SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS

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SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS - (2023/07/18 (火) 09:00:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/07(水) 01:51:23
更新日:2024/05/04 Sat 00:04:10
所要時間:約 5 分で読めます




SNKプレイモア制作の2D対戦型格闘ゲーム
これまでにカプコンが制作したCAPCOM VS. SNKシリーズは主にカプエスと呼ばれるが、こちらは単にSVCなどと呼ばれる。


【システム】
SNKプレイモア*1開発のため、レバー+4ボタンでの操作となっている。
また、タメコマンドの入力に若干クセがある。
レバー入れっぱなしで走り続けるダッシュではなく、フロントステップとなっている。ゲージを使用することでガードキャンセルで出すことも。
ただし、緊急回避や吹っ飛ばし攻撃、小ジャンプなどは不可能。
3分割された「グルーヴゲージシステム」や、一発逆転の「EXCEED」と言う要素もある。


【評価】
前述のガードキャンセルフロントステップは、初心者には使いにくく上級者からは立ち回りが単調になるとの声があった。

演出などが暗く地味で、カプエスのようなものを期待していたファンをガッカリさせた。
とくに背景は「異世界でのリアルなストリートファイトを意識した」せいでひどく殺風景。お馴染みの背景出演キャラどころか、人っこ一人いないとこばかり。
打撃音もペシペシと地味な音で、動作にも重量感が無い。

また、CPU戦の難易度も高めで、しかもキャラごとの個別エンディングを見る条件が「1ラウンドも取られず、かつ削りKOしないでラスボスを倒した時に現れる隠しボスを倒す」と非常に難しい。
しかも、このボスに敗れたらコンティニュー不可で「その後彼の姿を見たものはいない」的なバッドエンドになる*2

開発陣がキャラクター設定に詳しくないのか、対戦前デモや勝利画面などで公式設定と異なる発言がたびたび見られる。
対戦前には全ての組み合わせで会話デモが挿入されるが、リョウやサガットなどの性格がおかしい点など。

しかし格闘ゲームとしての出来、バランスはまあまあしっかりしている。ギースが出るまではの話だが。
タメ技が強いキャラが強めだったり、ダンが中堅に食い込む程などややカオスだが。

キャラクターのチョイスも意表をついたものばかりで、CVSが王道ならこちらは外道寄り。
特にSNK側のキャラに顕著。覇王丸を差し置いてアースクエイクに幻十郎と言うチョイス。よくぞ色を出してくれた。
CAPCOM側は洗脳ケンにヒューゴー、タバサなど異色の人選が多いが、ストⅡ出身者が9人もいるのはやはり微妙か。
王道を外したような人選は移植版のパッケージにも見られる。(PS2版:ケンとテリーのイケメンアメリカンコンビ。箱版:春麗と舞のヒロインコンビ)

公式絵は非常にクセの強い画風が特徴の色々と悪名高いノナ氏が担当した。
とはいえ、大多数のキャラはその画風とキャラクターの個性が見事にマッチしており、カッコよく出来ているのだが、
M・バイソン、暴走庵、ダルシム辺りの出来は非常にすさまじく、賛否が分かれる。



【キャラクター】

<SNK側>
≪初期キャラ≫

学ラン京。
技は他のKOFに準じたものも多い。
庵との掛け合いやボイスはkof2003の時とほぼ同一。

京を付け狙う青い炎を持つ青年。
EX版に暴走庵がいる。
エンディングではオロチの血に呑まれかけてしまう。

SNKが誇るお色気くノ一。
エンディングには北斗丸も出てる。

  • アースクエイク
サムライスピリッツから来たあの重量級。
久しぶりに登場したが、プレイヤーとしての再登場は『天下一剣客伝』まで待たねばならなかった。

伝説の狼。
ガイルの事をカリフラワーと言ってしまう程の最もテリーらしくないテリー。
その一方、相手がどんな素性でもストリートファイトを楽しむ一面を持つ。
ニュートラルモーションはkof2003の動きと同一。でも衣装はkof2002までのもの。

無敵の龍。
SNKサイドで特にキャラ崩壊が激しい人。
非常に口が悪い。もはやチンピラ

ポリサムよりまさかの参戦。
サムスピ本編では2019年の『令サム』まで再登場しなかったが、『ネオジオバトルコロシアム』にて同じポリサム出身のアスラとともに再登場した。
彼女と幻十郎はボタンの配置がやや異なる。

  • チョイ・ボンゲ
キムの更生コンビの片割れ。2003とは逆でチャンは欠場。
カプエス2でのチャンのオプション版と違い、上半身が胴着。
小ジャンプが封印されてしまったせいで珍しく弱キャラとなっている。

