。
学校とPTAは別組織であり、学校が勝手に勧誘用にPTAに連絡先などを通知すること自体が個人情報保護法違反である。

また無差別に人を集めれば、当然そこには好ましからざる人も入ってくる。
子どもを狙う犯罪者が自分の子どもが属しているというだけの理由で入ってしまい、PTAが子どもを狙う犯罪者に情報を与える結果になるリスクも忘れてはいけない。

無茶な役員の押し付け


学校によっては特に役員決めにおいてトラブルが発生しやすい。
PTAの仕事は完全無償のボランティアである場合がほとんど。
専業主婦のいる家庭を前提としたシステムが改善されていないPTAも多く、PTAの行事や仕事の日程に「シングル家庭や共働きで多忙な家庭ではとても出られない時間帯」が当てられることが多いせいもある。
中には仕事や高齢者の介護をしなければならない家庭の親に対し、順番などを理由に有無を言わさず役員などに任命し、PTAの仕事をせざるを得ない状態に追い込むPTAが社会問題化している。
それで母親が仕事を退職に追い込まれ、結果的に生活が困窮してしまったというケースさえもあるんだとか。

最悪の場合、本人が病気で日常生活すらままならない状況の人にすら役員を押し付けたり「診断書を提出しろ」と強要するケースもある。
自分だけでなく、家族のプライバシーに属することをPTAの多数の保護者の前で発言・納得させるということすら行われる。*2

PTAに入会したからといって仕事を強制することは許されないし、またそんなやり方が横行しているPTAからは脱退することも基本的人権の1つである。
無理やり任命した挙句、仕事を拒否したことについて嫌がらせをする場合、PTAの担当者の方が犯罪になりかねない。

意味のない役員仕事


「ベルマーク集め、マークの切り取り*3」のように時代に合わなくなった行事。
必要性の薄いレクリエーション。
メールやSNSなどでの情報共有の様な費用もほぼかからず正確化も見込める効率化。

ところがこうした効率化がせっかく提案されても、なかなか進まない。

一部役員の暴走


前記した意味のない役員仕事がなぜなくならないか。
「不合理かどうかなんて関係ない、私はあんなに苦労したのに、後の人がそんな楽をするなんて許せない」というしょうもない感情で口出しをする人に限って発言権を持っていたりすることが多いのだ。
そういう人たちは役員仕事で苦労したからこそ発言権のある人たちも多く、その意味では被害者ともいえる。
だが被害者が転じて周囲に同様の被害を押し付ける加害者となってしまうという問題はPTAでも健在なのだ。

また、経理が杜撰で使い込みをされているのに気づかなかったり、意識高いつもりのバカが暴走した結果、実質強制加入のような法律をきちんと守らないやり方が横行してしまう傾向が強い。

PTA会員と非会員の差別


また、卒業式などでPTAから送られるコサージュなどをPTAに入会していない家庭の子には贈らない(親が実費を別途出すと申し出ても)という対応も目立つが、これも実は問題だ。
卒業式は「学校行事」であり、「PTA行事」ではないのだから、「学校行事」として従うべきルールがある。
学校とPTAは別組織で、学校内でPTA会員の子か非会員の子かを差別することは式典における学校のルールに反している。
PTAが独自にPTAの子ども向けの式典を行い、そこで会員のみに配布するなら問題ないが、卒業式と言う場を借りるのにPTAの組織の論理を持ち出す時点で、非常識な振舞である。

解決が難しい…


だが、こういったPTAの問題行為を学校や役所に相談してもあまり強く出てくれないことが多い。
PTAと学校が形式的には別組織である以上、校長先生も強く出るのが難しい。
その上学校の先生も人手不足であり、PTAがなくなると運動会や入学式・卒業式のような学校行事がうまく回らない。
学校としてはPTAと対立関係になったり、ましてやPTAがなくなるような事態は避けたいのだ。

他の保護者としても、子供を人質に取られている面がある。
自身がPTAを脱退した結果、自分だけでなく子供が学校で露骨ないじめや仲間外れの対象になってしまうという危険性がある。
子どもが卒業するまで我慢すれば、とりあえずはやり過ごせる。
結果としてPTAに強く出る意欲もわかなくなり、問題のあるPTAのやり方がなかなか改革されないまま現在に至っている。

一方で、こうした状況に異を唱え、改革に成功したというPTAの例も報告されるようになってきている。
やる前は様々な懸念があったがやってみたら案外何とかなったという例もあるようだ。

こういったダークな傾向から脱皮できるかが、PTAの今後を握っていると言えよう。


悪行


通常、この手の文脈で取り上げられるPTAとは『日本PTA全国協議会』のことを指す場合が多い。

PTA全国協議会は全国各地のPTAの活動を支援し、まとめる組織である。

『教育に悪影響を与える』

誰もが一度は聞いたことがあるはずのこの一言でこども達の娯楽を奪おうとする活動もPTAの仕事である。

名目はやはり「こどもの健全な教育の為」。


しかし、どれもこども自身の意見を完全無視した大人のみの視点による主張が多く、反発を受けることも多い。

しかもその主張がなぜか通ってしまう例もあり、『PTAにはそういった権限がある』と誤解する者もPTA内外問わず存在する。
近年台頭するモンスターペアレント(モンペ)もその代表格である。
多くのモンスターペアレントはPTAに属している。
もはや、監視という名の管理・軟禁である。


何かしら注意した際の常套句は「アンタ子供育てたことないでしょ↑!!!!」


余談だが男女問わず、性的な意味で子供が好きな人も紛れている場合がある。その数はPTA全体の5~10%程度といわれている。
尚、これに関した事件が、地方紙の片隅にひっそりと載っている。


