moon(ゲーム)

「moon(ゲーム)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

moon(ゲーム) - (2014/08/09 (土) 08:35:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/26(月) 01:00:24
更新日:2024/03/13 Wed 11:00:20
所要時間:約 5 分で読めます





FAKE MOON

光と闇の混沌より
伝説の勇者蘇らん

〜ラブデガルド・サーガより〜

FAKE MOONはゲーステで発売されたRPGゲームである。


【登場人物】

  • 勇者ジークフリード
「俺には半分、邪悪な竜の血が流れている。ああ、この呪われた血が憎い」
世界中の皆から期待される伝説の勇者、邪悪な竜の血を半分受け継ぐ半竜人で聖と邪の両方の力を持つ。聖なる巫女であった母の仇でもある父、邪竜神を討つべく旅をする。自分の出生を恥じているため月の王女に対して素直になれない。


  • 月の王女アフロディーテ
「私はこんなにも勇者様をお慕い申し上げておりますのに…」
ラブデガルドの王女として生を受けるが、生まれながらに聖魔法を使うことができたため、幼くして月の神殿に預けられることになった。いまだ覚醒していないがその魔力は未知数。


  • ラブデガルド王
「邪悪な竜を倒した時こそおまえの呪われた血も浄化されるだろう」
名君との誉れ高いラブデガルドの王。自らも若い頃は冒険者だったというだけあって魔法や剣の腕前には目を見張るものがある。




ゲームばっかしてないで[早く寝なさい]












moonとは1997年にPSで発売されたゲームである。
数多のヘンなゲームを世に生み出した「ラブデリック」開発のゲームであり、本作以降も独特の作風で人気を獲得して行く。
なお、ラブデリックはゲーム会社であり現在は存在しないが、開発チームがそれぞれ独立しており、ラブデリック系ゲームは数本リリースされた。
(PS2ソフト『チュウリップ』、GCソフト『ギフトピア』など)


本作のキャッチフレーズはズバリ

「もう、勇者しない。」


【あらすじ】

ある少年が、夜更かしをしてゲームをしていた。伝説の勇者になって邪悪な竜を倒すため壮大な冒険へと向かう王道RPG。
あともう少しでラスボスである邪悪な竜を倒せる!というところでお母さんからの非情な一言…。

「ゲームなんてやめて早く寝なさい!」

しぶしぶ少年はゲームをやめ、テレビを消してベッドに向かう。

しかし消したはずのゲームがまた動きだし、様子を見に来た少年は突如テレビの中へ吸い込まれてしまった。

少年が気がつくと目の前にはさっきまで遊んでいたゲームの世界と同じ光景が広がっていた…



【登場人物】

  • 少年
主人公。上記のゲームをしていて突然テレビの中に吸い込まれてしまった。
ムーンワールドではタマシイだけの存在・透明人間になってしまったため最初は住人達に認識されなかったが、目の見えないおばあちゃんに助けられ、帽子とチョッキと靴、手袋をもらう。
その後は「ちょっと変わった人」としてムーンワールドの住人達の間に溶け込むこともでき、ゲームの世界から現実世界に戻るために旅を始めることになる。
旅のテーマはラブ。勇者に殺されたアニマルを救ったり、人々の頼みを聞いたりしながらラブを集める。

  • 勇者
少年が部屋でプレイしていたゲームの主人公。なぜか少年と同じ名前。
ゲームでは世界を救うためにモンスターを退治しているかっくいいヒーローのはずなのだが、実際は罪もないアニマルを倒して経験値を稼いでいる。
パンツをかぶる。

  • おばあちゃん
少年のことを、いなくなってしまった自分の孫と勘違いして服やクッキーをくれるやさしいおばあちゃん。孫の死が信じられず、少年を本当の孫のようにかわいがる。
ムーンワールドの始まりはこのおばあちゃんとの出会いから始まる。
ちなみにおばあちゃんの家のBGMは誰でもたぶん一度は聞いた事のあるドビュッシーの「月の光」。やさしいおばあちゃんの雰囲気にとてもよく合っている。
このBGMを聞きながら長々おばあちゃんの家でくつろいだプレイヤーは筆者だけではないはず。

  • 月の女王
少年の夢に出てくる女性。少年の行動を月から見つめていた。少年の集めたラブを数えてレベルアップさせてくれる。

  • ムツジロウ
少年にアニマルの救出を頼んだ月の住人。アニマルの絶滅の危機を訴えてテレビにも出演していた。

  • フレッド
誰それ


※登場人物はあまりに多いのでこの辺で割愛。



【システム】

  • レベル
RPGとしては珍しく、モンスターを倒すのではなくタマシイを救済することで経験値を稼いでレベルアップしていく。他にも人の悩みを解決したりすることで経験値を稼ぐことができる。ここでいう経験値とはラブのこと。戦闘なんてない。