初代龍虎の拳のラスボスとして登場した天狗の面を被った謎の空手家。
EX版に本気になったMr.カラテがおり、豪鬼と対になっている。
設定上使えない虎咆が使える。
本人はただの天狗だと言い張るが一部の人からはバレバレ。
EDはリョウの逆ver。

覚悟、よろしいか!
口調は『KOF』よりも原作の『龍虎の拳 外伝』寄り。
相変わらず行方不明の父である竜白を探しているが、やっていることがほぼほぼ通り魔と変わらない。

  • キム
正義のテコンドー使い。
今回は純粋悪でも更生させようと奮起している。
だが正義の押し売りが強すぎる感がいつも以上に大きい。

  • 牙神幻十郎
覇王丸の命を狙う人斬り。だが肝心の覇王丸は今回非参戦。
キャラクター性が完璧にかぶっている庵との会話デモは必見。同族嫌悪
ついでにその庵のライバルの京も幻十郎の言動を見て真っ先に庵の事を思い出していた。やっぱ似てるんだね
後に新作『零』で幻十郎は登場したが、アースクエイクと色は登場しなかったため、当時の一部では「未来から幻十郎だけ帰ってこれた」とネタにされた。


≪隠しキャラ≫

オロチ四天王の一人である風使いの牧師。
96の時にヤムチャだった通常ダウンモーションが仰向けに倒れるものに変更された。でもうつ伏せダウンはヤムチャのまま
超反応ここですかは健在。
やみどうこくの弱体化、新技の追加など色々調整され結果中堅クラスに。
対人戦でもよのかぜのけん制がキモ。
ゲニ子可愛いよゲニ子。

死んだ死んだ詐欺を越えたなにか。ニュートラルモーションが96の時と微妙に違う。
今作最強キャラ(主に永久)で他を圧倒。あまりの強さに大会では参加者全員がギースという事態になった。
エンディングではなんとシャドルーを乗っ取ってしまう。

  • マーズピープル
メタルスラッグに登場した雑魚キャラの宇宙生物。触手要員。ネタかと思いきや意外と強い。
しかもCPU戦で登場させようとすると、ラスボス経験のあるゲーニッツやギースよりも条件が厳しい。

  • ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ
みんな大好き『暴走庵』
速くてもの凄いジャンプを手に入れて立ち回りがエライことになった。当然キャラランクはギースと並ぶ最強キャラ。
この作品からSNKサイドでも通常庵と必殺技などの差別化が進んでいる。
公式絵がムンクの叫び。
エンディングはアメスポチームのヘビィ・D!とラッキーが運悪く蹲っている暴走庵に遭遇して襲われ、チームメイトでもないのに殺されかけるというギャグエンドとなっていた。


≪ボス≫

  • 本気を出したMrカラテ
本気を出すだけで真豪鬼並になるようだ。…毎回本気出しとくれよ。
…まぁ、EDの展開を見る限り、気軽に本気出せないのだろう。
それでもリー・パイロンが言うには減らず口が叩けるなら後40年は生きられるらしい
一方で、オロチの暗黒パワーもサイコパワーも殺意の波動もその他諸々の特殊な生まれでもない純粋な人間が本気一つで渡り合えるという展開はユーザーに強烈な印象を残したようで、
KOFでも後にこの状態と思われるMrカラテが登場している。
何より、こいつの登場によりKOFでのタクマの無茶行動*3が「本気を出した」で大体説明できるようになった。
端から端までとどく見えない飛び道具や弾が非常に大きいノーゲージ飛び道具、初代龍虎モチーフのガー不乱舞のイクシード技など表ラスボスにふさわしい性能をしている。

≪シークレットボス≫

  • アテナ
麻宮アテナではなく、そのご先祖様のビキニアテナ。
隠しボスのくせに死に技持ちという、残念な部分も…。
そのせいで人によっては前座ボスの方が強かったという声もちらほら。
彼女に負けると動物の姿にされる。


<CAPCOM側>
≪初期キャラ≫

真の格闘家を追い求め続けるミスター格ゲー。
暴走庵の対ポジを洗脳ケンに譲ったため、今回殺意verはない。
性能はいたって普通。キャラランクも大体真ん中付近。

リュウの永遠のライバル。
本作ではEX版である「洗脳されたケン」が登場する。

ストリートファイターシリーズの元祖ヒロイン。
エンディングではマッドギアの残党と対決する。
実は隠しキャラ以外だと鳳翼扇などのおかげで一番性能が高い。

  • ヒューゴー
投げキャラ兼レスラー枠をザンギに取られずに済んだ。
会話デモではスト3同様、ファイナルファイトのポイズンと同行してる他、勝利ポーズなどになぜか『KOF』シリーズの包が出る。
十八番の「ギガスブリーカー」がイクシード技になっているのが悩みの種。
隠しボスの相手によってEDが変わるキャラその1
EDではプロレスの対戦相手になってもらうために天界や魔界へ直接アポを取りに行っているのだが、豪鬼と違って生身の人間がどうやっていけたのだろうか?

