νガンダムのバリエーション

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νガンダムのバリエーション - (2021/11/21 (日) 13:04:12) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/09 Wed 23:53:10
更新日:2023/11/04 Sat 00:34:02
所要時間:約 8 分で読めます




本項目は設定や小説に登場するνガンダムのバリエーションの項目です。



◆目次




◆νガンダム(H.W.S装備型)


最終的に『CCA-MSV』出典となった機体。
νガンダムにガンダムタイプ恒例のフルアーマー装備を施した姿。
HWSとはヘビー・ウェポン・システムの略である。
シャアの反乱の長期化に備え立案された。

全身スラスター付きの増加装甲を装着。これにより機動力を損なう事なく防御力を上げる事に成功。
また攻撃面でもハイパーメガライフルなどの高威力な火器を装備している。

最終的にはシャアの反乱の早期終決により、プラン自体が立ち消えとなったようだ。


【追加装備】

  • ハイパーメガライフル
ビームライフルを越える威力を持つ携行火器。最大威力は当時の戦艦の砲塔数基分に匹敵する。

  • 肩部ミサイルランチャー
構想段階だがサイコミュ式誘導ミサイルを積む予定もあったとか。

  • ハイメガシールド
νの盾に重ねて装備する大口径メガ粒子砲付きシールド。
威力は凄まじいが、元々のシールドビームガンのジェネレーターをそのまま使うためチャージに時間がかかる。
ガンダムバトルシリーズではミサイルを発射する。
これは発売時に設定が固まっていなかったため。名称も違うものとなっている。



◆νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備型)


『CCA-MSV』出典に分類されている機体。
バックパックの右側をファンネルラックに変更し、左右にフィン・ファンネルを装備した形態。
媒体によってフィン・ファンネルの装備数が異なる。主に以下の2通り。
  • 初出となるプラモデルのインストで公開された両方に3基ずつ計6基のタイプ。サーベルラックもバックパックの左右両側に追加で増設され、ビームサーベルの本数は左腕の標準装備と合わせて3本に増えている。設定資料でよく見かける方。
  • 後年の作品で登場した両方に6基ずつ計12基のタイプ。漫画・ゲーム等のマルチメディアでよく見かけたり武者ν頑駄無のモチーフ元になってるのはこちら。


DFFはνガンダムの完成形の一つである。
通常のνと比較すると、主に以下の点において細部が異なる。

1.口元のスリットが3本から2本に減っている
2.両肩の形状が変更されている
3.胸部装甲の白い部分の形状が変更されている
4.左肩付近にある緑色のセンサーが前側に延長されている
5.腰の脇にあるサイドスカートが細長く延長されている
6.ビームライフルとシールドの形状が変更されている

この違いの再現度について、DFF状態の立体物やイラストは解釈が毎回のように変わる。


近年のゲーム作品や立体物では12基のフィン・ファンネルを装備していることが多い。
Koma氏が描いた『GUNDAM WAR』のDFFは6基タイプで、森下直親氏が描いた『ガンダムウォーネグザ』のDFFは12基タイプである。
『ガンダムバトルユニバース』等はフィン・ファンネルの数が12基なので、Iフィールド(フィン・ファンネル・フィールド)の形状が正二十面体に変わっている。

また、この形態でも上記のHWSを合わせて装着可能。



◆νガンダム(ハイストリーマー版)


小説『ハイストリーマー』に登場した機体。
厳密にはバリエーションではなく後述のHi-νガンダムやウイングガンダムゼロ(Endless Waltz版)のようにデザインが違うだけの同一機である。

我々の多くが想像する「主役ガンダム」像から大きくかけ離れており、メカニックデザインというよりプロダクションデザインと言った方が正しい。
強いて近い系統を言うなら同じくプロダクションデザイナーであるのシド・ミード氏がデザインした∀ガンダムを始めとするMS群であろうか。



◆量産型νガンダム


『M-MSV(大河原邦男コレクション)』に登場。
HWSと同様にシャアの反乱が長期化した場合に備えて準備されていた機体。
元々νガンダムはジェガンとの互換性が高く、量産化は半ば前提となっていた可能性は高い。
また、ネオジオンの投入したサイコミュ型MS「ヤクト・ドーガ」などが量産された場合に対して、質・量共に対抗できる高級・上級機体が求められていたのも一因である。
機体カラーは青基調(胸部は紺色、その他は水色)でまとめられ、「量産型Ζガンダムの一種」ことリ・ガズィの配色に近い。なかなか美しい。