レベルアップではHP等が上昇するのではなく、一度に行動できる時間が伸びる。行動時間が伸びることによって長時間かかるイベントをクリアしたり遠い場所へ行ったり等が可能になる。
レベルは最大30まで上がり、その行動時間は7.5日にまで達する。

ちなみにクリアするには最低でもレベルが22は必要である。


  • アニマル
勇者に殺害されたモンスター
最初に出会うのがスライム風のスライ、蝙蝠風のキラドー、と某RPGのパロディだったり、教祖のシト=ビシャス、鯛型飛行機のたいファイター等々幅広いネタが見られる。

アニマルのタマシイは生前の習性に従い行動するため、死体を調べ習性を把握する必要がある。調べる間もなく突然飛んできてcatchもザラだけど。


  • 曜日
太陽三日月たき火木の葉ネカ山びこ太陽
という一週間がある。
曜日・時間によりキャラクターはそれぞれ必ず決まった行動をするようになっている。夜にしか働かない人、ある曜日ある時間に出かけてしまう人、ある曜日にしかイベントを開かない人など様々。
前述したとおり主人公の行動できる時間は限られているので(特に序盤は半日程度しか動けない)、キャラクターのスケジュールを把握して効率よく情報やラブを集めよう。もちろん1日中のんびりキャラクターに付き合っても構わない。


  • MD (Moon Disk)
このゲームをカルト的人気にした要因の一つ。
ゲーム内で「MDプレイヤー」を使う事により、音楽をかけることが出来る。
音楽ディスクはイベントで手に入れられる物もあるが、ほとんどはショップで購入する。
購入は完全に任意であり、試聴して購入、レビュー見て購入、ジャケ買い、と本物のCDショップのような楽しみ方が可能である。
新進気鋭(当時)のアーティスト達が様々なジャンルの音楽を奏でているので、好きな音楽1曲だけをリピートで聞きながらぼんやりする、好きな曲を集めてマイベストをプログラムする…なんて事も。

ゲーム発売から数年後、MD収録曲をまとめた(権利関係等でアレンジが加えられたりしているが)復刻アルバムが受注生産された。



【余談】

ゲーム発売当時はドラクエやFFがまだ大手RPGとして幅を利かせていた頃で、
そんな中(今でこそ珍しくないかもしれないが)ドラクエシリーズをはじめとする典型的な「勇者」や「魔王」に対するアンチテーゼがこめられた…というか「アンチRPG」を前面に押し出していた本作はかなり衝撃的だった。
当時のCMからして強烈で、「おやめください勇者様!」と叫ぶ住人の女性を押しのけ、まるで悪人のような面構えの勇者が「あるじゃねーかよ!コインと剣がよ!!」とタンスの中身を奪い去っていくというものだった。

また、ゲームをプレイすればわかるが、本作にこめられたメッセージは「アンチ勇者」「アンチRPG」だけでなく、最終的には「アンチゲーム」なメッセージすら読み取れる。

「アンチRPG」なんていうテーマからしてブラックなのだが、ゲーム中に散見する勇者まわりの設定や世界観、一部のキャラクターについてもかなり風刺が効いていたり、欝なエピソードが盛り込んであったりする。



現在ではゲーム・サントラ共にプレミアがついており、ゲームは中古でも約5000~6500円、サントラに至っては40000円以上の値段で販売されている。

ねんど細工のような特徴的で可愛らしいグラフィック(ACのCM「ジコ虫」やチンクルシリーズと同じ)、個性的で魅力的なキャラクター、音楽、シナリオ、6000前後と値は張るが、決して損をする買い物ではないと思う。
ただアクの強いゲームなので、はまる人はのめり込むが、合わない人にはとことん合わないかもしれない。



あとミニゲームが妙に鬼畜。特に釣りとジンギスカン。






あれもラブ
これもラブ
そしてwiki籠り達の追記、修正からラブです








愛は見つかりましたか?










またいつか どこかで












ゲームなんかやめて早く電源切りなさい



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

  • 名作なんだけど続編は作れない作品 -- 名無しさん (2014-02-03 01:29:07)
  • 当時は何とも思わなかったけど大臣のある習慣が世界がゲームである伏線を貼っている気がするよな。 -- 名無しさん (2014-03-18 12:52:14)
  • DQやFFになじんでいるとむかつく作品(特撮の戦隊物を「数人でいたぶっている」という馬鹿と同じ発想) -- 名無しさん (2014-03-18 13:03:23)
  • ゲーム脳のあの人(名前忘れた)に監修させたらよかったんじゃないだろうか -- 名無しさん (2014-08-09 01:18:43)
  • 勘違いしないでほしいのはこのゲームは制作者がゲームが嫌いだから作ったわけじゃなくてパロディみたいなものだということ。↑2の戦隊物でいうとアキバレンジャー的な。 -- 名無しさん (2014-08-09 02:00:41)
  • 釣り大会難しすぎー!! でも好き…! -- 名無しさん (2014-08-09 08:35:59)
名前:
コメント: