たまごっち

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たまごっち - (2022/05/20 (金) 18:30:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/05(水) 03:05:05
更新日:2024/04/26 Fri 10:53:57
所要時間:約 5 分で読めます





ど~っちこっち~


あっちもこっちも生麦生米




たまごっち!



たまごっち(Tamagotchi)とは、1996年にバンダイ(現バンダイナムコ)から発売された携帯型育成ゲーム、及びこれに登場するキャラクターたちの総称。

平たくなったのような形をしており、中心に小さなモノクロの液晶画面、その下に三つのボタンがついているキーホルダーというべきシンプルな形状をしている。
そして画面のなかに居るたまごっちに、食べ物を与えたり糞を掃除したりして機嫌を取りながら育成していくゲームである。
時間が経つとたまごっちが変化して、おやじっちやみみっちになる。
(この変化はその時の機嫌や体重と関係しているらしい)

と、説明だけ読んでもなんてことは無いゲーム機に感じる事と思うが……。


めちゃくちゃ流行った!

当時大人気だったドラマ(織田裕二主演の刑事作品)で登場したり、
馬鹿売れしていた歌手の安室奈美恵がテレビでプッシュしたりした事から大ヒット。
異常な程の大ブームが発生する事となった。


以下熱狂振りを表す例

  • 97年度流行語大賞受賞
  • 定価二千円のたまごっち一個が数万円
  • 希少で価値の高い白は一時二十万円
  • ある夜ガセ情報から渋谷のハンズに長蛇の列ができる→開店十分前になって店側から販売しない旨が発表されると暴徒化→新聞沙汰に
  • たまごっち欲しさの売春、暴行事件
等々……


因みに筆者の家では親父が一個だけ買って来てくれた。




ぎゃおっぴだけどなッ!


ブームに乗って便乗商品のバッタもんも大量に出ていた。
育成方法を載せた非公式攻略本とか、親父の買って来たぎゃおっぴとか。
まあ当時はヒット作品の便乗商品が出るのは結構あるあるだったが(ミニ四駆とか)。

また公式による姉妹商品として「戦うたまごっち」こと『デジタルモンスター』や、音楽ユニットを育てる『ポケットビスケッた』・ドラえもんを育てる『ドラえもんっち』とドラミちゃん版の『ドラミっち』、
北京原人を育てる『原人っちのたまごっち』にモスラを育てる『モスラのたまごっち』、PHS内蔵ソフトの『たまぴっち』、「たま」繋がりで新人女優を中村玉緒になるまで育てる誰得『玉緒っち』がブーム期に発売された。

21世紀になってからは『はねるのトびら』キャラを育てる『はねるっち』・『~2』やつがい前提で2台必要な『恋するたまごっちゅ』(『あいのり』版もあり)、おでんくんを育てる『おでんくんのたまごっち』が登場。
さすがに近年では何でも「たまごっちキャラ」化するのもどうかってことか、EXILEがたまごっちに会いに来る『エグモっち』(限定たまごっちの名前でもある)や某司会者がたまごっちにクイズを出しに来る『ヘキサゴンっち』が制作され、
交配によってキャラを生み出す『Tamagotchi m!x』版でも、サンリオキャラクターと交配できる『サンリオキャラクターズ m!x ver.』が発売された。2020年には、『鬼滅の刃』とコラボしたものも発売されている。

後、自慢しに学校に持って来る⇒体育が終わると無い()
↑コンボはかなりのあるあるネタだろう。

一週間位後、無くなったやつと同じ色のたまごっちをクラスメイトが持って来て自慢してたりする。
酷い話である。

まぁ、そんな降って湧いた様なブームが長く持つ訳が無く、97年の終わり頃にぱったりと流行が過ぎ去ってしまう。



バンダイ「なん…だと……?

タイミングの悪いことに、たまごっちのお陰でセガとの合併の危機を脱したバンダイが生産ラインを増やして大増産をした頃にブームが過ぎてしまったのだ。
大ヒットだったにも関わらずバンダイは数百万個もの過剰在庫を抱える事となり、最終的には六十億の赤字になってしまい、結局ナムコと合併する遠因になったとか……。

時計機能と連動しているため、定期的にエサやシモの世話を要する。
こちらの都合などお構いなしにピーピー呼び出すため、授業中にうっかり鳴らしてしまって先生に没収された人も多かろう。
現実の時間を拘束するゲームというのは、夢中になっているうちはいいが、ひとたび冷めるとあっという間に煩わしくなるのだ。


やがて人々の脳裏から忘れ去られていたが、近年になり再復活して、2007年と2009~2015年にアニメの放送が行われた(主役は釘宮理恵声の「まめっち」)。


最新版は2018年11月発売の『たまごっちみーつ』。


ちなみに最近は液晶がである。時代は進化した……。
以降、現在では女児向けの展開が中心となりキャラクターや世界観などはほぼ一新されている。
登場するたまごっちもほぼ一新。おなじみ「まめっち」「くちぱっち」以外は殆ど存在が消滅してしまった。

しかし後に「みみっち」「おやじっち」は復活。「ポチっち」も「アカハナっち」というコンパチなキャラが登場。
また派生作品も見えていたたらこっちのようなたら口のキャラや、たこっちに似た体型のキャラなどでも名残を見せている。

またサブキャラの「ごっち大王」「おトキっち」が地味に登場している。

近年では15周年、20周年にばんぞー博士やミカチューが登場したり、アプリ版や当時の復刻版が発売されたりする。

2018年9月からは、LINE QUICK GAMEにて、「LINEで発見!!たまごっち」が配信開始。HTML5を用いており、LINEのアプリさえあれば、専用のアプリをダウンロードしなくてもプレイすることができる。さらに、育成中のたまごっちが例の呼び出し音(ピッピーピロリ)ではなく、LINEのトーク機能を用いてプレイヤーを呼び出してくる。このお手軽さから、JC・JK流行語大賞2018のアプリ部門では2位を獲得。
さらに初代たまごっちでずっと放置されていたぎんじろっちやたらこっち、にょろっち、ますくっちが続々と復活。

見よ!これが1996年に一世を風靡したJK文化の復権だ!

……ん、2位?
1位はTikTokです。新時代のSNSには勝てなかったね。
2位じゃだめなんですか!?(死語)

しかし!2018年11月3日から12月3日まで、本作は(冗談のようだが冗談じゃない)長期メンテに入ってしまった。この長期メンテで何人のJC・JKがたまごっちに飽きたのだろう。悲しいねえ。
2020年10月30日でサービス終了。残念だが、今は遊べなくなっている。ついでに新種発見!のはしぞーっちやズキっちたちも復活が間に合わず日の目を見ることが出来なかった……


しくじり先生

2022年5月連休最終日にて、バンダイ協力の元で当時の話が色々公開された。箇条書きにすると以下のような感じ。
  • 最初は腕時計型で提案しており、たまごっちとはたまご+ウォッチから
  • 安室奈美恵がHEY!HEY!HEY!で紹介したことで人気が爆発した
  • 想像の数十倍売れたのでバンダイの各部署もパニック
  • 急いで増産を試みるも、生産ライン的には小型のゲームハードに相当するのでチップなどの量産が間に合わず半年かかるという事態に
  • とかやってたら別部署が勝手にケースなどを発売
  • キャバクラでモテるために空箱をちらつかせてさも在庫を持っているかのように振る舞う社員
  • そんなことをやっていたためか、出し渋っていると疑われて上荒らしなどの被害を受ける
  • 1年経たずにブームが終了し、終わった後に上記の増産分が続々届くという悪夢に見舞われる
  • 後に原点回帰である腕時計型たまごっちが流行った際、本件の反省を生かしてたまごっち関連の部署を統括するリーダーを決めて対処するようにした

追記・修正はたまごっちをにょろっちにしてからお願いします。

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