バックパックには外側方向にオプションマウントラッチが有りνガンダムではバックパック上部に固定配置されていたフィンファンネル装着ラッチ部分が
バックパック外側に付けるオプションユニット化したフィンファンネル搭載ユニットがあるのだが、これは換装によって切り替えができる優れもので反対側のマウントには
ビームガン兼ビームサーベル用ユニットを一基備え、素質があるならフィン・ファンネルを選択できる。
サイコミュの素質がない一般パイロットならば2つのインコムを内蔵したインコム用の「ツインコムユニット」を搭載・使用できる、こちらは左右同型一対のバックパック装着ユニットで
ビームガン兼ビームサーベルが一基ずつの計2本となっている。インコムは左右各ユニット2機の計4機を同時に射出展開使用が可能となっている。

おかげで無理にニュータイプや強化人間を調達しなくてもよくなるし、たまたまニュータイプパイロットがいるなら存分に才能を発揮できるしで、組織としても個人としてもうれしい仕様。
そういうハードの利便性の追求は連邦の得意である。
他の武装としては、右腕にビームスプレーガンを固定搭載。
またνガンダム用に開発された、ビームライフル、ニュー・ハイパーバズーカ、武装付きシールドなども全て運用可能。
額部アンテナはνガンダムの物から上向きに生えた一対のアンテナが削除され4本から2本に減っている。

あまり知られていないが、実はサイコフレームも搭載している。

スペック・武装・運用性共にハイスペックで原型であるνガンダムの80%相当の性能を発揮可能で、かつνガンダム時点から量産性を考慮していたため、シャアの反乱が長引くようなら日の目を見た可能性も高かったが、そのシャアの反乱が幸いにも短期間で収まったので、本機の量産計画は露と消え、また他にも諸々の出来事が有った為かラプラス事変期*1やU.C.100年代以降の量産機候補としても挙がっていない。一応、一機だけ試作された様で運用試験を行っている姿の映った資料が僅かながら存在する。



◆νガンダム・アムロプラン


『機動戦士ムーンガンダム』に登場したMS……の設計素案。
第一次ネオ・ジオン戦争からシャアの反乱までの間、ロンド・ベルとしてシャアの行方を追う傍らアムロが温めていた自分用のMS。
あくまで初期構想の段階であり実機建造には程遠いが、これが後にアナハイム社に持ち込まれνガンダム設計の基礎となった。
また、同時期に設計された試験機(後のナラティブガンダム)への影響も垣間見える。

それまで開発されたガンダムタイプMSの設計の平均値をとるような形で設計されており、前腕はΖ、肩にはΖΖといった具合に面影がある。
武装はバルカンと背面のビームサーベルだけで、まだフィン・ファンネルをはじめとした諸装備までは構想されていない。
カラーリングが異なる「PLAN A」「PLAN B」が用意されており、Aのほうが完成版のνガンダムに似たカラーリングとなっている。



◆RX-93ff νガンダム


福岡に建てられる実物大νガンダム(現在建設中)
だが従来のνガンダムと違いアレンジが加えられており、型番も末尾にffが追加されている。

フィンファンネルの代わりに一基のロングレンジフィンファンネルが装備されているのが最大の特徴。
他にもボディの黒色が暗いブルーになってたり*2、パーソナルマークの赤一色の一角獣にグラデーションがかかりカラフルになっている。



Hi-νガンダム


νガンダムにさらなる調整が加えられた完成型。
詳細は該当項目に記載。



【番外】


◆フェイクνガンダム

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場するアルスコアガンダムがνガンダムを模倣した「フェイクニューアーマー」を纏った形態。
νガンダムに近い姿をしており、フィン・ファンネルを用いたAR攻撃やバリアを多用する。



【ゲームでの活躍】


ガンダムバトルシリーズ

HWS、DFFが登場。

  • ダウン値の低い狙撃ビームを連射できる恐るべきハイパー・メガ・ライフルにIフィールド無視のミサイルを積んだHWS
  • フィン・ファンネル2セット持ちによりキュベレイ並の殲滅力、対Iフィールド性能を誇るSPAを持つDFF