◆PTAが主張する教育に悪影響を与える例
  • ゲーム、アニメ、まんが、特撮番組
代表例。
1950年代の悪書追放運動鉄腕アトムすらも焚書にし手塚治虫を大いに苦しめた。
CEROや倫理機構が発達する中でも(もっともそれらを活性化させたのもPTAである)、存在を抹消しようと懸命である。
場合によっては、子供にトラウマを植え付け…もとい注意する為に強制的に見せることもある。
子供が近付こうものなら、激怒する。企業や本屋を。
最近は、エロゲ会社にもクレーmもとい抗議をしているらしくアニヲタとしては由々しき事態である。子供はエロゲやれねぇよ!
アグ〇スとタッグを組んでいる団体もある。

  • 学生服、体操服
なんでも、ブルマは卑猥なんだとか…。この発言を最初にした人は自称フェミニスト(フェミニン)。女性解放運動を知らないのか?と言いたくなる。
既にブルマー等はほぼ絶滅状態である。
女子学生服のスカートを廃止した学校も現れはじめた。由々しき事態である。

  • イベントごとの不平等
ここで言う平等とは『学芸会における全員主役化』『運動会における整列徒競走』等、少しズレた平等。酷くなると部活にも口を出す。
練習を頑張った子供はどうなるんだ?、という疑問はタブーとされている。

  • バラエティ番組
『こどもに見せたくない番組ランキング』が有名。
めちゃイケやロンドンハーツ、クレヨンしんちゃんが上位の常連。
「クレヨンしんちゃんを見たこどもが往来でケツを出した光景」を実際に見たことがあるのだろうか?
一方、『見せたいランキング』ではふしぎ発見、プロジェクトX、世界一受けたい授業等が常にランクされる。
なお、ヘキサゴンは両方にランクインしたことがある。

  • インターネット(パソコン・携帯電話・スマホ等)
最近よく騒がれている内容。(ちゃんと調べたりもせずに)子供に不適切だったり、過激だと思われるようなサイトの閲覧を制限させるよう自治体に求めたり、
夜間にケータイをさせないように呼び掛けたりしている。自治体に。

アダルトサイトやアダルトな内容を含むサイトならいざ知らず、親によってはニュースも禁止という者もいる。

ぶっちゃけ、ネットに関しては俺らも悪い。

◆極めて特殊な主張
先に挙げたような基本的な主張は誰もが知るところであるが、ときにPTAは誰もが首を傾げたくなるような主張をすることがある。
ここではウソかホントかもわからないような驚きの主張(下手をすれば犯罪行為)を紹介する。

繰り返すが、PTAには「命令する権利」はないし法律でこれらの行為が保証されている訳ではない。

※事実かどうか定かではありません
都市伝説的感覚でお楽しみ下さい

  • 「棚を移すだけではダメだ!18禁コーナーを撤廃せよ!」
筆者の地元で起こった運動。
学校に近い本屋数件に対して、「こどもの目に触れる可能性がある」としてアダルトコーナーを撤廃させた。

  • 「ゲームセンターがオープンした? 店を畳め!!! なに?嫌だと? 宜しい、ならば毎日押しかけて営業できないようにしてくれる。」
オープンしたて のゲーセンに毎日押しかけ、店をたたむように命令した。
拒否されるや否やこどもが近付かないようにボランティアが周辺を見回りするようになりゲーセンの売り上げガタ落ち、移転を余儀なくされた。
店をオープンするには数多の手続きや建物の建設や改築等、相当の手間や費用が掛かっている。しかもこの場合、オープンするまでは何も言わず開店したのを狙って恫喝や張り込みを行うという極めて悪質な手法をとっており、事実上の営業妨害である。

  • 「キャラクターに『嫌いな食べ物』を設定するべきではない!」
「○○だってたまねぎ食べられないんだよ!」と子供が言ったのを受けて一時期大量に生まれた苦情。
「子供を教育する親は嫌いな食べ物はないのか?」と問いたい。というかそもそもそんな屁理屈を論破してちゃんと(無理強いでなく)食べさせるのが親の役目である。それを放棄してフィクションにいちゃもんをつけるなど言語道断である。

  • 「アンパンマンはエロアニメ」
アンパンマンに対し、『性的表現』について抗議を出したと言う。
曰く、ドキンがしょくぱんまんに恋していると言う設定が気に入らないらしい。
確かに対象年齢的に恋愛表現は若干早いような気がしなくはないが作中では極めてデフォルメかつコミカル寄りな表現が殆どであり、エロ呼ばわりなど言いがかりも甚だしい主張である。というかあの描写とエロを結びつけるあなた方の発想の方がよっぽどふしだrゲフンゲフン。

  • 「家を出入りしているのに靴を履き替えないのはおかしい!」
ドラえもんに対し、このような苦情が来たと言う。
この苦情の後、ドラえもんは地上から3ミリ浮いていると云う設定が追加された。

  • 水着の変更
これはとある地域で起こったことだが、学校指定の水着に対して「水に濡れたときのあのピッチリ感は卑猥だ」となんともアレな主張もとい性癖難癖をつけ、
学校指定の水着を止めさせて水着は自由にするよう求め校則を無理矢理変えさせた。
もっと際どい水着が増えた。結果、その学校の教師は猥褻罪や淫行罪で逮捕される件数が増えた。

  • 一方通行
エロゲ等の18禁コーナーに子供が入ろうとしていたので、注意したら親が激怒。

駄文ではあるが、一つ。大多数はこんなわけのわからない人ばっかりだが、ほんの一握りにはちゃんとした人もいる。ほんの一握りだが。

それから、PTAを憎むあまりに自分が同じような存在にならないように気をつけるべきだろう。ネットの人間もPTAみたいな奴らが多いから。


追記・修正は教育に少しだけ悪影響与えるザマスからほどほどにするザマス!

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