元祖待ちキャラの要塞アメリカ軍人。
タメの仕様が面倒だがタメ時間が短く、ソニックブームの隙が非常に少ないせいで強キャラ。
碌な連続技が無いがその気になればひたすら飛び道具を撃ち続けられる砲台と化す。
ジャンプすればいい?サマソや超必サマソで余裕です。

  • タバサ
『ウォーザード』からの参戦。
殺意の波動オロチ、壊帝ユダ、レプリロイドなどあらゆる世界の情報を知ってる知識チート。
マーズピープル語まで解読できる。でも竜白氏の行方は分からないなぜだ。
今作はガード不能連携やゲージ技などのおかげで強キャラ。

本作ではEX版が「神人豪鬼」ではなく、「真豪鬼」に戻っている。
隠しボスの相手によってEDが変わるキャラその2
EDで隠しボスの元へ行く理由が地上には満足する強者がいないから、というものだが単身で天界や魔界に行ける時点で既に人間やめているような…。

ヨガを極める妻子持ちのインドの僧侶。
公式絵では、村で死んだ子供の遺骨を何故か重ねている。

シャドルー四天王の脳筋ボクサー。
本作のエンディングではシャドルーを乗っ取ってしまう。
公式絵がまるで深海魚。

シャドルー四天王のナルシスト。

ムエタイの帝王。
本作ではまだシャドルー四天王にいた時である。
リュウとの再戦で悟っていないせいか、他の作品に比べると攻撃的な性格になっている。

シャドルー総帥。
CVS時代での因縁の相手であるギースは最強キャラなのに、こちらはゲームシステムの噛み合いの悪さで最弱キャラ候補。
というか今作のシャドルー四天王はみんな最弱候補だったりする。どうしてこうなった!


≪隠しキャラ≫

サイキョー流の使い手。
香澄をはじめとするSNKキャラクターにロバートと間違われ、本人もMrカラテを親父と間違える。
本作では挑発伝説にやけに力を入れており、基礎性能もやたら高い。
隠しボスの相手によってEDが変わるキャラその3
ネタキャラだが、襲ってきた天界や魔界の皆様の面倒を見て鍛えさせようとしている辺り器の広さは流石である。

ヴァンパイアから唯一の参戦のため、ミッドナイトブリス全キャラ書き下ろし。特にゲーニッツ♀は人気を博す。
ドット絵が非常に美しく、『KOF2003』の堕朧と同じ人が打ったと思われる。
ヴァンパイア本編と違って高身長キャラとなっているが、設定から見てこれが原作水準だったりする。
隠しボスの相手によってEDが変わるキャラその4
同じ展開なのに天界ルートがギャグで魔界ルートがシリアスに見えるのはなぜだろうか

サイバーエルフを使いこなして戦うゼロシリーズ仕様。相手によっては会話デモの前に特殊演出がある。(ボスとの戦闘開始時に出るアレ)
稼働初期は単に「ゼロ」名義だったのだが、KOFの同名キャラクターとの区別のためかあるいはゼロシリーズ出典を強調するためか「ロックマン」が付いた。
会話デモには通信でシエル様も加わるが、サガットやベガのことまで知ってる腹黒様マジぱねぇアカルイミライヲー!

  • 洗脳されたケン
アニメ映画に登場した、ベガに洗脳されたケン。
後にカプコン開発の『ウルトラストリートファイターⅡ』に逆輸入される形で再登場した。
イクシードでの演出にオロチの力特有のドクロマークが映るが、オロチ四天王であるゲーニッツは一切反応を示していないため、オロチとは全く関係なかったり。
前ワープする移動技の羅刹脚やどこからでも繋がる上に他の必殺技や超必殺技やイクシードに更に繋がる破格の超必殺技の九頭龍裂破などのおかげで通常のケンより性能が高い。
EDはまさかの夢オチ。


≪ボス≫

  • 真豪鬼
相変わらずの鬼畜仕様。
真豪鬼名義だが、カラーリングやイクシード技の禊のせいで神人豪鬼に近い。
斬空2発同時撃ちは勿論のこと、滅殺豪波動、滅殺豪昇龍、天魔豪斬空がノーゲージ技、瞬獄殺が1ゲージ技となっている。
豪昇龍の対空が最早『ジェノサイッ!カッタ!』レベルにうざい。


≪隠しボス≫

まさかの有馬。アテナとほぼ同じだが削りK.O.を一回でもやると有馬ルートになる。
飛び道具や魔物で場を埋め尽くす弾幕キャラであり、一度有馬をフリーにすると手が付けられなくなる。
対処法はさっさと近づいて飛び道具を撃たせないようにすること。
アテナと違って前座のボス2人より強い。
アリーマーに倒されると妖怪の姿にされる。








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