どれを使うかは「お好きなように」という恐るべき性能のν兄弟。
長兄であるνガンダムが霞む事霞む事……。


Gジェネレーションシリーズ

あのアムロ・レイが使用した主役機という事があってか、どのバリエーションも後の主役機とタメをはれる驚異の性能。
どの形態も隙がない武装、ファンネルによる高火力、システム上Iフィールド扱いのフィン・ファンネル・バリアとシールドによる高い防御力を持つ。

が、結構高コスト。更にNT適正などが高くないと真価を発揮できないのも△。
また覚醒値の問題を差し引いてもνガンダム系自体平成シリーズにはやや押されがちで、特に飛行能力がないのは痛いため、できればオプションパーツで補いたい。

量産型は、全体的な性能では本家に劣るが、コストが若干安く、武装が豊富で属性バランスもよく、さらに覚醒値の低いor無いパイロットにも使いやすいインコムがあるため、なかなか優秀。
特に量産機縛りでは活躍する。
ちなみにGジェネでは何故かインコム装備のみ登場し、フィン・ファンネル装備は登場したことがない。
設定的には艦内換装ができていいはずなのだが。

システム上Hi-νやHWS装着型が本家の上位互換に近いため、普通のνガンダムは最終的な戦力とするよりも開発ベースとして扱われることが多い。
サザビーが燃費や武装バランスの問題等でナイチンゲールより優先されやすいのとは対照的である。

DFFはハブられっぱなしであったが、「GENESIS」でついに初登場。でも何故かフィン・ファンネルの攻撃力や燃費は変わらず、機動力が少し向上しているだけである。


スーパーロボット大戦シリーズ

勿論参戦。
初期の作品ではνガンダムがオーバーホール中という理由で初代ガンダムやリ・ガズィから始まって途中でνガンダムへ乗り換える事が多かったが、
最初からνから始まってHWSに強化されたりHi-νに乗り換える作品も多くなっている。
一時期は火力不足に悩まされたが、乱舞技であるオールレンジ・アタックの追加によって火力面でも不足はなくなってきた。

F完』では量産型νが初登場。換装システムがなかった頃の作品であるため、入手時にフィンファンネル装備かインコム装備かを選択する。
「ニュータイプにあらずんば人にあらず」とまで言われた鬼畜バランスや、Ζの性能不足に苦しむカミーユのためにもフィンファンネル装備にしておくのが無難。

第2次α』では珍しくアムロの初期搭乗機が量産型νである。この作品から換装でフィン・ファンネルとインコムを切り替えられるようになった。
最終的にニュータイプパイロットは別の機体に乗り換えているだろうので、その時はオールドタイプパイロット用にインコム装備にしておくといい。
Mk-IIGP01百式ドーベン・ウルフ等で間に合ってしまうかもしれないが…。
HWSも登場するが、Hi-νと同タイミングでの入手なので影が薄い。

第3次α』では主人公の一人、クォヴレー・ゴードンが序盤、本来の搭乗機を封印されて量産型νに乗るという珍しい展開も。
アムロは最初からνガンダムに搭乗。HWSは中盤での追加となり、Hi-νの入手がかなり遅いため長い付き合いになる。

それからしばらくはνガンダムだけの登場が続いたが、『X』『T』『30』と久々にHi-νが登場。
また、『30』ではこれまた久々に量産型νガンダムも登場している。アムロの撃墜数次第では早期に入手可能な上にアムロの初期機体である初代ガンダムの改造値を引き継ぐ(初代ガンダムも残る)ため、νを入手するまで世話になるだろう。


○ガンダムジオラマフロント

通常版、DFF、HWS、Hiν、量産型、更にはサイコフレームが発光しているバージョンと、やたらと種類が多い。
武装違いも含めると8種類と非常に多い。
(もっともこのゲーム、同一機体・武装違いはモデリング使いまわしの都合もありかなり多いのだが。)



ガンプラ


HGUCではHWSがキット化。
νに追加パーツを足しているだけなため、νとして組み立て可能(直接全身に被せる方式ではない)。

MGではプレミアムバンダイ限定でHWSとDFFの拡張キットが発売。
ただしDFFの方はフィン・ファンネルが1セットとディスプレイベースなどが付属するだけで、完全な状態のDFFは再現できない。



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